JP3041346B2 - さく井工事の塩ビ管接合用ホルダー - Google Patents

さく井工事の塩ビ管接合用ホルダー

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JP3041346B2
JP3041346B2 JP7130994A JP13099495A JP3041346B2 JP 3041346 B2 JP3041346 B2 JP 3041346B2 JP 7130994 A JP7130994 A JP 7130994A JP 13099495 A JP13099495 A JP 13099495A JP 3041346 B2 JP3041346 B2 JP 3041346B2
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lever
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宣昭 高田
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栄信産業株式会社
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use

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  • Earth Drilling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、継ぎ足し接続した硬
質塩化ビニル管を地中に挿入し、挿入した管内に井戸水
汲み上げ用のポンプを設置する構成のさく井工事におい
て、その硬質塩化ビニル管の接合用ホルダーに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、地下水を汲み上げるための深い井
戸では、掘削した穴に硬質塩化ビニル管を挿入し、挿入
した硬質塩化ビニル管の中に水中ポンプを設置して汲み
上げるように構成されている。この場合、硬質塩化ビニ
ル管を挿入する工事は、図6に示すような工法によって
なされる。即ち、掘削機により井戸穴1を掘ると同時に
鋼管製のガイドパイプ2を挿入する。このガイドパイプ
2は長さが1m程度のもので、ねじにより接合しながら
岩盤のある深さまで挿入する。掘削機では更に水脈のあ
る深さまで掘削する。水脈の深さに掘削されると、所定
長さの硬質塩化ビニル管3を継ぎ足し接合しながら挿入
する。この場合、硬質塩化ビニル管3は一端に雄ねじ部
を設け、他端に上記雄ねじ部に対応する雌ねじ部が設け
てあり、このねじにより必要な長さに継ぎ足し接合され
る。なお、硬質塩化ビニル管3は、通常、JIS(日本
工業規格)K6741またはK6742で規定された硬
質塩化ビニル管(以下塩ビ管という)について、呼び径
が100から300のサイズのものが使用される。
【0003】上記工事において、塩ビ管3の接合は、図
6に示すように、先に挿入されたガイドパイプ2の上
に、例えば図5に示すようなホルダー4を載置し、挿入
された塩ビ管3の上端にホルダー4を取付けて塩ビ管3
が落下しないように保持した状態で行われる。このホル
ダー4は、金属板で形成された一対の締付けホルダー5
a,5bと、締付けボルト6と、締付けナット7で構成
されたものである。なお、井戸として使用するために
は、塩ビ管3の先端にはストレーナを設け、また、水脈
に近接して塩ビ管3の外側にシールを設ける。ガイドパ
イプ2は取り除き、塩ビ管3の中に水中ポンプを設置し
て汲み上げるように構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなさく井工
事におけるパイプ接続用ホルダー4は、簡単な構造であ
るが、ボルト6を締付けるのに手数がかかり、締付ける
力が弱いと、塩ビ管3を落下させる恐れがあり、締付け
過ぎると塩ビ管3を破損させるおそれがあるという問題
点があった。この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、締付けるのに手数がかからず、
しかも、適切な安定した締付け力で塩ビ管3を保持する
塩ビ管接合用ホルダーを提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の塩ビ管接合用ホルダーは、一対の把持片
を対向させて筒状に形成し、かつ、一方側に設けたヒン
ジにより開閉できるようになされた把持筒と、上記把持
筒の他方側において、一方の把持片に設けた軸受金具に
より軸支されたカム軸付レバー及び上記カム軸付レバー
のカム軸部に嵌められたフックと、他方の把持片に設け
られた係止金具とを備え、上記ガイドパイプの上に載置
し、上記係止金具に上記フックを掛けて上記カム軸付レ
バーを回動することにより、上記把持筒部により上記井
戸孔に挿入する塩ビ管を把持するように構成したもので
ある。
【0006】また、把持筒による塩ビ管の把持を解除す
る場合には、フックの先端部が係止金具に設けた解離突
起を押圧して把持筒を強制的に開くように構成したもの
である。
【0007】
【作用】上記のように構成された塩ビ管接合用ホルダー
においては、把持筒が一定の締めつけ力で塩ビ管を把持
するようにカム軸付レバーとフックが作用する。また、
塩ビ管の把持を解除するとき、フックの先端部と係止金
具の解離突起が、把持筒の食いつきを強制的に解離する
ように働く。
【0008】
【実施例】
実施例1.図1〜図4はこの発明の一実施例である塩ビ
管接合用ホルダーを示すものである。図において、1は
掘削機により掘削された井戸穴、2はガイドパイプ、3
は接合された塩ビ管であり、これらは上記従来装置の説
明の際に示したものと同一のものである。また、塩ビ管
を継ぎ足し接合しながら挿入する工法も同一である。図
1の(a),(b)はこの発明の塩ビ管接合用ホルダー
10を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図で
ある。この図において、11は把持筒であり、一対の把
持片11a,11bにより筒状に形成されている。把持
筒11の一方側にはヒンジ12が設けてあり、把持片1
1a,11bを開閉できるようになされている。なお、
把持筒11の内径は、挿入する塩ビ管の外形寸法に合わ
せて設定される。13a,13bは持ち運びのための取
っ手であり、把持片11a,11bに固着されている。
14はカム軸付レバー、15はフックであり、いずれも
把持片11aに固着された軸受金具16に軸支されてい
る。17は係止金具であり、把持片11bに固着され、
後述のようにフック15が掛けられる。
【0009】把持筒11の内側には図2に示すように、
断面が鋸刃状の刻み目11cが設けられている。カム軸
付レバー14は図3に示すように、軸孔14aに対して
偏心した位置にカム軸14bを設けたものである。フッ
ク15は図4に示すように軸孔15aが設けられ、この
軸孔15aがカム軸付レバー14のカム軸14bに対し
て回動できるように嵌められている。従って、カム軸付
レバー14を図4の実線の位置から一点鎖線の位置まで
矢印A方向に約180度回動させると、カム軸14bの
中心点は図示のように寸法Bで示すように移動する。即
ち、カム軸付レバー14の操作により、フック15は寸
法Bのストロークで引かれることになる。係止金具17
は図1に示すように、フック15が掛けられる係止突起
17aと、フック15の先端部15bと係合する解離突
起17bが設けられている。
【0010】上記のように構成された塩ビ管接合用ホル
ダー10を使用する場合は、従来の工法と同様に、先に
挿入されたガイドパイプ2の上に、図1(b)に示すよ
うに塩ビ管接合用ホルダー10を載置し、挿入された塩
ビ管3の上端に塩ビ管接合用ホルダー10を取付けて塩
ビ管3が落下しないように保持する。取付けるための操
作として、係止金具17の係止突起17aにフック15
を掛けて、カム軸付レバー14を回動すれば、把持筒1
1が塩ビ管3を締付けて塩ビ管3が落下しないように保
持される。この保持された状態で次ぎに継ぎ足す塩ビ管
3を接合する。接合が終わると継ぎ足した塩ビ管3をホ
イストあるいはクレーンで保持しておき、塩ビ管接合用
ホルダー10のカム軸付レバー14を回動前の状態に戻
す。このとき、フック15の先端部15bが解離突起1
7bを押圧するので、塩ビ管3に把持筒11の刻み目1
1cが食いついていたとしても強制的に解離される。塩
ビ管接合用ホルダー10の締付けを解離すると、ホイス
トあるいはクレーンを下降させて塩ビ管3を地中に挿入
し、再び挿入した塩ビ管3の上端に塩ビ管接合用ホルダ
ー10を取付けて次の塩ビ管3を接合する。なお、塩ビ
管3の挿入が完了すれば、ガイドパイプ2はホイストあ
るいはクレーンにより抜き取られてさく井工事が完了す
る。
【0011】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0012】カム軸付レバーを回動させるだけで挿入し
た塩ビ管に塩ビ管接合用ホルダーをを取付けできるの
で、取付け作業が簡単で作業時間が短縮できる。
【0013】把持筒の内径は挿入される塩ビ管に対応し
て設定されているので、一定の締付力で塩ビ管を把持す
る。従って、締付け力の不足で塩ビ管を落下させたり、
締付け力が大き過ぎて塩ビ管を破損させるような問題点
が解消される。
【0014】塩ビ管接合用ホルダーをを取付けたとき、
塩ビ管に把持筒が食いついていたとしても、カム軸付レ
バーを戻したとき、フックの先端部が解離突起を押圧し
て、把持筒を強制的に開くので、この点においても作業
が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であり、(a)は上面図、
(b)は側面図である。
【図2】この発明の一実施例における把持筒の断面図で
ある。
【図3】この発明の一実施例におけるカム軸付レバーを
示すもので、(a)は上面図、(b)は側面図である。
【図4】この発明のカム軸付レバーとフックの関係を示
す説明図である。
【図5】従来の塩ビ管接合用ホルダーを示す側面図であ
る。
【図6】さく井工事を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1 井戸穴 2 ガイドパイプ 3 塩ビ管 10 塩ビ管接合用ホルダー 11 把持筒 12 ヒンジ 13 取っ手 14 カム軸付レバー 14b カム軸 15 フック 16 軸受金具 17 係止金具

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定長さの硬質塩化ビニル管の両端にね
    じ部を設け、掘削した井戸孔に上記ねじ部により上記硬
    質塩化ビニル管を接合しながらガイドパイプを介して挿
    入する工法に使用するものにおいて、一対の把持片を対
    向させて筒状に形成し、かつ、一方側に設けたヒンジに
    より開閉できるようになされた把持筒と、上記把持筒の
    他方側において、一方の把持片に設けた軸受金具により
    軸支されたカム軸付レバー及び上記カム軸付レバーのカ
    ム軸に嵌められたフックと、他方の把持片に設けられた
    係止金具とを備え、上記ガイドパイプの上に載置し、上
    記係止金具に上記フックを掛けて上記カム軸付レバーを
    回動することにより、上記把持筒により上記井戸孔に挿
    入する硬質塩化ビニル管を把持するように構成したこと
    を特徴とするさく井工事の塩ビ管接合用ホルダー。
  2. 【請求項2】 係止金具にフックの先端部と係合する解
    離突起を設け、把持筒による塩ビ管の把持を解除すると
    き、上記フックの先端部が上記解離突起を押圧して上記
    把持筒を強制的に開くように構成したことを特徴とする
    請求項1記載のさく井工事の塩ビ管接合用ホルダー。
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