JP3043591U - 水溶性発熱塗料を用いたパネル状ヒータ - Google Patents

水溶性発熱塗料を用いたパネル状ヒータ

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JP3043591U
JP3043591U JP1997000534U JP53497U JP3043591U JP 3043591 U JP3043591 U JP 3043591U JP 1997000534 U JP1997000534 U JP 1997000534U JP 53497 U JP53497 U JP 53497U JP 3043591 U JP3043591 U JP 3043591U
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JP1997000534U
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Inventor
義隆 浜田
Original Assignee
株式会社熱研
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通電することによって面全体においてほぼ均
等に発熱させることのできるパネル状ヒータを提供する
ことにある。 【解決手段】 絶縁性材料により形成されかつ相互に積
層状態に重ね合わされる一対の発熱板と、この発熱板の
相互に対面する面の一方の面に全体的に均一の厚さを有
して全体的に方形の形状に付着される水溶性発熱塗料の
層と、この層の面方向に対向する一対の端部に付着され
る平行な一対の電極から構成される。均一の厚さの水溶
性発熱塗料の層は全体的に均等な電流抵抗値を有してい
るため、通電すると、電極間に介在する水溶性発熱塗料
の層全面おいて均等に発熱する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、本出願人が特開平8−41388号公報において提案した、通電す ることによって面発熱する水溶性の無機質発熱塗料(以下、これを「水溶性発熱 塗料」という。)の利用に関するものである。この水溶性発熱塗料は、金属混合 物に無機質溶媒を加えて攪拌混合することにより作成されたものであり、塗布乾 燥後の塗装面全体に渡って均一な電気抵抗を備え、通電することにより塗装層全 体に渡って均等に発熱する特性を有するものである。
【0002】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、このような特性を有する水溶性発熱塗料を用いて効率良く発熱させ ることができるパネル状ヒータを提供することを目的とするものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本考案によるパネル状ヒータは、絶縁性材料により形成されかつ相互に積層状 態に重ね合わされる一対の発熱板と、前記発熱板の相互に対面する面の一方の面 に全体的に均一の厚さを有して全体的に方形の形状に付着される水溶性発熱塗料 の層と、該層の面方向に相互に対向する一対の端部にそれぞれ付着される相互に 平行な一対の電極とから構成される。
【0004】 一対の電極に通電すると、一対の電極間に介在する水溶性発熱塗料の層に電流 が流れ、水溶性発熱塗料の層が発熱する。水溶性発熱塗料の層は全体的に均一の 厚さで付着されているために全体的に均等な電流抵抗値を有しており、それによ り電流が水溶性発熱塗料の層に全体的に均等に流れることによって水溶性発熱塗 料の層全面おいて均等に発熱することになる。水溶性発熱塗料の層および電極は 発熱板間に挟持されて外部から保護される。
【0005】 本考案によるパネル状ヒータはまた、一対の発熱板を石英ガラス、耐熱ガラス または一般ガラスにより作成し、前記水溶性発熱塗料の層を約100〜500μ mの厚さとなるようにスクリーン印刷またはローラ印刷またはその他の適当な印 刷手段によって付着することもできる。発熱板にガラスを用いることにより美的 外観を呈し、また、水溶性発熱塗料の層を印刷手段或いは塗装手段で一定の厚さ に付着させることにより水溶性発熱塗料の層が全体的に均一な電気抵抗を有して 効率良く発熱することになる。この一定の厚さを約100〜500μmに設定す ることは、ヒータとして一般的な100〜300℃程度の温度で発熱させるのに 好適である。
【0006】 更に本考案によるパネル状ヒータは、発熱板よりも適当に大きな寸法形状にそ れぞれ形成された一対の支持板を更に有し、前記一対の発熱板をこの一対の支持 板間に保持するように構成することもでき、また、発熱板を集成マイカ板により 作成し、支持板を石英ガラス、耐熱ガラスまたは一般ガラスにより作成すること もできる。これにより、機械的強度、電気的絶縁性および耐熱性等のヒータの構 成要素として必要な特性について発熱板と支持板とが分担して(例えば、支持板 が機械的強度を確保し、発熱板は電気的絶縁性および耐熱性に対応する等)遂行 することができ、より大きな発熱量のパネル状ヒータを作成することが可能とな る。水溶性発熱塗料の層は、これらの実施形態においても、前述と同様に、印刷 手段或いは適当な塗装手段によって約100〜500μmの厚さとなるように付 着するのが好ましい。
【0007】 本考案によるパネル状ヒータは更に、水溶性発熱塗料の層の表面に導電性材料 を溶射または導電性箔を導電性接着剤を用いて接着することにより、一対の電極 を水溶性発熱塗料の層に電気的に接続させ、そして発熱板および/または支持板 の外周縁部分相互間を接着剤または接着テープによって相互に結合するように構 成することもできる。電極は水溶性発熱塗料の層の表面に直接付着されているた め、振動等の機械的要因や腐食や電蝕等による接触不良が生じるのを回避してお り、そして接着作業によって発熱板間および/または支持板間を簡単かつ確実に 結合できることになる。
【0008】
【考案の実施の形態】
本考案の実施例によるパネル状ヒータは、図1に示すように、相互に積層状態 に重ね合わされる一対の発熱板1,1と、発熱板1,1の相互に対面する面の一 方の面1aに全体的に方形の形状に付着される水溶性発熱塗料の層2と、層2の 面方向に相互に対向する一対の端部にそれぞれ付着される相互に平行な一対の電 極3,3とから構成される。
【0009】 発熱板1,1は少なくとも電気的な絶縁性と耐熱性を確保できるものであれば どのような材料も適用できるが、特に発熱板のみで必要な強度を備えると共に美 的外観をも備えることができるように、石英ガラス、耐熱ガラスまたは一般ガラ スを用いるのが好ましい。
【0010】 水溶性発熱塗料の層2は、層2の面全体における発熱時の温度傾斜を小さくす る、すなわち、面全体において実質的に均等な発熱を行わせるために、印刷手段 或いは塗装手段によって全体的に均一の厚さとなるように付着される。層2はま た、後述から明らかとなる理由により、発熱板1の面に対してその外周縁部分を 除く内方部分に位置するように付着される。層2の厚さは、ヒータとして一般的 な100〜300℃程度の温度で発熱させる場合、約100〜500μmの範囲 内に設定するのが好ましく、厚さが100μmよりも薄くなると、層2の電気抵 抗が過大となり所要の発熱を行わせることができず、また、500μmよりも厚 くなると、電気抵抗が過小となって熱効率が低下してしまう。一方、水溶性発熱 塗料の層2の発熱板1への付着は、均一な厚さを確保して付着することができる 手段、例えば吹付け塗装や静電塗装等のような適当な塗装手段等、であればどの ような手段でも利用できる。しかしながら、より均一な厚さを確実に保持すると 共に作業効率を高めるために、スクリーン印刷やローラ印刷等のような適当な印 刷手段を用いるのが好ましい。
【0011】 電極3は、各電極に接続された導線3a,3aを介して水溶性発熱塗料の層2 に電力を供給できるものであればどのような構造のもの、例えばバネ材を用いて 導電性のバンドを層2に押し付けることによっても適用できるが、振動等の機械 的要因や腐食や電蝕等による接触不良の発生を防止するためには、層2の表面に 導電性材料を直接溶射したり導電性箔を導電性接着剤を用いて接着することが好 ましい。
【0012】 積層状態に重ね合わされた発熱板1,1は、水溶性発熱塗料の層2を実質的に 発熱板1,1間に密閉状態で挟持して保護するように、その外周縁部分間を接着 剤4または接着テープ(図示なし)によって結合される。接着剤または接着テー プは、外部からの埃や水等によって水溶性発熱塗料の層2や電極3に悪影響を及 ぼされるのを防止するために、発熱板1,1間を密閉できると同時に耐熱性およ び電気的絶縁性を備えたものを使用すべきである。
【0013】 図2本考案の別の実施例によるパネル状ヒータを示す図で、前記実施例と同様 に、相互に積層状態に重ね合わされる一対の発熱板1,1と、発熱板1,1の相 互に対面する面の一方の面1aに全体的に方形の形状に付着される水溶性発熱塗 料の層2と、層2の面方向に相互に対向する一対の端部にそれぞれ付着される相 互に平行な一対の電極3,3と、発熱板1よりも適当に大きな寸法形状にそれぞ れ形成された一対の支持板5,5とから構成され、水溶性発熱塗料の層2を挟持 した発熱板1,1は支持板5,5間に保持される。
【0014】 この実施例では、発熱板1が電気的絶縁性に優れた集成マイカ板により作成さ れ、支持板5が石英ガラス、耐熱ガラスまたは一般ガラスにより作成され、水溶 性発熱塗料の層2が発熱板1の全面に付着され、そして支持板5の外周縁部分間 を接着することにより1つのヒータとして形成する点で前記実施例と異なってい る以外、その他の構成は実質的に同様である。
【0015】 支持板5は主として機械的強度を確保し、発熱板1が主として電気的および熱 的な絶縁性を確保することができるため、寸法的により大きな発熱板1の使用を 可能にし、それにより、より大きな発熱量を発生できるヒータを作成できること になる。前記実施例と同様に、接着剤または接着テープによって各構成部材間を 接着して1つのヒータに構成されるのであるが、発熱板1,1間の接着と支持板 5,5間の接着と発熱板1,1と支持板5,5の間の接着とを適当に組み合わせ ることによって一体化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例によるパネル状ヒータの概要を
模式的に示す分解図である。
【図2】本考案の別の実施例によるパネル状ヒータの概
要を模式的に示す図1と同様な分解図である。
【符号の説明】
1 発熱板 2 水溶性発熱塗料の層 3 電極 4 接着剤(または接着テープ) 5 支持板

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性材料により形成されかつ相互に積
    層状態に重ね合わされる一対の発熱板と、前記発熱板の
    相互に対面する面の一方の面に全体的に均一の厚さを有
    して全体的に方形の形状に付着される水溶性発熱塗料の
    層と、該層の面方向に相互に対向する一対の端部にそれ
    ぞれ付着される相互に平行な一対の電極とから構成され
    ることを特徴とするパネル状ヒータ。
  2. 【請求項2】 前記発熱板は石英ガラス、耐熱ガラスま
    たは一般ガラスにより作成され、前記水溶性発熱塗料の
    層はスクリーン印刷またはローラ印刷またはその他の適
    当な印刷手段或いは吹付け塗装や静電塗装等の適当な塗
    装手段によって約100〜500μmの厚さに付着され
    ることを特徴とする請求項1記載のパネル状ヒータ。
  3. 【請求項3】 前記発熱板よりも適当に大きな寸法形状
    にそれぞれ形成された一対の支持板を更に有し、前記一
    対の発熱板は該一対の支持板間に保持されることを特徴
    とする請求項1記載のパネル状ヒータ。
  4. 【請求項4】 前記発熱板は集成マイカ板により作成さ
    れ、前記支持板は石英ガラス、耐熱ガラスまたは一般ガ
    ラスにより作成され、前記水溶性発熱塗料の層はスクリ
    ーン印刷またはローラ印刷またはその他の適当な印刷手
    段によって約100〜500μmの厚さに付着されるこ
    とを特徴とする請求項3記載のパネル状ヒータ。
  5. 【請求項5】 前記一対の電極は水溶性発熱塗料の層の
    表面に導電性材料を溶射または導電性箔を導電性接着剤
    を用いて接着することにより付着され、前記発熱板間、
    支持板間および/または発熱板と支持板の間は接着剤ま
    たは接着テープによって相互に結合されることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか一項に記載のパネル状ヒー
    タ。
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