JP3031154B2 - 等速継手 - Google Patents
等速継手Info
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- JP3031154B2 JP3031154B2 JP6029271A JP2927194A JP3031154B2 JP 3031154 B2 JP3031154 B2 JP 3031154B2 JP 6029271 A JP6029271 A JP 6029271A JP 2927194 A JP2927194 A JP 2927194A JP 3031154 B2 JP3031154 B2 JP 3031154B2
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- Japan
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- drive
- pin
- constant velocity
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B1/00—Multi-cylinder machines or pumps characterised by number or arrangement of cylinders
- F04B1/12—Multi-cylinder machines or pumps characterised by number or arrangement of cylinders having cylinder axes coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
- F04B1/20—Multi-cylinder machines or pumps characterised by number or arrangement of cylinders having cylinder axes coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having rotary cylinder block
- F04B1/2092—Means for connecting rotating cylinder barrels and rotating inclined swash plates
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D3/00—Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
- F16D3/16—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
- F16D3/48—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part having pins arranged parallel to the axis and entering holes in the other coupling part
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は等速継手に係り、特
に駆動部材と被駆動部材間を精度の高い等速で連結係合
するに好適な等速継手に関する。
に駆動部材と被駆動部材間を精度の高い等速で連結係合
するに好適な等速継手に関する。
【０００２】
【従来の技術】駆動部材と被駆動部材間を、一方の駆動
部材に固定した駆動ピンとその駆動ピンに摺動自在に装
着され、周囲を他方の駆動部材に係合した球面軸受を介
して連結係合した自在継手は当出願の発明者らによって
発明され、例えば特開昭63−308220号公報或いは特公平
4−72072号公報で知られている。
部材に固定した駆動ピンとその駆動ピンに摺動自在に装
着され、周囲を他方の駆動部材に係合した球面軸受を介
して連結係合した自在継手は当出願の発明者らによって
発明され、例えば特開昭63−308220号公報或いは特公平
4−72072号公報で知られている。
【０００３】また、上記公報技術を更に改善し継手部分
の等速性能を向上させた発明も当発明者等によってなさ
れ特開平5−263759 号公報で知られている。この発明で
は、駆動部材に駆動ピンをスライド自在に滑合してい
て、かつ球頭部を駆動ピンと一体に形成し、これを被駆
動部材に係合させることによって自在継手を構成してい
た。
の等速性能を向上させた発明も当発明者等によってなさ
れ特開平5−263759 号公報で知られている。この発明で
は、駆動部材に駆動ピンをスライド自在に滑合してい
て、かつ球頭部を駆動ピンと一体に形成し、これを被駆
動部材に係合させることによって自在継手を構成してい
た。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記した前者の自在継
手は、駆動部材と被駆動部材との傾き角の変化に対応し
て変位する駆動ピンのピッチ径差を吸収できるように構
成しているが、一対の駆動ピンで連結しているため、１
回転当たり２回の速度変化が生じることになり等速に近
づいても等速で回転を伝達出来ない欠点があった。従っ
て機械的振動や回転騒音の問題がどうしても改善出来な
かった。
手は、駆動部材と被駆動部材との傾き角の変化に対応し
て変位する駆動ピンのピッチ径差を吸収できるように構
成しているが、一対の駆動ピンで連結しているため、１
回転当たり２回の速度変化が生じることになり等速に近
づいても等速で回転を伝達出来ない欠点があった。従っ
て機械的振動や回転騒音の問題がどうしても改善出来な
かった。
【０００５】他方後者の自在継手によれば、回転力の伝
達に必要な曲げ応力がスライドする駆動ピンにかかるた
め、スライド抵抗が大きく、特に高速回転時には回転負
荷となって追随性の悪いものとなる。従ってこの場合も
等速性があっても機械的振動や回転騒音の問題は解消さ
れない。
達に必要な曲げ応力がスライドする駆動ピンにかかるた
め、スライド抵抗が大きく、特に高速回転時には回転負
荷となって追随性の悪いものとなる。従ってこの場合も
等速性があっても機械的振動や回転騒音の問題は解消さ
れない。
【０００６】本発明の目的は等速性に優れ、機械的振動
や騒音の少ない等速継手を構造簡単にして提供するにあ
る。
や騒音の少ない等速継手を構造簡単にして提供するにあ
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の一つは傾斜角を
持って回転力を伝達する一対の駆動部材間を、駆動ピン
を介して機械的に連結してなる等速継手であって、前記
駆動部材の一方に固定的に配置された前記駆動ピンの自
由端を、回動自在でスライド自在な球軸受を介して他方
の駆動部材に連結されており、 前記一方の駆動部材と他
方の駆動部材の軸線Ａ，Ｂは角度αをもって交差し、且
つ、対称位置にある前記球軸受の中心を結ぶ直線Ｃが前
記交差角αを２等分する平面上に位置していることを特
徴とした等速継手により達成される。
持って回転力を伝達する一対の駆動部材間を、駆動ピン
を介して機械的に連結してなる等速継手であって、前記
駆動部材の一方に固定的に配置された前記駆動ピンの自
由端を、回動自在でスライド自在な球軸受を介して他方
の駆動部材に連結されており、 前記一方の駆動部材と他
方の駆動部材の軸線Ａ，Ｂは角度αをもって交差し、且
つ、対称位置にある前記球軸受の中心を結ぶ直線Ｃが前
記交差角αを２等分する平面上に位置していることを特
徴とした等速継手により達成される。
【０００８】本発明の一つは一対の駆動部材間に駆動ピ
ンを配設して、前記駆動部材間を機械的に連結してなる
等速継手であって、前記駆動ピンは、３本以上で前記一
対の駆動部材の何れか一方の面に固定的に設けられてお
り、前記駆動ピンの他端は、前記駆動部材の他方に回動
自在でスライド自在に配置され、且つ周囲を拘束されて
支承された球軸受を介して他方の駆動部材に支持されて
おり、 前記一方の駆動部材と他方の駆動部材の軸線Ａ，
Ｂは角度αをもって交差し、且つ、対称位置にある前記
球軸受の中心を結ぶ直線Ｃが前記交差角αを２等分する
平面上に位置していることを特徴とした等速継手により
達成される。
ンを配設して、前記駆動部材間を機械的に連結してなる
等速継手であって、前記駆動ピンは、３本以上で前記一
対の駆動部材の何れか一方の面に固定的に設けられてお
り、前記駆動ピンの他端は、前記駆動部材の他方に回動
自在でスライド自在に配置され、且つ周囲を拘束されて
支承された球軸受を介して他方の駆動部材に支持されて
おり、 前記一方の駆動部材と他方の駆動部材の軸線Ａ，
Ｂは角度αをもって交差し、且つ、対称位置にある前記
球軸受の中心を結ぶ直線Ｃが前記交差角αを２等分する
平面上に位置していることを特徴とした等速継手により
達成される。
【０００９】本発明の一つは一対の駆動部材間に駆動ピ
ンとガイドピンとを配設して、前記駆動部材間を機械的
に連結してなる等速継手であって、前記ガイドピンは、
前記一対の駆動部材の何れか一方面の中心に配置固定さ
れてなり、前記駆動ピンは、前記ガイドピンの取付け面
側に、且つ該ガイドピンの外周囲に３本以上固定的に配
置されてなり、前記ガイドピンの他端は、球状で前記駆
動部材の他方面中心に回動自在に支承されてなり、前記
駆動ピンの他端は、前記駆動部材の他方に回動自在でス
ライド自在に配置され、且つ周囲を拘束されて支承され
た球軸受を介して配置支持されてなり、 前記一方の駆動
部材と他方の駆動部材の軸線Ａ，Ｂは前記ガイドピンの
中心点０にて角度αをもって交差し、且つ、対称位置に
ある前記球軸受の中心を結ぶ直線Ｃが前記交差角αを２
等分する平面上に位置していることを特徴とした等速継
手により達成される。
ンとガイドピンとを配設して、前記駆動部材間を機械的
に連結してなる等速継手であって、前記ガイドピンは、
前記一対の駆動部材の何れか一方面の中心に配置固定さ
れてなり、前記駆動ピンは、前記ガイドピンの取付け面
側に、且つ該ガイドピンの外周囲に３本以上固定的に配
置されてなり、前記ガイドピンの他端は、球状で前記駆
動部材の他方面中心に回動自在に支承されてなり、前記
駆動ピンの他端は、前記駆動部材の他方に回動自在でス
ライド自在に配置され、且つ周囲を拘束されて支承され
た球軸受を介して配置支持されてなり、 前記一方の駆動
部材と他方の駆動部材の軸線Ａ，Ｂは前記ガイドピンの
中心点０にて角度αをもって交差し、且つ、対称位置に
ある前記球軸受の中心を結ぶ直線Ｃが前記交差角αを２
等分する平面上に位置していることを特徴とした等速継
手により達成される。
【００１０】本発明の一つは傾斜角を持って回転力を伝
達する一対の駆動部材間を、駆動ピンを介して機械的に
連結してなる等速継手であって、 前記駆動部材の一方に
固定的に配置された前記駆動ピンの自由端は、他方の駆
動部材に回動自在でスライド自在に保持された球軸受に
スライド自在に支持されており、 前記駆動ピンの先端
は、逃げ穴を介して前記他方の駆動部材の駆動ピン配置
穴に配置されていることを特徴とした等速継手により達
成される。
達する一対の駆動部材間を、駆動ピンを介して機械的に
連結してなる等速継手であって、 前記駆動部材の一方に
固定的に配置された前記駆動ピンの自由端は、他方の駆
動部材に回動自在でスライド自在に保持された球軸受に
スライド自在に支持されており、 前記駆動ピンの先端
は、逃げ穴を介して前記他方の駆動部材の駆動ピン配置
穴に配置されていることを特徴とした等速継手により達
成される。
【００１１】本発明の好ましくは駆動ピンの一端が、駆
動部材に圧入により固定されている。
動部材に圧入により固定されている。
【００１２】本発明の一つは傾斜角を持って回転力を伝
達する一対の駆動部材間を、駆動ピンを介して機械的に
連結してなる等速継手であって、 前記駆動部材の一方に
固定的に配置された前記駆動ピンの自由端は、他方の駆
動部材に回動自在でスライド自在に保持された球軸受に
スライド自在に支持されており、 前記一方の駆動部材の
軸線Ａと他方の駆動部材の軸線Ｂは角度αをもって交差
し、且つ、駆動部在間の動力伝達点Ｐが前記交差角αを
２等分する平面上に位置し、軸線Ａ周りの動力伝達点Ｐ
の周速と軸線Ｂ周りの動力伝達点Ｐの周速を等しくなる
ようにしたことを特徴とした等速継手により達成され
る。
達する一対の駆動部材間を、駆動ピンを介して機械的に
連結してなる等速継手であって、 前記駆動部材の一方に
固定的に配置された前記駆動ピンの自由端は、他方の駆
動部材に回動自在でスライド自在に保持された球軸受に
スライド自在に支持されており、 前記一方の駆動部材の
軸線Ａと他方の駆動部材の軸線Ｂは角度αをもって交差
し、且つ、駆動部在間の動力伝達点Ｐが前記交差角αを
２等分する平面上に位置し、軸線Ａ周りの動力伝達点Ｐ
の周速と軸線Ｂ周りの動力伝達点Ｐの周速を等しくなる
ようにしたことを特徴とした等速継手により達成され
る。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を図１乃至
図３に基づいて説明する。
図３に基づいて説明する。
【００１４】別途設置されモ−タ等の駆動源と機械的に
連結される駆動部材（駆動軸）１は冷間鍛造成形或いは
機械切削加工などにより円柱状に加工され、そしてその
一方面中心部には該部材の軸心と平行に延びるガイドピ
ン２の取付け穴１ａが設けられている。また該取付け穴
１ａの同心円上には図２から判るように等間隔で、かつ
該取付け穴１ａと平行に延びる駆動ピン３の取付け穴１
ｂが４本設けられ、前記各々駆動ピンを圧入により固着
している。もちろん固着は溶着或いは塑性変形結合等強
固に固着できるものであれば良くこれに特定されるもの
でない。
連結される駆動部材（駆動軸）１は冷間鍛造成形或いは
機械切削加工などにより円柱状に加工され、そしてその
一方面中心部には該部材の軸心と平行に延びるガイドピ
ン２の取付け穴１ａが設けられている。また該取付け穴
１ａの同心円上には図２から判るように等間隔で、かつ
該取付け穴１ａと平行に延びる駆動ピン３の取付け穴１
ｂが４本設けられ、前記各々駆動ピンを圧入により固着
している。もちろん固着は溶着或いは塑性変形結合等強
固に固着できるものであれば良くこれに特定されるもの
でない。
【００１５】前記駆動部材１と任意の回転角をもって対
向配置される被駆動部材(被駆動軸)４は前記同様の手法
で加工され、そして前記取付け穴１ａ，１ｂに対向する
面にはそれぞれガイドピン配置穴４ａ，駆動ピン配置穴
４ｂが設けられている。前記ガイドピン配置穴４ａはガ
イドピンの球頭２ａが自在に回動できるような大きさの
凹面となっている。尚、その受け面形状は半球面でも差
し支えない。他方、駆動ピン配置穴４ｂは詳細を後記す
る軸受５の挿入用円筒穴４ｂ１と、該円筒穴４ｂ１に連
通して設けられ該円筒穴径よりも大きい径の駆動ピン逃
げ穴４ｂ２とからなっている。
向配置される被駆動部材(被駆動軸)４は前記同様の手法
で加工され、そして前記取付け穴１ａ，１ｂに対向する
面にはそれぞれガイドピン配置穴４ａ，駆動ピン配置穴
４ｂが設けられている。前記ガイドピン配置穴４ａはガ
イドピンの球頭２ａが自在に回動できるような大きさの
凹面となっている。尚、その受け面形状は半球面でも差
し支えない。他方、駆動ピン配置穴４ｂは詳細を後記す
る軸受５の挿入用円筒穴４ｂ１と、該円筒穴４ｂ１に連
通して設けられ該円筒穴径よりも大きい径の駆動ピン逃
げ穴４ｂ２とからなっている。
【００１６】前記軸受５はダイス鋼等の硬球からなり前
記駆動ピン３の先端部に摺動自在に装着されている。
記駆動ピン３の先端部に摺動自在に装着されている。
【００１７】ここで、駆動部材１と被駆動部材４は複数
本の駆動ピン３を介して連結され、それぞれの軸線Ａ，
Ｂはガイドピン２の中心点０にて角度α（１６０度）を
もって交差し、対称位置にある軸受５の中心を結ぶ直線
Ｃが交差角αを２等分する平面状に位置してあり、前記
軸受５はその線上で自動調心して保持されている。
本の駆動ピン３を介して連結され、それぞれの軸線Ａ，
Ｂはガイドピン２の中心点０にて角度α（１６０度）を
もって交差し、対称位置にある軸受５の中心を結ぶ直線
Ｃが交差角αを２等分する平面状に位置してあり、前記
軸受５はその線上で自動調心して保持されている。
【００１８】図３にて軸線Ａ，Ｂ，Ｃの幾何学的関係を
考察すると、図中、点Ｐは軸受５の中心であり、動力伝
達点である。ここで点Ｐより両軸に下ろした垂線の足を
ｈA,ｈB とすると、点Ｐと点０を結ぶ直線は交差角αを
２等分するのでｈA ＝ｈB となる。また駆動部材１の軸
線Ａ及び被駆動部材４の軸線Ｂの角速度をそれぞれ
ωA ，ωB とすると点Ｐの周りのＡ，Ｂ両軸の周速はそ
れぞれωA ・ｈA ，ωB・ｈB となる。ここで、点Ｐは
位置が不変なので、これらの周速は等しくωA ・ｈA ＝
ωB ・ｈB である。従って、ωA ＝ωB となり、動力伝
達点Ｐが常に両軸の交差角αを２等分する平面上に位置
し、等速で回転が伝達される。
考察すると、図中、点Ｐは軸受５の中心であり、動力伝
達点である。ここで点Ｐより両軸に下ろした垂線の足を
ｈA,ｈB とすると、点Ｐと点０を結ぶ直線は交差角αを
２等分するのでｈA ＝ｈB となる。また駆動部材１の軸
線Ａ及び被駆動部材４の軸線Ｂの角速度をそれぞれ
ωA ，ωB とすると点Ｐの周りのＡ，Ｂ両軸の周速はそ
れぞれωA ・ｈA ，ωB・ｈB となる。ここで、点Ｐは
位置が不変なので、これらの周速は等しくωA ・ｈA ＝
ωB ・ｈB である。従って、ωA ＝ωB となり、動力伝
達点Ｐが常に両軸の交差角αを２等分する平面上に位置
し、等速で回転が伝達される。
【００１９】上記実施例は駆動部材と被駆動部材間にガ
イドピンを介在させたものを挙げたが駆動部材と被駆動
部材間が規定寸法で適正に維持される構成であれば特に
ガイドピンは必要としない。又必要によっては継手部分
にダストカバーを設けて塵埃から保護するのも良い。
イドピンを介在させたものを挙げたが駆動部材と被駆動
部材間が規定寸法で適正に維持される構成であれば特に
ガイドピンは必要としない。又必要によっては継手部分
にダストカバーを設けて塵埃から保護するのも良い。
【００２０】本発明の実施例によれば、等速構造に相俟
って、駆動部材或いは被駆動部材の何れか一方の側に駆
動ピンを固定し、その駆動ピンの他端に球軸受をスライ
ド自在に配置し、該球軸受を介して他方の駆動部材と連
結したものであるから、駆動軸の回転位置に応じて駆動
ピンは球軸受をスライドする。
って、駆動部材或いは被駆動部材の何れか一方の側に駆
動ピンを固定し、その駆動ピンの他端に球軸受をスライ
ド自在に配置し、該球軸受を介して他方の駆動部材と連
結したものであるから、駆動軸の回転位置に応じて駆動
ピンは球軸受をスライドする。
【００２１】従って、回転力の伝達に必要な曲げ応力が
駆動ピンにかかっても、無理なく球軸受が軸方向に移動
することが出来、特に高速回転となって追随性の高いも
のとなる。これにより当然ながら、機械的振動や回転騒
音の問題は解消され、簡単な構成にて実用的な等速継手
が提供される。
駆動ピンにかかっても、無理なく球軸受が軸方向に移動
することが出来、特に高速回転となって追随性の高いも
のとなる。これにより当然ながら、機械的振動や回転騒
音の問題は解消され、簡単な構成にて実用的な等速継手
が提供される。
【００２２】次に上記等速継手を応用したアキシャルピ
ストンポンプ装置を図４〜図６に基づき説明する。
ストンポンプ装置を図４〜図６に基づき説明する。
【００２３】図において、ピストンポンプ装置は、駆動
軸１０と、該駆動軸１０の回転と共に回転するシリンダ
バレル１１と、該シリンダバレル１１に形成されたシリ
ンダボア１１ａ内を往復運動するピストン１２と、該ピ
ストン１２と共に回転し回転運動をピストン１２の直線
運動に変換するピストンサポート１３と、前記シリンダ
バレル１１の回転をピストンサポート１３に伝達する駆
動ピン１４と、前記駆動軸１０に対し傾斜角αをもって
位置するピストンサポート１３をスラストベアリング１
６を介して支承する固定斜板１５とから構成される。
軸１０と、該駆動軸１０の回転と共に回転するシリンダ
バレル１１と、該シリンダバレル１１に形成されたシリ
ンダボア１１ａ内を往復運動するピストン１２と、該ピ
ストン１２と共に回転し回転運動をピストン１２の直線
運動に変換するピストンサポート１３と、前記シリンダ
バレル１１の回転をピストンサポート１３に伝達する駆
動ピン１４と、前記駆動軸１０に対し傾斜角αをもって
位置するピストンサポート１３をスラストベアリング１
６を介して支承する固定斜板１５とから構成される。
【００２４】前記駆動軸１０は一端をハウジング１７に
ローラベアリング１８を介して支承されている。また前
記駆動軸１０の他端はサイドカバー１９にベアリング２
０を介して支承され、前記シリンダバレル１１はバルブ
プレート２１を介して配置固着されている。
ローラベアリング１８を介して支承されている。また前
記駆動軸１０の他端はサイドカバー１９にベアリング２
０を介して支承され、前記シリンダバレル１１はバルブ
プレート２１を介して配置固着されている。
【００２５】前記ピストン１２は複数個のシリンダボア
１１ａにそれぞれが挿入され、その他端球頭部１２ａが
駆動軸１０の中央部に支承されたピストンサポート１３
に連結され回動自在に保持されている。
１１ａにそれぞれが挿入され、その他端球頭部１２ａが
駆動軸１０の中央部に支承されたピストンサポート１３
に連結され回動自在に保持されている。
【００２６】前記固定斜板１５はピストンサポート１３
の背面に位置する円筒体で、外面環状部１５ａは駆動軸
１０に対し傾斜角αを有して配置され、位置決めピン２
２を使って位置決めされた後、図示しないピン等により
固定されている。
の背面に位置する円筒体で、外面環状部１５ａは駆動軸
１０に対し傾斜角αを有して配置され、位置決めピン２
２を使って位置決めされた後、図示しないピン等により
固定されている。
【００２７】前記駆動ピン１４はピストン１２の内径側
に同心円状に配置されていてシリンダバレル１１に設け
た駆動ピン挿入孔１１ｂに圧入固着されており、他端を
ピストンサポート１３の端面に形成したボール受孔にボ
ール軸受２３を介して回動自在に挿入配置している。
に同心円状に配置されていてシリンダバレル１１に設け
た駆動ピン挿入孔１１ｂに圧入固着されており、他端を
ピストンサポート１３の端面に形成したボール受孔にボ
ール軸受２３を介して回動自在に挿入配置している。
【００２８】ピストンポンプ装置は上記の構成であり、
そのＶ−Ｖ断面図を図５に示す。図示のように、駆動軸
１０を中心として内側に駆動ピン１４，外側にピストン
１２が同心円状に配置される。
そのＶ−Ｖ断面図を図５に示す。図示のように、駆動軸
１０を中心として内側に駆動ピン１４，外側にピストン
１２が同心円状に配置される。
【００２９】ピストンポンプ装置は、駆動軸１０が回転
するとシリンダバレル１１が回転し、駆動ピン１４を介
して回転力が伝達されピストンサポート１３を回転駆動
する。従ってその回転によりピストン１２が往復運動し
吐出圧を発生する。
するとシリンダバレル１１が回転し、駆動ピン１４を介
して回転力が伝達されピストンサポート１３を回転駆動
する。従ってその回転によりピストン１２が往復運動し
吐出圧を発生する。
【００３０】この斜板式ピストン装置の等速性を図４と
図６とを用いて説明する。図６において駆動軸１０の中
心軸線を駆動軸線Ａ1 ，シリンダサポート１３の中心軸
線を被駆動軸線Ｂ1 とすれば、駆動軸線Ａ1 と被駆動軸
線Ｂ1 との交差角はα1 となる。またピストンサポート
１３の対接部材である固定斜板１５の環状部１５ａの駆
動軸線Ａ1 に対する傾斜角はα1 ／２であるので、図示
する２つの駆動ピン１４のボール軸受２３の中心部を結
んだ直線を含む平面Ｃ1 の駆動軸線Ａ1 に対する傾斜角
もα1 ／２となる。すなわち、前記実施例の場合と同様
に、動力伝達点が常に駆動軸線Ａ1 と被駆動軸線Ｂ1 と
の交差角α1 を２等分する平面上に存在し等速性の条件
を満足する。したがって駆動軸線Ａ1 の回転は等速で被
駆動軸線Ｂ1 に伝わり、よって駆動軸１０とピストン１
２との間の回転力の伝達は等速で行われる。また固定斜
板１５で傾斜角α1 ／２が確定しているので確実に等速
伝達できる。すなわち性能を左右するピストン部には何
ら外力を与えることなく同期回転を行うことができる。
なお固定斜板１５は環状部１５ａとボール軸受２３の中
心部を結んだ直線を含む平面Ｃ1 との関係が前述のα1
とα1 ／２の関係さえ満足すれば、傾斜角の異なる数種
の物を準備し吐出容量に応じて任意に選択してもよい。
図６とを用いて説明する。図６において駆動軸１０の中
心軸線を駆動軸線Ａ1 ，シリンダサポート１３の中心軸
線を被駆動軸線Ｂ1 とすれば、駆動軸線Ａ1 と被駆動軸
線Ｂ1 との交差角はα1 となる。またピストンサポート
１３の対接部材である固定斜板１５の環状部１５ａの駆
動軸線Ａ1 に対する傾斜角はα1 ／２であるので、図示
する２つの駆動ピン１４のボール軸受２３の中心部を結
んだ直線を含む平面Ｃ1 の駆動軸線Ａ1 に対する傾斜角
もα1 ／２となる。すなわち、前記実施例の場合と同様
に、動力伝達点が常に駆動軸線Ａ1 と被駆動軸線Ｂ1 と
の交差角α1 を２等分する平面上に存在し等速性の条件
を満足する。したがって駆動軸線Ａ1 の回転は等速で被
駆動軸線Ｂ1 に伝わり、よって駆動軸１０とピストン１
２との間の回転力の伝達は等速で行われる。また固定斜
板１５で傾斜角α1 ／２が確定しているので確実に等速
伝達できる。すなわち性能を左右するピストン部には何
ら外力を与えることなく同期回転を行うことができる。
なお固定斜板１５は環状部１５ａとボール軸受２３の中
心部を結んだ直線を含む平面Ｃ1 との関係が前述のα1
とα1 ／２の関係さえ満足すれば、傾斜角の異なる数種
の物を準備し吐出容量に応じて任意に選択してもよい。
【００３１】本発明の実施例によれば、等速構造に相俟
って、シリンダバレルの一方の側に駆動ピンを固定し、
その駆動ピンの他端に球軸受をスライド自在に配置し、
該球軸受を介してピストンサポートと連結したものであ
るから、シリンダバレルの回転位置に応じて駆動ピンは
球軸受をスライドする。
って、シリンダバレルの一方の側に駆動ピンを固定し、
その駆動ピンの他端に球軸受をスライド自在に配置し、
該球軸受を介してピストンサポートと連結したものであ
るから、シリンダバレルの回転位置に応じて駆動ピンは
球軸受をスライドする。
【００３２】従って、回転力の伝達に必要な曲げ応力が
駆動ピンにかかっても、無理なく駆動ピンが軸方向に移
動することが出来、特に高速回転となって追随性の高い
ものとなる。これにより当然ながら、機械的振動や回転
騒音の少ない等速継手を用いたアキシャルピストンポン
プが提供される。
駆動ピンにかかっても、無理なく駆動ピンが軸方向に移
動することが出来、特に高速回転となって追随性の高い
ものとなる。これにより当然ながら、機械的振動や回転
騒音の少ない等速継手を用いたアキシャルピストンポン
プが提供される。
【００３３】
【発明の効果】以上本発明によれば等速性に優れ、機械
的振動や騒音の少ない等速継手を構造簡単にして提供す
ることが出来る。
的振動や騒音の少ない等速継手を構造簡単にして提供す
ることが出来る。
【図１】本発明の一実施例を示す等速継手の一部縦断正
面図。
面図。
【図２】図１のII−II線断面図。
【図３】図１の等速継手の幾何学的関係を示した線図。
【図４】本発明の等速継手を用いたアキシャルピストン
ポンプの断面図。
ポンプの断面図。
【図５】図４のＶ−Ｖ断面図。
【図６】図４の継手機構の幾何学的関係図。
１…駆動部材、２…ガイドピン、３…駆動ピン、４…被
駆動部材、５…球軸受。
駆動部材、５…球軸受。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−248920（ＪＰ，Ａ) 特開 昭49−64755（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−34518（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−263759（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−103620（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−13921（ＪＰ，Ａ) 特公 昭15−6384（ＪＰ，Ｂ１) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F16D 3/08 F16D 3/48
Claims (6)
- 【請求項１】傾斜角を持って回転力を伝達する一対の駆
動部材間を、駆動ピンを介して機械的に連結してなる等
速継手であって、 前記駆動部材の一方に固定的に配置された前記駆動ピン
の自由端は、回動自在でスライド自在な球軸受を介して
他方の駆動部材に連結されており、 前記一方の駆動部材と他方の駆動部材の軸線Ａ，Ｂは角
度αをもって交差し、且つ、対称位置にある前記球軸受
の中心を結ぶ直線Ｃが前記交差角αを２等分する平面上
に位置している ことを特徴とした等速継手。 - 【請求項２】一対の駆動部材間に駆動ピンを配設して、
前記駆動部材間を機械的に連結してなる等速継手であっ
て、 前記駆動ピンは、３本以上で前記一対の駆動部材の何れ
か一方の面に固定的に設けられており、 前記駆動ピンの他端は、前記駆動部材の他方に回動自在
でスライド自在に配置され、且つ周囲を拘束されて支承
された球軸受を介して他方の駆動部材に支持されてお
り、 前記一方の駆動部材と他方の駆動部材の軸線Ａ，Ｂは角
度αをもって交差し、且つ、対称位置にある前記球軸受
の中心を結ぶ直線Ｃが前記交差角αを２等分する平面上
に位置している ことを特徴とした等速継手。 - 【請求項３】一対の駆動部材間に駆動ピンとガイドピン
とを配設して、前記駆動部材間を機械的に連結してなる
等速継手であって、 前記ガイドピンは、前記一対の駆動部材の何れか一方面
の中心に配置固定されてなり、 前記駆動ピンは、前記ガイドピンの取付け面側に、且つ
該ガイドピンの外周囲に３本以上固定的に配置されてな
り、 前記ガイドピンの他端は、球状で前記駆動部材の他方面
中心に回動自在に支承されてなり、 前記駆動ピンの他端は、前記駆動部材の他方に回動自在
でスライド自在に配置され、且つ周囲を拘束されて支承
された球軸受を介して配置支持されてなり、 前記一方の駆動部材と他方の駆動部材の軸線Ａ，Ｂは前
記ガイドピンの中心点０にて角度αをもって交差し、且
つ、対称位置にある前記球軸受の中心を結ぶ直線Ｃが前
記交差角αを２等分する平面上に位置している ことを特
徴とした等速継手。 - 【請求項４】傾斜角を持って回転力を伝達する一対の駆
動部材間を、駆動ピンを介して機械的に連結してなる等
速継手であって、 前記駆動部材の一方に固定的に配置された前記駆動ピン
の自由端は、他方の駆動部材に回動自在でスライド自在
に保持された球軸受にスライド自在に支持されており、 前記 駆動ピンの先端は、逃げ穴を介して前記他方の駆動
部材の駆動ピン配置穴に配置されていることを特徴とし
た等速継手。 - 【請求項５】駆動ピンの一端は、駆動部材に圧入により
固定されていることを特徴とした請求項１乃至４の何れ
かに記載の等速継手。 - 【請求項６】傾斜角を持って回転力を伝達する一対の駆
動部材間を、駆動ピンを介して機械的に連結してなる等
速継手であって、 前記駆動部材の一方に固定的に配置された前記駆動ピン
の自由端は、他方の駆動部材に回動自在でスライド自在
に保持された球軸受にスライド自在に支持されており、 前記一方の駆動部材の軸線Ａと他方の駆動部材の軸線Ｂ
は 角度αをもって交差し、且つ、駆動部在間の動力伝達
点Ｐが前記交差角αを２等分する平面上に位置し、軸線
Ａ周りの動力伝達点Ｐの周速と軸線Ｂ周りの動力伝達点
Ｐの周速を等しくなるようにしたことを特徴とした等速
継手。
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| US08/782,079 US6012906A (en) | 1994-02-28 | 1997-01-13 | Uniform speed joint and axial piston pump using the joint |
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