JP3040302U - 指圧代用刺激具 - Google Patents

指圧代用刺激具

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JP3040302U JP1997000518U JP51897U JP3040302U JP 3040302 U JP3040302 U JP 3040302U JP 1997000518 U JP1997000518 U JP 1997000518U JP 51897 U JP51897 U JP 51897U JP 3040302 U JP3040302 U JP 3040302U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚表面のある程度広い領域に、刺激用の突
起部が密集するように貼る場合に、非常に簡単にかつ迅
速に貼り付けることができ、刺激用の突起部による人体
表層部への刺激が減じられることのない指圧代用刺激具
を提供すること。 【解決手段】 表面に任意平面形状の突起11を有する
複数の薄肉の刺激基板10と、前記刺激基板10相互を
平面的に並べた状態で連続させる可撓性ないし屈曲性を
有する連結片12とからなる刺激主体1と、前記刺激手
段1の裏面が粘着され、平面積が前記刺激主体1の平面
積よりも大きい粘着シート2とを備えたことを特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、指圧代用刺激具に関するものである。 人体にりゅうまち、神経痛、肩こり、腰痛その他の変調が生じると、その反応 は人体表層部の関連領域へ主として痛みとしてあらわれる。この痛みは直接感じ る場合もあるし、押して感じる間接的なものもあるが、この痛みを感ずる部分は 痛点と称される。 この考案は、人体の表層部において前述のような痛点が連続する領域に貼り付 け、その領域に刺激を与えて血行を促進させることにより、その痛みをやわらげ たり解消したりする指圧代用刺激具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
実公昭58−28589号(実開昭54−142138号)公報には、考案者 が考案した図26のような指圧代用刺激具が提案されている。 この刺激具は合成樹脂で成形されており、薄肉で直径5mm程度の円形の基板5 の表面に、中心から放射状に高さ0.5mm程度の脈状の突起50を形成し、前記 基板5の平滑な裏面を、感圧性粘着剤を塗布した粘着シート6の中央に貼り付け ている。 前記粘着シート6は所定の剥離台紙7へ所定の間隔にそれぞれ貼られ、剥離台 紙7に形成された窓孔70から基板5を露出させている。 この刺激具は、剥離台紙7から粘着シート6を剥がし、前記突起50が皮膚と 接触する状態に皮膚面に貼り付けて使用すると、粘着シート6によって突起50 が皮膚に押し付けられ、当該部分における人体表層部の抹消神経が刺激され、不 調が矯正されることにより関連箇所の痛みも解消される。
【0003】 前述の指圧代用刺激具を製造するには、前記公報(第2頁左欄第20〜22行 )に記載されているように、先ず、円形に裁断された粘着シート6の中央部に基 板5を貼り付けるとともに、所定サイズの剥離台紙7へ粘着シート6相互が干渉 しない程度の間隔に窓孔70を加工する。 そして、基板5が窓孔70から露出するように、各粘着シート6を剥離台紙7 へ裏側から貼り付けることによって製造される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、りゅうまち、神経痛、肩こり、腰痛その他の生体の変調による人体 表層部の痛点は、比較的広い領域に密集してあらわれることが少なくない。 このような場合には、例えば図27で示すように、前述の刺激具を皮膚表面へ 狭い間隔で数十個ないし数百個貼る必要があるので、従来の刺激具には以下のよ うな課題があった。 その第1は、皮膚表面へ図27のように刺激具を多数貼るとき非常に時間がか かることである。 第2は、皮膚表面へ図27のように貼り付けると、隣合う刺激片の粘着シート 6が、多くの部分において三重に重なり合うため、一部の刺激具は粘着シート6 による皮膚面への基板5の押し付けの力が十分に作用せず、当該刺激具の突起5 0による刺激が減じられることである。
【0005】 従来の刺激具は、一枚の粘着シート6に刺激片である一個の基板5が貼り付け られているので、前述のように、基板5を粘着シート6へ粘着し、その後剥離台 紙7へ各粘着シート6を貼り付けても、基板5が前記窓孔70から露出するよう にほぼ正確に貼り付けることができる。 しかしながら、この考案の請求項14の刺激具のように、刺激主体がより大き な平面的大きさをもっている場合や、請求項15の刺激具のように、一枚の粘着 シートへ多数の刺激片を貼り付けた構造である場合には、前述の従来の方法によ って製造すると、刺激主体や刺激片が剥離台紙の窓孔から露出するように粘着シ ートを剥離台紙へ貼るのが非常に困難であり、また時間がかかるという課題があ った。
【0006】 この考案の目的は、皮膚表面のある程度広い領域に、刺激用の突起部が密集す るように貼り付ける場合に、非常に簡単にかつ迅速に貼り付けることができる指 圧代用刺激具を提供することにある。 この考案の他の目的は、皮膚表面のある程度広い領域に、刺激用の突起部を密 集するように貼り付ける場合に、刺激用の突起部による人体表層部への刺激が減 じられることのない指圧代用刺激具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案による指圧代用刺激具は、前述の課題を解決するため以下のように構 成されている。 すなわち、請求項1に記載の指圧代用刺激具は、表面に任意平面形状の突起1 1を有する複数の薄肉の刺激基板10と、前記刺激基板10相互を平面的に並べ た状態で連続させる可撓性ないし屈曲性を有する連結片12とからなる刺激主体 1と、前記刺激主体1の裏面が粘着され、平面積が前記刺激主体1の平面積より も大きい粘着シート2とを備えたことを特徴としている。 請求項1の刺激具における連結片12は、可撓性ないし屈曲性を有する小さく て短い帯状のものや、紐状のもの、又は糸状のものも含まれる。 刺激主体1が例えば半硬質の合成樹脂で成形され、刺激基板10の平面形状が 円形である場合には、それぞれ図5で示す各刺激基板10の直径R=3〜8mm程 度に設計するのが好ましい。 また、刺激基板10の肉厚t1=0.5〜1.0mm、突起11の最も高い部分 の高さh=0.5〜0.7mm、連結片12の肉厚t2=0.1〜0.3mm程度に それぞれ設計するのが好ましい。これらの寸法や形状は、刺激具によって人体表 層部に加えられるべき刺激の程度によって選択される。
【0008】 請求項2に記載の指圧代用刺激具は、請求項1の刺激具において、前記刺激主 体1が合成樹脂で一体に成形され、前記連結片12は前記刺激基板10よりも肉 薄に成形されていることを特徴としている。
【0009】 請求項3に記載の指圧代用刺激具は、請求項1の刺激具において、前記刺激主 体1が合成樹脂で一体に成形され、前記連結片12には当該連結片12の曲がり 方向と直交する方向に沿って適数の溝13が形成されていることにより、当該連 結片12が可撓性ないし屈曲性をもつように構成されている。
【0010】 請求項4に記載の指圧代用刺激具は、請求項2又は3の刺激具において、前記 可撓性連結片12が幅狭に形成されている。
【0011】 請求項5に記載の指圧代用刺激具は、請求項1〜4のいずれかの刺激具におい て、前記刺激基板10が一列状に並んだ状態に形成されている。
【0012】 請求項6に記載の指圧代用刺激具は、請求項1〜4のいずれかの刺激具におい て、前記刺激基板10が複数列状に並ぶように形成されている。
【0013】 請求項7に記載の指圧代用刺激具は、請求項6の刺激具において、隣合う列の 刺激基板10相互は前記連結片12によりジグザグ状に並ぶように形成されてい る。
【0014】 請求項8に記載の指圧代用刺激具は、請求項1〜7のいずれかの刺激具におい て、一部の刺激基板10の突起11と、他の刺激基板10の突起11は平面形状 を異にするように構成されている。
【0015】 請求項9に記載の指圧代用刺激具は、請求項1〜8のいずれかの刺激具におい て、一部の刺激基板10と他の刺激基板10とが、平面形状又は平面積を異にす るように構成されている。
【0016】 請求項10に記載の指圧代用刺激具は、表面へ所定の間隔に任意平面形状の突 起11が形成された可撓性ないし屈曲性を有する薄板状の刺激主体1と、前記刺 激主体1の裏面が粘着され、平面積が前記刺激主体1の平面積よりも大きい粘着 シート2とを備えたことを特徴としている。
【0017】 請求項11に記載の指圧代用刺激具は、請求項10の刺激具において、前記刺 激主体1が軟質の合成樹脂で一体に成形されている。
【0018】 請求項12に記載の指圧代用刺激具は、請求項10に記載の刺激具において、 前記刺激主体1が、合成樹脂で一体に成形され、所定の間隔で平行に形成された 溝13によって可撓性ないし屈曲性を有するように構成されている。
【0019】 請求項13に記載の指圧代用刺激具は、請求項10〜12のいずれかの刺激具 において、一部の突起11と他の突起11とが平面形状又は大きさを異にするよ うに構成されている。
【0020】 請求項14に記載の指圧代用刺激具は、請求項1〜13のいずれかの刺激具に おいて、前記粘着シート2の粘着面には、当該粘着シート2よりも平面積の大き い剥離台紙3が貼られ、前記剥離台紙3には前記刺激主体1を露出させる窓孔3 0が形成されている。
【0021】 請求項15に記載の指圧代用刺激具は、粘着シート2と、 表面に任意平面形状の突起40を有し、裏面が前記シート2へ粘着された薄肉 で任意平面形状の複数の刺激片4と、 前記粘着シート2の粘着面に貼られ、前記粘着シート2よりも平面積が大きく 、前記各刺激片4を露出させる窓孔31が形成された剥離台紙3とを備えている ことを特徴としている。
【0022】
【考案の実施の形態】
以下図1〜図23を参照しながら、この考案による指圧代用刺激具の実施形態 を説明する。 図1はこの考案による指圧代用刺激具の第1実施形態を示す一部破断部分平面 図、図2は図1の矢印A−Aに沿う部分拡大断面図、図3は図2の矢印B−Bに 沿う部分断面図、図4は図1の刺激具を皮膚面に貼った状態の部分拡大断面図、 図5は図1の刺激具における刺激主体の部分拡大断面図、図6はこの考案による 刺激具の第2実施形態を示す部分拡大平面図、図7はこの考案による刺激具の第 3実施形態を示す部分拡大平面図、図8はこの考案による刺激具の第4実施形態 を示す部分拡大平面図、図9は図8の矢印C−Cに沿う部分拡大断面図、図10 はこの考案による刺激具の第5実施形態を示す部分拡大平面図、図11はこの考 案による刺激具の第6実施形態を示す部分平面図、図12はこの考案による刺激 具の第7実施形態を示す部分平面図、図13はこの考案による刺激具の第8実施 形態を示す部分平面図、図14はこの考案による刺激具の第9実施形態を示す部 分拡大平面図、図15は図14の刺激具の部分拡大断面図、図16はこの考案に よる刺激具の第10実施形態を示す平面図、図17はこの考案による刺激具の第 11実施形態を示す平面図、図18はこの考案による刺激具の第12実施形態を 示す平面図、図19はこの考案による刺激具の第13実施形態を示す部分拡大平 面図、図20は図19の刺激具の部分拡大断面図、図21はこの考案による刺激 具の第14実施形態を示す部分平面図、図22はこの考案による刺激具の第15 実施形態を示す部分平面図、図23はこの考案による刺激具の第16実施形態を 示す部分平面図、図24はこの考案による刺激具の第17実施形態を示す平面図 、図25は図24の刺激具を皮膚面に貼った状態の部分拡大断面図である。
【0023】 第1実施形態 図1〜図5には、この考案による請求項2,4,5及び14に対応する指圧代 用刺激具の実施形態が示されている。 各刺激主体1は、半硬質の合成樹脂により帯状に一体成形されており、平面円 形の多数の薄肉の刺激基板10と、平面視において、隣合う刺激基板10相互を 一列状に並べた状態で連続させる可撓性ないし屈曲性を有する各連結片12とに よって構成されている。刺激主体1の裏面は平均径が数μm〜30μm程度の凹 凸による粗面に形成されている。 刺激基板10の表面には、平行な三筋状の突起11が形成され、この突起11 は、図2,3,5で示すように両端部と中央部が低くなっており、その側面形状 はやや弧状になっている。 各突起11の陵部は断面が円弧状であるとともに、各突起11の両面は、基部 から稜部に向かって次第に肉薄になるように急傾斜している。 各連結片12は、図1のように刺激基板10の直径よりも幅が狭く、かつ、刺 激基板10よりも肉薄に成形されている。 この実施形態においては、図5で示すように、各刺激基板10の直径R=5mm 前後、刺激基板10の肉厚t1=0.6mm、突起11の最も高い部分の高さh= 0.6mm、突起11の基部幅w=0.6mm、連結片12の肉厚t2=0.15mm 程度にそれぞれ設計されている。 刺激基板10相互の間隔(図1における連結片12の左右方向の長さ)は、当 該刺激基板10の直径よりもやや小さくなるように設計されている。
【0024】 前述の刺激主体1は、その裏面が当該刺激主体1よりも平面積の広い粘着シー ト2へ粘着されている。この粘着シート2は、軟質の合成樹脂によるクロス状の シートの一面へ感圧性粘着剤を塗布したものである。 前記粘着シート2の粘着面には、平面的に前記刺激主体1が収まるような窓孔 30が形成された剥離台紙3が貼られ、前記窓孔30からは刺激主体1が露出し た状態になっている。 この実施形態では、それぞれ刺激主体1が粘着保持された複数の粘着シート2 が、一枚の剥離台紙3へ平行に接するように貼られている。
【0025】 この実施形態の指圧代用刺激具を製造するには、刺激主体1を射出成形によっ て製造する。また、粘着面に剥離台紙3が貼られた粘着シート2を所定形状に裁 断し、前記剥離台紙3へ窓孔30を打ち抜き加工する。 その後、前記刺激主体1の裏面を前記窓孔30から露出している粘着シート2 の粘着面に粘着させる。 なお、粘着シート2の裁断と剥離台紙3への窓孔30の加工は、同時に行って もよいし各別に行ってもよい。
【0026】 前述の指圧代用刺激具は、粘着シート2を剥離台紙3から剥がし、図4のよう に、刺激基板10の突起11が痛点の密集する領域の皮膚面aへ接触する状態で 、前記粘着シート2を前記皮膚面aに貼って使用する。粘着シート2は、皮膚面 aの皺を伸ばした状態で貼るのが好ましい。 痛点が存在する領域が広い場合には、同様な要領で複数枚の刺激具を縦横方向 へ並べた状態で皮膚面aに貼る。このような場合には、刺激具における連結片2 の横にその隣の刺激具の刺激基板10が並ぶ状態に、すなわち、隣合う刺激具の 各刺激基板10がジグザグ状に並ぶ状態に貼るのが好ましい。 この使用状態においては、図4のように、刺激基板10が粘着シート2によっ て皮膚表面に押し付けられ、刺激基板10上の突起11が人体の表層部へくい込 むため、突起11によって生体表層部の抹消神経が刺激されることにより生体の 変調の矯正が促進され、痛みもなくなる。
【0027】 第1実施形態の刺激具によれば、皮膚面aに貼り付ける場合、可撓性ないし屈 曲性を有する連結片12の部分において、刺激主体1が凸面状又は凹面状の皮膚 面aへ容易に追随して曲がる。体の動きによって、刺激具を貼った皮膚表面の形 状が変化する場合にも、刺激主体1はその変化に追随して曲がる。 列状に並んだ刺激基板10相互の間では粘着シート2が重ならないため、各刺 激基板10の突起11による生体表層部への刺激が減じられることはない。 刺激主体1には突起11を有する多数の刺激基板10が形成されているので、 痛点が生体表層部の広い領域に集中して存在する場合でも、それらの領域の皮膚 面へ非常に迅速にかつ簡単に貼ることができる。 また、刺激主体1の裏面が平滑である場合には、気温が高いと外力を受けたと きに刺激主体1が粘着シート2への初期の粘着位置からずれることがあるが、刺 激主体1の裏面は微細な粗面に形成されているので、当該刺激主体1が初期の粘 着位置からずれ動くのを防止することができる。
【0028】 第1実施形態においては、刺激基板10相互の間隔はほぼ一定になっているが 、刺激具を貼る位置によっては刺激基板10相互は異なる間隔に形成されていて も差し支えない。
【0029】 第2実施形態 図6には、請求項2,5,8及び14に対応する指圧代用刺激具の実施形態が 示されている。 この実施形態の刺激具は、各刺激主体1において、隣合う刺激基板10相互の 突起11の平面形状がそれぞれ異なっている。すなわち、隣合う刺激基板10相 互において、一方の刺激基板10の表面には三筋状の突起11が、他方の刺激突 起10の表面には一筋状の突起11がそれぞれ形成されている。 剥離台紙3には、各刺激基板10の直径よりもやや幅の広い帯状の窓孔30が 形成され、この窓孔30から露出している粘着シート2の粘着面には、前記刺激 主体1の裏面が粘着されている。 突起11は、その平面形状が単純であるほど当該突起11による刺激は強いの で、この実施形態の刺激具によれば、隣合う刺激基板10相互において、一方の 刺激基板10の突起11と、他方の刺激基板10の突起11とにより、強さの異 なる刺激が生体表層部に加えられる。したがって、より変化に富んだ刺激を生体 の表層部に与えることができる。 この実施形態における刺激具の他の構成や作用,効果及び製造方法は、第1実 施形態の刺激具とほぼ同様であるのでそれらの説明は省略する。
【0030】 第3実施形態 図7には、請求項2,5及び14に対応する指圧代用刺激具の実施形態が示さ れている。 この実施形態の刺激具は、第2実施形態の刺激具と同様に、刺激主体1が粘着 された粘着シート2が、一枚の剥離台紙3に対して複数枚貼付されているが、隣 接の刺激具相互の突起11,11は、それらの一方が三筋状の平行な突起であり 、他の一方が一筋状の突起である。
【0031】 第3実施形態の刺激具によれば、強い刺激が必要な部分には一筋状の突起11 を有する刺激具を使用し、さほど強い刺激を必要としない部分には三筋状の突起 11を有する刺激具を使用することにより、痛点における痛みの程度に応じて選 択使用できる利点がある。 また、隣合う刺激具の刺激主体1相互は、刺激基板10の位置が互い違いに位 置するよに配置され、各刺激具の粘着シート2も刺激主体1の平面形状に沿って 両側部が波形になるように裁断されている(粘着シート2は、刺激基板10の両 側の部分が当該刺激基板10の形状に沿って拡がっており、連結片12の両側の 部分が幅狭くなっている。)ので、粘着シート2の素材の無駄が少ない。 この実施形態の刺激具の他の構成や作用,効果及び製造方法は、第1実施形態 の刺激具とほぼ同様であるのでそれらの説明は省略する。
【0032】 第4実施形態 図8及び図9には、請求項3,5及び14に対応する指圧代用刺激具の実施形 態が示されている。 この実施形態の刺激具は、刺激主体1における各刺激基板10の表面に、その 中心から120°の間隔で放射状に筋状の突起11が形成されている。そして、 隣合う刺激基板10相互の突起11の向きを90度変化させることにより、その 平面形状に変化をもたせている。突起11は、端部と基板10の中央部とが他の 部分よりも低くなっており、その側面形状はやや弧状に形成されている。 刺激基板10相互を連続する連結片12は、図9のようにその肉厚が基板10 とほぼ同じであるが、各連結片12へ幅方向に沿って複数の溝13を平行に形成 することにより、各該連結片12に屈曲性ないし可撓性をもたせている。
【0033】 第4実施形態の刺激具は、隣合う刺激基板10相互の突起11,11の平面形 状に変化をもたせているので、これを皮膚表面に貼って使用する場合、当該部分 における生体表層部の所定の領域に対し、より変化に富んだ刺激を与えることが できる。 この実施形態の刺激具の他の構成や作用,効果及び製造方法は、第1実施形態 の刺激具とほぼ同様であるのでそれらの説明は省略する。
【0034】 第5実施形態 図10には、請求項5,9及び14に対応する指圧代用刺激具の実施形態が示 されている。 この実施形態の刺激具は、刺激主体1において隣合う刺激基板10相互が平面 積を異にし、一方は直径約6mm、他方は直径約3mmに設計されている。また、大 径の刺激基板10に形成されている突起11の平面形状は平行な三筋状の突起で あり、小径の刺激基板10に形成されている突起11は一筋状の突起である。 一枚の剥離台紙3に貼られている隣合う刺激具は、大小の刺激基板10,10 の並び方が逆になっており、一方の刺激具の大径の刺激基板10の側方には、他 方の刺激具の小径の刺激基板10が位置するように並んでいる。そして、隣合う 刺激具の粘着シート2相互は、それらに粘着されている刺激主体1の平面形状に 沿って両側部が波形になるように裁断されていて、粘着シート2の素材の無駄が 少なくなるようにしてある。
【0035】 第5実施形態の刺激具は、隣合う刺激基板10相互が径を異にしており、それ らに形成されている突起の平面形状も異にしているので、一定の広い領域の生体 表層部に対して、一層変化に富んだ刺激を与えることができる。 第5実施形態の刺激具の他の構成や作用,効果及び製造方法は、第1実施形態 の刺激具とほぼ同様であるのでそれらの説明は省略する。
【0036】 第6実施形態 図11には、請求項2,4及び14に対応する指圧代用刺激具の他の実施形態 が示されている。 この実施形態の刺激具における刺激主体1は、中央の一個の刺激基板10に対 し、それぞれ可撓性を有する薄肉で幅の狭い連結片12を介して、ほぼ90°の 角度間隔に四個の刺激基板10が連続するように形成されている。 刺激主体1が収まる寸法の窓孔30が形成された剥離台紙3の下面には、刺激 主体1の平面輪郭よりも広く裁断された粘着シート2が密に並べて貼られ、前記 窓孔30から露出した粘着シート2の粘着面には、刺激主体1の裏面が粘着され ている。
【0037】 第6実施形態の刺激具によれば、五個の刺激基板10が縦横方向へバランスよ く拡がった状態で配置されているので、生体表層部において痛点の存在する領域 が比較的狭い場合に使用するのに適している。 第6実施形態の刺激具の他の構成や作用,効果及び製造方法は、第1実施形態 の刺激具とほぼ同様であるのでそれらの説明は省略する。
【0038】 第7実施形態 図12には、請求項7及び14に対応する指圧代用刺激具の実施形態が示され ている。 この実施形態の刺激具では、刺激主体1における各薄肉の刺激基板10がほぼ 均一な間隔で二列状にかつジグザグ状に並んでおり、斜向かいに隣合う刺激基板 10相互は、より薄肉で幅狭の可撓性を有するそれぞれの連結片12を介して連 続している。 平面円形の各刺激基板10の表面には、平面十字状の突起11がそれぞれ形成 されている。
【0039】 第7実施形態の刺激具は、刺激基板10が二列状に並んでいるので、痛点が生 体表層部の広い領域に集中して存在する場合に、それらの領域の皮膚面へより一 層迅速にかつ簡単に貼ることができる。 また、一方の列の刺激基板10と隣の列の刺激基板10はジグザグ状に配置さ れているので、痛点が存在する皮膚面の領域へ刺激基板10がバランス良く位置 するように貼り付けられ、全体的にバランスのとれた刺激効果が得られる。 第7実施形態の刺激具の他の構成や作用,効果及び製造方法は、第1実施形態 の刺激具とほぼ同様であるのでそれらの説明は省略する。
【0040】 第8実施形態 図13には、請求項7及び14に対応する指圧代用刺激具の他の実施形態が示 されている。 この実施形態の刺激具では、刺激主体1における各薄肉の刺激基板10がほぼ 均一な間隔で三列状に、かつ隣合う列の刺激基板10相互がジグザグ状になるよ うに並んでおり、斜向かいに隣合う刺激基板10相互は、より薄肉で幅狭の可撓 性を有するそれぞれの連結片12を介して連続している。 一枚の剥離台紙3には、刺激主体1が粘着保持された粘着シート2が密に並べ て貼り付けられているが、隣合う刺激具における刺激主体1は、相互の刺激基板 10の並び状態が逆になっていて、粘着シート2の素材が無駄にならないように なっている。 第8実施形態の刺激具の他の構成や作用,効果及び製造方法は、第7実施形態 の刺激具とほぼ同様であるのでそれらの説明は省略する。
【0041】 第9実施形態 図14及び図15には、請求項10,11及び図14に対応する指圧代用刺激 具の実施形態が示されている。 可撓性を有する薄い帯板状の刺激主体1には、表面へ幅方向に沿って平行に多 数の筋状の突起11がほぼ平行に形成されている。 前記刺激主体1が平面的に収まる大きさの窓孔30が形成された剥離台紙3の 裏面には、前記窓孔30を塞ぐように粘着シート2が貼り付けられ、前記窓孔3 0から露出した前記粘着シート2の粘着面には、前記刺激主体1の裏面が粘着さ れている。
【0042】 この実施形態において、前記刺激主体1は当該刺激主体1が可撓性をもつのに 十分な柔軟性を有する合成樹脂で一体に成形されており、幅=5〜7mm、厚み= 0.2〜0.5mm、突起11の高さh=0.5〜0.7mm、突起11の基部の幅 =0.5〜0.7mm、突起11相互の間隔=2〜4mmの範囲に設定されている。 刺激主体1の裏面は、30μm以下の凹凸による粗面に形成され、気温が高く ても刺激主体1が粘着シート2への初期の粘着位置からずれ動くのを防止するこ とができるように構成されている。 各突起11の断面形状は、第1実施形態の刺激具における突起11とほぼ同様 である。 一枚の剥離台紙3には、複数の窓孔30が形成されるとともに、各窓孔30に 対応して粘着シート2が密に並んだ状態に貼り付けられている。
【0043】 この実施形態の刺激具を製造するには、刺激主体1を射出成形によって製造し 、粘着面に剥離台紙3が貼り付けられた粘着シート2を、刺激主体1の平面形状 に沿って当該刺激主体1の平面積よりも大きい平面積に裁断するとともに、平面 視において前記刺激主体1が収まる大きさの窓孔30を加工する。 次いで、前記窓孔30から露出した前記粘着シート2の粘着面に、前記刺激主 体1の裏面を粘着させる。
【0044】 第9実施形態の指圧代用刺激具は、粘着シート2を剥離台紙3から剥がし、図 4で示した第1実施形態の刺激具と同様に、刺激主体の突起11が痛点の密集す る領域の皮膚面aへ接触する状態で、前記粘着シート2を前記皮膚面aに貼って 使用する。このとき、皮膚面aの皺を伸ばした状態で貼るのが好ましい。 痛点が存在する領域が広い場合には、同様な要領で複数枚の刺激具を縦横方向 へ並べた状態で皮膚面aに貼る。このような場合には、刺激具における隣合う突 起11相互間の横にその隣の刺激具の突起11位置する状態に、すなわち、隣合 う刺激具の突起11がジグザグ状に並ぶ状態に貼るのが好ましい。 前述の使用状態においては、刺激主体1が粘着シート2によって皮膚表面に押 し付けられ、突起11が人体の表層部へくい込むため、第1実施形態の刺激具と 同様な効果を奏する。
【0045】 第9実施形態の刺激具によれば、皮膚面aに貼り付ける場合、可撓性を有する 刺激主体1が凸面状又は凹面状の皮膚面aへ容易に追随して曲がる。 所定間隔に並んだ突起11相互の間では粘着シート2が重ならないため、刺激 主体1の突起11による生体表層部への刺激が減じられることはない。 また、刺激主体1には突起11が所定の間隔に多数形成されているので、痛点 が生体表層部の広い領域に集中して存在する場合でも、それらの領域の皮膚面へ 非常に迅速にかつ簡単に貼ることができる。 なお、第9実施形態の刺激具によれば、突起11相互の間隔がほぼ均一になっ ているが、この間隔は不均一でも差し支えない。
【0046】 第10実施形態 図16には、請求項13及び図14に対応する指圧代用刺激具の実施形態が示 されている。 この実施形態の刺激具では、刺激主体1の表面に形成された突起11がほぼ均 一な間隔で二列状にかつジグザグ状に並んでおり、突起11のこのような配置に 対応して、刺激主体1の平面形状もジグザグな帯状に形成されている。 各突起11の平面形状は第1実施形態の刺激具における突起11と同様に、互 いに平行で密にならんだ三筋状の突起であって、中央の突起部が長くその両側の 突起部がやや短く形成されているが、各列の隣合う突起11相互は、それらの向 きを90°異にしていることにより、それらの平面形状が変化している。 各突起11の相互間隔は、各突起11の最も長い突起部の長さよりも小さく設 定されている。
【0047】 第10実施形態の刺激具は、突起11が二列状に並んでいるので、痛点が生体 表層部の広い領域に集中して存在する場合に、それらの領域の皮膚面へより一層 迅速にかつ簡単に貼ることができる。 また、一方の列の突起11隣の列の突起11はジグザグ状に配置されているの で、痛点が存在する皮膚面の領域へ突起11がバランス良く位置するように貼り 付けられ、全体的にバランスのとれた刺激効果が得られる。 また、各列において隣合う突起はその向きを異にして平面的に変化しているの で、生体に対してより変化に富んだ刺激を与えることができる。 第10実施形態の刺激具の他の構成や作用,効果及び製造方法は、第9実施形 態の刺激具とほぼ同様であるのでそれらの説明は省略する。
【0048】 第11実施形態 図17には、請求項11び14に対応する指圧代用刺激具の他の実施形態が示 されている。 この実施形態の刺激具の刺激主体1は、その表面に形成された平面十字状の突 起11が均一な間隔で三列状に、かつ隣合う列の突起11相互がジグザグ状に並 ぶように構成されている。 したがって、痛点が存在する皮膚面の領域へ突起11がバランス良く位置する ように貼り付けられ、全体的にバランスのとれた刺激効果が得られる。 一枚の剥離台紙3には、刺激主体1が粘着保持された粘着シート2が密に並べ て貼り付けられているが、隣合う刺激具における刺激主体1は、相互の突起11 の並び状態が逆になっている。そして、各刺激主体1及び粘着シート2の平面形 状がそれらの各突起11の配置にほぼ対応していて、粘着シート2の素材が無駄 にならないようになっている。 第11実施形態の刺激具の他の構成や作用,効果及び製造方法は、第9実施形 態の刺激具とほぼ同様であるのでそれらの説明は省略する。
【0049】 第12実施形態 図18には、請求項11及び14に対応する指圧代用刺激具の他の実施形態が 示されている。 この実施形態の刺激具における刺激主体1の表面には、中央の突起11に対し 、ほぼ90°の角度間隔で四箇所に各突起11が形成されている。各突起11の 平面形状は平行な三筋状である。 刺激主体1が収まる寸法の窓孔30が形成された剥離台紙3の下面には、刺激 主体1の平面輪郭よりも広く裁断された粘着シート2が密に並べて貼られ、前記 窓孔30から露出した粘着シート2の粘着面には、刺激主体1の裏面が粘着され ている。
【0050】 第12実施形態の刺激具によれば、五個の突起11が縦横方向へバランスよく 拡がった状態に配置されているので、生体表層部において痛点の存在する領域が 比較的狭い場合に使用するのに適している。 第12実施形態の刺激具の他の構成や作用,効果及び製造方法は、第9実施形 態の刺激具とほぼ同様であるのでそれらの説明は省略する。
【0051】 第13実施形態 図19及び図20には、請求項12及び14に対応する指圧代用刺激具の実施 形態が示されている。 この実施形態の刺激具において、半硬質の合成樹脂によって一体成形された薄 板状で帯状の刺激主体1の表面には、所定の間隔に第4実施形態の刺激具と同様 な平面Y形の突起11が形成されている。 刺激主体1は、その表面の前記突起11相互の間へ幅方向に沿って平行に形成 された溝13により、全体が可撓性ないし屈曲性をもつように構成されている。 この実施形態の刺激具においても、刺激主体1が粘着保持された粘着シート2 を剥離台紙3から剥ぎとって皮膚面に貼り付ける場合、可撓性を有する刺激主体 1が凸面状又は凹面状の皮膚面へ容易に追随して曲がる。 第13実施形態の刺激具の他の構成や作用,効果及び製造方法は、第9実施形 態の刺激具とほぼ同様であるので、それらの説明は省略する。
【0052】 第14実施形態 図21には、請求項12及び14に対応する指圧代用刺激具の他の実施形態が 示されている。 この実施形態の刺激具における刺激主体1は、第13実施形態の刺激主体1と 同様に半硬質の合成樹脂で一体に成形されている。刺激主体1の平面形状、各突 起11の配置及びそれらの平面形状は、第10実施形態の刺激主体1とほぼ同様 である。 刺激主体1は、その表面において斜向かいに隣合う突起11相互の間に形成さ れている各溝13によって可撓性ないし屈曲性を有するので、凸面状又は凹面状 の皮膚面へ容易に追随して曲がる。 第14実施形態の刺激具の他の構成や作用,効果及び製造方法は、第10実施 形態の刺激具とほぼ同様であるので、それらの説明は省略する。
【0053】 第15実施形態 図22には、請求項12及び14に対応する指圧代用刺激具のさらに他の実施 形態が示されている。 この実施形態の刺激具における刺激主体1は、第13実施形態の刺激主体1と 同様に半硬質の合成樹脂で一体に成形されている。刺激主体1の平面形状、各突 起11の配置及びそれらの平面形状は、第11実施形態の刺激主体1とほぼ同様 である。 刺激主体1は、その表面における突起11相互の間に形成されている各溝13 によって可撓性ないし屈曲性を有するので、凸面状又は凹面状の皮膚面へ容易に 追随して曲がる。 第15実施形態の刺激具の他の構成や作用,効果及び製造方法は、第11実施 形態の刺激具とほぼ同様であるので、それらの説明は省略する。
【0054】 第16実施形態 図23には、請求項12及び14に対応する指圧代用刺激具のさらに他の実施 形態が示されている。 この実施形態の刺激具における刺激主体1は、第13実施形態の刺激主体1と 同様に半硬質の合成樹脂で一体に成形されている。刺激主体1の平面形状、各突 起11の配置及びそれらの平面形状は、第12実施形態の刺激主体1とほぼ同様 である。 刺激主体1は、その表面における中央の突起11と他の突起11との間に形成 されている各溝13によって可撓性ないし屈曲性を有するので、凸面状又は凹面 状の皮膚面へ容易に追随して曲がる。 第16実施形態の刺激具の他の構成や作用,効果及び製造方法は、第12実施 形態の刺激具とほぼ同様であるので、それらの説明は省略する。
【0055】 第17実施形態 図24及び図25には、請求項15に対応する指圧代用刺激具の実施形態が示 されている。 薄肉円形の各刺激片4表面には、第1実施例の刺激基板10におけるとほど同 様に、三筋状の平行な突起40が形成されており、これらの刺激片4は、ほぼ均 一な間隔で二列状にかつジグザグ状に並べた状態で柔軟な粘着シート2の粘着面 へそれらの裏面が粘着されている。 隣合う刺激片4相互の間隔は、それらの直径よりも小さく設定されている。 粘着シート2は、前述のように多数の刺激片4を粘着保持させた状態で、剥離 台紙3へ貼り付けられており、剥離台紙3には各刺激片4が露出するようにそれ ぞれの窓孔31が形成されている。
【0056】 この実施形態の刺激具において、刺激片4は硬質又は半硬質の合成樹脂によっ て成形されており、その直径=4〜6mm、その肉厚=0.4〜0.6mmであり、 突起40の寸法及び断面形状は第1実施形態における刺激基板10の突起11と ほぼ同様に設計される。 また、刺激片4の裏面は30μm以下の凹凸による粗面に形成され、気温が高 くなっても刺激片4が粘着シート2の初期の粘着位置からずれるのを防止するこ とができるようになっている。
【0057】 この実施形態の指圧代用刺激具を製造するには、多数の刺激片4を射出成形に よって製造する。また、粘着面に剥離台紙3が貼られた粘着シート2を設計に沿 って所定形状に裁断するとともに、前記剥離台紙3へ設計に沿って窓孔31を打 ち抜き加工する。 その後、各刺激片4の裏面を前記窓孔31から露出している粘着シート2の粘 着面へ粘着させる。
【0058】 第17実施形態の指圧代用刺激具は、粘着シート2を剥離台紙3から剥がし、 図26のように、刺激片4の突起40が痛点の密集する領域の皮膚面aへ接触す る状態で、前記粘着シート2を前記皮膚面aに貼って使用する。 痛点が存在する領域が広い場合には、同様な要領で複数枚の刺激具を縦横方向 へ並べた状態で皮膚面aに貼る。 この使用状態においては、図26のように、刺激片4が粘着シート2によって 皮膚面aに押し付けられ、刺激片4上の突起40が人体の表層部へくい込むため 、第1実施例の刺激具と同様な効果を奏する。
【0059】 第17実施形態の刺激具によれば、皮膚面aに貼り付ける場合、柔軟な粘着シ ート2が凸面状又は凹面状の皮膚面aへ容易に追随して粘着される。 列状に並んだ刺激片4相互の間では粘着シート2が重ならないため、各刺激片 4の突起40による生体表層部への刺激が減じられることはない。 また、粘着シート2には突起40を有する多数の刺激片4が粘着されているの で、痛点が生体表層部の広い領域に集中して存在する場合でも、それらの領域の 皮膚面へ非常に迅速にかつ簡単に貼ることができる。 さらに、多数の刺激片4は二列状にかつジグザグ状に並べた状態で粘着シート 2へ粘着されているので、生体の表層部をバランスよく刺激することができる。
【0060】 第17実施形態の刺激具では、一部の刺激片4の突起40と他の刺激片4の突 起40との平面形状が異なるように構成することができるし、一部の刺激片4と 他の刺激片4との平面形状や寸法が異なるように構成することができる。このよ うに構成すれば、生体の表層部に対してより変化に富んだ刺激を与えることがで きる。
【0061】 その他の実施形態 第9〜第16実施形態の刺激具においても、一部の突起11と他の突起11と がそれぞれ平面形状や大きさを異にするように構成することができる。
【0062】
【考案の効果】
この考案による指圧代用刺激具は、以下のような効果を奏する。 すなわち、請求項1に記載の刺激具によれば、これを皮膚面に貼り付けた場合 、可撓性ないし屈曲性を有する連結片12の部分において、刺激主体1が凸面状 又は凹面状の皮膚面へ容易に追随して曲がる。したがって、刺激主体1に突起1 1を有する刺激基板10が複数形成されていても、皮膚面へ円滑に貼って使用す ることができる。 列状に並んだ刺激基板10相互の間では粘着シート2が重ならないため、各刺 激基板10の突起11による生体表層部への刺激が減じられることはない。 また、刺激主体1には突起11を有する複数の刺激基板10が形成されている ので、痛点が生体表層部の広い領域に集中して存在する場合でも、それらの領域 の皮膚面へ非常に効率的に貼ることができる。
【0063】 請求項2に記載の刺激具によれば、刺激主体1が合成樹脂で一体に成形され、 連結片12が刺激基板10よりも肉薄に成形されているので、前記連結片12が 可撓性ないし屈曲性を有する刺激主体1を大量生産するのに適する。
【0064】 請求項3に記載の刺激具によれば、刺激主体1が合成樹脂で一体に成形され、 連結片12には曲がり方向と直交する方向に沿って適数の溝13が形成されてい るので、前記連結片12が可撓性ないし屈曲性を有する刺激主体1を大量生産す るのに適する。
【0065】 請求項4に記載の刺激具によれば、連結片12が幅狭く形成されているので、 当該連結片12がより可撓性ないし屈曲性に富んだものになる。
【0066】 請求項5に記載の刺激具によれば、刺激基板10が一列状に並んでいるので、 生体表層部に痛点が列状に並んでいる場合に、皮膚面へより効率的よく貼ること ができる。
【0067】 請求項6に記載の刺激具によれば、刺激基板10が複数列状に並んでいるので 、生体表層部に痛点が複数列状に並んでいる場合に、皮膚面へより効率的に貼る ことができる。
【0068】 請求項7に記載の刺激具によれば、隣合う刺激基板10相互がジグザグ状に並 んでいるので、痛点が集中している生体表層部へ当該痛点に対応してバンランス よく刺激を与えることができる。
【0069】 請求項8に記載の刺激具によれば、一部の刺激基板10の突起11と他の刺激 基板10の突起とが平面形状を異にしているので、生体に対して変化に富んだ刺 激を与えることができる。
【0070】 請求項9に記載の刺激具によれば、一部の刺激基板10と他の刺激基板10と が平面形状又は大きさを異にしているので、生体に対してより変化に富んだ刺激 を与えることができる。
【0071】 請求項10に記載の刺激具によれば、皮膚面に貼り付けた場合、可撓性を有す る刺激主体1が凸面状又は凹面状の皮膚面へ容易に追随して曲がる。したがって 、刺激主体1に数カ所に突起11が形成されていても、皮膚面へ円滑に貼って使 用することができる。 所定間隔に並んだ突起11相互の間では粘着シート2が重ならないため、刺激 主体1の突起11による生体表層部への刺激が減じられることはない。 また、刺激主体1には突起11が所定の間隔に多数形成されているので、痛点 が生体表層部の広い領域に集中して存在する場合でも、それらの領域の皮膚面へ 非常に迅速にかつ簡単に貼ることができる。
【0072】 請求項11に記載の刺激具によれば、刺激主体1は軟質の合成樹脂で一体に成 形されているので、所定の間隔で突起11が形成された可撓性ないし屈曲性を有 する刺激主体1を量産するのに適する。
【0073】 請求項12に記載の刺激具によれば、刺激主体1は合成樹脂で一体に成形され るとともに、所定の間隔に形成された溝13により可撓性ないし屈曲性をもたせ てあるので、刺激主体1を量産するのに適する。
【0074】 請求項13に記載の刺激具によれば、請求項10に記載の刺激具において、一 部の突起11と他の突起11とが平面形状を異にしているので、生体に対して変 化に富んだ刺激を与えることができる。
【0075】 請求項14に記載の刺激具によれば、粘着シート2の粘着面には、刺激主体1 が露出される窓孔30を有する剥離台紙3が貼られているので、刺激具を使用す るまでの取扱いが便利である。
【0076】 請求項15に記載の刺激具によれば、皮膚面aに貼り付ける場合、柔軟な粘着 シート2が凸面状又は凹面状の皮膚面aへ容易に追随するから、表面に突起40 を有する多数の刺激片4を皮膚面へ円滑に貼って使用することができる。 列状に並んだ刺激片4相互の間では粘着シート2が重ならないため、各刺激片 4の突起40による生体表層部への刺激が減じられることはない。 また、粘着シート2には突起40を有する多数の刺激片4が粘着されているの で、痛点が生体表層部の広い領域に集中して存在する場合でも、それらの領域の 皮膚面へ非常に迅速にかつ簡単に貼ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による指圧代用刺激具の第1実施形態
を示す一部破断部分平面図である。
【図2】図1の矢印A−Aに沿う部分拡大断面図であ
る。
【図3】図2の矢印B−Bに沿う部分断面図である。
【図4】図1の刺激具を皮膚面に貼った状態の部分拡大
断面図である。
【図5】図1の刺激具における刺激主体の部分拡大断面
図である。
【図6】この考案による刺激具の第2実施形態を示す部
分拡大平面図である。
【図7】この考案による刺激具の第3実施形態を示す部
分拡大平面図である。
【図8】この考案による刺激具の第4実施形態を示す部
分拡大平面図である。
【図9】図8の矢印C−Cに沿う部分拡大断面図であ
る。
【図10】この考案による刺激具の第5実施形態を示す
部分拡大平面図である。
【図11】この考案による刺激具の第6実施形態を示す
部分平面図である。
【図12】この考案による刺激具の第7実施形態を示す
部分平面図である。
【図13】この考案による刺激具の第8実施形態を示す
部分平面図である。
【図14】この考案による刺激具の第9実施形態を示す
部分拡大平面図である。
【図15】図14の刺激具の部分拡大断面図である。
【図16】この考案による刺激具の第10実施形態を示
す平面図である。
【図17】この考案による刺激具の第11実施形態を示
す平面図である。
【図18】この考案による刺激具の第12実施形態を示
す平面図である。
【図19】この考案による刺激具の第13実施形態を示
す部分拡大平面図である。
【図20】図19の刺激具の部分拡大断面図である。
【図21】この考案による刺激具の第14実施形態を示
す部分平面図である。
【図22】この考案による刺激具の第15実施形態を示
す部分平面図である。
【図23】この考案による刺激具の第16実施形態を示
す部分平面図である。
【図24】この考案による刺激具の第17実施形態を示
す平面図である。
【図25】図24の刺激具を皮膚面に貼った状態の部分
拡大断面図である。
【図26】従来の刺激具の部分平面図である。
【図27】図26の刺激具を皮膚に貼った状態の部分平
面図である。
【符号の説明】
1 刺激主体 10 刺激基板 11,40,50 突起 12 連結片 13 溝 2,6 粘着シート 3,7 剥離台紙 30,31,70 窓孔 4 刺激片 5 基板

Claims (15)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に任意平面形状の突起11を有する
    複数の薄肉の刺激基板10と、前記刺激基板10相互を
    平面的に並べた状態で連続させる可撓性ないし屈曲性を
    有する連結片12とからなる刺激主体1と、 前記刺激主体1の裏面が粘着され、平面積が前記刺激主
    体1の平面積よりも大きい粘着シート2とを備えたこと
    を特徴とする、 指圧代用刺激具。
  2. 【請求項2】 前記刺激主体1は合成樹脂で一体に成形
    され、前記連結片12は前記刺激基板10よりも肉薄に
    成形されていることを特徴とする、請求項1に記載の指
    圧代用刺激具。
  3. 【請求項3】 前記刺激主体1は合成樹脂で一体に成形
    され、前記連結片12には当該連結片12の曲がり方向
    と直交する方向に沿って適数の溝13が形成されている
    ことを特徴とする、請求項1に記載の指圧代用刺激具。
  4. 【請求項4】 前記可撓性連結片12は幅狭に形成され
    ている、請求項2又は3に記載の指圧代用刺激具。
  5. 【請求項5】 前記刺激基板10は一列状に並んだ状態
    に形成されている、請求項1〜4のいずれかに記載の指
    圧代用刺激具。
  6. 【請求項6】 前記刺激基板10は複数の列状に並んだ
    状態に形成されている、請求項1〜4のいずれかに記載
    の指圧代用刺激具。
  7. 【請求項7】 隣合う列の刺激基板10相互は前記連結
    片12によりジグザグ状に形成されている、請求項6に
    記載の指圧代用刺激具。
  8. 【請求項8】 一部の刺激基板10の突起11と他の刺
    激基板10の突起11とは平面形状を異にしている、請
    求項1〜7のいずれかに記載の指圧代用刺激具。
  9. 【請求項9】 一部の刺激基板10と他の刺激基板10
    は平面形状又は平面積を異にしている、請求項1〜8の
    いずれかに記載の指圧代用刺激具。
  10. 【請求項10】 表面へ所定の間隔に任意平面形状の突
    起11が形成された可撓性ないし屈曲性を有する薄板状
    の刺激主体1と、 前記刺激主体1の裏面が粘着され、平面積が前記刺激主
    体1の平面積よりも大きい粘着シート2とを備えたこと
    を特徴とする、 指圧代用刺激具。
  11. 【請求項11】 前記刺激主体1は軟質の合成樹脂で一
    体に成形されている、請求項10に記載の指圧代用刺激
    具。
  12. 【請求項12】 前記刺激主体1は、合成樹脂で一体に
    成形され、所定の間隔で平行に形成された溝13によっ
    て可撓性ないし屈曲性を有する、請求項10に記載の指
    圧代用刺激具。
  13. 【請求項13】 一部の突起11と他の突起11は平面
    形状又は大きさを異にしている、請求項10〜12のい
    ずれかに記載の指圧代用刺激具。
  14. 【請求項14】 前記粘着シート2の粘着面には、当該
    粘着シート2よりも平面積の大きい剥離台紙3が貼ら
    れ、前記剥離台紙3には前記刺激主体1を露出させる窓
    孔30が形成されている、請求項1〜13のいずれかに
    記載の指圧代用刺激具。
  15. 【請求項15】 粘着シート2と、 表面に任意平面形状の突起40を有し、裏面が前記シー
    ト2へ粘着された薄肉で任意平面形状の複数の刺激片4
    と、 出前記粘着シート2の粘着面に貼られ、前記粘着シート
    2よりも平面積が大きく、前記各刺激片4を露出させる
    窓孔31が形成された剥離台紙3とを備えていることを
    特徴とする、 指圧代用刺激具。
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