JP3031574B2 - 反応染料組成物、セルロース繊維及びセルロース含有繊維の染色法 - Google Patents

反応染料組成物、セルロース繊維及びセルロース含有繊維の染色法

Info

Publication number
JP3031574B2
JP3031574B2 JP3260521A JP26052191A JP3031574B2 JP 3031574 B2 JP3031574 B2 JP 3031574B2 JP 3260521 A JP3260521 A JP 3260521A JP 26052191 A JP26052191 A JP 26052191A JP 3031574 B2 JP3031574 B2 JP 3031574B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
dyeing
formula
cellulose
reactive dye
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3260521A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0570707A (ja
Inventor
逹 田部井
淳二 小谷
栄一 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kayaku Co Ltd filed Critical Nippon Kayaku Co Ltd
Priority to JP3260521A priority Critical patent/JP3031574B2/ja
Publication of JPH0570707A publication Critical patent/JPH0570707A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3031574B2 publication Critical patent/JP3031574B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は反応染料組成物及びその
染色法に関する。更に詳しくは本発明はセルロース繊維
及びセルロース含有繊維を再現性良く、均一にかつ堅牢
に染色しうる反応染料組成物及びそれを用いるセルロー
ス系繊維の染色法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、セルロース繊維及びセルロー
ス含有繊維の染色には各種の染料が用いられているが、
その中でも染色物の堅牢性、色調の鮮明性の点から反応
染料が多用されている。近年、繊維製品の高級化指向に
伴い、染色加工に求められる要件も多様化、高度化して
おり、染色物の堅牢性については耐光堅牢度、洗濯堅牢
度に加え、塩素水堅牢度、汗耐光堅牢度等が重要視され
てきている。所望の堅牢性を有する染色物を得る為に、
多数の反応染料の中から適宜選択して目標を達成すべく
検討されているが、個々の染料に一長一短あり、更に色
相、染色性等の制約も加わり、その対応に深い知識と経
験とを必要としている。
【0003】遊離酸の形で式(1)(後記)で表される
ホルマザン系反応染料は特開昭60−67562に記載
されている。このホルマザン系反応染料は、染色物の色
調が鮮明でその堅牢度殊に日光堅牢度、摩擦堅牢度が優
れている、又、染浴中で凝集をおこすこともなく、中色
乃至濃色での染色において高いカラーバリューとビルド
アップ性を示す、更には、反応基がビニールスルホン基
である染料に比べ染浴pH安定性、捺染における色糊の
安定性が良好で均染性の優れた染色物が得られ易いとい
う種々の特徴を兼ね備えているので、セルロース繊維及
びセルロース含有繊維の染色に好んで用いられている。
しかしながら、このホルマザン系反応染料は塩素水堅牢
度が2級と極めて不良であるという欠点を有しているの
で、この点の改良が強く望まれている。
【0004】又、実際の染色において、単一の染料で染
色を行うことは稀で、通常は所望の色相及び堅牢度を得
るために数種の染料を組み合せて染色することが一般的
である。従って染色時に組み合せる染料の配合染色性の
合致が重要な要件となるが、色相、堅牢度の他、染色配
合性が一致しないことに起因する染色物の色割れ、濃淡
差、不均染、再現性不良等の欠陥が生じないように、又
色直し修正や再染色等の負担を出来るだけ軽減出来るよ
うに染料の選択及び工程要因である温度、染浴中の塩濃
度、浴比等の管理操作に多大の注意を払うことを余儀な
くされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】後記する式(1)の化
合物につき堅牢度殊に塩素水堅牢度を改善し、セルロー
ス繊維及びセルロース含有繊維を簡略な工程管理及び操
作により、再現性良く、均一染色し得る方策の確立が強
く望まれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記した課
題を解決すべく鋭意研究を行った結果、本発明に至った
ものである。即ち、本発明は 1. 遊離酸の形で式(1)及び式(3)で表される染
料を含有することを特徴とする反応染料組成物
【0007】
【化6】
【0008】〔式(1)において、nは1又は2を表
し、Zはn=1の時はZ1(Z1はアミノ基;モルホリノ
基;スルホン酸基、カルボキシル基、メチル基、C1〜4
のアルコキシ基、水酸基、クロル又はフッ素で置換して
いてもよいアニリノ基;カルボキシル基、HO3SO−
基、水酸基又はスルホン酸基で置換していてもよいモノ
又はジアルキルアミノ基又は遊離酸の形で式(2)
【0009】
【化7】
【0010】〔式(2)においてR及びMは前記の意味
を表わす〕で表される基をそれぞれ表す)を、又n=2
の時はZ2 〔Z2 は−NHC2 4 NH−;
【0011】
【化8】
【0012】(R1 、R2 、R3 、R4 はそれぞれ独立
に水素、クロル、メチル基、スルホン酸基又はカルボキ
シル基を表す)又は
【0013】
【化9】
【0014】を表し、Rは水素、スルホン酸基、クロル
を、Mは銅又はニッケルをそれぞれ表す。)
【0015】
【化10】
【0016】(式(3)において、Xはカルボキシル
基、スルホン酸基、メチル基、C1〜4のアルコキシ基、
水酸基、クロル又はフッ素で置換していてもよいアニリ
ノ基を表す。) 2. 前項1に記載の遊離酸の形で式(1)及び式
(3)で示される染料をそれぞれ20〜80重量%含有
することを特徴とする反応染料組成物 3. 前項1又は前項2に記載の染料組成物を用いるこ
とを特徴とするセルロース繊維及びセルロース含有繊維
の染色法を提供する。
【0017】前記式(1)において、n=1の時Z
1中、スルホン酸基、カルボキシル基、メチル基、C
1〜4のアルコキシ基、水酸基、クロル又はフッ素で置換
していてもよいアニリノ基としては、例えば、
【0018】
【化11】
【0019】等があげられ、カルボキシル基、HO3
O−基、水酸基又はスルホン酸基で置換していてもよい
モノ又はジアルキルアミノ基としては例えば−NHCH
3 、−NHC2 5 、−N(CH3)2 、−N(C2 5)
2 、−NHCH2 CH2 OH、−N(C2 4 OH)2
−NHCH2 COOH、−NHC2 4 SO3 H、−N
HC2 4 OSO3 H等があげられ、同じくn=2の時
のZ2 中、R1 、R2 、R3 、R4 はそれぞれ独立に水
素、クロル、メチル基、スルホン酸基又はカルボキシル
基を表す。
【0020】
【化12】
【0021】としては
【0022】
【化13】
【0023】等があげられる。式(1)で表される染料
は、例えば次の様にして製造することが出来る。 式(4)
【0024】
【化14】
【0025】(式(4)において、R及びMは前記と同
じ意味を表す。)で表されるホルマザンアミノ化合物1
モルを2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジ
ン1モルと反応させて式(5)
【0026】
【化15】
【0027】で表される縮合物を得、次いでZ1 −H
(Z1 は前記と同じ意味を表す)で表されるアンモニア
又はアミン類1モルと縮合させるか、式(5)で表され
る縮合物をH−Z2 −H(Z2 は前記と同じ意味を表
す)で表されるジアミン類1モルと反応させ、次いで前
記式(5)で表される化合物1モルと反応させる。こう
して得られた目的物を反応液から分離するには酸析法、
塩析法等通常の分離法が適用される。この様にして得ら
れる式(1)の染料は、遊離酸の形で又はその塩の形で
存在し、特にアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩、
特にナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、アルキル
アミン塩、アルカノールアミン塩等が好ましい。
【0028】前記式(3)において、スルホン酸基、カ
ルボキシル基、メチル基、C1〜4のアルコキシル基、水
酸基、クロル又はフッ素で置換していてもよいアニリノ
基としては、例えば、
【0029】
【化16】
【0030】等があげられる。式(3)で表される染料
は、例えば次の様にして製造することが出来る。1,3
−フェニレンジアミン−4−スルホン酸1モルと2,
4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン1モルを
縮合した後、常法によりジアゾ化し、1−アミノ−8−
ナフトール−3,6−ジスルホン酸0.5モルとpH2
〜4で酸性カップリングした後、更にpH4−9でアル
カリカップリングし、更にX−H(式中、Xは前記と同
じ意味を表す)1モルと縮合することによって得られ
る。反応液から目的物を得るには通常の塩析法、酸析法
が用いられる。又、反応液をそのまゝ噴霧乾燥すること
も出来る。
【0031】この様にして得られる式(3)染料は、遊
離酸の形で又はその塩の形で存在し、特にアルカリ金属
塩及びアルカリ土類金属塩、特にナトリウム塩、カリウ
ム塩、リチウム塩、アルキルアミン塩、アルカノールア
ミン塩が好ましい。本発明の反応染料組成物は式(1)
及び式(2)の染料を前記したような割合に配合して調
製されるが、式(1)及び式(2)の染料を染浴に加え
染浴中で本発明の組成物を形成せしめてもよい。
【0032】本発明の反応染料組成物によるセルロース
繊維及びセルロース含有繊維の染色法においては、木
綿、レーヨン、麻等のセルロース繊維及びこれ等の混
紡、交織品(混交)及びセルロース繊維と他繊維との混
交より成るセルロース含有繊維、例えばポリエステル/
木綿混、ポリエステル/レーヨン混、アクリル/木綿
混、羊毛/木綿混等がその好適な対象である。染色方法
としては浸染法、捺染法があり、通常行われているそれ
自体公知の反応染料による染色法が適用出来る。例えば
浸染法に於いては、芒硝、食塩等の無機塩及び炭酸ナト
リウム、重炭酸ナトリウム、燐酸三ナトリウム、硅酸ナ
トリウム、水酸化ナトリウム等の酸結合剤を用いて加熱
下行う。均染を図るため酸結合剤は通常、染色途時に適
宜添加するが、染色初期に全てを一括添加する所謂オー
ル・イン法は染色加工の合理化、効率化に有効であり、
本発明の反応染料組成物は染料凝集性が認められず、染
浴安定性高く、その適用に好適である。
【0033】捺染法に於いては、アルギン酸ナトリウ
ム、エマルジョン糊等を元糊とし、重炭酸ナトリウム等
の酸結合剤を含む捺染糊を印捺後、乾熱又は蒸熱し行
う。又、印捺後、水酸化ナトリウム、硅酸ナトリウム等
の酸結合剤を含む溶液で高温処理する所謂二相捺染法も
行う事が出来る。本発明による染色を行う場合、本発明
の反応染料組成物を更に相互に配合して使用する事は何
等の支障は無く、又必要に応じ公知の添加剤、例えば溶
解助剤、分散剤、均染剤、緩染剤、発色促進剤、pH調
製剤、金属イオン封鎖剤、酸化又は還元防止剤等を使用
する事も出来る。
【0034】本発明の組成物を構成する式(1)及び式
(3)で表される染料は、各々遊離酸の形又はその塩の
形、或いはそれ等の混合物として存在するが、塩の例と
してはアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩があげら
れ、その具体例としてはナトリウム塩、カリウム塩、リ
チウム塩、アルキルアミン塩、アルカノールアミン塩等
がある。これらのうちナトリウム塩、カリウム塩、リチ
ウム塩が好適である。
【0035】
【実施例】以下実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお、実施例中「部」及び「%」はそれぞれ重量
部、重量%を意味し、各式中のスルホン酸基は遊離の形
で表す。更に染色物の堅牢度は下記の試験方法に準拠し
て実施し、試験の結果は変退色用グレースケール:JI
S L0804(1983)により判定した。 汗耐光堅牢度:JIS L0888(1988)アルカ
リ性 塩素水堅牢度:JIS L0884(1983)強試験
【0036】実施例1
【0037】
【化17】
【0038】
【化18】
【0039】式(6)及び式(7)の染料からなる反応
染料組成物(式(6):式(7)=3:7重量比)2部
及び無水芒硝60部を含む1000部の染浴を調製し
た。染浴を加温し40℃とした後、無シルケット木綿5
0部を投入し、20分を要して80℃迄昇温した。同温
度で20分間保持した後、無水炭酸ナトリウム20部を
添加し引き続き同温度で60分間保持した。
【0040】その後、染色物を取り出し、水洗、湯洗を
行った後、アニオン系活性剤2部を含む水溶液1000
部を用い95〜100℃で10分間ソーピングを行っ
た。その後、染色物を取り出し、脱水、乾燥した。均一
で斑のない紺色の染色物を得た。この染色物は塩素水堅
牢度4級、汗耐光堅牢度4級を示し、優れた結果であっ
た。尚、染浴の調製時及び染色途時に於いて溶解性に問
題はなく、又染料の凝集、結晶析出もなく、染浴は極め
て安定であった。
【0041】実施例2〜7 実施例1記載の式(6)及び式(7)の染料のからなる
染料組成物の代わりに下記の表の組成よりなる各組成物
を用いる事以外は実施例1に準じての染色操作を行っ
た。
【0042】
【0043】各々得られた染色物は実施例1の場合と同
様に、均一で斑のない赤味紺色−紺色のものであった。
又この染色物の塩素水堅牢度及び汗耐光堅牢度も優れて
いた。尚、溶解性及び染浴安定性も同様に問題が無かっ
た。
【0044】実施例8〜27 実施例1に準じて、表1に記載した式(1)及び式
(3)の染料からなる染料組成物を用いて木綿の染色を
行った。表1には、用いた染料組成物の構造式とその組
成%、木綿に染色した時の色相を示した。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】(注)*1 R:実施例13において3−
COOH、実施例14において2−SO3 Hであるのを
除いてすべてHである。 M:実施例11、実施例12及び実施例17においてN
iであるのを除いてすべてCuである。
【0050】実施例28
【0051】
【化19】
【0052】
【化20】
【0053】上記の各組成よりなる反応染料組成物(式
(8):式(9)=3:7重量比)2部を用いて実施例
1に準じて染色操作を行い、均一で斑のない紺色の染色
物を得た。この染色物は塩素水堅牢度4級、汗耐光堅牢
度4級という優れた結果であった。なお、染浴の調製時
及び染色途時において溶解性に問題はなく、又染料の凝
集、結晶析出もなく、染浴は極めて安定であった。
【0054】実施例29〜34 実施例28記載の式(8)及び式(9)の染料の代わり
に、以下の表の組成よりなる各組成物を用いる事以外
は、実施例28に準じて染色操作を行った。
【0055】
【0056】各々で得られた染色物は実施例28の場合
に近似し、均一で斑のない赤味紺色〜紺色のものであっ
た。それらの染色物の塩素水堅牢度及び汗耐光堅牢度が
良好であった。なお、溶解性及び染浴安定性も同様に問
題はなかった。
【0057】実施例35〜50 実施例28に準じて、表2に記載した染料組成物を用い
て木綿の染色を行った。表2には、用いた染料組成物の
構造式とその組成%、木綿に染色した時の色相を示し
た。
【0058】
【化21】
【0059】
【表5】
【0060】
【表6】
【0061】
【表7】
【0062】(注)*R:実施例37において4−C
l:実施例42において3−SO3 H、実施例45にお
いて4−SO3 H、実施例49において2−Clである
以外はHである。M:実施例36、実施例41において
Niである以外はCuである。
【0063】実施例51 木綿の配合染色を行うに当り、紺成分として実施例28
記載の反応染料組成物0.5部、黄色成分としてKayac
ion Yellow E−CM及び赤色成分としてKayacion R
ed E−CM(それぞれ日本化薬(株)製反応染料の商
品名)それぞれ0.50部を実施例28記載の反応染料
組成物2部の代りに用いる事以外は実施例28に準じて
染色操作を行った。均一で斑のない青味褐色の染色物を
得た。染色物は塩素水堅牢度4級、汗耐光堅牢度4級と
いう優れた結果であった。尚、染色工程中、初期、昇
温、温度保持及び酸結合剤の添加前後に於いて黄色成
分、赤色成分及び紺色成分の配合染色性は良く合致して
おり、温度及び時間経過に於いて木綿上の色相変化は極
めて小さく結果の再現性に有効に作用した。
【0064】実施例52 ポリエステル/木綿(50/50)混紡繊維の配合染色
を行うにあたり、染料及び薬剤として 実施例28記載の反応染料組成物 0.5 部 Kayacion Yellow E−CM(実施例51記載) 0.5 Kayacion Red E−CM ( 〃 ) 0.5 Kayacelon Orange E−2GL (日本化薬製分散染料の商品名) 0.08 Kayacelon Red E−GL ( 〃 ) 0.33 Kayacelon Blue E−TB ( 〃 ) 0.14 無水芒硝 120 サンソルト7000 (日華化学製分散均染剤) 2 ポリミンLニュー(日本化薬製還元防止剤) 4 pH調製剤(pH6.0)第一リン酸ナトリウム 8 第二リン酸ナトリウム 2 を含む2000部の染浴を調製した。
【0065】染浴を40℃に加温後、ポリエステル/木
綿(50/50)混紡品100部を投入し、20分間に
て90℃、その後30分を要して130℃迄昇温した。
同温度で50分間保持した後、冷却し30分を要して8
0℃迄降温後、炭酸ナトリウム40部、及び水酸化ナト
リウム0.4部を添加し、同温度で60分間保持した。
その後、染色物を取り出し、水洗、湯洗後活性ノニオン
系活性剤4部及び炭酸ナトリウム2部を含む2000部
の浴で95〜100℃で15分間の洗浄を行った。その
後、染色物を取り出し脱水、乾燥した。
【0066】実施例51の場合に近似した均一で斑のな
い青味褐色の染色物を得た。染色物は塩素水堅牢度4
級、汗耐光堅牢度4級という優れた結果であった。尚、
本混紡品に於いて木綿側に着目すると、用いた染料の対
繊維比は実施例51の場合と同一であるが、本実施例の
浴比が1:40であるのに対し、実施例51のそれは
1:20であり、大きく相異している。しかし、得られ
た結果は、浴比の変化に対する変動(浴比依存性)及び
温度、時間による影響が小さく、染色物両者の色相が極
めて近似しており、再現性に優れるものであった。
【0067】比較例1 実施例28記載の反応染料組成物2部の代わりに式
(8)の染料2部を用いること以外は実施例28に準じ
て染色操作を行った。得られた青色染色物の塩素水堅牢
度は2級を示し、実用上不満足で劣るものであった。
【0068】比較例2 実施例51において、紺色成分として実施例28記載の
反応染料組成物0.5部の代わりに実施例28記載の式
(8)の染料0.5部を用いること以外は実施例51に
準じて染色操作を行った。得られた青味褐色の染色物の
塩素水堅牢度は2〜3級を示し、実用上不満足で劣るも
のであった。なお、染色工程中、黄味成分、赤味成分及
び紺色成分の配合染色性は一致しておらず、実施例51
の場合と比較し、染色途中において木綿上の色相変化が
大きく、結果の色相、濃度及び均染等の再現性の問題が
派生し易い難点があった。
【0069】
【発明の効果】遊離酸の形で式(1)で表される反応染
料の塩素水堅牢度を改善し、更に他の染料との組み合せ
染色において優れた配合染色性を示し、均一で良好な染
色再現性を示す反応染料組成物が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09B 67/22 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊離酸の形で式(1)及び式(3)で表さ
    れる染料を含有することを特徴とする反応染料組成物 【化1】 〔式(1)において、nは1又は2を、Zはn=1の時
    はZ1(Z1 はアミノ基;モルホリノ基;スルホン酸
    基、カルボキシル基、メチル基、C1〜4 のアルコキシ
    基、水酸基、クロル又はフッ素で置換していてもよいア
    ニリノ基;カルボキシル基、HO3SO−基、水酸基又
    はスルホン酸基で置換していてもよいモノ又はジアルキ
    ルアミノ基又は遊離酸の形で式(2) 【化2】 〔式(2)においてR及びMは後記の意味を表す〕で表
    される基をそれぞれ表す)を、又n=2の時はZ2(Z2
    は−NHC24NH−; 【化3】 (R1、R2、R3、R4はそれぞれ独立に水素、クロル、
    メチル基、スルホン酸基又はカルボキシル基を表す)又
    は 【化4】 を、Rは水素、スルホン酸基又はクロルを、Mは銅又は
    ニッケルをそれぞれ表す。〕 【化5】 〔式(3)において、Xはカルボキシル基、スルホン酸
    基、メチル基、C1〜4のアルコキシ基、水酸基、クロル
    又はフッ素で置換していてもよいアニリノ基を表す。〕
  2. 【請求項2】請求項1に式(1)及び式(3)で示され
    る染料をそれぞれ20〜80重量%含有することを特徴
    とする反応染料組成物
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載の反応染料組
    成物を用いることを特徴とするセルロース繊維及びセル
    ロース含有繊維の染色法
JP3260521A 1991-09-12 1991-09-12 反応染料組成物、セルロース繊維及びセルロース含有繊維の染色法 Expired - Fee Related JP3031574B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3260521A JP3031574B2 (ja) 1991-09-12 1991-09-12 反応染料組成物、セルロース繊維及びセルロース含有繊維の染色法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3260521A JP3031574B2 (ja) 1991-09-12 1991-09-12 反応染料組成物、セルロース繊維及びセルロース含有繊維の染色法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0570707A JPH0570707A (ja) 1993-03-23
JP3031574B2 true JP3031574B2 (ja) 2000-04-10

Family

ID=17349127

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3260521A Expired - Fee Related JP3031574B2 (ja) 1991-09-12 1991-09-12 反応染料組成物、セルロース繊維及びセルロース含有繊維の染色法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3031574B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6074568B1 (ja) * 2016-05-25 2017-02-08 有限会社マツクラ 照明装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19507461A1 (de) * 1995-03-03 1996-09-05 Basf Ag Mischung von Reaktivfarbstoffen für marineblaue Farbtöne
US5911784A (en) 1998-10-19 1999-06-15 Fabris; Mario Sizing roll stand for a steel mill
KR100531409B1 (ko) * 2002-10-01 2005-11-28 (주)경인양행 금속착염 포르마잔 유도체들의 혼합물 염료 및 그것을이용한 염색방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6074568B1 (ja) * 2016-05-25 2017-02-08 有限会社マツクラ 照明装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0570707A (ja) 1993-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3168624B2 (ja) 反応染料組成物およびそれを用いる繊維材料の染色または捺染方法
JPH083469A (ja) アゾ染料混合物、アゾ染料、それらの製法及びそれらの用途
JPH0684480B2 (ja) 水溶性繊維反応性染料の混合物及びこれを染色に使用する方法
US7282070B2 (en) Reactive dye composition and the use thereof
JP3031574B2 (ja) 反応染料組成物、セルロース繊維及びセルロース含有繊維の染色法
JPH0521945B2 (ja)
JP2762640B2 (ja) 反応染料混合物及びそれを用いる繊維材料の染色方法
JPH05279586A (ja) 染料混合物及びその用途
JP2957034B2 (ja) 反応染料組成物及びそれを用いるセルロース系繊維の染色法
JP2730200B2 (ja) 反応染料組成物およびセルロース系繊維材料の染色または捺染方法
JP3012859B2 (ja) 反応染料組成物およびそれを用いる繊維材料の染色方法
JP5194477B2 (ja) 反応染料組成物及び染色法
JP3115187B2 (ja) 水溶性染料混合物及びセルロース繊維材料の染色又は捺染法
JP2006052249A (ja) 反応染料組成物及び染色法
JPH0354141B2 (ja)
JP3260532B2 (ja) 反応染料組成物及び染色法
JP2590498B2 (ja) 反応染料組成物およびそれを用いる繊維材料の染色方法
JP2881917B2 (ja) 反応染料組成物およびそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法
JPH0569143B2 (ja)
JP2881916B2 (ja) 反応染料組成物およびそれを用いる繊維材料の染色または捺染方法
JP2949834B2 (ja) 反応染料組成物およびそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法
JP3221792B2 (ja) 繊維材料の染色法
JPH09169921A (ja) 反応染料組成物およびそれを用いる染色または捺染法
JPH0464347B2 (ja)
JPH10237343A (ja) ホルマザン化合物及びこれを用いるセルロース系繊維の染色方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees