JP2017124304A - テーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】単体の状態から連設状態に簡易かつ適切にレイアウト変更でき、再度の分離にも便ならしめたテーブルを提供する。
【解決手段】天板3と、この天板3の隅部に取り付けられ隅部から天板3の内側に向かって広がる脚ベース1と、この脚ベース1に下向きに延出させて取り付けられる棒状の脚2と、この脚2の下端に取り付けられるキャスタ21とを具備し、このキャスタ21を、操作部200に加えられる操作によって下方に向けて接地部材20が突出し、逆方向の操作によって接地部材20が没入するように構成することとした。
【選択図】図3

Description

本発明は、単体の状態から連設状態に簡易かつ適切にレイアウト変更でき、再度の分離にも便ならしめたテーブルに関するものである。
従来、複数のテーブルを連結して大型テーブルを構成することが一般に行われている。このような場合、特許文献1に示されるように連結側端部に位置する脚を共通の中間脚としてこれにビームを追加しつつ天板を増連したり、特許文献2に示されるように天板同士を連結具によって連結しその際に中間に脚が位置しないようにして下肢空間の連続性を確保したり、特許文献3に示されるように配線ダクトを主体としこの配線ダクトの周りに天板を組み付けていくといったことが行われている。
特開2008−279212号公報 特許第04204819号公報 特開2010−110473号公報
しかして、これらの従来例に見られるように、集合させることによって大型テーブルを構成するような個々のテーブルは、安定設置を優先して、下端にアジャスタが取り付けられているのが通例である。
しかしながら、近時のレイアウトの多様性から、長期間の安定設置よりも、ある程度の安定設置性と、移動による配置替え、増連、分離といった流動性とを兼ね備えたテーブルシステムに対する要請があるのも事実である。
このような場合に、脚の下端にキャスタを取り付けてテーブルを移動可能とすることが考えられるが、そのためにはテーブルは極力簡素かつ軽量に構成されることが望ましい。また、上記特許文献のようなビーム、連結部材、配線ダクト等で天板同士、テーブル同士を連結するのには手間とコストが掛かるため、所定の移動先でキャスタを固定可能とすることが望ましいが、単にキャスタの車輪にロックを掛けるだけでは、テーブルを軽量化した場合に横滑りが生じ易く、隣接する天板間に隙間が生じるなどの不具合が発生することが予想される。また、たとえキャスタの横滑りを防止できたとしても、テーブル全体が軽量化されることで天板への脚の取付強度が低下すると、脚がぐらつくことでやはり隣接する天板間に隙間が生じる要因となり得る。
本発明は、このような点に鑑み、簡易な構成でありながら、単体のテーブルを簡単且つ適切に増連することができ、天板間にも隙間が生じにくい構造であり、テーブル同士の分離にも便ならしめた新たな機能のテーブルを提供することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明のテーブルは、天板と、この天板の隅部に取り付けられ当該隅部から天板の内側に向かって広がる脚ベースと、この脚ベースに下向きに延出させて取り付けられる棒状の脚と、この脚の下端に取り付けられるキャスタとを具備し、このキャスタは、操作部に加えられる操作によって下方に向けて接地部材が突出し、逆方向の操作によって接地部材が没入するように構成されていることを特徴とする。
このように構成される本発明のテーブルは、キャスタ接地時に床上を自由に移動させることができ、所定移動先で操作部を操作すれば接地部材が下方に向けて突出、接地することでキャスタの移動機能が規制される。この場合、キャスタ自体にロックを掛けるのではなく、接地部材を接地させることでキャスタの機能を規制するため、接地面積の増大が図れ、安定的に設置することができる。したがって、テーブル同士を突き合わせた位置で、テーブル同士を連結部材や配線ダクトで連結せずとも、接地位置の位置ずれによって天板間に隙間が生じること等を有効に防止することができる。さらには、操作部を逆方向に操作すれば、再びキャスタによってテーブルが移動自在となる。以上により、単体のテーブルから即座に増連、再び分離が可能であり、レイアウト自由度を飛躍的に高めることができる。
その際、このキャスタは接地部材を突出させることによって接地状態を安定化するものであるため、接地面の形状や大きさ、テーブルが軽量化されていても、素材等を通じて有効な静止摩擦力を付与することができる。
特に、脚を天板に取り付けるための脚ベースが天板の内側に向かって広がっているため、天板への脚ベースの取付状態が安定し、ひいては脚の取付強度を高めることができるほか、脚を極力天板のコーナー部に近づけることで、脚間の接地距離を大きくとり、接地状態の安定性を高めることができる。
キャスタは、脚の中心から水平方向へ偏位した位置に接地して脚の中心回りに首振り自在なものである場合において、キャスタによる接地状態から接地部材による接地状態に切り替える際にキャスタにより調整した接地状態がずれることを有効に防止するためには、接地部材は、キャスタの走行方向と直交する方向から見た側面視において車輪が接地している位置と略同じ位置に中心が接地するように構成されていることが好ましい。
或いは、キャスタは、脚の中心から水平方向へ偏位した位置に接地して脚の中心回りに首振り自在なものである場合において、キャスタによる接地状態から接地部材による接地状態に切り替える際に最適な安定設置状態を得るためには、接地部材は、脚のほぼ真下に中心が接地するように構成されていることも好ましい。
接地部材を適切に組み込んで有効に機能させるためには、当該接地部材は一対の車輪の間に突没可能に設けられ、接地幅はキャスタの直径よりも小さく設定されていることが望ましい。
接地部材の好ましい実施の態様としては、下端が床に面で接触するように構成されているものや、キャスタがロック状態で接地する場合に比して床との摩擦抵抗を高める形状もしくは材質を下端に備えているものが挙げられる。
接地部材の適切な接地状態と相まって、連設時に天板間に隙間が生じる不具合等を有効に防止するためには、脚は天板の四隅に脚ベースを介して4本配置され、このうちの所要箇所において隣接する2本の脚の上端部間を脚ベースを介して架材によって連結しているものや、さらには、2本の脚の上端部間を脚ベースを介して架材によって連結することにより構成される門型の脚体を、天板の対向縁部を支持する位置に対をなして配置し、これらの脚体の間をさらに架材によって連結しているものが好適である。
本発明は、以上説明した構成であるから、簡易に構成しても、単体のテーブルを簡単且つ適切に増連することができ、特段連結部材によってテーブル同士を連結せずとも天板間に隙間が生じにくい構造にすることができ、テーブル同士の分離も簡易に行い得るようにしたテーブルを提供することができ、もって、安定設置性と、移動による配置替え、増連、分離といった流動性とを兼ね備えたオフィスの構築に好適に利用することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るテーブルシステムに使用される標準テーブルの斜視図。 同標準テーブルを、これを組み合わせたテーブルとともに示す斜視図。 図1の標準テーブルの構造を模式的に示す斜視図。 同標準テーブルを構成する脚ベースの斜視図。 同脚ベースに脚を取り付けた状態を示す斜視図。 同標準テーブルを構成する天板の裏面図。 同天板の裏面に脚ベースおよび架材を取り付けた状態を示す裏面図。 図3に示す構造に架材を取り付けた構造を模式的に示す斜視図。 図3に示す構造に一部の架材を取り付けた構造を模式的に示す斜視図。 同標準テーブルに適用される目隠しカバーおよび配線カバーを示す説明図。 同配線カバーの構造および作用を示す説明図。 同テーブルシステムに用いられる主配線受けおよび拡張配線受けを示す斜視図。 同主配線受けおよび拡張配線受けの取付の態様を配線ダクトの取付の態様とともに示す斜視図。 同標準テーブルに予定される使用領域と拡張配線受けとの関係を示す模式的な平面図。 同標準テーブル間を配線ダクトで接続した状態を示す模式的な底面図。 同標準テーブルを脚体の一部を付け替えて連設した状態を示す模式的な底面図。 図16における架材間の連結構造を示す部分拡大図。 同テーブルシステムのレイアウトパターン例を示す説明図。 同テーブルシステムを構成する小テーブルの説明図。 上記標準テーブルの脚ベースの活用の一態様を示す模式的な底面図。 同標準テーブルにデスクトップパネルを取り付ける構造を示す部分断面図。 本発明の変形例を示す部分斜視図。 脚を支持するキャスタの構造を示す模式的な断面図。 同キャスタの機能を示す模式的な説明図。 同キャスタを適用したテーブルの取扱いを説明するための斜視図。 本発明の変形例を示す図23に対応した図。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
この実施形態のテーブルシステムは、図1に示す標準テーブル(単位テーブル)Aを図1や図2(a)に示すように単体で用いるほか、所要個数、所要方向に連結もしくは仮連結することによって、図2(b)に示すように対面着座可能な島型配置構造のテーブルBにしたり、連結時にさらに連結方向の中央に位置する脚2を天板3の内奥に退避させて図2(c)に示すようにワゴンWG等を自由に配置できるように連結方向に沿って下肢空間を開放したいわゆるワゴンフリータイプの大型テーブルCにするなどの機能を付与し、これにより様々な態様のレイアウトを実現するようにしたものである。
この標準テーブルAは、図3に示すように脚ベース1に脚2を取り付け、その脚ベース1を天板3に取り付けて、天板3の四隅近傍の下面を脚ベース2を介して4本の脚2に支持させたものである。
脚ベース1は、図4及び図5に示すように、基端1aに対して延出端1b側を幅広としたもので、例えばアルミダイキャストで一体に作られている。この脚ベース1は、脚2が取り付けられる基端1aからテーパ状に拡開する方向に延びる一対の第1立壁11と、これらの第1立壁11に続いて逆テーパ状に縮閉する方向に延びる一対の第2立壁12とを具備し、第2立壁12よりも第1立壁11の方を長くし、さらに第2立壁12の端部間に第3立壁13を配置したもので、これらの立壁11、12、13が全体として閉じた周壁1xを形成している。周壁1xは菱形を変形させた五角形状をなしている。そして、これらの立壁1xの下端を同形状の底壁14で連結し、内側に上方に開放された扁平な空間を有する舟形構造としている。第1立壁11、11が集合する基端1a近傍は底壁14が上方に盛り上がった状態の厚肉とされ、下面に脚取付部15を形成している。この脚取付部15は、断面長円状の取付孔21を有する脚2を嵌合させるための当該取付孔21に対応した形状の第1の脚嵌合部15aと、この第1の脚嵌合部15aと対になって前記脚2よりも大きい断面長円状の取付孔121を有する大型脚102を嵌合させるための断面真円状の第2の脚嵌合部15bとを隣接位置に設けたもので、第2の脚嵌合部15bと第1の脚嵌合部15aを包絡する線は前記大型脚102の取付孔121に対応している。この実施形態では、脚2の取付孔21は長円形状をなしており、第1の脚嵌合部15aはこれに対応した断面長円形状、第2の脚嵌合部15bは断面真円状とされている。そして、前記脚ベース1のうち少なくとも前記脚嵌合部15aを貫通する2箇所に、上下方向に開口する脚取付孔15cが開口しており、対応する脚2,102の取付孔21、121内にねじ孔22,122を形成し、上方から脚ベース1の脚取付孔15cに挿入した図示しないねじを脚2、102のねじ孔22、122に緊締させることによって、脚2、102を脚ベース1に引き寄せた状態で連結するようにしている。このように、この脚ベース1は周壁1xの一部が一対の対向壁である第1立壁11、第2立壁12により構成されているが、対向壁間の距離の幅狭な部位である第1立壁11の基端近傍と底壁14とを接続する位置、および、対向壁間の距離が最も大きい部位である第1立壁11と第2立壁12との交叉部と底壁14とを接続する位置を内側に膨出させて補強部10を形成し、これらの補強部10に天板取付孔10aを上下方向に貫通させて形成して、下方から挿通したねじv1によって、図3に示すようにこの脚ベース1の周壁1xの上面に天板3の下面を取り付け得るようにしている。
図4に示すように、脚ベース1の延出端側に位置する第2立壁12の立面には、外面の一部を凹ませることによって、他の脚ベース1との間を連結する架材4を取り付けるための架材取付面12aが形成してある。この実施形態における一対の第2立壁12、12は互いに直交しており、架材取付面12a、12aも直交していて、90°異なる方向に延びる一対の架材4、4の端面4a、4aをこれらの架材取付面12a、12aに突き当てて係合させ、ねじv2で架材4を脚ベース1側に引き寄せて連結し得るようにしている。脚ベース1の厚み(高さ寸法)と架材4の厚み(高さ寸法)は略同一に設定してあり、架材4の上面も天板3を支持する高さに配置されるとともに、架材取付面12a、12aにはねじ挿通孔12b、12bを開口させ、架材4aの内周にはねじ挿通孔4bを形成している。また、一対の第1立壁11、11の立面には透窓11b、11bが開口しており、これらの透窓11bとクロスする位置にある前記第2立壁12の架材取付面12aのねじ挿通孔12bとを結ぶ経路Lが、架材4を脚ベース1に引き寄せて連結するためのねじv2の挿抜経路とされている。透窓11bが設けられた第1立壁11の立面は、外面の一部を凹ませることによってオプション部材取付面11dとされており、このオプション部材取付面11dの一部にオプション部材を取り付けるためのねじ孔11cが設けられている。
なお、脚ベース1の内部には、必要に応じて周壁1xの適宜部位間を連結するリブを設けておいてもよい。
脚2は棒状(支柱状)のもので、その下端が、図3等に示すように支軸mから偏位した位置に接地部21aを有し支軸mの回りに回転可能な首振り式のキャスタ21によって移動自在に支持されている。このキャスタ21の一部には操作部21bが設けてあり、操作部21bの操作により昇降してキャスタ21の接地部21aと同一若しくはそれよりも下方に突出する接地部材20が備わっている。すなわち、接地部材20の没入位置でキャスタ21の滑動機能を妨げず、接地部材20の突出位置でキャスタ21の滑動機能を停止させてその位置に脚2を安定接地させることができるものである。
このキャスタ21は、図23に示すように、中心部に軸受孔211aを有するキャスタ本体211と、このキャスタ本体211の軸受孔211aに挿通した車軸212の両端部に軸着された一対の車輪213とを備える。キャスタ本体211は頂部に取付軸214が突設され、この取付軸214が脚2の下端に螺合、圧入など適宜の構造によって取り付けられる。キャスタ本体211のうち前記軸受孔211aから偏位した位置には縦孔215が設けてあり、この縦孔215に接地部材20の支持杆201を挿入して、接地部材20が一対の車輪213、213の間で取付軸214と平行な方向に突没可能となるように構成されている。この場合、縦孔215に対して支持杆201が回転しないように、例えば両者の断面を矩形等に形成している。縦孔215の内方端と接地部材20の支持杆201との間には引っ張りバネ202が設けてあり、接地部材20は没入方向に付勢されている。接地部材20は下端側に支持杆201よりも拡開した板状の接地部203を有し、キャスタ本体211の下端面211bに当接してそれ以上の上動を規制されている。
また、前記車軸212には操作部材200が回転可能に係合させてある。この操作部材200は、一対の面板部200a、200aがキャスタ本体211と車輪213との隙間に介在されて当該面板部200aに設けた軸孔200bに車軸212が挿通され、面板部200aはキャスタ本体211から延出した先端部で繋がって操作部200cを構成している。この操作部材200は、接地部材20が図24(a)に示す没入位置にあるときは上方の待機位置にあり、ここから操作部200cを図24(a)→(b)に示すように下方に押圧操作すると、面板部200aの縁辺が接地部203を押し下げながら回転し、所定回転位置で接地部203を突出位置に保持する。この位置では、接地部203の没入方向と操作部200cの回転方向とが図24(b)に矢印で示すように不一致であるため、接地部203に床からの反力が作用しても操作部200cが上方へ回転することはなく、操作部200cや当該操作部200cの近傍に設けた補助操作部200dに加える操作力によって始めて図24(b)→(a)のように上方に回転することができる。
この実施形態では、キャスタ21の走行方向と直交する方向から見た図24に示す側面視において、車輪213が接地している位置213mと略同じ位置に接地部材20の中心20mが接地するように構成されている。また、走行方向に沿った接地部材20の接地幅Xcはキャスタの直径Mよりも小さく設定されている。板状の接地部203は、平面視あるいは底面視ほぼ矩形状をなし、下端が床に面で接触するように構成されていて、下面にはウレタンパッド等の滑り止め部材203aが貼着あるいは塗布されている。このようにして、接地部材20の下端は、キャスタ21がロック状態で接地する場合に比して床との摩擦抵抗を高める形状もしくは材質を備えるものとなっている。
すなわち、図1に示すように全ての脚2にこのような接地部材20を有するキャスタ21が取り付けてあることから、移動自在性とともに、接地部材20を接地させてテーブルを使用している最中にキャスタ21の横揺れが的確に抑えられるものとなる。また、車輪213をロックするのではなく、接地部材20を接地させることでキャスタ21の機能を規制することから、テーブル使用中における脚2の下端の横滑りも有効に抑えることができるものである。
天板3は矩形、より具体的には正方形状のもので、中央に配線を挿通するための孔として天板3の形状に近似した形状、具体的には天板3と相似な正方形状の配線開口たる配線孔31を肉厚方向に貫通して開口させている。天板3の下面には、図6に示すように、四隅近傍と配線孔31の近傍とに脚ベース取付部3A、3Bがインサートナット30を用いて形成され、4つの天板縁部3xの内側における当該天板縁部3xに沿った位置および中央よりに架材取付部3C、3C´がインサートナット30を用いて形成されている。図1に示す天板3の略中央部の配線孔31は、図14に示すようにその周縁と各着座可能な天板縁部3xとの距離dがどこも略均等であるように設定されている。
そして、図6および図7に示すように脚ベース1を天板3の四隅下面の脚取付部3Aに取り付けることによって、図3に示すように4本の脚2で天板3を自立可能とした標準(単位)テーブルAを構成している。天板3は四隅のコーナー部から当該天板3の内側(中央側)に向かって末広がりになっており、脚ベース1もこれに対応して図4および図5に示す基端1a側の脚取付部15から天板取付孔10aに向かって末広がり形状をしており、脚ベース1の基端1aを図7に示すように天板3のコーナー部に略合致させた状態で図8等に示すようになるべく天板1の端部寄りに脚2を配置することで脚間の接地距離を大きくとることができるとともに、天板3と脚ベース1は少なくとも脚ベース1の奥側に広がっている部分に設けた天板取付孔10aにおいて連結されるようにすることで、天板3に対して脚ベース1、ひいては脚2に適切な固定状態を得ることができるものとなっている。隣接する脚ベース1は、図7に示すように取付状態で互いの架材取付面12a、12aが平行をなすように設定され、任意の脚ベース1、1間を架材4で連結し、当該架材4を天板縁部3xに沿って図6に示す架材取付部3Cに取り付けることができるようにしている。架材4は角パイプ状のものであり、端面4aを架材取付面12aに突き当てた状態で、図4に示した挿抜経路Lを介してねじv2により当該架材4を引き寄せた状態で脚ベース1に連結される。四隅の脚ベース1、1間を架材4によって接続すれば、図8に示すように一対の脚2、2と一対の脚ベース1、1とその間の架材4とからなる門型の脚体2xが4つの天板縁部3xにそれぞれ形成された状態となる。勿論、図9に示すように一部の天板縁部3xのみに架材4を設け他の天板縁部3xの下面を開放する態様も可能であり、この場合には架材4のない位置に引き出し等を取り付けることも可能である。このように、所要箇所において脚ベース1、1同士を架材4によって連結することで、天板剛性を有効に高めることができる。
そして、前記配線孔31に、図10(a)に示す目隠しカバー5aと、開口を一部開閉すべく図10(b)に示す一対の配線カバー5bとを選択的に取り付け得るようにしている。配線孔31には、図1及び図10(d)に示すように対向縁部の内周の所要箇所に軸31aが対をなして対向させた状態で複数組み突出させてある。一方、配線カバー5bは、図11に示すように第1の蓋51と第2の蓋52からなるもので、第1の蓋51の一端側の縁辺に外側に開く切欠51aが設けてあり、第2の蓋52はこの切欠51aに対応する形状をなしていて、第2の蓋52が第1の蓋51に対して開閉可能となるように軸50aおよび軸受50bからなる支持部50を介して相互に接続されている。第1の蓋51にはさらに、一端側の縁辺近傍および他端側の縁辺近傍においてこれらと直交する縁辺に下向きに開口する一対の軸受51bが背向して設けてあり、これらの軸受51bを図1及び図10(d)に示した配線孔31の内周の対応位置から突出する前記軸31aに図11(b)に示すように係合させて軸受部を構成するようにしている。そして、一端側または他端側の何れかの縁辺に近い軸受部の軸31aと軸受51bとの係合を解除することによって、図10(d)に実線または想像線で示すように一端側に起立する方向にも他端側に起立する方向にも配線カバー5bを両開き可能としている。配線孔31内には後述する主配線受け6(図13(a)参照)に支持されて卓上コンセントCが配置してあり、卓上コンセントCの差込口c1〜c3は図10(c)に示すように第1の蓋51を閉止し第2の蓋52を開口させることによっても上方に表出させ得るようにしている。差込口c1〜c3は、例えば電源プラグ、第1の情報プラグ、第2の情報プラグに対応している。軸受部を構成する軸受51bと軸31aとの関係は、配線カバー5bを平面視180°旋回させても装着可能とされており、図10(e)に示すように両配線カバー5b、5bの第2の蓋52、52が隣接するように第1の蓋51、51を配置することもできる。図10(a)に示す目隠しカバー5aには、4辺に後述するクランプp2(図21参照)の基部p20等を通過させるためのスリット53が開口させてある。配線カバー5bについては、図3(e)に想像線で示すように第1の蓋51の他端側にも切欠51aによる開口を設けて、一端側および他端側の切欠51aを開閉する位置に対をなして第2の蓋52を設けることもできるものである。
また、図6に示した天板3下面における配線孔31の四隅近傍には、配線受け取付部3Dがインサートナットにより形成されて、この配線受け取付部3Dに図12(a)及び図13(a)に示す主配線受け6を取り付け得るようにしている。この主配線受け6は、板金を折曲げ加工することによって、底壁61の4辺に各1対の起立片62、63を設け、そのうちの1対の起立片62はさらに上方に延びて先端に取付片64を外向きに折り曲げて形成したもので、その取付片64に設けたねじ挿通孔64aを利用してこの主配線受け6を天板3の下面における配線孔近傍に設けた前記配線受け取付部3Dに取り付けるようにしている。本実施形態の主配線受け6は平面視矩形状(略正方形状)のもので、配線空間S1は立ち上げ寸法の小さい一対の起立片63側に開放されている。一対の起立片63の両側には隣接する起立片62との間に隙間65が形成されている。底壁61の四隅近傍において、底壁61と起立片62との境界部には少なくとも底壁61に平行に貫通して配線空間S1の内外に至るスリット66が形成されている。
また、この主配線受け6には、必要に応じて図12(b)及び図13(a)に示す拡張配線受け7を増設できるようにしている。拡張配線受け7は、板金を折曲げ加工することによって、底壁71の4辺に各1対の起立片72、73を設け、そのうちの1対の起立片72にはさらにその両端部から上方に垂片76を延出させて先端に取付片74を内向きに折り曲げて形成してあり、一対の垂片76、76をその間が開く方向に一時的に弾性変形させてそれらの取付片74を前記主配線受け6のスリット66に挿し込んで弾性係合させ、その位置で取付片74に設けたねじ挿通孔74aと底壁61に設けたねじ挿通孔61aとを利用してねじ止めすることで垂片76を介して拡張配線受け7を主配線受け6に懸吊支持させるようにしている。本実施形態の拡張配線受け7は平面視において主配線受け6の形状に略対応する矩形状のもので、配線空間S2は全ての起立片72、73側に開口している。一対の起立片73の両側には隣接する起立片72との間に隙間75が形成されている。
さらに、テーブルAの配線孔31に対して、主配線受け6の底壁61および拡張配線受け7の底壁71における前記配線孔31の対応位置にも肉厚を貫通する配線孔60a、60b、70aが開口している。具体的には、主配線受け6の複数(2つ)の配線孔60aの真下にはこれよりも大きい1つの拡張配線受け7の配線孔70aが位置し、主配線受け6の配線孔60bの真下には拡張配線受け7の底壁71の面板部が位置している。拡張配線受け7の配線孔70aの開口には保護枠が装着されており、主配線受け6のサイドの孔60cは図10(c)に示した卓上コンセントCの取付孔等として利用されている。この場合の主配線受け6の底壁61は、差込口c1〜c3を天板3の上面に略合致する位置に臨ませてコンセントCを配置するための当該コンセントCの位置決めを兼ねた取付部材として利用されている。
このように、本実施形態のテーブルAは、天板3の中央部下面に主配線受け6が付帯するものであり、さらにその主配線受け6に拡張配線受け7を取り付け可能としたものであるが、この実施形態のテーブルAは図14に示すように天板下における各天板縁部3xからそれぞれ内奥の所定位置までの間に標準的な着座者の下肢空間にあてる使用領域3α(同図(a))や、ワゴン等の収納部材の収納空間にあてる使用領域3β(同図(b))が設定してあり、これら複数の使用領域3α、3βと平面視において重ならない位置(囲まれる位置)に収まるように前記拡張配線受け7の平面視寸法が設定され、その位置に図13(a)に示すように拡張配線受け7が主配線受け6から垂下した状態で取り付けられるようにしている。主配線受け6は天板下面に付帯していて扁平なものであるが、この主配線受け6もこれらの使用領域3α、3βと平面視において重ならない位置(囲まれる位置)に収まる位置に設けてある。
さらに、これらの配線受け6、7には、必要に応じて図13に示す配線ダクト8を接続可能としている。配線ダクト8は、底壁81の両側に起立片82、82を設けた上向きに開口するチャネル状のもので、起立片82の端部は底壁81よりも長手方向に突出して取付片83を形成している。そして、この取付片63を前記配線受け6,7の隙間65、75を介して起立片62、72に重合する位置に挿入し、その位置で起立片62、72に設けたねじ挿通孔62a、72aと取付片83に設けたねじ挿通孔8aとを利用して主配線受け6と配線ダクト8、あるいは拡張配線受け7と配線ダクト8を接続可能としている。勿論、起立片62、72側にも隣接する起立片63、73との間に上記隙間65と同様の隙間を設ける態様の主配線受け6および補助配線受け7もこのテーブルシステムは備えており(図示省略)、図示例と直交する方向に配線ダクト8を接続することも可能なものである。
次に、このように構成される本実施形態の標準テーブルの連設機能について説明する。
この標準テーブルAは、前述したようにキャスタ21によって移動自在とされており、構造も4本脚構造の軽量なものであるため、床上の移動を極めて平易に行うことができる。そして、天板縁部3x、3x同士を突き合わせ、その位置で主配線受け6、6間、あるいは拡張配線受け7、7間を図13(a)、(b)に示すように天板縁部3xの一対の脚2、2間を通過するように配線ダクト8により接続することによって、図2(b)に示すように天板3、3同士の位置関係を配線受け6(7)を介して配線ダクト8で保つように仮連結することができ、連続配線機能も担保して、天板3を略面一に拡張した状態で島型配置のテーブルBとして使用することが可能となる。また、前述したようにキャスタ21にはロック機能が付帯しており、レバー操作により接地部材20が接地してテーブルAが固定されるため、配線ダクト8による接続構造とあいまって、島型配置のテーブルBとして安定使用できる状態が得られる。このテーブルシステムは、必要に応じて図15に示すように天板3、3同士を補助連結具g1で連結する機能も備えている。図示例では各天板縁部3xにおけるコーナー付近に樹脂等による受け具g2を取り付け可能としており、これらの受け具g2の間を樹脂ファスナー等の補助連結具g1で連結することで天板縁部3x、3x間の連続性を簡単に担保できるようにしている。受け具g2は図6に示した脚ベース取付部3Aや架材取付部3Cを利用して取り付けることが可能である。さらには、この標準テーブルAは軽量であるため、配線受け6、6間(7、7)間を配線ダクト8で接続せずに補助連結具g1と受け具g2のみによる簡易連結とすることもできる。このような連結構造を利用して図2(b)、(c)は2連に連設した状態を示しているが、同様の構造によって3連以上に増連することも可能である。
一方、より的確な連結を行う際には、天板縁部3x、3x同士を突き合わせる際に、各天板3の突き合わせ縁部となる天板縁部3x側を支持していた図8に示す一対の脚2、2と一対の脚ベース1、1とその間の架材4とからなる門型の脚体2xを、図6に示す脚ベース取付部3B、架材取付部3C´を利用して図16に示すように当該天板縁部3xと交叉(直交)する方向に沿って隣接する天板3、3間に亘る位置に並列に付け替えて大型天板30を構成し、付け替えを行った脚体2xと付け替えを行っていない脚体2xとによってこの大型天板30を支持することも可能としている。この実施形態では、付け替えた脚体2xは突き合わせ側の天板縁部3xを支持していた位置から天板中央側(奥行き方向および連結方向に対して中央側)へ偏位した位置、すなわち配線孔31付近に付け替えられ、それに伴い脚2が図2(c)に示すように大型天板3の天板縁部30xの内奥に退避される。これにより、天板3の連結方向に沿って下肢空間が連続され、長手方向に沿ってどの位置にもワゴンWG等を収納可能ないわゆるワゴンフリーな状態が実現される。
この場合、付け替えられた脚ベース1に接続されていた架材4、4間の端面4aが開放され、端面4a、4a間に隙間が生じるが、この実施形態ではその間を連結部材40によって連結するようにしている。連結部材40は図17に示すように両端に立片40aを有するコ字形のもので、例えば金属板の塑性変形加工等によって作られており、隣接する架材4の端面4aに立片40aを対向させ、立片40aに挿入したねじを架材4のねじ孔4bに締結することによって、架材4、4間を引き寄せて連結することができるようにしている。連結部材40は前記脚ベース取付部3Aを利用して天板3の下面に固定される。本実施形態ではさらに、図16に示すように脚ベース1が取り外された架材2と付け替えた脚ベース1の架材取付面12aとが平行になるように設定し、その間をさらに連結部材140で接続することも可能にしている。図示例は3連を示しているが、同様の連結構造によって2連または4連以上に増連することもできる。
また、前記脚ベース1は直交する架材取付面12aを有しているため、図18(a)に示すように天板3間をL字に配置しても隣接する天板3の架材取付面12aが平行に対面することになり、この間を架材8によって接続することでL字連結を実現することも可能である。さらに、この性質を利用すれば、同図(b)に示すようなT字連結テーブル、同図(c)に示すような十字連結テーブルにも容易に展開することができる。
この場合、主配線受け6や補助配線受け7の4方に図13に示した隙間65、75を設けたものを使用すれば、レイアウトに応じて配線受け6、6間(7、7間)を配線ダクト8で縦横に連結することも可能である。その際の配線ダクト8は、付け替えた脚体2x、2xの内側を通過する位置関係に設定されているため、干渉は有効に回避され、また、配線ダクト8は、図14に示す配線受け6、7との位置関係から対向位置にある天板縁部3x、3xから内奥に向かう2箇所に設定される使用領域3α、3α間(3β、3β間)に収まるため、それらの使用領域3α、3βとの干渉も有効に回避しながら、縦横に連結および連続配線機能を実現できるものとなる。
さらに、このデスクシステムには、前記標準テーブルAの天板を整数分割した大きさの図19に示す小テーブルDを併用可能としている。この小テーブルDは、天板103に天板縁部103x側に開口する切欠状の配線開口131を有しており、図1に示した標準テーブルAの天板3を配線孔31を通って天板縁部3xに平行な線で2分割した形に対応している。この配線開口131にも図1に示した軸部31aと同様の軸部131aが設けてあり、図10(b)〜(d)に示した配線カバー5bを1つ、両開き可能に装着できるようにしている。したがって、配線カバー5bが兼用可能となるほか、この小テーブルD、D同士を図19(b)に示すように配線開口131が隣接するように突き合せれば、図1に示した標準テーブルAと天板面積の等しい標準テーブルA´を構成することもできる。この場合、配線受けも上記標準テーブルAの配線受け7、8の半割り構造にすることで突き合わせた際に上記配線受け7、8と同等の配線受けが構成されるようにしておくことが有効であり、脚体間の連結も上記標準テーブルAにおける脚体2xの付け替えによる天板3、3間の連結、配線ダクト8による配線受け7,7間(8、8間)間の連結に準じた構造を採用することが有効である。補助連結具g1等についても同様である。
このようにして、小テーブルDを連設することにより別異の大型テーブルA´を構成することもでき、標準テーブルAの一部に小テーブルDを付加したレイアウトにも容易に展開することができる。
なお、図2(a)〜(c)に示すサイドパネルSPは、図4及び図20に示すように脚ベース1のオプション部材取付面11dに、当該オプション部材取付面11dが設けられた立面の透窓11bを塞ぐ形でブラケットp1を用いて取付けてあり、また、図1に示すように天板縁部3xの下方にコンセントボックスSCを配置するときも、適宜のブラケットを上記と同様にオプション部材取付面11dに取り付けることでその取り付けを実現することができる。このように、各脚ベース1にはそれぞれ複数(2つ)のオプション部材取付面11dが設けてあり、これを利用してこれ以外にも下肢空間を閉止する幕板等の種々のオプション部材を取り付けることができる。
また、図2(b)に示すデスクトップパネルDTPは、図21に示すクランプp2を用いて天板3の開口孔31の開口縁に取り付け可能とされている。このクランプp2は、図1に示す配線孔31においてコ字形の基部p20を天板3を厚み方向に挟むように係合させ、この基部p20に螺合させてある軸部p21を回転させることによって、軸部p21の下端と基部20の下片との間で天板3を挟んだ状態で取り付けることが可能とされており、軸部p21の軸心部に設けた孔p22に支持杆を挿入してデスクトップパネルDTPを起立させている。基部p20は図10(a)に示したスリット53を通して立ち上げられる。
このように構成される本実施形態のデスクシステムは、従来のデスクシステムにはないレイアウトの自由度を実現するものである。
すなわち、従来のテーブルシステムは、随所に家具を分散配置してフリーアドレスにできるようなテーブルシステムを用いるか、一人用のデスクを適宜連設して島型対向配置構造を実現するようにしたテーブルシステムを用いるか、大型天板の下肢空間を妨げない位置を脚で支持させたテーブルシステムを用いるか、何れかのコンセプトに基づいて構造を特化し、この構造によってレイアウトを構築しているのが通例であった。しかし、使用する組織の属性や人数、組織変更等によって、必要とするレイアウトはさまざまに変化するため、ユーザーのニーズに必ずしもフィットするものではなかった。
具体的には、ユーザーがフリーテーブルレイアウトに求めるニーズは、大きく2つに大別するとすれば、1つには、チームビルディングを高め、他部門との境界をなくし、一日の使い方の変化(デスクワーク、ミーティング)に対応でき、活気があり、創造性をかきたてるなどといった定性的な効果を重視した類型があり、もう1つには、スペース効率を向上でき、人数の増減や組織変更に掛かる時間を短縮でき、コミュニケーションの頻度を増やすといった定量的な効率重視の類型があると考えることができる。
しかしながら、例えば、従来のフリーアドレスデスクだと前者の利点はあるが、部内コミュニケーションがうまくとれず、個人席が狭いために居心地が悪く、在籍率が高いと席数が足らないといった欠点があり、従来の島型対向構造では後者の利点はあるが、連設方向が一方向に限られているため、プロジェクトチームなどフロアの各所で縦横に連携する必要がある組織に適しておらず、固定的であるため将来を見据えてどのようなオフィスレイアウトが最適となるかが見えにくいという課題がある。さらに、従来の大型テーブル構造では、部門内の人数の増減には対応できるが、やはり配列方向が限定されているため、上述したプロジェクトチームなどには適しておらず、天板面積の拡張性に乏しく、デスクスペースでは打合せやミーティングができないといった課題がある。
このように、従来のデスクは連結を想定していないものであったり、連結方向が極めて限定的であったりして、予めフリーアドレスタイプ、島型タイプ、大型テーブルタイプとった機能に応じた構造に作られ、属性が強いものであったため、どうしてもそれのみを用いると、定性的な効果重視のレイアウトか、定量的な効率重視のレイアウトか、何れかの特徴に偏ってしまうという傾向が拭えないものであった。
これに対して、本実施形態は、標準テーブルAを縦横に連設し、配線ダクトDを利用してテーブルA、A間を仮連結し、必要であれば脚体2xの位置を付け替えることによって天板3、3間の強連結やワゴンフリーを実現し、さらに小テーブルDを適宜レイアウトし、標準テーブルAと組み合わせた使用も可能にしたものである。
そして、4本脚の標準テーブルAを基本構成単位とし、この標準テーブルAを複数配置したところから、最寄の4本脚テーブルを必要に応じて離合集散させられることになるため、レイアウトに際し、パーソナルワークに対応する正方形(矩形)の標準テーブルAを基準にし、これをマトリクス状に配置したところから、必要に応じて適宜縦横に連結拡張することで、何れの方向にも必要な箇所に島型テーブルBや大型テーブルCに展開することができ、その逆もできるようにしたものである。したがって、オフィス空間のレイアウトに際し、組織に応じて定性的なゾーンと定量的なゾーンの比率を適宜設定、変更することができ、流動的なレイアウトを実現することが可能となるものである。
以上のように、本実施形態のテーブルAは、天板3と、この天板3の隅部に取り付けられ当該隅部から天板3の内側に向かって広がる脚ベース1と、この脚ベース1に下向きに延出させて取り付けられる棒状の脚2と、この脚2の下端に取り付けられるキャスタ21とを具備し、このキャスタ21は、操作部200に加えられる操作によって下方に向けて接地部材20が突出し、逆方向の操作によって接地部材20が没入するように構成されているものである。
このように構成される本実施形態のテーブルAは、キャスタ21の接地時に図25に示すように床上をXY方向、斜め方向、あるいはθ方向に自由に移動させることができ、所定移動先で操作部200を操作すれば図24(a)→(b)のように接地部材20が下方に向けて突出、接地することでキャスタ21の移動機能が規制される。この場合、キャスタ21それ自体にロックを掛けるのではなく、接地部材20を接地させることでキャスタ21の機能を規制するため、接地面積の増大が図れ、安定的に床上に設置することができる。したがって、図25に想像線で示すようにテーブルA、A同士を突き合わせた位置で、その間を特段、連結部材や配線ダクトで連結せずとも、接地位置の位置ずれによって天板3、3間に隙間が生じること等を有効に防止することができる。さらには、操作部200を図24(b)→(a)のように逆方向に操作すれば、再びキャスタ21によってテーブルAが移動自在となる。以上により、単体のテーブルAから即座に大型テーブルを構成し、再び単体のテーブルAに分離することが可能であり、レイアウト自由度を飛躍的に高めることができる。
その際、このキャスタ21は接地部材20を突出させることによって接地状態を安定化するものであるため、テーブルAが軽量化されていても、接地面すなわち接地部202の下面の形状や大きさ、素材等を通じて有効な静止摩擦力を付与することができる。
特に、脚2を天板3に取り付けるための脚ベース1が天板3の内側に向かって広がっているため、天板3への脚ベース1の取付状態が安定し、ひいては脚2の取付強度を高めることができるほか、脚2を極力天板3のコーナー部に近づけることで、脚2、2間の接地距離を大きくとり、接地状態の安定性を高めることができる。
また、上記のように本実施形態のキャスタ21は、脚2の中心から水平方向へ偏位した位置に接地して脚2の中心回りに首振り自在なものであるが、接地部材20は、キャスタ21の走行方向と直交する方向から見た図24に示す側面視において車輪213が接地している位置と略同じ位置に中心が接地するように構成されているため、キャスタ21を通じて図25に示すようにテーブルAを固定したい位置に調整したら、そのキャスタ21の接地位置にそのまま接地部材20を接地させることができ、キャスタ21から接地部材20への切り替えに際して調整した接地状態がずれることを有効に防止することができる。
さらに、接地部材20は図23に示したように一対の車輪213、213の間に突没可能に設けられ、接地幅は図24に示したようにキャスタ21の直径Mよりも小さく設定されていて、接地部材20がキャスタ21の内側に隠れるので、見え掛かりが良好になると同時に、接地面積もある程度十分に確保することができる。
さらに、接地部材20の下端が床に面で接触するように構成され、その下端には滑り止め部材203aを設けているので、接地部材20の接地状態を安定的なものにすることができる。
以上に加え、この実施形態のテーブルAは、図8に示したように脚2が天板3の四隅に脚ベース1を介して4本配置され、このうちの所要箇所において隣接する2本の脚2、2の上端部間を脚ベース1を介して架材4によって連結しているので、脚ベース1を利用して脚2の取付強度とともに天板3の剛性を有効に高めることができ、接地部材20による適切な接地状態と相まって、図25に示す連設時に天板3、3間に隙間が生じる不具合等を有効に防止することができる。
とりわけ、この実施形態のテーブルAは、図8に示したように2本の脚2、2の上端部間を脚ベース1を介して架材4によって連結することにより構成される門型の脚体2xを、天板3の対向縁部を支持する位置に対をなして配置し、これらの脚体2xの間をさらに架材4によって連結しているので、脚ベース1を利用して脚2全体の取付強度、天板3全体の剛性を有効に高めることができ、接地部材20による適切な接地状態と相まって、図25に示す連設時に天板3、3間に隙間が生じる不具合等をより一層有効に防止することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、図26に示すように、脚2の中心から水平方向へ偏位した位置に接地して脚の中心回りに首振り自在なキャスタ21に対して、接地部材20は、脚2のほぼ真下に中心が接地するように構成しておくことも有効である。このようにすれば、キャスタ21の接地時には移動自在であるが、接地部材20を接地させると棒状の脚2の荷重を真下の最適な位置で支持することになるので、テーブルAの接地時の安定性をより高めたい場合に有効な構成となり得る。操作部材は図23及び図24の動作原理に準じて構成すればよい。
1…脚ベース
2…脚
2x…脚体
3…天板
4…架材
21…キャスタ
200…操作部
203a…滑り止め部材
213…車輪

Claims (8)

  1. 天板と、この天板の隅部に取り付けられ当該隅部から天板の内側に向かって広がる脚ベースと、この脚ベースに下向きに延出させて取り付けられる棒状の脚と、この脚の下端に取り付けられるキャスタとを具備し、このキャスタは、操作部に加えられる操作によって下方に向けて接地部材が突出し、逆方向の操作によって接地部材が没入するように構成されていることを特徴とするテーブル。
  2. キャスタは、脚の中心から水平方向へ偏位した位置に接地して脚の中心回りに首振り自在なものであり、接地部材は、キャスタの走行方向と直交する方向から見た側面視において車輪が接地している位置と略同じ位置に中心が接地するように構成されている請求項1記載のテーブル。
  3. キャスタは、脚の中心から水平方向へ偏位した位置に接地して脚の中心回りに首振り自在なものであり、接地部材は、脚のほぼ真下に中心が接地するように構成されている請求項1記載のテーブル。
  4. 接地部材は一対の車輪の間に突没可能に設けられ、接地幅はキャスタの直径よりも小さく設定されている請求項1〜3の何れかに記載のテーブル。
  5. 接地部材の下端は床に面で接触するように構成される請求項1〜4の何れかに記載のテーブル。
  6. 接地部材の下端は、キャスタがロック状態で接地する場合に比して床との摩擦抵抗を高める形状もしくは材質を備えている請求項1〜5の何れかに記載のテーブル。
  7. 脚は天板の四隅に脚ベースを介して4本配置され、このうちの所要箇所において隣接する2本の脚の上端部間を脚ベースを介して架材によって連結している請求項1〜6の何れかに記載のテーブル。
  8. 2本の脚の上端部間を脚ベースを介して架材によって連結することにより構成される門型の脚体を、天板の対向縁部を支持する位置に対をなして配置し、これらの脚体の間をさらに架材によって連結している請求項7記載のテーブル。
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