JP3139279U

JP3139279U - 収納ケース

Info

Publication number: JP3139279U
Application number: JP2007009091U
Authority: JP
Inventors: 悦郎小柳
Original assignee: 悦郎小柳
Priority date: 2007-11-26
Filing date: 2007-11-26
Publication date: 2008-02-07
Anticipated expiration: 2017-11-26

Abstract

【課題】所望段数積層連結した引き出し用枠の収納枠と、収納枠各段に各々収納される引き出し容器体と、収納枠最上部に装着される天板とで構成され、適宜なキャスターを備えた樹脂製収納ケースを、スタンドタイプの洋服掛けとの組み合わせ使用が容易にできる構造とする。
【解決手段】脚構造を、最下位置収納枠の底面に嵌合連結孔を形成し、上端に前記嵌合連結孔に密挿される挿入部２１を設けると共に、下端に前記嵌合連結孔と同一形状の嵌合連結孔２２を形成した継脚体２と、車輪３１を装備した車輪体３と、前記車輪体３を装着して嵌合連結孔に密挿できる外形に形成した車輪保持体４とで構成する。
【選択図】図２

Description

本考案は樹脂製の多段又は単段の収納ケースにおいて特に脚構造に関するものである。

書類整理、衣類整理、小物整理等に使用する多段若しくは単一段の引き出し容器を備えた樹脂製収納ケースが従前から知られており、その基本的な構成は、樹脂製の収納枠に樹脂製容器体を組み合わせている。そして多段構成手段としては、枠状底面体と側方支柱体とを多段に組み合わせて収納枠を形成し、上下底面体（若しくは天板）の間に容器体を引き出し状に収納しているものである。

特にこれらの収納ケースは、移動するためのキャスターを備えている。キャスターの装着構造は、特許文献１（実開平２−８２９２９号公報）に開示されているように、車輪を装備し上部に装着軸を突出させた車輪体と、前記車輪体の装着軸の装着筒部を備え、且つ収納ケース本体の底枠に設けられた穴部に差し込み装着可能とした保持体とで構成され、前記二部材を使用して収納ケース本体に車輪機能を備えさせているものである。

また特許文献２（登録実用新案第３０６９５８５号公報）では、前記保持体を備えずに収納ケース本体の底枠に直接車輪体の装着軸を装着する装着筒部を設けて部材の軽減が提案されている。

実開平２−８２９２９号公報。登録実用新案第３０６９５８５号公報。

ところで、スタンドタイプの洋服掛けＡとして、図６に例示するように設置型或いは移動型の足部０１の後方箇所から縦杆０２を立設し、前記縦杆の上部から前方へ吊下げ横腕杆０３を突設した形態の器具が知られている（意匠登録第９３２７５４号参照）。

前記のスタンドタイプの洋服掛けＡは、専ら丈の短い洋服（上衣）０４の使用に供する場合には、洋服の下方に余った空間が存在することになる。特に前記の洋服掛けをクローゼット内に設置した場合には、前記下方空間の無駄となることが多く、当該下方空間（足部０１上）に別の収納器具を載置することが行われている。

ところで前記した収納ケースも当然足部０１の上に載置して使用することができるが、キャスター部分が浮き上がった状態となるので、収納ケースをクローゼットから出し入れする際に、折角のキャスターが利用できない不便さがある。

そこで本考案は、スタンドタイプの洋服掛けとの組み合わせ使用に対応できる収納ケースを提案したものである。

本考案に係る収納ケースは、収納ケース本体部と、適宜数（後述する車輪体数の整数倍）の継脚体と、所定数（収納ケースが備えるキャスターの数で、３脚、４脚、６脚が一般的）の車輪体と、所定数（車輪体と同数）の車輪保持体とを備えたもので、収納ケース本体が、所望段数（単段も含む）を積層連結した引き出し用枠となる収納枠、及び収納枠各段に各々収納される引き出し容器体、及び収納枠最上部に装着される天板とで構成されると共に、最下位置収納枠の底面適宜数箇所に嵌合連結孔を形成した樹脂製であり、継脚体が、上端に前記嵌合連結孔に密挿される挿入部を設けると共に、下端に前記嵌合連結孔と同一形状の嵌合連結孔を形成したものであり、車輪体が、車輪を装備し上部に装着軸を突出させたものであり、車輪保持体が、前記車輪体の装着軸の装着筒部を有し且つ前記嵌合連結孔に密挿できる外形に形成したものである。

そして収納ケース本体部の底面嵌合連結孔、若しくは収納ケース本体部の底面嵌合連結孔に装着した継脚体、或いは前記継脚体に連繋した継脚体の嵌合連結孔に、車輪体を装着した車輪保持体を嵌合装着してなることを特徴とするものである。

従って継脚体を使用しない場合、継脚体を単段で使用した場合と、多段連繋して使用した場合では、収納ケース本体部の底面位置の高さが相違することになるので、収納ケース本体部の底面高さを任意に選択することができ、収納ケース本体部の下方に所望の空間を確保することが出来る。

本考案の構成は上記の通りで、継脚体の使用、非使用によって収納ケース本体部の底面位置（高さ）を所望の位置に選択設定することが出来るので（図３イ・ロ・ハを参照）、スタンドタイプの洋服掛けの足部を跨いで置いておくことができ、スタンドタイプの洋服掛けとの組み合わせ使用に便利なものとなる。

次に本考案の実施形態について説明する。実施形態に示した収納ケースは、収納ケース本体部１と、継脚体２と、車輪体３と、車輪保持体４とで構成される。

収納ケース本体部１は、既知の樹脂製収納ケースと同一の構造で、所望段数に組み立てることが出来る引き出し用の枠体に形成される収納枠１１と、収納枠１１の各段に各々収納される引き出し容器体１２と、収納枠最上部に装着される天板１３とで構成され、特に最下位置の収納枠１１の底面適宜数箇所（通常は４箇所）に嵌合連結孔１４を形成したものである。

継脚体２は、上端に前記嵌合連結孔１４に密挿される挿入部２１を設けると共に、下端に前記嵌合連結孔１４と同一形状の嵌合連結孔２２を形成したものであり、収納枠１１の嵌合連結孔１４の数対応する部材数とするもので、同一長さとしても良いし、長さの異なる部材を各々所定数備えるようにしても良い。

車輪体３は、車輪３１を装備し、上部に装着軸３２を突出させ、その上端に抜け止め突起３３を周設した既知ものである。

車輪保持体４は、前記車輪体３の装着軸３２が差し込まれ、これを保持する装着筒部４１を有し、且つ前記嵌合連結孔１４，２２に密挿できる外形に形成したものである。特に装着筒部４１の上端より抜け止め突起３３が突き抜けて装着されて、抜け止め効果を奏するようにしたものである。

而して収納ケース本体部１の底面嵌合連結孔１４に継脚体２の挿入部２１を挿着し、装着軸３２を装着筒部４１に挿通して車輪体３を車輪保持体４に装着し、この車輪保持体４を継脚体２の嵌合連結孔２２に嵌着する。

従って組み上げられた収納ケースは、継脚体２で腰高に形成され、図６に例示するスタンドタイプの洋服掛けＡとの組み合わせ使用に際して、収納ケースがキャスター（車輪）を利用して足部０１上に簡単に移動させることができ、この組み合わせ使用が容易に行うことができるものである。

また足部０１の構造が相違する場合でも、継脚体２を上下二本、三本と連結することで、収納ケース本体の高さを容易に変更でき、また継脚体２が不要の場合には、継脚体２を取り外すと、従前のキャスター付き収納ケースとして使用できるものである。

本考案の実施形態のキャスター部分の部材構成斜視図。同一部切断正面図。同組立説明図。同収納ケースの側面図。同収納ケースの全体斜視図。同使用状態の説明図。

符号の説明

１収納ケース本体部
１１収納枠
１２引き出し容器体
１３天板
１４嵌合連結孔
２継脚体
２１挿入部
２２嵌合連結孔
３車輪体
３１車輪
３２装着軸
３３抜け止め突起
４車輪保持体
４１装着筒部

Claims

所望段数を積層連結した引き出し用枠となる収納枠、及び収納枠各段に各々収納される引き出し容器体、及び収納枠最上部に装着される天板とで構成されると共に、最下位置収納枠の底面適宜数箇所に嵌合連結孔を形成した樹脂製の収納ケース本体部と、上端に前記嵌合連結孔に密挿される挿入部を設けると共に下端に前記嵌合連結孔と同一形状の嵌合連結孔を形成した適宜数の継脚体と、車輪を装備し上部に装着軸を突出させた所定数の車輪体と、前記車輪体の装着軸の装着筒部を有し且つ前記嵌合連結孔に密挿できる外形に形成した所定数の車輪保持体とを備えて、収納ケース本体部の底面嵌合連結孔、若しくは収納ケース本体部の底面嵌合連結孔に装着した継脚体或いは前記継脚体に連繋した継脚体の嵌合連結孔に、車輪体を装着した車輪保持体を嵌合装着してなることを特徴とする収納ケース。
長さの異なる継脚体を各々所定数備えてなる請求項１記載の収納ケース。