JP3029678B2 - 光情報記録媒体 - Google Patents
光情報記録媒体Info
- Publication number
- JP3029678B2 JP3029678B2 JP3019231A JP1923191A JP3029678B2 JP 3029678 B2 JP3029678 B2 JP 3029678B2 JP 3019231 A JP3019231 A JP 3019231A JP 1923191 A JP1923191 A JP 1923191A JP 3029678 B2 JP3029678 B2 JP 3029678B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording medium
- information recording
- optical information
- embedded image
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は光情報記録媒体に関す
る。
る。
【従来の技術】従来、光波長７５０ｎｍ〜８００ｎｍの
半導体レーザ用の有機記録材料は実用的なものが知られ
ている。代表的なものはシアニン色素などのポリメチン
色素、フタロシアニン色素、ナフトキノン色素、ナフタ
ロシアニン色素、スクアリリウム色素などの薄膜を基板
上に設けたものがある。これらの色素は７００ｎｍ以下
の短波長に光吸収性、光反射性を持たず、高密度記録特
性に限界があった。
半導体レーザ用の有機記録材料は実用的なものが知られ
ている。代表的なものはシアニン色素などのポリメチン
色素、フタロシアニン色素、ナフトキノン色素、ナフタ
ロシアニン色素、スクアリリウム色素などの薄膜を基板
上に設けたものがある。これらの色素は７００ｎｍ以下
の短波長に光吸収性、光反射性を持たず、高密度記録特
性に限界があった。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】現在、従来光ディスク
で使用されてきた波長域より短波長に発振波長を有する
半導体レーザが（〜６７０ｍｍ）実用化されはじめてい
る。本発明は集光ビームをより細かく絞り込み、高密度
記録可能な６００〜７００ｎｍの半導体レーザを用いた
光ピックアップに適用できる記録媒体を提供することを
目的とする。集光ビームは波長が短くなる程、細く絞る
ことができ、現状の波長８００ｎｍにおける記録密度の
１．６〜１．８倍を達成可能にする。
で使用されてきた波長域より短波長に発振波長を有する
半導体レーザが（〜６７０ｍｍ）実用化されはじめてい
る。本発明は集光ビームをより細かく絞り込み、高密度
記録可能な６００〜７００ｎｍの半導体レーザを用いた
光ピックアップに適用できる記録媒体を提供することを
目的とする。集光ビームは波長が短くなる程、細く絞る
ことができ、現状の波長８００ｎｍにおける記録密度の
１．６〜１．８倍を達成可能にする。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討し
た結果、記録層中に特定の化合物を用いることが有効で
あることを知見し、本発明に至った。すなわち、本発明
は、基板上に直接又は下引層を介して記録層を設けさら
に必要に応じて保護層を設けてなる光情報記録媒体にお
いて、該記録層に下記一般式（１）で示される化合物を
用いることを特徴とする光情報記録媒体である。
た結果、記録層中に特定の化合物を用いることが有効で
あることを知見し、本発明に至った。すなわち、本発明
は、基板上に直接又は下引層を介して記録層を設けさら
に必要に応じて保護層を設けてなる光情報記録媒体にお
いて、該記録層に下記一般式（１）で示される化合物を
用いることを特徴とする光情報記録媒体である。
【０００４】
【化６】 ただし、一般式（１）中、Ａ：
【化７】
【化８】
【０００５】
【化９】
【化１０】 Ｘ：カウンターイオン Ｒ1〜4：水素原子、置換又は未置換の炭素数１〜１２の
アルキル基 本発明の光情報記録媒体の構成を［図１］、［図２］、
［図３］、［図４］に示す。図中、１は基板、２は記録
層、３は下引き層、４は保護層である。本発明の光情報
記録媒体は、上記図に示されるものを記録層を内側にし
て他の基板と空間を介して密封したエアーサンドイッチ
構造にしてもよく、又保護層を介して接着した密着サン
ドイッチ（貼合せ構造）にしてもよい。本発明の光情報
記録媒体において、記録層に使用される前記一般式
（１）の化合物の好ましい例を挙げると、たとえば下記
のものがある。
アルキル基 本発明の光情報記録媒体の構成を［図１］、［図２］、
［図３］、［図４］に示す。図中、１は基板、２は記録
層、３は下引き層、４は保護層である。本発明の光情報
記録媒体は、上記図に示されるものを記録層を内側にし
て他の基板と空間を介して密封したエアーサンドイッチ
構造にしてもよく、又保護層を介して接着した密着サン
ドイッチ（貼合せ構造）にしてもよい。本発明の光情報
記録媒体において、記録層に使用される前記一般式
（１）の化合物の好ましい例を挙げると、たとえば下記
のものがある。
【化１１】
【０００６】
【表１】
【０００７】 １１ Ｃｌ Ｃ6Ｈ13 ＣＨ3 Ｃ6Ｈ13 ＣＨ3
【化１６】 １２ Ｃｌ 〃 〃 〃 〃
【化１７】 １３ Ｃｌ Ｃ10Ｈ21 ＣＨ3 Ｃ10Ｈ21 ＣＨ3
【化１８】 １４ Ｃｌ Ｃ4Ｈ9 Ｃ4Ｈ9 Ｃ4Ｈ9 Ｃ4Ｈ9
【化１９】
【０００８】次に、本発明の光情報記録媒体に用いる他
の構成要素について説明する。 ａ）基板 基板の必要特性としては基板側より記録・再生を行なう
場合のみ使用レーザー光に対して透明でなければならな
い。材料例としてはポリエステル、アクリル樹脂、ポリ
アミド、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、
フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミドなどのプラ
スチック、ガラス、あるいは金属類、セラミックス等を
用いることができる。 ｂ）下引き層 下引き層の機能としては 接着性の向上 水又はガス等のバリヤー層 記録層の保存安定性の向上 反射率の向上 溶剤からの基板の保護 プレグルーブの形成等がある。
の構成要素について説明する。 ａ）基板 基板の必要特性としては基板側より記録・再生を行なう
場合のみ使用レーザー光に対して透明でなければならな
い。材料例としてはポリエステル、アクリル樹脂、ポリ
アミド、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、
フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミドなどのプラ
スチック、ガラス、あるいは金属類、セラミックス等を
用いることができる。 ｂ）下引き層 下引き層の機能としては 接着性の向上 水又はガス等のバリヤー層 記録層の保存安定性の向上 反射率の向上 溶剤からの基板の保護 プレグルーブの形成等がある。
【０００９】材料例としてはとして高分子材料、シラ
ンカップリング剤等として上記高分子材料以外、無
機化合物（ＳｉＯ2、ＭｇＦ2、ＳｉＯ、ＴｉＯ2、Ｚｕ
Ｏ、ＴｉＮ、ＳｉＮ…）、及び金属、半金属（Ｚｎ、Ｃ
ｕ、Ｓ、Ｎｉ、Ｃｒ、Ｇｅ、Ｓｅ、Ａｇ、Ａｌ、Ａｕ、
…）が使用できとして金属（Ａｌ、Ａｇ、Ｔｅ、…）
又は金属光沢を有する有機薄膜（メチン染料、キサンテ
ン系染料…）が使用できとしては紫外線硬化樹脂、
熱硬化樹脂、熱可塑性樹脂を用いることができる。 ｃ）記録層 記録層はレーザー光の照射により何らかの光学的変化を
生じさせその変化により情報を記録するものでその記録
層中に前記［化１］の化合物を含有することが必要であ
る。記録特性及び安定性向上のため［化１］で示される
化合物の１種又は２種以上を組合せてもよく、特性改良
上、他の低分子化合物（例えば［化１］で示される化合
物より長波長域に吸収能を有する有機化合物（アミニウ
ム、イモニウム、ジイモニウム系化合物等…）又は無機
錯体化合物（ビスジチオジケトン系、ビスフェニルジチ
オール系錯体等…）と混合分散してもよい。記録層膜厚
は、１００Å〜１０μｍ、好ましくは２００Å〜２μｍ
である。膜形成法は溶剤塗布法、たとえば、浸漬塗布、
スプレーコーティング、スピナーコーティング、ブレー
ドコーティング、ローラコーティング、カーテンコーテ
ィング等が使用できる。
ンカップリング剤等として上記高分子材料以外、無
機化合物（ＳｉＯ2、ＭｇＦ2、ＳｉＯ、ＴｉＯ2、Ｚｕ
Ｏ、ＴｉＮ、ＳｉＮ…）、及び金属、半金属（Ｚｎ、Ｃ
ｕ、Ｓ、Ｎｉ、Ｃｒ、Ｇｅ、Ｓｅ、Ａｇ、Ａｌ、Ａｕ、
…）が使用できとして金属（Ａｌ、Ａｇ、Ｔｅ、…）
又は金属光沢を有する有機薄膜（メチン染料、キサンテ
ン系染料…）が使用できとしては紫外線硬化樹脂、
熱硬化樹脂、熱可塑性樹脂を用いることができる。 ｃ）記録層 記録層はレーザー光の照射により何らかの光学的変化を
生じさせその変化により情報を記録するものでその記録
層中に前記［化１］の化合物を含有することが必要であ
る。記録特性及び安定性向上のため［化１］で示される
化合物の１種又は２種以上を組合せてもよく、特性改良
上、他の低分子化合物（例えば［化１］で示される化合
物より長波長域に吸収能を有する有機化合物（アミニウ
ム、イモニウム、ジイモニウム系化合物等…）又は無機
錯体化合物（ビスジチオジケトン系、ビスフェニルジチ
オール系錯体等…）と混合分散してもよい。記録層膜厚
は、１００Å〜１０μｍ、好ましくは２００Å〜２μｍ
である。膜形成法は溶剤塗布法、たとえば、浸漬塗布、
スプレーコーティング、スピナーコーティング、ブレー
ドコーティング、ローラコーティング、カーテンコーテ
ィング等が使用できる。
【００１０】ｄ）保護層 保護層の機能としては記録層とキズ、ホコリ、汚れ等
からの保護、記録層の保存安定性の向上、反射率の
向上等である。使用できる材料は前記下引き層の材料例
をそのまま使用することができる。 （その他）この他に前記下引き層、記録層、保護層中に
安定剤、分散剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、界面活性
剤、可塑剤等が含有されていてもよい。又、［化１］で
示した化合物が前記下引き層又は保護層中に含有されて
いてもよい。
からの保護、記録層の保存安定性の向上、反射率の
向上等である。使用できる材料は前記下引き層の材料例
をそのまま使用することができる。 （その他）この他に前記下引き層、記録層、保護層中に
安定剤、分散剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、界面活性
剤、可塑剤等が含有されていてもよい。又、［化１］で
示した化合物が前記下引き層又は保護層中に含有されて
いてもよい。
【００１１】
【実施例】実施例１ 厚さ１．１５ｍｍのガラス基板上に深さ９００Å、半値
巾０．４μｍ、ピッチ１．２μｍのら線状案内溝をフォ
トポリマー５０μｍにて形成し、この上に化合物例Ｎ
ｏ．１２の１．２ジクロルエタン溶液をスピナー塗布し
厚さ５００Åの記録体を得た。 実施例２ 実施例１において化合物例Ｎｏ．１２をＮｏ．１３とし
た以外は実施例１と同様にして記録体を得た。 実施例３ 実施例１において化合物例Ｎｏ．１２をＮｏ．７とした
以外は実施例１と同様にして記録体を得た。
巾０．４μｍ、ピッチ１．２μｍのら線状案内溝をフォ
トポリマー５０μｍにて形成し、この上に化合物例Ｎ
ｏ．１２の１．２ジクロルエタン溶液をスピナー塗布し
厚さ５００Åの記録体を得た。 実施例２ 実施例１において化合物例Ｎｏ．１２をＮｏ．１３とし
た以外は実施例１と同様にして記録体を得た。 実施例３ 実施例１において化合物例Ｎｏ．１２をＮｏ．７とした
以外は実施例１と同様にして記録体を得た。
【００１２】実施例４ 実施例１において化合物例Ｎｏ、１２をＮｏ．９とした
以外は実施例１と同様にして記録体を得た。これらの記
録体のλＭＡＸ、ｌｏｇεの値を下記の表に示す。 上記記録体を下記記録条件で記録したところ全て光学
的なコントラストの高い良好なピットが形成された。 Ｈｅ−Ｎｅレーザー ビーム径 １．２μｍ 線速 ２．１ｍ／ｓｅｃ 記録周波数 １．４ＭＨｚ 高密度記録可能な６００〜７００ｎｍの半導体レーザー
を用いたピックアップに適用できる記録媒体のため、現
状の８００ｎｍにおける記録密度より１．６〜１．８倍
が可能となった。
以外は実施例１と同様にして記録体を得た。これらの記
録体のλＭＡＸ、ｌｏｇεの値を下記の表に示す。 上記記録体を下記記録条件で記録したところ全て光学
的なコントラストの高い良好なピットが形成された。 Ｈｅ−Ｎｅレーザー ビーム径 １．２μｍ 線速 ２．１ｍ／ｓｅｃ 記録周波数 １．４ＭＨｚ 高密度記録可能な６００〜７００ｎｍの半導体レーザー
を用いたピックアップに適用できる記録媒体のため、現
状の８００ｎｍにおける記録密度より１．６〜１．８倍
が可能となった。
【００１３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光情報記
録媒体は６００〜７００ｎｍの半導体レーザーを用いて
高空度記録が可能であり、現状の８００ｎｍを用いる記
録密度の１．６〜１．８倍にも及ぶ。
録媒体は６００〜７００ｎｍの半導体レーザーを用いて
高空度記録が可能であり、現状の８００ｎｍを用いる記
録密度の１．６〜１．８倍にも及ぶ。
【図１】本発明の光情報記録媒体の構成説明図。
【図２】本発明の光情報記録媒体の構成説明図。
【図３】本発明の光情報記録媒体の構成説明図。
【図４】本発明の光情報記録媒体の構成説明図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B41M 5/26 ＣＡＰＬＵＳ（ＳＴＮ) ＲＥＧＩＳＴＲＹ（ＳＴＮ)
Claims (3)
- 【請求項１】 基板上に直接又は下引層を介して記録層
を設けさらに必要に応じて保護層を設けてなる光情報記
録媒体において、該記録層に下記一般式（１）で示され
る化合物を用いることを特徴とする光情報記録媒体。 【化１】 ただし、一般式（１）中、Ａ： 【化２】 【化３】 【化４】 【化５】 Ｘ：カウンター イオン Ｒ1〜4：水素原子、置換又は未置換の炭素数１〜１２の
アルキル基 - 【請求項２】 請求項１記載の光情報記録媒体を用い、
６００〜７００ｎｍの波長の光で記録、再生する情報記
録再生方法。 - 【請求項３】 分子吸光係数ｌｏｇεが４．５以上の
［化１］で示される化合物を用いた請求項１記載の光情
報記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3019231A JP3029678B2 (ja) | 1991-01-21 | 1991-01-21 | 光情報記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3019231A JP3029678B2 (ja) | 1991-01-21 | 1991-01-21 | 光情報記録媒体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04238085A JPH04238085A (ja) | 1992-08-26 |
| JP3029678B2 true JP3029678B2 (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=11993613
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3019231A Expired - Fee Related JP3029678B2 (ja) | 1991-01-21 | 1991-01-21 | 光情報記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3029678B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5919674B2 (ja) * | 2011-08-11 | 2016-05-18 | Jsr株式会社 | 着色剤、着色組成物、カラーフィルタ及び表示素子 |
-
1991
- 1991-01-21 JP JP3019231A patent/JP3029678B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04238085A (ja) | 1992-08-26 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH03256240A (ja) | 光情報記録媒体 | |
| JP3029678B2 (ja) | 光情報記録媒体 | |
| JP3412078B2 (ja) | 光記録媒体 | |
| JP2605116B2 (ja) | 光情報記録媒体 | |
| JP3482481B2 (ja) | 光情報記録媒体 | |
| JP2740846B2 (ja) | 光情報記録媒体 | |
| JP2742561B2 (ja) | 情報記録方法 | |
| JP3030443B2 (ja) | 新規なイオン結合体及びそれを用いた光記録媒体 | |
| JP3493486B2 (ja) | 光記録媒体 | |
| JP3434524B2 (ja) | 光記録媒体 | |
| JP3681030B2 (ja) | 光記録媒体 | |
| JP2740851B2 (ja) | 光情報記録媒体 | |
| JPH091934A (ja) | 光情報記録媒体 | |
| JP3102922B2 (ja) | 光情報記録媒体 | |
| JPH08282107A (ja) | 光記録媒体 | |
| JPH089260B2 (ja) | 光情報記録媒体 | |
| JPH09147413A (ja) | 光情報記録媒体及び記録再生方法 | |
| JPS63102988A (ja) | 光記録媒体 | |
| JPH0776169A (ja) | 光情報記録媒体 | |
| JPH03254991A (ja) | 光情報記録媒体 | |
| JPH1035108A (ja) | 光情報記録媒体 | |
| JPH01242288A (ja) | 光情報記録媒体 | |
| JPH10199031A (ja) | 光情報記録媒体及び記録再生方法 | |
| JPH0822613B2 (ja) | 光情報記録媒体 | |
| JPH0550758A (ja) | 光情報記録媒体及び記録方式 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |