JP3031039U - 組立式棺桶 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立て作業が極めて容易で作業者一人での迅
速な組立てが可能であると共に構造簡単にして製作コス
トの低減を図ることができる新規構造の組立式棺桶を提
供する。 【解決手段】 底板１における片側の側縁に側板基板２
を固定し、他側の側縁に該側板基板２にその板厚を加算
してなる高さを有する段違い側板基板３を固定すると共
に底板１の両端縁における前記側板基板２と段違い側板
基板３との間に各々前記側板基板２と同じ高さを有する
妻板基板４、４を固定し、前記側板基板２上及び段違い
側板基板３上にその板厚分高さの異なる側板可倒板５、
６を各々内方に倒伏可能に連結すると共に前記両妻板基
板４、４上における各々の両側板可倒板５、６の間に妻
板差込み板８、８を差込み可能に構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、組立式棺桶に関するものである。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、組立て作業が極めて容易で作業者一人での迅速な組立てが可能であ ると共に構造簡単にして製作コストの低減を図ることができる新規構造の組立式 棺桶を提供することを目的とするものである。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するための本考案の構成を実施の形態を用いて説明すると、 底板１における片側の側縁に側板基板２を固定し、他側の側縁に該側板基板２に その板厚を加算してなる高さを有する段違い側板基板３を固定すると共に底板１ の両端縁における前記側板基板２と段違い側板基板３との間に各々前記側板基板 ２と同じ高さを有する妻板基板４、４を固定し、前記側板基板２上及び段違い側 板基板３上にその板厚分高さの異なる側板可倒板５、６を各々内方に倒伏可能に 連結すると共に前記両妻板基板４、４上における各々の両側板可倒板５、６の間 に妻板差込み板８、８を差込み可能に構成したことを特徴とするものである。

【０００４】

【作用】

上記の手段によって、左右双方の側板可倒板５、６を互い違いに内方に倒伏さ せると、両側板可倒板５、６は各々水平状態で折り重なったように折畳むことが でき、両妻板差込み板８、８は折り畳んだ状態下の棺桶内空部に収納しておくこ とができる。

【０００５】 かかる折畳状態において、底板１、側板基板２、段違い側板基板３、両妻板基 板４、４によって、浅底の箱形状を形成することから、強度に優れて不用な外力 を受けるも変形破損のおそれがない。

【０００６】 上記の折畳状態から両側板可倒板５、６を順次起立させ、しかる後に、妻板差 込み板８、８を両妻板基板４、４上における各々の両側板可倒板５、５の間に差 込めば、これによって棺桶の完全形態に組立てることができる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。

【０００８】 １は底板であって、該底板１における左右いずれかの片側の側縁にその全長に 亘って側板基板２を固定し、他側の側縁にはその全長に亘って該側板基板２の高 さにその板厚を加算してなる高さを有する段違い側板基板３を固定すると共に底 板１の前後両端縁においては底板１の両側縁における前記側板基板２と段違い側 板基板３との間に各々前記側板基板２と同じ高さを有する妻板基板４、４を固定 している。

【０００９】 そして、前記側板基板２上に及び段違い側板基板３上には、その板厚分だけ高 さの異なる側板可倒板５、６を蝶番７を用いて各々内方に倒伏可能に連結してい る。従って、板厚分だけ高さの異なる両側板可倒板５、６を側板基板２上及び段 違い側板基板３上に各々起立させた場合、両者の高さは等しくなるよう設定され ている。

【００１０】 ８、８は前記妻板基板４、４上における各々の両側板可倒板５、６の間に差込 み可能に形成した妻板差込み板であって、該妻板差込み板８、８の両端面には各 々断面鳩尾形状等の係合突起９、９を突設していると共に両側板可倒板５、６及 び段違い側板基板３における対応部位には、各々前記係合突起９、９に適合する 断面鳩尾形状等の係合溝１０、１０を凹設している。

【００１１】 該妻板差込み板８、８を妻板基板４、４上における各々の両側板可倒板５、６ の間に完全に差込んだ場合、該妻板差込み板８、８の高さは、起立状態の両側板 可倒板５、６の高さと等しくなるように設定されている。

【００１２】 図中の１１は、妻板差込み板８、８の下端面に突設したダボであって、前記両 妻板基板４、４の各々上端面対応箇所には該ダボ８、８に適合するダボ孔１２、 １２を穿設している。

【００１３】 図１及び図２は、組立て前の折畳状態を示すものであって、左右双方の側板可 倒板５、６を互い違いに順次内方に倒伏させると、両側板可倒板５、６は各々水 平状態で折り重なったように折畳むことができる。両妻板差込み板８、８は折り 畳んだ状態下の棺桶内空部に収納しておくことができる。

【００１４】 使用時には、上記の折畳み状態から図３に示す如く両側板可倒板５、６を順次 側板基板２上及び段違い側板基板３上に各々起立させ、かかる状態下において、 妻板差込み板８、８を、該妻板差込み板８、８の両端面の係合突起９、９を両側 板可倒板５、６及び段違い側板基板３における対応部位の係合溝１０、１０に係 入させるようにして上方から下方に向けて強制的に差込んで、該妻板差込み板８ 、８を妻板基板４、４上に接合させる。

【００１５】 該妻板差込み板８、８は、その下端面に突設したダボ１１が妻板基板４、４の 上端面に穿設したダボ孔１２と係合し、妻板基板４、４と一体的に結合され、図 ４に示す如く完全形態の棺桶に組立てることができる。

【００１６】 尚、本実施例においては、妻板差込み板８、８の両端面に係合突起９、９を突 設し、両側板可倒板５、６及び段違い側板基板３における対応部位に各々係合溝 １０、１０を凹設したが、逆に妻板差込み板８、８の両端面に係合溝１０、１０ を穿設し、両側板可倒板５、６及び段違い側板基板３における対応部位に係合突 起９、９を突設するように構成してもよいこと勿論である。

【００１７】

【考案の効果】 本考案は以上説明した如くなり、組立て作業が極めて容易で作業者一人での迅 速な組立てが可能であると共に構造簡単にして製作コストの低減を図ることがで きる。更に、組立てた状態の外観形状が従来一般の棺桶と極めて近似しているこ とから、違和感を与えることがないと共に不使用時の折畳状態にあっては、浅底 の箱形状を形成することから、強度に優れて変形破損のおそれがなく、運搬時の 取扱が容易である等の優れた実用的効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】折畳状態の中央縦断面図である。

【図２】図１Ａ−Ａ線断面図である。

【図３】組立て作業を説明する部分斜視図である。

【図４】組立た状態の同斜視図である。

【符号の説明】

１ 底板 ２ 側板基板 ３ 段違い側板基板 ４ 妻板基板 ５ 側板可倒板 ６ 側板可倒板 ７ 蝶番 ８ 妻板差込み板 ９ 係合突起 １０ 係合溝 １１ ダボ １２ ダボ孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 底板１における片側の側縁に側板基板２
   を固定し、他側の側縁に該側板基板２にその板厚を加算
   してなる高さを有する段違い側板基板３を固定すると共
   に底板１の両端縁における前記側板基板２と段違い側板
   基板３との間に各々前記側板基板２と同じ高さを有する
   妻板基板４、４を固定し、前記側板基板２上及び段違い
   側板基板３上にその板厚分高さの異なる側板可倒板５、
   ６を各々内方に倒伏可能に連結すると共に前記両妻板基
   板４、４上における各々の両側板可倒板５、６の間に妻
   板差込み板８、８を差込み可能に構成したことを特徴と
   する組立式棺桶。