JP3033682U - 雨 樋 - Google Patents
雨 樋Info
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- JP3033682U JP3033682U JP1996006998U JP699896U JP3033682U JP 3033682 U JP3033682 U JP 3033682U JP 1996006998 U JP1996006998 U JP 1996006998U JP 699896 U JP699896 U JP 699896U JP 3033682 U JP3033682 U JP 3033682U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 樋本体に落葉やゴミが入り込むことを防止す
る雨樋を提供すること。 【解決手段】 屋根2から流れ落ちる雨水を受ける開口
面が網7で覆われている。
る雨樋を提供すること。 【解決手段】 屋根2から流れ落ちる雨水を受ける開口
面が網7で覆われている。
Description
【0001】
本考案は、屋根から流れ落ちる雨水を受ける雨樋に関するものである。
【0002】
一般の家屋では、屋根から流れ落ちる雨水を受ける雨樋が屋根の下端縁に取り 付けられている。雨樋はその長手方向において傾斜しており、その最も低い位置 に雨樋が受けた雨水を地面あるいは下水道に流す排水パイプの上端が取り付けら れている。
【0003】
ところで、雨樋や屋根の上方や近くに樹木等がある場合には、その樹木の葉が 雨樋や屋根の上に落ちる。特に、落葉の多い秋には、雨樋や屋根の上に大量の葉 がに落ちる。この状態で雨が降ると、屋根の上の落葉は、雨水によって雨樋の内 部に流される。樹木からの落葉と屋根から流される落葉によって、雨樋には次第 に落葉が堆積する。また、ビニール袋等のゴミが、風によって雨樋の上に飛ばさ れて、このゴミが雨樋に滞留する場合もある。このように、雨樋に落葉やゴミが 堆積すると、この堆積物によって雨樋や排水パイプが詰り、雨樋や排水パイプの 排水の働きが損なわれるという問題点がある。また、落葉やゴミの堆積により、 雨樋に雨水が溜り、雨樋から雨水か溢れるという問題点や、雨樋に溜った雨水の 重さによって雨樋が破損するおそれもある。
【0004】 よって、本考案の目的は、樋本体に落葉やゴミが入り込むことを防止する雨樋 を提供することにある。
【0005】
請求項1の考案は、屋根から流れ落ちる雨水を受ける雨樋の開口面が網で覆わ れた構成である。
【0006】 請求項2の考案は、請求項1記載の雨樋において、網が樋本体と一体成形され ている構成である。
【0007】 請求項3の考案は、請求項1記載の雨樋において、網の一側縁が樋本体の一側 縁に揺動自在に結合され、他側縁が樋本体の他側縁に対して係脱自在である構成 である。
【0008】 請求項4の考案は、請求項1記載の雨樋において、網が樋本体に対して着脱自 在である構成である。
【0009】 請求項5の考案は、請求項1,2,3または4記載の雨樋において、網が開口 面の上方に突出する向きに湾曲している構成である。
【0010】 請求項6の考案は、請求項1,2,3,4または5記載の雨樋において、網が 1〜5メッシュである構成である。
【0011】 請求項7の考案は、請求項1,3,4,5または6記載の雨樋において、網が ポリアミド繊維で形成されている構成である。
【0012】
本考案の第1の実施例を図1,2を用いて説明する。 図1において、符号1は雨樋を示す。雨樋1は、耐久性に優れた樹脂により成 形されており、屋根2の下端縁に沿って金具3により取り付けられる。雨樋1の 屋根2から流れ落ちる雨水を受ける開口面は網7で覆われている。樋本体4と網 7は上記の樹脂で一体成形される。
【0013】 網7は、開口面の前後左右方向に等間隔で穿設された方形の多数の孔6で構成 されており、屋根2から流れ落ちる雨水を通し、落葉の樋への侵入を防止すべく 1〜5メッシュのうちから選ばれることが望ましい。この実施例では略2メッシ ュに設定されている。具体的には、網目の孔6は、図2に示すように、略10m m×略10mmの大きさであり、孔6のピッチは、略13mmである。
【0014】 雨樋1は耐久性に優れた樹脂を用いて、周知の成形技術により、網7を形成す べき平坦面と樋本体4とを一体的に成形する。この段階では、上記平坦面には、 孔6は穿設されていない。次に、この平坦面に、多数の孔6を前後左右方向に等 間隔、かつ、略2メッシュで穿設する。その穿設方法には、熱溶融による穿孔や 高周波を用いる方法や孔6の部分だけを打ち抜く方法等がある。 金具3は、一般に市販されているものであり、屋根2に固定される固定部3a と、この固定部3aから延出して樋本体を支える湾曲部3bと、湾曲部3bの各 先端に設けられ、雨樋1の縁を挾持する挾持片3cとから構成されている。
【0015】 樹木からの落葉が雨樋1や屋根2の上に堆積している場合に雨が降ると、屋根 2の上の落葉は、雨水によって網7上に流されるが、雨樋1への侵入は、網7に よって防止され、これらの落葉は、網7上に留まるか、雨樋1から流れ落ちる。 ビニール袋等のゴミが、風によって雨樋1上に飛ばされてきても、これらの雨樋 1への侵入は、網7によって防止される。一方、雨水は、網7を通過して雨樋1 内に流入し、排水パイプに向かって流れる。 天気が雨天から晴天に変わり、網7上に残った落葉が乾くと、風によって落葉 やゴミは網上から吹き飛ばされる。
【0016】 第2の実施例を図3に示す。同図において、雨樋10の開口面を覆う網12は 、樋本体11とは別部材であり、樋本体11に対して着脱自在である。樋本体1 1は、一般に市販されている樋であり、簡単に説明すると、弾性を有し、耐久性 の良い樹脂から成形されていて、その断面形状を略半円状に形成されており、開 口縁部11bには、外方に突出した突条部11cがそれぞれ形成されている。 網12の両側縁には、樋本体11の突条部11cに対して係脱自在な係合爪部 12cがそれぞれ形成されている。網12は、樋本体11と同様の樹脂で形成さ れる。
【0017】 網12の樋本体11への装着は、まず、係合爪部12cの一側を突条部11c の一側に係合させ、次に、開口縁部11bの他側を樋本体11の内側に弾性変形 させつつ、係合爪部12cの他側を突条部11cの他側に係合させる。網12を 樋本体11から取り外すときには、樋本体11のいずれかの開口縁部11bを樋 本体11の内側に弾性変形させて、突条部11cと係合爪部12cとの係合を外 し、その後、もう一方の突条部11cと係合爪部12cとの係合を外す。
【0018】 雨樋10に砂埃等が堆積した場合や、万一、雨樋10の内部に落葉やゴミ等が 入り込んだ場合には、樋本体11から網12を取り外して、雨樋10の内部を掃 除する。この実施例は網12が樋本体11に対して着脱自在であるので、雨樋の 内部の掃除を容易に行なうことができる。 図3に示す網12の係合爪部12cは、網12の全長に亘って設けられている が、この係合爪部12cを網12の複数箇所に断続的に設けても良い。
【0019】 第3の実施例を図4に示す。同図において、雨樋15は、網16の一側縁が樋 本体17の一側縁に揺動自在に結合されている。網16及び樋本体17は、共に 弾性を有し、耐久性の良い樹脂で一体成形されている。樋本体17は、前述の実 施例と同様にその断面形状を略半円状に形成されており、開口縁部17bには、 外方に突出した突条部17cがそれぞれ形成されている。 樋本体17の一側縁の開口縁部17bには、周知のインテグラルヒンジ18に より網16の一側縁が揺動自在に連結されている。網16の他側縁には、樋本体 17の他側縁の突条部17cに対して係脱自在な係合爪部16aが形成されてい る。
【0020】 網16を閉じるときには、インテグラルヒンジ18を揺動中心として網16を 揺動し、係合爪部16aを突条部17cに弾発的に係合して雨樋15の開口面を 一点鎖線で示すように網16で覆う。網16を開くときには、樋本体17の開口 縁部17bを内側に弾性変形させて、突条部17cと係合爪部16aとの係合を 外してインテグラルヒンジ18を揺動中心として網16を揺動させる。
【0021】 第2の実施例と同様に、雨樋15に砂埃等が堆積した場合や、万一、雨樋15 の内部に落葉やゴミ等が入り込んだ場合には、網16を開いて雨樋の内部の掃除 を行なうことができる。この際、網16の係合爪部16aのみを係脱することで 網16の開閉を行なえるので、網16の開閉を容易に行なうことができる。また 、網16は樋本体17に連結されたままであるから、外した網16の置き場所に 困ることもない。この実施例においても、係合爪部16aを網16の側縁の複数 箇所に断続的に設けても良い。
【0022】 第4の実施例を図5に示す。同図において、図3に示す部材と同様の部材は、 図3で用いた符号と同一符号を付すにとどめてその説明を省略し、相違する点に ついて説明する。 雨樋20の開口面は、ポリアミド繊維からなる網21で覆われている。網21 は、一般に市販されている略2.5メッシュのナイロンメッシュである。網21 の両側縁部には、樋本体11の突条部11cに係合する係止爪部22がそれぞれ 設けられている。係止部材22は、樋本体11と同様の樹脂によって形成され、 樋本体11と略同様の長さを有している。
【0023】 網21は、その両係止爪部22を樋本体11の両突条部11cに係合させるこ とにより使用される。網21を樋本体11から外すときには、係止爪部22のい ずれか一方を突条部11cから外すことによって、網21の他方側縁部を自由に して樋本体11から外す。
【0024】 この実施例では、雨樋20の開口面の幅に応じて網21を裁断すれば良く、あ らゆる開口幅の雨樋に対応することができる。また、網21がポリアミド繊維で 形成されているので、耐久性が良い。 この実施例において、係止部材22を用いずに、金具3(図1参照)の挾持片 3cに網21の網目を引っかけて網21を樋本体11に取り付けても良い。網目 の大きい網を使用する場合には、網を二重に重ねて用いても良い。
【0025】 第5の実施例を図6に示す。同図において、図3に示す部材と同様の部材は、 図3で用いた符号と同一符号を付すにとどめてその説明を省略し、相違する点に ついて説明する。この実施例では、網25が雨樋11の上方に突出するように湾 曲されている。網25の屋根2と反対側の縁部には、二点鎖線で示すように、網 25から溢れる雨水を堰き止める堰26が上方に突出して一体形成されている。 堰26は、網25の全長に亘って設けられている。網25を湾曲させることによ って、落葉やビニール袋等のゴミが網25上に堆積しにくくなり、網目25aを 確保することができるので、雨樋11の排水機能をより良好に保つことができる 。万一、落葉やビニール袋等のゴミによって網25の網目が覆われて、網25上 に雨水が溜っても、この雨水は堰26によって堰き止められるので、雨樋11か ら溢れることが防止される。なお、堰26は、前述の実施例に適用しても有効で ある。
【0026】 以上説明した実施例では、断面形状が略半円状の雨樋について説明したが、樋 の断面形状は、略半円状に限定されることはなく、U字状や、V字状等でも良い 。また、網として方形の網目を説明したが、網目の形状は方形に限定されること なく、円形、長円形、楕円形、多角形等、任意の形状のものを採用することがで きる。網目の大きさは、落葉やビニール袋等のゴミの雨樋への侵入を防ぐことが できる程度の大きさであれば良く、小さい方が好ましい。
【0027】
請求項1の考案によれば、屋根から流れ落ちる雨水を受ける雨樋の開口面が網 で覆われているので、屋根から流れてくる落葉、樹木からの落葉、風で雨樋の上 に飛ばされてくるビニール袋等のゴミが雨樋へ入り込むことが防止される。した がって、雨樋の内部における落葉やゴミの堆積がなくなり、雨樋や排水パイプの 詰りを防止でき、屋根からの雨水を雨樋により確実に排水することができる。ま た、雨樋の排水の働きが確保されるので、雨樋に雨水が溜って、雨樋から雨水か 溢れ出るという問題や、雨樋に溜った雨水の重さによって雨樋が破損するおそれ も解消され、安定した排水機能を得ることができる。
【0028】 請求項2の考案によれば、網が樋本体と一体成形されているので、雨樋の製造 を容易にできる。
【0029】 請求項3の考案によれば、網の一側縁が樋本体の一側縁に揺動自在に結合され 、他側縁が樋本体の他側縁に対して係脱自在であるので、網の開閉が簡単であり 、雨樋の内部に砂埃等が堆積した場合など、雨樋の掃除を行なうことができる。 また、網が樋から離れることがないので、網の置場所に困ることもない。
【0030】 請求項4の考案によれば、網が樋本体に対して着脱自在であるので、樋の内部 に砂埃等が堆積した場合など、雨樋の掃除することができる。
【0031】 請求項5の考案によれば、網が上方に突出する向きに湾曲しているので、落葉 やビニール袋等のゴミが網上に堆積しにくくなり、網目を確保することができ、 雨樋の排水機能をより良好に保つことができる。
【0032】 請求項6の考案によれば、網が1〜5メッシュであるので、落葉やゴミの雨樋 の内部への侵入を防止できる。
【0033】 請求項7の考案によれば、網がポリアミド繊維で形成されているので、網の耐 久性が高い。また、網を雨樋の開口幅に応じて裁断することによって、あらゆる 開口幅の雨樋に対応することができる。
【図1】本考案の第1の実施例を示す、網と樋本体とが
一体成形された雨樋の斜視図である。
一体成形された雨樋の斜視図である。
【図2】網目の拡大平面図である。
【図3】本考案の第2の実施例を示す、網が樋本体に対
して着脱自在である雨樋の斜視図である。
して着脱自在である雨樋の斜視図である。
【図4】本考案の第3の実施例を示す、網が樋本体に対
して開閉自在である雨樋の斜視図である。
して開閉自在である雨樋の斜視図である。
【図5】本考案の第4の実施例を示す、網がポリアミド
繊維で形成されている雨樋の縦断面図である。
繊維で形成されている雨樋の縦断面図である。
【図6】本考案の第5の実施例を示す、網が湾曲してい
る雨樋の斜視図である。
る雨樋の斜視図である。
1,10,15,20 雨樋 2 屋根 3 金具 4,11,17 樋本体 6 孔 7,12,16,21,25 網 11b,17b 開口縁部 11c,17c 突条部 12c,16a,22 係合爪部 18 インテグラルヒンジ 25a 網目 26 堰
Claims (7)
- 【請求項1】屋根から流れ落ちる雨水を受ける開口面が
網で覆われた雨樋。 - 【請求項2】請求項1記載の雨樋において、 上記網が樋本体と一体成形されている雨樋。
- 【請求項3】請求項1記載の雨樋において、 上記網の一側縁が樋本体の一側縁に揺動自在に結合さ
れ、他側縁が樋本体の他側縁に係脱自在である雨樋。 - 【請求項4】請求項1記載の雨樋において、 上記網が樋本体に対して着脱自在である雨樋。
- 【請求項5】請求項1,2,3または4記載の雨樋にお
いて、 上記網が上方に突出する向きに湾曲している雨樋。 - 【請求項6】請求項1,2,3,4または5記載の雨樋
において、 上記網が1〜5メッシュである雨樋。 - 【請求項7】請求項1,3,4,5または6記載の雨樋
において、 上記網がポリアミド繊維で形成されている雨樋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996006998U JP3033682U (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 雨 樋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996006998U JP3033682U (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 雨 樋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3033682U true JP3033682U (ja) | 1997-01-28 |
Family
ID=43168559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996006998U Expired - Lifetime JP3033682U (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 雨 樋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3033682U (ja) |
-
1996
- 1996-07-18 JP JP1996006998U patent/JP3033682U/ja not_active Expired - Lifetime
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