JP3041409U - 飾りケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 刺しゅうレースを貼り付けた風合の良好な飾
りケースを提供することである。 【解決手段】 ケース本体２０と蓋３０より成り、これ
らの外面に、短毛の密生した基布の短毛面に刺しゅうレ
ースを積層したシート１０を貼り付けたのである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の技術分野】

この考案は、指輪やネックレスのような宝飾品、時計などを収納するケースや コンパクトケースなどの飾りケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種のケースには、合成樹脂を単に成形しただけのものもあるが、金属や木 に象嵌を施したり、合成樹脂の表面に直接植毛するなどの方法で装飾性を高める のが普通であり、特にベルベットやスウェード、皮、人工皮革等で被覆する方法 が広く行なわれている。

【０００３】

【考案の課題】

しかしながら、刺しゅうレースを例えば合成樹脂ケースに貼り付けたものは見 当らない。これは、薄くて柔軟な刺しゅうレースをケースに直接歪みなく密着さ せて貼り付けるのが難しいことがその理由であろう。またたとえ直接貼り付ける ことができたとしても、凹凸の多い刺しゅうレースは剥離し易く、さらにネット 部分からケースの地が現れて風合が良くない問題がある。

【０００４】 そこで、この考案の課題は、刺しゅうレースを貼り付けた風合の良好な飾りケ ースを提供することである。

【０００５】

【課題の解決手段】

上記の課題を解決するために、この考案の飾りケースは、ケース本体と蓋より 成り、この外面に、短毛の密生した基布の短毛面に刺しゅうレースを積層したシ ートを貼り付けたのである。

【０００６】

【実施の形態】

以下、この考案の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図１はケースの表 面に貼り付けるシートを示す。図示のように、シート１０は、基布１１に接着剤 １２を介して刺しゅうレース１３を積層したものである。前記基布１１は、短毛 を植毛したスウェード地や短毛パイル地であって、短毛が密生しており、この短 毛面１１ａに接着剤１２を塗布して刺しゅうレース１３を接着すると、刺しゅう の凹凸も短毛がクッションとなって吸収し、透孔の多いネット部分も短毛にしっ かりと接着される。そして出来上ったシート１０は、適度の腰の強さと保形性が 与えられ、また基布１１の外面は、通常の滑らかな織布面となっているため、ケ ースの曲面にぴったりと密着して貼り付けることができる。

【０００７】 上記シート１０を、図２に示すように、ケース本体２０及び蓋３０にそれぞれ 接着剤で貼り付ける。貼り付けた後、蝶番４０等を取り付け、ケースを完成する 。勿論この考案のシートは、ケースの蓋３０又は本体２０の一方だけに貼り付け てもよく、また蓋又は本体の一部分に貼り付けてもよい。

【０００８】 さらに、飾りケースは、図２のような蝶番を取り付けずに嵌合だけで開閉でき るものでもよい。

【０００９】

【考案の効果】

この考案によれば、短毛の密生した基布に刺しゅうレースを予め積層したシー トを使用したので、刺しゅうの凹凸を短毛が吸収し、かつ透孔の多いネット部分 も密生した短毛によってよく接合し、レースがしっかりと基布に接着され、かつ 基布によって適度の腰の強さと保形性が与えられ、さらに基布の外面即ちケース と接する面は滑らかな織布面となっているため、ケースの凸面に隙間や歪みがな くぴったりと密着して剥離するようなことがなく、厚み感も与えられ、基布の密 生した短毛がネット部分から透かして見えかつ手に接触するため、外観、感触共 に極めて良好で風合に富んだ飾りケースが得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の飾りケースに貼り付けるシートの断
面図

【図２】飾りケースの一例を示す一部縦断背面図

【符号の説明】 １０ シート １１ 基布 １１ａ 短毛面 １２ 接着剤 １３ 刺しゅうレース ２０ ケース本体 ３０ 蓋 ４０ 蝶番

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケース本体と蓋より成り、この外面に、
   短毛の密生した基布の短毛面に刺しゅうレースを積層し
   たシートを貼り付けた飾りケース。