JPH07302714A - コイル - Google Patents

コイル

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JPH07302714A
JPH07302714A JP9475894A JP9475894A JPH07302714A JP H07302714 A JPH07302714 A JP H07302714A JP 9475894 A JP9475894 A JP 9475894A JP 9475894 A JP9475894 A JP 9475894A JP H07302714 A JPH07302714 A JP H07302714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
magnetic flux
body portion
wire
magnetic
Prior art date
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Pending
Application number
JP9475894A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Okubo
旭 大久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP9475894A priority Critical patent/JPH07302714A/ja
Publication of JPH07302714A publication Critical patent/JPH07302714A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 漏れ磁束が少ないコイルを得る。 【構成】 コイル1は胴部3とこの胴部3の両端部に設
けた鍔部4,5からなる磁性体コア2と、胴部3に巻き
回された線材8とを備えている。鍔部4,5には、胴部
3を臨む位置に対向した状態でそれぞれ突起6,7が設
けられている。この突起6,7に磁束φが集中する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイル、特にチョーク
コイル等として使用されるコイルに関する。
【0002】
【従来の技術と課題】図6に示すように、従来のコイル
61は、胴部63とこの胴部63の両端部に設けた鍔部
64,65からなる磁性体コア62と、前記胴部63に
巻き回された線材66とを備えている。この構造のコイ
ル61は、発生した磁束φが磁性体コア62と磁性体コ
ア62の周辺部の空間を通るため、磁束φが磁性体コア
62の周辺部の空間を通る際に磁束φが空間に広がって
漏れ易いという問題があった。従って、このコイル61
を印刷配線板等に他の電子部品と共に実装する場合、漏
れ磁束の影響により高密度実装することが困難であっ
た。また、磁束が磁性体コア内のみを通るコイルと比較
すると、同等のインダクタンスを得るためには、磁束が
漏れ易い分だけ余分に線材66を巻き回す必要があり、
線材66が長くなることによる直流抵抗のアップを招い
ていた。
【0003】そこで、本発明の課題は、漏れ磁束が少な
いコイルを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段と作用】以上の課題を解決
するため、本発明に係るコイルは、(a)胴部とこの胴
部の両端部にそれぞれ設けた鍔部からなる磁性体コア
と、(b)前記胴部に巻き回された線材とを備え、
(c)少なくとも一方の前記鍔部の表面の、前記胴部を
臨む位置に凸部を設けたこと、を特徴とする。
【0005】以上の構成により、磁性体コアの胴部に巻
き回された線材に電流が流れると磁束が発生する。この
磁束は磁性体コア内を通って、一方の鍔部から磁性体コ
ア外の空間に出た後、再び他方の鍔部から磁性体コア内
に入る。このとき、少なくとも一方の鍔部に設けた凸部
に磁束が集中するため、磁束が空間に広がりにくくな
り、漏れ磁束が抑えられる。
【0006】また、本発明に係るコイルは、さらに磁性
体コアの胴部に凸部を設けたことを特徴とする。以上の
構成により、線材を胴部に巻き回す際に、胴部に設けた
凸部が線材の位置をずらし、線材が胴部の一部分に遍在
することなく巻き回されることになる。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係るコイルの実施例について
添付図面を参照して説明する。 [第1実施例、図1及び図2]図1及び図2に示すよう
に、コイル1は、胴部3とこの胴部3の両端部に設けた
鍔部4,5からなる磁性体コア2と、胴部3に巻き回さ
れた線材8とを備えている。コア2の材料としては、例
えばフェライト等が使用される。線材8としては、例え
ばポリウレタン被覆銅線等が使用される。
【0008】矩形状の鍔部4,5には、胴部3を臨む位
置にそれぞれ突起6,7が設けられている。すなわち、
突起6,7は半円球形状であり、鍔部4,5の各辺縁の
中央部に位置し、対向している。以上の構成からなるコ
イル1の線材8に電流が流れると、磁束φが発生する。
この磁束φは磁性体コア2内を通って、鍔部4から磁性
体コア2の周辺部の空間に出た後、再び鍔部5から磁性
体コア2内に入る。このとき、鍔部4,5にそれぞれ設
けた突起6,7に磁束が集中するので、磁束φが磁性体
コア2の周辺部の空間に広がりにくくなり、漏れ磁束を
低減することができる。なお、磁束φの方向は線材8を
流れる電流の向きや線材8の巻き方向により逆方向にな
る場合もある。
【0009】[第2実施例、図3]図3に示すように、
コイル11は胴部13とこの胴部13の両端部に設けた
鍔部14,15からなる磁性体コア12と、胴部13に
巻き回された線材18とを備えている。矩形状の鍔部1
4,15には、胴部13を臨む位置にそれぞれ断面が三
角形の凸部16,17が設けられている。すなわち、凸
部16,17は鍔部14,15の手前側の辺から奥側の
辺まで設けられ、対向している。凸部16,17の先端
は尖っており、磁束が集中し易い構造になっている。ま
た、凸部16,17の外側面16a,17aは傾斜して
おり、線材18を胴部13に巻き回す作業をスムースに
行うことができるように工夫されている。
【0010】以上の構成からなるコイル11は、前記第
1実施例のコイル1と同様の作用効果を奏する。 [第3実施例、図4]図4に示すように、コイル21は
胴部23とこの胴部23の両端部に設けた鍔部24,2
5からなる磁性体コア22と、胴部23に巻き回された
線材28とを備えている。
【0011】円形状の鍔部24,25には胴部23を臨
む位置にそれぞれ凸部26,27が設けられている。す
なわち、凸部26と凸部27は、対向した状態で鍔部2
4,25の縁部全周に設けられ、その先端は尖ってい
る。一般に、磁束の漏れは鍔部の全周に発生するため、
鍔部24,25の全周に設けられた凸部26,27によ
って、漏れ磁束の低減効果は、前記第1及び第2実施例
のコイル1,11と比較して大きくなる。凸部26,2
7の形成方法としては、例えば円盤状の鍔部を有する磁
性体コアを製作した後、凸部26,27を削り出す方法
等がある。
【0012】[第4実施例、図5]図5に示すように、
コイル31は胴部33とこの胴部33の両端部に設けた
鍔部34,35からなる磁性体コア32と、胴部33に
巻き回された線材40とを備えている。鍔部34,35
には、胴部33を臨む位置にそれぞれ凸部36,37が
対向した状態で設けられている。すなわち、凸部36,
37は、外側面36a,37aが傾斜しており、線材4
0を胴部33に巻き回す作業をスムースに行うことがで
きるように工夫されている。凸部36,37の先端は鋭
角状に尖っており、磁束φが集中し易い構造になってい
る。
【0013】ところで、漏れ磁束の低減のためには、凸
部36と37の間の距離dが小さい程好ましい。しか
し、距離dを小さくすると、線材40を胴部33に巻き
回す際の間口が狭くなる。従って、線材40が胴部33
の中央部に集中して巻き回され、胴部33の中央部のみ
が局部的に太くなり、巻き回数が制約されるという問題
が生じる。
【0014】そこで、第4実施例では、胴部33の中央
部全周に凸部39を設け、この問題を解消している。凸
部39は断面が三角形状をしており、その先端は尖って
いる。線材40を胴部33に巻き回すと、凸部39の傾
斜面に沿って線材40が適当な位置までずれる。こうし
て、凸部39が線材40の位置をずらして適当に平準化
することにより、線材40が胴部33の中央部に遍在す
ることなく巻き回される。
【0015】また、この場合、磁束φ1は磁性体コア3
2内を通って、鍔部34から磁性体コア32の周辺部の
空間に出た後、再び凸部39から磁性体コア32内に入
る。一方、磁束φ2は磁性体コア32内を通って、凸部
39から磁性体コア32の周辺部の空間に出た後、再び
鍔部35から磁性体コア32内に入る。従って、磁束φ
1,φ2のループが、前記第1,第2及び第3実施例の
コイル1,11,21の場合よりも短くなり、漏れ磁束
をより低減することができる。
【0016】[他の実施例]なお、本発明に係るコイル
は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲
内で種々に変形することができる。鍔部に設ける凸部
を、上下の鍔部のいずれか一方にのみ設けたものであっ
てもよい。
【0017】また、鍔部や胴部に設ける凸部の形状は任
意であるが、先端を鋭角状にした方が、漏れ磁束を低減
する効果が大きくなる。
【0018】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、少なくとも一方の鍔部の表面の、胴部を臨む位
置に凸部を設けたので、磁束がこの凸部に集中して空間
に広がりにくくなり、漏れ磁束を低減することができ
る。この結果、他の電子部品への電磁干渉を小さくする
ことができ、高密度実装が可能なコイルが得られる。し
かも、漏れ磁束が少ない分だけ線材の巻き回数を減らす
ことができ、従来より直流抵抗を低減することができ
る。
【0019】また、磁性体コアの胴部に凸部を設けるこ
とにより、線材を胴部に巻き回す際に、胴部に設けた凸
部が線材の位置をずらし、線材を胴部の一部分に遍在す
ることなく巻き回すことができる。しかも、磁束のルー
プが短くなり、漏れ磁束をより低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコイルの第1実施例を示す斜視
図。
【図2】図1のII−II断面図。
【図3】本発明に係るコイルの第2実施例を示す斜視
図。
【図4】本発明に係るコイルの第3実施例を示す斜視
図。
【図5】本発明に係るコイルの第4実施例を示す断面
図。
【図6】従来例を示す断面図。
【符号の説明】
1…コイル 2…磁性体コア 3…胴部 4,5…鍔部 6,7…突起 8…線材 11…コイル 12…磁性体コア 13…胴部 14,15…鍔部 16,17…凸部 18…線材 21…コイル 22…磁性体コア 23…胴部 24,25…鍔部 26,27…凸部 28…線材 31…コイル 32…磁性体コア 33…胴部 34,35…鍔部 36,37…凸部 39…凸部 40…線材 φ,φ1,φ2…磁束

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴部とこの胴部の両端部にそれぞれ設け
    た鍔部からなる磁性体コアと、 前記胴部に巻き回された線材とを備え、 少なくとも一方の前記鍔部の表面の、前記胴部を臨む位
    置に凸部を設けたこと、 を特徴とするコイル。
  2. 【請求項2】 磁性体コアの胴部に凸部を設けたことを
    特徴とする請求項1記載のコイル。
JP9475894A 1994-05-09 1994-05-09 コイル Pending JPH07302714A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9475894A JPH07302714A (ja) 1994-05-09 1994-05-09 コイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9475894A JPH07302714A (ja) 1994-05-09 1994-05-09 コイル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07302714A true JPH07302714A (ja) 1995-11-14

Family

ID=14119007

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9475894A Pending JPH07302714A (ja) 1994-05-09 1994-05-09 コイル

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JP (1) JPH07302714A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013229479A (ja) * 2012-04-26 2013-11-07 Murata Mfg Co Ltd 巻線型電子部品
CN104347227A (zh) * 2013-08-09 2015-02-11 株式会社村田制作所 绕线型电子部件的芯、绕线型电子部件及其芯的制造方法
CN109416971A (zh) * 2016-07-05 2019-03-01 京瓷株式会社 线圈用部件以及电感器

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