JP7180945B2 - 脚端具および同脚端具を備えた家具 - Google Patents

脚端具および同脚端具を備えた家具 Download PDF

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Description

本発明は、机や棚などの家具の脚部に取り付けられる脚端具および同脚端具を備えた家具に関する。
従来から、机の移動作業を容易するために机の脚部の下端部に床面上を転動するコロを備えた脚端具が設けられることがある。例えば、下記特許文献1には、床面上を転動するコロの一部を露出させた状態で有底で角型の筒状に形成した半硬質プラスチック材で覆われた角型キャップ(脚端具)が開示されている。
特開2015-39600号公報
しかしながら、上記特許文献1に示された角型キャップからなる脚端具においては、脚端具が取り付けられた机を傾ける際に傾ける角度を大きく過ぎると机が傾倒方向の前側に倒れ易くなるとともにこの倒れによって脚端具のコロの転動が促されて増々机が倒れ易くなって机の移動作業が行ない難いという問題があった。
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、家具の移動作業を容易することができる脚端具および同脚端具を備えた家具を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、家具を床面上で支持する脚部に取り付けられる脚端具であって、床面上を転がるコロと、コロにおける少なくとも床面に面する下面を露出させた状態で覆うハウジングとを備え、ハウジングは、床面を転動可能な状態のコロを支点として家具を傾けた際に、この傾けた状態の家具の重心がコロの鉛直方向に延びる鉛直線を超えない範囲内で床面に対して非接触状態から接触状態となって家具の傾けの抵抗となるストッパ部と、コロに隣接して設けられて同コロの下面よりも下方に張り出してコロを床面から浮かせて家具を支持するベース部とを備えることにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、脚端具は、床面に接地して転動可能な状態のコロを支点として家具を傾けた際に、この傾けた状態の家具の重心がコロの鉛直方向に延びる鉛直線を超えない範囲内で床面に対して非接触状態から接触状態となって家具の傾けの抵抗となるストッパ部を備えているため、家具の傾け過ぎによる転倒を防止することができ家具の移動作業を容易することができる。
また、このように構成した本発明の特徴によれば、脚端具は、ハウジングにおけるコロに隣接した位置に同コロの下面よりも下方に張り出してコロを床面から浮かせて家具を支持するベース部を備えているため、家具の使用状態の姿勢においてコロが床面上を転動して家具の位置がずれることを防止することができる。
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、家具を床面上で支持する脚部に取り付けられる脚端具であって、回転方向に直交する方向に延びる車軸を有して床面上を転がるコロと、コロにおける少なくとも床面に面する下面を露出させた状態で覆うハウジングとを備え、ハウジングは、床面を転動可能な状態のコロを支点として家具を傾けた際に、この傾けた状態の家具の重心がコロの鉛直方向に延びる鉛直線を超えない範囲内で床面に対して非接触状態から接触状態となって家具の傾けの抵抗となるストッパ部と、家具における棒状に延びて形成された脚部の先端部に挿し込む脚挿し込み部と、コロにおける車軸を支持しつつ脚部の先端部に車軸を押し付ける車軸押付け部とを備えることにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、脚端具は、床面に接地して転動可能な状態のコロを支点として家具を傾けた際に、この傾けた状態の家具の重心がコロの鉛直方向に延びる鉛直線を超えない範囲内で床面に対して非接触状態から接触状態となって家具の傾けの抵抗となるストッパ部を備えているため、家具の傾け過ぎによる転倒を防止することができ家具の移動作業を容易することができる。
また、このように構成した本発明の特徴によれば、脚端具は、ハウジングに家具における棒状に延びて形成された脚部の先端部に挿し込む脚挿し込み部と、コロにおける車軸を支持しつつ脚部の先端部に車軸を押し付ける車軸押付け部とが設けられているため、家具を傾けた際における家具の荷重をコロが直接受けることができハウジングが損傷することを防止することができる。また、本発明に係る脚端具によれば、ハウジングに対してハウジングが家具の脚部から抜ける方向の力を受けた場合においても家具の荷重が加わった状態でハウジングとコロとが一体的に家具の脚部から抜けることが防止されるため、家具の脚部から抜けようとする際におけるハウジングおよび/またはコロの損傷を防止できるとともに、コロが家具の脚部から外れたことによって家具が不安定になることを防止することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記脚端具において、ストッパ部は、床面に対して接触状態となった床面との接触位置からコロの外表面よりも外側に張り出す曲面形状に形成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、脚端具は、ストッパ部が床面との接触位置からコロの外表面よりも外側に張り出す曲面形状に形成されているため、家具の傾けた際におけるストッパ部による抵抗が急に発生することおよびその反動が強く発生することを抑えることができる。また、本発明に係る脚端具によれば、家具を傾け過ぎた場合においてもストッパ部が床面上に乗り上げることでコロが床面上から離れるため、家具を傾け過ぎた場合にコロが床面上で回動して家具が倒れ易くなることを防止することができる。
また、本発明は脚端具の発明として実施できるばかりでなく、この脚端具を備えた家具の発明としても実施できるものである。
具体的には、家具は、棒状に延びる脚部を備えた家具であって、請求項1または請求項2に記載した脚端具を備えるとよい。
また、この場合、棒状に延びる脚部を備えた家具であって、請求項4または請求項5に記載した脚端具を備え、脚部は、コロの車軸を保持する凹状の車軸保持部を備えるとよい。これらによっても、上記脚端具と同様の作用効果を期待することができる。なお、これらの場合、家具としては、机または棚などで構成することができる。

本発明の一実施形態に係る脚端具を備えた机を斜め方向から見た外観構成の概略を示す斜視図である。 図1に示した机の外観構成の概略を示す側面図である。 足体の先端部に装着された脚端具の装着状態を示す要部拡大斜視図である。 図1に示す脚端具について足体の先端部側から見た内部構造の概略を示す斜視図である。 図1に示す脚端具について内部構造の概略を示す断面図である。 図1に示す脚端具について机の通常の使用状態(机の傾斜角度が0°)での状態を示す部分拡大側面図である。 図1に示す脚端具について図6に示す状態から机を傾斜させた状態(机の傾斜角度が5°)での状態を示す部分拡大側面図である。 図1に示す脚端具について図7に示す状態から机を傾斜させた状態(机の傾斜角度が23°)での状態を示す部分拡大側面図である。
以下、本発明に係る脚端具およびこの脚端具を備えた家具の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る脚端具200を備えた机100を斜め方向から見た外観構成の概略を示す斜視図である。また、図2は、図1に示した机100の外観構成の概略を示す側面図である。なお、本明細書において参照する各図は、本発明の理解を容易にするために一部の構成要素を誇張して表わすなど模式的に表していることがあるため、各構成要素間の寸法や比率などは異なっていることがある。この机100は、小学校や中学校などの教育施設などにおいて児童や生徒が教室で図示しない椅子とともに使用する学習机である。また、脚端具200は、机100の脚部110に取り付けられて机100の移動作業を容易するための部品である。
(机100および脚端具200の構成)
机100は、主として、天板101および脚部110をそれぞれ備えている。天板101は、机100の上面を構成する上面視で方形の部品であり、板状の木材を積層した平板状に構成されている。この天板101には、収納部102が設けられている。
収納部102は、天板101の下方に設けられて机100の使用者の私物を収容する部分を構成する樹脂製の部品であり、平面視で長方形状の板状部分の3辺にそれぞれ上方に起立する壁体を形成して構成されている。この収納部102は、前記起立させた3辺を天板101の下面にボルト(図示せず)によって固定されている。また、収納部102には、U字支持部材103が設けられている。
U字支持部材103は、後述する2つの上側支持脚111を一体的に連結して天板101の下面に取り付けるための部品であり、鋼製のパイプ材を収納部102の外周形状に沿う形状に曲げた平面視で略U字状に形成されている。このU字支持部材103は、天板101の下面にボルト(図示せず)によって固定されている。
脚部110は、天板101を床面Gから所定の高さ位置に水平状態で支持するための部品であり、鋼製のパイプ材を連結して構成されている。具体的には、脚部110は、2つの上側支持脚111、2つの足体112、2つの下側支持脚114、1つの連結棒115および高さ調整具116をそれぞれ備えて構成されている。
2つの上側支持脚111は、天板101を後述する下側支持脚114上で支持する部品であり、垂直方向に延びる鋼製のパイプ材でそれぞれ構成されている。これらの上側支持脚111は、天板101の下面における左右方向の両端部分にU字支持部材103を介して互いに垂直方向に下垂した状態で取り付けられている。また、各上側支持脚111における互いに対向し合う各内側面には、高さ調整具116による天板101の高さ調整に使用される係合凹部111aが各上側支持脚111の外表面から凹状に窪んだ形成で上下方向に沿って一直線上に複数形成されている。
2つの足体112は、机100が設置される床面上に配置されて机100の全体を支持する部品であり、机100の前後方向に互いに平行に延びる2つのパイプ材で構成されている。これらの足体112における各両端部のうちの机100の前方側の各先端部には、図3に示すように、車軸保持部112aおよびコロ逃げ部112bがそれぞれ形成されているとともに、後述する脚端具200における引掛け部211bが引っ掛けられる貫通孔が形成されている。
車軸保持部112aは、後述するコロ201の車軸202を回転自在に保持する部分であり、各足体112の先端部から軸方向にU字状に切り欠かれて形成されている。この場合、車軸保持部112aは、コロ201の車軸202の両端部をそれぞれ摺動自在に保持するように各足体112の先端部における円周上に2か所ずつ形成されている。また、車軸保持部112aは、コロ201のローラ面における底面201aを後述するコロ露出部211cから張り出させる位置で車軸を保持するように形成されている。そして、各足体112の各両端部には、脚端具113および脚端具200がそれぞれ取り付けられている。
脚端具113および脚端具200は、机100の机としての使用状態において足体112が床面Gに接触する部分を構成する部品である。これらのうち、脚端具113は、2つの足体112における机100の後方側の各先端部に挿し込まれて取り付けられる樹脂製の部品であり、一方が開口するとともに他方が閉塞する筒状部とこの筒状部から下方に張り出した張出部とを有して形成されている。なお、脚端具113は、本発明に係る脚端具ではなく、後述する脚端具200が本発明に係る脚端具である。
2つの下側支持脚114は、各足体112上で上側支持脚111をそれぞれ支持する部品であり、各足体112から互いに平行に起立する2つのパイプ材で構成されている。これらの各下側支持脚114には、前記上側支持脚111が高さ調整具116を介して挿し込まれており互いに連結さている。連結棒115は、2つの下側支持脚114を互いに連結して2つの足体112を一体化するための部品であり、パイプ材で構成されている。
高さ調整具116は、天板101の上下方向の位置を変更するための部品であり、樹脂材を円筒状に形成して構成されている。この高さ調整具116は、下側支持脚114における上側支持脚111が挿し込まれた部分を覆うように設けられており、軸方向周りに回転操作することによって係合凹部111aへの突起体(図示せず)の係合状態が外れて上側支持脚111の下側支持脚114に対する連結位置を変更することができる。すなわち、高さ調整具116は、係合凹部111aの突起体の係合位置に応じた高さ位置に天板101を配置することができる。
脚端具200は、図3~図5にそれぞれ示すように、2つの足体112における机100の前方側の各先端部に挿し込まれて取り付けられる部品であり、主として、コロ201およびハウジング210をそれぞれ備えて構成されている。
コロ201は、机100を移動させる際に机100が設置された床面G上を転がって机100を容易に移動させるための部品であり、ナイロン樹脂などの樹脂材を円筒面を有する車輪状に形成して構成されている。このコロ201には、車軸202が設けられている。車軸202は、コロ201をハウジング210および足体112の各内部で回転自在に支持するための部品であり、金属製の丸棒体で構成されている。この車軸202は、コロ201の軸芯部分を回転摺動自在な状態で貫通している。なお、図5においては、コロ201および車軸202をそれぞれ二点鎖線で示している。
ハウジング210は、コロ201を収容しつつ足体112の先端部に挿し込まれる部品であり、ポリエチレン樹脂などの樹脂材を足体112の軸方向に延びる筒状に形成して構成されている。この場合、ハウジング210は、本実施形態においては、左右対称に形成されている。このハウジング210は、脚挿し込み部211、車軸押付け部213、ストッパ部214、ベース部215をそれぞれ備えて構成されている。
脚挿し込み部211は、コロ201を収容しつつ足体112の先端部が挿し込まれる部分であり、ハウジング210の内周面によって構成されている。この脚挿し込み部211には、ハウジング210の長手方向における一方の端部に挿し込み口211aが形成されるとともに他方の端部にコロ露出部211cが形成されている。
挿し込み口211aは、足体112の先端部が挿し込まれる開口部であり、足体112の先端部が嵌合する内径に形成されている。この挿し込み口211aの近傍には、挿し込まれた足体112の先端部に嵌合して足体112からの抜けを防止する鉤状の引掛け部211bが脚挿し込み部211の上下2か所にそれぞれ形成されている。
コロ露出部211cは、脚挿し込み部211内に収容されるコロ201のローラ面の一部を外部に露出するための開口部であり、コロ201のローラ面における底面201aから側面201bまでの範囲を露出させる大きさで開口している。この場合、コロ201のローラ面の側面201bとは、脚挿し込み部211内に収容されたコロ201における挿し込み口211aとは反対側の面であって机100の前方側に面する面である。また、コロ露出部211cは、コロ201の底面201aを下方に突出した状態で露出させるとともに、コロ201の側面201bを内側に収容した状態で露出させている。
この脚挿し込み部211の内部には、脚部嵌合部212および車軸押付け部213がそれぞれ形成されている。脚部嵌合部212は、脚挿し込み部211内に挿し込まれた足体112の先端部の内径に嵌合する部分であり、脚挿し込み部211内の左右の両側に脚挿し込み部211の内周面に沿う曲面を有した半月状に形成されている。これにより、足体112の先端部は、脚挿し込み部211の内周面と脚部嵌合部212の外周面との間の空間に挿し込まれて両者で挟まれた状態で嵌合する。
車軸押付け部213は、コロ201の車軸202を回転自在な状態で支持しつつ脚挿し込み部211内に挿し込まれた足体112の車軸保持部112aに車軸202を押し付ける部分であり、挿し込み口211a側からコロ露出部211c側に向かってU字状に形成されている。この場合、車軸押付け部213は、脚挿し込み部211内に挿し込まれる足体112の先端部の内部において車軸202を車軸保持部112aに押し付ける深さで形成されるとともにコロ201の車軸202の両端部分をそれぞれ摺動自在に保持するように脚挿し込み部211内の左右両側にそれぞれ形成されている。また、車軸押付け部213は、コロ201のローラ面における底面201aをコロ露出部211cから張り出させる位置で車軸202を保持するように形成されている。
ストッパ部214は、図6~図8にそれぞれ示すように、コロ201を支点として机100を傾けた際に、この傾けた状態の机100の重心Oがコロ201の鉛直方向に延びる鉛直線Lを超えない範囲内で床面Gに対して非接触状態から接触状態となって机100の傾けの抵抗となる部分である。このストッパ部214は、ハウジング210におけるコロ201の側面201bの左右方向両側部分に側面201bよりも張り出した曲面状に形成されている。なお、図6および図7においては、机100の重心Oは、鉛直線Lから図示右側の遠い位置に位置しているため図示していない。また、図8においては、机100の重心Oは、足体112の上方の空間の一部を省略して示している。
この場合、ストッパ部214は、最下部がコロ201の底面201aよりも上方に直線状に形成されて底面201aが露出するように形成されている。すなわち、ストッパ部214は、机100が傾倒した際に机100の重心Oがコロ201の回転中心を貫く鉛直線Lを超えない範囲内で床面Gに接触するようにコロ201よりも張り出すとともに、この接触する部分から曲面状に延びて形成されている。
本実施形態においては、ストッパ部214は、床面Gが水平面である場合において同水平面に対して机100を23°だけ傾けた際に床面Gに接触するように形成されている。に設定されている。なお、このストッパ部214を規定する机100の傾倒角度は、机100の構成によって適宜設定されることは当然である。
ベース部215は、机100の机としての使用状態において足体112が床面Gに接触する部分であり、ハウジング210の下部部分に下方に張り出した台状に形成されている。この場合、ベース部215は、コロ露出部211cから突出するコロ201の底面201aが床面Gから浮いた状態でかつ机100をコロ201の回転中心を支点として傾けた際にコロ201の外表面を床面Gに接触させる厚さに形成される。
本実施形態においては、ベース部215は、床面Gが水平面である場合において同水平面に対して机100を5°だけ傾けた際に床面Gに接触するように形成されている。また、ベース部215は、底面の中央部が上方側に凹状に凹んで形成されているとともに、その中央部の周囲が方形枠状に下方に張り出した形状に形成されている。なお、ベース部215の底面における前記中央部の窪んだ部分にフェルトなどお緩衝部材を設けることもできる。
(脚端具200の机100への組付け)
次に、このように構成された脚端具200の机100への組み付け作業について説明する。まず、作業者は、1つの机100に対して2つのコロ201および2つのハウジング210をそれぞれ用意する。この場合、机100の各足体112における後方側の先端部には、脚端具113がそれぞれ嵌め込まれている。また、コロ201は、射出成形によって成形されて車軸202が嵌合している。また、ハウジング210は、射出成形によって成形されている。
次に作業者は、コロ201をハウジング210に組み付ける。具体的には、作業者は、ハウジング210における挿し込み口211aを介して脚挿し込み部211内にコロ201を挿入するとともに、脚挿し込み部211内の車軸押付け部213に車軸202を組付ける。これにより、ハウジング210のコロ露出部211cからコロ201が露出した状態で組み付けられて脚端具200が完成する。
次に、作業者は、脚端具200を机100の足体112に組み付ける。具体的には、作業者は、脚端具200の挿し込み口211aを介して脚挿し込み部211内に机100における前方側の足体112の先端部を挿し込む。これにより、足体112の先端部は、脚挿し込み部211の内周面と脚部嵌合部212の外周面との間の空間に挿し込まれて両者で挟まれた状態で嵌合する。
この場合、足体112の先端部に形成された車軸保持部112aには、脚端具200の車軸押付け部213に保持されたコロ201の車軸202が配置されるとともに、この車軸202が車軸押付け部213によって車軸保持部112aに押し付けられる。これにより、コロ201は、車軸202が脚端具200の車軸押付け部213と足体112の車軸保持部112aとで挟まれた状態で保持される。また、コロ201は、足体112の先端部に面する部分の一部が同先端部に形成されたコロ逃げ部112b内に位置する。そして、脚端具200は、引掛け部211bが足体112に嵌合することで同足体112にコロ201が回転自在な状態で取り付けられる。
(机100および脚端具200の作動)
次に、このように構成した机100および脚端具200の作動について説明する。この机100は、机としての通常使用状態においては、それぞれ2つずつの脚端具113および脚端具200を介して床面G上に静止している。この場合、脚端具200は、図6に示すように、ベース部215がコロ201の底面201aを床面Gに接触させない厚さで形成されているため、机100を床面G上に安定的に載置させることができる。
次に、机100を移動させる場合においては、机100を移動させる作業者は、机100の後方側の一部を把持して脚端具200を支点として机100全体を傾斜させる。この場合、脚端具200は、図7および図8にそれぞれ示すように、机100が水平な床面Gに対して5°以上かつ23°以下の範囲で傾けられることでコロ201の底面201aが床面Gに接触するとともにベース部215が床面Gから離れて非接触状態となる。
これにより、机100は、コロ201を支点として床面Gに対して5°以上かつ23°以下の範囲で傾けられることで左右2つのコロ201のみによって床面G上に支持されてコロ201の転動によって床面G上を移動可能な状態となる。したがって、作業者は、コロ201のみによって床面G上に支持された机100を机100の前方側に押すまたは後方側に引くことで机100を移動させることができる。
これらの机100の傾倒作業時または移動作業時において、脚端具200は、机100が床面Gに対して5°未満となった場合にはベース部215が床面Gに接触してコロ201が床面Gから離れて非接触状態となるため、コロ201による移動が不可能な状態となる。また、これらの机100の傾倒作業時または移動作業時において、脚端具200は、机100が床面Gに対して23°を超える場合にはストッパ部214が床面Gに接触してコロ201が床面Gから離れて非接触状態となるため、コロ201による移動が不可能な状態となる。これにより、机100の傾け過ぎによる机100の前方への転倒を防止することができる。
そして、作業者は、机100を適当な設置場所に移動させた場合には、机100の脚端具113が床面G上に接触して載置されるように机100の傾斜状態を解消させる。これにより、机100は、脚端具200におけるベース部215が床面Gに接触してコロ201が床面Gから離れて非接触状態となるため、それぞれ2つずつの脚端具113および脚端具200を介して床面G上に静止する状態に復帰する。
また、脚端具200が老朽または損傷した場合には、作業者は脚端具200を取り換えることができる。具体的には、作業者は、脚端具200における引掛け部211bの足体112への引っ掛かり状態を解消させた状態で脚端具200を足体112の先端部から引き抜くことで脚端具200を足体112から取り外すことができる。そして、作業者は、上記した脚端具200の取り付け作業と同じ手順で新しい脚端具200を足体112の先端部に取り付けることができる。この場合、作業者は、脚端具200の全体を新品に交換してもよいが、脚端具200におけるコロ201およびハウジング210のうちの一方を新品に交換しつつ他方を再度使用することもできる。
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、床面Gに接地して転動可能な状態のコロ201を支点として机100を傾けた際に、この傾けた状態の机100の重心Oがコロ201の鉛直方向に延びる鉛直線Lを超えない範囲内で床面に対して非接触状態から接触状態となって机100の傾けの抵抗となるストッパ部214を備えているため、机100の傾け過ぎによる転倒を防止することができ机100の移動作業を容易することができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、ストッパ部214は、床面Gとの接触位置からコロ201の外表面よりも外側に張り出す曲面形状に形成されている。これにより、脚端具200は、机100を傾けた際におけるストッパ部214による抵抗が急に発生することおよびその反動が強く発生することを抑えることができる。また、脚端具200によれば、机100を傾け過ぎた場合においてもストッパ部214が床面G上に乗り上げることでコロ201が床面G上から離れるため、机100を傾け過ぎた場合にコロ201が床面G上で回動して机100が倒れ易くなることを防止することができる。しかし、ストッパ部214は、曲面以外の形状、例えば、平面的な傾斜面または凸状の突起で構成することもできる。
また、上記実施形態においては、脚端具200は、机100の通常の使用状態においてコロ201が床面Gから離隔するようにベース部215をコロ201の底面201aよりも張り出して形成した。しかし、脚端具200は、机100の通常の使用状態においてコロ201が床面Gに接触するようにベース部215をコロ201の底面201aと面一に形成することもできる。
また、上記実施形態においては、脚端具200は、ハウジング210に脚挿し込み部211内にコロ201における車軸202を支持しつつ足体112の先端部に車軸202を押し付ける車軸押付け部213を備えて構成した。これにより、脚端具200は、机100を傾けた際における机100の荷重をコロ201が直接受けることができハウジング210が損傷することを防止することができる。また、脚端具200によれば、ハウジング210に対してハウジング210が机100の足体112から抜ける方向の力を受けた場合においても机100の荷重が加わった状態でハウジング210とコロ201とが一体的に机100の足体112から抜けることが防止されるため、机100の足体112から抜けようとする際におけるハウジング210および/またはコロ201の損傷を防止できるとともに、コロ201が机100の足体112から外れたことによって机100が不安定になることを防止することができる。しかし、脚端具200は、車軸押付け部213が単独で車軸202を着脱自在または着脱不能な状態で保持するように構成することもできる。
また、上記実施形態においては、ハウジング210は、コロ201の底面201aおよび側面201bをそれぞれ露出するように構成した。しかし、ハウジング210は、コロ201における少なくとも底面201aを露出させるように構成されていればよい。したがって、ハウジング210は、例えば、コロ201における少なくとも底面201aを露出させつつコロ201の側面201bを覆うように構成することもできる。
また、上記実施形態においては、机100は、脚部110が床面Gに対して平行に延びる足体112を備えて構成した。しかし、脚部110は、机100を床面G上で安定的に支持するように構成されていればよい。したがって、脚部110は、例えば、天板101の下面の四隅から鉛直下向きに延びる4つの棒状体で構成することもできる。この場合、4つの棒状体は、それぞれ高さ調整具116などを備えて伸縮自在に構成してもよいし、長さが固定の1つの棒状体で構成、すなわち、高さ調整具を省略して構成することもできる。そして、この棒状体からなる脚部110の下端部に脚端具200が取り付けられるように構成することもできる。
また、上記実施形態においては、机100は、小学校や中学校などの教育施設などにおいて使用する学習机をとしたが、学習机以外の机、例えば、教卓、家庭用学習机、事務机または食卓としても実施可能である。また、本発明は、机以外の家具、例えば、椅子、コロの付いた収納具、箪笥または棚などの各種什器に適用することができる。
G…床面、O…机の重心、L…鉛直線、
100…机、101…天板、102…収納部、103…U字支持部材、
110…脚部、111…上側支持脚、111a…係合凹部、112…足体、112a…車軸保持部、112b…コロ逃げ部、113…脚端具、114…下側支持脚、115…連結棒、116…高さ調整具、
200…脚端具、201…コロ、201a…底面、201b…側面、202…車軸、
210…ハウジング、211…脚挿し込み部、211a…挿し込み口、211b…引掛け部、211c…コロ露出部、212…脚部嵌合部、213…車軸押付け部、214…ストッパ部、215…ベース部。

Claims (7)

  1. 家具を床面上で支持する脚部に取り付けられる脚端具であって、
    前記床面上を転がるコロと、
    前記コロにおける少なくとも前記床面に面する下面を露出させた状態で覆うハウジングとを備え、
    前記ハウジングは、
    前記床面を転動可能な状態の前記コロを支点として前記家具を傾けた際に、この傾けた状態の家具の重心が前記コロの鉛直方向に延びる鉛直線を超えない範囲内で前記床面に対して非接触状態から接触状態となって前記家具の傾けの抵抗となるストッパ部と、
    前記コロに隣接して設けられて同コロの前記下面よりも下方に張り出して前記コロを前記床面から浮かせて前記家具を支持するベース部とを備えることを特徴とする脚端具。
  2. 請求項1に記載した脚端具において、
    前記ストッパ部は、
    前記床面に対して前記接触状態となった前記床面との接触位置から前記コロの外表面よりも外側に張り出す曲面形状に形成されていることを特徴とする脚端具。
  3. 請求項1または請求項2に記載した脚端具において、
    前記コロは、
    回転方向に直交する方向に延びる車軸を有しており、
    前記ハウジングは、
    前記家具における棒状に延びて形成された前記脚部の先端部に挿し込む脚挿し込み部と、
    前記コロにおける前記車軸を支持しつつ前記脚部の先端部に前記車軸を押し付ける車軸押付け部とを備えることを特徴とする脚端具。
  4. 家具を床面上で支持する脚部に取り付けられる脚端具であって、
    回転方向に直交する方向に延びる車軸を有して前記床面上を転がるコロと、
    前記コロにおける少なくとも前記床面に面する下面を露出させた状態で覆うハウジングとを備え、
    前記ハウジングは、
    前記床面を転動可能な状態の前記コロを支点として前記家具を傾けた際に、この傾けた状態の家具の重心が前記コロの鉛直方向に延びる鉛直線を超えない範囲内で前記床面に対して非接触状態から接触状態となって前記家具の傾けの抵抗となるストッパ部と、
    前記家具における棒状に延びて形成された前記脚部の先端部に挿し込む脚挿し込み部と、
    前記コロにおける前記車軸を支持しつつ前記脚部の先端部に前記車軸を押し付ける車軸押付け部とを備えることを特徴とする脚端具。
  5. 請求項4に記載した脚端具において、
    前記ストッパ部は、
    前記床面に対して前記接触状態となった前記床面との接触位置から前記コロの外表面よりも外側に張り出す曲面形状に形成されていることを特徴とする脚端具。
  6. 棒状に延びる脚部を備えた家具であって、
    請求項1または請求項2に記載した脚端具を備えることを特徴とする家具。
  7. 棒状に延びる脚部を備えた家具であって、
    請求項4または請求項5に記載した脚端具を備え、
    前記脚部は、前記コロの前記車軸を保持する凹状の車軸保持部を備えることを特徴とする家具。
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