JP3029616B2 - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置

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JP3029616B2
JP3029616B2 JP11040694A JP4069499A JP3029616B2 JP 3029616 B2 JP3029616 B2 JP 3029616B2 JP 11040694 A JP11040694 A JP 11040694A JP 4069499 A JP4069499 A JP 4069499A JP 3029616 B2 JP3029616 B2 JP 3029616B2
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寛 山本
貴之 小島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクに情報
を光学的に記録したり、光ディスクから情報を光学的に
読み取る光学ヘッドに適用され、該光学ヘッドに光を入
出力するための対物レンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスク等の光ディスクに情
報を記録再生する光ヘッドにおいては、光を入出力する
ための対物レンズを光ディスクに対向配置し、対物レン
ズをアクチュエータによって光ディスクの半径方向に移
動させることによって、光ディスクのトラックをトレー
スしている。
【0003】また、光ディスクの反りを原因とする該光
ディスク表面の上下動に応じて、対物レンズを上下に移
動させて、対物レンズのフォーカス位置を調節したり、
光ディスクの偏芯を原因とする対物レンズによるトラッ
キングのずれを補正したり、光ディスクと対物レンズの
相対的な傾き角を調節する必要があるため、対物レンズ
駆動装置によって対物レンズを移動させている。
【0004】この対物レンズ駆動装置においては、光デ
ィスクに対する垂直方向(フォーカシング方向)、光デ
ィスクの半径方向(トラッキング方向)及び光ディスク
の接線方向という3方向に対物レンズを移動させ、光学
ヘッドによる光ディスクのトラックの正確なトレースを
可能にしている。
【0005】従来の対物レンズ駆動装置としては、例え
ば特開平4−319537号公報に記載されたものがあ
り、その概略を図12に示す。図12において、対物レ
ンズ101をレンズホルダー102によって保持し、レ
ンズホルダー102と弾性支持板103間を4本のワイ
ヤー104によって連結している。レンズホルダー10
2は、各ワイヤー104を用いて弾性支持板103に弾
性的に支持されているので、弾性支持板103に対して
フォーカシング方向F、トラッキング方向T及び光ディ
スクの接線方向Kのいずれにも移動可能である。
【0006】基台105には、一対の電磁コイル106
a,106bを設けている。この基台105に弾性支持
板103を固定し、各電磁コイル106a,106b間
にレンズホルダー102を配置する。各電磁コイル10
6a,106bの電磁力を適宜に調節することによっ
て、レンズホルダー102をフォーカシング方向F、ト
ラッキング方向T及び光ディスクの接線方向Kに移動さ
せる。
【0007】弾性支持板103に一対のスリット103
aを形成し、一対の支持部103bを設けている。これ
らの支持部103bの弾性力によって各ワイヤー104
の共振を抑制している。
【0008】ところで、近年、この種の対物レンズ駆動
装置としてより薄型のもの、対物レンズをより安定に高
精度で位置決め可能なもの等が望まれており、その様な
要求の度に対物レンズ駆動装置が多様に変形され進展さ
れてきた。その過程の概ねを次に述べる。
【0009】図13に示す様に、この種の対物レンズ駆
動装置200の基本構成は、対物レンズ201を保持す
るレンズホルダー202、基台203、及びレンズホル
ダー202と基台203間を連結する複数のワイヤー2
04からなる。光ビーム205は、対物レンズ201を
通過し、かつプリズム206で反射されて、光学ヘッド
(図示せず)と光ディスク(図示せず)間で入出力され
る。この様な構成においては、対物レンズ駆動装置20
0の高さとプリズム206の高さが重なり合うので、光
学ヘッドがかさばり好ましくない。
【0010】このため、図14に示す対物レンズ駆動装
置300においては、各ワイヤー304を接続するため
にレンズホルダー302が厚くなっていることに着目
し、各ワイヤー304の接続部位から対物レンズ301
の配置位置を外して、対物レンズ301の部位ではレン
ズホルダー302を薄くし、この薄くなったレンズホル
ダー302の部位にプリズム306を配置して、光学ヘ
ッドを薄くしている。
【0011】ところが、図14の構成においては、対物
レンズ301がレンズホルダー302と各ワイヤー30
4の接続部位から離れて配置されているため、各ワイヤ
ー304に共振が生じたとき、該共振の節(接続部位)
から離れている対物レンズ301の振動振幅が大きくな
り、対物レンズ駆動装置の変位周波数特性が劣化する。
また、トラッキング方向Tの軸周りの共振、つまり矢印
Aに示す方向の共振は、対物レンズ301をフォーカス
方向Fに移動させるサーボ駆動系のゲインの交点周波数
付近で発生するので、このサーボ駆動系によるフォーカ
ス制御を不安定にした。
【0012】さらに、フォーカシング方向F及びトラッ
キング方向Tだけでなく、光ディスクの接線方向Kの軸
周り方向であるラジアルチルト方向に対物レンズ301
を移動する場合、各ワイヤー304が大きくねじれるの
で、不要な共振が発生し易く、対物レンズ駆動装置の変
位周波数特性が更に劣化した。しかも、各ワイヤー30
4の線径や長さ等は、各ワイヤー304の不要な共振を
抑えるために決定されず、対物レンズ駆動装置の低次の
共振周波数によって決定されるので、各ワイヤー304
の線径や長さ等を変更して、各ワイヤー304の不要な
共振周波数をシフトすることができない。
【0013】そこで、図15に示す対物レンズ駆動装置
400においては、基台403に弾性支持部406を設
け、この弾性支持部406に各ワイヤー404の一端を
固定し、更に弾性支持部406の振動を制振部材(図示
せず)によって抑制している。この様な構成において
は、各ワイヤー404の共振周波数が弾性支持部406
によってずらされ、各ワイヤー404の共振振幅が小さ
くなる。このため、対物レンズ駆動装置の変位周波数特
性が向上する。また、対物レンズ駆動装置の低次の共振
周波数に影響を与えることなく、対物レンズ401をフ
ォーカス方向Fに移動させるサーボ駆動系のゲインの交
点周波数付近から各ワイヤー404の共振周波数を外す
ことができ、このサーボ駆動系によるフォーカス制御を
安定にすることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図15
の対物レンズ駆動装置400においては、組み立の容易
性の向上を図るために、弾性支持部406として合成樹
脂製のプリント基板を用いており、このプリント基板の
弾性率等の特性の温度変化及び経時変化が顕著であり、
各ワイヤー404の共振周波数や共振振幅が安定しない
という問題があった。
【0015】また、対物レンズ駆動装置をより薄型にす
べく、フォーカシング方向Fでの各ワイヤー404の間
隔を小さくすると、対物レンズ401を移動させたとき
の対物レンズ401の光軸の傾き(チルト)が増大す
る。これは、フォーカシング方向Fでの各ワイヤー40
4の間隔を小さくすると、対物レンズ401をフォーカ
シング方向Fに移動させたときの対物レンズ401の軌
跡の半径がより小さくなるためであり、これによりチル
トが無視できない大きさとなる。更に、各ワイヤー40
4の変形に伴い、弾性支持部406が接線方向Kに移動
することがあり、このときにはチルトがより増大した。
【0016】この様なチルトの発生を図16乃至図18
を参照して説明する。図16の状態では、対物レンズ4
01は、初期位置にあって移動しておらず、各ワイヤー
404及び弾性支持部406が変形していない。
【0017】図17に示す様に対物レンズ401をフォ
ーカシング方向Fに沿って上向きに移動した場合は、レ
ンズホルダー402の移動軌跡がほぼ楕円となり、対物
レンズ401にチルトが発生する。先に述べた様に各ワ
イヤー404の間隔が狭い程、レンズホルダー402の
移動軌跡の半径が小さくなり、チルトが増大する。レン
ズホルダー402の移動に伴って、レンズホルダー40
2が矢印N5に沿って傾いていく。このとき、各ワイヤ
ー404に各矢印P5,P6の力が発生し、該各矢印P
5,P6の力によって弾性支持部406が回動軸Sを中
心に矢印M5に沿って回動する。この結果、レンズホル
ダー402が矢印N6に沿って更に傾くため、チルトが
更に増大する。
【0018】図18に示す様に対物レンズ401をフォ
ーカシング方向Fに沿って下向き移動した場合も、図1
7と同様に、レンズホルダー402の移動に伴って、レ
ンズホルダー402が矢印N7に沿って傾いていく。こ
のとき、各ワイヤー404に各矢印P7,P8の力が発
生し、該各矢印P7,P8の力によって弾性支持部40
6が回動軸Sを中心に矢印M6に沿って回動する。この
結果、レンズホルダー402が矢印N8に沿って更に傾
くため、チルトが更に増大する。
【0019】この様にチルトが増大すると、光ディスク
の記録面上の光学的な収差が大きくなり、この結果光デ
ィスクに記録される信号及び光ディスクから再生される
信号が著しく劣化する。
【0020】そこで、本発明は、上記従来の問題点を解
決するためになされたもので、薄型化に適し、かつ共振
を抑制して安定した変位周波数特性を実現することがで
きるとともに、フォーカシング方向の移動に伴う対物レ
ンズの傾きが増大することなく、しかも逆に対物レンズ
の傾きを常に打ち消してチルトを発生させないことが可
能な対物レンズ駆動装置を提供することを目的としてい
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るために、本発明は、光ディスクに沿って移動される基
部と、前記光ディスクへの情報の光学的な記録又は該光
ディスクからの情報の光学的な再生のために該光ディス
クに対向配置され、該光ディスクに対して垂直方向の光
軸を有する対物レンズと、前記対物レンズを保持するホ
ルダー部と、前記基部と前記ホルダー部間に前記光ディ
スクの接線方向に沿って掛け渡され、前記ホルダー部を
前記基部に対して移動可能に支持する複数の弾性アーム
と、 前記ホルダー部を前記基部に対して移動させるた
めの電磁力を発生する駆動手段とを備え、前記各弾性ア
ームは、前記垂直方向に沿って相互に離間して配置さ
れ、前記基部は、前記各弾性アームの一端を支持するそ
れぞれの可動部を備え、前記各可動部は、前記各弾性ア
ームとの接合点のうち前記垂直方向において少なくとも
最も離れた2つの接合点が前記光ディスクの半径方向と
平行な回転軸の周りに各々独立に回転可能で、かつ該回
転軸は前記垂直方向において前記2つの接合点間の中心
と反対側に各々位置するように形成される。
【0022】一実施形態では、前記基部の各可動部は、
該各可動部の振動を抑制する制振部材を備えている。る
請求項1に記載の対物レンズ駆動装置。
【0023】一実施形態では、前記基部は、弾性板を備
え、前記各弾性アームの一端外側の前記垂直方向に沿う
それぞれの位置で前記弾性板を折り曲げ、折り曲げられ
た該弾性板の各角をそれぞれの軸として、前記基部の各
可動部を弾性的に回動自在に支持している。
【0024】一実施形態では、前記光ディスクの半径方
向に沿うそれぞれの軸は、前記光ディスクの接線方向に
沿って弾性的に移動可能である。
【0025】一実施形態では、前記各弾性アームは、棒
状のものである。
【0026】一実施形態では、前記基部は、該基部の各
可動部を持つ金属性の弾性板、金属製の固定台、及び前
記弾性板を保持する樹脂性の保持部を備え、前記保持部
は、前記弾性板及び前記固定台と一体化されて成形され
ている。
【0027】一実施形態では、前記基部は、該基部の各
可動部を持つ金属性の弾性板を備え、前記各弾性アーム
は、金属製であって、前記弾性板の各可動部に半田付け
によって接続され、該各弾性アームが接続される前記弾
性板の半田付け面の裏側に、半田濡れ性を悪くするため
の表面処理を施している。
【0028】一実施形態では、半田濡れ性を悪くするた
めの表面処理は、Niメッキである。
【0029】一実施形態では、前記基部は、該基部の各
可動部を持つ金属性の弾性板を備え、前記各弾性アーム
は、金属製であって、前記弾性板の各可動部に半田付け
によって接続され、該各弾性アームが接続される前記弾
性板の半田付け面に、半田濡れ性を良くするための表面
処理を施している。
【0030】一実施形態では、半田濡れ性を良くするた
めの表面処理は、Auメッキである。
【0031】一実施形態では、前記基部は、該基部の各
可動部を持つ金属性の弾性板、金属製の固定台、及び前
記弾性板を保持する樹脂性の保持部を備え、前記保持部
は、前記弾性板と一体化されて成形され、前記弾性板
は、前記固定台に半田付けによって接続されている。
【0032】一実施形態では、前記基部の各可動部は、
該基部の少なくとも一部と共に一体成形された合成樹脂
性のものである。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して説明する。
【0034】(実施形態1)図1は、本発明の対物レン
ズ駆動装置の実施形態1を示す分解斜視図であり、図2
は図1の対物レンズ駆動装置を上方から見て示す平面図
である。図1及び図2は、対物レンズを移動していない
状態を示している。
【0035】図1及び図2において、光ディスク16に
対する垂直方向をフォーカシング方向Fとし、光ディス
ク16の半径方向をトラッキング方向Tとしている。他
に光ディスク16の接線方向K、チルト方向Rを定めて
いる。フォーカシング方向F、トラッキング方向T、及
び接線方向Kは相互に直交し、3次元の直交座標におけ
る各座標軸の方向に相当する。
【0036】合成樹脂製のレンズホルダ2の中央には、
略矩形の窓部2aが形成され、該窓部2aの長辺及び短
辺がトラッキング方向T及び接線方向Kに沿っている。
レンズホルダ2には、窓部2aからやや離間して対物レ
ンズ1が配置されている。対物レンズ1の光軸Jは、フ
ォーカシング方向Fに沿っている。窓部2aの2つの長
辺に沿って、第1乃至第4永久磁石3a〜3dが配置さ
れている。
【0037】レンズホルダ2、対物レンズ1、及び第1
乃至第4永久磁石3a〜3dから可動体50が構成され
る。可動体50の重心81を通りかつフォーカシング方
向Fと接線方向Kに平行な対称平面82に対して対称と
なるように、対物レンズ1及び第1乃至第4永久磁石3
a〜3dが配置されている。第1乃至第4永久磁石3a
〜3dの磁極面52a〜52dは、接線方向Kに向く。
第1及び第2永久磁石3a,3bの磁化の向きHa,H
bは共に同じ向きであり、第3及び第4永久磁石3c,
3dの磁化の向きHc,Hdは共に同じ向きである。磁
化の向きHaとHcが相互に対向し、磁化の向きHbと
Hdが相互に対向する。第1乃至第4永久磁石3a〜3
dの磁力の作用点が可動体50の中心に一致し、この中
心が該可動体50の重心81に略一致するように設定さ
れている。
【0038】保持部材10は、透明な合成樹脂からな
り、接線方向Kに沿って見ると逆U字型の連結部10c
と、連結部10cの両端から接線方向Kに延びる2つの
直方体状の粘弾性体収納部10a,10bとを有する。
保持部材10の端面10fの両端部には、一定幅で一定
深さの各段状凹部10d,10eが形成されている。
【0039】各粘弾性収納部10a,10bには、接線
方向Kに沿って合計4つの筒状の粘弾性収納孔83が形
成されている。各粘弾性収納孔83には、各ワイヤー8
a〜8dが通っている。また、保持部材10の端面10
fには、該端面10f及び各段状凹部10d,10eを
覆う金属支持板9が固定されている。金属支持板9(弾
性支持板)は、例えばリン青銅等の弾性金属材料からな
る。金属支持板9には、各段状凹部10d,10eの部
分で、フォーカシング方向Fに沿うそれぞれのスリット
53a及びトラッキング方向Tに沿うそれぞれスリット
53bが形成され、これによって金属支持板9に合計4
つの各可動部9a〜9dが形成されている。金属支持板
9の上下の端部が折り曲げられ、それぞれの折り曲げ部
9i,9jが形成されている。各可動部9a,9cは、
折り曲げ部9iの近傍に回動軸S1を有し、該回動軸S
1を中心にして回動する様に接線方向Kに弾性変位可能
となっている。同様に、各可動部9b,9dは、折り曲
げ部9jの近傍に回動軸S2を有し、該回動軸S2を中
心にして回動する様に接線方向Kに弾性変位可能となっ
ている。各可動部9a〜9dがそれぞれ独立して接線方
向Kに変位するときには、各捻れ変形部9e〜9hが弾
性的に捻れ変形する。
【0040】金属支持板9の各可動部9a〜9dとレン
ズホルダ2の両側には、4本の各ワイヤー8a〜8dが
掛け渡されている。各ワイヤー8a〜8dの一端を各可
動部9a〜9dの接合点9k〜9nに半田付けし、他端
をレンズホルダ2の両側に半田付けし、各ワイヤー8a
〜8dを互いに平行にかつ接線方向Kに沿って張架して
いる。各ワイヤー8a〜8dは、金属支持板9に対して
レンズホルダ2を移動可能に支持する。
【0041】ここで、4本の各ワイヤー8a〜8dによ
る可動体50の支点は、該可動体50の重心81に略一
致する。また、各ワイヤー8a〜8dは、例えばリン青
銅等の弾性金属材料からなり、円形、略多角形、楕円
形、矩形等の断面形状を有する線材や棒材が用いられ
る。
【0042】各ワイヤー8a〜8dが各粘弾性収納孔8
3を通る。各粘弾性収納孔83内にはワイヤー用粘弾性
材84がそれぞれ充填されており、各ワイヤー8a〜8
dは各粘弾性収納孔83内でワイヤー用粘弾性材84に
接触している。
【0043】金属支持板9の各可動部9a〜9dと保持
部材10の各段状凹部10d,10e間には金属支持板
用粘弾性材11(制振部材)がそれぞれ充填され、各可
動部9a〜9dは金属支持板用粘弾性材11にそれぞれ
接触している。
【0044】固定台12は、金属製のものであり、フレ
ーム本体部12aと、該フレーム本体部12aの一端に
立設された接合部12bとを有し、接合部12bが保持
部材10の矩形孔の内側に、つまり連結部10c及び各
粘弾性体収納部10a,10bからなる矩形孔の内側に
嵌め入れられている。保持部材10は、インサート成形
により形成され、この成形のときに固定台12及び金属
支持板9と一体化される。これによって、固定台12の
接合部12bが連結部10c及び各粘弾性収納部10
a,10bからなる矩形孔の内周面に接合し、保持部材
10が固定台12に固定される。
【0045】固定台12と保持部材10から基台51が
構成される。従って、可動体50は、基台51に対し
て、4本の各ワイヤー8a〜8dによりフォーカシング
方向F及びトラッキング方向Tに弾性的に移動可能に支
持され、かつ可動体50の重心81を中心にチルト方向
Rに回転可能に支持されている。また、4本の各ワイヤ
ー8a〜8dは、基台51に対して、金属支持板9の各
可動部9a〜9dにより接線方向Kに変位可能に支持さ
れている。
【0046】また、固定台12のフレーム本体部12a
には、第1ボビン5a及び第2ボビン5bが配置されて
いる。保持部材10、固定台12及び金属支持板9を一
体化し、可動体50を各ワイヤー8a〜8dにより支持
した状態では、第1ボビン5a及び第2ボビン5bがレ
ンズホルダ2の窓部2a内に位置し、かつトラッキング
方向Tに並んで立設される。
【0047】図2においては、第1ボビン5a及び第2
ボビン5bの横断面を示し、保持部材10を透視して示
している。
【0048】第1及び第2ボビン5a,5bは、樹脂モ
ールド成形してなり、成形時に平板状の磁性材からなる
各対向ヨーク(電磁力発生手段)4a,4bを包含して
一体化している。対向ヨーク4a,4bの周囲には、各
トラッキングコイル(電磁力発生手段)6a,6bがト
ラッキング方向Tの軸周りにそれぞれ巻回され、更に該
各トラッキングコイル6a,6bの周囲に各フォーカシ
ングコイル(電磁力発生手段)7a,7bがフォーカシ
ング方向Fの軸周りにそれぞれ巻回されている。
【0049】第1ボビン5a及び第2ボビン5bは、可
動体50が移動していない状態で、可動体50の対称平
面82に対し対称となるように配置されている。すなわ
ち、第1永久磁石3a及び第3永久磁石3cは、各々の
磁極面52a、52cが第1ボビン5aの対向ヨーク4
aに対向するように配設され、第2永久磁石3b及び第
4永久磁石3dは、各々の磁極面52b、52dが第2
ボビン5bの対向ヨーク4bに対向するように配設され
ている。
【0050】図3(a)は、可動体50をフォーカシング
方向F及びチルト方向に移動させる駆動回路を示すブロ
ック図である。
【0051】図3(a)において、チルト検出器13は、
光ディスク16と対物レンズ1の光軸との相対角度誤差
を検出して、この相対角度誤差を示すチルト誤差信号を
出力する。フォーカシング検出器17は、光ディスク1
6と対物レンズ1との距離誤差を検出し、この距離誤差
を示すフォーカスエラー信号を出力する。加算器14
は、フォーカスエラー信号とチルト誤差信号を加算し、
その和を示す信号を第1及び第2ボビン5a,5bのフ
ォーカシングコイル7a,7bにそれぞれ加える。減算
器15は、フォーカスエラー信号からチルト誤差信号を
減算し、その差を示す信号を各フォーカシングコイル7
a,7bにそれぞれ加える。チルト検出器13、フォー
カシング検出器17、加算器14及び減算器15は、図
1の固定台12の下面に配設される光学ユニット(図示
せず)内に収納されている。ここで、チルト検出器13
は、必ずしも直接ディスクと対物レンズの光軸との相対
角度誤差を検出する必要はなく、チルト量と関連のある
数値を検出し、この数値に基づいてチルト誤差信号を生
成しても良い。例えば、チルト検出器13は、光ディス
ク16から読み取られ再生された再生信号のジッタ値を
検出し、この検出したジッタ値が最小となるような信号
をチルト誤差信号として出力する。この様にジッタ値に
基づいてチルト検出を行う場合は、可動体50にセンサ
を搭載して、各ワイヤー8a〜8dを通じて可動体50
のセンサに給電する必要がなく、金属支持板9を所望の
形状にすることができる。
【0052】図3(b)は、可動体50をトラッキング方
向Tに移動させる駆動回路を示すブロック図である。
【0053】図3(b)において、トラッキング誤差検出
器18は、本実施形態1の対物レンズ駆動装置が適用さ
れる光学ヘッドによって光ディスク16のトラックをト
レースするときのトラッキング誤差を検出し、このトラ
ッキングエラーを示すトラッキングエラー信号を出力す
る。このトラッキングエラー信号は、各アンプ19を介
して、第1及び第2ボビン5a,5bのトラッキングコ
イル6a,6bに加えられる。
【0054】次に、本実施形態の対物レンズ駆動装置の
動作を説明する。
【0055】まず、フォーカシング方向への可動体50
の動作を図1〜図3(a),(b)を用いて説明する。
ここでは、チルトが発生していないものとする。
【0056】フォーカシング検出器17からフォーカス
エラー信号が出力されると、加算器14及び減算器15
は、該フォーカスエラー信号を第1及び第2ボビン5
a,5bのフォーカシングコイル7a,7bにそれぞれ
加える。すると、第1及び第2ボビン5a,5bの対向
ヨーク4a,4bと第1乃至第4永久磁石3a〜3d間
にフォーカシング方向Fの電磁力が発生し、この発生し
た電磁力を第1乃至第4永久磁石3a〜3dが受け、可
動体50がフォーカシング方向Fに略並進運動する。
【0057】次に、トラッキング方向Tへの可動体50
の動作を説明する。
【0058】トラッキング誤差検出器18からトラッキ
ングエラー信号が出力されると、このトラッキングエラ
ー信号は、第1及び第2ボビン5a,5bのトラッキン
グコイル6a,6bに加えられる。すると、第1及び第
2ボビン5a,5bの対向ヨーク4a,4bと第1乃至
第4永久磁石3a〜3d間にトラッキング方向Tの電磁
力が発生し、この発生した電磁力を第1乃至第4永久磁
石3a〜3dが受け、可動体50がトラッキング方向T
に略並進運動する。
【0059】次に、ラジアルチルト方向への可動体50
の動作を説明する。
【0060】ディスク16と対物レンズ1の光軸Jとの
相対角度誤差が発生すると、チルト検出器13は、該相
対角度誤差に応じたチルト誤差信号を出力する。加算器
14は、該チルト誤差信号を入力し、該チルト誤差信号
をフォーカスエラー信号に加算し、その和を示す信号を
第1ボビン5aのフォーカシングコイル7aに入力す
る。一方、減算器15は、該チルト誤差信号を入力し、
該チルト誤差信号をフォーカスエラー信号から減算し、
その差を示す信号を第2ボビン5bのフォーカシングコ
イル7bに入力する。これにより、第1ボビン5aのフ
ォーカシングコイル7aにより生じるフォーカシング方
向Fの電磁力と、第2ボビン5bのフォーカシングコイ
ル7bにより生じるフォーカシング方向Fの電磁力間に
は、チルト誤差信号に応じた差違が生じる。この差違の
電磁力を受けて、第1永久磁石3aと第2永久磁石3b
間には、該チルト誤差信号に応じたモーメントが作用す
る。このモーメントによって可動体50が重心81を中
心にチルト方向Rに回転し、この回転によってディスク
16と対物レンズ1の光軸Jとの角度ずれが補正され
る。本実施形態1では、ジッタ値に基づいてチルト誤差
信号を生成しているので、上述の様にチルト誤差信号に
基づいてチルトが補正された結果、チルトによるジッタ
の劣化分が十分に改善される。
【0061】次に、金属支持板9の作用を図1及び図2
を参照して説明する。
【0062】各ワイヤー8a〜8dの一端を支持する金
属支持板9の各可動部9a〜9dは、該各ワイヤー8a
〜8dの長手方向(接線方向K)に弾性変形可能となっ
ており、従って、各ワイヤー8a〜8dの長手方向のバ
ネ定数は、金属支持板9の各可動部9a〜9dと各ワイ
ヤー8a〜8dを直列に連結したバネのバネ定数とな
り、各ワイヤー8a〜8dのみからなる低次の共振周波
数を有するバネ構造とは別のバネ構造とすることができ
る。このため、対物レンズ駆動装置の低次の共振周波数
にかかわらず、各ワイヤー8a〜8dの長手方向の不要
な共振周波数のシフトが可能となる。また、金属支持板
9の各可動部9a〜9dに接する金属支持板用粘弾性材
11は、引っ張り方向あるいは圧縮方向に変形しようと
するため、減衰率の高い共振抑制効果を得ることができ
る。さらに、金属支持板9が金属製であるので、周囲の
温度変化あるいは経時変化によって特性が劣化すること
はない。
【0063】さらに、可動体50がフォーカシング方向
Fに移動したときの金属支持板9の動作について、図
4、図5及び図6を参照して説明する。
【0064】図4は、図1の対物レンズ駆動装置の可動
体50が初期位置にある状態を模式的に示す側面図であ
り、図5は可動体50がフォーカシング方向Fに沿って
上向きに移動した状態を模式的に示す側面図であり、図
6は図1の対物レンズ駆動装置の可動体50がフォーカ
シング方向Fに沿って下向きに移動した状態を模式的に
示す側面図である。これらの図においては、対物レンズ
1、可動体50、各ワイヤー8a,8b及び金属支持板
9のみを示している。
【0065】まず、可動体50が図4に示す初期位置に
ある状態から図5に示す様にフォーカシング方向Fに沿
って上向きに移動した場合は、可動体50の移動軌跡が
ほぼ楕円となっている。フォーカシング方向Fに沿って
配設された各ワイヤー8a,8b(または8c,8d)
のピッチが小さい程、上記楕円の半径が小さくなる。可
動体50がフォーカシング方向Fに沿って上向きに移動
するに伴い、可動体50が上記楕円の移動軌跡に沿って
矢印N1の向きに傾こうとして、矢印P1及びP2の向
きの力が各ワイヤー8a,8b(または8c,8d)に
働く。このため、接合点9k(または9m)は矢印P1
の方向に、接合点9l(または9n)は矢印P2の方向
に各々移動する。従って、可動体50は矢印N1の向き
に更に傾くこととなる.。一方、接合点9kと9l(ま
たは9mと9n)の移動により金属支持板9の可動部9
a(または9c)は回動軸S1を中心に矢印M1の向き
に、可動部9b(または9d)は回動軸S2を中心に矢
印M2の向きに各々回動することとなる。これにより、
可動体50が矢印N2の向きに傾こうとする。よって、
可動体50が矢印N1と矢印N2の両方向に傾こうと
し、この結果矢印N1の傾きと矢印N2の傾きが互いに
打ち消し合い、可動体50が傾くことはない。
【0066】同様にして、可動体50が図4に示す初期
位置にある状態から図6に示すフォーカシング方向Fの
下向きに移動した場合は、可動体50が楕円の移動軌跡
に沿った傾きと接合点9kと9l(または9mと9n)
のワイヤー8a〜8dの長手方向に沿った逆向きの移動
による傾きにより矢印N3に傾こうとするものの、金属
支持板9の可動部9aが矢印P3の力により回動軸S1
を中心に矢印M3の向きに回動するとともに、可動部9
bが矢印P4の力により回動軸S2を中心に矢印M4の
向きに回動し、可動体50が矢印N4の向きにも傾こう
とするため、矢印N3の傾きと矢印N4の傾きが互いに
打ち消し合い、可動体50が傾くことはない。
【0067】さらに、各可動部9a,9cの接合点9
k,9mから回動軸S1までの距離及び各可動部9b,
9dの接合点9l,9nから回動軸S2の距離、あるい
は各捻れ変形部9e〜9hのバネ定数を最適化すること
により、各矢印N1,N2,N3,N4の傾きを完全に
打ち消すことが可能となる。
【0068】また、各回動軸S1,S2が保持部材10
に対して固定されていないため、図7に示す様に各可動
部9a〜9dが各回動軸S1,S2を中心に回動すると
き、各回動軸S1,S2が接線方向Kにも変位する。こ
れによって、各可動部9a〜9dの各接合点9k〜9n
の実質の回動半径rは、各接合点9k,9mから回動軸
S1までの距離、及び各接合点9l,9nから回動軸S
2までの距離よりも大きくなる。このため、薄型化によ
り該各距離が十分確保できない場合でも、各矢印N1,
N2,N3,N4の傾きを完全に打ち消すための上記最
適化が可能となる。
【0069】この様に可動体50がフォーカシング方向
に移動したときに対物レンズ1の傾きが増大することは
なく、しかも逆に対物レンズ1の傾きを常に打ち消して
チルトを発生させないことが可能である。
【0070】なお、本実施形態1では、ジッタ値に基づ
いてチルトを検出するようにしているが、チルト検出方
法は、ディスク16と対物レンズ1の光軸Jとの相対角
度が検出できれば、どのような方法でも良い。例えば、
反射型の光センサを可動体50に搭載してチルトを検出
するようにしてもよい。この場合は、該光センサに各ワ
イヤー8a〜8dを通じて給電するか、該光センサに給
電用ワイヤを別途接続する必要がある。また、基台51
に反射型の光センサを設け、記録再生用の光ビームを反
射型の光センサで受光して検出しても良い。この場合
は、上記と同様の効果が得られるとともに、さらに軽量
化、簡素化が可能となる。
【0071】また、重力によって変化する対物レンズ駆
動装置の姿勢については述べていないが、本発明の対物
レンズ駆動装置は、重力の加わる方向に関係なく、同様
の効果を得ることができる。
【0072】以上に説明した本実施形態1の対物レンズ
駆動装置を要約すると、第1乃至第4永久磁石3a〜3
dを可動体50に設け、第1及び第2ボビン5a,5b
を基台51に配設し、可動体50を支持する各ワイヤー
8a〜8dの一端を金属支持板9の各可動部9a〜9d
によって接線方向Kに弾性的にかつ移動可能に支持し、
金属支持板用粘弾性材11によって各可動部9a〜9d
を制振している。各可動部9a,9cの回動軸S1及び
各可動部9b,9dの回動軸S2が各ワイヤー8a,8
bの外側のフォーカシング方向Fに沿うそれぞれの位
置、あるいは各ワイヤー8c,8dの外側のフォーカシ
ング方向Fに沿うそれぞれの位置に配置されている。こ
の様な構成においては、可動体50をフォーカシング方
向Fに移動したときに、楕円の移動軌跡に沿った可動体
50の傾きおよび接合点9kと9l(または9mと9
n)のワイヤー8a〜8dの長手方向に沿った逆向きの
移動による傾きと、金属支持板9の各可動部9a〜9d
の回動による可動体50の傾きとが互いに打ち消し合
い、この結果可動体50が傾かずに済む。
【0073】さらに、各接合点9k,9mから回動軸S
1までの距離、各接合点9l,9nから回動軸S2まで
の距離、もしくは各捻れ変形部9e〜9hのバネ定数を
最適化することにより、各矢印N1,N2,N3,N4
の傾きを完全に打ち消すことが可能となる。
【0074】また、各捻れ変形部9e〜9hがフォーカ
シング方向Fの軸周りの回動よりもトラッキング方向T
の軸周りの回動の方が行われ易い様に、金属支持板9の
上下にそれぞれの折り曲げ部9i,9jを形成し、各折
り曲げ部9i,9j上に各捻れ変形部9e〜9hを配置
している。この回動方向の制限によって、楕円の移動軌
跡に沿う可動体50の傾きを効率よく打ち消すことがで
きる。
【0075】さらに、各回動軸S1,S2が保持部材1
0に対して固定されていないため、各捻れ変形部9e〜
9hが捻れ変形して、各接合点9k〜9nが各回動軸S
1,S2を中心に回動するとき、各回動軸S1,S2が
接線方向Kにも変位する。これによって、各接合点9k
〜9nの実質の回動半径rは、各接合点9k,9mから
回動軸S1まで距離、及び各接合点9l,9nから回同
軸S2までの距離よりも大きくなる。このため、薄型化
により該各距離が十分確保できない場合でも、各矢印N
1,N2,N3,N4の傾きを完全に打ち消すための上
記最適化が可能となる。
【0076】また、可動体50側に第1乃至第4永久磁
石3a〜3dを配設し、可動体50側に電磁石を配置し
ていないので、電磁石を駆動するために各ワイヤー8a
〜8dを通じて給電する必要がなく、各ワイヤー8a〜
8dを電気的に絶縁する必要がない。このため、金属支
持板9として金属製のものを適用し、金属支持板9の構
造を各ワイヤー8a〜8dの共振を抑制するのに最適な
構造とすることができる。また、各ワイヤー8a〜8d
や金属支持板9などの部品形状及び組立構成が簡素であ
るため、組立時の部品破損あるいは各ワイヤー8a〜8
dの歪曲などが発生し難く、組立を容易に行うことが可
能となる。
【0077】また、本実施形態1においては、基台51
が金属支持板9、保持部材10及び金属製の固定台12
からなり、保持部材10をインサート成形するときに、
保持部材10を金属支持板9及び固定台12と共に一体
化しているので、金属支持板9、保持部材10及び固定
台12を接着等で一体化することと比較すると、接着剤
の塗布量のムラによる特性のバラツキがなく、かつ該接
着等で一体化するよりも工数を低減することができる。
【0078】本実施形態1の対物レンズ駆動装置の試作
を実際に行い、可動体50をフォーカシング方向に±
0.6mmの変位量で移動させたときのトラッキング方
向の軸周りでの対物レンズ1の傾きを評価したところ、
最大0.03度程度であった。本実施形態1による0.
03度と従来の対物レンズ駆動装置による同様の評価結
果0.12度を比較し、対物レンズの傾きが大幅に改善
されたことを確認した。
【0079】(実施形態2)図8は、本発明の対物レン
ズ駆動装置の実施形態2を示す分解斜視図である。図8
において、図1及び図2と同一の作用を果たす部位には
同じ符号を付している。
【0080】本実施形態2の対物レンズ駆動装置におい
ては、図1及び図2の金属支持板9に代えて、図9に示
す金属支持板29を適用している。この金属支持板(弾
性支持板)29は、各可動部29i〜29lの裏側全面
にNiメッキ処理が施されている。また、保持部材30
と金属支持板29をインサート成形により一体化し、金
属支持板29の各半田固着部29m〜29oを固定台3
2に半田付けすることにより保持部材30を固定台32
に固定しており、金属支持板29、保持部材30及び固
定台32の組み立て構造が実施形態1と異なる。
【0081】また、上記実施形態1においては図1及び
図2の各永久磁石3a〜3d、各対向ヨーク4a、4
b、各ボビン5a、5b、各トラッキングコイル6a、
6b、各フォーカシングコイル7a、7bが対称平面8
2に対し対称となるように配置されていたのに対して、
本実施形態2においては、一対の永久磁石23a,23
b、1つの対向ヨーク24、1つのボビン25、1つの
トラッキングコイル26、1つのフォーカシングコイル
27が配置されている。また、上記実施形態1において
はフォーカシング方向F、トラッキング方向T及びチル
ト方向Rに可動体50を移動させていたのに対して、本
実施形態2においてはフォーカシング方向Fとトラッキ
ング方向Tにのみ可動体55を移動させる。
【0082】保持部材30、固定台32及び金属支持板
29を一体化した状態では、各永久磁石23a,23b
間にボビン25が配置される。保持部材30の各段状凹
部30a,30bの部位に各可動部29i〜29lが配
置され、各可動部29i〜29lの移動範囲が確保され
る。各可動部29i〜29lに接触する粘弾性材、及び
各ワイヤー8a〜8dに接触する粘弾性材の図示が省略
されている。レンズホルダー2には、カウンタウェイト
33が設けられる。保持部材30と固定台32から基台
56が構成される。
【0083】メッキ済み金属支持板29は、SUS、リ
ン青銅、ベリリウム銅等の弾性金属材料の板材片面にN
iメッキ処理を施したものを打ち抜き、プレス加工によ
ってNiメッキ処理された板材片面が内側になるように
成形されたものである。ここで、Niメッキに代えて、
半田濡れ性の悪い他の材質によるメッキ処理を弾性金属
材料の板材片面に施してもよい。
【0084】本実施形態2においては、金属支持板29
の内側面にNiメッキ処理を施しているので、各ワイヤ
ー8a〜8dを金属支持板29に半田付けする際に、各
可動部29i〜29lの表面から各孔29e〜29hを
介して裏面へと半田が流れ込まない。
【0085】仮に、各可動部29i〜29lの表面から
各孔29e〜29hを介して裏面に半田が流れ込むと、
裏面側で半田が各ワイヤー8a〜8dに付着し、半田が
付着した各ワイヤー8a〜8dの部分が弾性変形しなく
なり、弾性変形可能な各ワイヤー8a〜8dの部分が短
くなる。
【0086】本実施形態2においては、各可動部29i
〜29lの表面から各孔29e〜29hを介してその裏
面に半田が流れ込まないので、弾性変形可能な各ワイヤ
ー8a〜8dの部分が短くならずに済み、このため、金
属支持板29と各ワイヤー8a〜8dによって決まる共
振周波数及び金属支持板29による共振抑制効果の減衰
率等の特性が安定するとともに、可動体55を支持する
機構のばらつきによって発生するチルトを抑制すること
が可能となる。
【0087】なお、金属支持板29の表面処理は、各可
動部29i〜29lの表面と裏面間の半田濡れ性に差が
あれば同様の効果を得ることができる。従って、各可動
部29i〜29lの表面のみにAuメッキ等の半田濡れ
性の良い表面処理を施しても良い。さらに、各可動部2
9i〜29lの表面に半田濡れ性の良い表面処理を施
し、かつその裏面に半田濡れ性の悪い表面処理を施して
も、同様の効果が得られる。
【0088】また、各半田固着部29m〜29oを固定
台32に半田付けすることにより、保持部材30を固定
台32に固定している。保持部材30の固定に半田付け
を適用した場合、半田の熱膨張率が非常に小さいため、
雰囲気温度が上昇しても、対物レンズの傾きの変化を抑
制することができ、また耐衝撃性が向上する。更に、各
半田固着部29m〜29oが金属支持板29の一部であ
るから、部品点数の増加はない。
【0089】(実施形態3)図10は、本発明の対物レ
ンズ駆動装置の実施形態3を示す分解斜視図である。図
11は、本実施形態3の対物レンズ駆動装置における樹
脂製支持板41の各可動部41a,41bを示す部分拡
大図である。図10及び図11において、図1及び図2
と同一の作用を果たす部位には同じ符号を付している。
【0090】本実施形態3の対物レンズ駆動装置は、図
1及び図2の金属支持板9に代えて、樹脂製支持板(弾
性支持板)41を適用している。この樹脂製支持板41
は、各可動部41a〜41d(41c,41dを図示せ
ず)を備え、合成樹脂のインサート成形によって形成さ
れたものである。この成形に際し、各ワイヤー8a〜8
dの一端が各可動部41a〜41dに埋め込まれ、各ワ
イヤー8a〜8dが各可動部41a〜41dに一体化さ
れる。
【0091】各可動部41a〜41dは、各ヒンジ部4
1e〜41h(41g,41hを図示せず)を介して樹
脂製支持板41の本体に連結されている。各ヒンジ部4
1e〜41hを回動軸として各可動部41a〜41dが
接線方向Kに各々独立に移動する。各ヒンジ部41e〜
41hは、極薄い合成樹脂であって、これによりヒンジ
としての機能を果たしている。あるいは、SUS、リン
青銅、ベリリウム銅等の弾性金属材料から成る薄板をイ
ンサート成形により各ヒンジ部41e〜41hの部位に
埋め込み、これによりヒンジの機能を果たしてもよい。
【0092】粘弾性材収納部41mには、各可動部41
a〜41dを制振するための粘弾性材料(図示せず)が
収納される。
【0093】樹脂製支持板41を固定台12に固定し、
レンズホルダー2を第1ボビン5aと第2ボビン5b間
に配置し、レンズホルダー2を各ワイヤー8a〜8dに
よって移動可能に支持する。
【0094】本実施形態3の対物レンズ駆動装置におい
ては、実施形態1と同様の効果が得られるだけでなく、
各ワイヤー8a〜8dと樹脂製支持板41を一体成形す
るので、組立性が向上する。また、各ワイヤー8a〜8
dを半田付けするためのランド部等を支持板上に確保す
る必要がないため、各ヒンジ部41e〜41hと各接合
点41i〜41lを近接配置することができ、各ワイヤ
ー8a〜8dをフォーカシング方向Fに沿って接近させ
ることが可能となり、装置の薄型化を実現することがで
きる。更に、各ワイヤー8a〜8dが各可動部41a〜
41dにインサート成形によって一体化されるので、各
ワイヤー8a〜8dの相関位置を正確に設定することが
容易になり、これによってレンズホルダー2を支持する
機構のばらつきによって発生するチルトを抑制すること
が可能となる。
【0095】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、レ
ンズホルダーを垂直方向に移動した場合に、移動軌跡に
沿う傾きと弾性アームの上下の接合点が弾性アームの長
手方向に沿った逆の向きに各々移動することによる傾き
を各可動部の傾きによって打ち消すことができる。各弾
性アームの一端の支持点と各可動部の回動中心間の距離
や、各可動部の弾性的な回動に係わるバネ定数を最適化
することにより、レンズホルダーの傾きを完全に打ち消
すことが可能である。従って、レンズホルダーが垂直方
向に移動しても、対物レンズが傾くことはなく、光ディ
スク上の光学的な収差が抑制され、光ディスクへの情報
の正確な記録や再生が可能となる。
【0096】一実施形態では、各可動部の振動を抑制す
る制振部材を備えているので、各弾性アームの共振を抑
制することができる。
【0097】一実施形態では、弾性板を折り曲げ、折り
曲げられた該弾性板の各角をそれぞれの軸として、各可
動部を弾性的に回動自在に支持しているので、各可動部
は垂直方向の軸周りよりも光ディスクの半径方向の軸周
りでより移動し易く、これによって移動軌跡に沿うレン
ズホルダーの傾きを効率的に打ち消すことができる。
【0098】一実施形態では、上記各軸が光ディスクの
接線方向に沿って弾性的に移動可能であるため、各弾性
アームの一端の支持点の実質の回動半径が大きくなる。
これによって弾性板の設計自由度が高くなり、弾性板を
小型化して、装置を薄くすることが可能になる。
【0099】一実施形態では、各弾性アームが棒状であ
る。
【0100】一実施形態では、樹脂性の保持部は、弾性
板及び固定台と一体化されて成形されるので、組み立て
工程を簡略化することができ、装置の特性のバラツキを
なくすことができる。
【0101】一実施形態では、各弾性アームは、金属製
であって、弾性板の各可動部に半田付けによって接続さ
れ、各弾性アームが接続される各可動部の裏側に、半田
濡れ性を悪くするための表面処理を施している。
【0102】一実施形態では、半田濡れ性を悪くするた
めの表面処理は、Niメッキである。
【0103】一実施形態では、各弾性アームは、金属製
であって、弾性板の各可動部に半田付けによって接続さ
れ、各弾性アームが接続される弾性板の各可動部に、半
田濡れ性を良くするための表面処理を施している。
【0104】一実施形態では、半田濡れ性を良くするた
めの表面処理は、Auメッキである。
【0105】この様な表面処理によって半田付け面から
その裏面に半田が流れ込むことをなくすことができる。
このため、半田流れ込みによって各弾性アームの特性が
変化せずに済み、弾性板と各弾性アームによって決まる
共振周波数及び弾性板による共振抑制効果の減衰率等の
特性が安定し、レンズホルダーを支持する機構のばらつ
きによって発生するチルトを抑制することが可能とな
る。
【0106】一実施形態では、保持部は、弾性板と一体
化されて成形され、弾性板は、固定台に半田付けによっ
て接続されている。半田の熱膨張率が非常に小さいた
め、雰囲気温度が上昇しても、対物レンズ傾きの変化を
抑制することができる。
【0107】一実施形態では、基部の各可動部は、該基
部の少なくとも一部と共に一体成形された合成樹脂性の
ものであるため、組み立て工程を簡略化することがで
き、装置の特性のバラツキをなくすことができる。ま
た、半田付けと比較すると、半田付け用のランド部等を
確保する必要がないため、各可動部を小さくすることが
でき、各弾性アームを垂直方向に沿って接近させること
が可能となり、装置の薄型化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対物レンズ駆動装置の実施形態1を示
す分解斜視図である。
【図2】図1の対物レンズ駆動装置を上方から見て示す
平面図である。
【図3a】図1の対物レンズ駆動装置における可動体を
フォーカシング方向F及びチルト方向に移動させる駆動
回路を示すブロック図である。
【図3b】図1の対物レンズ駆動装置における可動体を
トラッキング方向Tに移動させる駆動回路を示すブロッ
ク図である。
【図4】図1の対物レンズ駆動装置における可動体が初
期位置にある状態を模式的に示す側面図である。
【図5】図1の対物レンズ駆動装置における可動体がフ
ォーカシング方向Fに沿って上向きに移動した状態を模
式的に示す側面図である。
【図6】図1の対物レンズ駆動装置における可動体がフ
ォーカシング方向Fに沿って下向きに移動した状態を模
式的に示す側面図である。
【図7】図1の対物レンズ駆動装置における金属支持板
の変形状態を示す側面図である。
【図8】本発明の対物レンズ駆動装置の実施形態2を示
す分解斜視図である。
【図9】図8の対物レンズ駆動装置におけるメッキ済み
金属支持板を示す斜視図である。
【図10】本発明の対物レンズ駆動装置の実施形態3を
示す分解斜視図である。
【図11】図10の対物レンズ駆動装置における樹脂製
支持板を拡大して示す部分拡大図である。
【図12】従来例の対物レンズ駆動装置を示す分解斜視
図である。
【図13】従来例の対物レンズ駆動装置の基本構成を示
す側面図である。
【図14】従来例の他の対物レンズ駆動装置の基本構成
を示す側面図である。
【図15】従来例の別の対物レンズ駆動装置の基本構成
を示す側面図である。
【図16】図15の対物レンズ駆動装置におけるレンズ
ホルダーが初期位置にある状態を模式的に示す側面図で
ある。
【図17】図15の対物レンズ駆動装置におけるレンズ
ホルダーがフォーカシング方向Fに沿って上向きに移動
した状態を模式的に示す側面図である。
【図18】図15の対物レンズ駆動装置におけるレンズ
ホルダーがフォーカシング方向Fに沿って下向きに移動
した状態を模式的に示す側面図である。
【符号の説明】
1 対物レンズ 2 レンズホルダ 2a 窓部 3a 第1永久磁石 3b 第2永久磁石 3c 第3永久磁石 3d 第4永久磁石 4a,4b 対向ヨーク 5a 第1ボビン 5b 第2ボビン 6a,6b トラッキングコイル 7a,7b フォーカシングコイル 8a〜8d ワイヤ部材 9 金属支持板 9a〜9d 可動部 9e〜9h 捻れ変形部 9i,9j 折り曲げ部 9k〜9n 接合点 10 保持部材 10a,10b 粘弾性収納部 10c 連結部 10d,10e 段状凹部 10f 端面 11 金属支持板用粘弾性材 12 固定台 12a 本体部 12b 接合部 13 チルト検出器 14 加算器 15 減算器 16 光ディスク 50 可動体 51 基台 52a〜52d 磁極面 53a,53b スリット 83 粘弾性材収納孔 84 ワイヤ部材用粘弾性材 23a 第1永久磁石 23b 第2永久磁石 24 対向ヨーク 25 ボビン 26 トラッキングコイル 27 フォーカシングコイル 29 メッキ済み金属支持板 29e〜29h 孔 29i〜29l 可動部 29m〜29o 半田固着部 30 保持部材 30a,30b 段状凹部 32 固定台 33 カウンタウェイト 55 可動体 56 基台 41 樹脂製支持板 41a,41b 可動部 41e,41f ヒンジ部 41i,41j 接合点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 寛 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 小島 貴之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 久保田 大三郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 浦入 賢一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−266507(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09 - 7/095

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに沿って移動される基部と、 前記光ディスクへの情報の光学的な記録又は該光ディス
    クからの情報の光学的な再生のために該光ディスクに対
    向配置され、該光ディスクに対して垂直方向の光軸を有
    する対物レンズと、 前記対物レンズを保持するホルダー部と、 前記基部と前記ホルダー部間に前記光ディスクの接線方
    向に沿って掛け渡され、前記ホルダー部を前記基部に対
    して移動可能に支持する複数の弾性アームと、 前記ホルダー部を前記基部に対して移動させるための電
    磁力を発生する駆動手段とを備え、 前記各弾性アームは、前記垂直方向に沿って相互に離間
    して配置され、 前記基部は、前記各弾性アームの一端を支持するそれぞ
    れの可動部を備え、前記各可動部は、前記各弾性アームとの接合点のうち前
    記垂直方向において少なくとも最も離れた2つの接合点
    が前記光ディスクの半径方向と平行な回転軸の周りに各
    々独立に回転可能で、かつ該回転軸は前記垂直方向にお
    いて前記2つの接合点間の中心と反対側に各々位置する
    ように形成されたことを特徴とする対物レンズ駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 前記基部の各可動部は、該各可動部の振
    動を抑制する制振部材を備える請求項1に記載の対物レ
    ンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記基部は、弾性板を備え、 前記各弾性アームの一端外側の前記垂直方向に沿うそれ
    ぞれの位置で前記弾性板を折り曲げ、折り曲げられた該
    弾性板の各角をそれぞれの軸として、前記基部の各可動
    部を弾性的に回動自在に支持する請求項1に記載の対物
    レンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記光ディスクの半径方向に沿うそれぞ
    れの軸は、前記光ディスクの接線方向に沿って弾性的に
    移動可能である請求項1に記載の対物レンズ駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記各弾性アームは、棒状のものである
    請求項1に記載の対物レンズ駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記基部は、該基部の各可動部を持つ金
    属性の弾性板、金属製の固定台、及び前記弾性板を保持
    する樹脂性の保持部を備え、 前記保持部は、前記弾性板及び前記固定台と一体化され
    て成形された請求項1に記載の対物レンズ駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記基部は、該基部の各可動部を持つ金
    属性の弾性板を備え、 前記各弾性アームは、金属製であって、前記弾性板の各
    可動部に半田付けによって接続され、 該各弾性アームが接続される前記弾性板の半田付け面の
    裏側に、半田濡れ性を悪くするための表面処理を施した
    請求項1に記載の対物レンズ駆動装置。
  8. 【請求項8】 半田濡れ性を悪くするための表面処理
    は、Niメッキである請求項7に記載の対物レンズ駆動
    装置。
  9. 【請求項9】 前記基部は、該基部の各可動部を持つ金
    属性の弾性板を備え、 前記各弾性アームは、金属製であって、前記弾性板の各
    可動部に半田付けによって接続され、 該各弾性アームが接続される前記弾性板の半田付け面
    に、半田濡れ性を良くするための表面処理を施した請求
    項1に記載の対物レンズ駆動装置。
  10. 【請求項10】 半田濡れ性を良くするための表面処理
    は、Auメッキである請求項9に記載の対物レンズ駆動
    装置。
  11. 【請求項11】 前記基部は、該基部の各可動部を持つ
    金属性の弾性板、金属製の固定台、及び前記弾性板を保
    持する樹脂性の保持部を備え、 前記保持部は、前記弾性板と一体化されて成形され、 前記弾性板は、前記固定台に半田付けによって接続され
    た請求項1に記載の対物レンズ駆動装置。
  12. 【請求項12】 前記基部の各可動部は、該基部の少な
    くとも一部と共に一体成形された合成樹脂性のものであ
    る請求項1に記載の対物レンズ駆動装置。
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