JP5297613B2 - 座席装置 - Google Patents

座席装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5297613B2
JP5297613B2 JP2007226948A JP2007226948A JP5297613B2 JP 5297613 B2 JP5297613 B2 JP 5297613B2 JP 2007226948 A JP2007226948 A JP 2007226948A JP 2007226948 A JP2007226948 A JP 2007226948A JP 5297613 B2 JP5297613 B2 JP 5297613B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
base portion
extension
state
inclined surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007226948A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009056158A (ja
Inventor
雅士 平井
Original Assignee
雅士 平井
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 雅士 平井 filed Critical 雅士 平井
Priority to JP2007226948A priority Critical patent/JP5297613B2/ja
Publication of JP2009056158A publication Critical patent/JP2009056158A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5297613B2 publication Critical patent/JP5297613B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C7/00Parts, details, or accessories of chairs or stools
    • A47C7/002Chair or stool bases
    • A47C7/008Chair or stool bases for uneven surfaces

Landscapes

  • Special Chairs (AREA)

Description

本発明は、傾斜面において水平状態若しくは水平に近い傾斜状態にシート面を保持する座席装置に関するものである。
例えばアウトドアレジャーや花火観覧,スポーツ観戦などに際し、芝生や土などの地面にレジャーシートや茣蓙などの敷物を敷いて、人が座したり伏したりできるスペースを設ける。しかし、このような敷物は、例えば河川敷などの傾斜した地面に敷いて使用する場合、傾斜状態の敷物スペースに長時間座っていると非常に疲れるという欠点がある。
一方、例えば特許文献1のように、傾斜面に対して略水平状態に座席面を保持せしめ、傾斜面でありながら水平状態に保持された座席面に良好に腰掛けられるように構成した、いわゆる傾斜面設置用の座席装置が従来からある。
この従来装置は、傾斜面においてもこの傾斜面に沿った傾斜状態ではなく、水平に保持された座席面に良好に腰掛けることができるという利点を有するものの、しかし、例えば身体を横にして寝転べるような広い座席スペースを設けることは困難である。
即ち、座席面を傾斜面に沿わせず略水平状態に保持する構造上、例えば座席スペースを広く確保しようとして前記座席面を大きく設定して座席面が傾斜面から前方に大きく(長く)延設されるように設定すれば、それだけ座席面の前部は周囲の傾斜面から高い位置となり、その結果、必要以上に座席面が高い位置となり、都合の悪い場面が多々生ずる(例えば花火会場で、自分の座席面だけが周囲よりも必要以上に高い位置となると、それだけ目立ってしまい非常に体裁が悪いだけでなく、周囲の人の迷惑にも成りかねない)。
更に、このように座席面を傾斜面から前方に大きく延設しつつ水平に保持するには、それだけこの座席面の強度も必要となり、とはいえ座席面の補強を図ればそれだけ重量が増して持ち運び性を損ねるといった問題が生ずる。
特開2002−186537号公報
本発明は、従来からあるこの種の傾斜面設置用の座席装置について更なる研究・開発を重ね、傾斜面に座席スペースとしての基体部の上面部を水平状態若しくは傾斜面よりも水平に近い傾斜状態に良好に保持でき、しかもこの上面部を必要以上に高い位置とすること無く良好に広く快適な座席スペースを確保できるなど、より一層商品価値の高い画期的な座席装置を提供することを課題とする。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
上面部1aに人が座したり伏したりする板状の基体部Aの前部に下方突出状態に脚部4を設け、この脚部4を傾斜面sに接地固定して前記基体部Aの前部をこの傾斜面sに対して浮上状態に保持しつつこの基体部Aの後部は傾斜面sに接地して、この基体部Aの上面部1aを前記傾斜面sに沿った傾斜状態ではなく水平状態若しくは前記傾斜面sよりも水平に近い傾斜状態に保持し得るように構成し、前記基体部Aの後部には、この基体部Aの後部に設けた止着杆挿通部5bに挿通した止着杆を前記傾斜面sに打ち込んで前記基端部Aの後部を前記傾斜面sに固定する固定手段5を具備するとともに、前記基体部Aの上面部1aの後端部から前記傾斜面sの傾斜上側に向けて延設される座面,背もたれなどの延長面部2aを有する延長部2を設け、前記基体部Aの後部に対して回動することで前記傾斜面sの傾斜上側に接地するように前記基体部Aの後部に対して起伏回動自在に前記延長部2を設けた構成としたことを特徴とする座席装置に係るものである。
また、前記基体部Aは、前記脚部4若しくは前記延長部2を、この基体部Aに対して着脱自在若しくは折り畳み回動自在に設けた構成としたことを特徴とする請求項記載の座席装置に係るものである。
また、前記基体部Aは、前記延長部2を着脱自在に設けると共に、この基体部Aから脱着した延長部2を収納する収納部6を備えた構成としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の座席装置に係るものである。
また、前記延長部2は、前記基体部Aの後部に着脱自在に設ける複数の分割部材2Aから成る構成とすると共に、この複数の分割部材2Aにより、前記基体部Aの上面部1aと略等しい左右幅寸法を有する形状にこの延長部2の延長面部2aを構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の座席装置に係るものである。
また、前記基体部Aは、着脱自在若しくはこの基体部Aに対して折り畳み回動自在にキャスター部7を垂設した構成とし、このキャスター部7を基体部Aに垂設した状態で、このキャスター部7を走行用車輪として前記基体部Aを押動走行若しくは引動走行し得るように構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の座席装置に係るものである。
また、前記基体部Aは、前記脚部4及び前記延長部2とをこの基体部Aに対して着脱自在若しくは折り畳み回動自在に設けると共に、この脚部4と延長部2とを基体部Aから脱着若しくは基体部Aに対して折り畳み回動して基体部Aを板状にコンパクト変形した際に、この基体部Aに装着若しくはこの基体部Aに対して折り畳み状態から起き上がり回動した前記キャスター部7がこの基体部Aから下方突出状態に垂設されるように構成したことを特徴とする請求項記載の座席装置に係るものである。
また、前記基体部Aの上面部1aを構成する上面部形成板1の一部若しくは全部を、この基体部Aに対して着脱自在若しくは起伏回動自在に設けた構成とし、前記キャスター部7を走行用車輪として前記基体部Aを押動走行若しくは引動走行する際に、前記基体部Aに対して起き上がり回動した前記上面部形成板1が,若しくはこの基体部Aから脱着して装着手段8を介してこの基体部Aの上面部1aに対して面交差状態に突設装着した前記上面部形成板1が荷台部となるように構成したことを特徴とする請求項5,6のいずれか1項に記載の座席装置に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、傾斜面に座席スペースとしての基体部の上面部を水平状態若しくは傾斜面よりも水平に近い傾斜状態に良好に保持でき、この上面部に良好に座したり伏したりできる。
また、座席スペースを広く確保すべく基体部の後部に延長部を設け、この基体部の上面部の後端部から傾斜面の傾斜上側に向けて延長面部が延設されるように構成したから、上面部を前方に大きく形成してこの上面部が周囲の傾斜面から必要以上に高い位置としてしまうこと無く、体裁良く良好に広く快適な座席スペースを確保できるなど、より一層商品価値の高い画期的で実用性に秀れた座席装置となる。
また、本発明は、固定手段により、傾斜面に一層確実且つ堅固に基体部を接地保持でき、一層接地安定性に秀れた座席装置となる。
また、本発明は、基体部に起伏回動自在に設けた延長部を、傾斜面に当接支持させるように起伏回動することで、基体部の後部と傾斜面との間に延長部を架設状態に配することができる。即ち、基体部の後部にして上面部の後端部と、傾斜面との間の段差部に延長部の延長面部を架設することでこの段差部を解消若しくは緩和することができる。
従って、例えば基体部の上面部と、この上面部の後方の傾斜面とを利用して身体を横にしたい(寝転びたい)場合など、前記段差部が非常な邪魔な場面においても、本発明によれば、起伏回動自在に設けた延長部によって前記傾斜面の傾斜勾配の緩急に関わりなく確実に前記段差部を解消若しくは緩和でき、非常に快適で且つ広い座席スペースを形成できる一層実用性に秀れた座席装置となる。
また、請求項3,4記載の発明においては、座席として使用しない未使用時には、コンパクトに折り畳み状態とすることができ、持ち運びや収納性に秀れる。
特に、請求項記載の発明においては、座席スペースとしての基体部の上面部と略等しい幅寸法を有する延長部によって、基体部の上面部の左右一端から他端までの全範囲を良好に後方へと延長でき、より一層快適な広い座席スペースを確保できると共に、このように長い幅寸法に形成した延長部も、複数の分割部材から成る分割構造としたから、未使用時には分割して良好に持ち運びや収納ができる。
また、請求項5,6,7記載の発明においては、手押し車のように基体部を押動走行や引動走行できるから、基体部を使用したい現場まで極めて良好に運ぶことができる。特に、請求項記載の発明においては、例えば基体部を大きく設計した場合、その大きな基体部をそのまま手押し車のように走行させると非常に邪魔で周囲の迷惑となる懸念があるが、本発明なら基体部をコンパクト化させた上で走行させることができるからそれだけ邪魔になりにくく、また請求項記載の発明においては、基体部を走行させつつ良好にこの基体部を所望の現場まで運べるだけでなく、その際に荷台部に荷物を積んで荷物運搬用の手押し車として基体部を使用することもでき、この点一層利便性に秀れる。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
板状の基体部Aの後部を傾斜面sに接地するが、基体部Aの前部は傾斜面sに接地させるのではなく、この基体部Aの前部に下方突出状態に設けた脚部4を前記傾斜面sに接地固定せしめてこの基体部Aの前部を傾斜面sに対して浮上状態に保持する。
これにより、人が座したり伏したりするいわば座面やシート面としての前記基体部Aの上面部1aを、傾斜面sに沿った傾斜状態ではなく水平状態若しくは前記傾斜面sよりも水平に近い傾斜状態に保持できることとなる。
しかも本発明では、基体部Aの後部にして、この基体部Aの上面部1aの後端部から前記傾斜面sの傾斜上側に向けて座面,背もたれなどとして延設される延長面部2aを有する延長部2を設けている。
従って、この延長面部2aによって一層広い座席スペースを確保できたり、この延長面部2aに背もたれのように寄りかかったりでき、一層快適性に秀れることとなる。
例えば、広い座席スペースを確保する為に基体部Aの形状を前方に広げた場合、それだけこの基体部Aの上面部1aの前部が周囲の傾斜面sから高い位置となってしまうが、本発明では、基体部Aの後部にしてこの基体部Aの上面部1aの後端部から前記傾斜面sの傾斜上側に向けて延長面部2aを延設する構成の為、基体部Aの前部を必要以上に高い位置とすることなく広い座席スペースを良好に確保できる。
特に、例えば後述の実施例のように、前記基体部Aの後部にして上面部1aの後端部から前記傾斜面sの傾斜上側に向けて延設状態にして且つこの基体部Aに対して起伏回動自在に前記延長部2を設けた構成とすれば、例えば図1に図示したように、基体部Aの上面部1aと傾斜面sとの間に生ずる段差部を、この延長部2によって解消若しくは緩和することも可能である。
即ち、例えば基体部Aの上面部1aとこの基体部Aの後方の傾斜面sとを利用して身体を横にしたい(寝転びたい)場合など、基体部Aの後部と傾斜面sとの間の段差部(基体部Aの厚みによってどうしても段差部が生じてしまう)が非常に邪魔となる場合があり、この段差部が快適性を損ねる大きな一因となるが、この点、図1に図示したように、基体部Aの後部に延設される延長部2が、その先端部を前記傾斜面sに当接する位置まで起伏回動することで、この基体部Aの上面部1aと傾斜面sとの間に延長面部2aを架設状態に配することができ、よってこの基体部Aの上面部1aと傾斜面sとの間の段差部を解消若しくは緩和できることとなる。
また、例えば基体部Aは、着脱自在若しくはこの基体部Aに対して折り畳み回動自在にキャスター部7を垂設した構成とし、このキャスター部7を基体部Aに垂設した状態で、このキャスター部7を走行用車輪として前記基体部Aを押動走行若しくは引動走行し得るように構成した場合には、基体部Aを手押し車のように押動走行や引動走行でき、よって基体部Aを所望の現場まで簡単に運ぶことができる。
特に、例えば後述の実施例のように、前記基体部Aの上面部1aを構成する上面部形成板1の一部若しくは全部を、この基体部Aに対して着脱自在若しくは起伏回動自在に設けた構成とし、前記キャスター部7を走行用車輪として前記基体部Aを押動走行若しくは引動走行する際に、前記基体部Aに対して起き上がり回動した前記上面部形成板1が,若しくはこの基体部Aから脱着して装着手段8を介してこの基体部Aの上面部1aに対して面交差状態に突設装着した前記上面部形成板1が荷台部となるように構成すれば、基体部Aを簡単に運べると同時に、他の荷物も一緒に運ぶこともでき、座席装置としてだけでなく運搬用の手押し車としても使用可能なより一層実用性に秀れた画期的な座席装置となる。
本発明の具体的な実施例1について図面に基づいて説明する。
本実施例は、上面部1aに人が座したり伏したりする板状の基体部Aの前部に下方突出状態に脚部4を設け、この脚部4を傾斜面sに接地固定して基体部Aの前部をこの傾斜面sに対して浮上状態に保持しつつこの基体部Aの後部は傾斜面sに接地して、この基体部Aの上面部1aを前記傾斜面sに沿った傾斜状態ではなく水平状態若しくは前記傾斜面sよりも水平に近い傾斜状態に保持し得るように構成すると共に、この基体部Aの後部には、この基体部Aの上面部1aの後端部から前記傾斜面sの傾斜上側に向けて延設される座面,背もたれなどの延長面部2aを有する延長部2を設けた座席装置である。
本実施例では、前記延長部2を、基体部Aの後部にして上面部1aの後端部から前記傾斜面sの傾斜上側に向けて延設状態にして且つこの基体部Aに対して起伏回動自在に設けた構成としている。
また、基体部Aの前記傾斜面sに接地する後部をこの傾斜面sに滑落阻止状態に接地固定する固定手段5を備えた構成としている。
また、この基体部Aは、前記脚部4若しくは前記延長部2をこの基体部Aに対して着脱自在若しくは折り畳み回動自在に設けた構成としている。
具体的には、延長部2は基体部Aに対して着脱自在に設けると共に、この基体部Aから脱着した延長部2を収納する収納部6を前記基体部Aに備えている。
尚、延長部2は、図3に図示したように、前記基体部Aの後部に着脱自在に設ける複数の分割部材2Aから成る構成とすると共に、この複数の分割部材2Aにより、前記基体部Aの上面部1aと略等しい左右幅寸法を有する形状にこの延長部2の延長面部2aを構成している。
また、この基体部Aは、着脱自在若しくはこの基体部Aに対して折り畳み回動自在にキャスター部7を垂設しており、このキャスター部7を基体部Aに垂設した状態で、このキャスター部7を走行用車輪として前記基体部Aを押動走行若しくは引動走行し得るように構成している。
具体的には、図7に図示したように、脚部4と延長部2とを基体部Aから脱着若しくは基体部Aに対して折り畳み回動してこの基体部Aを板状にコンパクト変形した際に、この基体部Aに装着若しくはこの基体部Aに対して折り畳み状態から起き上がり回動した前記キャスター部7がこの基体部Aから下方突出状態に垂設されるように構成している。
更に、図3及び図4に図示したように、この基体部Aの上面部1aを構成する上面部形成板1の一部若しくは全部を、この基体部Aに対して着脱自在若しくは起伏回動自在に設けた構成とし、前記キャスター部7を走行用車輪として前記基体部Aを押動走行若しくは引動走行する際に、前記基体部Aに対して起き上がり回動した前記上面部形成板1が,若しくはこの基体部Aから脱着して装着手段8を介してこの基体部Aの上面部1aに対して面交差状態に突設装着した前記上面部形成板1が、図7に図示したように荷台部となるように構成している。
以下、本実施例の各部を具体的に説明する。
基体部Aは、上面部1aの全面を座席スペースとして構成しており、この基体部Aの上面部1aに二人で左右に並んで座れる程度の左右幅寸法を有する全体視略長方形の板状にこの基体部Aを設計し、いわば二人用の座席装置として構成している。尚、三人用とすると、左右幅が長すぎて上述したように手押し車(カート)状態にして走行する際(以下、単に「カート使用時」という)に非常に邪魔となる為、基体部Aを左右幅方向に折り畳むなどの何らかの構造を要する。そうすると必然的に折り畳み関節部分での強度不足や、構造の複雑化による製造コストアップや重量の問題など、種々の問題が生ずる。また必要以上に広いスペースを陣取ることとなり周囲に迷惑となり、体裁が悪いなどの問題もある。それらを考慮して本実施例では基体部Aの大きさを前記の通り二人用サイズに設定した。
また、基体部Aは、図3に図示したように、板外周枠である基体フレームA’に、着脱自在及び起伏回動自在に上面部形成板1を設けて、その板上面を基体部Aの上面部1aとして構成している。
図示したように、板状の基体部Aの前部にして左右両端側に夫々、下方突出状態に前記脚部4を設けている。この脚部4は、図2に図示したように、下方突出状態から基体部Aに対して折り畳み回動し得るように基体部Aに対して起伏回動自在に設けている。
従って、図4に図示したように基体部Aのカート使用時には、この脚部4を邪魔とならないように基体部Aに折り畳み収納できるように構成している。
また、この脚部4の先端はどのような形状に形成しても良いが、図示した本実施例においては先端先細り形状に形成し、図1に図示したように、傾斜面sの例えば芝生や土になどの差し込み可能な地面に先端をやや差し込み状態とすることで安定性良く接地固定できるように構成している。
また、図2に図示したように、この脚部4は先端部をネジ式で全長を長短無段階調整できるように構成している。即ち、例えば本装置を設置する傾斜面sの凹凸形状や、傾斜勾配などの接地状況に応じて脚部4の先端部を螺動操作してその全長長さを調整することで、安定性良く接地固定でき、より確実に基体部Aの上面部を水平状態に調整して保持できる。
尚、螺動操作による調整範囲には限度がある為、例えば急勾配の傾斜面sでは脚部4の長さが足りない場合もある。その場合には、先端部に更に継ぎ足し脚部材を連設して下方に伸ばす構成としても良いが、継ぎ足し構造は強度不足となる懸念を有する為、本実施例においては、長さの異なる脚部4(若しくは長さの異なる脚部4先端部)を、傾斜面sに応じて適宜取り替え可能に構成している。
従って、様々な凹凸形状や傾斜勾配の傾斜面sにおいて安定性良く良好に本装置を使用できる。
また、基体部Aに折り畳み収納させた前記脚部4が、自重により勝手に基体部Aに対して下方突出方向に起き上がり回動しないように、バネによる位置決め保持付勢などの適宜な回り止め構造を備えることとする。
尚、基体部Aの前記脚部4を設けた前部側面には、長手方向(左右幅方向)に、図2に図示したように前部取付部9を複数設けており、図示はしていないが、この前部取付部9に例えばドリンクホルダーやテーブルなどの付属部品を取り付け可能としている。また同様に、図4に図示したように基体部Aの後部側面にも後部取付部9を長手方向に複数設けており、この後部取付部9には、具体的な説明は後述するが、図3に図示したように延長部2の分割部材2Aを回動自在に取り付け可能としている。
また、符号10は、図7に図示したように、基体部Aのカート使用時に、荷台部に積んだ荷物と基体部Aとに紐を巻き回す際に紐の引っ掛けに使用する紐掛け部10である。
また、この基体部Aの後部を傾斜面sに接地固定する為の前記固定手段5として、図3に図示したような爪部5aを基体部Aの後部側面から下方に突設しており、この傾斜面sの土などにこの爪部5aを食い込ませることで傾斜下方への滑落(位置ズレ)阻止を図っている。また、この爪部5aは基体部Aの後部の長手方向(左右幅方向)に所定間隔をおいて複数設けており、傾斜面sが凹凸していても複数の爪部5aのうちのいずれかを確実に食い込ませることができるようにしている。
また更に、この固定手段5として、前記爪部5aの他にも、図1及び図3に図示したように、基体部Aの後部の左右端部に設けた止着杆挿通部5bに止着杆(くいなど)を挿通して傾斜面sに打ち込み、より堅固に接地固定し得るように構成している。
前記延長部2は、前述した基体部Aの後部取付部9Bに着脱自在に取り付ける複数の(本実施例では4体の)分割部材2Aから成る構成である。
この延長部2の分割部材2Aは、座り心地などの快適性を考慮して、図1及び図3に図示したように、基体部Aと枢着連結される硬度の高い(例えば金属製などの)分割基体11の上面に、可撓性を有する柔らかい板材を付設し、その上面を延長面部2aとする全体視平板状に構成している。
また、この分割部材2Aの分割基体11の端縁にヒンジ部11aを設け、このヒンジ部11aを前記基体部Aに連結固定することで分割部材2Aを基体部Aに起伏回動自在に設ける構成である。尚、この分割部材2Aのヒンジ部11aと前記基体部Aとを連結固定する構造としては、例えば分割部材2Aのヒンジ部11a側に設けた対向板バネ部材を基体部Aの所定箇所に挟持固定させるなど種々採用できるが、本実施例では、図3に図示したように、この分割部材2Aのヒンジ部11aに突設した差し込み凸部を前記基体部Aの後部取付部9Bに上方から差し込み係止して双方を回動自在に連結固定する構造としている。
従って、図2に図示したように、延長部2を構成する複数の各分割部材2Aを基体部Aの後部取付部9Bに回動自在に連結固定することで、この基体部Aの上面部1aと略等しい左右幅寸法を有する延長部2を、基体部Aの後部から後方へ向けて延設せしめることができる。
即ち、本実施例は、図1に図示したように、基体部Aの後部を傾斜面sに接地させ、基体部Aの前部を前記脚部4を介して前記傾斜面sに浮上状態に保持することで、人が座したり伏したりする座面スペースとしての基体部Aの上面部1aを水平状態若しくは前記傾斜面sよりも水平に近い傾斜状態に保持でき、快適な座面スペースを確保できることは勿論、基体部Aの後部に設けた延長部2の延長面部2aの先端側を傾斜面sに接地させることで、図1に図示したように、基体部Aの上面部1a(の後端部)と傾斜面sとの間に生ずる段差部(基体部Aの厚みによって生ずる段差部)に前記延長部2の延長面部2aが架設状態に配されることとなり、これによりこの段差部を解消若しくは緩和できる。
即ち、延長部2の延長面部2aは、必ずしも基体部Aの上面部1aの後端部から後方の傾斜面sに向けて水平に延設されるものではなく、むしろ殆どの場合図1に図示したように傾斜面sにやや傾斜状態に延設されることとなるが、しかし基体部Aの上面部1aとその後方の傾斜面sとの間の段差部は確実に解消若しくは緩和できるので、基体部Aの上面部1aから後方の傾斜面sにむけて寝転んでも前記段差部が苦痛とならず快適である。
その為、例えば基体部Aの上面部1aからその後方の傾斜差面sにかけて図1に図示したように敷物を敷けば座面スペースを広く確保できると共に、前記の通り基体部Aの上面部1aと傾斜面sとの段差部が邪魔とならず快適性に秀れた座面スペースを確保できる。
また一方、この基体部Aをカート使用する際には、図3に図示したように、基体部Aから延長部2を脱着できるだけでなく複数(4体)に分割して例えば二枚づつ重合してコンパクトに基体部Aの収納部6に収納でき収納性に秀れた構造としている。
尚、図示はしていないが、延長部2の複数の各分割部材2Aの下面側、即ちこの各分割部材2Aとその下方の傾斜面sとの間に高さ調整用部材(分割部材2Aに対して折り畳み自在な脚部や、若しくはスペーサ部材など)を介存配設する構成としても良い。この場合には、傾斜面sが傾斜方向(前後方向)ではなく左右方向に起伏凹凸していた場合においても、前記高さ調整用部材により複数の各分割部材2Aの傾斜角度を調整して延長部2を略面一に調整設定できる。
尚、この基体部Aの前記収納部6は、具体的には、図3に図示したように、この基体部Aの基体フレームA’の中央部にして底面部形成板3と、上面部形成板1との間隙空間を前記収納部6に構成している。即ち、基体部Aの基体フレームA’の厚みスペース内を前記収納部6とすると共に、基体フレームA’の中央部に起伏回動自在に設けた上面部形成板1がこの収納部6の上部を開閉する蓋体を兼ねる構成である。
また、このように基体フレームA’の中央部は収納部6としているが、その左右両側の厚みスペースは、上述したように基体部Aの前部にして左右両端に設ける脚部4の折り畳み収納スペース,更に後述の通り基体部Aの左右一端側の前部及び後部に夫々設けるキャスター部7(車輪)の折り畳み収納スペースとしている。
また、図2及び図3に図示したように、キャスター部7の折り畳み収納スペースの上方閉塞状態に配される左右一端側(キャスター部7を設けた側)の上面部形成板1は、図3に図示したように基体フレームA’から単に持ち上げて脱着でき、基体部Aの収納部6に収納できるように構成しており、一方、左右他端側(キャスター部7を設けた側と反対側)の上面部形成板1は、基体フレームA’から単に持ち上げて脱着できると共に、図4,図5及び図7に図示したように、キャスター部7を設けた左右一端側にこの上面部形成板1を基体フレームA’に対して立ち上がり面となるように面直交状態に着脱自在に装着し得るように構成しており、この基体フレームA’に面直交状態に装着した上面部形成板1が図7に図示したように荷台部を兼ねることとなる。尚、この荷台部として上面部形成板1を基体フレームA’に装着する装着手段8としては、図4に図示したように、基体部形成板1の板裏面から板側方へ突出状態に設けた差し込み突部13を、基体フレームA’に設けた装着孔14に差し込んで装着する構造を採用する。
また、キャスター部7は、図1及び図2に図示したように基体部Aの基体フレームA’に折り畳み収納した状態から、下方垂設状態となるように起き上がり回動して基体部Aの長さ方向一端(左右幅方向一端)にキャスター部7としての二体の車輪が垂設されるように構成している。
具体的には、図6に図示したように、基体フレームA’側にバネ15の一端を連結し、基体フレームA’とキャスター部7の各車輪との起伏回動軸を跨いでキャスター部7(車輪)側にバネ15の他端を連結し、この基体フレームA’に対してキャスター部7を折り畳み回動した回動端部位置(折り畳み収納状態となる位置)及び下方突出状態となるように起き上がり回動した回動端部位置(下方突出状態となる位置)の夫々の位置で前記バネ15の引っ張り力による回動付勢によって位置決め保持付勢が発揮されるように構成している。
更に、図5に図示したように、前記装着手段8により基体フレームA’に荷台部として装着した前記上面部形成板1の裏面のストッパ部材16を下方に突出スライドさせて、図6(c)に図示したようにキャスター部7に折り畳み回動阻止状態に当接せしめることで、キャスター部7を基体フレームA’に下方突出状態に確実に保持し得るように構成している。
従って、図5に図示したように基体フレームA’に面直交状態に上面部形成板1を装着した上で前記ストッパ部材16を下方に突出スライド操作することで、左右のキャスター部7(車輪)双方を同時に下方突出状態に起き上がり回動操作でき、作業性良く手押し車状態に切り替え可能である。また、荷台部としての上面部形成板1を基体フレームA’に装着し、この荷台部に所望の荷物を積載し、図7に図示したように基体フレームA’と荷物とを紐(伸縮性のゴム紐など)で巻き回し固定するといった積載作業を終え、その後に前記ストッパ部材16を下方に突出スライド操作してキャスター部7(車輪)を垂設させれば、非常に安定した状態で前記積載作業を作業性良く行える。
尚、図3及び図4に図示したように、前記基体フレームA’の前記キャスター部7を設けた側と反対側のフレーム杆(前記荷台部となる上面部形成板1を基体フレームA’から持ち上げることで露出する部位)を、基体部Aのカート使用時の握持部17(ハンドル部)として構成している。
本実施例では、荷台部が別パーツではなく上述した通り基体部Aの上面部形成板1(三体の上面部形成板1のうちの一体)を荷台部として兼用している為、それだけ部品点数が少なく済み、また握持部17側の上面部形成板1を基体フレームA’から取り外してキャスター部7側の左右一端部に装着するので、それだけカート使用時の重心をキャスター側7、つまり下側とすることができ走行安定性にも秀れる。
尚、キャスター部7としての車輪は、前記基体フレームA’の厚みスペース内に収納可能な範囲で、且つできるだけ大きい車輪径に設定し、凹凸面に対しても安定した走行が得られるように設定している。
また、符号18は、カート使用時に握持部17(ハンドル部18)を離す際に走行面に接地保持させる支持脚18でり、符号19は、基体部Aのカート使用時に、基体部Aの底面部形成板3の裏面に袋などを吊り下げ保持するフック19である。
本実施例の各部は、強度や材料費の許す限り、軽い素材を採用することとし、無駄な大きさ、厚みを極力減らして設計する。
また、例えば河川敷で花火観覧用に使用することを想定し、座席スペースである基体部Aの上面部形成板1の上面部1aに例えば花火の豆知識として尺貫法でメモリを刻むなどしても良い。
また、基体部Aの基体フレームA’の外周形状に対して上面部形成板1の形状を前後方向にやや狭い(短い)形状に設定して段部を形成し、基体部A同志を上下に段重ねする際、上側の基体部Aの基体フレームA’の下端部を、下側の基体部Aの基体フレームA’の前記段部に係合状態に載置することで、上下の基体部A同志を安定性良く段積みできるように構成している。
尚、基体部Aの上部に、図8及び図9に図示したような補助基体部Bを段積みして傾斜面sなどの所定の現場まで運搬し、必要に応じて基体部Aと同様に上面部が傾斜面sに対して水平状態となるように保持できるように構成しても良い。この補助基体部Bは、前記キャスター部7(車輪)が備えられておらず、また、一人で座れる程度に、左右幅寸法は基体部Aのそれの半分程度に設定しているが、その余の具体的な構造は本発明の要旨とは直接関係しないので説明はしないが、延長部2や脚部4を備えた上記の基体部Aと同様の構造としている(図8に図示した通り、本発明の上記基体部Aと同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する)。
例えば図9に図示したように、基体部Aにこの補助基体部Bを段積みすれば、基体部Aのカート使用時にはこの補助基体部Bを積んだまま荷台部に荷物を積んで良好に運搬できる。また、傾斜面sで上面部1aを水平状態にして基体部Aを接地固定した際、その左右幅方向に同様に補助基体部Bを並列し、補助基体部Bの上面部が前記基体部Aの上面部1aと略面一となるように傾斜面sに接地固定することで、必要に応じてより一層左右方向に広い座面スペースを確保できる。
本発明の具体的な実施例2について図面に基づいて説明する。
本実施例は、上記実施例1の別例であって、具体的には、図10〜図14に図示したように、基体部Aの上面部1aの大きさは人が一人座れる程度の大きさに設定している。
基体部Aの後部に設ける延長部2は、左右のフレーム杆21間に背もたれ板22を架設して成る構成である。また、この延長部2は、基体部Aに対して折り畳み回動自在で、図10に図示したように基体部Aに対して折り畳んだ重合状態とすることができると共に、この折り畳み重合状態から基体部Aに対して延長部2を起き上がり回動することで、図11に図示したように基体部Aの後部にしてこの基体部Aの上面部1aの後端部から後方上部に向けて延設状態となるように延長部2を前記の重合状態から開き回動操作でき、この延長部2の背もたれ板22(延長面部2a)を背もたれとして使用できる。
また、この図11に図示した状態から、更に延長部2を開き回動し、図12に図示したように基体部Aの上面部1aと略面一となる位置(最大開き回動位置)まで延長部2を開き回動できるように構成している。
尚、図13に図示したように、回り止め保持機構20により、基体部Aに対して延長部2を図10,図11及び図12の夫々の起伏回動角度位置で回り止め状態に位置決め保持し得るように構成している。
具体的には、図13に図示したように、基体部Aの前記延長部2と枢着連結する後部にしてその左右端部に外周面に位置決め凹部20bを形成したカム円盤20aを設ける。一方、基体部Aに対して延長部2を起伏回動する際に、このカム円盤20aのカム面としての外周面に弾性部材23(引っ張りバネ)の弾性付勢によって押圧付勢されつつこのカム面盤20の外周面に倣い移動するカム当接部24aを有するカム移動部24を前記延長部2に設けた構成としている。
従って、図13(a)に図示したようにカム移動部24のカム当接部24aを前記カム円盤20aの所定の位置決め凹部20b内に落ち込み係合させることで基体部Aに対して延長部2を所定の起伏回動角度位置に回り止め状態に位置決め保持でき、一方、図13(b)に図示したように、カム移動部24のカム当接部24aを前記弾性部材23の付勢に抗して位置決め凹部20bから脱することで、前記回り止め状態が解除される。
また、例えば図14に図示した別例のように、弾性部材23として、引っ張りバネではなく線材を湾曲成形して全体視略へ字状に形成して成るトーションバネを採用し、この弾性部材23としてのトーションバネの一端を前記フレーム杆21,他端をカム移動部24に固定連結して、このトーションバネのバネ力によりカム移動部24のカム当接部24aを付勢する構成としても良い。
尚、図12に図示したように、基体部Aに対して延長部2を最大開き回動位置に位置決め保持した際、この延長部2の前記基体部Aとの枢着連結側と反対の端側を伸長させてその左右横杆を握持部17(ハンドル部)とすると共に、基体部Aの前部の脚部4を基体部Aに折り畳み回動する一方、この基体部Aの左右両端部に設けたキャスター部7は折り畳み状態から下方突出状態となるように起き上がり回動し、更に基体部Aの基体フレームA’に対して上面部形成板1を前方に略90°起き上がり回動することで、図12に図示したようにこの上面部形成板1を荷台部として基体部Aをカート使用状態に切り替えできる。
また、符号31は、前記基体部Aのキャスター部7を折り畳み状態から下方突出状態となるように起き上がり回動する際に、所定の起き上がり回動角度でキャスター部7と当接してその起き上がり回動を阻止する回動阻止当接部31であり、基体部Aの基体フレームA’の一部にして前記キャスター部7の回動軸の近辺に突出状態に設けるものである。
また、上面部形成板1には回動軸の近辺にこの上面部形成板1の板面から立ち上がり突出状態にストッパ部材16を設けている。カート使用時には、キャスター部7が前記回動阻止当接部31に回動阻止当接されるまで基体部Aに対して起き上がり回動させた上で、上面部形成板1を基体フレームA’に対して前方の略90°起き上がり回動させると、図12に図示したようにこの上面部形成板1の回動軸の近辺に突設した前記ストッパ部材16が前記キャスター部7に当接してこのキャスター部7の折り畳み回動が阻止されるように構成している。即ち基体部Aに対して起き上がり回動させたキャスター部7を前記回動阻止当接部31とストッパ部材16とで回り止めして起き上がり状態を保持する構成としている。
尚、符号25は、基体部Aの後部と枢着連結して緩衝シート25であり、例えば図10に図示したように基体部Aの上面部1aの上部に重合状態に配することで、この上面部1aに座った際の快適性の向上を図るもので、また、基体部Aのカート使用時には、この緩衝シート25を例えば図13に図示したように基体部Aから開き回動させて延長部2側に重合状態に配しても良いし、また例えば基体部Aの基体フレームA’から上面部形成板1を前方に起き上がり回動させた後に前記緩衝シート25を基体フレームA’に重合状態に配しても良い。
また、その余の構成は上記実施例1と同様である。
本発明の具体的な実施例3について図面に基づいて説明する。
本実施例は、上記実施例1の別例であり、具体的には、図15〜図19に図示すると共に次のように構成したものである。尚、実施例1と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
図示したように、本実施例の延長部2の複数の各分割部材2Aは、上述した実施例1のように基体部Aと枢着連結されるヒンジ部11aを有する硬度の高い(例えば金属製などの)分割基体11の上面に可撓性を有する柔らかい板材を付設した構成とはせずに、板状の可撓性部材の端縁にヒンジ部11aを有して成る(金属製などの分割基体11は設けない)構成としている。
また、ヒンジ部11aは、単にこのヒンジ部11aに突設した差し込み凸部を前記基体部Aの後部取付部9Bに上方から差し込むだけでなく、このヒンジ部11aの差し込み凸部の先端に、前記基体部Aの後部取付部9Bに抜け止め係止保持し得る係止部26を設けた構成とし、図16(b)図示したように、ヒンジ部11aの差し込み凸部を基体部Aの後部取付部9Bに所定量圧入することでこの差し込み凸部の先端の係止部26が後部取付部9Bに抜け止め係止される構成としている。
また、基体部Aの上面部1aを構成する上面部形成板1は、基体部Aの左右方向中間部位置に設けた折り畳み軸部27を回動軸として、この基体部Aのキャスター部7を設けた側と反対側の上面部形成板1を、図17に図示したように基体部Aに対して起伏回動自在に構成している。
カート使用時には、起伏回動自在な前記上面部形成板1を、基体部Aのキャスター部7を設けた側の上面部形成板1上に重合状態となるように回動操作すると共に、更に起伏回動自在な上面部形成板1の一部(前記折り畳み軸部27から遠い端側の上面部形成板1)が、更にこの起伏回動自在な上面部形成板1に対して起き上がり回動軸部28を回動軸にして起き上がり回動する。
そしてこの起き上がり回動させた上面部形成板1の起き上がり回動軸部28側の端部を、図19に図示したように基体部Aの端部の荷台部保持部29内に差し込むことで、上面部形成板1の一部を基体部Aの上面部1aに対して面直交状態に保持し得るように構成し、この荷台部保持部29に端部を差し込んだ前記上面部形成板部1を、カート使用時の荷台部として構成している。
尚、カート使用時、基体部Aに対して左右のキャスター部7を下方突出状態に起き上がり回動した状態に保持する前記ストッパ部材16は、本実施例では、図18及び図19に図示したように、左右のキャスター部7を起き上がり回動させた後に、ストッパ部材16自身も基体部Aに対して下方突出状態に起き上がり回動し、前記左右のキャスター部7の内側側面に当接することでキャスター部7の折り畳み回動を阻止し得るように構成している。
また、このストッパ部材16を基体部Aに対して起き上がり回動する動作に連動して基体部Aの左右方向に進退可動し、図19に図示したように、前記荷台保持部29に差し込んだ前記上面部形成板1の端部の抜け止め孔30aに挿通してこの荷台部としての上面部形成板1が荷台保持部29内から抜け外れることを阻止する荷台保持杆30を前記ストッパ部材16に設けた構成としている。
カート使用時、実施例1のように上面部形成板1の一部を基体部Aから取り外して基体部Aの収納部6内に収納するのではなく、本実施例では一端側の上面部形成板1を基体部Aに対して起伏回動させて他端側の上面部形成板1に重合状態に配する構成としたから、それだけ収納部6の収納スペースを多く必要としない。
本実施例では、収納部6として、図18に図示したように、基体部Aの基体部フレームA’の前後フレーム間に底面部形成板3を架設し、基体部Aのキャスター部7を設けた側の上面部形成板1とこの底面部形成板3との間隙スペースを、前記延長部2の分割部材2Aなどを収納する収納部6として構成している。図中、符号6aは、図18に図示したようにカート使用時において収納部6に上方から差し込み収納した分割部材2Aなどを支承する収納底部6aである。
尚、図示した本実施例では、基体部Aに上述した実施例1のような取付部9Aや紐掛け部10を設けていないが、必要に応じてこれらを基体部Aに設ける構成としても良い。
尚、本発明は、これら実施例1〜3に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
実施例1の座席装置の使用状態を示す説明側面図である。 実施例1の座席装置の説明斜視図である。 実施例1の座席装置の説明分解斜視図である。 実施例1の座席装置の説明分解斜視図である。 実施例1の座席装置のカート使用時を示す説明斜視図である。 実施例1のキャスター部7の起伏回動作動を示す説明側面図である。 実施例1の座席装置のカート使用時を示す説明側面図である。 実施例1の補助基体部Bの説明斜視図である。 実施例1の座席装置の基体部Aに補助基体部Bを段積みしたカート使用時を示す説明側面図である。 実施例2の座席装置の説明斜視図である。 実施例2の座席装置の説明斜視図である。 実施例2の座席装置の説明斜視図である。 実施例2の座席装置の回り止め保持機構の作動説明図である。 実施例2の座席装置の回り止め保持機構の作動説明図の別例である。 実施例3の座席装置の説明斜視図。 実施例3の座席装置の延長部2の着脱構造を示す要部説明側断面図である。 実施例3の座席装置の説明分解斜視図である。 実施例3の座席装置の説明分解斜視図である。 実施例3の座席装置の要部説明斜視図である。
1 上面部形成板
1a 上面部
2 延長部
2a 延長面部
2A 分割部材
4 客部
5 固定手段
5b 止着杆挿通部
6 収納部
7 キャスター部
8 装着手段
A 基体部
s 傾斜面

Claims (7)

  1. 上面部に人が座したり伏したりする板状の基体部の前部に下方突出状態に脚部を設け、この脚部を傾斜面に接地固定して前記基体部の前部をこの傾斜面に対して浮上状態に保持しつつこの基体部の後部は傾斜面に接地して、この基体部の上面部を前記傾斜面に沿った傾斜状態ではなく水平状態若しくは前記傾斜面よりも水平に近い傾斜状態に保持し得るように構成し、前記基体部の後部には、この基体部の後部に設けた止着杆挿通部に挿通した止着杆を前記傾斜面に打ち込んで前記基端部の後部を前記傾斜面に固定する固定手段を具備するとともに、前記基体部の上面部の後端部から前記傾斜面の傾斜上側に向けて延設される座面,背もたれなどの延長面部を有する延長部を設け、前記基体部の後部に対して回動することで前記傾斜面の傾斜上側に接地するように前記基体部の後部に対して起伏回動自在に前記延長部を設けた構成としたことを特徴とする座席装置。
  2. 前記基体部は、前記脚部若しくは前記延長部を、この基体部に対して着脱自在若しくは折り畳み回動自在に設けた構成としたことを特徴とする請求項記載の座席装置。
  3. 前記基体部は、前記延長部を着脱自在に設けると共に、この基体部から脱着した延長部を収納する収納部を備えた構成としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の座席装置。
  4. 前記延長部は、前記基体部の後部に着脱自在に設ける複数の分割部材から成る構成とすると共に、この複数の分割部材により、前記基体部の上面部と略等しい左右幅寸法を有する形状にこの延長部の延長面部を構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の座席装置。
  5. 前記基体部は、着脱自在若しくはこの基体部に対して折り畳み回動自在にキャスター部を垂設した構成とし、このキャスター部を基体部に垂設した状態で、このキャスター部を走行用車輪として前記基体部を押動走行若しくは引動走行し得るように構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の座席装置。
  6. 前記基体部は、前記脚部及び前記延長部とをこの基体部に対して着脱自在若しくは折り畳み回動自在に設けると共に、この脚部と延長部とを基体部から脱着若しくは基体部に対して折り畳み回動して基体部を板状にコンパクト変形した際に、この基体部に装着若しくはこの基体部に対して折り畳み状態から起き上がり回動した前記キャスター部がこの基体部から下方突出状態に垂設されるように構成したことを特徴とする請求項記載の座席装置。
  7. 前記基体部の上面部を構成する上面部形成板の一部若しくは全部を、この基体部に対して着脱自在若しくは起伏回動自在に設けた構成とし、前記キャスター部を走行用車輪として前記基体部を押動走行若しくは引動走行する際に、前記基体部に対して起き上がり回動した前記上面部形成板が,若しくはこの基体部から脱着して装着手段を介してこの基体部の上面部に対して面交差状態に突設装着した前記上面部形成板が荷台部となるように構成したことを特徴とする請求項5,6のいずれか1項に記載の座席装置。
JP2007226948A 2007-08-31 2007-08-31 座席装置 Expired - Fee Related JP5297613B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007226948A JP5297613B2 (ja) 2007-08-31 2007-08-31 座席装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007226948A JP5297613B2 (ja) 2007-08-31 2007-08-31 座席装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009056158A JP2009056158A (ja) 2009-03-19
JP5297613B2 true JP5297613B2 (ja) 2013-09-25

Family

ID=40552458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007226948A Expired - Fee Related JP5297613B2 (ja) 2007-08-31 2007-08-31 座席装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5297613B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4900862B1 (ja) * 2011-05-13 2012-03-21 泰生 斉藤 腰掛け
JP5024804B1 (ja) * 2011-09-12 2012-09-12 泰生 斉藤 腰掛け
JP6058202B1 (ja) * 2016-11-04 2017-01-11 敏 小山 足場確保器具

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4711322Y1 (ja) * 1968-09-26 1972-04-26
JPS514891Y2 (ja) * 1972-06-23 1976-02-12
JPS5230309Y2 (ja) * 1974-05-29 1977-07-11
JPS5217798U (ja) * 1975-06-03 1977-02-08
NL8003515A (nl) * 1980-06-18 1982-01-18 Schuler Jacob Pieter Draagconstructie voor een stoel, tafel of dergelijke.
JPS60157551U (ja) * 1984-03-30 1985-10-19 池田物産株式会社 トノカバ−
JPH0626214Y2 (ja) * 1990-01-22 1994-07-20 健一 江 多効用椅子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009056158A (ja) 2009-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7097017B1 (en) Travel suitcase with seat
US20120036635A1 (en) Baby Carrier Rocker
US5772222A (en) Convertible vehicle
US9192235B2 (en) iChair
US6839918B1 (en) Collapsible wheel chair with displaceable seat panels
JP5297613B2 (ja) 座席装置
US20060022003A1 (en) Detachable mounting device for mobile auto entertainment unit
KR101419307B1 (ko) 편의 기능을 구비한 골프백
JP6503315B2 (ja) ソファーベッド装置
JP4693445B2 (ja) 自転車用幼児座席
JP2006167099A (ja) 車椅子
US7131696B1 (en) Seat device for a vehicle
JP2003116680A (ja) 幼児用ロッキングチェア
JP3802436B2 (ja) 折畳みベッド
JP4256139B2 (ja) 椅子
JP6863801B2 (ja) ポータブルトイレ
JP2010510112A (ja) ベビーカー
JP4493968B2 (ja) 車両用ベンチシート
JP2009067211A (ja) 椅子における傘の支持装置
CN213720901U (zh) 多功能移动躺椅
US6378886B1 (en) Adjustable anti-theft device for a folding wheelchair
US8991915B1 (en) Tray for foldable chairs
JP2005245388A (ja) 車載用収納容器
WO2009027749A1 (en) Lounger
JP4662761B2 (ja) 車椅子用の折り畳み式転倒防止装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100826

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120927

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130520

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130617

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5297613

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees