JP3038108U - 衣類等の収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のハンガー等を簡単に掛止でき、衣類等
に埃等がつくことがなく、衣類等の収納が容易となり、
構成が簡素で、量産に適し、比較的軽量に構成でき、低
廉で、経済性の優れた収納ケースとする。 【解決手段】 適宜合成樹脂製の組立ケース本体Ａと、
組立ケース本体Ａを囲繞するカバー体Ｂとからなり、組
立ケース本体Ａは、底部構成体１と、天部構成体５と、
天部構成体５と底部構成体１を連結自在な複数の支柱１
５とを備え、カバー体Ｂには、適宜開閉部２０を設け、
組立ケース本体Ａは、杆取付片８を介して天部構成体５
の下方に横架杆１０を横架配設できるよう構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、主に、ハンガーに掛けた衣類や、適宜折畳まれた衣類や、その他の 適宜収納物等を簡単に収納できると共に、これらに埃等がつかないように収納で き、簡単に積み重ね状態に連結でき、しかも、その組立て前にあっては、コンパ クトに構成できる衣類等の収納ケースに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の衣類等の収納ケースとしては、例えば、金属パイプで構成され た枠体全体をカバーで覆うようにしたものが提供されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、前述の如き衣類等の収納ケースにあっては、ハンガーに掛けた衣類 を収納して、これらに埃等がつかないようにはできるが、収納ケースを積み重ね 状態に連結したり、その組立て前にあっては、コンパクトに構成できない等の難 点が有った。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案は、前述の如き難点等を解消すべく案出されたもので、請求項 １記載の衣類等の収納ケースにあっては、適宜合成樹脂製の組立ケース本体Ａと 、この組立ケース本体Ａを囲繞するカバー体Ｂとからなり、組立ケース本体Ａは 、底部構成体１と、天部構成体５と、この天部構成体５と底部構成体１を連結自 在な複数の支柱１５とを備え、カバー体Ｂには、適宜開閉部２０を設け、組立ケ ース本体Ａは、杆取付片８を介して天部構成体５の下方に横架杆１０を横架配設 できるよう構成する手段を採用した。

【０００５】 また、請求項２記載の衣類等の収納ケースにあっては、適宜合成樹脂製の組立 ケース本体Ａと、この組立ケース本体Ａを囲繞するカバー体Ｂとからなり、組立 ケース本体Ａは、底部構成体１と、天部構成体５と、この天部構成体５と底部構 成体１を連結自在な複数の支柱１５とを備え、カバー体Ｂは、天部構成体５の連 結孔部７に臨む開口部２１が設けられるように形成され、この開口部２１と天部 構成体５の連結孔部７を利用して他の収納ケースを上方に連結できるよう構成す る手段を採用した。

【０００６】 更に、請求項３記載の衣類等の収納ケースにあっては、底部構成体１を全体略 籠状とし、天部構成体５を全体略板状とし、底部構成体１の上部開放部分を天部 構成体５で閉鎖可能となるように構成する手段を採用した。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を図示例について説明すると次の通りである。 本考案の衣類等の収納ケースは、適宜合成樹脂製の組立ケース本体Ａと、この 組立ケース本体Ａを囲繞するカバー体Ｂとからなり、組立ケース本体Ａは、下方 に配される底部構成体１と、上方に配される天部構成体５と、この天部構成体５ と底部構成体１を自在に連結すると共に、連結分離可能な複数の支柱構成材１６ で構成される支柱１５とを備えている。そして、カバー体Ｂには、適宜開閉部２ ０を設け、組立ケース本体Ａは、杆取付片８を介して天部構成体５の下方に横架 杆１０を横架配設できるよう構成されている。また、カバー体Ｂには、天部構成 体５の連結孔部７に臨む開口部２１が設けられるように形成され、この開口部２ １と天部構成体５の連結孔部７を利用して他の収納ケースを上方に連結できるよ う構成されている。更に、底部構成体１は、全体略籠状に形成され、天部構成体 ５は全体略板状に形成され、底部構成体１の上部開放部分を天部構成体５で閉鎖 可能となるように構成されている。

【０００８】 底部構成体１は、上部が開放されている略矩形籠状を呈し、その四隅部分には 、例えば、下方に向って突出する略短円筒状の連結突部２が夫々突設され、この 連結突部２上方には、後述する天部構成体５の連結突部６や、支柱構成材１６の 連結突部１７等が挿脱自在に嵌入される連結孔部３が開口せしめてある。尚、底 部構成体１には、適宜折畳み状態の衣類や、その他の適宜収納物や、或いは、組 立前の組立ケース本体Ａの構成部材（支柱構成材１６、脚端部材１９、横架杆１ ０等）を確実に収容できるように形成されている。

【０００９】 天部構成体５は、底部構成体１の上部開放部分を施蓋できるような略矩形板状 を呈し、その四隅部分には、例えば、下方に向って突出する略短円筒状の連結突 部６が夫々突設され、この連結突部６上方には、支柱構成材１６の連結突部１７ 等が挿脱自在に嵌入される連結孔部７が開口せしめてある。更に、天部構成体５ の長辺中央部分には、折目線を介して杆取付片８が夫々連設され、この杆取付片 ８には、略短円筒状の取付部９が突設されている。すなわち、この取付部９に横 架杆１０の両端部分を強制的に嵌入せしめることで、横架杆１０が天部構成体５ 下方に横架配設できるように構成されている。ところで、杆取付片８は、天部構 成体５と別体に構成し、適宜取付手段を介して天部構成体５に装着できるように したものでも良いし、その他適宜自由に構成できるものである。更に、取付部９ も横架杆１０の形状等に応じて適宜構成できるものである。

【００１０】 支柱１５は、一端に連結突部１７を有し、他端に連結孔部１８を有する複数の 略円筒状支柱構成材１６を継足状に連結することで構成されるもので、適宜長さ に設定されるものである。ところで、底部構成体１の連結突部１７に装着される 支柱構成材１６は、収納ケースの安定性を損なわないように比較的短く構成され ている。尚、支柱構成材１６の連結突部１７と、底部構成体１の連結突部２と、 天部構成体５の連結突部６とは、夫々同一形状、寸法に形成され、支柱構成材１ ６の連結孔部１８と、底部構成体１の連結孔部３と、天部構成体５の連結孔部７ とは、夫々同一形状、寸法に形成され、これらの連結、分離が比較的スムーズに 行われるように構成されると共に、確実なる連結状態が得られるように構成され ている。

【００１１】 図中１９は、支柱１５の下端部分（支柱構成材１６の連結突部１７）に装着さ れる脚端部材で、この脚端部材１９は、図示例のように収納ケースを安定的に支 えるように構成されたものでも良いし、収納ケースの移動等が容易に行えるよう にキャスター等を有するものでも良い。

【００１２】 カバー体Ｂは、適宜合成樹脂シート材、不織布、適宜紙材、その他の適宜材料 、或いは、これらを適宜組合せた材料等によって構成され、例えば、組立ケース 本体Ａ全体を覆えるような直方体状に形成されている。そして、その正面部分（ 或いは、その他の部分）には、ファスナー、面着テープ、リボン、紐、その他に よって開閉可能となる開閉部２０が形成されている。更に、カバー体Ｂには、天 部構成体５の連結孔部７に臨むような位置に開口部２１が設けられるように形成 してある。例えば、円状のミシン目を予め所定位置に設けておき、この部分を切 取ることで、開口部２１が構成されるようになる。尚、挿通孔２１は、カバー体 Ｂに予め穿設せしめておいても良い。ところで、カバー体Ｂは、収納ケース内が 外部から容易に視認できるように、透明、半透明、一部透明、或いは、一部半透 明となるように構成したものでも良いし、収納ケース内が外部から視認できない ように不透明に構成したものでも良い。

【００１３】 ところで、衣類等の収納ケースの具体的構成、形状、寸法、材質、組立ケース 本体Ａの具体的構成、形状、寸法、材質、底部構成体１の具体的構成、形状、寸 法、材質、連結突部２，６，１７の具体的構成、形状、寸法、配設位置、連結孔 部３，７，１８の具体的構成、形状、寸法、数、配設位置、天部構成体５の具体 的構成、形状、寸法、材質、杆取付片８の具体的構成、形状、寸法、材質、取付 部９の具体的構成、形状、寸法、配設位置、横架杆１０の具体的構成、形状、寸 法、材質、支柱１５の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、支柱構成材１ ６の具体的構成、形状、寸法、材質、数、脚端部材１９の具体的構成、形状、寸 法、材質、数、カバー体Ｂの具体的構成、形状、寸法、材質、開閉部２０の具体 的構成、形状、寸法、配設位置、開口部２１の具体的形状、寸法、配設位置、数 等は、図示例のもの等に限定されることなく適宜自由に設定できるものである。

【００１４】 本考案の衣類等の収納ケースは、前述の如く構成されており、次に、その使用 例について説明すると、先ず、底部構成体１の連結突部１７を支柱構成材１６の 連結孔部１８に挿入するようにして底部構成体１下方に支柱構成材１６を夫々装 着し、この支柱構成材１６の連結突部１７に脚端部材１９を夫々装着する。そし て、二つの支柱構成材１６を連結突部１７と連結孔部１８とによって継足した支 柱１５を介して底部構成体１と天部構成体５を連結する。更に、杆取付片８の取 付部９に横架杆１０の両端部分を嵌入せしめて横架杆１０をセットする。それか ら、この組立ケース本体Ａにカバー体Ｂを装着して収納ケースが組立てられる。 ところで、この収納ケースは、底部構成体１内に、夫々分離せしめた組立ケース 本体Ａの構成部品を収納しておけ、更に、これら構成部品が底部構成体１内から 出ないように、天部構成体５で底部構成体１の上部開放部分を施蓋できるように 構成されており、組立前の組立ケース本体Ａ自体を嵩張ることなくコンパクトに 纏められるものとなっている。

【００１５】

【考案の効果】

従って、本考案の請求項１記載の衣類等の収納ケースは、適宜合成樹脂製の組 立ケース本体Ａと、この組立ケース本体Ａを囲繞するカバー体Ｂとからなり、組 立ケース本体Ａは、底部構成体１と、天部構成体５と、この天部構成体５と底部 構成体１を連結自在な複数の支柱１５とを備え、カバー体Ｂには、適宜開閉部２ ０を設け、組立ケース本体Ａは、杆取付片８を介して天部構成体５の下方に横架 杆１０を横架配設できるよう構成したので、横架杆１０に複数のハンガー等を簡 単に掛止でき、このハンガーに掛けられた衣類等は、カバー体Ｂによって確実に 覆われるようになり、衣類等に埃等がつくことのない収納ケースとなる。更に、 カバー体Ｂの開閉部２０によって衣類等の収納が容易となり、しかも、収納ケー ス自体の構成が簡素で、量産に適し、比較的軽量に構成できるようになると共に 、低廉に提供できるようになり、経済性の優れた収納ケースとなる。

【００１６】 また、本考案の請求項２記載の衣類等の収納ケースは、適宜合成樹脂製の組立 ケース本体Ａと、この組立ケース本体Ａを囲繞するカバー体Ｂとからなり、組立 ケース本体Ａは、底部構成体１と、天部構成体５と、この天部構成体５と底部構 成体１を連結自在な複数の支柱１５とを備え、カバー体Ｂは、天部構成体５の連 結孔部７に臨む開口部２１が設けられるように形成され、この開口部２１と天部 構成体５の連結孔部７を利用して他の収納ケースを上方に連結できるよう構成し たので、収納された衣類等は、カバー体Ｂによって確実に覆われるようになり、 衣類等に埃等がつくことのない収納ケースとなる。更に、カバー体Ｂの開閉部２ ０によって衣類等の収納が容易となり、しかも、収納ケース自体の構成が簡素で 、量産に適し、比較的軽量に構成できるようになると共に、低廉に提供できるよ うになり、経済性の優れた収納ケースとなる。

【００１７】 特に、カバー体Ｂの開口部２１と天部構成体５の連結孔部７を利用して収納ケ ースの上方に他の収納ケースを連結できるようになり、収納量を簡単に増やすこ とができるようになると共に、限られた空間をより有効に利用できる収納ケース となる。

【００１８】 更に、本考案の請求項３記載の衣類等の収納ケースは、底部構成体１を全体略 籠状とし、天部構成体５を全体略板状とし、底部構成体１の上部開放部分を天部 構成体５で閉鎖可能となるように構成したので、底部構成体１内に、衣類やその 他の適宜収納物を収納しておけるようになる。更に、底部構成体１内に、夫々分 離せしめた組立ケース本体Ａの構成部品を収納しておけるようになると共に、こ れら構成部品が底部構成体１内から出ないように、天部構成体５で底部構成体１ の上部開放部分を簡単に施蓋できるようになる。しかして、組立ケース本体Ａ自 体を嵩張ることなくコンパクトに纏められるようになり、その販売時や、保管時 や、運送時等に於いて、省スペースを実現できるようになると共に、取扱い易い ものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】衣類等の収納ケースの組立ケース本体を例示す
る分解斜視図である。

【図２】衣類等の収納ケースを例示する一部省略分解斜
視図である。

【図３】衣類等の収納ケースを例示する縦断面図であ
る。

【図４】衣類等の収納ケースの組立ケース本体を分離し
て収納した状態を例示する断面図である。

【符号の説明】

Ａ 組立ケース本体 １ 底部構成体 ２ 連結
突部 ３ 連結孔部 ５ 天部構成体 ６ 連結
突部 ７ 連結孔部 ８ 杆取
付片 ９ 取付部 １０ 横架杆 １５ 支柱 １６ 支柱
構成材 １７ 連結突部 １８ 連結
孔部 １９ 脚端部材 Ｂ カバー体 ２０ 開閉部 ２１ 連結
孔部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 適宜合成樹脂製の組立ケース本体と、こ
   の組立ケース本体を囲繞するカバー体とからなり、組立
   ケース本体は、底部構成体と、天部構成体と、この天部
   構成体と底部構成体を連結自在な複数の支柱とを備え、
   カバー体には、適宜開閉部を設け、組立ケース本体は、
   杆取付片を介して天部構成体の下方に横架杆を横架配設
   できるよう構成したことを特徴とする衣類等の収納ケー
   ス。
2. 【請求項２】 適宜合成樹脂製の組立ケース本体と、こ
   の組立ケース本体を囲繞するカバー体とからなり、組立
   ケース本体は、底部構成体と、天部構成体と、この天部
   構成体と底部構成体を連結自在な複数の支柱とを備え、
   カバー体は、天部構成体の連結孔部に臨む開口部が設け
   られるように形成され、この開口部と天部構成体の連結
   孔部を利用して他の収納ケースを上方に連結できるよう
   構成したことを特徴とする衣類等の収納ケース。
3. 【請求項３】 底部構成体を全体略籠状とし、天部構成
   体を全体略板状とし、底部構成体の上部開放部分を天部
   構成体で閉鎖可能となるように構成したことを特徴とす
   る請求項１または請求項２記載の衣類等の収納ケース。