JPS61241530A - 機械継ぎ手および機械継ぎ手を用いた配電器の駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は機械継ぎ手およびこの機械継ぎ手を用いた配電
器の駆動装置に関するものである。

〔発明の背景〕

一般に機械継ぎ手は種々提案されているが、回転軸と被
回転軸の軸心のずれをなくすことが重要である。

そして、この種の機械継ぎ手としては特開昭５８−１９
３９３１号公報にあるように、回転軸と被回転軸の間に
弾性体、好ましくは板ばね材を配置し、この板ばね材を
被回転軸の溝部に係合して軸心のずれをなくすことが試
みられている。

しかしながら、比較的大きなトルクを伝える場合に板ば
ね材が撓む現象があり、正確な回転を伝達するには不充
分であった。

また、板ばね材は使用中に摩耗するようになり耐久的に
も不充分であった。

一方、このような機械継ぎ手を配電器の駆動装置として
使用するものは例えば特開昭５７−１６５６６５号公報
によって知られている。

ところが、このように板ばね材を用いるものでは、内燃
機関の加速、減速等の過渡期に板ばねが撓み、この撓み
期間の間は内燃機関の実際の回転数と配電器のガバナ進
角機構の回転数が相異して点火時期特性が変動する現象
があった。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、長期に渡って正確な回転を伝達するこ
とができる機械継ぎ手を提供することにある。

本発明の他の目的は、内燃機関の過渡期に回転数に合致
した点火時期特性を得ることができる配電器の駆動装置
を提供することにある。

〔発明の概要〕

本発明の特徴は、一部に球面部およびこの球面部に沿っ
て転勤可能な転動子を備えた伝達ピンを一方の回転軸に
径方向に移動可能に取り付付られた継ぎ手板に固定する
と共に、転動子を他の回転軸の端面に形成され継ぎ手板
の移動方向とほぼ直交するように伝達溝に微少間隙を有
して収納したところにある。

本発明の他の特徴は、一部に球面部およびこの球面部に
沿って転勤可能な転動子を備えた伝達ピンを配電器のシ
ャフトに径方向に移動可能に取り付けられた継ぎ手板に
固定すると共に、転勤子を内燃機関の回転が伝えられる
シャフトの端面に形成され継ぎ手板の移動方向とほぼ直
交するような伝達溝に微少間隙を有して収納したところ
にある。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の一実施例を詳細に説明する。

第１図ないし第３図において、参照番号１０は第１の回
転軸であって、これは駆動軸あるいは被駆動軸を構成す
るが、ここでは被駆動軸とする。

被駆動軸１０の端部には継ぎ手抜１２が所定間隙Ｇを有
してガイドピン１４で支承されている。

したがって継ぎ手板１２はガイドピン１４で案内されて
被駆動軸１０の径方向に所定間隙Ｇだけ移動可能である
。

継ぎ手板１２の端面には被駆動軸１０の軸心を対称とし
て１８０度の位置に被駆動あるいは駆動用の伝達ピン１
６が植立固定されている。以下説明の都合−ヒ被駆動ピ
ンと言う。

被駆動ピン１６は、継ぎ手板１２に植立固定されるピン
本体１８、ピン本体１８の途中に配置された球面部２０
およびこの球面部２０の周囲に沿って転勤する転勤子２
２とより構成されている。

球面部２０は硬質ゴムのブツシュ２４とＣリング２６と
によって挾持されているが、場合によってはピン本体１
８に固定しても良いし、またピン本体１８と一体成形し
ても良い。

一方、第２の回転軸２８は第１の回転軸１０との関係よ
り被駆動軸あるいは駆動軸を構成するが、ここでは駆動
軸とする。

駆動軸２８の端面の中央には駆動あるいは被駆動用の伝
達溝３０がフライス等により形成されている。以下同様
に駆動溝と言う。

駆動溝３０には駆動ピン１６の転動子２２が微少間隙を
介して収納されているが、実際には駆動溝３０の壁面と
転勤子２２の側周面とはほぼ接触するようになっている
。

そして、転勤子２２が駆動溝３０に収納されている状態
で、駆動溝３０とガイドピン１４は相互にほぼ直交する
ような位置関係に選ばれている。

以上のような構成において、被駆動軸１２と駆動軸２８
を相互に結合する場合に駆動軸２８を基準とすると、第
１図および第２図から理解できるように継ぎ手板１２は
被駆動軸１０に対して所定間隙Ｇだけ移動でき、しかも
駆動軸２８に対してはガイドピン１４とほぼ直交する方
向に駆動溝３０を通って移動できるので、両軸１：’０
．２’８の軸心を正確に一致させることができる。

更に継ぎ手板１２と駆動溝３０とはピン本体１８に対し
て転動できる転動子２２を介して結合しているので、ピ
ン本体１８の傾き等を補償して駆動溝３０、転動子２２
、球面部２０、ピン本体１８および継ぎ手板１２の各々
をほぼ隙間なく結合でき、この結合はきわめて剛性の高
いものである。

したがって、大きなトルクを正確に伝達でき、しかも使
用寿命を長くすることができるものである。

尚、ピン本体１８と継ぎ手板１２とは塑性流動結合で固
定され、球面部２０と転動子２２は塑性流動によって流
し込まれた係１１−金属により相互位置を確保している
。

次に本発明の機械継ぎ手を使用した配電器の駆動装置を
説明する。

第４図において、内燃機関の本体３２には配電器のハウ
ジング３４が固定ねじ３６によって固定されている。

ハウジング３４の内部には配電器のシャフト３日が挿通
されており、このシャフト３８は第１図の被駆動軸１０
と同様のものである。

ハウジング３４内のシャフト３８には周知のガバナ進角
機構４０が設けられている。

一方、ハウジング３４外のシャフト３８の端面には継ぎ
手板１２、被駆動ピン１６が支承され、内燃機関の本体
３２の駆動室４２内に収納されている。

駆動室４２の内部には内燃機関のクランクシャフトの回
転が伝えられる駆動軸４０も収納されており、この駆動
軸４０は第１図で示した駆動軸２８と同様のものである
。

駆動軸４０の端面には駆動溝３０が形成されており、こ
の駆動溝３０、継ぎ手板１２および被駆動ピン１６は第
１図ないし第３図と同様の関係を有して結合されている
。

したがって、駆動軸４０の回転は正確にシャフト３８に
伝達されるため、加速、減速運転等のような過渡期でも
回転が確実に行なわれるため点火時期特性が変動するこ
とが防止されるものである。

〔発明の効果〕

以上の通り、本発明の機械継ぎ手によれば正確な回転伝
達を長期に渡って維持することができるものである。

また、この機械継ぎ手を用いた配電器の駆動装置によれ
ば、過渡運転時の点火時期特性変動を防止できるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例になる機械継ぎ手の縦断面図
、第２図は第１図のｎ−ｎ断面図、第：３図は第１図の
ｎｒ　−ｍ断面図、第４図は本発明の一実施例になる配
電器の駆動装置の縦断面図である。 １０・・・被駆動（駆動）軸、１２・・・継ぎ手板、１
４・・・ガイドピン、１６・・・被駆動−（駆動）ピン
、１８・・・ピン本体、２０・・・球面部、２２・・・
転動子、２８・・・駆動（被駆動）軸、３０・・・駆動
（被駆動）溝。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、（ａ）第１の回転軸； （ｂ）前記第１の回転軸の径方向に移動可能に取り付け
   られた継ぎ手板； （ｃ）前記第１の回転軸の軸方向に延びしかも前記継ぎ
   手板に植立固定されると共に、一 部に球面部および前記球面部に沿つて転動 する転動子とよりなる伝達ピン； （ｄ）前記継ぎ手板の移動方向とほぼ直交する方向に形
   成され、しかも前記転動子の外周 が微少間隙を介して収納される伝達溝を有 した第２の回転軸 とよりなる機械継ぎ手。 ２、特許請求の範囲第１項において、前記継ぎ手板は前
   記回転軸を径方向に挿通するガイドピンによつて支承さ
   れている機械継ぎ手。 ３、特許請求の範囲第２項において、前記伝達ピンは前
   記第１の回転軸の軸心を対称に１８０度の位置に二本植
   立している機械継ぎ手。 ４、特許請求の範囲第３項において、前記伝達ピンの転
   動子は前記伝達溝にほぼ密着するようにして収納される
   機械継ぎ手。 ５、（ａ）配電器のハウジングを挿通して外部に延びる
   シャフト； （ｂ）前記シャフトの端面でしかも前記シャフトの径方
   向に移動可能に取り付けられた継 ぎ手板； （ｃ）前記シャフトの軸方向に延びて前記継ぎ手板に植
   立固定されると共に、一部に球面 部および前記球面部に沿つて転動する転動 子とよりなり、しかも前記シャフトの軸心 を対称として１８０度の位置にある一対の 伝達ピン； （ｄ）前記継ぎ手板の移動方向とほぼ直交する方向に形
   成され、しかも前記一対の転動子 の外周が微少間隙を介して収納される伝達 溝を有した内燃機関のクランクシャフトと 同期して回転する駆動軸 とよりなる配電器の駆動装置。