JP3033611U - ゲーム機の蝶番装置 - Google Patents

ゲーム機の蝶番装置

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JP3033611U
JP3033611U JP1996006845U JP684596U JP3033611U JP 3033611 U JP3033611 U JP 3033611U JP 1996006845 U JP1996006845 U JP 1996006845U JP 684596 U JP684596 U JP 684596U JP 3033611 U JP3033611 U JP 3033611U
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leaf
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box
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piece
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JP1996006845U
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Inventor
桂 高草木
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株式会社北斗
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付作業が容易で防犯上有効なゲ−ム機の蝶
番装置を安価に提供する。 【解決手段】 前面扉12に止着する第1リーフ3と、
ボックス11に止着する第2リーフ4とからなり、第1
リーフ3に設けた軸孔31に第2リーフ4に設けた軸ピ
ン41を下側から挿入して開閉可能に軸着し、第1リー
フ3の取付面32の側縁に切欠状の係合部36を設ける
と共に、第2リーフ4の側片44に切起状の係合片45
を設け、前面扉12を閉止して第1リーフ3と第2リー
フ4を重合させると、係合片45が係合部36に嵌入
し、この状態では前面扉12を持ち上げることができ
ず、前面扉12とボックス11との間に隙間が生じな
い。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、ゲーム機の蝶番装置に関するものであり、特に不正遊技を防止可 能な蝶番装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スロットマシン等のゲーム機は、表示装置や制御装置を設けた前面扉 の一側を、ケースを構成するボックスと呼ばれる矩形の枠状部材に、蝶番装置を 用いて開閉可能に蝶着することにより構成している。この蝶番装置は、不正遊技 に対する防犯上の理由から、前面扉を持ち上げることができないように、分離不 可能なタイプの蝶番が使用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このため、従来の蝶番装置を使用して、前面扉をボックスに蝶着するには、前 面扉とボックスとを共に支えながら取付作業を行なわなければなかったので、最 低二人以上の作業員が必要であった。また、取付位置の調整に大変な手間と時間 が掛かる作業能率の悪いものであった。 また、ゲーム機においては前面扉が必要以上に大きく開かないように開き止め 金具を設けているが、個別に設けるため部品点数が増加するし、コストも掛かっ ていた。 本考案は上記に鑑み提案されたもので、取付作業が容易で防犯上有効なゲ−ム 機の蝶番装置を安価に提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載した考案は、ゲーム機を構成する前 面扉をボックスに対して開閉自在に蝶着する蝶番装置であって、第1リーフと第 2リーフとを開閉軸により分離可能に構成し、一方のリーフには係合片を設け、 他方のリーフには係合部を設け、両リーフを重合させた場合に、係合片と係合部 とが互に係合して第1リーフと第2リーフとが分離できないようにしたものであ る。 また、請求項2に記載した考案は、中間点を屈曲可能に軸着した解放角度規制 レバーの一端を、第1リーフに枢着すると共に他端を第2リーフに枢着し、屈曲 可能に軸着した中間点には、係止手段を設けて解放角度を規制するようにしたも のである。
【0005】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を図面の一実施の形態について説明する。図1はゲーム機として スロットマシン1を示す斜視図である。スロットマシン1は、ケースを構成する ボックス11と、このボックス11に対して蝶着装置、即ちヒンジを介して開閉 可能に蝶着される前面扉12とからなる。
【0006】 ヒンジは、図2に示すように、上側ヒンジ2Aと下側ヒンジ2Bとを用いる。 本考案に係る蝶番装置は、これらの上側ヒンジ2A及び下側ヒンジ2Bを共に構 成することができるが、上側ヒンジ2Aは従来の分離可能なヒンジでも支障がな い。
【0007】 本考案に係る蝶番装置を適用した下側ヒンジ2Bは、図示の実施形態によれば 、図3に示すように、前面扉12に止着する第1リーフ3と、ボックス11に止 着する第2リーフ4とからなり、第1リーフ3に設けた軸孔31に第2リーフ4 に設けた軸ピン41を上側から挿入して開閉可能に軸着する。
【0008】 第1リーフ3は、前面扉12の側支板13に止着するための取付面32及び係 止面33を有する断面形状がほゞL字型の金具であって、取付面32には位置決 め用のダボ34を備える。また、取付面32の側縁の中段部分を屈曲状に延出さ せて軸孔31を有する軸受部35を形成している。この軸受部35は上記延出部 分の先端を丸めて軸孔31を形成したものである。
【0009】 一方、第2リーフ4は、図示の実施形態では、ボックス11の補強金具を兼ね ている。このため、ボックス11の内面に沿う立片42及び底片43を有し、立 片42から延出する側片44の上縁に前記第1リーフ3の軸受部35に挿通可能 な上向きの軸ピン41を設けている。
【0010】 そして、前記した第1リーフ3及び第2リーフ4には、互に係合可能な係合片 45及び係合部36を設ける。図示の実施形態では、第1リーフ3の取付面32 の側縁に切欠状の係合部36を設けると共に、第2リーフ4の側片44に切起状 の係合片45を設けている。このため、前面扉12を閉止すると、即ち第1リー フ3と第2リーフ4を重合させると、係合片45が係合部36に嵌入する。この 状態では、前面扉12を持ち上げても上昇せず、前面扉12とボックス11との 間に隙間が開くことない。また、前面扉12を外すこともできない。従って、前 面扉12とボックス11との間に隙間を生じさせて行なう不正遊技を未然に防止 可能である。
【0011】 また、図5及び図6に示した実施の形態では、前面扉12を解放したときに隣 の遊技者や台に当たらないように、前面扉12の解放角度を約90度に規制する 解放角度規制手段5を設けている。この解放角度規制手段5は、中間点を屈曲可 能に軸着した解放角度規制レバー51の一端を、第1リーフ3に枢着すると共に 他端を第2リーフ4に枢着し、屈曲可能に軸着した中間点には、係止手段52を 設けて解放角度を規制するものである。
【0012】 即ち、図5に示すように、第1リーフ3の係止面33の下縁を舌片状に延出さ せて枢着片37を設け、この枢着片37に解放角度規制レバー51の第1レバー 51a側の先端をカシメて回動自在に枢着する。
【0013】 一方、第2レバー51bの他端には回動自在に取付ベース53を設ける。この 取付ベース53は、適宜な位置に取付孔を開設した板状部材であって、上記した ように第2レバー51bの他端が回動自在に枢着してある。そして、この取付ベ ース53は、前記した取付孔に通したビス54により第2リーフ4の底片43へ ネジ止めされる。
【0014】 解放角度規制レバー51は、第1レバー51aと第2レバー51bをリベット 等で軸着して中間点を屈曲自在に構成したものである。この中間点に設ける係止 手段52は、第1レバー51a及び第2レバー51bの端縁に、互に逆方向に起 立する第1係止片52a及び第2係止片52bを設けて構成する。即ち、両レバ ー51a,51bの解放角度を次第に開いていくと、第1係止片52aと第2係 止片52bとが係止して、これ以上開くことができない状態になる。尚、両係止 片52a、52bの位置は、解放角度に応じて決める。
【0015】 上記のような解放角度規制手段5を設けた実施の形態によれば、図6(B)に 示すように、前面扉12を閉止した状態では、両レバー51a,51bがほゞ重 る鋭角なV字状となり、他の部材の邪魔になることがない。一方、前面扉12を 開いていくと、第1係止片52aと第2係止片52bとが互に係止する位置に到 達する(図6(A))。この状態で更に前面扉12を開こうとしても、上記両係 止片が係止しているため、これ以上開くことができない。この状態を例えば前面 扉12が約90度開いた状態に設定すれば、メンテナンス作業等の際に、前面扉 12が隣のゲーム機にぶつかって破損させたり、他の遊技者の邪魔になるような ことがない。
【0016】 更に、図示の実施形態では、前面扉12の開閉を容易にすると共に、不正遊技 の防止のために、補助金具6を設けている。この補助金具6は、前面扉12に設 ける扉側金具7と、ボックス11に設けるボックス側金具8とからなる。
【0017】 扉側金具7は、例えば、図2に示すように、取付片71から起立する舌片状の 挿入係止片72を備え、該挿入係止片72の前端部の下縁には、テーパー状に乗 り上げ傾斜部73を形成し、挿入係止片72の上縁には、係止部74が形成して ある。尚、この扉側金具7は、金属板を打ち抜くと共に折曲して加工されている 。また、取付片71には取付孔75が開設してある。更に、挿入係止片72の先 端部分を若干屈曲させて挿入時のガイドとしている。
【0018】 一方、ボックス側金具8は、上下縁から一対の取付脚81が延出する基板82 を備え、この基板82には回転自在に乗り上げローラ83が設けてある。この乗 り上げローラ83は、当該ローラ83を挿通した支持軸84の基端を、上記基板 82にカシメることにより、回転自在に軸着してある。また、上側取付脚81の 基端部分には、ほゞ水平な係止面85を形成してある。尚、上記取付脚81をボ ックス11の側面に取り付けると、上下一対の取付脚81及び基板82並びにボ ックス11の側面により囲まれて前縁側が解放する挿入空間が形成される。
【0019】 上記のような補助金具6を設けたゲ−ム機の前面扉12を閉止する際は、挿入 係止片72の乗り上げ傾斜部73が、乗り上げローラ83によって上方へ案内さ れる。従って、前面扉12が若干下がっていても、乗り上げローラ83に案内さ れて前面扉12が持ち上がってボックス11内に正しく納まるので、ボックス1 1の上面と前面扉12の上面とが揃った正しい位置に閉止される。
【0020】 また、不正遊技を行なうための隙間を開けようと、前面扉12を持ち上げたと しても、ボックス側金具8の上側取付脚81に形成した係止面85に、挿入係止 片72の上縁に設けた係止面85が、下側から係止するので、前面扉12を持ち 上げることができずに隙間が生じない。従って、前記した下側ヒンジ2Bの係合 部36と係止片45との係合と相俟って、より安全なゲーム機となる。
【0021】 次に、本考案に係る蝶番装置の取付法を簡単に説明する。蝶番装置は、第1リ ーフ3と第2リーフ4とを夫々前面扉12及びボックス11るに個別に取り付け ることができる。従って、前面扉12とボックス11とを共に支えながら作業を 行なう必要がないので、一人の作業員で容易に実行できる。即ち、第1リーフ3 を前面扉12の側支板13にダボ34で位置決めしながら前面扉12を構成する プレートのプラスチック板と共に共締めする。
【0022】 一方、ボックス11側には、第2リーフ4を取り付ける。この第2リーフ4は ボックス11の隅部の補強金具を兼ねているので、別個の補強金具が不要となる 。尚、上側のヒンジ2Aについても同様に取り付ける。
【0023】 そして、第2リーフ4に設けた軸ピン41が、第1リーフ3の軸孔31に嵌入 するように、前面扉12を落とし込む。また、解放角度規制手段5を用いるとき は、前面扉12を装着した後、第2レバー51bをボックス11の底板43に固 定する。
【0024】 このように、本考案の蝶番装置によれば、前面扉12とボックス11とを分離 した状態で作業ができるので作業能率がよい。また、部品点数が減少してコスト の削減が可能である。更に、重量も軽減できる。しかも、前面扉側の第1リーフ 3は上側ヒンジ2Aにも下側ヒンジ2Bにも共用可能である。
【0025】 以上本考案を図面の実施形態について説明したが、本考案は上記した実施形態 に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した構成を変更しな い限り適宜に実施できる。
【0026】
【考案の効果】
以上要するに本考案は、第1リーフと第2リーフとを開閉軸により分離可能に 構成し、一方のリーフには係合片を設け、他方のリーフには係合部を設け、両リ ーフを重合させた場合に、係合片と係合部とが互に係合して第1リーフと第2リ ーフとが分離できないようにした蝶番装置であるため、前面扉をボックスに取り 付ける際には、前面扉とボックスとを分離した状態で作業ができるため、一人で 取付作業を実行可能であると共に、位置決めが容易で作業能率がよい。一方、前 面扉とボックスとを組み付けた後は、前面扉を持ち上げることができずに隙間が 生じないし、分離もできないので、不正遊技を確実に防止できる。また、部品点 数が減少してコストの削減が可能であり、重量も軽減できる。 また、本考案に係る蝶番装置は、解放角度規制手段を併設することができ、前 面扉が必要以上に開いて他のゲーム機を破損したり、他の遊技者の邪魔になるこ とがない。従って、本考案は実用的価値の極めて高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】スロットマシンの概略斜視である。
【図2】本考案に係る蝶番装置を使用したスロットマシ
ンの前面扉を開いた状態の斜視図である。
【図3】本考案に係る蝶番装置の一実施形態を示す斜視
図である。
【図4】蝶番装置の平面図である。
【図5】蝶番装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【図6】蝶番装置の動作を説明する平面図であって、
(A)は前面扉を開いた状態、(B)は閉じた状態を示
す。
【符号の説明】
1 スロットマシン 2 ヒンジ 3 第1リーフ 4 第2リーフ 5 解放角度規制手段 11 ボックス 12 前面扉 36 係合部 45 係合片 51 解放角度規制レバー 52 係止手段

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲーム機を構成する前面扉をボックスに
    対して開閉自在に蝶着する蝶番装置であって、 第1リーフと第2リーフとを開閉軸により分離可能に構
    成し、 一方のリーフには係合片を設け、他方のリーフには係合
    部を設け、 両リーフを重合させた場合に、係合片と係合部とが互に
    係合して第1リーフと第2リーフとが分離できないよう
    にしたことを特徴とするゲーム機の蝶番装置。
  2. 【請求項2】 中間点を屈曲可能に軸着した解放角度規
    制レバーの一端を、第1リーフに枢着すると共に他端を
    第2リーフに枢着し、屈曲可能に軸着した中間点には、
    係止手段を設けて解放角度を規制するようにしたことを
    特徴とする請求項1に記載のゲーム機の蝶番装置。
JP1996006845U 1996-07-16 1996-07-16 ゲーム機の蝶番装置 Expired - Lifetime JP3033611U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015024023A (ja) * 2013-07-26 2015-02-05 スガツネ工業株式会社 遊技機

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6224892B2 (ja) * 1976-05-15 1987-05-30 Matsushita Electric Works Ltd

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