JP3032285U - 果菜物搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】果菜物の上下周面及び左右周面を同一条件で検
査でき、等階級の判定及び仕分けする作業が容易に行え
る果菜物搬送装置を提供する。 【解決手段】仕分け用コンベアの各回転体よりも若干上
方に各持上げ部材を突出して、各回転体間に載置された
ミカンを持上げ部材により一旦持上げるので、例えば、
各回転体間に挾まっていたり、或いは、斜め又は起立し
た状態のまま搬送される果菜物は、持上げ部材により下
方から突上げられて強制的に水平姿勢に向き修正される
ことになり、ミカンの上下周面及び左右周面を撮像用カ
メラにより平面的に撮像することことができ、その画像
データに基づいて、例えば、色、糖度、傷、腐り、外
径、形状、高さ、幅、体積、偏平度、成熟度等を等階級
検査装置により判定するので、等階級の判定及び仕分け
する作業が適確に行える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、例えば、ミカン、リンゴ、キウイ、梨、柿、桃、胡瓜、茄子、人 参、長芋等の果菜物を仕分けする作業に用いられる果菜物搬送装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、上述例のようなミカンを等階級別に仕分けする方法としては、例えば、 鍵盤状に配列された多数枚の受け板にミカンを順次載置し、受け板に載置された ミカンの上部周面と側部周面とを２台の撮像用カメラで別々に撮像して、撮像用 カメラで撮像した画像データに基づいてミカンの等階級を判定装置により判定す ると共に、その判定に基づいて、多数個のミカンを等階級別に仕分けする搬送装 置（特公平１−２４５５１号公報）がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上述した搬送装置は、受け板の載置面を、合成ゴム、人工芝等の被覆 部材により被覆して、ミカンの外周面に傷が付くのを防止しているため、相互の 接触抵抗が大きく、ミカンの向き及び姿勢に変位が起きにくいが、斜め又は鉛直 に起立した状態のままミカンが搬送されてしまうことがあり、撮像用カメラで撮 像する前に、作業者の手でミカンを水平姿勢に向き修正しなければならず、修正 作業に手間及び時間が掛かる。また、ミカンの上部周面及び側部周面を撮像用カ メラにより平面的に撮像するので、ミカンが起立していると、撮像用カメラによ り撮像されるミカンの外径、形状、高さ、幅、偏平度等の画像データが実物と大 きく異なり、判定基準となる判定データと画像データとに大きな差が生じるため 、等階級が適確に判定できないという問題点を有している。

【０００４】 この考案は上記問題に鑑み、各回転体間に載置された果菜物を一旦持上げて水 平姿勢に向き修正することにより、果菜物の上下周面及び左右周面を常時同一条 件で検査でき、等階級の判定及び仕分けする作業が適確に行える果菜物搬送装置 の提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１記載の考案は、搬送路の一側部に架設した無端帯の搬送側縁部に多数 の回転体を送り方向に直交して架設し、上記各回転体を、該各回転体間に果菜物 が載置される所定の間隔に隔てて送り方向に配列し、上記各回転体間の隙間には 、該各回転体間に載置された果菜物を水平姿勢に支持する多数の持上げ部材を配 列すると共に、上記各持上げ部材を、上記各回転体間に挿入させて該各回転体か ら果菜物の少なくとも一部を浮上がらせる突出位置と、該各回転体間の下方に没 入される没入位置とに出没動作する出没手段を設けた果菜物搬送装置であること を特徴とする。

【０００６】 請求項２記載の考案は、上記請求項１記載の構成と併せて、上記各回転体及び 各持上げ部材を、上記無端帯の搬送側縁部に直交して上下揺動可能に枢着すると 共に、上記回転体を、上記果菜物が載置される水平姿勢と、該果菜物が放出され る放出姿勢とに上下揺動可能に設け、上記持上げ部材を、上記水平姿勢の回転体 よりも上方に突出される突出位置と、下方に没入される没入位置とに上下揺動可 能に設けた果菜物搬送装置であることを特徴とする。

【０００７】 請求項３記載の考案は、上記請求項１又は２記載の構成と併せて、上記搬送路 上に、載置された果菜物の向きが変更される方向に転動させるべく、水平姿勢の 各回転体を回転する回転手段を設けた果菜物搬送装置であることを特徴とする。

【０００８】 請求項４記載の考案は、上記請求項３記載の構成と併せて、上記回転手段を、 上記果菜物を検査する搬送路上の検査領域前段に設けた果菜物搬送装置であるこ とを特徴とする。

【０００９】 請求項５記載の考案は、上記請求項３記載の構成と併せて、上記回転手段を、 上記搬送路上の前側検査領域と、後側検査領域との間に設けた果菜物搬送装置で あることを特徴とする。

【００１０】 請求項６記載の考案は、上記請求項３記載の構成と併せて、上記回転手段の前 段側及び後段側に設定した検査領域に上記出没手段を設けた果菜物搬送装置であ ることを特徴とする。

【００１１】 請求項７記載の考案は、上記請求項２記載の構成と併せて、上記持上げ部材を 放出姿勢の回転体よりも若干上方に突出される角度に揺動規制する揺動規制手段 を設けた果菜物搬送装置であることを特徴とする。

【００１２】

【作用】

請求項１記載の果菜物搬送装置は、出没手段により持上げ部材を出没動作させ 、各回転体間に各持上げ部材を挿入して、各回転体間に載置された果菜物を持上 げ部材により一旦持上げ、各回転体から果菜物の少なくとも一部を浮上がらせる ので、例えば、各回転体間に挾まっていたり、或いは、斜め又は起立した状態の まま搬送される果菜物は、持上げ部材により下方から突上げられて強制的に水平 姿勢に向き修正されることになり、果菜物の上部周面及び側部周面を常時同一条 件で検査、例えば、作業者の目、撮像用カメラで撮像して検査することができ、 果菜物の等階級、例えば、色、糖度、傷、腐り、形状、高さ、幅、体積、偏平度 、成熟度等を検査する作業が適確に行える。

【００１３】 請求項２記載の果菜物搬送装置は、上記請求項１記載の作用と併せて、各持上 げ部材を上下揺動させ、水平姿勢の各回転体間よりも各持上げ部材を上方に突出 して、各回転体間に載置された果菜物を各持上げ部材により一旦持上げて水平姿 勢に向きを修正する。その後、各回転体よりも各持上げ部材を下方に没入させて 、水平姿勢に向き修正された果菜物を各回転体間に載置するので、その姿勢を保 持した状態のまま搬送できる。

【００１４】 請求項３記載の果菜物搬送装置は、上記請求項１又は２記載の作用と併せて、 回転手段により各回転体を回転させ、各回転体間に載置された果菜物の向きを変 更（例えば、１８０度回転）することで、果菜物の上下周面及び左右周面を、例 えば、作業者の目、撮像用カメラ等の検査手段により確実に検査できる。

【００１５】 請求項４記載の果菜物搬送装置は、上記請求項３記載の作用と併せて、検査領 域に到達するまえに、回転手段により各回転体を回転させて、各回転体間に載置 した果菜物を回転することで、例えば、斜め又は鉛直に起立する果菜物が横転さ れ、果菜物の向き及び姿勢が揃えられ、検査が正確に行える。

【００１６】 請求項５記載の果菜物搬送装置は、上記請求項３記載の作用と併せて、前側検 査領域で果菜物の表側周面及び左側周面を検査した後、領域間に設けた回転手段 で各回転体を回転させて、各回転体間に載置された果菜物を表裏反転した後、後 側検査領域で果菜物の裏側周面及び右側周面を検査するので、全周面の検査作業 が確実に行える。

【００１７】 請求項６記載の果菜物搬送装置は、上記請求項３記載の作用と併せて、前後検 査領域に移動される持上げ部材を出没手段により出没動作させ、持上げ部材によ り果菜物を一旦持上げて水平姿勢に向き修正するので、前後検査領域に移動され る果菜物の上下周面及び左右周面の検査作業が確実に行える。

【００１８】 請求項７記載の果菜物搬送装置は、上記請求項２記載の作用と併せて、各回転 体を放出姿勢に揺動したとき、各回転体間に載置された果菜物が持上げ部材によ り突上げられ、各回転体の傾斜が小さくても、持上げ部材により果菜物が強制的 に排出されるので、排出が確実に行える。また、各回転体よりも持上げ部材の傾 斜が緩やかであるため、果菜物が持上げ部材に沿って斜め下方に放出され、果菜 物の向き及び姿勢が変位するのを防止できる。

【００１９】

【考案の効果】

この考案によれば、各回転体間に載置された果菜物を各持上げ部材により下方 から突上げて一旦持上げ、各回転体から果菜物の少なくとも一部を浮上がらせる ので、例えば、各回転体間に挾まっていたり、或いは、斜め又は起立して搬送さ れる果菜物を水平姿勢に向き修正することができ、常時、大小の果菜物を同一条 件で正確に検査することができる。従って、果菜物の等階級を判定する作業と、 等階級別に仕分けする作業とが適確に行える。しかも、サイズの異なる果菜物で あっても、確実に水平姿勢に復帰させることができ、各種果菜物を仕分けする作 業に用いることができる。各持上げ部材により持上げられた果菜物を、水平姿勢 に向き修正した状態のまま各回転体間に載置することで、果菜物の搬送姿勢が安 定する。

【００２０】 さらに、回転手段により各回転体を回転させて、果菜物の向きを変更（例えば 、１８０度回転）するので、果菜物の全周面が確実に検査できる。検査領域に到 達するまえに果菜物を回転することで、例えば、斜め又は鉛直に起立する果菜物 が横転され、果菜物の向き及び姿勢を揃えた状態で検査できる。前後検査領域の 間で果菜物を回転させ、前後検査領域で果菜物を一旦持上げて水平姿勢に向き修 正するので、果菜物の上下周面及び左右周面の検査作業が確実に行える。さらに また、各回転体を放出姿勢に揺動したとき、各回転体間に載置された果菜物が各 持上げ部材により突上げられ、各回転体の傾斜が小さくても、果菜物を強制的に 排出することができ、しかも、各持上げ部材に沿って斜め下方に果菜物が放出さ れるので、果菜物の向き及び姿勢が変位するのを防止できる。

【００２１】

【実施例】

図面は果菜物の一例として多数個のミカンを等階級別に仕分けする作業に用い られる果菜物仕分け装置を示し、図１及び図２に於いて、果菜物仕分け装置１は 、搬入用コンベア２上の供給位置ａに配設した放出機３で運搬ケースＣを上下反 転して、運搬ケースＣに投入された未選別のミカンＡ…を分散用コンベア４に放 出する。分散用コンベア４により分散されるミカンＡ…を４条の整列用コンベア ５…に夫々振分け、整列用コンベア５…により１列に整列されるミカンＡ…を４ 条の仕分け用コンベア６…に順次移載する。仕分け用コンベア６…上の検査位置 ｂに配設した等階級検査装置７によりミカンＡ…の等階級を判定し、その判定に 基づいて、仕分け用コンベア６…上の仕分け位置ｃ〜ｇに配設した放出用コンベ ア８…にミカンＡ…を等階級別に放出し、仕分け位置ｈに配設した回収用コンベ ア９に規格外のミカンＡを放出する。

【００２２】 上述した放出機３は、搬入用コンベア２上に設定した供給位置ａの一側縁部に 直交して反転コンベア１０，１１を張架し、反転コンベア１０，１１は、運搬ケ ースＣが保持される搬送幅に形成され、運搬ケースＣが保持される間隔に離間さ れている。未選別のミカンＡ…が投入された運搬ケースＣは、反転コンベア１０ ，１１により上下面を押圧保持して搬送しながら上下反転する。運搬ケースＣは 、反転コンベア１１の送り側終端部に張架した左右の押圧ベルト１２，１２によ り両側面を押圧保持して斜め上方に持上げ、運搬ケースＣ内に投入された全ミカ ンＡ…を反転コンベア１１に放出する。全ミカンＡ…は、反転コンベア１１の送 り側終端部に近接して張架した分散用コンベア４に移載される。空の運搬ケース Ｃは、上段側に架設した搬出用コンベア１３に移載して回収工程（図示省略）に 搬送する。

【００２３】 前述した分散用コンベア４は、反転コンベア１１の終端側下部に近接して第１ コンベア１４を張架し、第１コンベア１４の終端側下部に近接して第２コンベア １５を張架している。コンベア１４，１５は、分散ローラ１４ａ…と分散ローラ １５ａ…とを送り方向に対して大小のミカンＡが載置される間隔に隔てて多数本 架設し、分散ローラ１４ａ…と分散ローラ１５ａ…とを送り方向に周回移動させ ながら回転して、多数個のミカンＡ…を前後及び左右に分散して整列用コンベア ５…に移載する。なお、ローラの代わりに、平ベルトで搬送してもよい。

【００２４】 前述した整列用コンベア５…は、図３に示すように、第２コンベア１５の終端 部に近接して２本の送りベルト１６，１６を張架し、送りベルト１６，１６の終 端側中央部に近接して送りベルト１７を張架している。送りベルト１６，１６は 、送り方向に対してＶ字形となるように斜設され、一側の送りベルト１６を低速 回転させ、他側の送りベルト１６を高速回転させて、相互の速度差によりミカン Ａ…を前後方向に変位させて１列に整列する。送りベルト１７は、ミカンＡが１ 列に整列される搬送幅に形成され、低速側よりも速く、高速側よりも遅く回転さ れ、ミカンＡ…を１列に整列して搬送する。送りベルト１６，１６から送りベル ト１７に移載されるミカンＡ…は、移載側上部に張架した押えベルト１８で姿勢 を保持して搬送され、送りベルト１７から仕分け用コンベア６に移載されるミカ ンＡ…は、移載側上部に張架した押えベルト１９で姿勢を保持して搬送される。

【００２５】 押えベルト１８，１９は、例えば、柔軟性を有する人工芝生、ゴムベルト、布 生地等の無端帯で形成され、押えベルト１８は、送りベルト１６，１６の終端側 上部と、送りベルト１７の始端側上部との間に張架され、ミカンＡ…の上部周面 に押付けられる状態に弛ませて、送りベルト１７の送り速度と同期して回転させ る。押えベルト１９は、送りベルト１７の終端側上部と、仕分け用コンベア６の 始端側上部との間に張架され、ミカンＡ…の上部周面に押付けられる状態に弛ま せて、仕分け用コンベア６の送り速度と同期して回転させる。

【００２６】 前述した仕分け用コンベア６…は、図５、図６、図７に示すように、搬送路の 一側部に、例えば、チェーンやベルト等で構成される一対の無端帯２０，２０を 送り方向に平行して張架し、無端帯２０，２０を、送り側始端部及び送り側終端 部に軸支したスプロケット２０ａ，２０ａ間に張架して、減速機付き送り用モー タ２１の駆動力により、スプロケット２２，２３及び駆動チェーン２４を介して 、無端帯２０，２０を送り方向に回転させる。無端帯２０，２０の上縁部間には 、取付け部材２６…を送り方向に対して所定の間隔に隔てて固定し、取付け部材 ２６の搬送側下端部には、軸支部材２７…の下端部を送り方向に対して直交する 方向に枢着し、軸支部材２７…の上端部には、支軸２８…の基端側軸部を送り方 向に対して直交する方向に固定している。支軸２８…の遊端側軸部には、中空又 は中実に形成した各回転体２５…の軸中心部が自由回転可能に軸受され、３本一 組とする各回転体２５…を送り方向に対して直交する方向に上下揺動可能に枢着 すると共に、ミカンＡが載置される所定の間隔に隔てて多数組を配列している。 各回転体２５…は、送りベルト１７の送り速度よりも速く送り方向に周回移動さ れ、送りベルト１７から移載されるミカンＡ…を前後方向に離間して搬送し、検 査位置ｂ前段と同位置下部とに配設した回転機５６により回転される。

【００２７】 且つ、取付け部材２６の搬送側上端部には、係止レバー２９の中央部が前後回 動可能に枢着され、取付け部材２６と係止レバー２９との対向面間に圧縮装填し たコイルスプリング３０の弾性により、軸支部材２７の上端部に固定した係止軸 ３１に、係止レバー２９の先端部に形成した係止爪３２が係止される方向に回動 付勢され、取付け部材２６の上端部に固定した規制軸３３に軸支部材２７と係止 レバー２９とを当接して、係止軸３１と係止爪３２とが係止される位置に回動規 制している。係止軸３１と係止爪３２とを係止固定又は係止解除することで、ミ カンＡが載置される水平姿勢と、放出される放出姿勢とに回転体２５が上下揺動 される。軸支部材２７の下端部に突設した規制突起３４と、取付け部材２６の搬 送側前端部に固定した合成ゴム製の当接部材３５とを当接して、回転体２５を斜 め下方の放出姿勢に揺動規制する。なお、規制突起３４の角度、当接部材３５の 厚さを変えるだけで、回転体２５の回動角度が変更される。

【００２８】 軸支部材２７…を枢着する支軸２７ａ上には、板形状を有する持上げ部材３６ ，３６の基端部が上下揺動可能に枢着され、一方の持上げ部材３６の側縁部には 短尺形状を有する持上げ部材３６が連結されている。各持上げ部材３６…は、各 回転体２５…間に挿入される所定の間隔であって、出没可能な厚さ及び形状に形 成され、ミカンＡを水平姿勢に支持する所定の間隔に隔てて一体的に形成又は連 結している。なお、各持上げ部材３６…は、例えば、合成樹脂又は金属、木材、 セラミックス等の材質で形成され、その上縁部又は全体を合成樹脂で被覆しても よい。さらに、上縁部又は全体を、例えば、円筒形、円柱形、球形、菱形、軸形 等の各回転体２５…間に挿入される形状及び大きさに形成してもよい。各回転体 ２５…間の隙間と対応する形状に形成することで、持上げ時及び放出時に於いて 、ミカンＡの向き及び姿勢が変位するのを防止できる。また、各持上げ部材３６ …を、図１２に示すように、ボルト３７…及びナット３８…で一体的に連結固定 してもよく、任意間隔に可変調節できる。

【００２９】 各持上げ部材３６…の下縁部は、図８、図１３、図１４に示すように、検査位 置ｂ内の前後検査領域に架設した下部前後のガイド部材３９に夫々係合され、各 持上げ部材３６…をガイド部材３９に係合したとき、水平姿勢の各回転体２５… 間よりも各持上げ部材３６…の上縁部が若干上方に突出されると共に、各回転体 ２５…間に載置されたミカンＡが突き上げられる高さであって、各回転体２５… の外周面からミカンＡの少なくとも一部又は全部を非接触状態に浮上がらせる突 出位置に揺動ガイドされる。

【００３０】 各持上げ部材３６…をガイド部材３９から脱落させたとき、係止レバー２９を 枢着する支軸２９ａに各持上げ部材３６…の基端側上縁部が当接され、水平姿勢 の各回転体２５…間よりも下方であって、放出姿勢の各回転体２５…間よりも各 持上げ部材３６…の上縁部が若干上方に突出されると共に、各回転体２５…より も傾斜が小さく、各回転体２５…間に載置されたミカンＡが突き上げられる高さ であって、放出方向に向けてミカンＡが排出される高さ及び傾斜となる没入位置 に回動規制される。ガイド部材３９は、前後検査領域と対応するガイド部材３９ の中間部分を送り方向に向けて水平となる高さに架設し、始端側は送り方向に向 けて徐々に高くなるように斜設し、後端側は送り方向に向けて徐々に低くなるよ うに斜設している。

【００３１】 上述した回転体２５は、例えば、合成樹脂又は金属、木材、セラミックス等の 材質で形成され、回転体２５の外周面を中央部外周面から両端部外周面に向けて 大径となる形状している。回転体２５の外周面を、例えば、合成ゴム、軟質樹脂 等の接触抵抗の大きい部材（図示省略）により被覆することで、接触抵抗が大き くなり、各回転体２５…間に載置されたミカンＡが確実に回転され、ミカンＡの 位置及び姿勢が変位したり、傷が付くのを防止することができる。また、回転体 ２５の外周面又は被覆部材に、例えば、縞状、格子状、網目状等の突条部を複数 又は多数形成することで、上述と同様に接触抵抗が大きくなり、ミカンＡが確実 に回転される。なお、回転体２５の外周面を、一端側外周面から他端側外周面に 向けて同一外径となる形状に形成してもよい。

【００３２】 前述した等階級検査装置７は、図４、図５に示すように、仕分け用コンベア６ 上に設定した検査位置ｂ全体を遮光ボックス４０で囲繞して、検査位置ｂ内を前 側検査領域と後側検査領域とに分割している。遮蔽カバー４１で囲繞された前側 検査領域の上部には、ミカンＡの上部周面と対向して等階級を検査する撮像用カ メラ４５を配設し、その左側周面と対向して等級を検査する撮像用カメラ４６を 配設し、遮蔽カバー４２で囲繞された上部に、ミカンＡの上部周面と対向して腐 りを検査する撮像用カメラ４７を配設している。遮蔽カバー４３で囲繞された後 側検査領域の上部には、ミカンＡの上部周面と対向して等階級を検査する撮像用 カメラ４８を配設し、その右側周面と対向して等級を検査する撮像用カメラ４９ を配設し、遮蔽カバー４４で囲繞された上部に、ミカンＡの上部周面と対向して 腐りを検査する撮像用カメラ５０を配設している。

【００３３】 撮像用カメラ４５〜５０は、例えば、ＣＣＤカメラ、画素子（ＣＣＤ）等の撮 像手段で構成され、ミカンＡの等階級を判定するための判定装置本体５１と、ミ カンＡの映像を写し出すためのモニタ５２とに接続すると共に、検査位置ｂに配 設した物品検出センサS1、原点検出センサS2、通過検出センサS3と、仕分け位置 ｃ〜ｈに配設した原点検出センサS2、通過検出センサS3と、係止解除器５５とを 判定装置本体５１に接続している。遮蔽カバー４１，４３内に移動されるミカン Ａは、例えば、ハロゲンランプ等で構成される照光器５３…により照光され、遮 蔽カバー４２，４４内に移動されるミカンＡは、例えば、紫外線ランプ等で構成 される照光器５４…により照光される。

【００３４】 等階級及び腐りを検査する４個所の撮像個所には、図６に示すように、各回転 体２５…間に載置されたミカンＡの通過を検知する物品検出センサS1と、先頭の 回転体２５と対応して取付け部材２６の後縁部に固定された原点片２６ａの通過 を検知する原点検出センサS2と、各回転体２５…と対応して取付け部材２６の下 面側に突設された検出片２６ｂ…の通過数を検知する通過検出センサS3とを夫々 配設し、仕分け位置ｃ〜ｈには、図９に示すように、原点検出センサS2と、通過 検出センサS3とを夫々配設している。

【００３５】 検査位置ｂに於いて、センサS1，S2，S3による検知に対応して、各回転体２５ …間に載置されたミカンＡの上下周面及び左右周面を撮像用カメラ４５〜５０で 撮像し、撮像用カメラ４５〜５０で撮像した画像データと、各回転体２５…の番 地データとを対応させて判定装置本体５１に記憶する。判定装置本体５１に格納 された等階級及び腐り具合のデータと画像データとを比較して、等階級（例えば 、色、糖度、傷、腐り、外径、形状、高さ、幅、体積、偏平度、成熟度、等階級 に該当しない規格外）を判定する。センサS2，S3による検知に基づいて、仕分け 位置ｃ〜ｈに各回転体２５…が移動するまでの番地を計数し、その判定と対応す る仕分け位置ｃ〜ｈに各回転体２５…が移動したとき、係止解除器５５を作動し て、ミカンＡが載置された各回転体２５…を放出姿勢に上下揺動する。

【００３６】 上述した係止解除器５５は、仕分け位置ｃ〜ｈの一側部に、例えば、電磁ソレ ノイド、エアシリンダ等で構成される係止解除器５５を配設し、等階級検査装置 ７による判定に基づいて係止解除器５５を独立作動させ、係止レバー２９の後端 部を解除部材５５ａで連続押下し、軸支部材２７の係止軸３１と係止レバー２９ の係止爪３２とを係止解除して、ミカンＡが載置された各回転体２５…を放出姿 勢に揺動する。一方、仕分け用コンベア６の送り側始端部及び送り側終端部に軸 支した復帰板２０ａ，２０ａの外周縁部に、回転体２５及び持上げ部材３６を係 合しながら周回させて、回転体２５のみを水平姿勢に回動復帰させ、係止軸３１ と係止爪３２とを係止して、回転体２５を水平姿勢に回動規制する。なお、自重 又はバネ等の復帰手段で回動復帰させてもよい。

【００３７】 前述した回転機５６は、図１５に示すように、検査位置ｂの前段下部と、前後 検査領域の中間下部とに配設され、各回転体２５…の遊端側下部周面に対して圧 接される高さ及び位置に、例えば、合成ゴム、軟質樹脂、皮革等の接触抵抗の大 きい弾性部材で形成した回転付与ベルト５７を送り方向に平行して張架し、回転 付与ベルト５７を、送り側始端部及び送り側終端部に軸支したドラムロール５８ ，５８間に張架して、減速機付き回転用モータ５９の駆動力により、各回転体２ ５…の周回方向と一致する方向に高速回転（送り速度以上）させ、或いは、周回 方向と対向する方向に低速回転又は回転停止させて、回転付与ベルト５７に圧接 される各回転体２５…を矢印方向に回転させながら周回移動することで、各回転 体２５…の小径側周面部及び大径側周面部に生じる周速差により、各回転体２５ …間に載置された大小のミカンＡを同一領域で前後方向に表裏反転（例えば、１ ８０度）できる。他の回転方法として、図１６に示すように、回転付与ベルト５ ７と同一部材で形成された回転付与パッド６０に、各回転体２５…を圧接しなが ら周回移動させることで、上述と同様に、各回転体２５…間に載置されたミカン Ａが前後方向に回転される。

【００３８】 図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、果菜物仕分け装置１によ り多数個のミカンＡ…を等階級別に仕分けするときの作業動作を説明する。 先ず、図２、図３に示すように、未選別のミカンＡ…が投入された運搬ケース Ｃを搬入用コンベア２上に供給位置ａに搬送し、放出機３により運搬ケースＣを 上下反転して、運搬ケースＣに投入された未選別のミカンＡ…を分散用コンベア ４に放出する。分散用コンベア４により分散されるミカンＡ…を整列用コンベア ５…に夫々振分け、整列用コンベア５…により１列に整列されるミカンＡ…を仕 分け用コンベア６…の各回転体２５…に１個ずつ離間して移載する。

【００３９】 次に、図５に示すように、検査位置ｂ前段に移動される各回転体２５…を回転 機５６により回転させて、各回転体２５…間に載置したミカンＡ…を前後回転す ることで、例えば、斜め又は鉛直に起立するミカンＡが横転し、向き及び姿勢が 揃えられる。続いて、図１０、図１１に示すように、各回転体２５…間よりも若 干上方に各持上げ部材３６…を突出させ、各回転体２５…間に載置されたミカン Ａの一部又は全部を各持上げ部材３６…により浮上がらせた状態に一旦持上げる ので、各回転体２５…間に挾まっていたり、或いは、斜め又は起立した状態のま ま搬送される大小のミカンＡは、各持上げ部材３６…により突上げられて強制的 に水平姿勢に向き修正され、その姿勢を保持した状態のまま搬送される。

【００４０】 検査位置ｂの前側検査領域に於いて、図４、図６に示すように、センサS1，S2 ，S3による検知に対応して、各回転体２５…間に載置したミカンＡの表側周面と 左側周面とを撮像用カメラ４５，４６で同時撮像し、表側周面の腐り具合を撮像 用カメラ４７で撮像して、撮像用カメラ４５，４６，４７で撮像した画像データ と、各回転体２５…の番地データとを対応させて判定装置本体５１に記憶する。

【００４１】 次に、各持上げ部材３６…を一旦没入させ、向き修正されたミカンＡを各回転 体２５…間に載置して搬送する。前側検査領域の直後に於いて、上述と同様に、 各回転体２５…を回転機５６により回転させて、各回転体２５…の小径側外周面 と大径側外周面とに生じる周速差により大小のミカンＡが前後方向に表裏反転す る。反転後、図８に示すように、各持上げ部材３６…を突出させ、各回転体２５ …間に載置されたミカンＡの一部又は全部を浮上がらせた状態に各持上げ部材３ ６…により一旦持上げて、斜め又は起立した状態のまま搬送されるミカンＡを水 平姿勢に向き修正する。

【００４２】 次に、後側検査領域に於いて、センサS1，S2，S3による検知に対応して、各回 転体２５…間に載置されたミカンＡの裏側周面と右側周面とを撮像用カメラ４８ ，４９で同時撮像し、その裏側周面の腐り具合を撮像用カメラ５０で撮像して、 撮像用カメラ４８，４９，５０で撮像した画像データと、各回転体２５…の番地 データとを対応させて判定装置本体５１に記憶する。

【００４３】 次に、各持上げ部材３６…を没入させ、水平姿勢に向き修正されたミカンＡを 各回転体２５…間に載置して、その姿勢を保持した状態のまま搬送する。撮像用 カメラ４５〜５０で撮像した画像データと、判定装置本体５１に格納された等階 級及び腐り具合のデータとを比較して、例えば、色、糖度、傷、腐り、外径、形 状、高さ、幅、体積、偏平度、成熟度等を総合判定する。等階級検査装置７によ り判定された仕分け位置ｃ〜ｈに各回転体２５…が移動したとき、図９に示すよ うに、センサS2，S3による検知に基づいて係止解除器５５を作動させ、各回転体 ２５…を放出姿勢に揺動させることで、その揺動時の勢いにより、各回転体２５ …間に載置されたミカンＡは、予め放出姿勢に揺動規制された各持上げ部材３６ …により下方から突上げられ、各回転体２５…の傾斜が小さくても、各持上げ部 材３６…によりミカンＡが強制的に排出される。各回転体２５…よりも各持上げ 部材３６…の傾斜が緩やかであるため、各持上げ部材３６…の上縁部に沿ってミ カンＡが斜め下方に排出され、向き及び姿勢が変位するのを防止できる。等階級 別に仕分けれるミカンＡ…は、仕分け位置ｃ〜ｇに配設した放出用コンベア８… に放出して人為的作業又は機械的作業により箱詰め処理する。規格外のミカンＡ …は、回収位置ｈの回収用コンベア９に放出して回収処理する。

【００４４】 以上のように、仕分け用コンベア６の各回転体２５…間に載置されたミカンＡ …を各持上げ部材３６…により下方から突上げて一旦持上げるので、例えば、各 回転体２５…間に挾まっていたり、或いは、斜め又は起立して搬送されるミカン Ａを水平姿勢に向き修正することができ、大小のミカンＡを同一条件で正確に検 査することができる。従って、ミカンＡ…の上下周面及び左右周面を撮像用カメ ラ４５〜５０により正確且つ確実に撮像でき、その画像データに基づいて、例え ば、色、糖度、傷、腐り、外径、形状、高さ、幅、体積、偏平度、成熟度等を等 階級検査装置７により総合判定するので、ミカンＡ…の等階級を判定する作業と 、等階級別に仕分けする作業とが適確に行える。

【００４５】 しかも、サイズの異なるミカンＡであっても、確実に水平姿勢に復帰させるこ とができ、各種ミカンＡを仕分けする作業に用いることができる。各持上げ部材 ３６…により持上げられたミカンＡを、水平姿勢に向き修正した状態のまま各回 転体２５…間に載置することで、ミカンＡの搬送姿勢が安定する。

【００４６】 さらに、回転機５６により各回転体２５…を回転させて、ミカンＡの向きを変 更（例えば、１８０度回転）するので、ミカンＡの全周面が確実に検査できる。 検査位置ｂに到達するまえにミカンＡを回転することで、例えば、斜め又は鉛直 に起立するミカンＡが横転され、ミカンＡの向き及び姿勢を揃えた状態で検査で きる。前後検査領域の間でミカンＡを回転させ、前後検査領域でミカンＡを一旦 持上げて水平姿勢に向き修正するので、ミカンＡの上下周面及び左右周面の検査 作業が確実に行える。さらにまた、各回転体２５…を放出姿勢に揺動したとき、 各回転体２５…間に載置されたミカンＡが各持上げ部材３６…により突上げられ 、各回転体２５…の傾斜が小さくても、ミカンＡを強制的に排出することができ 、しかも、各持上げ部材３６…に沿って斜め下方にミカンＡを放出されるので、 ミカンＡの向き及び姿勢が変位するのを防止できる。

【００４７】 図１７は円錐形状の回転体２５ａ，２５ａを相対向して軸受した回転体２５の 他の取付け例を示し、左右の回転体２５ａ，２５ａを同一方向に回転させること で、各回転体２５…の小径側外周面と大径側外周面とに生じる周速差により、大 小のミカンＡが前後方向に回転され、全周面を確実に撮像することができる。上 述と同様に、等階級の判定及び仕分け作業が適確に行える。また、円筒形状又は 円柱形状の回転体２５ａ，２５ａをＶ字形に傾斜させて軸受することで、上述と 同様の効果が得られる。さらにまた、左右の回転体２５ａ，２５ａを相反する方 向に独立して回転させることで、ミカンＡを水平方向にも回転できる。

【００４８】 図１８は左右に張架した無端帯２０，２０に円錐形状の各回転体２５…を相対 向して配列した仕分け用コンベア６の他の例を示し、左右の各回転体２５…を放 出姿勢に揺動したとき、予め放出姿勢に揺動規制された左右の各持上げ部材３６ …に沿ってミカンＡが下方中央部に放出されるため、ミカンＡの放出位置及び放 出姿勢を規制できる。放出時の速度が抑えられ、ミカンＡの商品価値が損なわれ るのを防止できる。また、左右の各回転体２５…を互い違いに配列しても、上述 と同様の効果が得られる。

【００４９】 この考案の構成と、上述の実施例との対応において、 この考案の果菜物は、実施例のミカンＡに対応し、 以下同様に、 果菜物搬送装置は、仕分け用コンベア６に対応し、 出没手段は、ガイド部材３９に対応し、 回転手段は、回転機５６及び回転付与ベルト５７と、回転付与パッド６０とに 対応し、 揺動規制手段は、規制突起３４と、当接部材３５とに対応するも、 この考案は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。

【００５０】 上述した実施例では、所定の高さに架設したガイド部材３９に沿って各持上げ 部材３６…を上下動させるが、例えば、空気圧式シリンダ、油圧式シリンダ等の 昇降手段によりガイド部材３９を昇降して、各持上げ部材３６…を出没動作させ ることで、第１実施例と同様の効果を奏することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】果菜物仕分け装置の全体構成を示す平面図。

【図２】分散用コンベア及び整列用コンベアによる供給
動作を示す右側面図。

【図３】整列用コンベアによる移載動作を示す斜視図。

【図４】等階級検査装置による検査方法を示す斜視図。

【図５】仕分け用コンベアを構成する回転体の周回動作
を示す左側面図。

【図６】回転体及び持上げ部材の取付け状態を示す背面
図。

【図７】回転体及び持上げ部材の取付け状態を示す平面
図。

【図８】持上げ部材の出没動作を示す背面図。

【図９】回転体及び持上げ部材を放出姿勢に揺動した状
態を示す背面図。

【図１０】サイズの大きいミカンの姿勢修正動作を示す
側面図。

【図１１】サイズの小さいミカンの姿勢修正動作を示す
側面図。

【図１２】３枚の持上げ部材を連結固定した例を示す平
面図。

【図１３】持上げ部材による姿勢修正動作を示す側面
図。

【図１４】持上げ部材による姿勢修正動作を示す平面
図。

【図１５】回転機を構成する回転付与ベルトの圧接状態
を示す側面図。

【図１６】回転付与パッドの圧接状態を示す側面図。

【図１７】左右に分割して回転体を取付けた仕分け用コ
ンベアを示す平面図。

【図１８】左右の無端帯に回転体を取付けた仕分け用コ
ンベアを示す平面図。

【符号の説明】

Ａ…ミカン １…果菜物仕分け装置 ３…放出機 ４…分散用コンベア ５…整列用コンベア ６…仕分け用コンベア ７…等階級検査装置 ８…放出用コンベア ９…回収用コンベア ２０…無端帯 ２５…回転体 ２８…支軸 ３６…持上げ部材 ３９…ガイド部材 ４５〜５０…撮像用カメラ ５１…判定装置本体 ５５…係止解除器 ５６…回転機 ５７…回転付与ベルト ６０…回転付与パッド

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】搬送路の一側部に架設した無端帯の搬送側
   縁部に多数の回転体を送り方向に直交して架設し、上記
   各回転体を、該各回転体間に果菜物が載置される所定の
   間隔に隔てて送り方向に配列し、上記各回転体間の隙間
   には、該各回転体間に載置された果菜物を水平姿勢に支
   持する多数の持上げ部材を配列すると共に、上記各持上
   げ部材を、上記各回転体間に挿入させて該各回転体から
   果菜物の少なくとも一部を浮上がらせる突出位置と、該
   各回転体間の下方に没入される没入位置とに出没動作す
   る出没手段を設けた果菜物搬送装置。
2. 【請求項２】上記各回転体及び各持上げ部材を、上記無
   端帯の搬送側縁部に直交して上下揺動可能に枢着すると
   共に、上記回転体を、上記果菜物が載置される水平姿勢
   と、該果菜物が放出される放出姿勢とに上下揺動可能に
   設け、上記持上げ部材を、上記水平姿勢の回転体よりも
   上方に突出される突出位置と、下方に没入される没入位
   置とに上下揺動可能に設けた請求項１記載の果菜物搬送
   装置。
3. 【請求項３】上記搬送路上に、載置された果菜物の向き
   が変更される方向に転動させるべく、水平姿勢の各回転
   体を回転する回転手段を設けた請求項１又は２記載の果
   菜物搬送装置。
4. 【請求項４】上記回転手段を、上記果菜物を検査する搬
   送路上の検査領域前段に設けた請求項３記載の果菜物搬
   送装置。
5. 【請求項５】上記回転手段を、上記搬送路上の前側検査
   領域と、後側検査領域との間に設けた請求項３記載の果
   菜物搬送装置。
6. 【請求項６】上記回転手段の前段側及び後段側に設定し
   た検査領域に上記出没手段を設けた請求項３記載の果菜
   物搬送装置。
7. 【請求項７】上記持上げ部材を放出姿勢の回転体よりも
   若干上方に突出される角度に揺動規制する揺動規制手段
   を設けた請求項２記載の果菜物搬送装置。