JP3516713B2 - パチンコ機の蝶着装置 - Google Patents
パチンコ機の蝶着装置Info
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Description
置に関し、特に、パチンコ機の外枠に前枠を着脱自在に
且つ回動自在に軸着するパチンコ機の蝶着装置に関する
ものである。 【0002】 【従来の技術】パチンコ機は、外枠と呼ばれる矩形の枠
体の一側に、遊技盤や機構枠等を取り付けた前枠と呼ば
れる板状部材の一側を蝶着装置を介して着脱自在且つ回
動自在に軸着してある。そして、この蝶着装置は、外枠
と前枠の一側縁を開閉自在に蝶着する上下二組の蝶着体
からなり、上蝶着体は上部固定部材に設けた軸受部に、
上部回動部材に下向きに設けたピンを軸着し、また下蝶
着体は下部固定部材に上向きに設けたピンを、下部回動
部材に設けた軸受孔に軸着することにより、これらのピ
ンを支点に前枠を外枠に対して開閉自在に構成している
(例えば、実開昭64−20888号公報)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の蝶着装置は、上下のピンをほゞ同時に軸受部及
び軸受孔に挿着しなければならず、また軸受部の孔が見
難いので、組付作業が困難であった。本発明は上記に鑑
み提案されたもので、組付作業が容易なパチンコ機の蝶
着装置を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、外枠と前枠の一側縁を開閉自在に蝶着する上
下2組の蝶着体からなり、両蝶着体は、外枠に止着する
上固定部材及び下固定部材と、前枠に止着する上回動部
材及び下回動部材とを有し、上下蝶着体の何れか一方の
固定部材には、縁部に向けて開口する受入溝と支軸ピン
を形成すると共に、上記受入溝に重合可能な係合溝及び
誘導溝を形成したロック部材を上記支軸ピンにより回動
自在に軸着し、上記ロック部材と固定部材との間に付勢
手段を設けて、当該ロック部材を受入溝を封止する方向
に付勢し、上記固定部材に対応する回動部材には、前枠
の回動支軸及びロックピンを形成し、前記受入溝と係合
溝とにより前記回動支軸を回動自在に軸支すると共に、
前記誘導溝にはロックピンを誘導するようにして、蝶着
体の他の一方と共に回動自在に蝶着したものである。 【0005】 【作用】付勢手段によりロック部材を回動させることに
より、受入溝に受け入れた回動支軸を当該ロック部材に
設けた係止爪によって軸着すると共に、回動部材に設け
たロックピンをロック部材に設けた誘導溝に陥入させて
ロック部材の回動を停止し、回動支軸の離脱を防止す
る。 【0006】 【実施例】以下、本発明を図示の一実施例について説明
すると、図1はパチンコ機1の正面図、図2は平面図及
び底面図、図3は左側面図及び右側面図、図4は背面
図、図5は図1のA−A線断面図、図6は図1のB−B
線断面図である。 【0007】パチンコ機1は、窓部を有した額縁状の前
枠2の一側を外枠3に対して蝶着装置4を介して開閉可
能に蝶着し、上記窓部の上方部分にはガラスを装着した
ガラス枠ユニット5を開閉可能に軸着し、上記前枠2及
びガラス枠ユニット5を施錠装置6で施錠可能にする。
また、ガラス枠ユニット5の下方部分には上皿71等を
設けた上受皿ユニット7を設け、前枠2の下方部分には
下皿81や打球の飛距離を調整する操作ハンドル82等
を設けた下受皿ユニット8を設ける。また、上記前枠2
の窓部には遊技盤9を後方から臨ませる。この遊技盤9
は、後述する機構枠体10に形成した遊技盤載置台18
の上に載置され、リヤプレート101に設けた遊技盤受
部材181及び遊技盤ロック部材182よって両側縁を
支持することによって交換自在に取り付けてある。 【0008】前枠2の背面側にはリヤプレート101等
からなる機構枠体10を設ける。該機構枠体10には賞
球を貯留しておく上タンク102及び下タンク103、
パチンコ機1と外部の電源や管理装置とを接続すると共
にパチンコ機内部の遊技制御装置104及び本体制御装
置105並びに諸電気部材を接続する中継装置106、
入賞口へ入賞した入賞球を処理する入賞球処理装置10
7、該入賞球処理装置107からの信号に基づいて所定
数の賞球を排出する賞球払出装置108等を取り付け
る。また、図示していないセンター役物の後方部分を覆
うリヤカバー110を装着する。更に、上記リヤプレー
ト101には、セーフ球寄せ171や球集合部172等
を有するリヤ部材を設けて機構枠体10を構成する。 【0009】本発明に係る蝶着装置4は、上記したよう
に前枠2を外枠3に対して開閉可能に蝶着するためのも
のであって、その概略は、外枠3と前枠2の一側縁を開
閉自在に蝶着する上下2組の蝶着体40,41からな
り、両蝶着体40,41は、外枠3に止着する上固定部
材40a及び下固定部材41aと、前枠2に止着する上
回動部材40b及び下回動部材41bとを有し、上下蝶
着体40,41の何れか一方の固定部材、例えば上固定
部材40aには、縁部に向けて開口する受入溝401と
上支軸ピン402を形成すると共に、上記受入溝401
に重合可能な係合溝421と誘導溝422を形成したロ
ック部材42を、上記上支軸ピン402により回動自在
に軸着し、上記ロック部材42と上固定部材40aとの
間に付勢手段を設けて、当該ロック部材42を受入溝4
01を封止する方向に付勢し、上記上固定部材40aに
対応する上回動部材40bには、前枠2の回動支軸43
及びロックピン44を形成し、前記受入溝401と係合
溝421とにより前記回動支軸43を回動自在に軸支す
ると共に、前記誘導溝422にはロックピン44を誘導
するようにして、蝶着体40,41の他方と共に回動自
在に蝶着するものである。 【0010】次に、蝶着装置4の詳細を説明すると、図
7はこの蝶着装置4の一方を設けた前枠2の正面図及び
右側面図であって、図8は蝶着部分の詳細を示し、
(A)は図7のA部の平面図、(B)は同上の正面図、
(C)は図7のB部の正面図である。また、図9は上蝶
着体40を示し、(A)は上回動部材40bの平面図、
(B)は上固定部材40aの平面図、図10は上蝶着体
40の組立図、図11はロック部材42を示し、(A)
は平面図、(B)は縦方向の断面図、(C)は側面図、
(D)は横方向の断面図、(E)は底面図、図12はロ
ック部材42の動作を示す説明図である。 【0011】上蝶着体40は、木材を矩形に枠組してな
る外枠3の上横枠31aと左縦枠31bとが接合される
上側左側縁部分に止着する上固定部材40aと、前枠2
の上側左側縁に止着する上回動部材40bとからなる。 【0012】上記上固定部材40aは、例えば図9
(B)に示すように、ほゞL字状に屈曲する金属製の部
材であって、上面板が外枠3の前縁よりも延出し、後述
するロック部材42を回動自在に軸着するための上支軸
ピン402及び回動を案内するためのガイドピン403
が設けてある。 【0013】また、上面板の前縁には、後述する前枠2
の回動支軸43を受け入れるように、前縁に向けて開口
するほゞU字状の受入溝401を設ける。更に、この蝶
着体40を覆い隠すためのヒンジカバー45の取付孔4
05及びガイド孔406が設けてある。 【0014】上記上固定部材40aに回動自在に軸着す
るロック部材42は、図11に示すように、ほゞ円盤状
の部材であって中央に支持軸孔423を有し、上記ガイ
ドピン403を遊嵌するガイド長孔424を備えると共
に、受入溝401に対応する鈎状の係合溝421を縁部
に備えている。尚、係合溝421の先端は爪状の係止爪
425となっている。 【0015】また、ロック部材42には、後述する上回
動部材40bに突設するロックピン44を誘導する誘導
溝422を弓形に形成すると共に、後述する付勢手段の
バネ受ピン426を設ける。更に、上記ガイド長孔42
4の一端にストッパ部427を形成する。尚、このロッ
ク部材42には、適宜にリブないし厚肉部を設けて所望
の高さとしている。 【0016】上記のようなロック部材42は、上固定部
材40aの上支軸ピン402を支持軸孔423に挿通す
ると共に、ガイドピン403をガイド長孔424に遊嵌
している。上記両ピン402,403は上固定部材40
aにカシメられている。 【0017】そして、このロック部材42と上固定部材
40aとの間には、当該ロック部材42の係止爪425
で上固定部材40aの受入溝401を封止する方向に付
勢する付勢手段を設ける。この付勢手段は、図示の実施
例によれば、上支軸ピン402を中心にすると共に、ガ
イドピン403とバネ受ピン426との間に係止させた
スプリング46によって構成してある。 【0018】従って、ロック部材42は、上記スプリン
グ46の作用によって、図9の矢印A方向に付勢され、
通常は、ロック部材42の係止爪425が上固定部材4
0aの受入溝401を封止することになる。 【0019】前枠2の上端面に止着する上回動部材40
bは、前枠2の前端よりも延出した位置に、回動支軸4
3を突設すると共に、上記ロック部材42の誘導溝42
2に陥入するロックピン44が突設してある。また、図
示の実施例では、ガラス枠ユニット5のスライドピン5
52を挿通する通孔407が開設してある。 【0020】一方、下蝶着体41は、前枠2の左側下部
に止着する下回動部材41bと、外枠3の左側下部に止
着する下固定部材41aとからなり、下回動部材41b
には下固定部材41aの下回動支軸を挿通する下軸孔4
11が開設してある。この下軸孔411は、上記下回動
支軸を挿通し易くするためのテーパー411Aが形成さ
れている。 【0021】次に、上記のような構成の蝶着装置4によ
る前枠2の外枠3に対する組付及びその作用を説明す
る。 【0022】組付作業は極めて容易であって、前枠2を
適宜な角度開放した状態で、下固定部材41aの下回動
支軸412を、下回動部材41bの下軸孔411に挿通
すると共に、上回動部材40bの上回動支軸43を上固
定部材40aの受入溝401に臨ませて、ロック部材4
2の係止爪425に当接させる。そして、上回動支軸4
3を受入溝401内に押し込む。すると、係止爪425
がカム状に作用してロック部材42がスプリング46の
付勢に抗して図9の矢印B方向に回動し、上回動支軸4
3を受入溝401内に受け入れる。この受け入れた状態
では、ロック部材42がスプリング46の付勢によって
矢印A方向に回動して、係止爪425が受入溝401の
入口を封止すると共に、上回動支軸43が係止爪425
の内側に係止することになる。即ち、上回動支軸43も
回動自在に軸着される。 【0023】上記のような状態では、前枠2が開放した
ままであるし、ロック部材42が回動すると、上回動支
軸43が外れて危険である。そこで、本発明の蝶着装置
4においては、前枠2を閉止した状態では、ロック部材
42の回動が阻止されるように構成してある。 【0024】即ち、前枠2を図9の矢印C方向に回動さ
せると、上回動部材40bに突設したロックピン44が
ロック部材42の誘導溝422に陥入する(図12参
照)。この状態では、ロックピン44が誘導溝422の
内壁に当接するので、ロック部材42は回動できない。 【0025】一方、ロックピン44が誘導溝422から
外れる位置まで(例えば図12に破線で示す位置)前枠
2を開放すると、ロック部材42の回動が可能になる。
即ち、この状態において、係止爪425の基部に設けた
ロック解除用操作突部428を操作して、ロック部材4
2を矢印B方向に回動させれば、受入溝401の入口か
ら係止爪425が退避するので、上回動支軸43を外す
ことができる。 【0026】上記のような本発明に係る蝶着装置4によ
れば、下固定部材41aの下回動支軸412を下回動部
材41bの下軸孔411に挿入した状態で、上回動支軸
43を上固定部材40aの受入溝401に挿入すること
ができ、上下の回動支軸43,412をほゞ同時に軸孔
に挿入する必要がなく、組付作業が極めて容易である。
また、離脱も極めて容易であって、ロック部材42を回
動させた状態で、前枠2を単に手前へ若干引き出せばよ
い。従って、従来のように重い前枠2を上方へ持ち上げ
る必要がない。しかも、上記ロック部材42は、前枠2
を所定の位置まで開放した状態でないと回動できないの
で、遊技中に誤って操作突部428に触れてもロック部
材42が回動しないので上回動支軸43が離脱すること
がない。従って、前枠2が外れる恐れがなく安全であ
る。 【0027】上記のような蝶着装置4は、図13以下に
説明するようなパチンコ機1に適用できる。即ち、この
パチンコ機1は、前枠2が合成樹脂によって形成してあ
り、外枠3は木材を枠組して形成してある。 【0028】外枠3は、所定の大きさの木板からなる上
横枠31aと左縦枠31bと下横枠31cと右横枠31
dとを、矩形に枠組して構成する。また、下横枠31c
の上面には下横桟部材32を横架してある。そして、上
記上横枠31aと左縦枠31bとを接合する上側左側縁
部分には上蝶着体40を構成すると共に補強部材を兼ね
る上固定部材40aを設ける。 【0029】一方、左縦枠31bと下横桟部材32とが
衝接する部分には、下蝶着体41を構成する下固定部材
41aを設ける。また、上横枠31aと右縦枠31dが
衝接する部分の内側、右縦枠31dと下横枠31cが衝
接する部分の内側、及び左縦枠31bと下横枠31cが
衝接する部分の内側には、夫々補強金具33を設ける。
また、各枠材31a,31b,31c,31dを互いに
接続する部分には、ダボ34が埋め込んである。 【0030】下横桟部材32の前面には後述する外枠下
カバー35の後面に設けたリブ351を受け入れる切込
溝321が適宜間隔で設けてある。また、下横桟部材3
2の両側端付近には、上記外枠下カバー35を止着する
ための外枠下カバー取付孔322が開設してある。 【0031】上記下横桟部材32の上面には、前枠2を
開閉するときに、下端面が下横桟部材32の上端面と摺
接するときの摩擦を軽減し、下横桟部材32の破損を防
止する金属製の前枠支持片323が適所に止着してあ
る。一方、この前枠支持片323に対応する前枠擦れ止
め金具323Aが、後述する前枠基板21の下縁に取り
付けてある。 【0032】外枠下カバー35は合成樹脂で一体成型し
た部材であって、上記下横桟部材32の前面を覆う。即
ち、下受皿ユニット8の下方に位置する装飾部材であ
る。尚、この外枠下カバー35の一側には、下蝶着体4
1を覆うヒンジカバー部351Aが形成してある。 【0033】更に、上記各枠材31a,31b,31
c,31dの所望の部位は、適宜な形状の逃げ部が形成
してある。例えば、左縦枠31bは、図6に示すよう
に、前端面側を傾斜状に切り欠いて、前枠2を回動した
際の逃げ部39が形成してある。そして、この逃げ部3
9に対応する不正防止突部211Aが前枠基板21の裏
面側に突設してある。 【0034】上記のような構成の外枠3に対して開閉可
能に蝶着される前枠2は、図18に示すように、前枠基
板21、ガラス枠ユニット5、上受皿ユニット7、下受
皿ユニット8、及び機構枠体10等を主な構成要素とす
る。 【0035】蝶着装置4を取り付けると共に、ガラス枠
ユニット5、上受皿ユニット7、下受皿ユニット8、及
び機構枠体10を取り付ける前枠2のフレームとなる基
板21は、ほゞ矩形の窓部210を有する合成樹脂製の
額縁状の枠体である。 【0036】この前枠基板21の周縁部には、前面側に
向けて起立する不正防止用リブ211が設けられ、この
リブ211の外側に後述するガラス枠ベース本体51の
リブ51Bが重合する。 【0037】前枠基板21の一側には、前記した蝶着装
置4の上回動部材40bを上ヒンジ取付板212を介し
て取り付けると共に、下回動部材41bを下ヒンジ取付
板213を介して取り付ける。 【0038】上記窓部210の下方の下受皿ユニット8
に対応する部分には下板部22を形成する。この下板部
22は、額縁状の前枠基板21の下方部分を封止してい
るが、下皿81に上皿71から溢れた賞球を誘導する賞
球連絡口221が開設してある。また、後述する発射装
置の打球発射勢を調整するハンドル82の配線を通す配
線挿通孔222を開設する。更に、下受皿ユニット8を
取り付けるための下皿取付孔223を計8箇所に開設す
る。 【0039】上記下板部22の上縁のほゞ中央部分に
は、賞球払出装置108から払い出される賞球の連絡樋
224を取り付けるための賞球連絡樋取付孔225aを
開設した延出片225が設けてある。 【0040】前枠基板21の蝶着側の左縦枠部分23に
は、機構枠体10を構成するリヤプレート101の一側
を装着するためのリヤプレート挿入溝231を形成す
る。また、この左縦枠部分23の中段にはガラス枠を回
動自在に支持するガラス枠下ヒンジ部材232を設け、
該ガラス枠下ヒンジ部材232にはガラス枠回動支軸孔
233を開設する。更に、この左縦枠部分23には、後
述するガラス枠ベース本体51が回動したときの逃げ部
32Cが円弧状に設けてある(図6参照)。 【0041】一方、右縦枠部分24には、ガラス枠施錠
装置61を設ける。このガラス枠施錠装置61は、上下
に後述するガラス枠のロック片が係止するロック部61
1が設けてある。また、上記ロック部611を開口する
ためのロック解除レバー612がバネによって付勢され
た状態で装着してある。 【0042】また、この右縦枠部分24のほゞ中程に開
設した開口部241には、施錠装置6を構成するシリン
ダ鍵62を挿通して装着する。このシリンダ鍵62は前
枠2及びガラス枠を施錠及び解錠するための回動片62
1を備える。そして、上記シリンダ鍵62の前面には、
鍵飾り63及び鍵飾りカバー64を設ける。尚、鍵飾り
63の凹溝部63Aにガラス枠本体51のリブ51Bが
重合して不正防止を行なっている。 【0043】更に、右縦枠部分24の下方部位には、回
動可能に軸着した上受皿ユニット7の自由端側を受け止
める上受皿ユニットロック部材78を設ける。この上受
皿ユニットロック部材7は、ロック用の孔781を開設
した金属板であり、取付ネジによって所定の位置に止着
してある。 【0044】そして、この前枠基板21の適所には、位
置決めボス或は位置決め孔等の位置決め手段が形成して
ある。即ち、例えば、図示していないが上横枠部分25
及び右縦枠部分24の裏面側の適所には、リヤプレート
101を位置決めするための位置決めボスが突設してあ
る。 【0045】上記のような前枠基板21の裏面側に装着
するリヤプレート101は、例えば、0.8ミリ厚の鉄
板を成型したものであって、一側に上記前枠基板21に
設けたリヤプレート挿入溝231に装入する装入片11
1を延設すると共に、対辺側には取付ネジ120によっ
て止着するための右装着片112を延設する。また、上
辺側にも上装着片113が延設してある。 【0046】上記右装着片112は施錠装置6の逃げ部
114によって上下に分断されている。また、この右装
着片112及び上装着片113の適所には、前記した前
枠基板21に設けた位置決めボスに対応する位置決め孔
115及び取付ネジ120を通すための取付孔116が
開設してある。 【0047】上記のように、リヤプレート101の一側
に形成した装入片111を、前枠基板21に形成したリ
ヤプレート挿入溝231に装入すると共に、他側の装着
片112,113を取付ネジ120で取り付けるとき
は、位置決め及び装着が容易になる。 【0048】上受皿ユニット7は、前枠基板21に対し
て開閉可能に軸着する。この上受皿ユニット5に上皿7
1を形成すると共に、該上皿71の上流部分に連通する
賞球受樋72を設ける。尚、この賞球受樋72は、賞球
払出装置108の賞球排出樋109に連絡する。 【0049】上受皿ユニット7のベース基板73の上縁
部分には、前面側に向けて開口する不正防止溝731が
形成してあり、後述するガラス枠ベース本体51に形成
されている不正防止用のリブ517Aが挿入される。ま
た、このベース基板73には、上記賞球受樋72から賞
球を上皿71に導入する賞球導入口732が設けてあ
る。 【0050】上皿71は、ベース基板73と一体に形成
した前面カバー711を有し、この前面カバー711に
は、後述するガラス枠ユニット5に設けたランプカバー
53と連続的な意匠になるような上皿ランプカバー74
及び上皿飾りカバー741が設けてある。また、この上
皿ランプカバー71の端部には、上皿71の貯留球を下
皿81に排出するための球抜きボタン75が設けてあ
る。 【0051】また、前面カバー711の上皿71の下側
に位置する部分には、スリット状のスピーカー用開口部
76を形成し、図示していないスピーカーを臨ませ、効
果音等を放声する。 【0052】更に、ベース基板73の適所、図示の実施
例によれば、スピーカ用開口部76の近隣には、タッチ
スイッチ77を裏面側からビス止めしてある。このタッ
チスイッチ77は、例えば図柄表示装置の回転図柄を停
止する場合など、遊技に利用する。 【0053】そして、上記ベース基板73の蝶着部分に
は、ガラス枠ユニット5に設ける上皿セット用ヒンジピ
ン562を挿通する回動支軸孔733が設けてある。ま
た一方、自由端側の裏面には、図示していないが、上受
皿ユニット開閉部材が設けてある。この上受皿ユニット
開閉部材は、上下動可能な係止片を備え、該係止片が上
受皿ユニットロック部材78のロック用の孔781に係
合する。そして、上記上受皿ユニット開閉部材を押下す
ることによって係合を外せば、上受皿ユニット7を開放
することができる。尚、この上受皿ユニット開閉部材
は、ガラス枠ユニット5を開放した状態でないと操作す
ることができない。 【0054】下受皿ユニット8は、前記した前枠基板2
1の下方部分に固定状に止着される。このため、下受皿
ユニット8のベース部83の裏面側には、前記前枠基板
21に設けた下皿取付孔223に係合する係合部材を対
応位置に設けてある。また、上記上受皿ユニット7を軸
着するための回動支軸孔831がベース部81の一側上
端面に開設してあり、付勢部材により付勢された上皿セ
ット用ヒンジピン(図示せず)が挿入される。尚、上受
皿ユニット7を外す場合は、手動にて上記図示していな
いヒンジピンを上動して前記回動支軸孔831より抜け
ばよい。 【0055】上記ベース部83には、飛距離調整用のハ
ンドル82を取り付ける取付部84が設けてあり、この
取付部84には、配線挿通孔841が開設してある。上
記ハンドル82は、打球の飛距離を調整するための可変
抵抗器等が収設してあり、抵抗値の変化により打球発射
装置のソレノイド19に供給する電力を調整して飛距離
を調整するようになっている。従って、従来のハンドル
のように、バネの張力を調整する回動軸等を必要としな
い。尚、上記ソレノイド19は、遊技盤載置台18に止
着してある。また、上記ソレノイド19の発射前方に
は、遊技盤載置台18に設けた発射レール191が臨ん
でいる。 【0056】下受皿ユニット8のベース部83には下皿
81を一体に形成する。また、この下皿81の後壁部
分、即ちベース部83の一部には、当該下皿81に上皿
71の球を導入するため、前記した賞球連絡口221に
連通する賞球出口87が開設してある。更に、この下皿
81の底部には球抜き装置85を設けて、下皿81に貯
留した球をパチンコ機の下方に載置した球受箱に排出可
能とする。尚、球抜き装置85は球抜きレバー851を
備えている。 【0057】また、下受皿ユニット8には、下皿81に
隣接して灰皿86が設けてある。そして、この下受皿ユ
ニット8にも、パチンコ機全体として連続した意匠とな
るような下皿飾りカバー88が設けてある。 【0058】次に、パチンコ機1に特徴的な意匠を与え
るガラス枠ユニット5について説明する。このガラス枠
ユニット5は、図21に示すように、ガラス枠ベース本
体51と、ガラスレール枠52と、ランプカバー53を
主な構成部材とする。 【0059】ガラス枠ベース本体51は、窓部511を
有する額縁状且つ曲面状に合成樹脂により一体成型され
た部材であって、上方部分が前方にせり出している。ま
た上記窓部511の周囲には、後述するランプ群を収設
する機能空間部512を形成するように適度に膨出す
る。また、この機能空間部512には、例えば、ランプ
孔513や係止孔514を設ける。また、ランプ開口孔
515を設けてランプ基板516を臨ませる。更に、こ
の機能空間部512には、説明していない開口部や取付
部が適宜設けてある。そして、ガラス枠ベース本体51
の下縁には、不正防止用の溝及びリブ517Aが形成し
てある。尚、このガラス枠ベース本体51の一側には、
施錠装置6が臨む凹状空部519が設けてある。 【0060】また、ガラス枠ベース本体51の上側一隅
には、ガラス枠蝶着部517が形成してある。このガラ
ス枠蝶着部517には、上ガラス枠ヒンジ55を装着す
る。 【0061】上ガラス枠ヒンジ55は、スプリング55
1で付勢されるスライドピン552を有すると共に、基
板部553を備える。この上ガラス枠ヒンジ55を、ガ
ラス枠ベース本体51の裏面側に基板部553でネジ止
めする。すると、上記スライドピン552がスプリング
551の付勢で突出可能となる。 【0062】一方、ガラス枠ベース本体51の下側一隅
には、下ガラス枠ヒンジ56を設ける。この下ガラス枠
ヒンジ56は、下向に突出する上皿セット用ヒンジピン
562を備えている。 【0063】ガラス枠ベース本体51の裏面側の適宜位
置には、補強リブ591が適宜に形成してあり、当該ガ
ラス枠ベース本体51のねじれ等を防止している。ま
た、上記したように、裏面側にはランプ基板516等が
爪部材592によって止着してある。また、一隅にはラ
ンプ基板を兼ねるランプ用中継基板516aが設けてあ
り、この中継基板516aを介して各ランプ基板516
の点灯、点滅を制御している。尚、516bはランプ用
中継基板516aに設けられている配線コネクタであ
る。 【0064】そして、ガラス枠ベース本体51の裏面側
には、ガラス枠レール52を回動可能に軸着してある。
このため、ガラス枠レール用ヒンジ58が設けてある。
即ち、ガラス枠レール用上ヒンジ58aは、ヒンジピン
581を上向きに備える。また、下側のガラス枠レール
用ヒンジ58bは、上記下ガラス枠ヒンジ56と一体に
形成してあり、上向きに突出するヒンジピン561を備
える。 【0065】ガラス枠レール52は、図23に示すよう
に、正面図の形状がほゞ正方形の金属製の枠体であっ
て、2枚のガラス50を側方から装着可能なように、一
側方が開放すると共に、他側に上記上ヒンジ58a及び
下ヒンジ58bに対応するヒンジ片521a,521b
が設けてある。これらのヒンジ片521a,521b
は、金属板、例えばステンレス板を屈曲成型したもの
で、前記ヒンジピン581及び561に対応するヒンジ
孔を有する。そして、上記ヒンジ片521a,521b
は、同じくステンレス材からなるガラス枠レール本体5
22にスポット溶接してある。 【0066】ガラス枠レール本体522は、上ガラス枠
レール522a、下ガラス枠レール522b、右ガラス
枠レール522c、左ガラス枠レール522dを、互い
に直角に接合して構成してある。そして、三方のガラス
枠レール、即ち上ガラス枠レール522a、下ガラス枠
レール522b、右ガラス枠レール522cは、夫々内
向きに2条のガラス装着溝523を備えている。また、
上下のガラス枠レール522a,522bには、一対の
弾性片524a,524bを有するガラス押圧バネ部材
524を、夫々一組宛に上記ガラス装着溝523内にス
ポット溶接してある。 【0067】一方、左ガラス枠レール522dは、左側
からガラス50を装着可能なように開放しているため装
着溝を備えていない。しかし、このガラス枠レール本体
522をガラス枠ユニット5のベース本体51に装着し
たときに、後述するガラス枠レールロック片54に係合
する係合突部525が設けてある。 【0068】ガラス枠レールロック片54は、ガラス枠
レール本体522に装着したガラス50が抜け出ないよ
うに押えると共に、当該ガラス枠レール本体522をガ
ラス枠ベース本体51に回動可能に装着したときに、回
動を停止させるためのものである。 【0069】即ち、上記ガラス枠レールロック片54
は、例えば図24ないし図27に示すように、ベース本
体51に止着ビス510を止着するガラス枠錠受兼ロッ
ク片軸受部材57に回動自在に装着する部材である。こ
のガラス枠レールロック片54は、胴部541の側縁に
コ字状に対向する側腕部542,542の間に、弾性片
543を延設し、該弾性片543の先端部には、前記し
た左ガラス枠レール522dに設けた係合突部525に
嵌合する係合凹部544を形成してなる。また、上記一
対の側腕部542,542にはピン孔545が開設して
ある。 【0070】一方、上記ガラス枠錠受兼ロック片軸受部
材57は、ベース本体51に止着する取付基板571か
らストッパ部572が延出すると共に、上記ガラス枠ロ
ック片54を挿着する支軸ピン573が起立している。
尚、この支軸ピン573は上記取付基板571に例えば
カシメ手段によって形成してある。また、取付基板57
1には位置決め孔574が開設してあり、ベース本体5
1の位置決めボス518に嵌合する。また、取付基板5
71には、上記止着ビス510を通す取付孔575が開
設してある。 【0071】そして、上記ガラス枠レールロック片54
のピン孔545に、上記支軸ピン573を挿通して先端
部にEリングを装着して、当該ガラス枠レールロック片
54をガラス枠錠受兼ロック片軸受部材57に回動自在
に組み付ける。 【0072】ガラス枠レール52をベース本体51の上
ヒンジ58a及び下ヒンジ58bに軸着後、上方への離
脱を防止する上動防止部材582が止着ビス583によ
り取り付けてある。 【0073】上記のようなガラス枠レール52における
ガラス50の装着は、当該ガラス枠レール52をベース
本体51からガラス枠ヒンジ55,56を支点に回動さ
せた状態において、上記左ガラス枠レール522dから
ガラス50を上下のガラス枠レール552a,552b
のガラス装着溝523に挿入すると共に、右ガラス枠レ
ール522cのガラス装着溝523の底部に当接させ
る。そして、ガラス枠レール52を戻り回動させて、図
24に示すようにガラス枠レールロック片54が回動し
た状態にあるベース本体51に、ガラス枠レール52を
戻り回動させて密接させて、ガラス枠レールロック片5
4を図25に示すように回動させる。すると、ガラス枠
レールロック片54に設けた弾性片543の先端部の係
合凹部544が、前記した左ガラス枠レール522dに
設けた係合突部525に嵌合して、当該ガラス枠レール
ロック片54がロックされると共に、側腕部542,5
42の端面542Aが2枚のガラス50の端面に夫々臨
んで、当該ガラス50がガラス装着溝523から抜け出
すのを防止する。また、ガラス装着溝523に挿入した
ガラス50は、ガラス押圧バネ部材524によって挟着
されている。従って、ガラス50がガラス枠レール52
から外れる恐れはない。 【0074】ガラス枠ベース本体51の前面側には、ラ
ンプカバー53を設ける。このランプカバー53は、窓
部511の上縁に沿って設けた天ランプカバー531
と、左側縁に沿って設けた左ランプカバー532と、右
側側縁に沿って設けた右ランプカバー533とからな
る。また、ランプカバー53は、上受皿ユニット7の上
皿ランプカバー74及び上皿飾りカバー741並びに下
受皿ユニット8の下皿飾りカバー88と連絡して、パチ
ンコ機全体を統一したデザインとしている。 【0075】天ランプカバー531は、天板部分を構成
するカバー体531aと、前面板部分を構成するカバー
体531bと、底板部分を構成するカバー体531cと
からなり、色違いに一体成型してある。 【0076】また、右ランプカバー533は、中程に施
錠装置6を避ける凹陥部533aが形成してあり、この
凹陥部533aには、組立状態のとき、前記した鍵飾り
63及び鍵飾りカバー64が臨む。 【0077】上記した天ランプカバー531,左ランプ
カバー532,右ランプカバー533は、各ランプカバ
ーに設けた係止爪5311、5321、5331を、ガ
ラス枠ベース本体51に設けた係止孔514に係合させ
ることにより取り付けている。 【0078】そして、上記各ランプカバー531,53
2,533とガラス枠ベース本体51とが形成する機能
空間512には、ランプ基板516に装着したランプL
を配置する。 【0079】次に、上記した各部材の組立方法ないし開
閉方法の説明を簡単に行なう。先ず、ガラス枠レール5
2を一側上下に設けたヒンジ片521a,521bと上
ヒンジ58a及び下ヒンジ58bとを軸着してガラス枠
ベース本体51に対して回動可能とする。また、このガ
ラス枠レール52を、ガラス枠レールロック片54の回
動によってベース本体51に対して固定し、ガラス枠ユ
ニット5を構成する。 【0080】上記のように構成したガラス枠ユニット5
を、一側に設けた上ガラス枠ヒンジ55のスライドピン
552、及び下ガラス枠ヒンジ56のヒンジピン562
により、前枠基板21に対して回動自在に軸着する。
尚、上記ヒンジピン562は上受皿ユニット7の軸着ピ
ンと兼用になっている。 【0081】上記ガラス枠ユニット5は、ガラス枠施錠
装置61に設けたロック部611に、ガラス枠錠受兼ロ
ック片軸受部材57のストッパ部572が係合してロッ
クされる。一方、上記ロックを解除してガラス枠を開放
するには、施錠装置6のシリンダ鍵62に鍵を差し込ん
で回動片621を回すことにより上記ロック部611の
係合を解除してもよいし、前枠2が開放された状態にあ
れば、ロック解除レバー612を押下することにより解
除できる。尚、このガラス枠ユニット5は、上記上ガラ
ス枠ヒンジ55のスライドピン552を下向にスライド
させることにより、ベース本体51から外すことができ
る。 【0082】上受皿ユニット7は、図示していない下側
ヒンジと共に、回動支軸孔733にガラス枠ユニット5
に設けた上皿セット用ヒンジピン562を挿通して前枠
基板21に対して開閉可能に軸着する。一方、自由端側
は、図示していない上受皿ユニット開閉部材によってロ
ック可能とする。この上受皿ユニット開閉部材は、上下
動可能な係止片を備え、該係止片が上受皿ユニットロッ
ク部材78のロック用の孔781に係合する。そして、
上記上受皿ユニット開閉部材をガラス枠ユニット5を開
放した状態において、押下することによって係合を外せ
ば、上受皿ユニット7を開放することができる。尚、こ
の上受皿ユニット開閉部材は、ガラス枠ユニット5を開
放した状態でないと操作することができない。 【0083】そして、下受皿ユニット8は、前枠基板2
1の下方部分に図示していない係合部材によって固定状
に止着される。 【0084】上記のようにして組み立てた前枠2を、前
記した蝶着装置4によって、外枠3に対して開閉可能に
蝶着する。そして、この前枠2は施錠装置6によって施
錠可能である。即ち、外枠3の右縦枠31dに設けた前
枠ロック金具38に、前枠2のリヤプレート101に設
けた連動部材29の前枠開放レバー291の鍵型係合部
292が係合する。尚、この前枠開放レバー291は、
施錠装置6に鍵を差し込んで一方へ旋回させたときに、
当該連動部材29が可動して上記係合が外れるように構
成してあり、他方へ旋回させたときには、ガラス枠ベー
ス本体51が開放するように構成してある。 【0085】上記のような構成のパチンコ機1によれ
ば、前枠2を合成樹脂によって形成することができるば
かりではなく、自由な意匠のパチンコ機を提供可能であ
る。また、合理的な部品構成及び配置によって、組立が
容易になると共に作業能率が向上する。しかも、日常の
点検や部品の交換も容易である。そして、上記合成樹脂
製の前枠2によれば、木材の使用量を削減可能であるの
で自然環境の保護にも寄与することができ、実用的価値
が極めて高い。 【0086】以上本発明を図面の実施例について説明し
たが、本発明は上記した実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限り適
宜に実施できる。例えば、図示の実施例においては、上
蝶着体の固定部材にロック部材を設けているが、下固定
部材にロック部材を設けるようにしてもよい。 【0087】 【発明の効果】以上要するに本発明は、外枠と前枠の一
側縁を開閉自在に蝶着する上下2組の蝶着体からなり、
両蝶着体は、外枠に止着する上固定部材及び下固定部材
と、前枠に止着する上回動部材及び下回動部材とを有
し、上下蝶着体の何れか一方の固定部材には、縁部に向
けて開口する受入溝と支軸ピンを形成すると共に、上記
受入溝に重合可能な係合溝及び誘導溝を形成したロック
部材を上記支軸ピンにより回動自在に軸着し、上記ロッ
ク部材と固定部材との間に付勢手段を設けて、当該ロッ
ク部材を受入溝を封止する方向に付勢し、上記固定部材
に対応する回動部材には、前枠の回動支軸及びロックピ
ンを形成し、前記受入溝と係合溝とにより前記回動支軸
を回動自在に軸支すると共に、前記誘導溝にはロックピ
ンを誘導するようにして、蝶着体の他の一方と共に回動
自在に蝶着したので、一方の固定部材の回動支軸を回動
部材の軸孔に挿入した状態で、他方の回動支軸を固定部
材の受入溝に挿入することができ、従来の蝶着装置のよ
うに上下の回動支軸をほゞ同時に軸孔に挿入する必要が
なく、組付作業が極めて容易である。また、回動支軸の
離脱も極めて容易であって、ロック部材を回動させた状
態で、前枠を単に手前へ若干引き出せばよい。従って、
従来のように重い前枠を上方へ持ち上げる必要がない。
しかも、上記ロック部材は、前枠を所定の位置まで開放
した状態でないと回動できないので、誤ってロック部材
が回動することにより回動支軸が離脱して前枠が外枠か
ら外れる恐れがなく、安全性が極めて高い。
平面図、(B)は同上の正面図、(C)は図7のB部の
正面図である。 【図9】上蝶着体を示し、(A)は上回動部材の平面
図、(B)は上固定部材の平面図である。 【図10】上蝶着体の組立図である。 【図11】ロック部材を示し、(A)は平面図、(B)
は縦方向の断面図、(C)は側面図、(D)は横方向の
断面図、(E)は底面図である。 【図12】ロック部材の動作を示す説明図である。 【図13】パチンコ機の斜視図である。 【図14】パチンコ機の前枠及び外枠の斜視図である。 【図15】外枠の正面図である。 【図16】外枠の右側面図及び左側面図である。 【図17】外枠の平面図及び底面図である。 【図18】前枠の分解斜視図である。 【図19】ガラス枠の正面図及び底面図である。 【図20】ガラス枠の背面図及び一部欠截側面図であ
る。 【図21】ガラス枠ユニットの分解斜視図である。 【図22】図19のA−A線断面図である。 【図23】ガラス枠レールの正面図、左側面図、A−A
線端面図、及びガラス押圧バネ部材の斜視図である。 【図24】ガラス枠レールロック片の動作説明図であっ
て、未ロック状態を示す。 【図25】ガラス枠レールロック片の動作説明図であっ
て、ロック状態を示す。 【図26】図25のA−A線断面図である。 【図27】ガラス枠レールロック片及びガラス枠錠受兼
ロック片軸受部材の斜視図である。 【符号の説明】 1 パチンコ機 2 前枠 3 外枠 4 蝶着装置 5 ガラス枠ユニット 6 施錠装置 7 上受皿ユニット 8 下受皿ユニット 9 遊技盤 10 機構枠体 40a 上固定部材 40b 上回動部材 41a 下回動部材 41b 下回動部材 401 受入溝 402 上支軸ピン 42 ロック部材 421 係合溝 422 誘導溝 43 回動支軸 44 ロックピン 46 付勢手段としてのスプリング
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 外枠と前枠の一側縁を開閉自在に蝶着す
る上下2組の蝶着体からなり、 両蝶着体は、外枠に止着する上固定部材及び下固定部材
と、前枠に止着する上回動部材及び下回動部材とを有
し、 上下蝶着体の何れか一方の固定部材には、縁部に向けて
開口する受入溝と支軸ピンを形成すると共に、上記受入
溝に重合可能な係合溝及び誘導溝を形成したロック部材
を上記支軸ピンにより回動自在に軸着し、 上記ロック部材と固定部材との間に付勢手段を設けて、
当該ロック部材を受入溝を封止する方向に付勢し、 上記固定部材に対応する回動部材には、前枠の回動支軸
及びロックピンを形成し、 前記受入溝と係合溝とにより前記回動支軸を回動自在に
軸支すると共に、前記誘導溝にはロックピンを誘導する
ようにして、蝶着体の他の一方と共に回動自在に蝶着し
てなるパチンコ機の蝶着装置。
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