JP3037242B2 - パイプライン処理回路 - Google Patents

パイプライン処理回路

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JP3037242B2
JP3037242B2 JP9330168A JP33016897A JP3037242B2 JP 3037242 B2 JP3037242 B2 JP 3037242B2 JP 9330168 A JP9330168 A JP 9330168A JP 33016897 A JP33016897 A JP 33016897A JP 3037242 B2 JP3037242 B2 JP 3037242B2
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Inventor
恭弘 海野
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静岡日本電気株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パイプライン処
理回路に関し、特にデータの整合性を保つことのできる
パイプライン処理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータでは、高速処理と優れたグ
ラフィック表示能力が要求され、中でも2Dや3Dのグ
ラフィックの高速表示が要求される。この2Dや3Dの
グラフィックデータの処理の高速化を図る方式の1つと
してパイプラインを用いた処理方式がある。このような
パイプライン処理方式を用いた例が、特開平5−342
095号公報、特開平6−52296号公報、特開平6
−162215号公報等に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したパイプライン
処理方式では、2Dや3Dのグラフィックデータをパイ
プラインで処理しようとすると、フレームメモリから取
ってきてパイプラインで処理中のデータをフレームメモ
リに書き戻す前に、同一座標のデータをフレームメモリ
から取ってこようとする場合があり、データの整合性が
保てなくなるという問題があった。
【0004】この発明の目的は、以上の問題点を解決
し、データの整合性を保つことのできるパイプライン処
理回路を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、処理したい
データと同じ座標のデータが現在処理中かを判定するた
めにデータ座標を出力し、動作を停止する信号を入力す
ることによって新しいデータの処理を停止するパイプラ
イン処理部と、パイプライン処理部から入力されたデー
タ座標が、現在パイプラインで処理中であると判定され
ると、パイプライン処理部へ動作を停止する信号を出力
するチェック部とを備えるパイプライン処理回路であっ
て、前記チェック部は、内部にマトリックスを有し、デ
ータ座標が渡されると対応するマトリックスをセットす
るマトリックス部と、データ座標に対応するマトリック
スを調べ、セットされていたら、前記パイプライン処理
部へ動作を停止する信号を出力する判定部と、を備える
ことを特徴とする。
【0006】この発明は、フレームメモリより取得した
データをパイプラインで処理し、メモリに書き戻す前に
再度取得しないようにデータの整合性を保つことができ
る。
【0007】また、この発明のパイプライン処理方法
は、フレームメモリより取得したデータの座標を監視
し、パイプラインで処理中のデータと同一座標に相当す
るデータを処理しようとしたときにパイプラインを停止
し、パイプライン処理中のデータの整合性を保つことを
特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0009】図1は、この発明のパイプライン処理回路
の実施の形態を示す概略ブロック図である。図1に示す
パイプライン処理回路は、パイプライン処理部2とチェ
ック部3とにより構成されており、パイプライン処理部
2は、バス7,8によってフレームメモリ1と接続され
ている。
【0010】パイプライン処理部2は、パイプラインへ
流すデータ座標4をチェック部3へと渡す機能を有して
いる。また、パイプライン処理部2は、処理したデータ
をフレームメモリ1へ書き戻す時に、書き込み信号6を
チェック部3へ渡す機能を有している。
【0011】チェック部3は、パイプライン処理部2よ
り渡されたデータ座標4が、現在パイプラインで処理中
と判定すると、パイプライン処理部2へ動作を停止する
動作指示信号5を渡す機能を有している。
【0012】パイプライン処理部2は、動作を停止する
動作指示信号5によって、新しいデータの処理を停止す
る機能を有している。
【0013】図2は、図1に示すチェック部3の実施の
形態を示すブロック図である。チェック部3は、マトリ
ックス部9と、カウント部10と、判定部11とにより
構成されている。
【0014】図2において、データ座標4は、マトリッ
クス部9と判定部11へ渡される。
【0015】マトリックス部9は、内部にマトリックス
を有し、データ座標4に対応するマトリックスをセット
する機能と、カウント部10からのリセット信号13に
よってマトリックスをリセットする機能を有し、マトリ
ックスをセットするタイミングでカウント部10へカウ
ントアップ信号12を渡す機能を有している。
【0016】判定部11は、データ座標4に対応するマ
トリックスを調べ、セットされていたら、パイプライン
処理部2へ動作を停止する動作指示信号5を渡す機能を
有している。
【0017】カウント部10は、マトリックス部9から
のカウントアップ信号12によってカウンターをアップ
する機能と、書き込み信号6によってカウンターをダウ
ンする機能を有し、カウンターが0になるとマトリック
ス部9へリセット信号13を渡す機能を有している。
【0018】次に、図1に示すパイプライン処理回路の
動作について説明する。
【0019】フレームメモリ1の、ある座標のデータを
パイプライン処理部2で処理する場合は、パイプライン
処理部2にデータの座標が渡される。
【0020】パイプライン処理部2では、処理したいデ
ータと同じ座標のデータがパイプライン処理部2で現在
処理中かを判定するために、チェック部3へデータ座標
4を渡す。
【0021】データ座標4を渡されたチェック部3で
は、判定部11へデータ座標4を渡して現在処理中かを
判定し、現在処理中の場合は、動作指示信号5を“真”
としてパイプライン処理部2へ返し、現在処理していな
い場合は、動作指示信号5を“偽”としてパイプライン
処理部2へ返す。
【0022】チェック部3からパイプライン処理部2へ
の動作指示信号5が“真”に変化すると、パイプライン
処理部2は、動作指示信号5が“偽”に変化するまで新
しいデータの処理を停止する。
【0023】次に、図1に示すチェック部3の動作につ
いて図1および図2を参照して説明する。
【0024】データ座標4がパイプライン処理部2から
渡されると、チェック部3の内部でマトリックス部9と
判定部11へデータ座標4が渡される。
【0025】マトリックス部9では、データ座標4が渡
されると、対応するマトリックスをセットし、カウント
部10にカウントアップ信号12を渡す。また、マトリ
ックス部9は、カウント部10からリセット信号13を
受け取ると、マトリックスを全てリセットする。
【0026】カウント部10では、マトリックス部9か
らのカウントアップ信号12を受け取ると、カウンター
値を増やす。また、パイプライン処理部2より書き込み
信号6を受け取ると、カウンター値を減らす。カウンタ
ー値が0になると、マトリックス部9へリセット信号1
3を渡す。
【0027】判定部11では、パイプライン処理部2よ
りデータ座標4を受け取ると、対応するマトリックスが
セットされていないかを調べ、セットされている場合
は、動作指示信号5を“真”としてパイプライン処理部
2へ結果を返し、セットされていない場合は、動作指示
信号5を“偽”としてパイプライン処理部2へ結果を返
す。
【0028】なお、他の実施の形態として、図2のマト
リックス部9の持つマトリックスを1つでなく複数に変
更すれば、パイプライン処理部2が動作を停止する確率
を低くすることができる。
【0029】さらに、他の実施の形態として、カウント
部10へのカウントアップ信号12と書き込み信号6を
±1以外もできるようにすれば、パイプラインで同時に
複数の座標のデータを処理する場合にも対応することが
できる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、デー
タをパイプラインで処理時に書き戻す前に再度読み込む
ことを防止し、データの整合性を保つことができる。
【0031】また、この発明は、パイプラインの段数が
増加しても動作速度に影響が無く高速動作が可能であ
る。
【0032】さらに、この発明は、マトリックスが座標
につき1bitしか持たないので、マクロのサイズを小
さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のパイプライン処理回路の実施の形態
を示す概略ブロック図である。
【図2】図1に示すチェック部の実施の形態を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 フレームメモリ 2 パイプライン処理部 3 チェック部 4 データ座標 5 動作指示信号 6 書き込み信号 7,8 バス 9 マトリックス部 10 カウント部 11 判定部 12 カウントアップ信号 13 リセット信号

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理したいデータと同じ座標のデータが現
    在処理中かを判定するためにデータ座標を出力し、動作
    を停止する信号を入力することによって新しいデータの
    処理を停止するパイプライン処理部と、 パイプライン処理部から入力されたデータ座標が、現在
    パイプラインで処理中であると判定されると、パイプラ
    イン処理部へ動作を停止する信号を出力するチェック部
    とを備えるパイプライン処理回路であって、 前記チェック部は、 内部にマトリックスを有し、データ座標が渡されると対
    応するマトリックスをセットするマトリックス部と、 データ座標に対応するマトリックスを調べ、セットされ
    ていたら、前記パイプライン処理部へ動作を停止する信
    号を出力する判定部と、 を備えることを特徴とするパイプライン処理回路。
  2. 【請求項2】処理したいデータと同じ座標のデータが現
    在処理中かを判定するためにデータ座標を出力し、動作
    を停止する信号を入力することによって新しいデータの
    処理を停止するパイプライン処理部と、 パイプライン処理部から入力されたデータ座標が、現在
    パイプラインで処理中であると判定されると、パイプラ
    イン処理部へ動作を停止する信号を出力するチェック部
    とを備えるパイプライン処理回路であって、 前記パイプライン処理部は、処理したデータをフレーム
    メモリへ書き戻す時に、書き込み信号を前記チェック部
    へ渡し、 前記チェック部は、 内部にマトリックスを有し、データ座標が渡されると対
    応するマトリックスをセットし、リセット信号によって
    マトリックスを全てリセットし、マトリックスをセット
    するタイミングでカウントアップ信号を出力するマトリ
    ックス部と、 データ座標に対応するマトリックスを調べ、セットされ
    ていたら、前記パイプライン処理部へ動作を停止する信
    号を出力する判定部と、 前記マトリックス部からのカウントアップ信号によって
    カウンター値を増やし、前記書き込み信号を受け取るこ
    とによってカウンター値を減らし、カウンター値が0に
    なると前記マトリックス部へリセット信号を出力するカ
    ウント部と、を備えることを特徴とするパイプライン処
    理回路。
  3. 【請求項3】前記カウンター値の増減を±2以上とする
    ことを特徴とする請求項2記載のパイプライン処理回
    路。
  4. 【請求項4】前記マトリックス部は、内部に複数のマト
    リックスを備えることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載のパイプライン処理回路。
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