JP3862535B2 - 接合金具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、1本の鉛直木材(柱)側面に水平木材(梁)の端面が突合され、両者が相対的に変位不可能に固定されるよう、両木材(柱・梁)間に介在する接合金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
木造住宅の柱・梁等の接合に関しては、従来はホゾ加工がわれ、一般に金具が殆ど使用されなかった。しかし、これでは接合強度が不足しがちで、ホゾの加工にかなりの手間を要するという問題があった。そこで、ボルト・ナットなどの金具を初めとする各種金具が開発され、ホゾと併用する方法がよく行われるようになっている。
【0003】
また、木材の接合作業の一層の簡略化と時間の短縮のため、近年はホゾの省略と共に、それに適合した、プレート状金具とピン、ボルトなどを含む各種接合金具が提案されている。
図10はその一例であって、薄い鋼板のプレス加工によってコの字状に形成されおり、水平木材20の端部に形成された2条の溝Mに差し込み可能で、かつ上辺に切り欠きI2,I2及びピンPI挿入用の挿入孔I1,I1が設けられた、相対する平行な差込部分I,Iと,鉛直木材10の側面にボルト・ナットBNで固定される接合部分Jと,が一体に接合されている。このような、接合金具は、あたかも鉄骨の接合のように工場で予め加工された木材同士の接合が可能であるため、広く使用されるようになっている。
【0004】
しかし、これらのプレート状金具とピン、ボルトなどを含む各種接合金具には次のような問題点がある。
【0005】
(1)鉛直木材10に取り付けられた状態では損傷し易い。
上記接合金具は、厚さ2〜3ミリ程度と薄いうえに、予め鉛直木材10に取り付けられた状態では、水平木材20への差込部分I,Iが長さ20センチ程度も突出しているため、輸送中や作業中に物体に衝突すると容易に曲がる恐れがある。曲がるとそのままでは水平木材20の溝Mへ差込不可能となるので、作業者はハンマ等で叩き、修正の必要があり、余計な手間がかかるうえに、それによって接合金具としての強度が低下する恐れもある。又、曲がりの程度によっては上記ハンマによる修正が効かない場合もある。従って、輸送前に予め鉛直木材10に取り付けられることは、実際には殆ど行なわれておらず、施工現場で行なわれる。
【0006】
(2)鉛直木材10への取り付けに手間と時間がかかる。
施工現場の接合金具の鉛直木材10への接合は、作業者が接合金具本体を手で支持しつつボルト・ナットBNを装着しスパナ等の工具を複数個締めなければならない。そのため、接合金具の構造は到って簡単であるが、木材10,20同士の接合には手間と時間とを要する。なお、これらの面倒な作業は(1)項に記されているように、施工現場でしか行なえない。
そのうえ、住宅街での狭い道路でのトラックやクレーンによる住宅の初期組み立て作業に当って、道路の占拠時間は可能な限り短く切り詰められる必要がありながら、木材10,20同士の接合時間の短縮を目的としたこの接合金具が、鉛直木材10への取り付けに多くの時間を要するのでは、上記要求を十分充たしているとは言い難い。
【0007】
(3)鉛直木材10へ接合金具が装着されたままでは輸送は困難である。
接合金具が鉛直木材10に予め装着され、施工現場に運搬されれば、住宅初期の組み立て作業のスピードアップに躍的に寄与するが、(1)項に記されたように差込部分I,Iが突出し、嵩張ってしまう。なお、接合金具の破損防止のために保護カバーの装着や輸送時の接合金具周辺への空間確保も考えられるが、それだけ無駄な空間が増加して、輸送効率が低下すると共に、保護カバー装着は、余分の作業が加わり、煩雑さが増加する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明の目的とするところは、上記従来例の欠点を解消した、構造が簡単で、接合が容易で、施工現場での木材同士の接合作業時間を著しく短縮する接合金具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達するために、請求項1の発明は、1本の鉛直木材(10)の側面に1本の水平木材(20)の端面が突き合わされ、両者が相対的に変位不可能に固定されるよう、両木材間に介在する接合金具であって、水平木材(20)の端面に形成された縦溝(M)に差し込まれると共に孔(I1)を有し、水平木材(20)の側面から挿通されるピン(PI)がその孔(I1)に貫通することによって水平木材(20)と結合される差込部分(I)と,その差込部分(I)の一端に垂直に一体結合され、差込部分(I)の差し込み時に前記水平木材(20)の表面から突出しないように前記縦溝(M)に納められる接合部分(J)と,鉛直木材(10)の前記側面に予め固定される接合具(K)と,を備えており、接合具(K)の鉛直木材(10)側面からの突出が、接合部分(J)の厚さと同程度に僅かであり、且つ接合部分(J)が鉛直柱状又は筒状に形成されていると共に、前記接合具(K)も鉛直柱状又は筒状に形成された鉛直突出部(S)を備えており、接合部分(J)とその鉛直突出部(S)とが上下同軸に配置され、接合されるように構成され、前記鉛直木材(10)と前記水平木材(20)とを変位不可能に固定することを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明の接合金具は、請求項1の発明に記載の構成に加えて、前記接合具(K)が、断面略L字状又は断面略横向きТ字状に一体に結合された、前記水平木材(20)の下面に当接される水平部(H)と,前記鉛直木材(10)の側面に当接されて固定される鉛直部(V)と,からなると共に、前記水平部(H)の上面に前記鉛直突出部(S)が垂設されていることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明の接合金具は、請求項2の発明に記載の構成に加えて、前記接合部分(J)に挿通されたボルト(B)が前記鉛直突出部(S)に締結されることによって、その接合部分(J)と鉛直突出部(S)とが接合されるよう、接合部分(J)、鉛直突出部(S)共に筒状に形成され、その鉛直突出部(S)の内面にネジが切られていることを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明の接合金具は、請求項2の発明に記載の構成に加えて、接合部分(J)の下部又は前記鉛直突出部(S)の上部に、鉛直方向同軸に突出部(SB)が設けられると共に、その突出部(SB)が嵌着されるよう、鉛直突出部(S)の上部又は接合部分(J)の下部に、鉛直方向同軸に凹み(U)が形成されていることを特徴とする。
【0013】
請求項5の発明の接合金具は、請求項4の発明に記載の構成に加えて、前記突出部(SB)が前記凹み(U)から抜けないよう、前記突出部(SB)及び前記凹み(U)には、1本の止めピンが跨って差し込み可能にピン孔(AI,AO)が穿けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明の接合金具は、請求項4又は5の発明に記載の構成に加えて、前記鉛直突出部(S)の凹み(U)の部分の外周部には、前記突出部(SB)が凹み(U)に差し込まれると共に、突出部(SB)の側面に一体に形成された凸部(PE)が差し込まれると、その凸部(PE)を介して、前記差込部分(I)を接合具(K)の鉛直部(V)に対して垂直に固定する外周部凹部(QU)が形成されていることを特徴とする。
【0015】
請求項7の発明の接合金具は、請求項6の発明に記載の構成に加えて、前記外周部凹部(QU)に、前記突出部(SB)の凸部(PE)が差し込まれたうえ、前記差込部分(I)が突出部(SB)の中心軸周りに回動され、接合具(K)の鉛直部(V)に対して垂直になると、差込部分(I)の回動を停止すると共に、鉛直方向の移動も停止するよう、水平方向の窪み(QUK)が形成されていることを特徴とする。
【0016】
なお、上記の課題を解決するための手段に記載された括弧内の記号は、図面及び後述する発明の実施の形態に記載された記号に対応する。
【0017】
請求項1の発明によれば、鉛直木材へ取り付けられる接合具は、鉛直木材側面に垂直な方向の突出の程度が、同じ方向の接合部分の幅の厚さと同程度に僅かであるため、鉛直木材へ予め取り付けられても、簡単な保護カバーで覆われれば、輸送中や作業中に物体に衝突し、損傷する危険性が少なく、しかも接合具及びその保護カバーが嵩張らず、輸送時それらに対する空間確保の必要性が少ないため、鉛直木材の車への積載量が増し、輸送負担が著しく軽減される。従って、現場での木材同士の接合に当たって接合具の鉛直木材への取り付けが不要となる。
【0018】
しかも、接合部分が鉛直柱状又は筒状に形成されていると共に、前記接合具が柱状又は筒状の鉛直突出部を備えており、その接合部分と鉛直突出部とが上下同軸に配置、接合されるよう構成されているため、接合部分と鉛直突出部とが上下同軸になるよう位置決めされたあとは、接合部分が鉛直方向に移動され、必要があれば回動されたり、接合部分と鉛直突出部にピン等が差し込まれたりするだけで、格別の工具なしに、前記接合具とワンタッチで接合可能であるため、住宅街での狭い道路でのトラックやクレーンによる住宅の初期組み立て作業等に当っても、道路の占拠時間が著しく短縮される。
【0019】
また、必要数まとめて梱包された、一体品の差込部分と接合部分が、現場での開梱、予め鉛直木材に固定された接合具への装着・接合、さらに水平木材への差込、ピンによる結合に到るいずれの作業も現場で容易に且つ短時間に施工可能である。
【0020】
なお、差込部分は水平木材の溝に差し込まれ、ピンの挿通によって、一体化され水平木材表面からの突出部分がないため、損傷を受けることなく、車等に積載、搬送可能であり、現場で接合部分と接合具との接合によっても鉛直木材に水平木材が容易に接合される。その他、本接合金具は、木材に対して脱着容易であって、それによって変形・損傷することもなく、繰り返し再利用可能である。
【0021】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の作用効果に加えて、接合具は、鉛直木材側面に垂直な方向の突出の程度が僅かであるうえに、構造簡単であって、堅牢であるため、鉛直木材に予め取り付けられていても、輸送中や作業中に物体に衝突し、損傷する危険性が著しく低下する。
【0022】
請求項3の発明によれば、請求項2の発明の作用効果に加えて、接合部分と鉛直突出部とが上下同軸になるよう位置決めされたあとは、接合部分に挿通されたボルトが鉛直突出部に締結されるか、又は接合部分に鉛直突出部が挿通され、鉛直突出部にナットが締結されることによって、接合部分と鉛直突出部とが格別の工具なしにワンタッチで接合される。
【0023】
請求項4の発明によれば、請求項2の発明の作用効果に加えて、接合部分と鉛直突出部とが上下同軸になるよう位置決めされ、さらに突出部が凹みに差し込まれたうえ、その中心軸の周りに回動されると、差込部分を接合具の鉛直部に平行に折り畳み可能であるため、差込部分を含む接合金具全体の、鉛直木材の側面に垂直な方向の突出程度(厚さ)は接合具のみのそれに略等しい。
そのため、接合金具全体が簡単な保護カバーで覆われれば、輸送中や作業中に物体に衝突し、損傷する危険性が少なく、しかも接合金具及びその保護カバーが嵩張らず、輸送時それらに対する空間確保の必要性が少ないため、接合金具全体が取付けられた鉛直木材の車への積載量が増し、輸送負担が著しく軽減される。
【0024】
従って、そのあとは現場で差込部分が接合具の鉛直部に垂直に起こされ、ピン等で接合部分が接合具の鉛直突出部に固定されれば、あとは差込部分に水平木材が固定されるだけでよく、現場での差込部分や接合部分の接合具への取り付けが不要となり、その分接合作業時間が短縮される。
【0025】
請求項5の発明によれば、請求項4の発明の作用効果に加えて、接合部分と鉛直突出部とが上下同軸になるよう位置決めされたあと、突出部が凹みに嵌合され、止めピンで接合部分が接合具の鉛直突出部に固定されるだけで、格別の工具なしに、接合部分が接合具にワンタッチで接合可能であるため、接合具への取り付けは、現場でもよく、その時期が限定されない。
【0026】
請求項6の発明によれば、請求項4又は5の発明の作用効果に加えて、突出部が凹みに差し込まれ、凸部が外周部凹部に差し込まれない状態では、差込部分を接合具の鉛直部に平行に折り畳み可能であり、差込部分が接合具の鉛直部に垂直に起こされ、凸部が外周部凹部に差し込まれ、さらにピン等で接合部分が接合具の鉛直突出部に固定されれば、格別の工具なしに、接合部分が接合具にワンタッチで接合可能である。
【0027】
請求項7の発明によれば、請求項6の発明の作用効果に加えて、突出部が凹みに差し込まれ、凸部が外周部凹部に差し込まれた状態でも、差込部分が突出部の中心軸の周りに回動可能であり、突出部が凹みの奥に差し込まれた状態で、凸部が回動され、窪みに嵌合されると、差込部分は接合具の鉛直部に垂直に起こされると共に、その回動及び鉛直方向の移動が止められる。そのため、接合部分を接合具の鉛直突出部に固定するピンが不要になる。
【発明の実施の形態】
本発明の接合金具の第1の実施の形態例として、鉛直木材(柱)に水平木材(梁)が接合される場合について図面を参照して説明すると図1(a)はその組立の手順を示す斜視図であり、図1(b)は組立後の状態を示す断面図である。
【0028】
この接合金具は、図1に示すように、従来例と同様に1本の鉛直木材10の側面に1本の水平木材20の端面が突き合わされ、両者を相対的に変位不可能に固定されるよう、両木材10,20間に介在するよう構成されたものであって、水平木材20の端面に形成された溝Mに差し込まれると共に孔I1を有し、水平木材20の側面から挿通されるピンPIがその孔I1に貫通することによって水平木材20と結合される差込部分Iと,その差込部分Iの一端に垂直に一体結合される接合部分Jと,さらに鉛直木材10の前記側面に予めワンタッチで固定される接合具Kと,よりなる。
【0029】
先ず差込部分Iについて説明すると、水平木材20の端部、鉛直方向に貫き、端面側に開口するよう形成された鉛直の溝Mに差し込み可能に鉛直板状に形成されており、ピンPIを水平方向に挿通可能な少なくとも1つのピン孔I1が穿けられており、しかも上部には位置決め用の切り欠きI2が形成されている。なお、水平木材20にも、前記ピン孔I1と共にピンPIが差込まれる水平の孔21が穿けられている。
【0030】
上記差込部分Iに一体に結合された接合部分Jは、ボルトBを挿通可能に鉛直円筒状に形成されており、その鉛直方向の長さは差込部分Iの高さより小さく、上端が差込部分Iの上端縁と同じ高さに位置し、後述するように、接合具Kの鉛直突出部Sをそれと上下同軸に配置可能に、その下端は差込部分Iの高さ方向の中間に位置するよう設定されている。
【0031】
接合具Kについて説明すると、鉛直木材10側面にボルト・ナットBNで固定される板状鉛直部Vと,その鉛直部Vに一体に垂設された板状水平部H(両者は断面略L字状又は断面略横向きТ字状に一体に結合されている)と,その水平部Hの上面に垂設された円筒状の鉛直突出部Sと,を備えている。なお、鉛直部Vにはボルト・ナットBN(図では皿ボルトが使用されている)を水平に挿通可能に複数のボルト孔V1が穿けられている。なお、水平部Hの下面と鉛直部Vとの間には補強用リブLが結合されている。また、鉛直木材10の側面には、鉛直部Vを埋め込み可能に凹み11が形成されていると共に、ボルト・ナットBNを挿通可能に複数個の水平のボルト孔12が穿けられている。
【0032】
前記鉛直突出部Sの高さは、前述のように、接合部分Jの下方に同軸に配置可能に、差込部分Iの高さから接合部分Jの高さが差し引かれた値に同じになるよう設定されている。また、前記水平部Hの、鉛直部Vに垂直方向の幅は、前記鉛直突出部Sの径と同じ、又は略同じであって、接合具Kの鉛直部Vからの突出の程度は、接合部分Jの径(厚さ)と同じに小さく形成されている。
【0033】
また、前記円筒状の鉛直突出部Sの内面には、前記接合部分Jに挿通されたボルトBが締結され、その接合部分Jと接合されるよう、雌ネジが切られている。
【0034】
これによれば、接合金具Kが鉛直木材10の側面にボルト・ナットBNで予め固定されていれば、たとえその接合金具Kの鉛直木材10への取り付けに若干の時間を要しても、木材10,20同士の接合時にはそれの取り付け時間が不要となる。しかも、接合部分Jが接合金具Kの鉛直突出部Sに対して上下同軸に位置決めされたあと、接合部分Jに挿通されたボルトBが鉛直突出部Sの雌ネジに締結されることによって、格別の工具なしに、前記接合金具Kとワンタッチで接合可能であるため、後は水平木材20が差込部分Iと接合されればよい。よって、住宅街での狭い道路でのトラックやクレーンによる住宅の初期組み立て作業等に当っても、道路の占拠時間が著しく短縮される。
なお、水平木材20と差込部分Iとの接合は、従来例同様に、前者の溝Mが後者の上方、平行に位置決めされ、下ろされ、溝Mに差込部分Iが差し込まれ、互いに一致するよう位置決めされた孔21、ピン孔I1にピンPIが差し込まれることによって行なわれる。
【0035】
また、鉛直木材10へ予め取り付けが接合金具Kの鉛直木材10の側面からの突出高さ(幅)が鉛直円筒状の接合部分Jの径と同程度に僅かであるため、簡単な保護カバーで覆われれば、接合金具Kが輸送中や作業中に物体に衝突し、損傷する危険性が極めて少なく、接合金具K及びその保護カバーが嵩張らず、輸送時それらに対する空間確保の必要性が少ないため、鉛直木材10の車への積載量が増し、輸送負担が著しく軽減される。
【0036】
なお、必要数まとめて梱包された、一体品の差込部分Iと板状接合部分Jは、現場での開梱、予め鉛直木材10に固定された接合金具Kへの装着・接合、さらに水平木材20の溝Mへの差込、ピンPIによる結合に到るいずれの作業も現場で容易に且つ短時間に施工可能である。
【0037】
さらに、図2に示すように、差込部分Iが水平木材20の溝Mに差し込まれ、孔21、ピン孔I1にピンPIが挿通されることによって、一体化されると、差込部分I、接合部分J共に水平木材20の溝Mに納められ、表面からの突出がないため、物体へ衝突しても損傷を受けることなく、まとめて車等に積載、搬送可能である。それによって、現場では単に接合部分Jと接合具Kとの接合によって鉛直木材10に水平木材20が容易に接合される。
【0038】
図3に示すように、差込部分Iに位置決め用の切り欠きが形成されておらず、その他の構成が上述のものと同じものも本発明に含まれ、その作用効果は上述のものと同じである。なお、上記差込部分Iに位置決め用の切り欠きのないものは、後述する他の実施の形態例でも採用可能である。その他、本接合金具は、木材に対して脱着容易であって、それによって変形・損傷することもなく、繰り返し再利用可能である。
【0039】
さらに別の実施態様について図4により説明すると、鉛直突出部分Sが筒状の接合部分J(鉛直突出部分Sと同じ長さにする)に挿通可能の形成されると共に、外面にネジが切られている。そのため、予め溝Mに差し込まれ、差込部分Iが水平木材20に接合されていれば、後は現場で接合部分Jに鉛直突出部分Sが挿通され、それの水平木材20の上面から突出した部分にナットNが締結されることにより、鉛直木材10と水平木材20とが容易に且つ短時間に施工可能である。
【0040】
図5により第2の実施の形態例について説明すると、円柱状の接合部分Jの下部に鉛直方向同軸に先の尖った突出部SBが設けられると共に、その突出部SBが嵌着されるよう、鉛直突出部Sの上部鉛直方向同軸に断面円形の凹みUが形成されている。さらに鉛直突出部Sに差込部分Iが接合、固定されるよう、突出部SB、鉛直突出部Sは、前者が後者に嵌合され、差込部分Iが鉛直部V(すなわち、鉛直木材10の側面)に垂直になるよう回動された状態で、止めピン(図示省略)を跨って挿通可能に、水平のピン孔AI,AOが穿けられている。
【0041】
なお、前記凹みUは鉛直突出部Sが円筒状であることによって形成されてもよい。また、上記構成とは反対に、鉛直突出部Sの上部、鉛直方向同軸に突出部SBが設けられると共に、その突出部SBが嵌着されるよう、接合部分Jの下部、鉛直方向同軸に凹みUが形成されてもよい。そのうえ、以上の構成を除く残りの部分は、第1の実施の形態例のそれと同じ構成である。
【0042】
これによれば、突出部SBが凹みUに上下に同軸に位置決めされたうえ、前者が後者に差し込まれたうえ、その中心軸の周りに回動されると、接合部分Jと一体に結合された差込部分Iを接合具Kの鉛直部Vに平行に折り畳み可能であるため、差込部分Iを含む接合金具全体の、鉛直木材10の側面に垂直な方向の突出程度(厚さ)は接合具Kのそれに等しくなる。
【0043】
そのため、差込部分Iを含む接合金具全体が簡単な保護カバーで覆われれば、輸送中や作業中に物体に衝突し、損傷する危険性が少なく、しかも接合金具及びその保護カバーが嵩張らず、輸送時それらに対する空間確保の必要性が少ないため、接合金具全体が取り付けられた鉛直木材の車への積載量が増し、輸送負担が著しく軽減される。
【0044】
その後、現場では差込部分Iが回動され、鉛直部Vに垂直に起こされ、それによって一致したピン孔AI,AOに殆んど工具なしにピンが挿通されるだけで、接合部分Jは鉛直突出部Sに容易に接合、固定される。
【0045】
第3の実施の形態例について図6により説明すると、第2実施の形態例の鉛直突出部Sの凹みUの部分の外周部、開口端に外周部凹部QUが形成されると共に、それに対応するよう、突出部SBの側面、付け根に一体に凸部PEが形成されている。それによって突出部SBが凹みUに差し込まれると共に、凸部PEが外周部凹部QUに一致するよう、中心軸の周りに回動され、前者が後者に嵌合されると差込部分Iが接合具Kの鉛直部Vに垂直に固定されるように構成されている。
【0046】
そのため、突出部SBが凹みUに差し込まれ、凸部PEが外周部凹部QUに差し込まれない状態では、差込部分Iを接合具Kの鉛直部Vに平行に折り畳み可能であり、差込部分Iが接合具Kの鉛直部Vに垂直に起こされると、凸部PEが外周部凹部QUが一致するよう位置決めされ、前者が後者に差し込まれ、さらにピン等で接合部分Iが接合具Kの鉛直突出部Sに固定されれば、格別の工具なしに、接合部分Iが接合具Kにワンタッチで接合可能である。
【0047】
第4の実施の形態例について図7乃至図9により説明すると、第3の実施の形態例の構成に加えて、外周部凹部QUの奥には水平方向の窪みQUKが形成されていて、凸部PEが差し込まれたうえ、差込部分Iが突出部SBの中心軸の周りに回動され、接合具Kの鉛直部Vに垂直になると、差込部分Iの回動及び鉛直方向の移動を停止するよう構成されている。なお、図8は、接合部分Jに凹部QU、窪みQUKが形成され、突出部SBに凸部PEが形成されたものである。
【0048】
それによれば、第3の実施の形態例の作用効果に加えて、突出部SBが凹みUに差し込まれ、凸部PEが凹部QUに差し込まれた状態でも、差込部分Iが突出部SBの中心軸の周りに回動可能であり、突出部SBが凹みUの奥に差し込まれた状態で、凸部PEが回動され、窪みQUKに嵌合されると、差込部分Iは接合具Kの鉛直部Vに垂直に起こされると共に、その回動及び鉛直方向の移動が止められる。そのため、接合部分Jを接合具Kの鉛直突出部Sに固定するピンが不要になる。
【0049】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、鉛直木材へ取り付けられる接合具は、鉛直木材側面に垂直な方向の突出の程度が、同じ方向の接合部分の幅の厚さと同程度に僅かであるため、鉛直木材へ予め取り付けられても、簡単な保護カバーで覆われれば、輸送中や作業中に物体に衝突し、損傷する危険性が少なく、しかも接合具及びその保護カバーが嵩張らず、輸送時それらに対する空間確保の必要性が少ないため、鉛直木材の車への積載量が増し、輸送負担が著しく軽減される。従って、現場での木材同士の接合に当たって接合具の鉛直木材への取り付けが不要となる。
【0050】
しかも、接合部分が鉛直柱状又は筒状に形成されていると共に、前記接合具が柱状又は筒状の鉛直突出部を備えており、その接合部分と鉛直突出部とが上下同軸に配置、接合されるよう構成されているため、接合部分と鉛直突出部とが上下同軸になるよう位置決めされたあとは、接合部分が鉛直方向に移動され、必要があれば回動されたり、接合部分と鉛直突出部にピン等が差し込まれたりするだけで、格別の工具なしに、前記接合具とワンタッチで接合可能であるため、住宅街での狭い道路でのトラックやクレーンによる住宅の初期組み立て作業等に当っても、道路の占拠時間が著しく短縮される。
【0051】
また、必要数まとめて梱包された、一体品の差込部分と接合部分が、現場での開梱、予め鉛直木材に固定された接合具への装着・接合、さらに水平木材への差込、ピンによる結合に到るいずれの作業も現場で容易に且つ短時間に施工可能である。
【0052】
なお、差込部分は水平木材の溝に差し込まれ、ピンの挿通によって、一体化され水平木材表面からの突出部分がないため、損傷を受けることなく、車等に積載、搬送可能であり、現場で接合部分と接合具との接合によっても鉛直木材に水平木材が容易に接合される。その他、本接合金具は、木材に対して脱着容易であって、それによって変形・損傷することもなく、繰り返し再利用可能である。
【0053】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の作用効果に加えて、接合具は、鉛直木材側面に垂直な方向の突出の程度が僅かであるうえに、構造簡単であって、堅牢であるため、鉛直木材に予め取り付けられていても、輸送中や作業中に物体に衝突し、損傷する危険性が著しく低下する。
【0054】
請求項3の発明によれば、請求項2の発明の作用効果に加えて、接合部分と鉛直突出部とが上下同軸になるよう位置決めされたあとは、接合部分に挿通されたボルトが鉛直突出部に締結されるか、又は接合部分に鉛直突出部が挿通され、鉛直突出部にナットが締結されることによって、接合部分と鉛直突出部とが格別の工具なしにワンタッチで接合される。
【0055】
請求項4の発明によれば、請求項2の発明の作用効果に加えて、接合部分と鉛直突出部とが上下同軸になるよう位置決めされ、さらに突出部が凹みに差し込まれたうえ、その中心軸の周りに回動されると、差込部分を接合具の鉛直部に平行に折り畳み可能であるため、差込部分を含む接合金具全体の、鉛直木材の側面に垂直な方向の突出程度(厚さ)は接合具のみのそれに略等しい。
そのため、接合金具全体が簡単な保護カバーで覆われれば、輸送中や作業中に物体に衝突し、損傷する危険性が少なく、しかも接合金具及びその保護カバーが嵩張らず、輸送時それらに対する空間確保の必要性が少ないため、接合金具全体が取付けられた鉛直木材の車への積載量が増し、輸送負担が著しく軽減される。
【0056】
従って、そのあとは現場で差込部分が接合具の鉛直部に垂直に起こされ、ピン等で接合部分が接合具の鉛直突出部に固定されれば、あとは差込部分に水平木材が固定されるだけでよく、現場での差込部分や接合部分の接合具への取り付けが不要となり、その分接合作業時間が短縮される。
【0057】
請求項5の発明によれば、請求項4の発明の作用効果に加えて、接合部分と鉛直突出部とが上下同軸になるよう位置決めされたあと、突出部が凹みに嵌合され、止めピンで接合部分が接合具の鉛直突出部に固定されるだけで、格別の工具なしに、接合部分が接合具にワンタッチで接合可能であるため、接合具への取り付けは、現場でもよく、その時期が限定されない。
【0058】
請求項6の発明によれば、請求項4又は5の発明の作用効果に加えて、突出部が凹みに差し込まれ、凸部が外周部凹部に差し込まれない状態では、差込部分を接合具の鉛直部に平行に折り畳み可能であり、差込部分が接合具の鉛直部に垂直に起こされ、凸部が外周部凹部に差し込まれ、さらにピン等で接合部分が接合具の鉛直突出部に固定されれば、格別の工具なしに、接合部分が接合具にワンタッチで接合可能である。
【0059】
請求項7の発明によれば、請求項6の発明の作用効果に加えて、突出部が凹みに差し込まれ、凸部が外周部凹部に差し込まれた状態でも、差込部分が突出部の中心軸の周りに回動可能であり、突出部が凹みの奥に差し込まれた状態で、凸部が回動され、窪みに嵌合されると、差込部分は接合具の鉛直部に垂直に起こされると共に、その回動及び鉛直方向の移動が止められる。そのため、接合部分を接合具の鉛直突出部に固定するピンが不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の第1の実施の形態例の接合手順を示す斜視図であり、(b)は、接合後の状態を示す断面図である。
【図2】図1の差込部分、接合部分が接合具との接合に先立って水平木材の溝に差し込まれた状態を示す側面図である。
【図3】図1とは異なる形状の差込部分を示す側面図である。
【図4】図1乃至図3とは異なる態様の接合された状態を示す側面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態例の接合前の状態を示す側面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態例の接合前の状態を示す側面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態例の接合前の状態を示す側面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態例の接合部分が鉛直木材の側面に平行に畳まれた状態を示す側面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態例の別の態様を示す側面図である。
【図10】(a)は、従来例の接合手順を示す斜視図であり、(b)は、接合後の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 鉛直木材
11 凹み
12 ボルト孔
20 水平木材
21 孔
AI ピン孔
AO ピン孔
B ボルト
BN ボルトナット
H 水平部
I 差込部分
I1 ピン孔
I2 切り欠き
J 板状接合部分
K 接合具
M 溝
N ナット
P ピン
PE 凸部
QU 外周部凹部
QUK 窪み
S 鉛直突出部
SB 突出部
U 凹み
V 鉛直部
V1 ボルト孔
Claims (7)
- 1本の鉛直木材の側面に1本の水平木材の端面が突き合わされ、両者が相対的に変位不可能に固定されるよう、両木材間に介在する接合金具であって、
前記水平木材の端面に形成された縦溝に差し込まれると共に孔を有し、水平木材の側面から挿通されるピンがその孔に貫通することによって水平木材と結合される差込部分と,その差込部分の一端に垂直に一体結合され、差込部分の差し込み時に前記水平木材の表面から突出しないように前記縦溝に納められる接合部分と,前記鉛直木材の前記側面に予め固定される接合具と,を備えており、
前記接合具の鉛直木材側面からの突出が、前記接合部分の厚さと同程度に僅かであり、且つ接合部分が鉛直柱状又は筒状に形成されていると共に、前記接合具も鉛直柱状又は筒状に形成された鉛直突出部を備えており、前記接合部分とその鉛直突出部とが上下同軸に配置され、接合されるように構成され、前記鉛直木材と前記水平木材とを変位不可能に固定することを特徴とする接合金具。 - 前記接合具が、断面略L字状又は断面略横向きТ字状に一体に結合された、前記水平木材の下面に当接される水平部と,前記鉛直木材の側面に当接されて固定される鉛直部と,からなると共に、前記水平部の上面に前記鉛直突出部が垂設されていることを特徴とする請求項1に記載の接合金具。
- 前記接合部分に挿通されたボルトが前記鉛直突出部に締結されることによって、その接合部分と鉛直突出部とが接合されるよう、接合部分、鉛直突出部共に筒状に形成され、その鉛直突出部の内面にネジが切られていることを特徴とする請求項2に記載の接合金具。
- 前記接合部分の下部又は前記鉛直突出部の上部に、鉛直方向同軸に突出部が設けられると共に、その突出部が嵌着されるよう、鉛直突出部の上部又は接合部分の下部に、鉛直方向同軸に凹みが形成されていることを特徴とする請求項2に記載の接合金具。
- 前記突出部が前記凹みから抜けないよう、前記突出部及び前記凹みには、1本の止めピンが跨って差し込み可能にピン孔が穿けられていることを特徴とする請求項4に記載の接合金具。
- 前記鉛直突出部の凹みの部分の外周部には、前記突出部が凹みに差し込まれると共に、突出部の側面に一体に形成された凸部が差し込まれると、その凸部を介して、前記差込部分を接合具の鉛直部に対して垂直に固定する外周部凹部が形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の接合金具。
- 前記外周部凹部に、前記突出部の凸部が差し込まれたうえ、前記差込部分が突出部の中心軸周りに回動され、接合具の鉛直部に対して垂直になると、差込部分の回動を停止すると共に、鉛直方向の移動も停止するよう、水平方向の窪みが形成されていることを特徴とする請求項6に記載の接合金具。
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