JP2005198837A - キャスタ、及び天板付き家具 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構造を用いて地震等による家具の傾倒を抑止し、安全性の向上を有効に図るキャスタを提供する。
【解決手段】机1の脚3に配設され、車輪5と、この車輪5を回動可能に支持するキャスタ本体6とを具備するキャスタ4であって、キャスタ本体6に、通常の使用姿勢において車輪5の下端より若干上方に位置する補助接地部611を設けた。
【選択図】図3

Description

本発明は、主として机等の天板付き家具の下端部に配設されるキャスタに関するものである。
従来より、例えば天板を支持する脚の下端部にキャスタを配設し、床面上を転動可能に構成した机等の天板付き家具が知られている(例えば非特許文献1参照)。そして、前記キャスタを、通常の使用姿勢において床面に接地する車輪と、車輪を回動可能に支持するキャスタ本体とから構成しているのが通例である。
「コクヨ2003総合カタログ」、オフィスファニチャー編、コクヨ株式会社、2002年12月発行、P.780)
ところが、従来のキャスタは、車輪が床面に接地している通常の使用姿勢において、床面とキャスタ本体との間にある程度大きなクリアランスが生じているため、地震等の際に例えば天板に重量物が落下する等して家具自体に大きな外力が掛かり、車輪が破損した場合には、キャスタ本体が床面に瞬時に接地せず、家具自体が極めて不安定な状態となり傾倒する恐れがある。加えて、床面とキャスタ本体との間にある程度大きなクリアランスがあるため、キャスタ本体が床面に接地した場合の衝撃が大きく、その衝撃によりキャスタ本体及び床面をも損傷し得るものである。このように従来のキャスタは、耐震性を十分に考慮されたものではなかった。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、簡素な構造を用いて地震等による家具の傾倒を抑止し、安全性の向上を有効に図るキャスタを提供することにある。
すなわち、本発明のキャスタは、家具の下端部に配設され、車輪と、当該車輪を回動可能に支持するキャスタ本体とを具備するものであって、前記キャスタ本体に、通常の使用姿勢において前記車輪の下端より若干上方に位置する補助接地部を設けていることを特徴とする。
ここで「通常の使用姿勢」とは、家具が傾斜していない状態を意味する。このようなものであれば、キャスタ本体に設けた補助接地部を前記車輪の下端より若干高位置に設定しているため、補助接地部を床面により近い位置に配設していることとなり、地震等により家具に重量物が落下する等して家具自体に大きな外力が掛かり、車輪が破損した場合であっても、補助接地部が床面にすぐに接地し、車輪の破損によって家具自体が不安定になり傾倒する恐れを簡素な構造を用いて有効に解消することできる。加えて、補助接地部を床面により近い位置に配設しているため、補助接地部が床面に接地した場合の衝撃を従来のものより抑えることができ、その衝撃によって補助接地部又は床面が損傷することをも抑止することができる。
また、前記キャスタ本体に、前記車輪の接地位置を支点に所定角度傾斜した際に床面に添接して前記車輪のそれ以上の転動を規制する転動規制部を設けていれば、地震等の震動によって家具が所定角度以上に傾斜した場合であっても、転動規制部により車輪の転動を規制し、家具自体が不用意に移動することを防止し、することができる。
また、別の実施態様としては、家具を構成する脚の下端部に配設され、車輪と、この車輪を回動可能に支持するキャスタ本体とを具備するキャスタであって、前記キャスタ本体に、通常の使用姿勢において前記車輪の下端より下方に位置し車輪に優先して床面に接地し、且つ前記使用姿勢から所定角度傾斜した傾斜姿勢において前記車輪の下端より上方に位置する補助接地部と、前記車輪の接地位置を支点にさらに所定角度傾斜した際に床面に添接して前記車輪のそれ以上の転動を規制する転動規制部とを設けているものが挙げられる。
ここで「通常の使用姿勢」とは、前記同様、家具が傾斜していない状態を意味する。このようなものであれば、使用時にはキャスタ本体の接地部が床面に接地しているため、地震等により家具自体に大きな外力が掛かった場合であっても、安定した接地状態が損なわれることがない。しかも通常使用時には車輪は接地していないため、車輪の磨耗・損傷を抑止し、キャスタの長寿命化にも資する。また、家具を移動する際には、所定角度傾斜させることにより車輪がキャスタ本体より優先して床面に接地するため、その状態で所望の位置まで簡単かつスムーズに移動させることができる。このように、家具の安定性の向上と、移動作業の簡便性とを両立することができる。加えて、転動規制部により車輪の転動を規制し、家具自体が不用意に移動することを防止することができる。
特に、前記家具を構成するパイプ状の脚の下端部に配設され、前記キャスタ本体の上端部に前記脚の開口端部に挿入可能な挿入部を設け、この挿入部を前記脚の開口端部に挿入した状態において相互に係合するキー及びキー溝の何れか一方を前記挿入部に設けるとともに、他方を前記脚の開口端部に設ければ、脚に対するキャスタ本体の回転動作を禁止して、強固で安定した取付状態を実現することができる。
また、上記効果を奏するキャスタを設けた家具としては、天板と、当該天板を支持する脚とを具備した天板付き家具が望ましく、特に、脚が、前記天板における使用縁側の下方に配設される後脚と、天板における反使用縁側の下方に配設される前脚とを有し、前記前脚の下端部にキャスタを設けるとともに、前記後脚の下端部にアジャスタ又はキャップを設けたものが好適である。
以上説明したように本発明のキャスタによれば、地震等の際に家具自体に大きな外力が掛かり、車輪が破損した場合であっても、補助接地部と床面とのクリアランスを小さく設定していることにより、補助接地部が床面にすぐに接地し、衝撃を緩和するとともに、車輪の破損によって家具自体が不安定になる恐れを有効に解消することできる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
本発明に係るキャスタ4は、例えば図1等に示すように、天板付き家具たる学習用の机1に適用されるものである。
先ず、この机1について簡単に説明しておくと、この机1は、主として、天板2と、天板2を支持する一対の脚3とを備えたものである。
天板2は、例えば板材からなる略矩形状のものであり、四隅が丸みを帯びるように成形している。この天板2において、ワーカーの着座する側の縁を使用縁2aとし、その反対側を反使用縁2bとする。
各脚3は、丸パイプ状のスチール素材を略下向きコ字状に折り曲げ成形したものであり、天板2における反使用縁2b側の下方に位置する前脚31と、天板2における使用縁2a側に下方に位置する後脚32と、前脚31と後脚32とを連絡する連絡部33とからなる。この連絡部33を天板2の両側縁部の下面に沿うように固定し、一対の脚3を対向配置している。なお、この脚3は、前脚31と後脚32の下端部間を連結する補強パイプ34も一体的に設けている。また、各脚3の上端部位にはスチール素材からなるサイドパネルSPを設けるとともに、このサイドパネルSPと略同じ高さ寸法を有する図示しないフロントパネルを、各脚3の前脚31同士を跨ぐようにしてサイドパネルと略同じ高さ位置に設けている。なお、各サイドパネルSPの所定箇所に、ランドセルやカバン等の物品を引っ掛け得るフックSPaを一体的に取り付けている。さらに、天板2の下方には、少なくとも天板2の使用縁2a側を開口させ、本や文房具等の物品を収納し得る収納空間HSを有した概略箱型の収納部Hを配設してある。
しかして、本実施形態においては、図1に示すように、前記各脚3の前脚31にキャスタ4を設けるとともに、後脚32にキャップCを取り付けている。なお、このキャップCは、後脚32の開口端を蓋封するように着脱可能に装着される周知のものであるため、詳細な説明は割愛する。また、図2に示すように、各前脚31における開口端部311の内周面には、後述するキャスタ4に形成したキー溝62aと係合可能なキー311aを高さ方向に沿って設けている。このキー311aは、前脚31の内方に向かって突出させたものであり、対向するように一対設けている。そして、開口端部311の後縁側には、下方に開口するように切り欠いてなる略部分円弧状の凹部311bを形成している。
キャスタ4は、図2乃至図4に示すように、一対の車輪5と、これら車輪5を回動可能に支持するキャスタ本体6とを備えたものである。
車輪5はキャスタ本体6の両側方に対をなして配設され、水平支軸7を介してキャスタ本体6に軸支されている(なお、図3(a)、(c)においては水平支軸を省略している)。
キャスタ本体6は、外周面の一部が車輪5と略同心円形状をなし、上端部が前脚31の開口端部311における下端に当接し得る当接部として機能する本体部61と、本体部61の上方に突出し前脚31の開口端部311に挿入可能な挿入部62と、本体部61の前方に突出し前記車輪5の床面Fへの接地位置を支点に所定角度傾斜した際に床面Fに添接して車輪5のそれ以上の転動を規制する転動規制部63とを備えた樹脂一体成形品である。以下の説明において、位置もしくは方向を示す用語である「前」とは、キャスタを脚に装着した場合に、天板の反使用縁側に位置する側を指し、「後」とは、キャスタを脚に装着した場合に、天板の使用縁側に位置する側を指す。
本体部61は、下端部位及び後端部位の外周面が車輪5より若干短い径を有する側面視略部分円弧状をなし、上端部位を略フラット状に形成したものである。このような形状をなす本体部61の下端は、通常の使用姿勢において車輪5の下端より若干上方に位置し(図3(b)、(c)参照)、車輪5を取り付けていない状態又は車輪5が外れた状態において床面Fに接地する本発明の補助接地部611として機能する(図4(b)参照)。本実施形態では、通常の使用姿勢において車輪5の下端と補助接地部611との間に略5mmのクリアランスが生じるように設定してある。なお、このクリアランスの数値は一例であり、3mm〜5mmの間であることが好ましい。また、この本体部61は、下方に開放するスリット61Sを巾方向に沿って複数形成している(図3(c)参照)。
挿入部62は、本体部61の上端部から上方に突出し、前脚31の開口端部311に内嵌し得る径を有した略円柱状のものである。この挿入部62に、前脚31の開口端部311に形成したキー311aが係合可能なキー溝62aを長手方向に沿って形成してある。また、前記本体部61の上端部における後端部側から挿入部62に亘る所定部位を上方に膨出させ、前述した前脚31の開口端部311に形成した凹部311bが嵌合可能な凸部62bを設けている。
転動規制部63は、本体部61の前端部位から前方に突出してなり、車輪5を前方から被覆し得るように本体部61より巾寸法を大きく設定したものである(図3(a)参照)。この転動規制部63は、前端部が斜め下方に向かって傾斜する側面視略三角形状をなし、通常の使用姿勢において床面Fとの間に、前記補助接地部611と床面Fとのクリアランスより大きいクリアランスができるように設定してある(同図(b)、(c)参照)。そして、キャスタ4が所定角度傾斜した際に、この転動規制部63が床面Fに接地してこの床面Fとの間に有効な摩擦力を生じ得るように構成している。
このような構成を有するキャスタ4を前脚31に取り付けるには、先ず、前脚31の開口端部311の凹部311bとキャスタ本体6の凸部62bとが嵌合し得るようにキャスタ4の前後方向を決定し、前脚31の開口部端311にキャスタ4を近付ける(図2参照)。この場合、前記凹部311b及び凸部62bが、キャスタ4の適切な取付位置を示唆する位置決め手段として機能する。引き続き、開口端部311に設けたキー311aに、キャスタ本体6の挿入部62に形成したキー溝62aを係合させながら開口端部311の下縁がキャスタ本体6の本体部61の上端部に当接する位置まで挿入部62を開口端部311に挿入する。以上のようにしてキャスタ4を前脚31に取り付ける。この取付状態においては、キャスタ本体6の転動規制部63が天板2の反使用縁側2bに位置する。また、キー311aとキー溝62aとが係合するとともに、凹部311bと凸部62bとが嵌合することにより、前脚31に対するキャスタ4の回転動作(首振り動作)が規制されている。
しかして、この机1は、机1が傾斜していない通常の使用姿勢においては、前脚31に装着したキャスタ4の車輪5が床面Fに接地するとともに、後脚32に装着したキャップCが床面Fに接地することとなるが、車輪5の滑動性がキャップCにより減殺されるため、安定した設置状態となる。また、レイアウト変更等に伴い、この机1を移動させる必要がある場合には、天板2の使用縁2a側に手を掛けて若干持ち上げることにより机1全体を前傾させ、これにより後脚32に取着されたキャップCを浮上させ、前脚31に取着されたキャスタ4の車輪5のみを床面Fに接地させて、床面F上を転動可能に設定している。一方、地震等の震動により机1が車輪5と床面Fとの接地位置を支点に所定角度以上に前傾した傾斜姿勢においては、転動規制部63が床面Fに接地し、車輪5の転動を規制するように設定している(図4(a)参照)。同様に、天板2の使用縁2a側を過って必要以上に持ち上げた場合にも、転動規制部63が床面Fに接地し、机1の転倒を有効に防止するように構成している。また、地震等の際に、例えば天板2上に重量物が落下し大きな外力が掛かることによって、車輪5が破損した場合には、通常の使用通常の姿勢において車輪5の下端より僅かに高い位置に位置するキャスタ本体の下端、すなわち補助接地部611が床面Fに接地し、机1の転倒或いは傾倒を防止するように構成している(同図(b)参照)。
このように、本実施形態に係るキャスタ4は、キャスタ本体6に、通常の使用姿勢において車輪5の下端より若干上方に位置する補助接地部611を設けているため、机1自体に大きな外力が掛かり、車輪5が破損した場合であっても、通常の使用姿勢において床面Fとのクリアランスが小さい補助接地部611が床面Fにすぐに接地し、車輪5の破損によって机1自体が不安定になる恐れを簡素な構造を用いて有効に解消することできる。
また、キャスタ本体6に、車輪5の接地位置を支点に所定角度傾斜した際に床面Fに添接して車輪5のそれ以上の転動を規制する転動規制部63を設けているため、地震等の震動によって机1が所定角度以上に傾斜した場合であっても、転動規制部63により車輪5の転動を規制し、机1自体の不用意な滑動を防止することができる。
特に、キャスタ本体6の上端部に前脚31の開口端部311に挿入可能な挿入部62を設け、この挿入部62を開口端部311に挿入した状態において相互に係合するキー溝62aを挿入部62に設けるとともに、キー311aを前脚31の開口端部311に設けているため、前脚31に対するキャスタ4の回転動作を禁止して、強固で安定した取付状態を実現することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明に係るキャスタの第2実施形態について図5及び図6を参照して説明する。なお、各図において、第1実施形態に対応する部材には、同一の符号及び名称を付している。
本実施形態に係るキャスタ4は、前記実施形態と同様に、例えば、天板付き家具たる学習用の机1に適用されるものである。
前記机1は、第1実施形態の机1と同様に構成しているので詳細な説明は省略する。
しかして、本実施形態においても、各脚3の前脚31にキャスタ4を設けるとともに、後脚32にキャップCを取り付けている。
キャスタ4は、例えば、図5に示すように、一対の車輪5と、これら車輪5を回動可能に支持するキャスタ本体6とを備えたものである。
車輪5は、第1実施形態と略同様に、キャスタ本体6の両側方に対をなして配設され、水平支軸7を介してキャスタ本体に軸支されているものである(なお、図5(a)、(c)においては水平支軸を省略している)。
キャスタ本体6は、上端部が前脚31の開口端部311に当接し得る当接部として機能する本体部61と、本体部61の上方に突出し前脚31の開口端部311に挿入可能な挿入部62と、本体部61の前方に突出し前記車輪5の床面Fへの接地位置を支点に所定角度傾斜した際に床面Fに添接して車輪5のそれ以上の転動を規制する転動規制部63とを備えた樹脂一体成形品である。なお、第1実施形態と同様に、以下の説明において位置もしくは方向を示す用語である「前」とは、キャスタを脚に装着した場合に、天板の反使用縁側に位置する側を指し、「後」とは、キャスタを脚に装着した場合に、天板の使用縁側に位置する側を指す。
本体部61は、下端部位及び後端部位の外周面の一部が車輪5より若干短い径を有する側面視略部分円弧状をなし、下端部位の後端側に下方に突出させ通常の使用姿勢において車輪5の下端より下方に位置し車輪5に優先して床面Fに接地する補助接地部611を設けている(図5(b)、(c)参照)。したがって家具が傾斜していない通常の使用姿勢においては、車輪5の下端と床面Fとの間にクリアランスが存在する。この補助接地部611は、前記通常の使用姿勢から補助接地部611の床面Fへの接地位置を支点に所定角度傾斜した際に車輪5の下端より上方に位置するように設定し、補助接地611部と床面Fとの間にクリアランスが生じるようにしてある(図6(a)参照)。また、第1実施形態と同様に、本体部61の上端部位を略フラット状に形成するとともに、下方に開放するスリット61Sを巾方向に沿って複数形成している。
挿入部62は、第1実施形態の挿入部62と略同形状をなし、具体的には、本体部61の上端部から上方に突出し、前脚31の開口端部311に内嵌し得る径を有した略円柱状のものである。また、前脚31の開口端部311に形成したキー311aが係合可能なキー溝62aを長手方向に沿って形成するとももに、前記本体部61の上端部における後端部側から挿入部62に亘る所定部位を上方に膨出させ、前脚31の開口端部311に形成した凹部311bが嵌合可能な凸部62bを設けている点も第1実施形態と同様である。
転動規制部63は、第1実施形態の転動規制部63と略同形状をなすものであり、通常の使用姿勢において床面Fとの間に、車輪5の下端と床面Fとの間のクリアランスより大きいクリアランスができるように設定してある。しかして、この通常の使用姿勢における転動規制部63と床面Fとのクリアランスを、第1実施形態における転動規制部63と床面Fとのクリアランスより大きく設定してある。このような構成を採用することにより、キャスタ4の傾斜度合いに応じて、車輪5のみが前記補助接地部611より優先して床面Fに接地し、転動規制部63が床面に接地しない第1傾斜姿勢(図6(a)参照)と、車輪5とともに、転動規制部63が床面に接地または添接する第2傾斜姿勢(同図(b)参照)とをとり得るようにしている。そして、第2傾斜姿勢においては、この転動規制部63が床面Fに接地してこの床面Fとの間に有効な摩擦力を生じ得るように構成している。
このような構成を有するキャスタ4を前脚31に取り付ける手順は、前記第2実施形態と略同様であるため、説明は省略する。
しかして、この机1は、通常の使用姿勢においては、キャスタ本体6に設けた補助接地部611が床面Fに接地するとともに、後脚32に装着したキャップCが床面Fに接地し、安定した接地状態となる(図5(a)参照)。また、レイアウト変更等に伴い、この机1を移動させる必要がある場合には、天板2の使用縁2a側に手を掛けて若干持ち上げることにより机1全体を前傾させて前記第1傾斜姿勢とし、後脚32に取着されたキャップCが浮上するとともに、前脚31に取着されたキャスタ4の車輪5のみが床面Fに接地し、床面F上を転動可能に設定している(図6(a)参照)。この場合、補助接地部611は、車輪5の下端より上方に位置し、補助接地部611と床面Fとの間にクリアランスが生じるため、車輪5の転動動作に支障を来たすことはない。さらに、地震等の震動により机1が所定角度以上に前傾し前記第2傾斜姿勢をとった場合には、転動規制部63が床面に添接し、車輪5の転動を規制するように設定している(同図(b)参照)。同様に、天板2の使用縁2a側を過って必要以上に持ち上げた傾斜姿勢においても、転動規制部63が床面Fに添接し、机1の転倒を有効に防止するように構成している。
このように、本実施形態に係るキャスタ4は、キャスタ本体6に、通常の使用姿勢において車輪5の下端より下方に位置し車輪5に優先して床面Fに接地する補助接地部611を設けているため、地震等により机1自体に大きな外力が掛かった場合であっても、机1の安定した使用状態を損なうことがない。加えて、前記補助接地部611が、通常の使用姿勢から所定角度傾斜した第1傾斜姿勢において車輪5の下端より上方に位置し、車輪5が補助接地部611に優先して床面Fに接地するため、机1を移動する際には、机1を所定角度前傾させることによりその状態で所望の位置まで簡単かつスムーズに移動させることができる。このように、安定性の向上と、移動作業の簡便性とを両立することができる。さらに、通常使用時には車輪5は接地していないため、車輪5の磨耗・損傷を抑止し、長寿命化に資する。また、前記第1傾斜姿勢において車輪5の接地位置を支点にさらに所定角度傾斜して第2傾斜姿勢となった場合に、床面Fに添接して車輪5のそれ以上の転動を規制する転動規制部63をキャスタ本体6に設けているため、地震等の震動によって机1が所定角度以上に傾斜した場合であっても、転動規制部63により車輪5の転動を規制し、机1自体の不用意な滑動を防止することができる。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
例えば、補助接地部はキャスタ本体に一体に設けたものでなく、別体に設けたものであっても構わない。
また、キャスタ本体の転動規制部が、前記各実施形態において図3、図5で示したように車輪を前方から被覆し得るように本体部より巾寸法を大きく設定したものではなく、図7に示すように、本体部61と同じ巾寸法に設定したものであってもよい。なお、転動規制部63が本体部61の前端部位から前方に突出している点は前記各実施形態のものと同様である。また、図7は、第1実施形態に略対応させた図であるが、もちろん第2実施形態に係るキャスタに、同図に示す転動規制部63を設けても構わない。また、転動規制部を、キャスタ本体とは別体に設けてもよい。
また、キーを挿入部に設けるとともに、キー溝を脚の開口端部に形成してもよい。
後脚の下端部に、キャップに替えて、アジャスタを設けても構わない。これにより不陸等を簡単に解消することができる。
また、本発明に係るキャスタを、机等の天板付き家具以外にも、例えば、ラックやワゴン等の天板付き家具にも好適に適用することができる。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係るキャスタを適用して机を示す全体斜視図。 同実施形態に係るキャスタの拡大斜視図。 同実施形態に係るキャスタの三面図。 作用説明図。 本発明の他の実施形態に係るキャスタを図3に対応して示す図。 作用説明図。 本発明の一実施形態に係るキャスタの変形例。
符号の説明
1…天板付き家具(机)
2…天板
3…脚
31…前脚
311…開口端部
311a…キー
4…キャスタ
5…車輪
6…キャスタ本体
611…補助接地部
62…挿入部
62a…キー溝
63…転動規制部
C…キャップ

Claims (5)

  1. 家具の下端部に配設され、車輪と、当該車輪を回動可能に支持するキャスタ本体とを具備するキャスタであって、
    前記キャスタ本体に、通常の使用姿勢において前記車輪の下端より若干上方に位置する補助接地部を設けていることを特徴とするキャスタ。
  2. 前記キャスタ本体に、前記車輪の接地位置を支点に所定角度傾斜した際に床面に添接して前記車輪のそれ以上の転動を規制する転動規制部を設けている請求項1記載のキャスタ。
  3. 家具を構成する脚の下端部に配設され、車輪と、当該車輪を回動可能に支持するキャスタ本体とを具備するキャスタであって、
    前記キャスタ本体に、通常の使用姿勢において前記車輪の下端より下方に位置し車輪に優先して床面に接地し、且つ前記使用姿勢から所定角度傾斜した傾斜姿勢において前記車輪の下端より上方に位置する補助接地部と、前記車輪の接地位置を支点にさらに所定角度傾斜した際に床面に添接して前記車輪のそれ以上の転動を規制する転動規制部とを設けていることを特徴とするキャスタ。
  4. 前記家具を構成するパイプ状の脚の下端部に配設され、前記キャスタ本体の上端部に前記脚の開口端部に挿入可能な挿入部を設け、当該挿入部を前記脚の開口端部に挿入した状態において相互に係合するキー及びキー溝の何れか一方を前記挿入部に設けるとともに、他方を前記脚の開口端部に設けている請求項1、2又は3記載のキャスタ。
  5. 天板と、当該天板を支持する脚とを具備してなり、当該脚が、前記天板における使用縁側の下方に配設される後脚と、天板における反使用縁側の下方に配設される前脚とを有し、前記前脚の下端部に請求項1乃至4記載のキャスタを設けるとともに、前記後脚の下端部にアジャスタ又はキャップを設けていることを特徴とする天板付き家具。

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