JP3037638U - 磁性コイルの構造 - Google Patents
磁性コイルの構造Info
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- JP3037638U JP3037638U JP1996013366U JP1336696U JP3037638U JP 3037638 U JP3037638 U JP 3037638U JP 1996013366 U JP1996013366 U JP 1996013366U JP 1336696 U JP1336696 U JP 1336696U JP 3037638 U JP3037638 U JP 3037638U
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】漏洩磁束電流を抑制する磁性コイルの構造を提
供する。 【解決手段】磁芯に施したコイルから発生する漏洩磁束
を、強磁性体粉末を含む磁束遮断体をトランスファー等
の形状毎に適する成型方式により被覆し、外部漏洩磁束
を抑制した磁性コイルの構造とする。
供する。 【解決手段】磁芯に施したコイルから発生する漏洩磁束
を、強磁性体粉末を含む磁束遮断体をトランスファー等
の形状毎に適する成型方式により被覆し、外部漏洩磁束
を抑制した磁性コイルの構造とする。
Description
【0001】
本考案は、外部にノイズ漏れを抑制したコイルの構造に関するものある。
【0002】
磁性コイルの内で最も外部にノイズ漏れの抑制されたものをして、リング状の 磁芯にコイルを捲き付けたるものが主流であるが、捲線作業が磁芯に開口部を有 するEI型或は、EE型等に比較して煩雑である。又、従来の構造では、コイル そのもが露出している為にリング状であっても、その外部ノイズのレベルと零に 近づけることは出来なかった。
【0003】
上述したコイルの外部に漏洩する磁気ノイズを抑制する事が、その電子器機の 信頼度を高める上で必要欠くべからざる要件である。この為に本考案ではこの基 本的なノイズの漏洩を最重要なる問題点として、解決策を提案するものである。
【0004】
磁性体をして、金属或は酸化物などの総てに本考案の原理は有効であり、リン グ状で外径、内径、厚みがそれぞれ24、8、14m/mの磁芯に直径0.8mmの コイルを捲き300μHのインダクタンスが生じるチョークコイルを作り外部に 漏洩する磁束密度を測定する為に直流電源を2.0A流した場合の側面図は第2 図(a)に見られる様に0.5ガウス以上の漏洩の範囲は外径が約30mmで、換 言すれば磁芯の外周端面より約3mm以内に限られている。 一方、EI型で幅、高さ、厚みがそれぞれ28、32、6m/mの磁芯に直径0 .70mmのコイルをDCバイアス0(F)で1,200μHになる様に捲いたチ ョークコイルに2AのDC電流を流した場合の0.5ガウスの漏洩磁束密度の等 値線は、第2図(b)に見受けられる様にコイルの中心が軸の延長線方向で前面 側はチョークコイルの中心から5cmにも及び又、開口部を有さない背面側にも4 cmに達している。 これらのチョークコイルに強磁性体からなる粒子に高分子系の接着剤を添加し 充分に分散混合させた後、その外周部に被覆するという手段により漏洩磁束を遮 断し問題を解決する。
【0005】
リング状磁芯が露出したコイルの外周部分の磁束流は大部分の磁束を隣接する コイルにより発生した磁束F1、F2の極性が相反する為に、相殺し合うが、その 一部がすなはち磁芯の中心から放射線方向並びにその中心軸に直交する前後の面 には有害な磁束が相互に充分相殺出来ない為に、使用に際してはその磁束がノイ ズとなる。第3図に(a)(b)にそれぞれ正面図と側面図を磁性素材から構成 されるリング状の磁芯31に半田メッキ部分32−1を設けポリウレタン等の絶 縁性の被覆を施したワイヤー32を、コイル状に図の如く捲き、その各捲線から 発生する矢印状の磁束F1、F2(他のコイルからもそれぞれ発生するが図面上は 割愛した)の有害なる磁束密度の強度が及ぶ範囲の目安として0.5ガウスの場 合、第2図(a)の如く、その周辺3m/m程度である。磁束密度を何ガウス以下 に抑制すればよいかは、目的とするノイズレベルの規格値によって適正に選択す る訳であるが、一つの簡単な漏洩磁束の状況を知る為には、磁性流体を、電流を 流したコイルに被覆させることによって、その磁性流体が構成する磁束流従じた 模様から知ることが可能である。この磁束流から判明した漏洩磁束流を完全に包 含する様に微粉なる強磁性粉体と高分子系の樹脂からなる接合剤を混合した「コ ンプレックスパウダー」をもって成型する。この漏洩磁束流をコンプレックスパ ウダーで包み込んだ構造に成型して外部にノイズの原因となる漏洩磁束を完全に 遮断させる作用を司る。
【0006】
強磁性体の材料からなる環状の磁芯に強磁性体の微粒子と高分子系の樹脂とし てフェノールレジン系の接合剤とを混合した「コンプレックスパウダー」をトラ ンスファー方式で外径は20%大きく又内径は20%小さく厚みは30%大きい 寸法すなはち外径d0、内径di、厚さhの磁芯コイルに対して金型の寸法を外径 D:1.2d0、内径d:0.8di、厚さH:1.3Hの被成型物が得られる様 に設計した。一般的なるトランスファー方式で所定の手法で、第1図(a),( b)にそれぞれ正面と側面と示す如きコンプレックスパウダー11が磁芯31と コイル32をコンプレックスパウダーに埋め込む手法はその磁芯とコイルの形状 型によって適正なる成型の方法を選択すれば、本考案の目的は達せられる。本実 施例として、リング状の磁芯について述べたが、他の形状であってもコンプレッ クスパウダーを被覆成型することにより本考案の目的は達成される。
【0007】
本考案を用いた漏洩磁束流を抑制したる磁性コイルの構造は広い電子機器分野 での活用が見込め、工業的なる価値がある。
図1は、本考案の磁芯の一例を正面図と側面図で示す。
図2は、従来型の磁芯のトロイダル型EI型のものが
0.5ガウス漏洩磁束密度を発生させる範囲を示したも
のである。図3は、従来のトロイダル型磁芯を正面図と
側面図で示す。
図2は、従来型の磁芯のトロイダル型EI型のものが
0.5ガウス漏洩磁束密度を発生させる範囲を示したも
のである。図3は、従来のトロイダル型磁芯を正面図と
側面図で示す。
数字11強磁性微粉体と高分子系樹脂からなるコンプレ
ックスパウダーの成型物、 31は磁芯、 32はコイル、 32−1はコイルの半田揚げ部分、 F1、F2は磁束流のモデル、をそれぞれ示す。 Sは、磁芯の外周端を半田あげまでの間隙である。
ックスパウダーの成型物、 31は磁芯、 32はコイル、 32−1はコイルの半田揚げ部分、 F1、F2は磁束流のモデル、をそれぞれ示す。 Sは、磁芯の外周端を半田あげまでの間隙である。
Claims (1)
- 【請求項1】磁性体を芯としたコイルの一部叉は外部全
体を、磁性微粉体を含有する高分子系樹脂で被覆したこ
とを特徴とする磁性コイルの構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996013366U JP3037638U (ja) | 1996-11-07 | 1996-11-07 | 磁性コイルの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996013366U JP3037638U (ja) | 1996-11-07 | 1996-11-07 | 磁性コイルの構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3037638U true JP3037638U (ja) | 1997-05-20 |
Family
ID=43172350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996013366U Expired - Lifetime JP3037638U (ja) | 1996-11-07 | 1996-11-07 | 磁性コイルの構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3037638U (ja) |
-
1996
- 1996-11-07 JP JP1996013366U patent/JP3037638U/ja not_active Expired - Lifetime
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