JP3037020U - 組立収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なるサイズの引出しをセットでき、収納物
に応じた整理が行い易く、使い勝手に優れ、取扱い易
く、確実に連結でき、組立てが誰でも簡単に行え、構成
簡素で、堅牢で、量産に適し、低廉で、経済的な組立収
納ケースとする。 【解決手段】 下部台座Ａ、適数の中間台座Ｂ、天板
Ｃ、複数の支柱Ｄからなるケース枠体Ｓ１と、引出し本
体２０、前板２５、持手３０からなる引出しＳ２とを有
し、下部台座Ａ、中間台座Ｂ、天板Ｃには、連結筒部
１，５，１０を設け、支柱Ｄの両端部が連結筒部１，
５，１０に嵌合すると共に、支柱Ｄの係止突起１５が係
止孔２，６，１１に係止するよう構成し、中間台座Ｂ、
天板Ｃの中央の連結筒部５，１０に支柱Ｄを装着するこ
とで、中間台座Ｂ相互、或いは、中間台座Ｂと天板Ｃの
間の空間に引出しＳ２を二つ装着できるよう構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、適宜収納物を整理し易く、しかも、その組立てが簡単で、取扱い易 い組立収納ケースに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の組立収納ケースとしては、例えば、水平枠に左右側枠を嵌合連 結してなる枠体を多段に積重ねると共に天板を装着して外枠を形成し、この外枠 内に収納箱を夫々引出し可能に収容して構成されたものが提案されている（実公 昭５９−３８９０７号公報に記載されているような衣裳ケース等）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、従来の組立収納ケースにあっては、外枠には、同一サイズの収納箱 しか収容せしめられない難点や、組立て前の状態に於いて、構成部材が嵩張る難 点や、外枠から収納箱を引出し過ぎてしまうと、収納箱が簡単に脱落する虞れ等 があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案は、前述の如き難点等の解消を図るべく案出されたもので、請 求項１記載の組立収納ケースＳにあっては、適宜合成樹脂製ケース枠体Ｓ１と、 このケース枠体Ｓ１の収容部に引出し自在にセットされる複数の適宜合成樹脂製 引出しＳ２とからなり、ケース枠体Ｓ１は、下部台座Ａと、適数の中間台座Ｂと 、天板Ｃと、これら下部台座Ａ、中間台座Ｂ、天板Ｃを適宜間隔に連結する複数 の支柱Ｄとからなり、引出しＳ２は、底板部に左右側壁部及び後壁部を一体的に 立設してなる引出し本体２０と、この引出し本体２０の前端部に装着される前板 ２５と、この前板２５の上部に装着される持手３０とからなり、前記下部台座Ａ 、中間台座Ｂ、天板Ｃには、連結筒部１，５，１０が設けられ、支柱Ｄの両端部 が連結筒部１，５，１０に嵌合されると共に、支柱Ｄの両端部に設けた係止突起 １５が、連結筒部１，５，１０に設けた係止孔２，６，１１に係止されるよう構 成し、中間台座Ｂ、天板Ｃの中央の連結筒部５，１０に支柱Ｄを装着することで 、中間台座Ｂ相互、或いは、中間台座Ｂと天板Ｃの間の空間に引出しＳ２を二つ 装着できるよう構成する手段を採用した。

【０００５】 また、請求項２記載の組立収納ケースＳにあっては、下部台座Ａ及び中間台座 Ｂの前端縁寄り上面にストッパー３，７を突設し、引出しＳ２の後壁部寄り底板 部下面にストッパー２２を突設し、引出しＳ２を所定量引出したときにストッパ ー３，７，２２相互が係止されるよう構成する手段を採用した。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を図示例について説明すると次の通りである。 図に於いて示される符号Ｓは、本考案の組立収納ケースを示し、この組立収納 ケースＳは、適宜合成樹脂製ケース枠体Ｓ１と、このケース枠体Ｓ１の複数の収 容部に夫々引出し自在にセットされる複数の適宜合成樹脂製引出しＳ２とからな る。そして、ケース枠体Ｓ１は、下部台座Ａと、適数の中間台座Ｂと、天板Ｃと 、これら下部台座Ａ、中間台座Ｂ、天板Ｃを適宜間隔に連結する複数の支柱Ｄと からなる。一方、引出しＳ２は、底板部に左右側壁部及び後壁部を一体的に立設 して、上部及び前部が開口されるように形成した引出し本体２０と、この引出し 本体２０の前部開口部分を塞ぐように前端部に装着される前板２５と、この前板 ２５の上端部に装着される持手３０とからなる。また、前記下部台座Ａ、中間台 座Ｂ、天板Ｃには、支柱Ｄの両端部が嵌合される連結筒部１，５，１０が設けて あり、この連結筒部１，５，１０には、支柱Ｄの両端部に設けた係止突起１５が 係止される係止孔２，６，１１が形成してあり、支柱Ｄが連結筒部１，５，１０ から簡単に抜脱されないように構成してある。更に、中間台座Ｂ、天板Ｃの中央 の連結筒部５，１０に支柱Ｄを装着することで、中間台座Ｂ相互、或いは、中間 台座Ｂと天板Ｃの間の空間を二つに分けられるようになり、この部分に二つの引 出しＳ２を夫々装着できるように構成されている。

【０００７】 下部台座Ａは、適宜肉抜部分を有する矩形状を呈し、その四隅部分に連結筒部 １が上方に向って突設され、連結筒部１下部には、キャスター４が夫々装着でき るように構成されている。また、下部台座Ａの前端縁寄り上面左右にはストッパ ー３が突設してあり、後述する引出しＳ２の後壁部寄り底板部左右下面に突設し たストッパー２２に係止されて、引出しＳ２が所定量以上引出されて脱落しない ように構成されている。尚、連結筒部１夫々には、略矩形状の係止孔２が穿設さ れており、連結筒部１に支柱Ｄの端部が嵌合されたときに、支柱Ｄ端部に設けた 係止突起１５が係脱自在に係止され、この嵌合状態が維持されるように構成され ている。

【０００８】 中間台座Ｂは、適宜肉抜部分を有する矩形状を呈し、その四隅部分と、前縁及 び後縁中央部分に連結筒部５が上下方向に向って夫々突設され、この連結筒部５ 夫々には、前記係止孔２と同様の係止孔６が穿設されている。また、中間台座Ｂ の前端縁寄り左右上面には前記ストッパー３と同様なストッパー７が突設してあ る。

【０００９】 天板Ｃは、矩形状を呈し、その四隅部分と、前縁及び後縁中央部分に連結筒部 １０が下方向に向って夫々突設され、この連結筒部１０夫々には、前記係止孔２ と同様の係止孔１１が穿設されている。

【００１０】 支柱Ｄは、その両端部が、連結筒部１，５，１０に内嵌されるように形成され ると共に、その一側壁部分に設けた弾発片の先端に係止突起１５を突設して形成 され、この係止突起１５が連結筒部１，５，１０に穿設した矩形状の係止孔２， ６，１１に係脱自在に係止されることで、連結筒部１，５，１０からの支柱Ｄの 抜脱が阻止できるように構成されている。尚、支柱Ｄは、その長さが引出しＳ２ の寸法（高さ）に応じて設定され、寸法の異なる引出しＳ２を収容できるように 予め長さの異なるものを複数構成しておき、収容される引出しＳ２の寸法に応じ て使用する。

【００１１】 引出しＳ２は、矩形状底板部に矩形状左右側壁部及び矩形状後壁部を一体的に 立設し、更に、左右側壁部の前端縁に外方に突出する左右張出し部を設けて形成 される適宜合成樹脂製引出し本体２０と、この引出し本体２０の前部開口を塞ぐ と共に、左右張出し部を覆うように前端部に装着される適宜合成樹脂製前板２５ と、この前板２５の上部に設けた凹部上方に装着されて、手指等が掛け易くなる ように形成された適宜合成樹脂製持手３０とからなり、左右張出し部上面には、 係止突起２１が突設され、引出しＳ２の後壁部寄り底板部左右（或いは、中央） 下面には、ストッパー２２が突設され、前板２５の裏面下部には、引出し本体２ ０の底板部の前端下面に設けた凹部に係止する複数の係止突起２６が突設され、 前板２５の上面には、引出し本体２０の係止突起２１を強制嵌入せしめて係止さ れる取付孔２７が穿設され、持手３０の裏側面には、前板２５の取付孔に強制嵌 入せしめて係止される複数の係止突起３１が突設されている。尚、前板２５や持 手３０の具体的装着手段は、図示例のものに限定されることなく適宜自由に構成 されるものである。また、引出し本体２０は、左右側壁部及び後壁部を若干傾斜 せしめて形成し、複数の引出し本体２０が嵩張ることなく積重ねできるように構 成しておくことができるものが良い。

【００１２】 ところで、組立収納ケースＳの具体的構成、形状、寸法、材質、ケース枠体Ｓ １の具体的構成、形状、寸法、材質、引出しＳ２の具体的構成、形状、寸法、材 質、数、下部台座Ａの具体的構成、形状、寸法、中間台座Ｂの具体的構成、形状 、寸法、数、配設間隔、天板Ｃの具体的構成、形状、寸法、支柱Ｄの具体的構成 、形状、寸法、数、連結筒部１，５，１０の具体的構成、形状、寸法、数、配設 位置、係止孔２，６，１１の具体的形状、寸法、配設位置、ストッパー３，７の 具体的形状、寸法、配設位置、数、係止突起１５の具体的形状、寸法、配設位置 、引出し本体２０の具体的形状、寸法、係止突起２１の具体的形状、寸法、配設 位置、ストッパー２２の具体的形状、寸法、配設位置、数、前板２５の具体的形 状、寸法、引出し本体２０への具体的装着手段、係止突起２６の具体的形状、寸 法、配設位置、数、取付孔２７の具体的形状、寸法、配設位置、数、持手３０の 具体的形状、寸法、引出し本体２０への具体的装着手段、係止突起３１の具体的 形状、寸法、配設位置、数等は、図示例のもの等に限定されることなく適宜自由 に設定できるものである。

【００１３】 本考案の組立収納ケースＳは、前述の如く構成されており、次に、その使用例 について説明すると、先ず、複数の支柱Ｄの両端部を、下部台座Ａ、適数の中間 台座Ｂ、天板Ｃの連結筒部１，５，１０に夫々嵌合せしめて、下部台座Ａ、中間 台座Ｂ、天板Ｃを適宜間隔に平行となるように連結してケース枠体Ｓ１を組立て る。このとき、支柱Ｄの両端部に設けた係止突起１５が、連結筒部１，５，１０ に設けた係止孔２，６，１１に係止され、簡単に抜脱されないようになる。尚、 支柱Ｄは、ケース枠体Ｓ１にセットする引出しＳ２のサイズに応じて、その寸法 や、配設位置が決定され、例えば、下部台座Ａと中間台座Ｂの間に大きな引出し Ｓ２をセットするときは、引出しＳ２の高さに応じた長い支柱Ｄを利用し、中間 台座Ｂと天板Ｃの間に小さな引出しＳ２を二つセットするときは、引出しＳ２の 高さに応じた短い支柱Ｄを利用すると共に、中間台座Ｂ、天板Ｃの中央の連結筒 部５，１０に支柱Ｄを装着する。また、より多くの引出しＳ２をセットするとき は、中間台座Ｂ（及び支柱Ｄ）の数を増やして装着すれば良い。

【００１４】 一方、引出し本体２０の前端部に前板２５を装着し、この前板２５の上部に持 手３０を装着して引出しＳ２を組立てる。尚、前板２５を引出し本体２０の前端 部に装着する際は、下部の係止突起２６を引出し本体２０の下面の凹部に係止せ しめると共に、上部の取付孔２７に引出し本体２０の係止突起２１を嵌入せしめ て固定する。また、持手３０を前板２５の上部に装着する際は、係止突起３１を 前板２５の取付孔に夫々係止せしめて固定する。

【００１５】 そして、ケース枠体Ｓ１の各収容部に複数の引出しＳ２を引出し自在にセット して組立収納ケースＳが組立てられる。

【００１６】

【考案の効果】

従って、本考案の請求項１記載の組立収納ケースＳは、適宜合成樹脂製ケース 枠体Ｓ１と、このケース枠体Ｓ１の収容部に引出し自在にセットされる複数の適 宜合成樹脂製引出しＳ２とからなり、ケース枠体Ｓ１は、下部台座Ａと、適数の 中間台座Ｂと、天板Ｃと、これら下部台座Ａ、中間台座Ｂ、天板Ｃを適宜間隔に 連結する複数の支柱Ｄとからなり、引出しＳ２は、底板部に左右側壁部及び後壁 部を一体的に立設してなる引出し本体２０と、この引出し本体２０の前端部に装 着される前板２５と、この前板２５の上部に装着される持手３０とからなり、前 記下部台座Ａ、中間台座Ｂ、天板Ｃには、連結筒部１，５，１０が設けられ、支 柱Ｄの両端部が連結筒部１，５，１０に嵌合されると共に、支柱Ｄの両端部に設 けた係止突起１５が、連結筒部１，５，１０に設けた係止孔２，６，１１に係止 されるよう構成し、中間台座Ｂ、天板Ｃの中央の連結筒部５，１０に支柱Ｄを装 着することで、中間台座Ｂ相互、或いは、中間台座Ｂと天板Ｃの間の空間に引出 しＳ２を二つ装着できるよう構成したので、必要に応じてケース枠体Ｓ１に異な るサイズの引出しＳ２をセットできるようになり、適宜収納物に応じた整理が行 い易く、使い勝手に優れ、取扱い易い組立収納ケースＳとなる。加えて、ケース 枠体Ｓ１は、支柱Ｄの両端部を連結筒部１，５，１０に嵌合せしめると共に、支 柱Ｄの両端部に設けた係止突起１５を、連結筒部１，５，１０に設けた係止孔２ ，６，１１に係止せしめるだけで確実に連結でき、その組立てが誰でも簡単に行 えるようになる。しかも、構成が簡素で、堅牢で、量産に適し、比較的低廉に提 供できる等、経済的にも優れた組立収納ケースＳとなる。

【００１７】 更に、その組立て前の状態に於いて、ケース枠体Ｓ１は、下部台座Ａと、中間 台座Ｂと、天板Ｃと、支柱Ｄとに分離され、引出しＳ２は、引出し本体２０と、 前板２５と、持手３０とに分離されているので、これらを嵩張ることなくコンパ クトに包装しておけるようになり、その保管場所や、販売スペースを有効に利用 できるようになる。

【００１８】 また、請求項２記載の組立収納ケースＳは、下部台座Ａ及び中間台座Ｂの前端 縁寄り上面にストッパー３，７を突設し、引出しＳ２の後壁部寄り底板部下面に ストッパー２２を突設し、引出しＳ２を所定量引出したときにストッパー３，７ ，２２相互が係止されるよう構成したので、ケース枠体Ｓ１から引出しＳ２を引 出し過ぎる前に、引出しＳ２の引出しが阻止され、引出しＳ２がケース枠体Ｓ１ から脱落するのを確実に阻止できるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の組立収納ケースを例示する斜視図であ
る。

【図２】本考案の組立収納ケースのケース枠体を例示す
る一部省略分解斜視図である。

【図３】本考案の組立収納ケースのケース枠体の部分断
面図である。

【図４】本考案の組立収納ケースの引出しを例示する分
解斜視図である。

【図５】本考案の組立収納ケースの引出しの部分断面図
である。

【図６】本考案の組立収納ケースのケース枠体の部分断
面図である。

【符号の説明】

Ｓ 組立収納ケース Ｓ１ ケース枠体 Ｓ２ 引出
し Ａ 下部台座 １ 連結筒部 ２ 係止
孔 ３ ストッパー ４ キャ
スター Ｂ 中間台座 ５ 連結筒部 ６ 係止
孔 ７ ストッパー Ｃ 天板 １０ 連結筒部 １１ 係止
孔 Ｄ 支柱 １５ 係止突起 ２０ 引出し本体 ２１ 係止
突起 ２２ ストッパー ２５ 前板 ２６ 係止
突起 ２７ 取付孔 ３０ 持手 ３１ 係止
突起

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 適宜合成樹脂製ケース枠体と、このケー
   ス枠体の収容部に引出し自在にセットされる複数の適宜
   合成樹脂製引出しとからなり、ケース枠体は、下部台座
   と、適数の中間台座と、天板と、これら下部台座、中間
   台座、天板を適宜間隔に連結する複数の支柱とからな
   り、引出しは、底板部に左右側壁部及び後壁部を一体的
   に立設してなる引出し本体と、この引出し本体の前端部
   に装着される前板と、この前板の上部に装着される持手
   とからなり、前記下部台座、中間台座、天板には、連結
   筒部が設けられ、支柱の両端部が連結筒部に嵌合される
   と共に、支柱の両端部に設けた係止突起が、連結筒部に
   設けた係止孔に係止されるよう構成し、中間台座、天板
   の中央の連結筒部に支柱を装着することで、中間台座相
   互、或いは、中間台座と天板の間の空間に引出しを二つ
   装着できるよう構成したことを特徴とする組立収納ケー
   ス。
2. 【請求項２】 下部台座及び中間台座の前端縁寄り上面
   にストッパーを突設し、引出しの後壁部寄り底板部下面
   にストッパーを突設し、引出しを所定量引出したときに
   ストッパー相互が係止されるよう構成したことを特徴と
   する請求項１記載の組立収納ケース。