JP3031989B2 - コネクター - Google Patents

コネクター

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はコネクターに関し、さらに詳しくは優れた耐
熱性,機械特性,吸水特性,寸法特性を示すポリテトラ
メチレンアジパミド(ナイロン46)樹脂製コネクターに
関する。
[従来技術] 一般にコネクターとは、ケーブル,コード,絶縁電線
等の電線の接続、あるいは電気器具と電線の接続に用い
られる部品のことをいう。構造的には、抜き差しによっ
て電気的な接続を断続する相互に絶縁されたいくつかの
相対する電極を持った2つの部分からなるため、コネク
ターの材料としては電気絶縁性をもつものが選ばれる。
従来その材料としては、ポリプロピレン等の汎用プラ
スチックが多く使用されてきた。しかしながら最近では
高温高湿等の厳しい環境下でコネクターが使用される例
が増加してきており、これまでの汎用プラスチックでは
要求される品質を満足できなくなりつつある。従って現
在ではポリヘキサメチレンアジパミド(ナイドン66)や
ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のエンジニアリ
ングプラスチックが多く使用されるようになっている。
例えば自動車用コネクターも使用条件が厳しくなる中
で、その材料として汎用プラスチックの代わりにエンジ
ニアリングプラスチックが使用されるようになってき
た。その中でも耐熱性、及び靭性に優れたナイロン66や
ナイロン6等のポリアミド樹脂が多く使用されており、
最近では吸湿に伴う変化がより少いPBT等のポリエステ
ル樹脂も使われ始めている。
しかしながら、エンジンルーム内の環境は最近の高性
能化を受けて厳しくなる一方であり、コネクター等の部
品の使用温度も高まってきているが、これらの材料では
耐熱性が不足するため、より高耐熱性の材料が望まれて
いる。
ナイロン46樹脂はナイロン66樹脂よりも耐熱性に優
れ、また引張強度,曲げ強度などの機械特性や摺動特性
等にも優れるため有用なエンジニアリングプラスチック
としてその利用上の価値が大きいと考えられており、コ
ネクター材料としてもより厳しい環境に耐えうる材料と
して期待されている。
しかしこのナイロン46樹脂は、ナイロン6樹脂,ナイ
ロン66樹脂などの通常のポリアミド樹脂よりもアミド基
の比率が高いため吸水率がそれらに比べ大きくなるとい
う欠点をもっている。
このことは、ナイロン46樹脂が成形直後の乾燥状態で
は一般のポリアミド樹脂よりも優れた機械的特性をもち
ながら、実使用時においては通常のポリアミド樹脂より
吸水率が高いことにより、衝撃特性等の靭性はより向上
するものの剛性の低下はそれらよりも大きくなり、これ
はコネクター用材料として用いた場合、嵌合の保持力が
弱くなる等の問題を生じる。また通常のポリアミド樹脂
同様、ナイロン46樹脂も吸水によりその成形品の寸法が
変化する。ナイロン46樹脂は結晶化度が高いため吸水率
当りの寸法変化率は通常のポリアミド樹脂よりも小さく
はあるが、吸水に伴う寸法変化の程度はその吸水率の高
さから満足のいく水準ではなく、これもコネクターの信
頼性の点から好ましくない。これらの欠点はコネクター
用材料として用いるには非常に重要であり、ナイロン46
樹脂のもつ優れた耐熱性をコネクター用途に生かすに当
っての大きな障害となっている。
[発明の目的] 本発明は上述の事情を背景としてなされたものであ
り、その目的は耐熱性及び吸水時の機械特性,寸法特性
の優れたナイロン46樹脂製コネクターを提供する点にあ
る。
[発明の構成] 本発明者らは、ナイロン46樹脂製コネクターの吸水時
の機械特性,寸法特性を改良すべく鋭意研究した結果、
ナイロン46樹脂に特定のポリマー及び金属塩を特定量配
合した組成物からなるコネクターが上述の目的に合致す
ることを見いだし本発明に到達した。
すなわち、本発明のコネクターは、(A)ナイロン46
樹脂100重量部当り、(B)ポリグルタルイミド2〜100
重量部及び(C)前記一般式(I)で表わされる金属塩
0.01〜0.5重量部を配合した組成物からなるコネクター
である。
本発明を説明する。
本発明のコネクターにおいて用いられる(A)成分の
ナイロン46樹脂とは、酸成分としてアジピン酸またはそ
の機能誘導体を用い、アミン成分としてテトラメチレン
ジアミンまたはその機能誘導体を用いて縮合反応により
得られるポリアミドを主たる対象とするが、そのアジピ
ン酸成分またはテトラメチレンジアミン成分の一部を他
の共重合成分で置き換えたものでもよい。
ナイロン46樹脂の好ましい態様は特開昭56−149430号
公報および特開昭56−149431号公報に記載されている。
本発明で用いられるナイロン46樹脂の極限粘度は、m
−クレゾールを用い35℃で測定したとき、0.90〜1.90、
更には1.00〜1.50の範囲にあることが望ましい。
1.90を越える極限粘度のナイロン46樹脂を用いる場合
には組成物の溶融状態における流動性が悪く、得られる
成形品の外観の光沢が失われるのみならず、その機械特
性,熱特性のバラツキが大きくなるため好ましくない。
一方、0.90よりも低い極限粘度では、組成物の機械的
強度が小さくなる欠点を生ずる。
本発明のコネクターにおいて用いられる(B)成分の
ポリグルタルイミドとは、下記一般式(II)で表わされ
構成単位を含むポリマーであり、ここでR1とR2は水素ま
たは炭素数1〜8のアルキル基であり、R3は水素、炭素
数1〜8のアルキル基,アリール基,アルカリール基お
よびアラルキル基から選ばれる基である。炭素数1〜8
のアルキル基は、メチル,エチル,n−プロピル,sec−プ
ロピル,n−ブチル,イソブチル,ペンチル類、ヘキシル
類、シクロヘキシル,ヘプチル類、オクチル類等の、直
鎖,分岐および環状のアルキル基であり、これらの中に
水素基やハロゲン原子等を含んでもよい。これらR1,R2
およびR3の最も好ましいものはメチル基である。
このポリグルタルイミドは上記(II)で表わされる構
成単位だけでなく、他の構成単位を含んだ共重合体でも
よい。好ましい共重合体は少なくとも5%のグルタルイ
ミドの構成単位を含み、好ましくは約50%、より好まし
くは約80%のグルタルイミドの構成単位を含む。この共
重合成分としては、スチレン,塩化ビニル,アクリル酸
およびそのアルキルエステル,メタクリル酸およびその
アルキルエステル,アクリル酸無水物、アクリルアミ
ド,メタクリルアミド,アクリロニトリル,メタクリロ
ニトリル等があげられ、好ましくはメチルアクリレー
ト,メチルメタクリレートである。更に、この共重合成
分は2種以上を同時に用いても構わない。
ポリグルタルイミドは、メタクリル酸−メタクリル酸
エステル共重合体とアンモニア,アミン,尿素またはそ
の置換体との高温での反応、ポリメタクリル酸無水物と
アンモニアまたはアミンとの反応、メタクリル酸エステ
ル−メタクリルアミド共重合体のイミド環を生じる熱反
応、およびアクリル酸またはメタクリル酸エステル基を
高率で含むポリマーとアンモニアまたはアミンとの溶液
中または溶融物中での反応のような方法によって得るこ
とができるが、好ましい方法は米国特許第4246374号や
特開昭59−117550号公報に記載された方法である。
またポリグルタルイミドは、米国特許第4727117号に
記載の方法により酸および/または酸無水物を減少ある
いは除去する後処理を施してもよいが、分子鎖中にカル
ボン酸基またはその誘導体を含むものが、ナイロン46樹
脂と配合した組成物の特性、特に機械強度において良好
なものが得られるため好ましい。このカルボン酸基また
はその誘導体は、先述の米国特許第4727117号公報に記
載された酸および/または酸無水物を除去する後処理を
行なわないことによって残存させる方法や、カルボン酸
基またはその誘導体を含む単量体を共重合させる方法等
により導入することができるが、これらの方法に限定さ
れるものではない。
(B)成分のポリグルタルイミドの配合量は(A)成
分のナイロン46樹脂100重量部当り、2〜100重量部であ
る。この配合量が2重量部より少いときには得られるコ
ネクターの吸水特性の改良効果が十分でなく、また100
重量部より多いと得られるコネクターの耐熱性が低下し
ナイロン46樹脂の特徴が生かせなくなるため好ましくな
い。
本発明に用いられる(C)成分の金属塩は先述の下記
一般式(I)で表わされるものである。
▲Ma+ ▼ ▲Xb− (n・a)/b▲ (I) 式中Mは銅,ニッケル,スズ及びセリウムのうちいず
れかの金属イオンであり、Xはハロゲン化物イオン及
び、例えばステアレート,アセテートなどのカルボキシ
レートのうちいずれかのイオンを表わす。またnは1〜
6の整数、aは前記金属イオンMの正電荷を表わす整
数、bはXの負電荷を表わす整数であり、分子中のXの
数は(n・a)/bで表わされる。
金属イオンとして好ましいものは銅イオンであり、X
の負イオンとして好ましいものはヨウ化物イオン,塩化
物イオン,酢酸イオンである。即ち具体的にはCuI,CuCl
2及び酢酸銅であり、これらの中でもCuIが特に好まし
い。このCuIは例えば金属銅とHIの反応による塩の沈澱
及び単離によって調製することができる。
またCuI等の金属塩の効果をより高めるためヨウ化カ
リウムを併用することも有効である。
(C)成分のこれらの金属塩はナイロン46樹脂の耐熱
劣化性を高める目的で使用されるものである。これらの
金属塩を含まない場合、ナイロン46樹脂の耐熱劣化性は
著しく劣り、コネクター用組成物としては不適なもので
ある。
これらの金属塩の配合量はナイロン46樹脂100重量部
当り0.01〜0.5重量部である。配合量が0.01重量部より
少いときにはナイロン46樹脂の耐熱劣化性の向上効果を
ほとんど示さず、また0.5重量部より多いときには、配
合量を増加させても効果の増大は見られなくなる。
本発明のコネクター用のナイロン46樹脂組成物には、
必要に応じて顔料その他の配合剤をその発現量添加して
もよい。このような配合剤としては充填剤、例えばガラ
ス繊維,アラミド繊維,炭素繊維,スチール繊維,アス
ベスト,セラミック繊維,チタン酸カリウムウィスカ
ー,ボロンウィスカー等の繊維状物、カオリン,クレ
ー,ウォラストナイト,タルク,マイカ,炭酸カルシウ
ム,硫酸バリウム,ガラスビーズ,ガラスフレークス等
の粉末状,粒状あるいは板状の無機充填材が例示でき
る。
これらの充填材は、通常補強材,表面改質材として、
あるいは電気的,熱的特性等の改質を目的として配合さ
れるが、配合による効果発現の最小量と過剰配合による
組成物本来の優れた特性、成形上の利点を損失しない範
囲で配合されるべきである。
また難燃剤、例えば臭素化ポリスチレン,臭素化ポリ
フェニレンエーテル,臭素化エポキシ,臭素化ビスフェ
ノール−A−ジグリシジルエーテルおよびそのオリゴマ
ー、臭素化ビスフェノール−Aを原料として製造される
ポリカーボネートオリゴマー,臭素化ビフェニルエーテ
ル,臭素化ジフタルイミド化合物,塩素化ヘキサペンタ
ジエンの2量体等のハロゲン含有化合物;赤リン,トリ
フェニルホスフェート等のリン化合物;ホスホン酸アミ
ド等のリン−窒素化合物;メタミン,メラム,メレム,
メロン,シアヌール酸,シアヌール酸メラミン等のトリ
アジン化合物;水酸化アルミニウム,水酸化マグネシウ
ム,ドーソナイト,2水和石コウ等の金属水酸化物や上記
ハロゲン含有化合物との併用または単独で用いられる難
燃助剤、例えば三酸化アンチモン等のアンチモン化合
物,酸化ホウ素,酸化鉄等の金属酸化物等の配合が可能
である。
更に、耐熱性向上を目的として、ヒンダードフェノー
ル化合物,芳香族アミン化合物,有機リン化合物,硫黄
化合物等の酸化防止剤あるいは熱安定剤を添加すること
もできる。また溶融粘度安定性,耐加水分解性の改良等
の目的には、各種のエポキシ化合物,オキサゾリン化合
物等を添加してもよい。エポキシ化合物としては、例え
ばビスフェノール−Aとエピクロルヒドリンを反応させ
て得られるビスフェノール−A型エポキシ化合物、各種
グリコールやグリセロールとエピクロルヒドリンとの反
応から得られる脂肪族グリシジルエーテル,ノボラック
型エポキシ化合物、芳香族または脂肪族カルボン酸型エ
ポキシ化合物,脂環化合物型エポキシ化合物などが好ま
しく、オキサゾリン化合物としては芳香族または脂肪族
ビスオキサゾリン、特に2,2′−ビス(2−オキサゾリ
ン),2,2′−m−フェニレンビス(2−オキサゾリン)
が好ましい。
その他安定剤,着色剤,滑剤,紫外線吸収剤,帯電防
止剤の添加もできる。
更にまた、少量の割合で他の熱可塑性樹脂、例えば他
のポリアミド樹脂,ポリエステル樹脂,ポリフェニレン
サルファイド樹脂,ポリフェニレンエーテル樹脂,ポリ
カーボネート樹脂,フェノキシ樹脂,ポリエチレンおよ
びその共重合体、ポリプロピレンおよびその共重合体、
ポリスチレンおよびその共重合体、アクリル樹脂および
アクリル系共重合体、ポリアミドエラストマー,ポリエ
ステルエラストマー等;熱硬化性樹脂、例えばフェノー
ル樹脂,メラミン樹脂,不飽和ポリエステル樹脂,シリ
コーン樹脂等を配合してもよい。
本発明のコネクター用の樹脂組成物を得るには任意の
配合方法を用いることができる。
通常これらの配合成分はより均一に分散させることが
好ましく、その全部もしくは一部を同時にあるいは別々
に例えばブレンダー,ニーダー,ロール,押出機等の混
合機で混合し均質化させる方法や、混合部分の一部を同
時にあるいは別々に例えばブレンダー,ニーダー,ロー
ル,押出機等で混合し、更に残りの成分をこれらの混合
機あるいは押出機で混合し均質化させる方法を用いるこ
とができる。更に予めドレイブレンドされた組成物を加
熱した押出機で溶融混練して均質化したあと針金状に押
出し、次いで所望の長さに切断して粒状化する方法があ
る。
本発明のコネクターは、一般の熱可塑性樹脂の成形機
によって通常の方法で極めて容易に成形することが可能
である。その際、金型温度は、100℃以上にあらかじめ
加熱した金型中で成形した場合、より耐熱性の高い成形
品が得られるため好ましい。先述の方法により造られた
成形用組成物は、通常十分乾燥された状態に保たれて成
形機ホッパー内に投入され成形に供される。更にまた、
組成物の構成原料をドライブレンドして直接成形機ホッ
パー内に投入し成形機中で溶融混練することも可能であ
る。
[実施例] 以下実施例により本発明を詳述する。なお、実施例中
の各種特性の測定は以下の方法によった。
(1)機械的強度: 引張試験……ASTM D638に準拠。
曲げ試験……ASTM D790に準拠。
(2)HDT: ASTM D648に準拠。(荷重4.6kg/cm2) (3)吸水特性: 曲げ特性試験用の成形品、またはコネクターを80℃,
相対湿度95%雰囲気中に4時間放置した後の重量変化,
寸法変化,弾性率変化を測定して評価。
(4)極限粘度: 溶媒としてm−クレゾールを用い、オストワルド粘度
管により35℃にて測定した。
実施例1〜2,比較例1 組成物ペレットの作成 110℃、10Torrの減圧下で12時間乾燥した極限粘度1.4
2のナイロン46樹脂(「STANYL」オランダ国DSM社製)と
米国特許第4246374号記載の方法により作ったビカット
軟化点151℃のN−メチルイミド化ポリメチルメタクリ
レート,ヨウ化銅(CuI)およびヨウ化カリ(KI)を表
1に示す量割合にて、予めタンブラーで均一に混合した
後スクリュー径各44mmのベント付き二軸押出機を用いて
真空に引きながらシリンダー温度320℃,スクリュー回
転数150rpm,吐出量40kg/hにて溶融混練し、ダイスから
吐出するスレッドを冷却切断してコネクター成形用ペレ
ットを得た。またN−メチルイミド化ポリメチルメタク
リレートは、米国特許第4727117号記載の方法により酸
および/または酸無水物を含まない処理を施していない
ものを用いた。
組成物の特性 次いでこのペレットを用いて射出容量5オンスの射出
成形機にてシリンダー温度300℃,金型温度120℃,射出
圧力800kg/cm2,冷却時間15秒、および全成形サイクル40
秒の条件で組成物の特性測定用の成形品を成形した。
これらの成形品を用いて各特性を測定した。成形品は
測定前にJIS K7100に従い、23℃,相対湿度50%の雰囲
気中で88時間状態調節を行なった。
それらの特性を表−1に示す。N−メチルイミド化ポ
リメチルメタクリレートを配合した塑性においてもHDT
で表わされる耐熱性や、引張伸度で表わされる靭性はナ
イロン46樹脂の優れた特性を保持している(実施例1〜
2)。そしてナイロン46樹脂は吸水時の弾性率の低下が
大きいのに対して(比較例1)、N−メチルイミド化ポ
リメチルメタクリレートを配合した組成は同条件で吸水
処理を行なった場合、その弾性率の低下が大幅に抑えら
れている(実施例1〜2)。すなわちこれらの組成物は
ナイロン46樹脂の特徴を生かしたままその吸水時の機械
特性を改良した、コネクター用材料として優れた組成物
であることがわかる。
コネクターの成形 先述のコネクター成形用ペレットを用いて射出容量5
オンスの射出成形機にてシリンダー温度305℃,金型温
度110℃,射出圧力900kg/cm2,冷却時間15秒,および全
成形サイクル40秒の条件で30mm×30mm×15mm(平均肉厚
約0.8mm)の角型コネクターを成形した。
コネクターの特性 このコネクターの吸水特性を表−1に示す。同条件で
吸水処理を行った場合、N−メチルイミド化ポリメチル
メタクリレートを配合した組成によるコネクターは、吸
水率が小さく、また寸法変化率も低減されており、本発
明の目的とするコネクターとなっていることがわかる
(実施例1〜2)。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−25836(JP,A) 特開 平2−213066(JP,A) 特許2846092(JP,B2) 特許2846093(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 77/00 - 77/12 C08L 39/00 - 39/08 C08K 3/00 - 3/40 H01R 13/46 - 13/533

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ナイロン46樹脂100重量部当り、 (B)ポリグルタルイミド2〜100重量部、及び (C)下記一般式(I)で表わされる金属塩0.01〜0.5
    重量部 を配合した組成物からなるコネクター。 ▲Ma+ ▼ ▲Xb− (n・a)/b▲ (I) (ただしMは銅,ニッケル,スズ及びセリウムのうちい
    ずれかの金属イオンであり、Xはハロゲン化物イオンお
    よびカルボキシレートイオンのいずれかのイオン基であ
    り、nは1〜6の整数、aはMの正電荷を表わす整数、
    bはXの負電荷を表わす整数である。)
  2. 【請求項2】(B)成分のポリグルタルイミドがカルボ
    ン酸基またはその誘導体を分子鎖中に含むポリマーであ
    る請求項第1項記載のコネクター。
  3. 【請求項3】(C)成分の金属塩がCuI,CuCl2,酢酸銅の
    いずれかである請求項第1項記載のコネクター。
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