JPH075442U - 棚板固定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 頑丈で安定し、組立てが容易な組立棚で、
周囲の美観を損ねない組立棚を提供すること。 【構 成】 支柱の断面を略三角形状にし、その内面に
設けた係合孔に棚取付金具の押出舌片を棚板コーナー部
を挾持するよう係合して、さらにその係合部を螺着して
支柱に棚板を固定する。 【効 果】 支柱外周部に孔やビス等が現れなくて周囲
の美観を損ねない。また支柱が捻じれず棚全体が安定し
ていてグラつかない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は棚板を支柱に固定する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種の棚板固定装置にはＬ型アングルの支柱に係止孔を設けたものや、 実公昭５５−５５６２４号及び実公昭５５−５５６２９号のように支柱及び支柱 に取付ける棚受具との相対応する接合面を断面円弧状に形成し係止片を係合孔に 係合せしめて棚板を支柱に支持せしめるものなどがある。しかしこれらの支柱は いずれも強度的に弱く、材料厚さを厚くすることで強度を保持している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

Ｌ型アングルや円弧形断面のアングルでは捻じれが生じるため、材料厚さを厚く して強度を保つので重量が重くなり、よって材料費も高くなる。また支柱に設け られている係合孔や取付のためのビス頭部等が外周部に現れるので見栄えが良く ない。本考案は薄い板材で強度を保持できる支柱と外観上において美観を損ねな い棚板固定装置を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

係合孔とビス挿通孔を交互に配して複数組を列設した内板の外側部をＬ型曲板 の外板で被覆し一体化して支柱を構成する。棚取付金具は中央面の上下部に押出 舌片を対設し、その左右部に夫夫１３５度の内角度で棚板押え板を延設したもの であり、前記支柱と棚取付金具とで棚板コーナー部を挾持して支柱の係合孔に棚 取付金具の押出舌片を係合させ、ビスを棚板の内側から支柱のビス挿通孔を経て 押出舌片中央部の螺孔に締め付けるよう構成する。

【０００５】

【作用】

支柱は内板の左右周縁を包み込むように外板で被覆し一体化した物で、係合孔 とビス挿通孔が隠れて周囲からビスが見えず美観を呈して棚板と調和する。さら に水平断面が略三角形状となり、水平方向の強度を得て捻じれがなく薄板加工で 充分な棚板支持力が得られる。棚板の取付は、支柱と棚取付金具とで棚板コーナ ー部を挾持し、棚取付金具の押出舌片を支柱の係合孔に係合させ、さらにビスで その係合部を螺着するので、棚板が脱落したり、取付部がガタついたりすること がなく組立棚の強度を保持する。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を添付図面にて説明する。 図１は棚板取付要部の分解斜視図であり棚板Ｔのコーナー部は斜切した切欠開 口を設けてあり、支柱１と棚取付金具２が係合できるよう構成してある。

【０００７】 支柱１は内板１ｄと外板１ａとから成り、内板１ｄは帯状板の長さ方向に沿っ て左右側端を中央面に対しては夫夫１３５度の内角度で折曲して中央面に係合孔 １ｂとビス挿通孔１ｃとを交互に複数個縦設したもので、外板１ａはＬ型支柱の 直角部を曲面にした形状で内板１ｄの背部から左右折曲面を被覆することにより 内板１ｄと一体化したものである。

【０００８】 棚取付金具２は棚板の切欠開口を介して支柱の内板中央面に接することのでき る幅の中央面２ｂを有し、該中央面２ｂの上下部には内板１ｄの厚さ分だけ押出 された押出舌片２ｃ、２ｃが支柱１の係合孔１ｂ、１ｂに係合するように配して あり、さらに押出舌片２ｃ、２ｃには螺孔２ｄ、２ｄが設けられて押出舌片２ｃ 、２ｃを係合孔１ｂ、１ｂに係合するとビス挿通孔１ｃ、１ｃと螺孔２ｄ、２ｄ の中心が一致するよう構成してある。中央面２ｂを挾んで棚板押え板２ａが左右 に延設され、それぞれの下方部には棚板の下部折曲縁が係入する係入溝２ｅを挾 んで補強面２ｆが延設されている。

【０００９】 図２は棚板を取付けた状態の要部を示す斜視図であり、棚板のコーナー部を支 柱と棚取付金具とで挾持して棚取付金具２の押出舌片２ｃを支柱１の係合孔１ｂ に係合させて支柱のビス挿通孔１ｃを通して押出舌片２ｃの中央部に穿設した螺 孔２ｄにビス３を螺着して棚板を支柱に取付けた。

【００１０】 図３は棚板を三段に架設した置棚でコーナー部一か所を分解して示した斜視図 である。図４は棚板を取付けた状態でのコーナー部の縦断面図であり、支柱１の 係合孔１ｂ、１ｂに棚取付金具２の上下押出舌片２ｃ、２ｃを係合して、ビス３ をビス挿通孔１ｃを経て螺孔２ｄに螺着している。

【００１１】

【考案の効果】

支柱は内板と外板を一体化したことにより取付孔やビスが外部から見えず、周 囲の美的感覚を乱すことなくまた、支柱断面形状が略三角形となるので水平方向 の強度を得て剛性に優れ、薄い材科を使用しても高強度が得られる。そして棚の 取付けは各コーナーで上下二つの押出舌片の支柱への係合と、さらにビスで支柱 に係合した舌片を締付固定するため棚のガタつきや離脱がなく安定した組立棚が 得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示した棚取付要部の分解斜
視図

【図２】図１の各部材を組立てた要部の斜視図

【図３】棚板を三段に配して組立てた一実施例棚のコー
ナー部一か所を分解して示した斜視図

【図４】図２に図示した要部の断面を示した縦断面図

【符号の説明】

１…支柱 １ａ…外板 １ｂ…係合孔 １ｃ…ビス挿通孔 １ｄ…内板 ２…棚取付金具 ２ａ…棚板押え板 ２ｂ…中央面 ２ｃ…押出舌片 ２ｄ…螺孔 ２ｅ…係入溝 ２ｆ…補強面 ３…ビス Ｔ…棚板

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【手続補正書】

【提出日】平成６年２月２日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】追加

【補正内容】

【図５】図２に図示した棚板Ｔの固定要部を断面で示し
た横断面図

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 係合孔とビス挿通孔を交互に配して複数
   組を列設した内板の外側をＬ型曲板の外板で被覆し一体
   化した支柱と、前記支柱の係合孔に係合する押出舌片を
   上下部に対設した中央面の両側に夫夫所定の内角度で延
   設された左右両棚板押え板を有する棚取付金具により、
   切欠開口した棚板の各コーナー部を挾持し、押出舌片を
   支柱の係合孔に係合し、棚板の切欠開口内側からビスを
   前記支柱のビス挿通孔を経て押出舌片に設けた螺孔に螺
   着してなる棚板固定装置。