JPH1159876A - 物品検査装置 - Google Patents

物品検査装置

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JPH1159876A
JPH1159876A JP23030597A JP23030597A JPH1159876A JP H1159876 A JPH1159876 A JP H1159876A JP 23030597 A JP23030597 A JP 23030597A JP 23030597 A JP23030597 A JP 23030597A JP H1159876 A JPH1159876 A JP H1159876A
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JP
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fruit
support
vegetable
peripheral surface
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JP23030597A
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English (en)
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Toru Ishii
徹 石井
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ISHII SANGYO
Ishii Corp
Original Assignee
ISHII SANGYO
Ishii Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】物品の周面全体を正確且つ確実に検査すること
ができ、検査作業及び仕分け作業が適確に行える物品検
査装置を提供する。 【解決手段】第1コンベアにより搬送される果菜物を回
転機の支持ローラ間に移載して、果菜物が載置された支
持ローラを回転付与ベルトに圧接しながら搬送方向に周
回移動させ、支持ローラ間に載置された果菜物を左右方
向に回転する。同時に、判定装置の撮像用カメラで果菜
物の表裏両面及び前後周面を撮像して、その撮像した画
像データに基づいて果菜物の等階級を判定するので、果
菜物の周面全体を正確且つ確実に検査することができ
る。且つ、例えば、変色、腐敗、損傷、傷跡等が果菜物
の一部周面にあっても確実に発見することができ、検査
作業及び仕分け作業が適確に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、ミカ
ン、リンゴ、西瓜、梨、柿、桃、芋等の果菜物、或い
は、テニス、サッカー、野球、卓球等の球技用ボールの
ような略球形状又は略楕円形状を有する物品を検査する
作業に用いられる物品検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のような果菜物を検査する
方法としては、例えば、図13に示すように、両側部に
張架した周回チェーン40,40を搬送方向に回転し
て、周回チェーン40,40間に架設した横架チェーン
41…間に対して果菜物Aを1個ずつ載置する。同時
に、横架チェーン41…間に載置された果菜物Aの上部
周面(表面側)を撮像用カメラ42で上方から撮像し、
果菜物Aの下部周面(裏面側)を撮像用カメラ43で下
方から撮像して、撮像用カメラ42,43で撮像した画
像データに基づいて果菜物Aの周面全体を検査し、等階
級別に仕分け処理する装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した装置
は、横架チェーン41…間に載置された果菜物Aの下部
周面を下方から撮像するので、横架チェーン41と接触
する果菜物Aの一部周面を撮像することができず、その
横架チェーン41により撮像が妨げられるため、若し、
横架チェーン41と接触する果菜物Aの下部周面に、例
えば、変色、腐敗、損傷、傷跡等があっても、その変質
部分を撮像及び発見することが不可能であり、果菜物A
の周面全体を検査することができない。また、横架チェ
ーン41により変質部分の一部に覆われている場合、撮
像用カメラ43で撮像した変質部分の面積と、実際の面
積とに誤差が生じるため、判定ミスが起きやすく、検査
作業及び仕分け作業が適確に行えないという問題点を有
している。
【0004】この発明は上記問題に鑑み、検査部に配列
した支持体を回転手段により回転して、支持体間に載置
された物品を任意の向きに変更するので、物品の周面全
体を正確且つ確実に検査することができ、検査作業及び
仕分け作業が適確に行える物品検査装置の提供を目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
物品を検査する検査部に、該物品が載置される間隔に隔
てて支持体を複数配列すると共に、上記支持体を、該支
持体間に載置された物品の向きが変更される方向に回転
する回転手段を設けた物品検査装置であることを特徴と
する。
【0006】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記支持体及び回転手段を、上記物品
を搬送する搬送路上の検査部に設けた物品検査装置であ
ることを特徴とする。
【0007】請求項3記載の発明は、上記請求項2記載
の構成と併せて、上記支持体を、上記搬送路の搬送方向
に対して直交する方向に回転可能に設けた物品検査装置
であることを特徴とする。
【0008】請求項4記載の発明は、上記請求項2又は
3記載の構成と併せて、上記支持体を、上記搬送路両側
部に張架した無端帯間に上記物品が載置される間隔に隔
てて複数架設し、且つ、搬送方向に対して直交する方向
に回転可能に設けると共に、上記回転手段を、上記搬送
路側部に上記物品が載置された支持体に対して回転を付
与する回転付与手段を設けて構成した物品検査装置であ
ることを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1記載の物品検査装置は、検査部に配列
した支持体間(例えば、ローラ、球体等)に、例えば、
果菜物、ボール等の略球形状を有する物品を人為的手段
又は機械的手段により載置し、物品が載置された支持体
を回転手段(例えば、ベルトの接触抵抗又はモータの回
転力)により回転(例えば、表裏反転、水平回転)し
て、物品を任意の向きに変更すると共に、例えば、作業
者の目で物品の周面全体を目視検査し、或いは、撮像用
カメラで物品の周面全体を撮像して検査するので、物品
の周面全体(上下、左右、前後)を正確且つ確実に検査
することができ、物品の検査作業及び仕分け作業が適確
に行える。或いは、変色、腐敗、損傷、傷跡、浮き皮等
の発見が容易な光線(例えば、紫外線、赤外線、X線
等)を物品に照射して検査することで、検査精度の向上
を図ることができる。
【0010】請求項2記載の物品検査装置は、上記請求
項1記載の作用と併せて、搬送路上に設定した検査部の
支持体間に物品を順次移載すると共に、物品が載置され
た支持体を回転手段により回転して任意の向きに回転す
るので、多数の物品を検査する作業が連続して行え、検
査作業の能率アップを図ることができる。
【0011】請求項3記載の物品検査装置は、上記請求
項2記載の作用と併せて、物品が載置された支持体を搬
送方向に対して直交する方向に回転するので、搬送路の
片側から物品の周面全体(上下及び左右)を検査するこ
とができ、例えば、検査員、検査機器等の配置が容易に
行える。
【0012】請求項4記載の物品検査装置は、上記請求
項2又は3記載の作用と併せて、無端帯間に架設した支
持体を搬送方向に周回移動させながら、物品が載置され
た支持体に対して回転付与手段で回転力を付与し、支持
体間に載置された物品を搬送方向に対して直交する方向
(例えば、左右方向)に回転するので、搬送時及び回転
時に於いて、物品の載置位置が変位するのを防止するこ
とができ、物品の検査作業が安定して行える。
【0013】
【発明の効果】この発明によれば、検査部に配列した支
持体を回転手段により回転して、支持体間に載置された
物品を任意の向きに変更すると共に、例えば、作業者の
目で物品の周面全体を目視検査し、撮像用カメラで果菜
物の周面全体を撮像して検査するので、物品の周面全体
を正確且つ確実に検査することができる。且つ、変色、
腐敗、損傷、傷跡等が物品の一部周面にあっても確実に
発見することができ、物品の検査作業及び仕分け作業が
適確に行える。
【0014】しかも、搬送路上の検査部に配列した支持
体間に物品を順次移載して、支持体間に載置された物品
を任意の向きに回転することで、物品を停止させた状態
で検査するような手間及び時間が省けると共に、多数の
物品を検査する作業が連続して行え、検査作業の能率ア
ップを図ることができる。さらに、支持体間に載置され
た物品を搬送方向に対して直交する方向に回転すること
で、搬送路の片側から物品の周面全体を検査することが
でき、例えば、検査員、検査機器等の配置が容易に行え
る。
【0015】加えて、無端帯間に架設した支持体を搬送
方向に周回移動させながら、その支持体間に載置された
物品を任意の向きに回転することで、物品の検査作業が
連続して行えると共に、搬送時及び回転時に於いて、物
品の載置位置が変位するのを防止することができ、回転
作業及び検査作業が常時安定して行える。
【0016】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は物品の一例として、果菜物の検査及び仕
分けする作業に用いられる第1実施例の物品検査装置を
示し、図1及び図2に於いて、この物品検査装置1は、
第1コンベア2と第2コンベア3との間に設定した検査
部Bに配設され、第1コンベア2により搬送される果菜
物Aを回転機4の支持ローラ17…間に移載し、果菜物
Aが載置された支持ローラ17…を回転して、支持ロー
ラ17…間に載置された果菜物Aを回転(表裏反転)す
る。同時に、判定装置5の撮像用カメラ30〜33で果
菜物Aの周面全体を撮像し、その撮像した画像データに
基づいて果菜物Aの等階級を判定装置5で判定する。支
持ローラ17…間に載置された検査済みの果菜物Aを第
2コンベア3に移載して、第2コンベア3上に設定した
仕分け部a〜gに果菜物Aを搬送すると共に、判定装置
5による判定に基づいて、仕分け部a〜gに配設した第
3コンベア6…に対して果菜物Aを等階級別に仕分けす
る構成である。
【0017】上述した第1コンベア2及び第2コンベア
3は同一構成であるので、第2コンベア3の構成を説明
する。図3、図4に示すように、例えば、チェーン、ベ
ルト等で構成される無端帯10を搬送方向に平行して搬
送路側部に張架し、無端帯10の搬送側縁部に取付けら
れた取付け部材11の側部に、受け板12を搬送方向に
対して直交する方向に上下揺動可能に枢着すると共に、
その受け板12を、無端帯10の全長に対して果菜物A
が載置される前後間隔に隔てて多数取付け、鍵盤状に配
列している。且つ、コンベア2,3を構成する無端帯1
0は、減速機付き周回用モータ(図示省略)により独立
又は連動して搬送方向に回転され、無端帯10に取付け
られた受け板12…を搬送方向に周回移動する。
【0018】取付け部材11に枢着した係止レバー11
aは、受け板12の枢着側端部に対して係止固定及び係
止解除される方向に回動操作され、係止レバー11aを
受け板12の枢着側端部に係止して、果菜物Aが載置さ
れる水平姿勢に受け板12を揺動固定する。その係止を
解除したとき、果菜物Aが斜め下方に放出される放出姿
勢に受け板12を揺動許容する。係止レバー11aを係
止解除する場合、後述する判定装置5による判定に基づ
いて、仕分け部a〜gに配設した仕分け器13を作動さ
せ、係止レバー11aによる係止を解除することで、受
け板12が放出姿勢に揺動される。
【0019】一方、係止レバー11aを係止固定する場
合、例えば、ガイド部材(図示省略)に沿って受け板1
2を回帰移動させ、水平姿勢に回動復帰したとき、受け
板12の枢着側端部に係止固定される。或いは、例え
ば、バネ、自重等により受け板12を水平姿勢に回動復
帰させてもよい。また、上述した受け板12に代えて、
例えば、図5に示すように、後述する支持ローラ17と
略同一形状に形成された受けローラ14を上下揺動可能
に取付けてもよく、上述した受け板12と同様に、果菜
物Aを搬送及び放出する作業が行える。なお、上述した
コンベア2,3の一方又は両方を、例えば、ベルトコン
ベア、スラストコンベア、或いは、バケット又はカップ
付きコンベア等の搬送手段で構成してもよい。
【0020】前述した回転機4は、図6、図7、図8、
図9に示すように、第1コンベア2と第2コンベア3と
の間に設定した検査部Bに、例えば、チェーン、ベルト
等で構成される無端帯15,15を搬送方向に平行して
搬送路両側部に張架し、無端帯15,15の対向縁部間
に支持軸16を搬送方向に対して直交する方向に架設
し、その支持軸16を、無端帯15の全長に対して前後
等間隔に隔てて多数架設している。且つ、前後に架設し
た支持軸16…の対向周面間に、中空又は中実に形成し
た支持ローラ17を搬送方向に対して直交する方向(幅
方向)に自由回転可能に軸架し、その支持ローラ17
を、大小の果菜物Aが載置される左右間隔に隔てて複数
(実施例では2個)取付けると共に、支持軸16の軸周
面に、軸受17bを介して、支持ローラ17の軸中心部
に挿通した支軸17aの端部を回動可能に連結してい
る。
【0021】無端帯15は、第1コンベア2の送り側終
端部に近接して軸支したスプロケット18,18と、第
2コンベア3の送り側始端部に近接して軸支したスプロ
ケット19,19との間に張架している。終端側下部に
配設した減速機付き周回用モータ20は、スプロケット
21,22及び駆動チェーン23を介して、無端帯1
5,15を搬送方向に回転させ、第1コンベア2及び第
2コンベア3と同期して支持ローラ17…を搬送方向に
周回移動する。
【0022】支持ローラ17は、一端側外周面から他端
側外周面に向けて同径となる形状(例えば、円筒形状、
円柱形状)に形成され、その外周面に、例えば、合成ゴ
ム、合成皮革等の接触抵抗の大きな部材を被覆又は形成
して、果菜物Aを回転するのに必要な接触抵抗を付与
し、果菜物Aの外周面に傷が付くのを防止している。ま
た、支持ローラ17の外周面に、例えば、縞状、格子
状、網目状等の突条部(図示省略)を複数又は多数形成
するもよく、果菜物Aに対する接触抵抗及び接触面積が
大きくなり、果菜物Aを確実に回転することができる。
【0023】検査部Bの下部中央には、支持ローラ17
…の下部周面と対向して回転付与ベルト24を搬送方向
に対して直交する方向に張架している。回転付与ベルト
24の圧接側周面部は、例えば、合成ゴム、合成皮革等
の接触抵抗の大きい部材により被覆又は形成され、無端
帯15,15間に軸架した支持ローラ17の下部周面に
対して圧接される幅及び長さに形成している。且つ、回
転付与ベルト24を、両側部に軸支したプーリ25,2
5と、下部一側に軸支したプーリ25との間に張架する
と共に、その回転付与ベルト24の圧接側中央部を、プ
ーリ25,25間に架設したベルトガイド26上に張架
して、ベルトガイド26により支持ローラ17…の下部
周面に対して圧接される高さに回転付与ベルト24を周
回ガイドする。
【0024】下部一側に配設した減速機付き回転用モー
タ27は、同側に軸支したプーリ25に直結され、上述
した回転付与ベルト24を支持ローラ17…の周回方向
に対して直交する方向に回転させ、回転付与ベルト24
に圧接される支持ローラ17…を矢印方向に回転しなが
ら周回移動するので、支持ローラ17…間に載置された
果菜物Aが左右方向に表裏反転(例えば、約180度)
される。
【0025】他の回転方法として、支持ローラ17の下
部周面に対して圧接される高さ位置に、回転付与ベルト
24と同一部材で形成した回転付与パッド(図示省略)
を配設し、そのパッド上面に支持ローラ17…を圧接し
ながら搬送方向に周回移動することで、上述した回転方
向に対して支持ローラ17…が逆方向に回転され、支持
ローラ17…間に載置された果菜物Aを表裏反転するこ
とができる。
【0026】前述した判定装置5は、図2、図6、図7
に示すように、第1コンベア2と第2コンベア3との間
に設定した検査部Bに、支持ローラ17…間に載置され
た回転直前の果菜物Aの上部周面(表側周面)と対向し
て撮像用カメラ30を配設し、果菜物Aの後部周面と対
向して撮像用カメラ31を配設している。その後位側
に、支持ローラ17…間に載置された回転直後の果菜物
Aの上部周面(裏側周面)と対向して撮像用カメラ32
を配設し、果菜物Aの前部周面と対向して撮像用カメラ
33を配設している。撮像用カメラ30,32は、果菜
物Aの上部周面に対して略真上又は斜め上方に配設し、
撮像用カメラ31,33は、果菜物Aの前後周面に対し
て斜め側方に配設している。且つ、撮像用カメラ30〜
33により撮像される果菜物Aの上部周面及び前後周面
と対向して、例えば、ハロゲンランプ、紫外線ランプ等
で構成されるような投光器34を複数配設している。投
光器34は、例えば、紫外線、赤外線、X線等の検査光
を果菜物Aの外周面に照射し、変色、腐敗、損傷、傷
跡、浮き皮等の発見を容易にする。
【0027】撮像用カメラ30〜33は、例えば、CC
Dカメラ、画素子(CCD)等の撮像手段で構成され、
図1に示すように、果菜物Aの等階級を判定するための
装置本体5aと、果菜物Aの映像を写し出すためのモニ
タ5bとに接続している。装置本体5aは、撮像用カメ
ラ30〜33で撮像された果菜物A全体の画像データ
と、予め格納された等階級データとを比較して等階級
(例えば、色、糖度、傷、腐り、外径、形状、高さ、
幅、体積、偏平度、成熟度、腐り具合、浮き皮具合、等
階級に該当しない規格外)を判定し、その判定に基づい
て、仕分け部a〜gに配設した第3コンベア6…に対し
て果菜物Aを等階級別に仕分けする。
【0028】且つ、仕分け部a〜gには、第3コンベア
4を構成する取付け部材11の係止レバー11aと対向
して仕分け器13(例えば、ソレノイド、シリンダ、モ
ータ等のアクチュエータ)を配設している。仕分け器1
3は、判定装置5による判定と対応する仕分け部a〜g
に果菜物Aが搬送されたとき、その判定に基づいて独立
作動され、果菜物Aが載置された受け板12…のみを放
出姿勢に揺動して、受け板12…間に載置された果菜物
Aを第3コンベア6に対して放出する。判定と異なる果
菜物Aが搬送されたとき、仕分け器13を作動せず、受
け板12…を水平姿勢に維持した状態のまま周回移動さ
せる。一方、放出姿勢に揺動された受け板12…は、回
帰経路上に於いて水平姿勢に回動復帰される。
【0029】前述した第3コンベア6は、例えば、ベル
トコンベア、スラストコンベア等の搬送手段で構成さ
れ、第2コンベア3の受け板12…から等階級別に放出
される果菜物Aを次工程(例えば、箱詰め工程)に搬送
供給する。なお、第3コンベア6に代えて、シュータ
(図示省略)により果菜物Aを供給ガイドしてもよい。
【0030】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下、物品検査装置1により果菜物Aを検査及び仕
分けするときの動作を説明する。先ず、図2、図3に示
すように、生産者から持ち込まれる多数の果菜物Aを第
1コンベア2の受け板13…間に移載して、検査部Bに
配設した回転機4に対して順次供給する。第1コンベア
2の受け板13…間から回転機4の支持ローラ17…間
に対して果菜物Aを1個ずつ移載すると共に、図6、図
7に示すように、回転機4による回転直前に於いて、支
持ローラ17…間に載置された果菜物A…の表側周面を
撮像用カメラ30で撮像し、その果菜物Aの後側周面を
撮像用カメラ31で撮像し、その画像データを判定装置
5の装置本体5aに記憶する。
【0031】続いて、図8、図9に示すように、果菜物
Aが載置された支持ローラ17…を回転付与ベルト24
に圧接しながら搬送方向に周回移動させ、回転付与ベル
ト24に圧接された支持ローラ17…を矢印方向に回転
して、支持ローラ17…間に載置された果菜物A…を搬
送方向に対して直交する方向に回転(例えば、約180
度)して表裏反転する。
【0032】回転直後に於いて、支持ローラ17…間に
載置された果菜物A…の裏側周面を撮像用カメラ32で
撮像し、その果菜物Aの前側周面を撮像用カメラ33で
撮像し、その画像データを判定装置5の装置本体5aに
記憶する。一方、撮像用カメラ30〜33で撮像した周
面全体(表裏両面及び前後周面)の画像データと、装置
本体5aに格納された等階級データとを比較して、支持
ローラ17…間に載置された果菜物A…の等階級を判定
する。
【0033】次に、回転機4の支持ローラ17…間から
第2コンベア3の受け板13…間にに対して検査済みの
果菜物Aを1個ずつ移載する。判定と対応する仕分け部
a〜gに果菜物Aが搬送されたとき、その判定に基づい
て、仕分け部a〜gに配設した仕分け器13を作動し、
図4に示すように、果菜物Aが載置された受け板12…
のみを放出姿勢に揺動して、受け板12…間に載置され
た果菜物Aを、仕分け部a〜fに配設した第3コンベア
6…に対して等階級別に放出し、仕分け部gに配設した
第3コンベア6には規格外の果菜物Aを放出する。以下
同様にして、第2コンベア3により搬送される果菜物A
…を等階級別に仕分け処理する。
【0034】以上のように、第1コンベア2により搬送
される果菜物A…を回転機4の支持ローラ17…間に移
載して、果菜物Aが載置された支持ローラ17…を回転
付与ベルト24に圧接しながら搬送方向に周回移動さ
せ、支持ローラ17…間に載置された果菜物Aを表裏反
転する。同時に、判定装置5の撮像用カメラ30〜33
で果菜物Aの表裏両面及び前後周面を撮像するので、果
菜物Aの周面全体を正確且つ確実に検査することができ
る。且つ、撮像用カメラ30〜33で撮像した画像デー
タに基づいて果菜物Aの等階級を判定するので、例え
ば、変色、腐敗、損傷、傷跡等が果菜物Aの一部周面に
あっても確実に発見することができ、果菜物Aの検査作
業及び仕分け作業が適確に行える。
【0035】しかも、検査部Bに搬送される果菜物Aを
回転機4で表裏反転しながら撮像用カメラ30〜33に
より撮像するので、果菜物Aを停止させた状態で撮像及
び検査するような手間及び時間が省けると共に、多数の
果菜物Aを検査する作業が連続して行え、検査作業の能
率アップを図ることができる。さらに、支持ローラ17
…間に載置された果菜物Aを搬送方向に対して直交する
方向に回転するので、検査部Bの片側から果菜物Aの周
面全体を検査することができ、例えば、検査員、検査機
器等の配置が容易に行える。
【0036】加えて、支持ローラ17…を搬送方向に周
回移動させながら、支持ローラ17…間に載置された果
菜物Aを任意の向きに回転するので、果菜物Aの検査作
業が連続して行えると共に、搬送時及び回転時に於い
て、果菜物Aの載置位置が変位するのを防止することが
でき、回転作業及び検査作業が常時安定して行える。
【0037】図10は、中央部外周面から両端部外周面
に向けて大径となる形状(例えば、鼓形状)に形成した
支持ローラ35で果菜物Aを回転する第2実施例の物品
検査装置1を示し、果菜物Aが載置された支持ローラ3
5…を回転付与ベルト24に圧接しながら搬送方向に周
回移動して、回転付与ベルト24に圧接された支持ロー
ラ35…を矢印方向に回転させ、支持ローラ35…間に
載置された果菜物Aを表裏反転して周面全体を検査する
ので、第1実施例と同等の作用効果を奏することができ
る。且つ、支持ローラ35…の大径側外周面と小径側外
周面とに生じる周速差により大中小の果菜物Aが略同一
位置で表裏反転されるため、大きさの異なる様々な果菜
物Aを検査する作業に適用することができる。
【0038】図11は、中央部に軸架した小径の支持ロ
ーラ28,28と、両側部に軸架した大径の支持ローラ
29,29とで果菜物Aを回転する第3実施例の物品検
査装置1を示し、果菜物Aが載置された大小の支持ロー
ラ28,29を回転付与ベルト24に圧接しながら搬送
方向に周回移動して、回転付与ベルト24に圧接された
大小の支持ローラ28,29を矢印方向に回転させ、支
持ローラ28,29間に載置された果菜物Aを表裏反転
して周面全体を検査するので、第1実施例と同等の作用
効果を奏することができる。且つ、果菜物Aの下部周面
に対して大小の支持ローラ28,29を同時接触させる
ので、第1実施例のように支持ローラ17,17のみで
果菜物Aを回転するよりも接触面積及び接触抵抗が大き
く、果菜物Aを確実に回転することができる。また、支
持ローラ28,29の段差により果菜物Aが幅方向に変
位するのを確実に阻止することができ、果菜物Aの回転
作業及び検査作業が安定して行える。なお、同一外径に
形成した支持ローラ28又は29を上下段違いに軸架し
てもよい。
【0039】図12は、回転機4の支持ローラ17…間
に載置された果菜物Aの表裏両面を一つの撮像用カメラ
30で撮像し、その撮像した画像データに基づいて果菜
物Aを等階級別に仕分けする第4実施例の物品検査装置
1を示し、果菜物Aが載置された支持ローラ17…を回
転付与ベルト24に圧接して回転すると共に、支持ロー
ラ17…間に載置された果菜物Aを回転させながら、検
査部Bの中央上部に配設した撮像用カメラ30で果菜物
Aの表裏両面を連続撮像する。同時に、第1実施例と同
様に、果菜物Aの前後周面を撮像用カメラ31,33で
撮像して、その撮像した果菜物A全体の画像データに基
づいて、果菜物Aの等階級を判定装置5により判定する
ので、第1実施例と同様に、果菜物Aを等階級別に仕分
けする作業が適確に行える。且つ、果菜物Aの表裏両面
を撮像するときに要する撮像時間が大幅に短縮され、検
査作業及び仕分け作業の能率アップを図ることができ
る。
【0040】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の物品は、実施例の果菜物Aに対応
し、以下同様に、搬送路は、第1コンベア2、第2コン
ベア3に対応し、回転手段及び回転付与手段は、回転機
4の回転付与ベルト24に対応し、支持体は、支持ロー
ラ17,28,29,35に対応するも、この発明は、
上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0041】上述した実施例では、第1コンベア2と第
2コンベア3とを検査部B前後に独立して配設している
が、例えば、搬送路上に架設したコンベア(図示省略)
を、検査部B下部の迂回経路に沿って搬送方向に回転さ
せ、検査部B前段のコンベア上に載置された果菜物Aを
回転機4の支持ローラ17…間に順次移載して表裏反転
し、支持ローラ17…間に載置された検査済みの果菜物
Aを検査部B後段のコンベア上に順次移載するので、第
1実施例と同等の作用効果を奏することができる。且
つ、1本のコンベアにより果菜物Aを搬送するので、駆
動系の構成及び構造を簡素化することができ、その制御
が容易に行える。なお、上述したコンベアを、第1実施
例のコンベア2,3又はベルトコンベア、スラストコン
ベア、バケット又はカップ付きコンベア等の搬送手段で
構成してもよい。
【0042】また、回転機4を構成する支持ローラ1
7,28,29,35を左右分割し、左右の分割ローラ
を相反する方向に独立回転して、支持ローラ17,2
8,29,35間に載置された果菜物Aを水平回転して
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の物品検査装置を備えた仕分け工
程を示す平面図。
【図2】 物品検査装置による検査状態を示す側面図。
【図3】 コンベアを構成する受け板の取付け状態を示
す正面図。
【図4】 受け板の揺動状態を示す正面図。
【図5】 受けローラの揺動状態を示す正面図。
【図6】 果菜物の回転状態及び撮像状態を示す斜視
図。
【図7】 果菜物の回転状態及び撮像状態を示す側面
図。
【図8】 果菜物の回転状態を示す正面図。
【図9】 果菜物の回転状態を示す平面図。
【図10】 第2実施例の物品検査装置による回転状態
を示す平面図。
【図11】 第3実施例の物品検査装置による回転状態
を示す正面図。
【図12】 第4実施例の物品検査装置による検査状態
を示す側面図。
【図13】 従来例の装置による撮像状態を示す側面
図。
【符号の説明】
A…果菜物 B…検査部 1…物品検査装置 2…第1コンべア 3…第2コンベア 4…回転機 5…判定装置 6…第3コンベア 12…受け板 13…仕分け器 14…受けローラ 15…無端帯 16…支持軸 17,28,29,35…支持ローラ 24…回転付与ベルト 30〜33…撮像用カメラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物品を検査する検査部に、該物品が載置さ
    れる間隔に隔てて支持体を複数配列すると共に、上記支
    持体を、該支持体間に載置された物品の向きが変更され
    る方向に回転する回転手段を設けた物品検査装置。
  2. 【請求項2】上記支持体及び回転手段を、上記物品を搬
    送する搬送路上の検査部に設けた請求項1記載の物品検
    査装置。
  3. 【請求項3】上記支持体を、上記搬送路の搬送方向に対
    して直交する方向に回転可能に設けた請求項2記載の物
    品検査装置。
  4. 【請求項4】上記支持体を、上記搬送路両側部に張架し
    た無端帯間に上記物品が載置される間隔に隔てて複数架
    設し、且つ、搬送方向に対して直交する方向に回転可能
    に設けると共に、上記回転手段を、上記搬送路側部に上
    記物品が載置された支持体に対して回転を付与する回転
    付与手段を設けて構成した請求項2又は3記載の物品検
    査装置。
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