JP3035333U - 木造建築用補強金具 - Google Patents

木造建築用補強金具

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JP3035333U
JP3035333U JP1996009579U JP957996U JP3035333U JP 3035333 U JP3035333 U JP 3035333U JP 1996009579 U JP1996009579 U JP 1996009579U JP 957996 U JP957996 U JP 957996U JP 3035333 U JP3035333 U JP 3035333U
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Inventor
幾二郎 関根
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関根建設株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直角三角形の金属製基板における直交する二
辺を、夫々基板に対し90°方向へ折り曲げることで形
成される水平係止面と垂直係止面とが、互いに隅部で溶
接により接続されることなく一連に折り曲成形されるこ
とで、L字状隅部が強度的に十分な一体性を保持してい
るような建築用補強金具を提供する。 【解決手段】 金属製基板11における直交する二辺1
2a,13aの交点Aの内側に予め切欠き部15を設け
ておいて、前記直交する二辺を前記基板に対し同時に9
0°方向へ折り曲げると同時に、前記切欠き部15を円
弧状隅部19により連接するように、前記二辺と同方向
へ絞り込むように折り曲げることで、前記水平係止面1
2と垂直係止面13とが、互いに前記円弧状隅部19を
介して一体的に連続して折り曲げ成形される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、木造建築における柱と土台、あるいは柱と梁材等の接合部に取付け られて、構造物に強度を付与するための補強金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、木造建築における柱と土台、あるいは柱と、梁、桁材等の接合部に 取付けられる建築用補強金具としては、土台や桁材等の水平面に当接される水平 係止面と、柱等の垂直面に当接される垂直係止面とをL字状に形成し、これらの 水平係止面と垂直係止面における片側の側縁に直角三角形の金属製基板を設けた 木造建築用補強金具が一般的に知られている。
【0003】
【考案が解決すべき課題】
従来におけるこの種の補強金具は、図5に示すように、直角三角形の金属製基 板1における直交する二辺2a,3aの隅部にコの字状の隅切り部4を設けてお いて、前記直交する二辺2a,3aを基板1に対し夫々同方向へ90°折り曲げ ることで、土台や梁材等の水平面に当接される水平係止面2と、柱等の垂直面に 当接される垂直係止面3とがL字状に形成される。また、前記二辺2a,3aの 隅部にコの字状の隅切り部4を設けることで、水平係止面2と垂直係止面3とが 折り曲げられたときに、これらの面の先端が互いに突き合わされ、この突き合わ せ部分が溶接5されることで一個の金具として形成されている。
【0004】 前記の補強金具は、柱と梁材等の縦横の部材の接合部に取付けられる水平係止 面2と垂直係止面3とがL字状に形成され、これらの面2,3の片側が一枚の金 属製基板1により一体に連結されているので、この補強金具の水平係止面2と垂 直係止面3とが柱と梁材等の縦横の部材の接合部に取付けられることで、前記縦 横の部材が夫々前記金属製基板1を介して強度的に保持されることになる。
【0005】 この補強金具における水平係止面2と垂直係止面3とは、互いに突き合わされ る先端が溶接されることでL字状に形成されるので、先端の溶接部5は強度的に も十分なように適切に溶接処理されていなければならない。しかし、一般的には 、この溶接部5は単に突き合わされる先端を互いに連結するという程度の考え方 で溶接処理されていることが多いため、強度が十分なように適切に溶接処理され ているとは言えないような製品が多く、そのため従来の補強金具ではL字状隅溶 接部の強度がいちじるしく低下するという問題、またL字状隅溶接部が錆により 腐食して強度低下を生ずるという問題を有していた。
【0006】 勿論、このような問題点を有する補強金具においては、柱や梁、桁等の縦横部 材接合部に強力な外力が作用した際に、溶接5によって連結されるL字状隅部が 簡単に破壊してしまうことになるので、水平係止面2と垂直係止面3の相互によ る連結強度がなくなり、専ら両係止面2,3間を連結する金属製基板1だけで外 力に対応しなければならなくなり、ついには金属製基板1も折れ曲がってしまい 、補強金具としての役割を十分に果たすことができないという問題点を有してい る。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記のような従来の補強金具の問題点を解消するために、直角三角 形の金属製基板における直交する二辺を、夫々基板に対し90°方向へ折り曲げ ることで形成される水平係止面と垂直係止面とが、互いに隅部で溶接により接続 されることなく一連に折り曲げ成形されることで、L字状隅部が強度的に十分な 一体性を保持しているような建築用補強金具の提供を目的としたものである。
【0008】 請求項1の考案は、そのための具体的手段として、互いに直交する水平係止面 と垂直係止面における片側の側縁に、直角三角形の金属製基板を一体に設けてな る木造建築用補強金具において、前記金属製基板における直交する二辺の交点の 内側に予め切欠き部を設けておいて、前記直交する二辺を前記基板に対し同時に 90°方向へ折り曲げると共に、前記切欠き部のある交点の内側部分を前記直交 する二辺が円弧状隅部を介して連接されるように前記二辺と同方向へ絞り込むよ うに折り曲げることで、基板に対して90°方向へ折り曲げられる前記水平係止 面と垂直係止面とが、互いに前記円弧状隅部を介して一体的に連続して折り曲げ 成形されていることを特徴とする。
【0009】 また、金属製基板には、直交する二辺間の斜辺に対して平行な面に溝形の補強 リブを設けておくことが好ましく、更に、前記基板には該基板を筋かいなどに固 定するための多数の係止孔を開設しておくことが好ましい。
【0010】
【考案の実施の態様】
次に、本考案の実施例を図面について説明すると、本考案の補強金具は、図1 に示すように、基本的には直角三角形の金属製基板11と、この基板11の外周 における直交する二辺に設けられた水平係止面12および垂直係止面13とから 構成されており、形態としては、直角三角形の金属製基板11の外周における直 交する二辺が夫々基板11に対して90°方向に折り曲げられて、L字状をなす 水平係止面12および垂直係止面13の片側の側縁に、前記直角三角形の基板1 1が一体に設けられるような形状となっている。
【0011】 図1の補強金具が成形される前の段階において、前記水平係止面12および垂 直係止面13は、図2に示すように、後の工程で折り曲げられる折り線14によ り示した、基板11の外周における直交する二辺12aおよび13aとして、該 基板11と同一平面上に設けられていて、前記二辺12aおよび13aの交点A の内側に予め切欠き部15が設けられている。
【0012】 前記切欠き部15の切り取りは型抜きプレス機により行われるが、この切り取 りに際しては、前記切欠き部15と同時に、基板11上に該基板11の斜辺11 aと平行な溝形の補強リブ16a,16bを押圧して設けると共に、該基板11 を後述の筋かい23などに固定するための多数の係止孔17、更には、後の工程 で形成される前記水平係止面12および垂直係止面13の部分にボルト等の係止 孔18を開設しておく。
【0013】 また、前記切欠き部15は、前記折り線14の外側に形成される水平係止面1 2および垂直係止面13の高さHよりも短い高さhで、両係止面12,13の先 端間に円弧面が形成されるような幅wをもつように形成されている。
【0014】 前記のようにして型抜きプレス機により型抜きされた基板11は、次に押し曲 げプレス機により、基板11における前記折り線14に沿って、水平係止面12 および垂直係止面13が夫々基板11に対し同時に90°方向へ折り曲げられる ように曲げプレスされるが、この水平係止面12および垂直係止面13の曲げプ レスに際しては、同時に前記切欠き部15のある交点Aの内側部分を、前記直交 する水平係止面12および垂直係止面13と同方向へ円弧状に絞り込むように折 り曲げることで、直交する水平係止面12および垂直係止面13が互いに円弧状 隅部19を介して一体的に連続するように折り曲げプレス成形される。
【0015】 図2のように、水平係止面12および垂直係止面13の交点Aの内側に予め切 欠き部15を設けたので、水平係止面12および垂直係止面13を90°方向へ 曲げプレスすると同時に、前記切欠き部15のある交点Aの内側を、前記水平係 止面12および垂直係止面13と同方向へ円弧状に絞り込むように折り曲げるこ とにより、切欠き部15の高さhが、水平係止面12および垂直係止面13の高 さHよりも高く突出しない範囲の適切な形状に折り曲げることができる。
【0016】 この補強金具は、図3に示すように、水平係止面12および垂直係止面13を 柱20と桁21との接合部に当接して、前記夫々の係止面に開設された係止孔1 8からボルト22を取付けて固定する。また、図4に示すように、柱20と桁2 1との接合部に筋かい23を設ける場合には、水平係止面12および垂直係止面 13を柱20と桁21との接合部に当接すると共に、基板11を筋かい23の端 部側面に当接して、水平係止面12および垂直係止面13の係止孔18及び基板 11の係止孔17からスクリュー釘24を取付けて固定する。
【0017】
【考案の効果】
本考案にかかる補強金具は、金属製基板11における直交する二辺12a,1 3aの交点Aの内側部分に予め切欠き部15を設けておいて、前記直交する二辺 12a,13aを前記基板11に対し同時に90°方向へ折り曲げると同時に、 前記切欠き部15のある交点Aの内側を、前記二辺と同方向へ円弧状に絞り込む ように折り曲げることで、水平係止面12および垂直係止面13とが強度的に十 分な一体性を保持した円弧状隅部19を介して一体的に連続されることになり、 従って、構造体接合部に強力な外力が作用してもこの両係止面を接続する隅部1 9が破壊されることがなく、夫々の係止面12,13の側面に設けられた基板1 1による一体性と相まって補強金具としての強度を、従来の同種のものに比較し て大幅に増大することができる。
【0018】 また、基板11に斜辺11aと平行な溝状の補強リブ16a,16bが設けら れ、更に、この基板11は係止孔17を介して筋かい23の側面に取付けられる ようになっているので、水平係止面12と垂直係止面13と基板11とによる三 つの面による接合により、補強金具としての機能を従来のものに比較して向上さ せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る木造建築用補強金具の斜視図。
【図2】補強金具に成形される前の金属性基板の斜視
図。
【図3】使用状態の一例を示す斜視図。
【図4】使用状態の別の例を示す斜視図。
【図5】従来における同種補強金具の斜視図。
【符号の説明】
11:基板 11a:斜辺 12:水平係止面 12a:辺 13:垂直係止面 13a:辺 14:折り線 15:切欠き部 16a,16b:補強リブ 17,18:係止孔 19:円弧状隅部 20:柱 21:桁材 22:ボルト 23:筋かい 24:スクリュー釘

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに直交する水平係止面と垂直係止面
    における片側の側縁に、直角三角形の金属製基板を一体
    に設けてなる木造建築用補強金具において、前記金属製
    基板における直交する二辺の交点の内側に予め切欠き部
    を設けておいて、前記直交する二辺を前記基板に対し同
    時に90°方向へ折り曲げると共に、前記切欠き部のあ
    る交点の内側部分を前記直交する二辺が円弧状隅部を介
    して連接されるように前記二辺と同方向へ絞り込むよう
    に折り曲げることで、基板に対して90°方向へ折り曲
    げられる前記水平係止面と垂直係止面とが、互いに前記
    円弧状隅部を介して一体的に連続して折り曲げ成形され
    ていることを特徴とする木造建築用補強金具。
  2. 【請求項2】 金属製基板に、該基板の斜辺に対して平
    行な向きの溝形の補強リブが設けられている請求項1の
    木造建築用補強金具。
  3. 【請求項3】 金属製基板に多数の係止孔が開設されて
    いる請求項1の木造建築用補強金具。
JP1996009579U 1996-09-03 1996-09-03 木造建築用補強金具 Expired - Lifetime JP3035333U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011205906A (ja) * 2010-03-26 2011-10-20 Kubota Corp フレームの補強構造

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