JP3044446U - 形材の連結構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 主形材の長手方向の中間部に副形材の端面を
一致させた状態で、両形材を直交方向に連結する形材の
連結構造において、外観の体裁に優れた製品を提供する
ことである。 【解決手段】 本考案の形材の連結構造は、断面直角三
角形状をなす主形材１の端面同士をコーナーブラケット
２を介して互いに直交方向に連結し、主形材１の長手方
向の中間部と断面長方形状をなす副形材３の端面とを主
形材１側からネジ止めして互いに直交する方向に連結
し、主形材１のネジ止め面１２側の全域を遮蔽カバー４
で覆ってあることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は複数本の形材を直交方向、又は直線方向に接続する為の形材の連結構 造に関するもので、そのようにして組立てたフレームを、例えば産業機械を載せ る台として用いたり、或いはフレームの開口部に化粧板を嵌め込んで部屋の間仕 切りや産業機械を収納する保護ケースとして用いるものである。なお、保護ケー スは、産業機械をゴミやホコリから守ると共に作業者の安全を確保するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

主形材の長手方向の中間部に副形材の端面を一致させた状態で、両形材を直交 方向に連結する従来の手法としては、主形材側から副形材側に向かってネジを螺 入し、そのネジ止め部分にキャップを嵌め込み、ネジ止め部分を外部から目視不 能にする方法が一般的に知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが従来の方法ではネジ止め部分は隠蔽されても、キャップが外部から目 視可能な為、外観の体裁が悪かった。本考案はこのような実情に鑑みて成された ものであり、その目的とするところは外観の体裁に優れた形材の連結構造を提供 することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の形材の連結構造は、断面直角三角形状をなす主形材の端面同士をコー ナーブラケットを介して互いに直交方向に連結し、主形材の長手方向の中間部と 断面長方形状をなす副形材の端面とを主形材側からネジ止めして互いに直交する 方向に連結し、主形材のネジ止め面側の全域を遮蔽カバーで覆ってあることを特 徴とする。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案の形材の連結構造は図１及び図２に示すように、主形材１と、主形材１ の端面同士の間に介在し主形材１を直交方向に連結するコーナーブラケット２と 、主形材１の長手方向の中間部に接合面３１を一致させた状態で直交する方向に 連結する副形材３と、主形材１の外側を覆う遮蔽カバー４とから構成される。

【０００６】 主形材１は断面直角三角形状で、直交する一組の側面１１における長手方向の 中間部に、副形材３の接合面３１を夫々一致させ、ネジ止め面となる傾斜面１２ 側から側面１１に向かって副形材３を連結するネジを螺入するもので、各側面１ １の中央部に溝１３を長手方向に沿って夫々形成し、両側面１１と傾斜面１２と が交差する各頂部に沿って遮蔽カバー４を係止する為の係止溝１４を夫々設け、 傾斜面１２の長手方向の中間部にはネジ螺入用の空間１５を各側面１１に備える 溝１３に連通するように設けてある。また、傾斜面１２の幅方向の中央部には遮 蔽カバー４の裏面に当接する凸条１６を長手方向に沿って形成し、遮蔽カバー４ が主形材１にがたつきなく一体化するようにしてある。さらに、端面にはコーナ ーブラケット２を止めるネジ穴（図示せず）を設けてある。なお、溝１３は開口 部の幅を内部の幅より狭くしたリップ溝形状に形成してある。

【０００７】 副形材３は主形材１の側面幅に一致する大きさの接合面３１を備えた断面長方 形状をなし、接合面である端面３１の中央部には主形材１の溝１３に対向する箇 所に、捩子穴３２を接続方向に沿って設け、各側面にリップ溝３３を長手方向に 沿って夫々形成してある。なお、長方形とは四つの内角が全て直角である四辺形 で、正方形も含む概念である。

【０００８】 コーナーブラケット２は三つの連結片２１を、各片が互いに他の二片に直交す る状態で連続したもので、各片２１にネジ止め用の抜孔（図示省略）を設けたも のである。

【０００９】 遮蔽カバー４は主形材１の傾斜面１２における副形材３とのネジ止め部分を含 む傾斜面１２全域を、上面から覆うもので、主形材１の傾斜面１２の傾斜方向に 湾曲した覆板４１と、覆板４１の長手方向に沿う両端部に突設した前記係止溝１ ４に嵌め込む係止片４２と、から成っている。そして、遮蔽カバー４の弾性を利 用して両係止片４２を係止溝４１に夫々嵌込み、遮蔽カバー４を主形材１に一体 化する。なお、覆板４１の湾曲具合を、主形材１の凸条１６に沿うようにしてあ る。

【００１０】 上記した形材の連結構造において、主形材１並びに副形材３は面取りを施して あっても良い。

【００１１】

【考案の効果】

本考案の形材の連結構造は、主形材のネジ止め面部分を含む傾斜面全域を遮蔽 カバーで覆ってあるので、ネジ止め部分が露出しないと共に全体的にすっきりし た形態となり、その結果、外観の体裁の良好な製品を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による形材の連結構造を示す概略斜視図
である。

【図２】主形材と副形材の連結箇所を遮蔽カバーで被覆
する状態を示す分解断面図である。

【符号の説明】

１ 主形材 ２ コーナーブラケット ３ 副形材 ４ 遮蔽カバー １２ ネジ止め面（傾斜面）

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 断面直角三角形状をなす主形材（１）の
   端面同士をコーナーブラケット（２）を介して互いに直
   交方向に連結し、主形材（１）の長手方向の中間部と断
   面長方形状をなす副形材（３）の端面とを主形材（１）
   側からネジ止めして互いに直交する方向に連結し、主形
   材（１）のネジ止め面（１２）側の全域を遮蔽カバー
   （４）で覆ってあることを特徴とする形材の連結構造。