JPS6339287Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は組立収納庫の側壁板連結装置に関
し、前後一連状に並立させた隣接両側壁板の接合
縁と同接合縁内側に沿つて添設する支柱とを同一
の結合具で三者一体に結合することにより側壁板
連結部の強度を増すと共に、側壁及び支柱の結合
手段を簡素化して収納庫の組立作業能率の向上と
部材の節減を計ることを目的とする。

本考案の実施例を図面によつて説明すると、第
１図は本考案収納庫の一側壁部及び床部を分解し
て示した要部の一部分解斜視図、第２図は同収納
庫の側壁連結部を分解して示した説明図、第３図
は前図の側壁連結部を一部破断して示した斜視
図、第４図は同収納庫の床部と一側壁下端部との
垂直断面図であつて、全図中、１，１′は前後部
へ一連状に並立させた隣接両側壁板、２は結合
具、３はねじ、４は支柱、５はねじ、６は床板、
７は床板連結板、８は凹部、９は覆板、１０は敷
居レール板、１１は後壁板、１２は補助壁板、１
３は前壁板であり、これら各構成部材の詳細な構
造を以下に説明する。

側壁板１及び１′は、平板の長手方向両縁の一
方側を内方へＬ形に折込んだ折込み縁１ａ，１′
ａを曲成すると共に、他方側を内方へ四角柱状に
折込んだ角縁１ｂ，１′ｂを曲成し、これら折込
み縁と角縁との間へ直交して上下部に夫夫補強桟
１ｃ，１′ｃを添着してあり、前方側壁板１と後
方側壁板１′とではＬ形折込み縁と四角柱状角縁
とを互に対称な側に設けて前後両側壁板のＬ形折
込み縁同士を側壁中央部で重合するよう形成して
いる。

結合具２は、側面からみて段部を有するよう平
板片の両端部を互に反対向き直角に折曲げた両折
曲片２ａ，２ｂを上下両端部に形成し、各折曲片
に夫夫螺孔２ｃを設けている。

支柱４は、断面形をＵ字形に曲成したものであ
つて、その一側片４ａの適所に適数のねじ挿通孔
４ｂを設けている。

床板６は、方形平板の長手方向両縁に沿つて中
央上面６ａより稍低くした低段縁６ｂと６ｃとを
両縁同高に折曲げ形成し、続いて両低段縁外端か
ら下方と内方と上方とへ夫夫直角状に連続折曲げ
して四角筒状の低段部を曲成したものであり、前
記四角筒状低段部の左右両端面開口部に四辺形の
小片６ｄを夫夫熔着し、該小片に螺孔６ｅを刻設
し、中央上面６ａの左右両側端縁上に二個のねじ
挿通孔６ｆ，６ｆを穿設している。

床板連結板７は平板片の四隅部に夫夫ねじ挿通
孔７ａを穿設したものである。

覆板９は、前記床板６と同長の長方形板の長手
方向両縁を凹部８の深さに合致するよう下向きに
折曲げた折曲縁９ａを夫夫曲成し、左右両端部に
支柱４の下端部へ嵌合する切欠孔９ｂを切開して
設けている。

敷居レール板１０は、帯板を長手方向に沿つて
凹凸状に折曲げて二本の平行突条１０ａ，１０ａ
を上面に凸設している。

後壁板１１は、平板の長手方向に沿つて適宜間
隔で数本の縦リブ１１ａを外面へ凸設すると共
に、長手方向両縁を内方へ両縁相反対向きＬ形に
折曲げた折曲側縁１１ｂ，１１ｂを形成し、これ
らの縦リブと折曲側縁とに直交して板内面上下部
に補強桟１１ｃを添着したものである。

補助壁板１２は、平板の長手方向両縁を夫夫内
方へ対向させてＬ形に折曲げた折曲側縁１２ａ，
１２ａを曲成すると共に、該両折曲側縁の中間に
平行して断面〓状の補強柱１２ｂを添着し、該補
強柱の内側面に複数の透孔１２ｃを縦二列に列設
している。

前壁板１３は、平板の長手方向両縁の外側縁を
内方と外方とへＬ形に折曲げて外縁１３ａを曲成
すると共に、内側縁を内方へ階段状に折曲げて段
部を形成した戸当り縁１３ｂを設けたものであ
る。

次に、前述の各構成部材の組合わせについて説
明すると、この組立収納庫は、同一形状の両床板
６，６を前後に並べ接合した両床板の低段縁６
ｂ，６ｃにより形成された凹部８上の中央部に床
板連結板７を載置重合し、該連結板四隅のねじ挿
通孔７ａを経てねじで下方の低段縁に締付けて両
床板を連結し、該連結床板の左右両側縁部を夫夫
側壁板１，１′の下部補強桟１ｃ，１′ｃ上へ載置
してから、床板側端縁上のねじ挿通孔６ｆよりね
じを前記側壁板の下部補強桟へ螺挿して螺着する
と共に、前記側壁板下端外側からもねじを床板低
段縁側端面の螺孔１ｅへ螺挿して締付ける。

尚、前記側壁板１，１′は床板側端に沿つて前
後一連状に並立させ隣接する両側壁板１，１′の
接合両折込み縁１ａ，１′ａを重合させて一方の
折込み縁１ａ前側に側面からみて段部を有する結
合具２の一端折曲片２ａを当接させ、該当接折曲
片２ａと前記接合両折込み縁１ａ，１′ａとをね
じ３で一体に螺着結合し、該結合両折込み縁の内
側に沿い結合具２を中にして添設した断面Ｕ字形
の支柱４の一側片４ａを前記結合具２の他端折曲
片２ｂにねじ５で螺着して両側壁板と支柱とを結
合具２により連結固定している。

又、前記連結床板の後端低段縁６ｃ上に沿つて
両後壁板１１，１１の中間に補助壁板１２を嵌め
こみ、後壁板１１の折曲側縁１１ｂと補助壁板１
２の折曲側縁１２ａとの係嵌により前記三壁板１
１，１２，１１を連結した後壁の下端縁を床板低
段縁６ｃ上に嵌着すると共に、該後壁の左右両端
折曲側縁１１ｂ，１１ｂを左右両側壁板１′，
１′の各後端角縁１′ｂ，１′ｂの内側に嵌合した
上で補助壁板１２の下端縁を床板低段縁６ｃに螺
着固定する。

尚又、同床板の前端低段縁６ｂ上においてはそ
の左右両端部に夫夫前壁１３，１３を嵌合し、該
両前壁の各外縁１３ａ，１３ａを夫夫両側壁板
１，１の前端角縁１ｂ，１ｂ内側に嵌合し該嵌合
部において螺着固定する。

尚、前記左右前壁１３，１３間の開口部におい
ては、床板前端低段縁上に敷居レール板１０を載
置螺着し、該レール板上へ両突条１０ａ，１０ａ
により引戸を嵌装するよう構成しているが、該引
戸は図示を省略している。

本考案に係る組立収納庫の構成は前述の如くで
あり、その中、側壁部の連結装置については次の
ような作用効果がある。

床板側端に沿い前後一連状に並立させた両側壁
板１，１′の接合両折込み縁１ａ，１′ａを前後に
重合させて一方の折込み縁前側に段部を有する結
合具２の一端折曲片２ａを当接させ、該当接片２
ａと前記両折込み縁１ａ，１′ａとをねじ３で一
体に螺着結合した上で、更に前記結合両折込み縁
の内側に沿い結合具２を中にして断面Ｕ字形の支
柱４を嵌合添設して該支柱の一側片４ａを前記結
合具の他端折曲片２ｂにねじ５で螺着固定するよ
うにしたので、隣接両側壁板の接合部が結合具を
介して密着結合した上で、更にその内側から嵌合
添設した断面Ｕ字形支柱により該連結部を内部よ
り押え支持するから、同連結接合部が歪曲するこ
となく、風圧に対しても強力に耐えられ、両側壁
板の連結が確実堅固であり、組立収納庫の側壁を
強靭なものとする。

又、段部を有する結合具により隣接両側壁板と
支柱との三部材を一体に螺着結合するので、三部
材の連結が一個の結合具により行なえ、結合手段
を簡素化することができ、収納庫の組立作業能率
を向上させると共に、部材の節減により製造上に
おいて有益である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案収納庫の一側壁部と床部を分解
して示した要部の一部分解斜視図、第２図は同収
納庫の側壁を分解して示した説明図、第３図は前
図側壁連結部を破断して示した斜視図、第４図は
同収納庫の床部と側壁下端部との垂直断面図であ
る。 １，１′……側壁板、１ａ，１′ａ……折込み
縁、２……結合具、２ａ……折曲片、２ｂ……折
曲片、３……ねじ、４……支柱、４ａ……側片、
５……ねじ、６……床板、７……床板連結板、８
……凹部、９……覆板、１０……敷居レール板、
１１……後壁板、１２……補助壁板、１３……前
壁板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前後一連状に並立させた隣接両側壁板１，１′
   の接合部を夫夫内方へ折込んだ両折込み縁１ａ，
   １′ａを重合させて一方の折込み縁前側に側面か
   らみて段部を有する結合具２の一端折曲片２ａを
   当接させ、該当接折曲片２ａと前記接合両折込み
   縁１ａ，１′ａとをねじ３で一体に螺着結合し、
   該結合両折込み縁の内側に沿い結合具２を中にし
   て添設した断面Ｕ字形の支柱４の一側片４ａを前
   記結合具２の他端折曲片２ｂにねじ５で螺着固定
   した組立収納庫の側壁板連結装置。