JP3029913B2 - 注入管付杭の製造方法 - Google Patents
注入管付杭の製造方法Info
- Publication number
- JP3029913B2 JP3029913B2 JP4056580A JP5658092A JP3029913B2 JP 3029913 B2 JP3029913 B2 JP 3029913B2 JP 4056580 A JP4056580 A JP 4056580A JP 5658092 A JP5658092 A JP 5658092A JP 3029913 B2 JP3029913 B2 JP 3029913B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pile
- pipe
- injection pipe
- manufacturing
- concrete
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Piles And Underground Anchors (AREA)
- Manufacturing Of Tubular Articles Or Embedded Moulded Articles (AREA)
Description
部を形成するためのセメント硬化材料を注入する注入管
を一体的に取り付けた注入管付杭を製造するための方法
に関するものである。
て種々の工法が提案されている。その中で、本件出願人
が開発した特開昭62-10325号公報に開示される技術は、
先端部付近に布製筒体を設けた杭を沈設し、該杭の中空
部に配置された注入T字管を通してセメント硬化材料を
前記筒体に注入することで、杭の先端部付近に拡大球根
部を造設するものである。この技術によれば杭の支持力
を充分に向上させることが出来る。
9により説明する。同図(A)に示すように注入T字管
51は、垂直部51aと、垂直部51aの末端に直交して固着
された分岐部51bとからなるT字状に構成されている。
同図(B)に示すように注入T字管51は、垂直部51aが
杭52の軸心と一致して配置され、また分岐部51bの末端
に形成された注入口は杭52の直径方向対称位置に配置さ
れる。
と、図10に示すように二つ割りの型枠53を用い、該型枠
53を開放した状態で鉄筋籠54をセットすると共に注入T
字管51をセットし、更にコンクリートを注入(盛り込み
方式)した後、型枠53を閉鎖して成形している。
76号公報に開示される技術が知られている。この技術は
鋼管とコンクリートとを複合して構成した杭に関するも
のであり、上載荷重を支えると共に地震力や傾斜地に建
てた構造物の横移動時に掛かる横力を支えることが出来
る。
に一致して注入T字管の垂直部が配置されるため、該杭
の製造に際しては、二つ割り型枠を開放してコンクリー
トを注入する盛り込み方式を採用せざるを得ない。
配置して型枠を閉鎖した場合、この型枠の内部にコンク
リートを連続注入するコンクリート注入管を挿入しよう
としても、注入T字管の垂直部が邪魔になり、コンクリ
ート注入管の型枠内への挿入が不可能である。従って、
製造の際の能率が劣るという問題がある。更に、上記盛
り込み方式では、杭の外周を鋼管によって構成するコン
クリート鋼管複合杭を製造することが出来ないという問
題がある。
てコンクリートを注入することを可能とし、これにより
コンクリート鋼管複合杭の製造を実現すると共に、製造
能率を向上させた注入管付杭の製造方法を提供すること
にある。
に本発明に係る注入管付杭の製造方法は、外周に拡大球
根部を造設するためのセメント硬化材料を注入する注入
管を一体的に取付けた注入管付杭の製造方法であって、
杭の軸心から離隔しかつ該軸心と平行に配置された垂直
管の末端から先端に注入口を有する一対の分岐管を杭の
直径方向の対称位置に両者が略く字状になる如く配置し
てなる注入管を杭の外形を規定する枠の内部に配置して
固定し、その後に該枠にコンクリートを注入して成形す
ることを特徴とした注入管付杭の製造方法である。
造方法によれば、閉鎖した枠にコンクリートを連続注入
してコンクリートと鋼管を複合させた杭、或いはコンク
リート製の杭を製造することが出来る。
行に配置された垂直部の末端に杭の直径方向の対称位置
に注入口を有する分岐部を固着して略く字状の注入管
(以下『く字注入管』という)を杭の外形を規定する枠
の内部に固定したので、枠の軸心に一致させ或いは近傍
に、該枠内にコンクリートを注入するための注入管を配
設することが可能となり、該注入管から枠内にコンクリ
ートを連続注入することで杭を製造することが出来る。
量のコンクリートを連続注入して杭を製造することが可
能となる。このため、枠として鋼管を用いると共に該鋼
管を型枠内に配置し、鋼管の内部にコンクリートを連続
注入することでコンクリート鋼管複合杭を製造すること
が出来る。またコンクリート製の杭を製造する場合であ
っても、コンクリートを盛り込む以前に型枠を閉鎖する
ことが出来るので製造能率を向上させることが出来る。
明する。先ず、製造方法の説明に先立ってく字注入管の
構造について図1により説明する。
部近傍に配置され、該杭B,Cの外周に取り付けた筒体
にセメントモルタル,セメントミルク,ソイルセメント
モルタル等のセメント硬化材料を注入して拡大球根部を
造設させるためのものである。く字注入管Aは、垂直部
となる直管1と、分岐部となる分岐管2とからなり、直
管1の末端に分岐管2を固着して構成されている。
の内部に形成される中空部の径に応じて予め設定された
長さを有する直線状の管2aと45度エルボ2bとを組み
合わせて略く字状に形成されている。そして分岐管2の
中心にはチーズ2cが配置され、該チーズ2cに直管1
を螺合することでく字注入管Aを構成している。
ボ2bにニップル2dが螺合されており、このニップル
2dによって注入口2dを構成している。前記注入口2
dは杭B,Cの直径方向の対称位置に配置され、且つ杭
B,Cの表面に開口している。従って、く字注入管Aは
平面的な形状が略く字状となり、側面的な形状が略L字
状となる。また分岐管2の注入口2dが杭B,Cの直径
上の対称位置に配置されることから、直管1は杭B,C
の軸心から離隔し且つ該軸心と平行に配置される。
する際の段取り手順を説明する図、図3は杭Bを製造す
る説明図、図4は製造された杭Bの斜視図である。
た杭Bはコンクリートと鋼管を複合したものであり、図
4に示すように杭Bの外形を規定する鋼管3の内部に所
定厚さのコンクリート層4を形成したものである。
及び図3により説明する。先ず、図2(A)に示すよう
に、鋼管3の端部近傍であって該鋼管3の直径上の対称
位置に夫々穴3aを形成する。鋼管3の端部から穴3a
までの距離は特に限定するものではなく、根固め球根の
達成方法を考慮して設定される。
口2dを構成するニップル2dを挿通し得る径を持って
形成されている。即ち、く字注入管Aが1インチの直管
1,管2a,45度エルボ2b,チーズ2c等の組み合わ
せによって構成され、且つ注入口2dが1インチのニッ
プル2dを用いた場合、穴3aの径は前記ニップル2d
を挿通し得る寸法で形成される。
く字注入管Aを固定する。鋼管3を用いた杭Bでは、く
字注入管Aの注入口2dを予め杭Bの表面に位置するよ
うに組み立ててあってはセットすることが出来ない。こ
のため、く字注入管Aは分岐管2に注入口2dを構成す
るニップル2dを取り付けることなく用意される。そし
てく字注入管Aを鋼管3の内部に配置し、分岐管2のエ
ルボ2bを穴3aに対向させ、ニップル2dを穴3aに
挿通してエルボ2bに螺合させることで、く字注入管A
を鋼管3にセットし、その後、ニップル2dを鋼管3の
表面に全周溶接することで、ニップル2dと穴3aとの
間隙を塞ぐと共にく字注入管Aを鋼管3に固定する。
とき、く字注入管Aの直管1は鋼管3の軸心3bから離
隔し且つ鋼管3の軸心3bと平行に配置される。従っ
て、鋼管3の軸心3bには何等部材が配置されることの
ない空間となる。尚、ニップル2dが鋼管3の表面から
突出しているとき、この突出部分を切断し、グラインダ
ー仕上げを施すことが好ましい。
管Aを固定した鋼管3を型枠5に固定する。この固定
は、型枠5の内面と鋼管3の外面との間にゴムスペーサ
ー6を介在させることにより行われる。
され、コンクリート注入管8の設置位置まで移送され
る。そしてコンクリート注入管8の先端を型枠5に固定
された鋼管3の内部に挿入してコンクリートを注入しつ
つ台車7を移動させることで、鋼管3の内部に均一にコ
ンクリートを注入することが可能である。鋼管3の内部
に均一にコンクリートを注入した後、型枠5を回転させ
て遠心成形し更に所定の養生を行うことで、図4に示す
杭Bを製造することが可能である。
れる型枠を説明する図、図6(A)〜(C)は段取りを
説明する図、図7は杭Cを製造する説明図、図8は杭C
の斜視図である。本実施例に係る製造方法によって製造
された杭Cは所定厚さのコンクリート層のみによって構
成されたものである。
図5に示すように、二つ割り可能に構成されており、杭
Cを1本或いは同時に複数本製造し得る長さを持って形
成されている。図に示す型枠11は2本の杭Cを同時に製
造し得るように構成されたものである。型枠11の内径は
杭Cの外径と等しい寸法を有しており、直径上の対称位
置にく字注入管Aの注入口2dを固定するための穴が形
成され、該穴にナット11aが固着されている。
等しい。このため、く字注入管Aの分岐管2に於ける注
入口2dを型枠11に内接させた場合、この注入口2dは
杭Cの表面に配置される。従って、本実施例のく字注入
管Aは、予め両端部に配置された45度エルボ2bにニッ
プル2dを螺合させると共に、該ニップル2dの端部ど
うしの距離が型枠11の内径と等しい寸法となるように構
成されている。
先ず、図6(A)に示すように型枠11を開放し、予め組
み立てられている鉄筋籠12を型枠11内に配置して固定す
る。
いは前後して、分岐管2のニップル2dを型枠11の穴,
ナット11aに対向させてく字注入管Aを型枠11内の所定
位置に配置する。その後、型枠11を閉鎖し、同図(C)
に示すように先端にテーパ部を形成して挿入し易くした
挿入部13aを先端に設けたセットボルト13をナット11a
に螺合すると共に、挿入部13aをニップル2dに挿入す
ることでく字注入管Aを型枠11に固定する(同図(B)
参照)。
ットボルト13によって位置固定されたく字注入管Aを配
置した後、該型枠11を台車7上に載置し、コンクリート
注入管8の先端を型枠11の内部に挿入して該型枠11内に
コンクリートを注入しつつ台車7を移動させることで、
型枠11の内部に均一にコンクリートを注入することが可
能である。型枠11の内部に均一にコンクリートを注入し
た後、該型枠11を回転させて遠心成形し、更に所定の養
生を行うことで、図8に示す杭Cを製造することが可能
である。
入管付杭の製造方法に於いては、杭の軸心から離隔し、
かつ該軸心と平行に配置された垂直管の末端から先端に
注入口を有する一対の分岐管を杭の直径方向の対称位置
に両者が略く字状になる如く配置してなる注入管を杭の
外形を規定する枠の内部に配置して固定して構成したの
で、該注入管から枠内にコンクリートを連続して注入す
ることが出来る。
量のコンクリートを均一にかつ連続注入して注入管付杭
を製造することが可能となり、コンクリート鋼管複合杭
を製造することが出来、かつ杭の製造能率を向上させる
ことが出来る等の特徴を有するものである。
り手順を説明する図である。
られる型枠を説明する図である。
りを説明する図である。
する図である。
図である。
2aは直線状の管、2bは45度エルボ、2cはチーズ、
2dはニップル,注入口、3は鋼管、3aは穴、4はコ
ンクリート層、5,11は型枠、6はゴムスペーサー、7
は台車、8はコンクリート注入管、11aは穴,ナット、
12は鉄筋籠、13はセットボルト、13aは挿入部である。
Claims (1)
- 【請求項1】外周に拡大球根部を造設するためのセメン
ト硬化材料を注入する注入管を一体的に取付けた注入管
付杭の製造方法であって、杭の軸心から離隔しかつ該軸
心と平行に配置された垂直管の末端から先端に注入口を
有する一対の分岐管を杭の直径方向の対称位置に両者が
略く字状になる如く配置してなる注入管を杭の外形を規
定する枠の内部に配置して固定し、その後に該枠にコン
クリートを注入して成形することを特徴とした注入管付
杭の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4056580A JP3029913B2 (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 注入管付杭の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4056580A JP3029913B2 (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 注入管付杭の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05220728A JPH05220728A (ja) | 1993-08-31 |
JP3029913B2 true JP3029913B2 (ja) | 2000-04-10 |
Family
ID=13031106
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4056580A Expired - Fee Related JP3029913B2 (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 注入管付杭の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3029913B2 (ja) |
-
1992
- 1992-02-10 JP JP4056580A patent/JP3029913B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05220728A (ja) | 1993-08-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102253012B1 (ko) | 강관을 이용한 pc중공슬래브 제작방법 및 이에 의해 제작된 pc중공슬래브 | |
JP3029913B2 (ja) | 注入管付杭の製造方法 | |
JP2634381B2 (ja) | 分割型ボックスカルバート及びその組立方法 | |
JPH08109645A (ja) | アーチ型トンネルの構築工法 | |
JP2885055B2 (ja) | プレキャスト部材による架構の構築方法 | |
JP2004082571A (ja) | プレキャストコンクリート構造部材の製造方法 | |
JPS58101926A (ja) | 現場打杭の杭孔底強化方法 | |
JPS61117322A (ja) | 補強くい | |
JP2782284B2 (ja) | プレキャスト建築柱の形成方法 | |
JPH10299003A (ja) | プレキャストコンクリート部材を用いた基礎工法 | |
JP3817386B2 (ja) | 地下外壁およびその構築方法 | |
JPH0881965A (ja) | 擁壁構築用型枠の成形板 | |
KR101278151B1 (ko) | 프리스트레스트 프리캐스트 세그먼트 라멘교 | |
JPS6397721A (ja) | 法枠構築工法及びそれに用いる座体形成体 | |
JP3025942U (ja) | 伸縮目地部の補強鉄筋 | |
JPH0872030A (ja) | 擁壁構築用成形板の製造方法 | |
JPS61277721A (ja) | 建築用基礎工法 | |
JP3031860B2 (ja) | 緑化法枠工法 | |
JPH07238615A (ja) | 鉄筋ユニットと鉄筋内蔵型プレキャスト型枠と鉄筋内蔵型プレキャスト型枠の製造方法 | |
JP2869342B2 (ja) | 擁壁構築用の型枠 | |
JPS63261012A (ja) | 地中連続壁の接合部の施工法 | |
JPH0791060A (ja) | 土間コンクリート打継部の施工方法 | |
JPH1121914A (ja) | プレキャストコンクリート製基礎の施工方法 | |
JPH0674592B2 (ja) | プレキャスト梁を用いた地中梁基礎の構築方法 | |
JPS61165451A (ja) | 鉄筋コンクリート梁とその構築法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000125 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080204 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090204 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090204 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100204 Year of fee payment: 10 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100204 Year of fee payment: 10 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110204 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |