JP2013138762A - 組立式棺桶 - Google Patents

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Abstract

【課題】側板基板と側板可倒板との間の切れ目が見えないようにして外観を良好にし、棺底角部(棺底長辺部)の強度を十分に確保し、かつ、側板基板の加工作業を容易にした組立式棺桶を提供する。
【解決手段】棺桶10は、底板12Aの長辺側および短辺側に側板基板12Bおよび妻板基板12Cが立ち上げられる。側板基板12Bの外側には左右内向きに折り畳み可能な側板可倒板12Xが設けられ、底板12Aの前後の端部には左右の側板可倒板12Xに係合可能な妻板差込板12Yが設けられる。側板可倒板12Xの内側面には側板基板12Bとほぼ同一の厚みの台座板14が固定され、台座板14と側板基板12Bとの間にヒンジ15が設けられる。側板板可倒板12Xが折り畳み状態から起立状態に切り替わるとき、ヒンジ15によって側板可倒板12Xと台座板14とが一体的に回動し、側板可倒板12Xが側板基板12Bの外側面に重なって立ち上がる。
【選択図】図2

Description

この発明は、組立式棺桶に関するもので、詳しくは、組立式棺桶における側板の折り畳み構造に関するものである。
従来、単独の作業者でも簡単に組み立てられる折り畳み構造を備えた組立式棺桶が知られている(特許文献1参照)。
例えば図14に示すように、従来の組立式棺桶1は、底板2Aと、側板基板2Bと、妻板基板2Cとを備える。底板2Aの長辺側に側板基板2Bが左右に向き合って立ち上げられ、底板2Aの短辺側に妻板基板2Cが前後に向き合って立ち上げられる。そして、側板基板2Bの上方に側板可倒板2Xが設けられ、妻板基板2Cの上方に妻板差込板2Yが設けられる。
側板基板2Bと側板可倒板2Xの間にはヒンジ5が取り付けられ、このヒンジ5によって左右の側板可倒板2Xが内向きに折り畳まれる。側板可倒板2Xと妻板差込板2Yとの係合部分には、係合溝6aと係合突起6bとがそれぞれ設けられる。
棺桶1を組み立てる場合、まず、底板2Aの左右で側板可倒板2Xを起こして側板基板2Bの上方に立ち上げる。次いで、妻板基板2Cの上方に妻板差込板2Yを落とし込み、同時に係合溝6aに係合突起6bをスライド挿入する。これにより、側板可倒板2Xが妻板差込板2Yにロックされて箱状の棺桶1が完成する。
実用新案登録第3031039号公報 特開2008−125733号公報
しかしながら、このような従来の組立式棺桶1では、側板および妻板を形成する板材(側板基板2Bと側板可倒板2X、妻板基板2Cと妻板差込板2Y)が上下に分割されるため、これらの板材の切れ目が棺の外観に見える。特に、側板基板2Bと側板可倒板2Xとの切れ目は、目立ちやすく棺の高級感を損なうものとなる。葬儀などの場では、棺の側面が参列者の正面に向けられることが多く、側板基板2Bと側板可倒板2Xとの切れ目を隠したいという要請もある。
これに対し、図15に示すように、側板可倒板2Xの下端に覆い部6を設けた組立式棺桶が開発されている(特許文献2参照)。この種の棺桶1では、側板基板2Bよりも側板可倒板2Xの厚みが大きくなっており、この側板可倒板2Xの下端に覆い部6が延長される。側板可倒板3Bの立ち上げ時、覆い部6が側板基板2Bの外側に覆い被さることで、側板基板2Bと側板可倒板2Xとの切れ目が隠れる。
ところが、このような改良型の組立式棺桶では、棺底角部(棺底長辺部)に衝撃を受ける場合、板厚の薄い覆い部6に捲れや割れなどの損傷が生じるおそれがある。このような損傷が生じると、せっかく棺側面の切れ目が隠れても、外観の印象が悪くなって使用困難となることも起こりうる。
また、側板可倒板2Xにおける覆い部6の加工作業が面倒で、生産効率が低下しやすいといった問題もある。
本発明は、このような現状に鑑みなされたもので、側板基板と側板可倒板との間の切れ目が見えないようにして外観を良好にし、しかも、棺底角部(棺底長辺部)の強度を十分に確保し、かつ、側板可倒板の加工作業を容易にした組立式棺桶を提供することを目的としている。
[第1発明]
前記課題を解決するための第1発明の組立式棺桶は、
底板と、
この底板の長辺側に左右に向き合って立ち上げられる側板基板と、
前記底板の短辺側に前後に向き合って立ち上げられる妻板基板と、
前記側板基板の外側で左右に向き合って前記側板基板よりも上方位置まで立ち上げられ、左右内向きに折り畳み可能な側板可倒板と、
前記底板の前後の端部で前記妻板基板の上に落とし込まれ、起立状態の前記側板可倒板に係合可能な妻板差込板とを備えた組立式棺桶であって、
前記側板可倒板の内側面に前記側板基板とほぼ同一の厚みをもって固定される台座板と、
前記台座板と前記側板基板との間に設けられるヒンジとを備え、
前記側板可倒板が折り畳み状態から起立状態に切り替わるとき、前記ヒンジによって前記側板可倒板と前記台座板とが一体的に回動し、前記側板可倒板が前記側板基板の外側面に重なって立ち上がる構成とした。
このような構成によれば、側板可倒板が起立状態にあるとき、側板基板の外側に側板可倒板が重なるため、側板可倒板と側板基板との間に切れ目が生じない。つまり、棺の側面が一枚板(側板可倒板)で形成されるため、外観上の仕上がりを良好にすることができる。
また、本発明の構成では、側板可倒板の下端に覆い部(図15参照)を設ける必要がなく、側板可倒板の全体を均一の厚さで形成することができる。このため、棺底部角(棺底長辺部)の強度を十分に確保し、棺の耐久性を向上させることができる。
さらに、側板可倒板の全体を均一の厚さで形成することができるから、側板可倒板を作製する際に面倒な加工作業が不要になる。加えて、側板基板と台座板とがほぼ同一の厚みに設定されるため、一枚の原板から側板基板と台座板とを合わせて切り出すことができ、両板の製作を簡単に行うことができる。この結果、外観の良好な高級感のある組立式棺桶を効率よく低コストで生産することが可能となる。
[第2発明]
前記課題を解決するための第2発明の組立式棺桶は、第1発明の構成を備えるものであって、前記台座板が、前記側板基板の長さ方向に連なる単一の角材からなる構成とした。
このような構成によれば、台座板の長さ方向の任意の位置にヒンジを取り付けることができる。このため、ヒンジの取付作業が簡単になり、組立式棺桶の生産効率をさらに向上させることができる。
[第3発明]
前記課題を解決するための第3発明の組立式棺桶は、第1発明の構成を備えるものであって、前記台座板が、前記側板基板の長さ方向に、前記ヒンジの取付位置に合わせて配置される複数の角材からなる構成とした。
このような構成によれば、台座板のサイズをヒンジのサイズに合わせて最小限の大きさに設定することが可能となる。これにより、棺内のスペースをより大きく確保することができる。また、台座板が短くて済むため、材料コストを軽減することができる。
[第1〜3発明]
第1〜3発明において、組立式棺桶を構成する各板の材料は、桐(キリ)、檜(ヒノキ)、欅(ケヤキ)、杉(スギ)、樅(モミ)等の木材を採用することができる。これらの木材は、無垢材であってもよいし、集成材や圧縮成形材(パーティクルボード等)を含む木質材料であってもよい。各板の材料に段ボールや樹脂を採用することも可能である。各板の表面に化粧用の布やフィルムシートを貼り付けるようにしてもよい。
棺の用途(人用、ペット用等)や種類(寝棺、座棺等)は、特に限定されることはない。
なお、第1〜3発明は、単独で適用してもよいし、これらの発明を必要に応じて組み合わせて適用することもできる。また、第1および第2発明に本明細書に記載される他の発明を組み合わせてもよい。
第1実施形態の組立式棺桶を示す斜視図である。 同棺桶の棺本体を示す分解斜視図である。 同棺桶の棺本体を示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)の左下端部の部分拡大図である。 同棺桶の棺本体を示すもので、図1の[IV]−[IV]線横断面図である。 図4の左下端部の部分拡大図である。 同棺桶の棺本体の折り畳み状態を示す横断面図である。 同棺桶の棺本体の折り畳み状態を示す縦断面図である。 第2実施形態の組立式棺桶の棺本体を示す分解斜視図である。 第3実施形態の組立式棺桶の棺本体を示すもので、(A)は分解斜視図、(B)は妻板部分の斜視図である。 第4実施形態の組立式棺桶の棺本体を示す分解斜視図である。 同棺桶の棺本体を示すもので、(A)は使用状態を示す横断面図、(B)は折り畳み状態を示す横断面図である。 第1〜第4実施形態の変形例(1)を示す部分拡大断面図である。 第1〜第4実施形態の変形例(2)を示すもので、(A)は部分拡大断面図、(B)は部分拡大平面図、(C)は(B)の[C]−[C]線断面図である。 従来形態(1)の組立式棺桶の棺本体を示す分解斜視図である。 従来形態(2)の組立式棺桶の棺本体を示すもので、(A)は使用状態を示す横断面図、(B)は折り畳み状態を示す横断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の組立式棺桶は、箱状の棺本体と蓋とを組み合わせてなる。以下の実施形態では棺本体に本発明が適用される。
[第1実施形態]
図1に示すように、棺桶10は、棺本体12と蓋13とからなる。棺本体12の上方に蓋13が開閉自在に載せられる。蓋13の片寄りの位置には、窓ユニットWが設けられる。この窓ユニットWには観音扉が取り付けられ、これらの扉を開くことで棺内部が覗けるようになっている。
棺桶10の寸法は、例えば長さ(長辺)が170〜200cm程度、幅(短辺)が50〜70cm程度、棺本体12と蓋13を含めた高さが40〜50cm程度である。
棺桶10の表面には、必要に応じて装飾用の布やフィルムシートが貼り付けられる。このような化粧仕上げ施すことで、棺桶10の質感が高められる。
図2に示すように、棺本体12は、底板12Aと側板基板12Bと妻板基板12Cとを有する。矩形の底板12Aの長辺側に側板基板12Bが左右に向き合って立ち上げられ、底板12Aの短辺側に妻板基板12Cが前後に向き合って立ち上げられる。これらの基板の高さは、底板12Aから数cm〜10cm程度に抑えられる。
側板基板12Bの外側には、側板可倒板12Xが設けられる。側板可倒板12Xは、側板基板12Bよりも上方に高い寸法、すなわち棺本体12の高さ寸法に設定される。そして、側板基板12Bの外側に重なるように配置されている。
妻板基板12Cの上方には妻板差込板12Yが落とし込まれる。妻板基板12Cと妻板差込板12Yとを合わせた高さ寸法が棺本体12の寸法に一致する。
つまり、棺本体12では、底板12A、側板基板12Bおよび妻板基板12Cが一体となってトレーのような格好に組まれて、これらの側板基板12Bおよび妻板基板12Cの高さを補うように側板可倒板12Xと妻板差込板12Yとが立ち上げられている。
図4に示すように、側板基板12Bと妻板基板12Cの底面には、段差状の切り欠きによる底面矩形の凹部が形成される。そして、この凹部に底板12Aが収まり、裏側から釘Pを打ち込まれて固定される。このような底板12Aの収納構造を採用することで、底板12Aの前後左右の端面、すなわち厚み方向の端面が妻板基板12Cおよび側板基板12Bで隠れる。棺本体12の下端部に板材の切れ目が見えないため、その仕上がりが良好になる。
側板可倒板12Xの内側には台座板14が設けられる。この台座板14は、側板可倒板12Xの長さ方向に連なる角材からなるもので、接着剤や釘打ち等で側板可倒板12Xの内側面に固定される。台座板14の下端は、側板基板12Bの直ぐ上方に来るように配置される。台座板14の厚み(左右方向の幅寸法)は、側板基板12Bの厚みとほぼ等しく設定される。この結果、側板基板12Bと台座板14の内向きの各端面がほぼ垂直な同一平面上に一致する。
側板基板12Bと台座板14との間には、金属、樹脂等からなるヒンジ(蝶番)15が取り付けられる。ヒンジ15は、台座板14の長さ方向に所定の間隔を保って少なくとも2個以上(図7では3個)配置される。これらのヒンジ15により、台座板14と側板可倒板12Xとが一体となって底板12A側に倒れる。つまり、側板可倒板12Xが左右内向きに折り畳まれることになる。
なお、本実施形態では、台座板14が側板基板12Bの長さ方向に連なるため、台座板14の長さ方向の任意の位置にヒンジ15を取り付けることができる。このため、ヒンジ15の取付作業が簡単になり、棺本体12の生産効率を高めることができる。
ここで、左右の側板基板12Bの左右の高さは、段違いになるように設定される。すなわち、図4に示すように、左側の側板基板12Bは、妻板基板12Cの高さにほぼ等しく、右側の側板基板12Bの高さは、妻板基板12Cよりも側板基板12Bの厚み分だけ低い位置になっている。このように左右の高さを段違いにすることにより、左右の側板基板12Bを内側に折り畳んだとき、妻板基板12Cの上に左右の側板基板12Bが重なってコンパクトな形態となる(図6参照)。
左右の台座板14のうち、左側の台座板14は、妻板基板12Cよりも上方にあり、右側の台座板14は、妻板基板12Cとほぼ等しい高さにある(図4参照)。図2に示すように、左側の台座板14の長さ方向の先端は、妻板基板12Cの手前でカットされて、妻板差込板12Yに干渉しないようになっている。
側板可倒板12Xと妻板差込板12Yとのそれぞれ向き合う端面には、高さ方向に沿って係合溝16aおよび係合突起16bが形成される(図2および図3参照)。側板可倒板12Xの内側の端面に係合溝16a,16aが連なり、妻板差込板12Yの左右の端面に、これらの係合溝16a,16aに嵌合可能な係合突起16b,16bが連なっている。
係合溝16aは、アリ溝状に形成されるもので、その溝底部の幅が開口部の幅よりも広い。係合突起16bは、横断面ほぼ台形で連なる凸条であり、その付け根部の幅が先端部の幅よりも狭い。係合溝16aの上端から係合突起16bをスライド挿入すると、係合溝16a内に係合突起16bがほぼぴったり収まる。つまり、係合溝16aと係合突起16bとは、互いに溝長さ方向には移動可能であるが、溝深さ方向には移動できない関係になる。
妻板基板12Cと妻板差込板12Yとの互いに向き合う端面には、ダボ穴17aおよびダボ17bが設けられる(図2参照)。ダボ穴17aは、妻板基板12Cの上端面に左右2箇所に配置される。ダボ17bは、妻板差込板12Yの下端面に左右2箇所に配置される。左右の側板可倒板12Xの間に妻板差込板12Yが落とし込まれると、ダボ穴17aとダボ17bとの位置が一致する。
棺桶10の使用前は、棺本体12の側板可倒板12Xが内向きに折り畳まれて(図6および図7参照)、妻板差込板12Yが外れた状態にある。この状態から棺桶10を組み立てる場合、まず、図6で左側の側板可倒板12Xを立ち上げ、次いで、右側の側板可倒板12Xを立ち上げる。このとき、ヒンジ15によって側板可倒板12Xと台座板14とが一体的に回動し、側板可倒板12Xが側板基板12Bの外側面に重なる。これにより、側板基板12Bの側面は、側板可倒板12Xによって覆われて外観に見えなくなる。
次いで、側板可倒板12Xの前後の端部で妻板基板12Cの上に妻板差込板12Yを落とし込む。そして、この落とし込みに伴って係合溝16aに係合突起16bを上方からスライド挿入し、同時に、妻板基板12Cのダボ穴17aに妻板差込板のダボ17bを嵌めて、側板可倒板12Xの起立姿勢をロックする。
上記のように棺本体12を組み立てた後、図1に示すように、棺本体12の上方に、予め作製した蓋3を載せることで、棺桶10の組立が完了する。棺桶10の組み立て作業は、当て木や釘打ちを施す必要がないため、単独の作業者でも短時間で簡単に行うことができる。
なお、棺桶10を折り畳む場合には、前述と逆の手順でまず妻板差込板12Yを上方に抜き出し、次いで、右側の側板可倒板12X、その後左側の側板可倒板12Xの順で底板12Aの上に各側板可倒板12Xを折り重ねる。
このように第1実施形態の棺桶10の構成によれば、棺本体12を組み立てると、側板基板12Bの外側面に側板可倒板12Xが重なって立ち上げられるため、側板基板12Bが側板可倒板12Xによって覆われる。これにより、側板可倒板12Xと側板基板12Bとの間に切れ目がなくなり、棺桶10の仕上がりを良好にすることができる。
また、棺桶10では、側板可倒板12Xの下端に覆い部(図12参照)を設ける必要がないため、側板可倒板12Xの全体を均一の厚さで形成することができる。このため、棺底部角(棺底長辺部)の強度を十分に確保し、棺桶10の耐久性を向上させることができる。
さらに、側板可倒板12Xの全体を均一の厚さで形成することができるから、側板可倒板12Xを作製する際に面倒な加工作業が不要になる。加えて、側板基板12Bと台座板14とがほぼ同一の厚みに設定されるため、一枚の原板から側板基板12Bと台座板14とを合わせて切り出すことができ、両板の製作を簡単に行うことができる。この結果、外観の良好な高級感のある棺桶10を効率よく低コストで生産することが可能となる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の組立式棺桶を図8に示す。
第2実施形態は、ブロック形状の台座板を採用したものである。
図8に示すように、棺桶20は、第1実施形態と同様な折り畳み構造の棺本体12を備える。側板基板12Bの上方には、ヒンジ15の取付位置に合わせて短尺の角材からなるブロック形状の台座板21が設けられる。この台座板21がヒンジ15の取付位置に合わせて所定の間隔を保って配置される。棺本体12を折り畳むときには、側板可倒板12Xと台座板21とが一体となって左右内向きに倒れるようになっている。
第2実施形態の棺桶20によれば、台座板21のサイズが極めてコンパクトになるため、棺内のスペースを第1実施形態よりも広く確保することができる。また、台座板21が小さくなる分、棺桶20の軽量化を図ることもできる。
さらには、台座板21の材料が少なくて済むことから、棺桶20の製造コストを抑えることもできる。
[第3実施形態]
第3実施形態の組立式棺桶を図9に示す。
第3実施形態は、棺本体12の前後に幕板31を追加したものである。
図9に示すように、棺桶30は、第1実施形態と同様な折り畳み構造の棺本体12を有する。棺本体12の前後の端部に幕板31が設けられる。幕板31は、妻板差込板12Yの外側面に接着剤、両面テープ等で固定されており(図9(B)参照)、棺本体12の前後の妻板面(妻板基板12Cおよび妻板差込板12Y)にほぼ一致するサイズに形成される。幕板31の左右の端部は、側板可倒板12Xに傾斜面で連なるように面取りされる。
側板可倒板12Xの間に妻板差込板12Yを落とし込むと、幕板31の下端部が妻板基板12Cの外側に被さる。これにより、妻板基板12Cと妻板差込板12Yとの切れ目が幕板31によって隠れる。
第3実施形態の棺桶30によれば、棺本体12の左右で側板基板12Bが側板可倒板12Xで覆われることにより、左右の側板面が一枚板に見えることに加え、妻板基板12Cと妻板差込板12Yが幕板31で覆われることにより、前後の妻板面が一枚板に見えるようになる。これにより、棺桶30の外観の仕上がりをさらに良好にして高級感を出すことができる。
[第4実施形態]
第4実施形態の組立式棺桶を図10および図11に示す。
第4実施形態は、棺桶の材料に強化段ボールを採用したものである。
図10に示すように、棺桶40は、第1実施形態と同様な折り畳み構造の棺本体12を有する。係合溝16aと係合突起16bとをなす各板の端部に底板枠材41、側板枠材42および妻板枠材43が取り付けられる。本実施形態では、棺本体12のうち、底板枠材41、側板枠材42および妻板枠材43が木材または樹脂で形成され、その他の主要部は、強化段ボールにより形成される。
強化段ボールとしては、板厚10〜20mm程度の多層強化段ボール(例えばトライウォール社製)を採用するとよい。この種の強化段ボールは、2枚の厚板(ライナー)の間に、多層構造(例えば二層または三層)の波板が仕切り板を介して積層されてなるもので、優れた耐圧性・耐水性をもつ。
強化段ボールの展開シートに折曲げ用のV溝を形成するには、これらの層のうち片面側の厚板(ライナー)を残して他の層を回転刃等を用いて切削する。強化段ボールを折り曲げるには、残した片方の厚板(ライナー)のみを折り曲げて、V溝の傾斜する溝面を互いに密着させる。V溝の溝角がほぼ90゜になるようにV溝加工を施せば、隣り合う板同士がほぼ垂直に折れ曲がる。上記のV溝は、プレス機等で強化段ボール板を断面V字状に圧縮して形成することもできる。
底板12A、側板基板12Bおよび妻板基板12Cは、強化段ボールの展開シートをV溝で折り曲げることにより形成される(図11参照)。底板12Aの左右に側板基板12B、底板12Aの前後に妻板基板12CがそれぞれV溝を介して連結される。底板12Aの前後左右で側板基板12Bおよび妻板基板12Cを垂直に折り曲げて各板の端面を接着することにより展開シートが箱状に形成される。
側板基板12Bと台座板14は、展開シートに断面I字状の切り込みを入れることで形成される。つまり、強化段ボールの片側の厚板(ライナー)のみを残し、他の層に切り込みを入れる。この切り込みを境界として一方を側板基板12Bとし、他方を台座板14とする。そして、切り込みの残部となる厚板を折り曲げることでヒンジ15とする。
側板可倒板12Xおよび妻板差込板12Yは、強化段ボールを所定の寸法で矩形にカットすることで形成される。
図10および図11では、蓋13が省略されるが、蓋13の材料に強化段ボールを採用することももちろん可能である。
第4実施形態の棺桶40によれば、棺本体12の主要部に強化段ボールを採用することにより、棺本体12の軽量化を図ることができ、火葬時の燃焼性を良好にすることができる。
また、棺桶40では、係合溝16aと係合突起16bとを含む底板枠材41、側板枠材42および妻板枠材43には、強化段ボールでない木材または樹脂の枠材を採用するため、係合部分(係合溝16aと係合突起16b、ダボ穴17aとダボ17b)の強度を十分に確保し、棺桶40の耐久性を向上させることができる。
以上、第1〜4実施形態の組立式棺桶を説明したが、本発明の実施形態は、これらの構成に限定されることなく、種々の変形や変更を伴ってもよい。
第1〜第4実施形態では、左右の側板可倒板12Xの間に妻板差込板12Yを落とし込む構成としているが、係合溝16aと係合突起16bを前後方向に配置することで、側板可倒板12Xの前後に隣接する位置に妻板差込板12Yを落とし込む構成としてもよい。
側板可倒板12Xまたは妻板差込板12Yの係合部分に樹脂部品を採用してもよい。
図12に示す変形例(1)では、側板可倒板12Xの係合溝16aと同一形状のアリ溝が妻板差込板12Yに設けられ、このアリ溝に係合突起16bを含む樹脂部品51が溝長さ方向に嵌め込まれる。
このような樹脂部品を採用することで、樹脂成形により係合突起16bを正確な寸法でかつ安価に量産することができる。また、側板可倒板12Xと妻板差込板12Yの溝形状(係合溝16a)が同一であるから、これらの溝加工を共通の機械を用いて効率よく行うことができる。
係合溝16aと係合突起16bとの位置関係を逆にしてもよい。図13に示す変形例(2)では、妻板差込板12Yに係合溝16aが設けられ、側板可倒板12Xに係合突起16bが設けられる。このような構成によっても、前述した実施形態1〜4と同様な効果を得ることができる。
なお、係合溝16aと係合突起16bとの位置関係を逆にする場合、図13(B)および(C)に示すように、係合溝16aの上端部に溝空間を覆う目隠し部16cを設けてもよい。目隠し部16cの先端は、側板可倒板12Xの板面に沿って直線状にカットされる。このような構成によれば、棺本体12の外観に係合溝16aと係合突起16bの係合部分が見えなくなるため、その仕上がりをさらに良好にすることができる。
10・・棺桶(組立式棺桶) 12・・棺本体 13・・蓋
12A・・底板 12B・・側板基板 12C・・妻板基板
12X・・側板可倒板 12Y・・側板差込板
14・・台座板 15・・ヒンジ
16a・・係合溝 16b・・係合突起
17a・・ダボ穴 16b・・ダボ
P・・釘
W・・窓枠

Claims (3)

  1. 底板と、
    この底板の長辺側に左右に向き合って立ち上げられる側板基板と、
    前記底板の短辺側に前後に向き合って立ち上げられる妻板基板と、
    前記側板基板の外側で左右に向き合って前記側板基板よりも上方位置まで立ち上げられ、左右内向きに折り畳み可能な側板可倒板と、
    前記底板の前後の端部で前記妻板基板の上に落とし込まれ、起立状態の前記側板可倒板に係合可能な妻板差込板とを備えた組立式棺桶であって、
    前記側板可倒板の内側面に前記側板基板とほぼ同一の厚みをもって固定される台座板と、
    前記側板基板と前記台座板との間に設けられるヒンジとを備え、
    前記側板可倒板が折り畳み状態から起立状態に切り替わるとき、前記ヒンジによって前記側板可倒板と前記台座板とが一体的に回動し、前記側板可倒板が前記側板基板の外側面に重なって立ち上がるように構成したことを特徴とする組立式棺桶。
  2. 請求項1記載の組立式棺桶であって、前記台座板が、前記側板基板の長さ方向に連なる単一の角材からなる、組立式棺桶。
  3. 請求項1記載の組立式棺桶であって、前記台座板が、前記側板基板の長さ方向に、前記ヒンジの取付位置に合わせて配置される複数の角材からなる、組立式棺桶。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3031039U (ja) * 1996-05-09 1996-11-12 有限会社平和カスケット 組立式棺桶
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JP2003180766A (ja) * 2001-12-19 2003-07-02 Kazuhiko Tominaga 折り畳み式組立棺、その梱包体およびカーテン内装棺

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