JP2013229479A - 巻線型電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数を同一の容器に入れて保管や搬送しても、噛み込みが発生しにくいコアを使用した巻線型電子部品を提供する。
【解決手段】 本発明の巻線型電子部品100は、巻芯部1と、上鍔部2と、下鍔部3とを有するコア200と、コイル導体4とを備え、上鍔部2と下鍔部3の間隔が、コア200を上鍔部2の上方から平面視した場合に、巻芯部1の略中心Pから相互に反対の2方向に向かって、巻芯部1から離間するにつれて縮小しており、巻芯部1の略中心Pを通り、かつ上述した2方向と平行な第1の仮想線Xを引いた場合に、第1の仮想線Xと上鍔部2および下鍔部3の端面とが交差する部分における、上鍔部2と下鍔部3の間隔Aが、その部分における、上鍔部2または下鍔部3の厚みBよりも小さくなるようにした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、インダクターやトランスなどの巻線型電子部品に関し、さらに詳しくは、巻芯部と上鍔部と下鍔部とを有するコアを備えた巻線型電子部品に関する。
従来から、電気機器、電子機器の分野において、特許文献1(特開2006−54394号公報)に開示されるような、巻芯部と上鍔部と下鍔部とを有するドラム型のコアを備え、巻芯部にコイル導体を巻回した巻線型電子部品が広く使用されている。
図10に、そのような巻線型電子部品に使用される、従来のドラム型のコアの一例を示す。
ドラム型のコア500は、フェライトなどの材質からなり、巻芯部101と、巻芯部101の上端に形成された板状の上鍔部102と、巻芯部101の下端に形成された板状の下鍔部103とを有する。
コア500においては、上鍔部102と下鍔部103の間隔Mは一定である。また、上鍔部102と下鍔部103の厚みは同一であり、いずれも厚みNからなる。なお、上鍔部と下鍔部の厚みを同一にはせず、異なる寸法にする場合もある。
下鍔部103の底面には、図示しないが、1対の電極が形成されている。
コア500を使用した巻線型電子部品は、絶縁被覆が施された銅などからなるコイル導体(図示せず)を巻芯部101に巻回し、その両端を上述した1対の電極に接続した構造からなる。なお、巻芯部に101に巻回したコイル導体上に、さらにエポキシなどの樹脂を塗布する場合もある。
特開2006−54394号公報
しかしながら、上述した従来のドラム型のコア500には、作製された複数のコア500を同一の容器に入れて保管したり、搬送したりする際に、コア500同士が噛み込んでしまう場合があった。
すなわち、作製された複数のコア500は、同一の容器に入れて、保管したり、あるいは次工程である巻線工程などに搬送したりするのが一般的であるが、その際に振動が加わるなどすると、あるコア500の上鍔部102と下鍔部103の間に、別のコア500の上鍔部102または下鍔部103が噛み込んでしまう場合があった。
図11に、コア500とコア500が噛み合ってしまった状態を示す。
コア500とコア500が噛み込んでしまうと、それらを解除する作業が別途必要になり、生産性が低下してしまうという問題があった。あるいは、噛み込みを解除する作業において、コア500が破損してしまい、良品率が低下してしまうという問題があった。
なお、コア500とコア500の噛み込みは、たとえば、コア500を製造する工程と、コア500にコイル導体を巻回する工程が異なる場所(工場)で行われ、コア500をトラックなどの輸送手段により搬送しなければならない場合に、輸送手段の振動が原因となって発生する場合があった。
この問題を解決する方法として、たとえば図12に示すコア600のように、高さ寸法を維持したまま、上鍔部102と下鍔部103の間隔Mを小さくすることにより、上鍔部102と下鍔部103の厚みNを大きくする方法がある。この方法によれば、コア600とコア600の噛み込みを防止することができる。
しかしながら、この方法によれば、上鍔部102と下鍔部103の間隔Mが小さいため、巻芯部101に巻回されるコイル導体の巻回数が制限され、巻線型電子部品の特性(インダクタンス値など)を所望のものにすることができないという問題があった。
また、この問題を解決する他の方法として、たとえば図13に示すコア700のように、高さ寸法を維持したまま、上鍔部102と下鍔部103の厚みNを小さくすることにより、上鍔部102と下鍔部103の間隔Mを大きくする方法がある。この方法によれば、上鍔部102と下鍔部103の間隔Mが大きいため、巻芯部101に巻回されるコイル導体の巻回数を多くすることができ、かつコア700とコア700が噛み込んだとしても容易に解除することができる。
しかしながら、この方法によれば、上鍔部102と下鍔部103の厚みNが小さいため、上鍔部102および下鍔部103が、十分な強度を備えず、例えばコア500同士が衝突した場合や、コア700が他の部材に衝突した場合、製造工程にて冶具等でコア700を取り扱う際に、割れたり欠けたりしてしまうことがあるという問題があった。
この問題を解決する方法として、たとえば図14に示すコア800のように、高さ寸法を大きくすることにより、上鍔部102と下鍔部103の厚みNを大きくするとともに、上鍔部102と下鍔部103の間隔Mも大きくする方法がある。この方法によれば、上鍔部102と下鍔部103は厚みNが大きいため、十分な強度を備えており、しかも上鍔部102と下鍔部103の間隔Mが大きいため、巻芯部101に巻回されるコイル導体の巻回数を多くすることができ、かつコア800とコア800が噛み込んだとしても容易に解除することができる。
しかしながら、この方法によれば、コア800の高さ寸法が大きいため、このコア800を使用した巻線型電子部品は、高さ寸法が大きくなってしまうという問題があった。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その手段として、本発明の巻線型電子部品は、巻芯部と、巻芯部の上端に設けられた板状の上鍔部と、巻芯部の下端に設けられた板状の下鍔部とを有するコアと、巻芯部に巻回されたコイル導体とを備え、上鍔部と下鍔部の間隔が、コアを上鍔部の上方から平面視した場合に、巻芯部の略中心から相互に反対の2方向に向かって、巻芯部から離間するにつれて縮小しており、コアを上鍔部の上方から平面視した場合に、巻芯部の略中心を通り、かつ上述した2方向と平行な第1の仮想線を引いた場合に、第1の仮想線と上鍔部および下鍔部の端面とが交差する部分における、上鍔部と下鍔部の間隔が、その部分における、上鍔部または下鍔部の厚みよりも小さくなるようにした。
本発明の巻線型電子部品は、かかる構造からなるため、製造過程において、複数のコアを同一の容器に入れて保管や搬送しても、コアとコアの噛み込みが発生しにくくなっている。
なお、巻芯部の略中心から相互に反対の2方向に向かって、巻芯部から離間するにつれて縮小している上鍔部と下鍔部の間隔は、連続的に縮小するようにすることができる。たとえば、下鍔部と上鍔部の対向面を、巻芯部から離間するにつれて下鍔部と上鍔部の間隔が縮小するように、テーパー状(傾斜面状)やアール状(曲面状)に形成し、上鍔部と下鍔部の間隔が、連続的に縮小するようにすることができる。
コアは、たとえば、フェライトなどからなる原料粉体を所定の形状からなる金型に充填し、加圧して一体に成型した上で金型から取り出し、所定のプロファイルで焼成することにより作製されるが、下鍔部と上鍔部の間隔が、巻芯部から離間するにつれて非連続的に縮小している場合、たとえば、下鍔部と上鍔部の対向面が階段状に形成されて非連続的に縮小している場合には、成型されたコアを金型から取り出すのが難しいという問題がある。これに対し、下鍔部と上鍔部の対向面がテーパー状やアール状に形成されて連続的に縮小している場合には、成型されたコアを金型から取り出すのが容易である。
また、下鍔部と上鍔部の対向面が階段状に形成されている場合には、作製されたコアの巻芯部にコイル導体を巻回する工程において、コイル導体が階段部分に引っ掛かってしまうという問題がある。これに対し、下鍔部と上鍔部の対向面がテーパー状やアール状に形成されている場合には、作製されたコアの巻芯部にコイル導体を巻回する工程において、コイル導体が引っ掛かってしまうことがない。
なお、本発明の巻線型電子部品は、さらに、巻芯部の略中心を通り、かつ第1の仮想線と垂直な第2の仮想線を引いた場合に、第2の仮想線と上鍔部および下鍔部の端面とが交差する部分における、上鍔部と下鍔部の間隔が、第1の仮想線と上鍔部および下鍔部の端面とが交差する部分における、上鍔部または下鍔部の厚みよりも小さくすることができる。この場合には、製造過程において、複数のコアを同一の容器に入れて保管や搬送しても、コアとコアの噛み込みがより発生しにくくなる。
また、本発明の巻線型電子部品は、さらに、第1の仮想線と上鍔部および下鍔部の端面とが交差する部分における、上鍔部と下鍔部の間隔が、第2の仮想線と上鍔部および下鍔部の端面とが交差する部分における、上鍔部または下鍔部の厚みよりも小さくすることができる。この場合にも、製造過程において、複数のコアを同一の容器に入れて保管や搬送しても、コアとコアの噛み込みがより発生しにくくなる。
本発明の巻線型電子部品によれば、製造過程において、複数のコアを同一の容器に入れて保管や搬送しても、コアとコアの噛み込みが発生しにくい。
第1実施形態にかかる巻線型電子部品100を示す斜視図である。 巻線型電子部品100に使用したコア200を示す斜視図である。 図2に示したコア200を示す平面図である。 図2に示したコア200を示す正面図である。 図2に示したコア200を示す側面図である。 図6(A)、(B)はそれぞれ、図2に示したコア200同士において、噛み込みが発生しないことを示す説明図である。 第2実施形態にかかる巻線型電子部品(図示せず)に使用したコア300を示す斜視図である。 第3実施形態にかかる巻線型電子部品(図示せず)に使用したコア400を示す斜視図である。 図8に示したコア400を示す側面図である。 従来の巻線型電子部品(図示せず)に使用したコア500を示す斜視図である。 図10に示したコア500同士において、噛み込みが発生した状態を示す説明図である。 図10に示したコア500の変形例にかかるコア600同士において、噛み込みが発生しないことを示す説明図である。 図10に示したコア500の変形例にかかるコア700同士において、噛み込みが発生しても容易に解除できることを示す説明図である。 図10に示したコア500の変形例にかかるコア800同士において、噛み込みが発生しても容易に解除できることを示す説明図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について説明する。
[第1実施形態]
図1に、本発明の第1実施形態にかかる巻線型電子部品(インダクター)100を示す。また、図2〜図5に、巻線型電子部品100に使用したドラム型のコア200を示す。ただし、図1および図2は斜視図、図3は平面図、図4は正面図、図5は側面図である。
巻線型電子部品100は、例えばフェライトなどの材質からなるドラム型のコア200を備える。
コア200は、巻芯部1と、巻芯部1の上端に形成された板状の上鍔部2と、巻芯部1の下端に形成された板状の下鍔部3とを有する。
本実施形態においては、コア200の巻芯部1は四角柱状をしている。ただし、巻芯部1の形状は任意であり、円柱状、楕円柱状、あるいは四角柱状以外の多角柱状であってもよい。
コア200は、上鍔部2と下鍔部3の間隔が、コア200を上鍔部2の上方から平面視した場合に、巻芯部1の略中心Pから相互に反対の2方向に向かう第1の仮想線Xの方向に、巻芯部1から離間するにつれて縮小している。すなわち、巻芯部1と上鍔部2、下鍔部3の端面の間において、上鍔部2と下鍔部3の対向面は、それぞれテーパー状Tに形成されており、上鍔部2と下鍔部3の間隔は、第1の仮想線Xの方向に巻芯部1から離間するにつれて連続的に縮小している。
そして、第1の仮想線Xと上鍔部2および下鍔部3の端面とが交差する部分における、上鍔部2と下鍔部3の間隔Aが、当該部分における、上鍔部2または下鍔部3の厚みBよりも小さくなっている。
この結果、コア200は、図6(A)に示すように、2つのコア200が、相互に第1の仮想線X方向に近接しても、一方のコア200の上鍔部2と下鍔部3の間に、もう一方のコア200の上鍔部2または下鍔部3が噛み込んでしまうことがない。なぜならば、上鍔部2と下鍔部3の間隔Aが、上鍔部2または下鍔部3の厚みBよりも小さいからである。
また、コア200は、巻芯部1の略中心Pを通り、かつ第1の仮想線Xと垂直な第2の仮想線Yを引いた場合に、第2の仮想線Yと上鍔部2および下鍔部3の端面とが交差する部分における、上鍔部2と下鍔部3の間隔Dが、第1の仮想線Xと上鍔部2および下鍔部3の端面とが交差する部分における、上鍔部2または下鍔部の厚みBよりも小さくなっている。なお、上鍔部2と下鍔部3の間隔は、巻芯部1の略中心Pから第2の仮想線Y方向へは均一である。
この結果、コア200は、図6(B)に示すように、2つのコア200が、相互に第1の仮想線Y方向に近接しても、一方のコア200の上鍔部2と下鍔部3の間に、もう一方のコア200の上鍔部2または下鍔部3が噛み込んでしまうことがない。なぜならば、上鍔部2と下鍔部3の間隔Dが、上鍔部2または下鍔部3の厚みBよりも小さいからである。
また、コア200は、第1の仮想線Xと上鍔部2および下鍔部3の端面とが交差する部分における、上鍔部と下鍔部の間隔Aが、第2の仮想線Yと上鍔部2および下鍔部3の端面とが交差する部分における、上鍔部2または下鍔部3の厚みCよりも小さくなっている。
この結果、コア200は、図6(B)に示すように、2つのコア200が、相互に第1の仮想線Y方向に近接しても、一方のコア200の上鍔部2と下鍔部3の間に、もう一方のコア200の上鍔部2または下鍔部3が噛み込んでしまうことがない。なぜならば、上鍔部2と下鍔部3の間隔Aが、上鍔部2または下鍔部3の厚みCよりも小さいからである。
なお、本発明の構成を用いることで噛み込みが減少すれば、噛み込みを解除する作業による生産性の低下や、噛み込みを解除する作業時にコアが破損することによる良品率の低下も抑えることが可能となる。
なお、本実施形態のコア200においては、下鍔部3の両側部に凸部3aが形成されている。凸部3aは、図1に示すように、後述するコイル導体4を、下鍔部3の底面に形成された、同じく後述する電極(図示せず)に引き回すに際し、下鍔部3の側部におけるコイル導体4の位置決めを容易にするために形成されたものである。上鍔部2の両側部にも凸部2aが形成されている。なお、上鍔部2および下鍔部3の形状は、本発明の趣旨を満たす限りにおいて任意であり、たとえば、多角形、円形、丸みを帯びた形状などであっても良い。また、凸部2a、3aは必須のものではなく、省略しても良い。
下鍔部3の底面には、図示しないが、1対の電極が形成されている。
コア200を使用した本実施形態の巻線型電子部品100は、図1に示すように、絶縁被覆が施された銅などからなるコイル導体4が巻芯部1に巻回され、その両端が上述した1対の電極に接続されている。なお、本実施形態にかかる巻線型電子部品100はインダクターであるため、巻芯部1に1本のコイル導体が巻回されているが、下鍔部3の底面に2対の電極を形成した上で、巻芯部1に2本のコイル導体を巻回してトランスを構成することも可能である。
本実施形態の巻線型電子部品100は、図1においては図示を省略しているが、巻芯部1に巻回されたコイル導体4上に、保護用として、エポキシなどからなる樹脂が塗布されている。
かかる構造からなる、本実施形態にかかる巻線型電子部品100は、たとえば、次の方法により製造される。
まず、コア200を作製する。コア200は、たとえば、フェライトなどからなる原料粉体を所定の形状からなる金型に充填し、加圧して一体成型した上で、金型から取り出し、所定のプロファイルで焼成することにより作製することができる。なお、本実施形態のコア200において、上鍔部2と下鍔部3の間隔が、巻芯部1の略中心Pから第1の仮想線Xの方向に巻芯部1から離間するにつれて縮小しているのに対し、巻芯部1の略中心Pから第2の仮想線Y方向へは均一であるのは、金型により一体成型したコア200を、金型から取り出すことを可能にするためである。すなわち、上鍔部2と下鍔部3の間隔を、巻芯部1の略中心Pから第2の仮想線Y方向にも巻芯部1から離間するにつれて縮小させた場合には、金型を極めて複雑な構造の分割金型にしなければ、一体成型したコア200を金型から取り出すことができないからである。
次に、下鍔部3の底面に、1対の電極(図示せず)を形成する。電極は、たとえば、主成分となる金属が含まれた導電ペーストを塗布し、所定の温度で焼き付けることにより形成することができる。
次に、巻芯部1に、巻線装置を用いて、コイル巻線4を巻回する。
次に、コイル巻線4の両方の端部を、それぞれ、電極に熱圧着により接続する。より詳細には、電極の主面にコイル巻線4を引き出し、ヒーターチップで押圧することにより、コイル巻線4の絶縁被覆を熱で溶かすと同時に、コイル巻線4を切断して熱圧着を行う。
最後に、巻線部1に巻回されたコイル巻線4上に、たとえば熱硬化性のエポキシ樹脂を塗布し、加熱して硬化させることにより、本実施形態にかかる巻線型電子部品100を完成させる。
以上、本発明の第1実施形態にかかる巻線型電子部品100の構造、および製造方法の一例について説明した。しかしながら、本発明が上述した内容に限定されることはなく、発明の趣旨に沿って、種々の変更をなすことができる。
たとえば、巻線型電子部品100においては、第1の仮想線Xと上鍔部2および下鍔部3の端面とが交差する部分における、上鍔部2と下鍔部3の厚みが等しく、いずれも厚みBであり、かつ上鍔部2と下鍔部3の間隔Aが、上鍔部2と下鍔部3の厚みBよりも小さくなっているが、上鍔部2と下鍔部3の厚みのいずれか一方のみが、この条件を満たすようにしても良い。この場合においても、コア200とコア200の噛み込みを低減させることができる。
また、巻線型電子部品100においては、上鍔部2と下鍔部3の対向面の両方をテーパー状Tに形成しているが、テーパー状Tに形成するのは上鍔部2と下鍔部3のいずれか一方のみであっても良い。この場合においても、コア200とコア200の噛み込みを低減させることができる。
[第2実施形態]
図7に、第2実施形態にかかる巻線型電子部品(図示せず)に使用した、ドラム型のコア300を示す。
コア300は、巻芯部11と、巻芯部11の上端に形成された板状の上鍔部12と、巻芯部11の下端に形成された板状の下鍔部13とを有する。
コア300は、上鍔部12と下鍔部13の対向面が、それぞれアール状Rに形成されており、上鍔部12と下鍔部13の間隔は、第1の仮想線Xの方向に巻芯部11から離間するにつれて連続的に縮小している。また、上鍔部12、下鍔部13は、それぞれ両側部に、凸部12a、13aが形成されている。
第2実施形態にかかる巻線型電子部品は、第1実施形態と同様に、巻芯部11にコイル巻線(図示せず)が巻回され、さらに巻芯部11に巻回されたコイル巻線上にエポキシなどからなる樹脂(図示せず)が塗布された構造からなる。
このように、本発明の巻線型電子部品は、上鍔部12と下鍔部13の対向面をアール状Rに形成しても良く、この場合においても、コア300とコア300の噛み込みを低減させることができる。
[第3実施形態]
図8、図9に、第3実施形態にかかる巻線型電子部品(図示せず)に使用した、ドラム型のコア400を示す。但し、図8はコア400を示す斜視図、図9はコア400を示す側面図である。
コア400は、巻芯部21と、巻芯部21の上端に形成された板状の上鍔部22と、巻芯部21の下端に形成された板状の下鍔部23とを有する。
コア400は、図2に示した第1実施形態のコア200と同様に、上鍔部22と下鍔部23の対向面が、それぞれテーパー状Tに形成されている。しかしながら、第1実施形態のコア200においては、巻芯部1と上鍔部2、下鍔部3の端面の間において、上鍔部2と下鍔部3の対向面がテーパー状Tに形成されているのに対し、本実施形態のコア400においては、巻芯部21の略中心P(第2の仮想線Y)と上鍔部22、下鍔部23の端面の間において、上鍔部22と下鍔部23の対向面がテーパー状Tに形成されている。すなわち、本実施形態のコア400のテーパー状Tは、第1実施形態のコア200のテーパー状Tよりも長いものになっている。なお、コア400のテーパー状Tとコア200のテーパー状Tの傾斜は、ほぼ同じ角度である。
第3実施形態にかかる巻線型電子部品は、第1実施形態と同様に、巻芯部21にコイル巻線(図示せず)が巻回され、さらに巻芯部21に巻回されたコイル巻線上にエポキシなどからなる樹脂(図示せず)が塗布された構造からなる。
このように、本実施形態のコア400のテーパー状Tは、第1実施形態のコア200のテーパー状Tよりも長いため、本実施形態の巻線型電子部品は、第1実施形態の巻線型電子部品100よりも、上鍔部22と下鍔部23の間のコイル巻線を収容する空間が大きくなっており、巻芯部21に、より多くの巻回数でコイル巻線を巻回することができる。
1、11、21:巻芯部
2、12、22:上鍔部
3、13、23:下鍔部
4:コイル巻線
X:第1の仮想線
Y:第2の仮想線
P:巻芯部の略中心

Claims (4)

  1. 巻芯部と、前記巻芯部の上端に設けられた板状の上鍔部と、前記巻芯部の下端に設けられた板状の下鍔部とを有するコアと、
    前記巻芯部に巻回されたコイル導体とを備え、
    前記上鍔部と前記下鍔部の間隔が、前記コアを前記上鍔部の上方から平面視した場合に、前記巻芯部の略中心から相互に反対の2方向に向かって、前記巻芯部から離間するにつれて縮小しており、
    前記コアを前記上鍔部の上方から平面視した場合に、前記巻芯部の略中心を通り、かつ前記2方向と平行な第1の仮想線を引いた場合に、
    前記第1の仮想線と前記上鍔部および前記下鍔部の端面とが交差する部分における、前記上鍔部と前記下鍔部の間隔が、当該部分における、前記上鍔部または前記下鍔部の厚みよりも小さいことを特徴とする巻線型電子部品。
  2. 前記巻芯部の略中心から相互に反対の2方向に向かって、前記巻芯部から離間するにつれて縮小している前記上鍔部と前記下鍔部の間隔が、連続的に縮小していることを特徴とする、請求項1に記載された巻線型電子部品。
  3. 前記巻芯部の略中心を通り、かつ前記第1の仮想線と垂直な第2の仮想線を引いた場合に、
    前記第2の仮想線と前記上鍔部および前記下鍔部の端面とが交差する部分における、前記上鍔部と前記下鍔部の間隔が、前記第1の仮想線と前記上鍔部および前記下鍔部の端面とが交差する部分における、前記上鍔部または前記下鍔部の厚みよりも小さいことを特徴とする、請求項1または2に記載された巻線型電子部品。
  4. 前記第1の仮想線と前記上鍔部および前記下鍔部の端面とが交差する部分における、前記上鍔部と前記下鍔部の間隔が、前記第2の仮想線と前記上鍔部および前記下鍔部の端面とが交差する部分における、前記上鍔部または前記下鍔部の厚みよりも小さいことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載された巻線型電子部品。
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