JP3043709B2 - 基板の乾燥装置 - Google Patents

基板の乾燥装置

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JP3043709B2
JP3043709B2 JP10214599A JP21459998A JP3043709B2 JP 3043709 B2 JP3043709 B2 JP 3043709B2 JP 10214599 A JP10214599 A JP 10214599A JP 21459998 A JP21459998 A JP 21459998A JP 3043709 B2 JP3043709 B2 JP 3043709B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄処理後におけ
る半導体ウエハやLCD用ガラスなどの基板の乾燥装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図28に、従来の乾燥方法の第1の例を
示す。この第1の例は、直接置換式IPA乾燥法(別称
「マランゴニ乾燥法」)と呼ばれるもので、蓋91によ
って密閉されたすすぎ槽92内の純水93中に薬液洗浄
後の半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」と略称)Wを
浸漬し、純水93でウエハ表面のすすぎを行なった後、
ガス送排口95a,95bを通じて槽内上部空間にIP
A(イソプロピルアルコール)とN(窒素)の混合
ガスを送給し、槽内を混合ガスで充満せしめる。
【0003】この状態で、二点鎖線で示すように、ウエ
ハWを載せたホルダ94を槽内上部空間に向けてゆっく
りと引き上げていくと、ウエハWが液面を横切って上部
空間に抜け出ていく際に、ウエハ表面にIPAが付着す
る。そして、この付着したIPAの濃度勾配に基づく表
面張力の変化によって、ウエハ表面に付着している水膜
が液面側に向かって引き戻され、ウエハ表面の迅速な乾
燥が行なわれるものである。なお、この第1の例では、
ホルダ94を引き上げていくようにしたが、ホルダ94
側を固定とし、すすぎ槽92内から純水93をゆっくり
と引き抜いていってもよい。
【0004】図29に、従来の乾燥方法の第2の例を示
す。この第2の例は、上記第1の例と同様の乾燥方法に
おいて、ホルダ94側を固定とし、ガス送排口95a,
95bを通じて槽内上部空間にIPA(イソプロピルア
ルコール)とN(窒素)の混合ガスを送給し、この
ガス圧ですすぎ槽92内の純水93を水抜きバルブ96
からゆっくりと引き抜いていくとともに、水抜き終了後
に、第2のガス送排口97a,97bを通じて加熱N
ガスを送給し、ウエハ表面をさらに加熱乾燥するよ
うにしたものである。なお、この第2の例では純水93
を引き抜いていくようにしたが、ホルダ94側を引き上
げていくようにしてもよい。
【0005】図30に、従来の乾燥方法の第3の例を示
す。この第3の例は、温水乾燥法と呼ばれるもので、す
すぎ槽92内の純水93を所定温度まで加熱して温水と
し、この温水中に薬液洗浄後のウエハWを浸漬してすす
ぎを行なう。すすぎ完了後、ウエハWを載せたホルダ9
4を二点鎖線で示す位置まで引き上げ、自然乾燥あるい
は熱風乾燥するものである。なお、この第3の例ではホ
ルダ94を引き上げていくようにしたが、ホルダ94側
を固定とし、純水93を引き抜いていってもよい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の乾燥方法によるときは、いずれの場合も次のよ
うな問題があった。すなわち、ウエハWを載置するホル
ダ94は、図31(A)(B)にその構造を示すよう
に、左右の支持凸部94aの先端面にY字状のウエハ保
持溝94bが形成されており、このY字状のウエハ保持
溝94b内にウエハWを差し込むことにより、ウエハW
をホルダ94上に垂直に保持するようにしている。した
がって、ホルダ94上に載置されたウエハWは、図32
に拡大して示すように、ウエハ保持溝94bのいずれか
の部分に常に接した状態となっている。
【0007】このため、ウエハWが純水中から引き上げ
られ、あるいは槽内から純水が引き抜かれる際に、図3
2中に示すように、ウエハWとウエハ保持溝94bとの
接触部にすすぎ液が水滴98となって溜まり、そのまま
残ってしまうという問題があった。
【0008】このように、水滴98が接触部に残ると、
ウエハWを純水中から取り出した後、さらにこの水滴9
8を乾燥させるための時間が必要となり、乾燥処理に要
する時間が必要以上に長くなって、装置全体のスループ
ットが低下してしまうという問題があった。また、水滴
98が乾燥する際に、水滴中に含まれている不純物がウ
エハ表面に水滴痕(ウォータマーク)となって残り、不
良発生の原因になるという問題もあった。
【0009】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたもので、ウエハやLCD用ガラスなどの基
板の洗浄に際して、基板とこれを保持するホルダとの接
触部に純水などのすすぎ液が水滴となって付着残存する
ことのない基板の乾燥装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、基板を垂直に載置したホル
ダをすすぎ液中に浸漬してすすぎを行なった後、すすぎ
液中からホルダを引き上げ、あるいはすすぎ液を排水す
ることによって、ホルダ上に載置された基板を乾燥する
ようにした基板の乾燥装置において、基板を垂直に載置
して保持する第1のホルダと、該第1のホルダよりも下
側に位置して配置された第2のホルダと、前記第1およ
び第2のホルダを上下方向に移動するホルダ上下機構と
を備え、前記ホルダ上下機構は、すすぎ槽の下底部付近
に位置して配設された上下一対の平面状の可撓性シート
を有し、該上下一対の可撓性シートによって形成される
密閉空間内に、第1の偏心カムと、該第1の偏心カムの
左右両側にそれぞれ配置された第2および第3の偏心カ
ムと、各偏心カムにそれぞれ連結され、各偏心カムの回
転または回動によってそれぞれ上下動される第1,第2
および第3のガイド板とを設け、前記第1のホルダは第
2のホルダを中に挟んで左右2つに分割され、該分割さ
れた第1のホルダの一方の側は前記第2のガイド板に連
結されてすすぎ槽内に臨まされているとともに、分割さ
れた第1のホルダの他方の側は前記第3のガイド板に連
結されてすすぎ槽内に臨まされ、前記第2のホルダは前
記第1のガイド板に連結されてすすぎ槽内に臨まされて
おり、すすぎ液の液面が上側の第1のホルダの基板保持
溝部分を通過する際には下側の第2のホルダのみで基板
を保持し、かつ、すすぎ液の液面が下側の第2のホルダ
の基板保持溝部分を通過する際には上側の第1のホルダ
のみで基板を保持するように、前記ホルダ上下機構によ
って前記第1および第2のホルダを上下移動するように
したものである。
【0011】請求項2記載の発明は、前記第1のホルダ
と第2のホルダの上下動の動きを逆相に同期させ、いず
れか一方のホルダが上昇されるとき、これと同時に他方
のホルダを下降させるようにしたことを特徴とするもの
である。
【0012】請求項3記載の発明は、基板を垂直に載置
したホルダをすすぎ液中に浸漬してすすぎを行なった
後、すすぎ液中からホルダを引き上げ、あるいはすすぎ
液を排水することによって、ホルダ上に載置された基板
を乾燥するようにした基板の乾燥装置において、基板を
垂直に載置したホルダをすすぎ液中に浸漬してすすぎを
行なった後、すすぎ液中からホルダを引き上げ、あるい
はすすぎ液を排水することによって、ホルダ上に載置さ
れた基板を乾燥するようにした基板の乾燥装置におい
て、基板を垂直に載置して保持する第1のホルダと、該
第1のホルダよりも下側に位置して配置された第2のホ
ルダと、前記第1および第2のホルダを上下方向に移動
するホルダ上下機構とを備え、前記ホルダ上下機構はす
すぎ槽の下底部付近に位置して所定の間隔をおいて配設
された左右一対の水密式のボックスを有し、該左右一対
のボックス内のそれぞれに、第1の偏心カムと、該第1
の偏心カムの左右両側に配置された第2および第3の偏
心カムと、該各偏心カムにそれぞれ連結され、かつ、各
偏心カムの回転または回動によってそれぞれ上下動され
る第1,第2および第3のガイド板とを設け、前記左右
一対の第1の偏心カムは、前記左右一対のボックス間に
水密に掛け渡された第1のパイプ内に収納された第1の
ロータリアクチュエータに連結されているとともに、前
記左右一対の第2の偏心カムは、前記左右一対のボック
ス間に水密に掛け渡された第2のパイプ内に収納された
第2のロータリアクチュエータに連結されており、前記
左右一対の第3の偏心カムは、前記左右一対のボックス
間に水密に掛け渡された第3のパイプ内に挿通された従
動シャフトによってお互いに連結されているとともに、
該従動シャフトはその一端を前記第2のロータリアクチ
ュエータにリンク結合されて第2のロータリアクチュエ
ータと同期して回動するように構成され、第1のホルダ
は第2のホルダを中に挟んで左右2つに分割され、該分
割された第1のホルダの一方の側は前記左右一対の第2
のガイド板の間に掛け渡されてすすぎ槽内に臨まされて
いるとともに、分割された第1のホルダの他方の側は前
記左右一対の第3のガイド板の間に掛け渡されてすすぎ
槽内に臨まされ、第2のホルダは前記第1のガイド板の
間に掛け渡されてすすぎ槽内に臨まされており、すすぎ
液の液面が上側の第1のホルダの基板保持溝部分を通過
する際には下側の第2のホルダの みで基板を保持し、か
つ、すすぎ液の液面が下側の第2のホルダの基板保持溝
部分を通過する際には上側の第1のホルダのみで基板を
保持するように、前記ホルダ上下機構によって前記第1
および第2のホルダを上下移動するようにしたものであ
る。
【0013】請求項4記載の発明は、前記請求項1〜3
のいずれかに記載の発明において、前記第2のホルダの
中央位置にホルダの上下面を貫通する開口部を形成し、
該開口部内に先端を三角屋根状に尖らせたエッジフロー
トを浮かべ、該浮力によって浮かぶエッジフロートの三
角屋根状の尖端部をホルダ上に載置されたウエハの下端
縁に接触させるようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0014】
【0015】
【0016】
【作用】ウエハとホルダが接触している場合、純水など
のすすぎ液は毛細管現象や表面張力によってウエハとホ
ルダの接触部に大きな水滴となって付着残存しやすい
が、すすぎ液の液面が横切る際にウエハとホルダが接触
していなければ、ウエハやホルダ部分にすすぎ液が大き
な水滴となって付着残存するようなことがなくなる。本
発明は、このような現象に着目して開発されたものであ
る。
【0017】本発明の乾燥原理を、図1(A)〜(E)
を参照して説明する。図1は、ウエハW側を固定とし、
すすぎ液たる純水26を槽内から引き抜いていく場合の
例を示すものである。なお、本発明を実現するには、図
中に示したように、ウエハWを保持するホルダとして、
第1のホルダ2と、この第1のホルダ2よりも下側位置
でウエハWを保持する第2のホルダ3の二つのホルダを
用意する必要がある。
【0018】薬液洗浄などの終わったウエハWは、
(A)に示すように、すすぎ槽1内に配置された第1お
よび第2の二つのホルダ2,3上に垂直に載置される。
なお、この処理開始時におけるウエハWの保持は、第1
および第2の二つのホルダ2,3の両方で行なってもよ
いし、いずれか一方のホルダのみで行なってもよい。こ
の後に続く処理動作におけるホルダの動きを簡単にする
という観点からすれば、背の低い内側の第2のホルダ3
のみで保持する方が望ましい。
【0019】ウエハWをホルダ上に載置した後、(B)
に示すように、すすぎ槽1内に純水26などのすすぎ液
を注水し、ウエハWの表面に付着した薬液などのすすぎ
を行なう。そして、すすぎ完了後、すすぎ槽1内の純水
26を排水していきながら、例えば前述した直接置換式
IPA乾燥法や温水乾燥法などを利用してウエハWの表
面を乾燥させていく。
【0020】そして、(C)に示すように、純水26の
液面が背の高い外側の第1のホルダ2の上端位置(すな
わちウエハ保持溝位置)Lまで達したら、第1のホ
ルダ2を所定距離だけ引き下げ、ウエハWを背の低い内
側の第2のホルダ3のみによって保持するように移動制
御する。これによって、ウエハWと第1のホルダ2とは
非接触状態となり、ウエハWは第2のホルダ3のみによ
って保持された状態となる。
【0021】この状態で液面が下がっていくと、ウエハ
Wと第1のホルダ2は非接触状態となっているので、槽
内の純水26がウエハWと第1のホルダ2の接触部分に
水滴となって付着残存するというようなことがなくな
り、ウエハWの表面と第1のホルダ2のウエハ保持溝と
は極めて短時間のうちに清澄に乾燥される。
【0022】次いで、(D)に示すように、純水26の
液面が背の低い内側の第2のホルダ3の上端位置(すな
わちウエハ保持溝位置)Lまで達したら、第1のホ
ルダ2を引き上げてウエハWを保持すると同時に、第2
のホルダ3を所定距離だけ引き下げ、外側の背の高い第
1のホルダ2のみによってウエハWを保持するように移
動制御する。これによって、ウエハWと第2のホルダ3
とは非接触状態となり、ウエハWは第1のホルダ2のみ
によって保持された状態となる。
【0023】この状態で液面が下がっていくと、ウエハ
Wと第2のホルダ3は非接触状態となっているので、槽
内の純水26がウエハWと第2のホルダ3の接触部分に
水滴となって付着残存するというようなことがなくな
り、ウエハWの表面と第2のホルダ3のウエハ保持溝と
は極めて短時間のうちに清澄に乾燥される。
【0024】そして、(E)に示すように、純水26の
液面がウエハWの下端位置Lに達した時点、あるい
は純水26がすすぎ槽1内から完全に排水された時点
で、乾燥処理が終了する。乾燥処理の終わったウエハW
は、図示しない搬送機構によってすすぎ槽1内から取り
出され、次工程へ移送される。
【0025】上記したように、本発明の乾燥方法による
ときは、純水などのすすぎ液の液面が通過する際に、ウ
エハなどの基板とこれを保持するホルダとを非接触状態
に切り換えるようにしているので、基板とホルダとの接
触部に純水などのすすぎ液が水滴となって付着残存する
ことがなくなる。このため、基板の乾燥時間を短縮する
ことが可能となる。
【0026】そして、本発明に係る基板の乾燥装置は、
上記乾燥方法を利用して作られたものであって、第1と
第2の2つのホルダを用意し、この第1と第2の2つの
ホルダをホルダ上下機構によって上下方向に移動制御す
るようにしたものである。これによって、液面が通過す
る側のホルダをウエハWと非接触状態に切り換えながら
乾燥処理することができ、基板とホルダとの接触部に純
水などのすすぎ液が水滴となって付着残存することがな
くなる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図2〜図12に、本発明の
第1の実施の形態を示す。図2は第1の実施の形態の略
示縦断面図、図3はその略示横断面図、図4は図2中の
A−A線断面図、図5は図2中のB−B線断面図、図6
は第1のホルダの正面図、図7はその平面図、図8はそ
の側面図、図9は第1のホルダのウエハ保持溝部分の拡
大図、図10は第2のホルダの正面図、図11はその平
面図、図12はその側面図である。
【0028】この第1の実施の形態は、ホルダ側を固定
とし、すすぎ槽内から純水(すすぎ液)を引き抜いてい
くようにした、いわゆる水引き抜き式の乾燥装置に本発
明を適用した場合の一例を示すものである。
【0029】図2および図3において、1はすすぎ用の
純水を貯溜するためのすすぎ槽であって、このすすぎ槽
1の下底部付近に、第1のホルダ2a,2bと、第2の
ホルダ3を選択的に上下動させるためのホルダ上下機構
4が配設されている。このホルダ上下機構4の左右両側
部には、上下機構4の動力源となるエア駆動式アクチュ
エータ6a,6bを収容したアクチュエータ収納部7
a,7bが設けられている。
【0030】なお、図示は略したが、前記アクチューエ
ータ収納部7a,7bには、アクチュエータ6a,6b
に駆動用圧縮空気を送給するためのエア供給ポート、エ
ア排出ポート、ホルダ上下機構4内とアクチューエータ
収納部7a,7b内を外気に連通するための換気用ポー
トなどが設けられている。
【0031】アクチュエータ収納部7aに収容された第
1のアクチュエータ6aの回転駆動軸8aは、継手9a
を介してホルダ上下機構4の第1の駆動シャフト10a
に連結されている。この第1の駆動シャフト10aに
は、第1のホルダ2a,2bを上下させるための偏心カ
ム11a,11bが、第1のホルダ2a,2bの直下に
位置してそれぞれ固設されている。
【0032】また、アクチュエータ収納部7bに収容さ
れた第2のアクチュエータ6bの回転駆動軸8bは、継
手9bを介してホルダ上下機構4の第2の駆動シャフト
10bに連結されている。この第2の駆動シャフト10
bには、第2のホルダ3を上下動させるための偏心カム
11cが、第2のホルダ3の直下に位置して固設されて
いる。
【0033】前記第1および第2の駆動シャフト10
a,10bは軸受と位置規制板を兼ねた2枚の補強板1
2a,12bにそれぞれ挿通され、定位置に支持されて
いる。
【0034】ホルダ上下機構4の前板13a、後板13
b、右側面板14a、左側面板14bは水密ケースを構
成しており、この水密ケースの上下両面にテフロンなど
からなる可撓性シート5a,15bが図示を略したパッ
キンを介して水密に張設されている。また、後板13b
の内側には、第1のホルダ2a,2bの上下方向の移動
を案内するためのリニアスライダ16a,16bと、第
2のホルダ3の上下方向の移動を案内するためのリニア
スライダ16cが固設されている。
【0035】前記リニアスライダ16aには、ガイド板
17aが、リニアスライダ16bにはガイド板17b
が、また、リニアスライダ16cにはガイド板17cが
それぞれ上下方向に摺動自在に取り付けられている。ガ
イド板17a,17bの上端部は、図4に示すように、
上側の可撓性シート15aを中に挟んで、第1のホルダ
2a,2bにそれぞれ水密に固着され、その下端部は押
さえ板18a,18bによって、下側の可撓性シート1
5bに水密に固着されている。
【0036】さらに、ガイド板17a,17bの側面部
には、横向きU字溝19a,19bが形成されており、
この横向きU字溝19a,19b内に、第1の駆動シャ
フト10aに固設された偏心カム11a,11bが、そ
れぞれ回動自在に挿入配置されている。
【0037】したがって、第1のアクチュエータ6aを
制御して、第1の駆動シャフト10aを180°づつ回
転させてやれば、横向きU字溝19a,19b内の偏心
カム11a,11bも180°づつ回転し、これに伴っ
てガイド板17a,17bが偏心カム11a,11bの
偏心量に相当する距離だけ上下動し、ガイド板17a,
17bの上端部に固着した第1のホルダ2a,2bを上
下動させることができる。
【0038】一方、ガイド板17cの上端部は、図5に
示すように、上側の可撓性シート15aを中に挟んで、
第2のホルダ3に水密に固着されているとともに、その
下端部は押さえ板18cによって、下側の可撓性シート
15bに水密に固着されている。
【0039】さらに、ガイド板17cの側面部には、横
向きU字溝19cが形成されており、この横向きU字溝
19c内に第2の駆動シャフト10bに固設された偏心
カム11cが回動自在に挿入配置されている。
【0040】したがって、第2のアクチュエータ6bを
制御して第2の駆動シャフト10bを180°づつ回転
させてやれば、横向きU字溝19c内の偏心カム11c
も180°づつ回転し、これに伴ってガイド板17cが
偏心カム11cの偏心量に相当する距離だけ上下動し、
ガイド板17cの上端部に固着した第2のホルダ3を上
下動させることができる。
【0041】ウエハWを載置するための第1のホルダ2
a,2bは、図6〜図8にその具体的な構造を示すよう
に、ウエハWの大きさに合わせてその長さと間隔を設定
された2つの支持凸部20a,20bを備えており、こ
の支持凸部20a,20bの先端面に、ウエハWを挿入
載置するためのウエハ保持溝21a,21bが所要数形
成されている。22は、第1のホルダ2a,2bをホル
ダ上下機構44内のガイド板17a,17bの上端面に
固設するためのネジ穴である。
【0042】なお、図9に溝部分を拡大して示すよう
に、前記ウエハ保持溝21a,21bは、ウエハWの厚
さに比べてその溝幅をかなり広くされているとともに、
一側に傾斜面を有する左右反転型の溝形状とされてお
り、この左右反転型のウエハ保持溝21a,21bをお
互いに左右に僅かずらして配置することにより、ウエハ
Wを上下のウエハ保持溝21a,21bで挟み込んで垂
直に保持するように構成されている。
【0043】ウエハ保持溝21a,21bを上記のよう
な溝形状とすることによって、ウエハWを確実に保持す
ることができるとともに、ウエハWとウエハ保持溝21
a,21bが離れている状態においては、ウエハWとウ
エハ保持溝21a,21bとの間にできるだけ大きな空
間を形成し、溝部への水滴の付着残存を可能な限りなく
すように工夫している。
【0044】また、第2のホルダ3も、図10〜図12
にその構造を示すように、4つの支持凸部23a〜23
dの先端面に、前記第1のホルダ2a,2bと同様の形
状になるウエハ保持溝24a〜24dが形成されてい
る。25は、第2のホルダ3をホルダ上下機構4内のガ
イド板17cの上端面に固設するためのネジ穴である。
【0045】次に、上記装置の乾燥処理動作を説明す
る。なお、処理開始時には、第1のホルダ2a,2bは
下側に下げられ、ウエハWは第2のホルダ3だけで保持
されるようにセットされているものとする。
【0046】薬液などによる洗浄を終了したウエハW
は、図示を略した搬送機構やチャックによってすすぎ槽
1内に運び込まれ、すすぎ槽1内の第2のホルダ3上に
垂直に載置される。そして、図示を略した上蓋を閉じた
後、図示を略した純水供給装置から純水26を注水し、
ウエハ表面のすすぎを行なう。
【0047】純水によるすすぎが完了したら、すすぎ槽
1の上部密閉空間に、図示を略したガス供給装置からI
PAとNの混合ガスを送給開始するとともに、図示
を略した排水弁を開き、すすぎ槽1内の純水を引き抜い
ていく。
【0048】なお、純水の引き抜き速度は、液面がウエ
ハWの上端部にかかるまでは可能な限り高速で引き抜い
ていけばよいが、液面がウエハWの上端部に達した後
は、マランゴニ効果が有効に発生するに適した液面降下
速度(例えば、1.5cm/秒程度)で引き抜いていく
ように排水弁を制御する。
【0049】純水26の液面が降下していき、ウエハW
の表面を横切るようになると、液面が横切っていく際に
ウエハWの表面は前述したマランゴニ効果によって清浄
に乾燥されていく。そして、液面は降下を続け、第1の
ホルダ2a,2bの上端位置L(すなわちウエハ保
持溝21a,21bの位置)に達して横切るようになる
が、前述したように、ウエハ保持溝21a,21bはウ
エハWから離れた状態(図13参照)にあるので、ウエ
ハWとウエハ保持溝21a,21bの接触部分にすすぎ
用の純水26が大量に溜まってしまうというようなこと
がなくなる。
【0050】したがって、ウエハWとウエハ保持溝21
a,21bは、液面から外に出た時点でそれぞれ極めて
短時間のうちに清澄に乾燥される。このため、従来のよ
うにウエハとウエハ保持溝の接触部分に大量に溜まった
水滴を乾燥する必要がなくなるので、その分だけ乾燥時
間を短くすることができる。また、溜まった水滴が乾燥
する際にウエハ表面に水滴痕を生じるというようなこと
もなくなる。
【0051】さらに液面の降下が進み、液面が第2のホ
ルダ3の上端位置L(すなわちウエハ保持溝24
a,24dの位置)まで達したら、図示を略した制御装
置によって左右のアクチュエータ6a,6bを制御し、
ホルダ上下機構4内の第1および第2の駆動シャフト1
0a,10bを半回転、すなわち180°回転する。
【0052】これによって、第1および第2の駆動シャ
フト10a,10bのそれぞれに固着されている偏心カ
ム11a,11b,11cがそれぞれ180°回転さ
れ、ガイド板17aと17bは偏心カム11a,11b
によってその偏心量に相当する距離だけ上側へ押し上げ
られるとともに、ガイド板17cは偏心カム11cによ
ってその偏心量に相当する距離だけ下側へ引き下げられ
る。
【0053】このため、第1のホルダ2a,2bは、可
撓性シート15aを介してガイド板17a,17bによ
り上側へ押し上げられ、第2のホルダ3は、可撓性シー
ト15aを介してガイド板17cにより下側へ引き下げ
られる。この結果、液面が第2のホルダ3の上端位置L
に達した時点で、ウエハWを保持するためのホルダ
が第2のホルダ3から第1のホルダ2a,2bに切り換
えられ、それまでウエハWを保持していた第2のホルダ
3のウエハ保持溝24a〜24dは、ウエハWから離れ
た状態となる。
【0054】このような状態で液面がさらに降下してい
くと、液面は第2のホルダ3のウエハ保持溝24a〜2
4dの部分を横切るようになるが、前述したようにウエ
ハ保持溝24a〜24dはウエハWから離れた状態にあ
るので、ウエハWとウエハ保持溝24a〜24dの接触
部分にすすぎ用の純水26が大量に溜まってしまうとい
うようなことがなくなる。
【0055】したがって、前述した第1のホルダ2a,
2bの場合と同様に、ウエハWとウエハ保持溝24a〜
24dは、液面から外に出た時点でそれぞれ極めて短時
間のうちに清澄に乾燥される。このため、従来のように
ウエハとウエハ保持溝の接触部分に大量に溜まった水滴
を乾燥する必要がなくなるので、その分だけ乾燥時間を
短くすることができる。また、溜まった水滴が乾燥する
際にウエハ表面に水滴痕(を生じるというようなことも
なくなる。
【0056】そして、純水26の液面がウエハWの下端
位置Lよりもさらに下側まで降下するか、あるいは
すすぎ槽2内から純水26が完全に排水された時点で、
ウエハWの乾燥処理が終了する。乾燥処理が終了する
と、ウエハWは図示を略したチャックや搬送機構によっ
て取り出され、次工程へ送られる。
【0057】なお、上記のような装置構成とした場合、
第1および第2のホルダ2a,2b,3を上下動する際
に、可撓性シート15a,15bの全体が上下動し、こ
れに伴ってすすぎ槽2の内容積が変動して液面が上下に
変動するおそれがあるが、上記実施の形態では、これを
防止するために、第1のホルダ2a,2bと第2のホル
ダ3の上下方向の動きを逆相とし、第1のホルダ2a,
2bを上方に移動させると同時に、第2のホルダ3を下
方に移動させ、また第1のホルダ2a,2bを下方に移
動させると同時に、第2のホルダ3を上方へ移動させる
ようにしている。
【0058】このように、第1および第2のホルダ2
a,2b,3を逆相に同期をとって上下動するように制
御すれば、可撓性シート15a,15bの上下動による
容積の変動を相殺させることができ、液面の変動をなく
すことができる。このため、第1のホルダ2a,2bと
第2のホルダ3の位置を上下切り替える際の液面変動に
伴う液面の泡立ちや飛沫飛散などを防止することがで
き、より清浄度の高い洗浄を実現することができる。
【0059】図14〜図16に、本発明の第2の実施の
形態を示す。この第2の実施の形態は、前記第1の実施
の形態における第1のホルダ2a,2bと第2のホルダ
3を上下動するためのホルダ上下機構を他の構造のもの
に替えたものである。
【0060】この第2の実施の形態におけるホルダ上下
機構は、第1のホルダ2を連結杆32を介して第1のリ
ニア駆動機構33に連結するとともに、第2のホルダ3
を連結杆34を介して第2のリニア駆動機構35に連結
し、この第1および第2のリニア駆動機構33,35を
駆動制御することによって、第1のホルダ2と第2のホ
ルダ3を上下方向に移動するようにしたものである。
【0061】なお、二つのホルダ2,3の上下方向の移
動タイミングとウエハWの乾燥処理動作自体は、前述し
た第1の実施の形態と同様であるので、その詳細な説明
は省略する。
【0062】図17〜図25に、本発明の第3の実施の
形態を示す。図17は蓋部を省略した第3の実施の形態
の略示縦断面図、図18はその略示平面図、図19は図
17中のD−D線断面図、図20は図19中のE−E線
断面図、図21は図19中のF−F線断面図、図22は
リンク機構の結合状態を示す説明図、図23は第2のホ
ルダの構造示す図、図24はエッジフロートの斜視図、
25はエッジフロートの動作説明図である。なお、前述
した第1の実施の形態と同一もしくは同等の部分には同
一の符号を付して示した。
【0063】この第3の実施の形態におけるホルダ上下
機構4は、図17〜図19に示すように、第1のホルダ
2a,2bと第2のホルダ3を上下方向に駆動するため
の機構を収容するための一対の水密式ボックス41a,
41bと、これらボックス同士を連結する三本のパイプ
42,43,44とを備えている。
【0064】中央のパイプ42(図19参照)の内部に
は、中央部の第2のホルダ3を上下動させるための駆動
源となる第1のロータリアクチュエータ45が収容され
ている。この第1のロータリアクチュエータ45は、図
21にその略示断面構造を示すように、外筒45a内に
ロータ45bを回転自在に内蔵したもので、給排気口4
5c,45dから高圧空気を選択的に送給してやること
により、ロータ45bを正逆方向に半回転(180°)
できるように構成されている。
【0065】右側のパイプ43(図19参照)の内部に
は、左右1対の第1のホルダ2a,2bを上下動させる
ための駆動源となる第2のロータリアクチュエータ46
が収容されている。この第2のロータリアクチュエータ
46は、図21に示した第1のロータリアクチュエータ
45と同様の構造になるもので、給排気口46c,45
dから高圧空気を選択的に送給してやることにより、ロ
ータ46bを正逆方向に半回転(180°)できるよう
に構成されている。
【0066】左側のパイプ44(図19参照)の内部に
は、両端のリンク47a,47bを介して前記パイプ4
3内の第2のロータリアクチュエータ46によって回転
駆動される従動シャフト48が回転自在に収容されてい
る。
【0067】前記パイプ42内に配置された第1のロー
タリアクチュエータ45のロータ45bの両端部には、
シャフト49a,49bが連結されており、ロータ45
bが180°回転すると、シャフト49a,49bも同
方向に180°回転するようになっている。この左右の
シャフト49a,49bは、それぞれベアリング50
a,50bを介して左右のボックス41a,41b内へ
入り込んでおり、その先端部に偏心カム53a,53b
がそれぞれ固設されている。
【0068】上記偏心カム51a,51bは、リニアス
ライダ52a,52bに沿って上下方向移動自在とされ
たガイド板53a,53bの横向きU字溝54a,54
b内に入り込む形で、ガイド板53a,53bに組み付
けられている。このガイド板53a,53bは回転運動
を上下運動に変換するための機構であって、偏心カム5
1a,51bが180°回転することにより、その偏心
量に応じた距離だけ上下動するものである。なお、偏心
カム51a,51bと横向きU字溝54a,54bとの
間の摩擦抵抗をできるだけ小さくするため、偏心カム5
1a,51bの周面にはベアリング55a,55bが嵌
め込まれている。
【0069】前記偏心カム51a,51bによって上下
動されるガイド板53a,53bの上面部には、第2の
ホルダ3を上下動するための駆動シャフト56a,56
bが固設されており、その先端側はボックス41a,4
1bの天井部を通ってすすぎ槽1内に突出され、その先
端部に第2のホルダ3が固設されている。この駆動シャ
フト56a,56bの外周囲には、ボックス41a,4
1b内への純水の流入を防ぐとともに、駆動シャフト5
6a,56bが自在に上下動できるようにするために、
ベローズ57a,57bが被せられている。
【0070】前記パイプ43内に配置された第2のロー
タリアクチュエータ46のロータ46bの両端部には、
シャフト58a,58bが連結されており、ロータ46
bが180°回転すると、シャフト58a,58bも同
方向に180°回転するようになっている。この左右の
シャフト58a,58bは、それぞれベアリング59
a,59bを介して左右のボックス41a,41b内へ
入り込んでおり、その先端部に偏心カム60a,60b
がそれぞれ固設されている。
【0071】上記偏心カム60a,60bは、リニアス
ライダ61a,61bに沿ってそれぞれ上下方向移動自
在とされたガイド板62a,62bの横向きU字溝63
a,63b内に入り込む形で、ガイド板62a,62b
に組み付けられている。このガイド板62a,62bは
回転運動を上下運動に変換するための機構であって、偏
心カム60a,60bが180°回転することにより、
その偏心量に応じた距離だけ上下動するものである。な
お、偏心カム60a,60bと横向きU字溝63a,6
3bとの間の摩擦抵抗をできるだけ小さくするため、偏
心カム60a,60bの周面にはベアリング64a,6
4bが嵌め込まれている。
【0072】前記偏心カム60a,60bによって上下
動されるガイド板62a,62bの上面部には、第1の
ホルダ2bを上下動するための駆動シャフト65a,6
5bが固設されており、その先端側はボックス41a,
41bの天井部を通ってすすぎ槽1内に突出され、その
先端部に第1のホルダ2bが固設されている。この駆動
シャフト65a,65bの外周囲には、ボックス41
a,41b内への純水の流入を防ぐとともに、駆動シャ
フト65a,65bが自在に上下動できるようにするた
めに、ベローズ74a,74bが被せられている。
【0073】一方、パイブ44内には従動シャフト48
が収容されており、その両端部はベアリング67a,6
7bを介して左右のボックス41a,41b内へ入り込
んでいる。この従動シャフト48の両端部最先端には、
リンク47a,47bが連結されており、このリンク4
7a,47bを介して、前記パイプ43内の第2のロー
タリアクチュエータ46によって回転駆動されるように
構成されている。さらに、この従動シャフト48の両端
部には、偏心カム68a,68bがそれぞれ固設されて
いる。
【0074】上記偏心カム68a,68bは、リニアス
ライダ69a,69bに沿って上下方向移動自在とされ
たガイド板70a,70bの横向きU字溝71a,71
b内に入り込む形で、ガイド板70a,70bに組み付
けられている。このガイド板70a,70bは回転運動
を上下運動に変換するための機構であって、偏心カム6
8a,68bが180°回転することにより、その偏心
量に応じた距離だけ上下動するものである。なお、偏心
カム68a,68bと横向きU字溝71a,71bとの
間の摩擦抵抗をできるだけ小さくするため、偏心カム6
8a,68bの周面にはベアリング72a,72bが嵌
め込まれている。
【0075】前記偏心カム68a,68bによって上下
動されるガイド板70a,70bの上面部には、第1の
ホルダ2bを上下動するための駆動シャフト73a,7
3bが固設されており、その先端側はボックス41a,
41bの天井部を通ってすすぎ槽1内に突出され、その
先端部に第1のホルダ2bが固設されている。この駆動
シャフト73a,73bの外周囲には、ボックス41
a,41b内への純水の流入を防ぐとともに、駆動シャ
フト73a,73bが自在に上下動できるようにするた
めに、ベローズ74a,74bが被せられている。
【0076】なお、ボックス41a側に設置されたリン
ク47aと、ボックス41b側に設置されたリンク47
bは、図22に示すように、レバー75a,76aとレ
バー75b,76bの取り付け位相を90°ずらしてシ
ャフト58a,58bおよび従動シャフト48に取り付
けられている。このように取り付け位相を90°ずらし
てやることにより、リンク47a,47bの往復回転時
のデッドポイントをなくし、円滑な往復回転を確保して
いる。
【0077】ウエハWを保持するための第1のホルダ2
a,2bと、第2のホルダ3は、基本的には、前述した
第1の実施の形態で用いたものと同じ構造になるもので
あるが、第2のホルダ3については、次のような新たな
工夫が施されている。
【0078】すなわち、この第3の実施の形態で用いら
れる第2のホルダ3は、図23に示すように、その中央
部に開口部80が形成されており、この開口部80内
に、図24に例示するようなエッジフロート81が入り
込むことができるように構成されている。
【0079】前記エッジフロート81は、三角屋根状の
尖端部81aを有するフロート本体部81bと、このフ
ロート本体部81bの両側から水平に延びるサイドアー
ム81cを備えている。フロート本体部81bは、ウエ
ハWよりも純水に対する親水性が高く、かつ、純水より
も軽いプラスチック樹脂などで作られているか、金属製
の場合などにはフロート本体部81bの内部を中空状に
形成し、純水中で浮くことができるように構成されてい
る。
【0080】上記構造になるエッジフロート81は、図
17、図18中に示すように、サイドアーム81c,8
1cの先端をピン83a,83bによってボックス41
a,41bの側壁に回動自在に軸支されており、図25
に示すように、例えば、純水の水位がLのようにエ
ッジフロート81よりも上方にある場合には、実線で示
すように、フロート本体部81bがその浮力によってピ
ン83a,83bを支点として上方へ回動し、三角屋根
状の尖端部81aがウエハWの下端縁に接するように作
用する。
【0081】一方、水位がL位置のようにエッジフ
ロート81よりも下側に下がった場合には、二点鎖線で
示すように、フロート本体部81bがその自重によって
下方へ回動し、尖端部81aがウエハWの下端縁から離
れるように作用する。これによって、純水がウエハWの
下端縁を通過する際にウエハ下端縁に残留する水滴を、
フロート本体部81bの尖端部81aで効果的に液面側
に誘導して引き込み、ウエハWの下端縁に純水が残留す
ることがないようにするものである。
【0082】次に、上記構成になる第3の実施の形態の
動作を説明する。なお、処理開始時には、図26および
図27にそれぞれ実線で示すように、すべてのガイド板
53a,53b、60a,60b、70a,70bは最
大上昇位置にあり、ウエハWは第1のホルダ2a,2b
と第2のホルダ3のすべてによって保持されるようにセ
ットされているものとする。
【0083】薬液などによる洗浄を終了したウエハW
は、図示を略した搬送機構やチャックによってすすぎ槽
1内に運び込まれ、すすぎ槽1内の第1および第2のホ
ルダ2a,2b,3上に垂直に載置される。そして、図
示を略した上蓋を閉じた後、図示を略した純水供給装置
から純水を注水し、ウエハ表面のすすぎを行なう。
【0084】純水によるすすぎが完了したら、すすぎ槽
1の上部密閉空間に図示を略したガス供給装置からIP
AとNの混合ガスを送給開始するとともに、図示を
略した排水弁を開き、すすぎ槽1内の純水を所定の速度
で引き抜いていく。そして、純水の液面が降下してい
き、ウエハWの表面を横切るようになると、液面が横切
っていく際にウエハWの表面は前述したマランゴニ効果
によって清浄に乾燥されていく。
【0085】純水の液面がさらに降下していき、液面が
第1のホルダ2a,2bの上端位置近くまで達したら、
第2のロータリアクチュエータ46を回転駆動し、その
ロータ46bを180°回転する。これによって、ロー
タ46bの左右両端にそれぞれ固定接続されたシャフト
58a,58bも一緒になって同方向へ180°回転す
る。
【0086】シャフト58a,58bが180°回転す
ると、図27(A)中に二点鎖線で示すように、偏心カ
ム60a,60bも180°回転し、ガイド板62a,
62bは実線位置から二点鎖線で示す最大降下位置まで
下がる。この結果、駆動シャフト65a,65bの先端
に取り付けられている第1のホルダ2aも最大降下位置
まで下がり、ウエハWから離れた状態(図13参照)と
なる。
【0087】一方、前記シャフト58a,58bの回転
は、リンク47a,47bによって従動シャフト48に
伝達され、従動シャフト48がロータ46bに同期して
同方向に180°回転する。従動シャフト48が180
°回転すると、図27(B)中に二点鎖線で示すよう
に、偏心カム68a,68bも180°回転し、ガイド
板70a,70bは二点鎖線で示す最大降下位置まで下
がる。この結果、駆動シャフト73a,73bの先端に
取り付けられている第1のホルダ2bも最大降下位置ま
で下がり、ウエハWから離れた状態(図13参照)とな
る。
【0088】以上の動作の結果、ウエハWは中央の第2
のホルダ3のみによって保持された状態となる。なお、
駆動力伝達用のリンク47a,47bは、図22に示し
たように、シャフト58a,58bおよび従動シャフト
48に90°位相をずらして取り付けられているので、
回転時のデッドポイントがなくなり、きわめて滑らかに
回転する。
【0089】このような状態で、純水の液面がさらに降
下していくと、液面は第1のホルダ2a,2bのウエハ
保持溝21a,21b(図6〜図8参照)の部分を横切
るようになるが、前述したようにウエハ保持溝21a,
21bはウエハWから離された状態にあるので、ウエハ
保持溝21a,21bの部分にすすぎ用の純水が溜まっ
てしまうというようなことがなくなる。
【0090】したがって、ウエハWとウエハ保持溝21
a,21bの表面は、それぞれ極めて短時間のうちに清
澄に乾燥される。このため、従来のようにウエハ保持溝
部分に溜まった水滴を乾燥する必要がなくなるので、そ
の分だけ乾燥時間を短くすることができ、また、溜まっ
た水滴によってウエハ表面に水滴痕を生ずるというよう
なこともなくなる。
【0091】さらに液面の降下が進み、液面がウエハW
を保持している第2のホルダ3の上端位置近くまで達し
たら、前述した第2のロータリアクチューエータ46を
元の方向に180°回転し、ガイド板62a,62b,
70a,70bを図27(A)(B)中の実線で示す最
大上昇位置まで戻す。これと同時に、第1のロータリア
クチュエータ45を回転駆動し、そのロータ45bを1
80°回転する。これによって、ロータ45bの左右両
端にそれぞれ固定接続されたシャフト49a,49bも
一緒になって同方向へ180°回転する。
【0092】シャフト49a,49bが180°回転す
ると、その先端部に取り付けられている偏心カム51
a,51bも180°回転し、図26に示すように、こ
の偏心カム51a,51bによって上下動されるガイド
板53a,53bも実線位置から二点鎖線で示す最大降
下位置まで降下する。これによって、ガイド板53a,
53bの駆動シャフト56a,56bの先端に取り付け
られている第2のホルダ3が最大降下位置まで下がり、
ウエハWから離れた状態となる。
【0093】以上の動作の結果、それまで、第1のホル
ダ3によって保持されていたウエハWは、第1のホルダ
2a,2bのみによって保持された状態となる。
【0094】一方、上記のようにして第2のホルダ3が
ウエハWから離されても、第2のホリダ3の開口部81
内に入り込んでいるエッジフロート81のフロート本体
部81は、図25に示すように、浮力によってピン83
a,83bを支点として上方へ回動し、その尖端部81
aがウエハWの下端縁に接触した状態となっている。
【0095】このような状態で液面が降下していくと、
液面は第2のホルダ3のウエハ保持溝24a〜24d
(図10参照)の部分を横切るようになるが、前述した
ようにウエハ保持溝24a〜24dはウエハWから離さ
れた状態にあるので、従来のようにウエハ保持溝24a
〜24dの部分にすすぎ用の純水が溜まってしまうとい
うようなことがなくなる。
【0096】液面がさらに降下してウエハWの最下端縁
まで達し、最下端縁から離れようとすると、ウエハWの
最下端縁に溜まった純水の最後の一滴は、ウエハWの最
下端縁に接触しているフロート本体部81bの尖端部8
1aを伝って液面側に向かって流れ落ち、ウエハWの最
下端縁に溜まった水滴のほぼ全量が除去される。
【0097】したがって、純水の最後の一滴がウエハW
の最下端縁に付着してそのまま残るというようなことも
なくなり、ウエハWとウエハ保持溝24a〜24dの表
面はそれぞれ極めて短時間のうちに清澄に乾燥される。
【0098】そして、純水の液面がウエハWの下端位置
よりも下側まで降下するか、あるいはすすぎ槽2内から
完全に排水された時点で純水の引き抜きが終了し、ウエ
ハWの乾燥処理が終了する。乾燥処理が終了すると、ウ
エハWは図示を略したチャックと搬送機構によって次工
程に送られる。
【0099】なお、この第3の実施の形態の場合、左右
一対のボックス41aと41bは3本のパイプ42,4
3,44のみで連結されており、すすぎ槽1の底面とウ
エハWとの間に、第1の実施の形態(図2参照)で用い
た可撓性シート15a,15bなどの遮蔽物が何ら存在
しない。このため、槽内の純水の流れを阻害するような
ことがなく、すすぎ効果をより高めることができる。
【0100】また、前述したエッジフロート81は、第
1の実施の形態および第2の実施の形態にも適用できる
ものである。
【0101】以上説明した各実施の形態においては、す
すぎ液として純水を用いた場合を例に採ったが、すすぎ
液は純水だけに限られるものではなく、処理対象とする
基板の性質やすすぎ仕様に応じて種々のすすぎ液が用い
られるものである。
【0102】また、処理対象とする基板として半導体ウ
エハを用いた場合を例に採ったが、これに限定されるも
のではなく、例えばLCD用ガラスなど、基板状の被洗
浄物であれば同様に適用できるものである。
【0103】また、上記各実施の形態は、直接置換式I
PA乾燥装置に本発明を適用した場合を例示したが、本
発明の適用対象とする乾燥装置はこれだけに限定される
ものではなく、基板を垂直に載置したホルダをすすぎ液
中に浸漬してすすぎを行なった後、すすぎ液中からホル
ダを引き上げ、あるいはすすぎ液を排水することによっ
て、ホルダ上に載置された基板を乾燥するようにした乾
燥装置であれば適用可能である。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によるときは、液面が通過する側のホルダとウエハな
どの基板を非接触状態としながら乾燥処理することがで
き、基板とこれを保持するホルダの接触部に純水などの
すすぎ液が水滴となって付着残存することのない乾燥装
置を提供することができる。このため、基板の乾燥時間
を短縮することができ、乾燥工程のために製造装置全体
のスループットが低下するというようなこともなくな
る。また、基板表面に水滴痕が発生するようなことがな
いので、基板の不良発生率を低減することができる。さ
らに、ホルダ上下機構を上下一対の平面状の可撓性シー
トで形成された水密な密閉空間内に配置したので、ホル
ダ上下機構とすすぎ液が直接接触するようなことがなく
なり、ホルダ上下機構から発生する汚染粒子や汚染物質
がすすぎ液中に混入することがなく、より清澄な乾燥を
実現することができる。
【0105】請求項2記載の発明によるときは、第1の
ホルダと第2のホルダの上下動の動きを逆相に同期さ
せ、いずれか一方のホルダが上昇されるとき、これと同
時に他方のホルダを下降させるようにしたので、可撓性
シートの上下動に伴うすすぎ槽の内容積の変動を相殺す
ることでき、ホルダの上下位置切り換え時の液面の変動
をなくすことができる。このため、液面の泡立ちや飛沫
の飛散などをなくすことができ、より清浄な乾燥を実現
することができる。
【0106】請求項3記載の発明によるときは、左右一
対の水密式ボックス間を3本のパイプで連結し、このパ
イプ内に、それぞれのボックス内に設けられたホルダ上
下動機構を上下方向に駆動するための駆動源となるロー
タリアクチュエータなどを収納するようにしたので、す
すぎ槽の底面とホルダ上に載置されたウエハとの間にす
すぎ液の流動を完全に遮るような遮蔽物が何ら存在しな
い。このため、槽内におけるすすぎ液の流動性がよくな
り、すすぎ効果をより高めることができる。
【0107】請求項4記載の発明によるときは、第2の
ホルダの中央位置にホルダの上下面を貫通する開口部を
形成し、該開口部内に先端を三角屋根状に尖らせたエッ
ジフロートを浮かべ、該浮力によって浮かぶエッジフロ
ートの三角屋根状の尖端部をホルダ上に載置されたウエ
ハの下端縁に接触させるようにしたので、液面が降下し
てウエハの最下端縁から離れようとするときにウエハの
最下端縁に溜まるすすぎ液をエッジフロートを伝わせて
液面側に排除することができ、すすぎ液の最後の一滴が
ウエハの最下端縁に付着してそのまま残るというような
ことがなくなる。このため、ウエハとウエハ保持溝の表
面を極めて短時間のうちに清澄に乾燥することができ
る。
【0108】
【0109】
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(E)は本発明方法の原理説明図であ
る。
【図2】第1の実施の形態の略示縦断面図である。
【図3】第1の実施の形態の略示平面図である。
【図4】図2中のA−A線断面図である。
【図5】図2中のB−B線断面図である。
【図6】第1のホルダの正面図である。
【図7】第1のホルダの平面図である。
【図8】第1のホルダの側面図である。
【図9】第1のホルダのウエハ保持溝部分の拡大図であ
る。
【図10】第2のホルダの正面図である。
【図11】第2のホルダの平面図である。
【図12】第2のホルダの側面図である。
【図13】第1のホルダにおいてウエハ保持溝とウエハ
とが離れた状態の説明図である。
【図14】第2の実施の形態の略示縦断図である。
【図15】第2の実施の形態の略示平面図である。
【図16】図15中のC−C線断面図である。
【図17】第3の実施の形態の略示縦断面図である。
【図18】第3の実施の形態の略示平面図である。
【図19】図17中のD−D線断面図である。
【図20】図19中のE−E線断面図である。
【図21】図19中のF−F線断面図である。
【図22】リンク機構の説明図である。
【図23】(A)は第2のホルダの側面図、(B)はそ
の平面図である。
【図24】エッジフロートの斜視図である。
【図25】エッジフロートの動作説明図である。
【図26】図17中の中央のガイド板の動作説明図であ
る。
【図27】(A)は図17中の右側のガイド板の動作説
明図、(B)図17中の左側のガイド板の動作説明図で
ある。
【図28】従来の乾燥方法の第1の例を示す図である。
【図29】従来の乾燥方法の第2の例を示す図である。
【図30】従来の乾燥方法の第3の例を示す図である。
【図31】(A)は従来のホルダの正面図、(B)は
(A)中のG−G線断面図である。
【図32】従来のホルダにおけるウエハ保持溝とウエハ
との接触状態を示す説明図である。
【符号の説明】
W 半導体ウエハ(基板) 1 すすぎ槽 2a,b 第1のホルダ 3 第2のホルダ 4 ホルダ上下機構 6a,b アクチュエータ 8a,b 回転駆動軸 10a,b 第1および第2の駆動シャフト 11a〜c 偏心カム 15a,b 可撓性シート 17a〜c ガイド板 19a,b U字溝 21a,b ウエハ保持溝(基板保持溝) 24a〜d ウエハ保持溝(基板保持溝) 26 純水(すすぎ液) 33,35 リニア駆動機構 41a,41b 密閉式ボックス 42〜44 パイプ 45 第1のロータリアクチュエータ 46 第2のロータリアクチュエータ 47a,b リンク 48 従動シャフト 49a,b シャフト 50a,b ベアリング 51a,b 偏心カム 53a,b 偏心カム 54a,b 横向きU字溝 55a,b ベアリング 56a,b 駆動シャフト 57 ベローズ 58a,b シャフト 59a,b ベアリング 60a,b 偏心カム 62a,b ガイド板 63a,b 横向きU字溝 64a,b ベアリング 65a,b 駆動シャフト 67a,b ベアリング 68a,b 偏心カム 70a,b ガイド板 71a,b 横向きU字溝 72a,b ベアリング 73a,b 駆動シャフト 74a,b ベローズ 75a,b レバー 76a,b レバー 80 開口部 81 エッジフロート 81a 尖端部 81b フロート本体部 81c サイドアーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F26B 15/00 F26B 25/02 H01L 21/304

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を垂直に載置したホルダをすすぎ液
    中に浸漬してすすぎを行なった後、すすぎ液中からホル
    ダを引き上げ、あるいはすすぎ液を排水することによっ
    て、ホルダ上に載置された基板を乾燥するようにした基
    板の乾燥装置において、 基板を垂直に載置して保持する第1のホルダと、該第1
    のホルダよりも下側に位置して配置された第2のホルダ
    と、前記第1および第2のホルダを上下方向に移動する
    ホルダ上下機構とを備え、 前記ホルダ上下機構は、すすぎ槽の下底部付近に位置し
    て配設された上下一対の平面状の可撓性シートを有し、 該上下一対の可撓性シートによって形成される密閉空間
    内に、第1の偏心カムと、該第1の偏心カムの左右両側
    にそれぞれ配置された第2および第3の偏心カムと、各
    偏心カムにそれぞれ連結され、各偏心カムの回転または
    回動によってそれぞれ上下動される第1,第2および第
    3のガイド板とを設け、 前記第1のホルダは第2のホルダを中に挟んで左右2つ
    に分割され、該分割された第1のホルダの一方の側は前
    記第2のガイド板に連結されてすすぎ槽内に臨まされて
    いるとともに、分割された第1のホルダの他方の側は前
    記第3のガイド板に連結されてすすぎ槽内に臨まされ、 前記第2のホルダは前記第1のガイド板に連結されてす
    すぎ槽内に臨まされており、 すすぎ液の液面が上側の第1のホルダの基板保持溝部分
    を通過する際には下側の第2のホルダのみで基板を保持
    し、かつ、すすぎ液の液面が下側の第2のホルダの基板
    保持溝部分を通過する際には上側の第1のホルダのみで
    基板を保持するように、前記ホルダ上下機構によって前
    記第1および第2のホルダを上下移動すること を特徴と
    する基板の乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のホルダと第2のホルダの上下
    動の動きを逆相に同期させ、いずれか一方のホルダが上
    昇されるとき、これと同時に他方のホルダを下降させる
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の基板の乾燥
    装置。
  3. 【請求項3】 基板を垂直に載置したホルダをすすぎ液
    中に浸漬してすすぎを行なった後、すすぎ液中からホル
    ダを引き上げ、あるいはすすぎ液を排水することによっ
    て、ホルダ上に載置された基板を乾燥するようにした基
    板の乾燥装置において、 基板を垂直に載置したホルダをすすぎ液中に浸漬してす
    すぎを行なった後、すすぎ液中からホルダを引き上げ、
    あるいはすすぎ液を排水することによって、ホルダ上に
    載置された基板を乾燥するようにした基板の乾燥装置に
    おいて、 基板を垂直に載置して保持する第1のホルダと、該第1
    のホルダよりも下側に位置して配置された第2のホルダ
    と、前記第1および第2のホルダを上下方向に移動する
    ホルダ上下機構とを備え、 前記ホルダ上下機構はすすぎ槽の下底部付近に位置して
    所定の間隔をおいて配設された左右一対の水密式のボッ
    クスを有し、 該左右一対のボックス内のそれぞれに、第1の偏心カム
    と、該第1の偏心カムの左右両側に配置された第2およ
    び第3の偏心カムと、該各偏心カムにそれぞれ連結さ
    れ、かつ、各偏心カムの回転または回動によってそれぞ
    れ上下動される第1,第2および第3のガイド板とを設
    け、 前記左右一対の第1の偏心カムは、前記左右一対のボッ
    クス間に水密に掛け渡された第1のパイプ内に収納され
    た第1のロータリアクチュエータに連結されているとと
    もに、前記左右一対の第2の偏心カムは、前記左右一対
    のボックス間に水密に掛け渡された第2のパイプ内に収
    納された第2のロータリアクチュエータに連結されてお
    り、 前記左右一対の第3の偏心カムは、前記左右一対のボッ
    クス間に水密に掛け渡された第3のパイプ内に挿通され
    た従動シャフトによってお互いに連結されているととも
    に、該従動シャフトはその一端を前記第2のロータリア
    クチュエータにリンク結合されて第2のロータリアクチ
    ュエータと同期して回動するように構成され、 第1のホルダは第2のホルダを中に挟んで左右2つに分
    割され、該分割された第1のホルダの一方の側は前記左
    右一対の第2のガイド板の間に掛け渡されてすすぎ槽内
    に臨まされているとともに、分割された第1のホルダの
    他方の側は前記 左右一対の第3のガイド板の間に掛け渡
    されてすすぎ槽内に臨まされ、 第2のホルダは前記第1のガイド板の間に掛け渡されて
    すすぎ槽内に臨まされており、 すすぎ液の液面が上側の第1のホルダの基板保持溝部分
    を通過する際には下側の第2のホルダのみで基板を保持
    し、かつ、すすぎ液の液面が下側の第2のホルダの基板
    保持溝部分を通過する際には上側の第1のホルダのみで
    基板を保持するように、前記ホルダ上下機構によって前
    記第1および第2のホルダを上下移動すること を特徴と
    する基板の乾燥装置。
  4. 【請求項4】 前記第2のホルダの中央位置にホルダの
    上下面を貫通する開口部を形成し、該開口部内に先端を
    三角屋根状に尖らせたエッジフロートを浮かべ、該浮力
    によって浮かぶエッジフロートの三角屋根状の尖端部を
    ホルダ上に載置されたウエハの下端縁に接触させるよう
    にしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の基板の乾燥装置。
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