JPH0620289A - 光学系駆動装置 - Google Patents

光学系駆動装置

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JPH0620289A
JPH0620289A JP17449392A JP17449392A JPH0620289A JP H0620289 A JPH0620289 A JP H0620289A JP 17449392 A JP17449392 A JP 17449392A JP 17449392 A JP17449392 A JP 17449392A JP H0620289 A JPH0620289 A JP H0620289A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型、安価で共振のない特性の優れた光学系
駆動装置とする。 【構成】 マグネット及びヨークにより形成される磁気
ギャップ内に位置するフォーカスコイルの辺と、このコ
イル辺に対向する辺にも磁束が及ぶようにヨークの一部
に切り欠きを形成して磁気回路を構成し、前記2つのコ
イル辺に互いに逆向きの駆動力を生じさせ、それらの合
力による駆動点を対物レンズとコイルとの間でかつ可動
体の重心点と略一致するようにし、共振を抑えた優れた
特性を有し、さらにバランスをとるために可動部の構成
を複雑化したり、大型化したりすることがないようにし
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的にデータの記
録、再生を行う光学式情報記録再生装置に用いる光学系
駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光学系駆動装置は、記録媒体上に光スポ
ットを照射する対物レンズを、その光軸と平行なフォー
カシング方向及びこのフォーカシング方向と直交するト
ラッキング方向に変位可能に支持する手段と、フォーカ
シング方向及びトラッキング方向に駆動する手段を備え
ている。このような光学系駆動装置は、これまでにも種
々提案されている。例えば、図に示した特開昭61−2
61827号公報(従来例1)に開示されているもの
は、ホルダ100の一端部に対物レンズ101を装着
し、他端部にフォーカシングコイル102、トラッキン
グコイル103を設けている。さらに本従来例ではフォ
ーカシング制御を行う際にねじれ共振を起こす恐れがあ
るので、ホルダ100にバランサ104を設け可動部の
重心位置と駆動力の作用点とを一致させている。
【0003】また、図8、図9に示した特開平2−56
736号公報(従来例2)に開示されているものは、駆
動力発生機構(平面図)とこれを有する光ピックアップ
(斜視図)である。図8において105は枠部、106
はフォーカスコイル、107、108はトラッキングコ
イル、109は内ヨーク、110は外ヨーク、112は
マグネットである。矢印M方向に磁界が形成されている
状態で、フォーカスコイル106に電流を流すことによ
りフォーカスコイル106は移動し、これに伴い対物レ
ンズを有するフレームが移動する。一方、トラッキング
コイル107、108に対しても矢印M方向に磁界が形
成されており、F1、F2の力が生じ合成されて作用す
る。すると、トラッキング方向以外の力成分は全て相殺
されるのでフレームはトラッキング方向に制御される。
【0004】図9は光ピックアップの斜視図であるが、
支持体113の側面に上部に2本、下部に2本の支持ロ
ッド114、115、116の端部が弾性をもって結合
されている。また、前記支持ロッドの他端部には移動フ
レーム117が、弾性をもって結合されている。この移
動フレーム117には対物レンズ118が設けられてお
り、駆動力発生機構119が設けられている。
【0005】また、図10に示した実開平3−5282
2号公報(従来例3)に開示されているものは、フレー
ム120に変位自在に支持されたレンズホルダ121に
駆動コイル122が固定されている。また、フレームに
は前記駆動コイルに磁界を与える磁気回路125が固定
されており駆動コイルに電流が流されることにより制御
信号に応じて対物レンズ123を駆動するようになって
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のうち従来例1
は、対物レンズ101が可動部端部に設けられている。
可動部が共振する場合は、可動部の重心点近傍を節とす
るモードで共振する。対物レンズ101が可動部の重心
点近傍にある時は、例え共振が発生しても共振の節でも
あるため共振の影響をあまり受けない。しかし、この従
来例のように対物レンズ101を可動部端部に設けた構
成のものは、光学系駆動装置の小型、薄型化を図ること
ができるものの、対物レンズ101が共振の節より離れ
ているので、共振が生じるとその影響を受けてしまうと
いう不具合がある。
【0007】そこで、基本的に共振が発生しないように
可動部の駆動点と重心点を一致させておく必要がある。
そのためこの従来例では、質量的に大きい対物レンズ1
01の反対側にバランサ104を設ける構成としてい
る。しかし、バランサ104を設けることは可動部質量
の増加及び可動部の大型化を招いてしまったり、バラン
サ104を付加することでコストアップ、作業工程上の
不利を招いてしまうという不具合がある。
【0008】次に従来例2は、光学系駆動装置を小型化
するために磁気回路を1つとし、可動部端部に駆動力発
生機構119を設け、反対側端部に対物レンズ118を
設ける構成としているので対物レンズ118は共振の影
響を大きく受ける(図9)。図 における駆動力発生機
構119を示したものが図8であるが、フォーカス駆動
について見ると、磁束はフォーカスコイル106のマグ
ネット112とヨーク109との間の辺A、及びこれに
隣接する辺B、Cに作用し、ヨーク109を挟んだ反対
側の辺Dには作用していない。したがって、フォーカス
の駆動点は辺A近傍となるので、駆動点が可動部端部と
なってしまい可動部の重心点と一致しないため共振が生
じてしまう。一方、共振を防ぐため駆動点と重心とを一
致させようとすると、駆動点に対して対物レンズの反対
側に可動部を延長しバランサを設けなくてはならないこ
ととなり、前記従来例と同様の不具合が生じる。
【0009】次に従来例3は、可動部端部に対物レンズ
123を配設しレンズホルダ121中心の重心点付近に
XZ平面において対称な磁気回路125を設けている。
磁気回路が対称なので駆動点はその中心となり、重心点
と一致するので共振は生じない。しかしこの場合、磁気
回路125の中心を可動部の重心点と一致させるように
しているので、対物レンズ123と反対側のレンズホル
ダ121を対物レンズ123の質量と均衡がとれる程度
に大型化しなくてはならない。また、主たる磁界の向き
がXZ平面において逆な形の2つの磁気ギャップを有す
る2つの磁気回路を設けなければならないので、可動部
の重量が大になるとともに大型化を招いてしまう不具合
がある。
【0010】本発明は上記従来例の不具合を解決すべく
提案されるもので、小型、安価で共振のない特性の優れ
た光学系駆動装置を提供することを目的としたものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、記録媒体面に光スポットを照射する光学
素子と、この光学素子を記録媒体面に対して略垂直方向
に移動するためのコイルと、このコイルに磁束を与える
マグネット及びヨークから成る1つの磁気回路と、前記
光学素子及び前記コイルを設けた可動体と、この可動体
を記録媒体面に対して略垂直方向に移動可能に支持する
支持手段とを備えた光学系駆動装置において、前記マグ
ネット及びヨークにより形成される磁気ギャップ内に位
置する前記コイルの辺と、このコイル辺に対向する辺に
も磁束が及ぶように前記ヨークの一部を切り欠きを形成
して磁気回路を構成し、前記2つのコイル辺に互いに逆
向きの駆動力を生じさせ、それらの合力による駆動点を
前記光学素子とコイルとの間でかつ前記可動体の重心点
と略一致するように構成した光学系駆動装置とした。
【0012】
【作用】このようにヨークの一部を切り欠いてコイルの
対向する2辺に駆動力を生じさせ、合力による駆動点を
可動部の重心点と一致させているので、共振を抑えた光
学系駆動装置とすることができる。また、バランスをと
るための構成を要しないので、小型で安価な光学系駆動
装置とすることができる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
詳細に説明していく。図1〜図4は、本発明の第1実施
例を示したもので、図1は斜視図、図2は分解斜視図、
図3は平面図、図4は磁界の説明図(平面図)である。
図2においてベース1は、プレス加工によりヨーク2a
とヨーク2b、2cが対向するように立ち上げ形成さ
れ、またこれらヨークからY(−)方向に離れた位置に
立ち上げ部3が立ち上げ形成されている。なお、ヨーク
2b、2cは、通常は1つであるがX方向中央の切り欠
き部4を介して2つに分離されている。
【0014】ヨーク2aにはマグネット5が面51で接
着固定されているが、マグネット5とベース1との間に
はプラスチック製のスペーサ6が固定されており、マグ
ネット5のZ方向の位置決めを行っている。また、立ち
上げ部3にはこの立ち上げ部3をY方向において挟むよ
うにワイヤ受け7と基板8が固定されている。基板8に
はY方向に延在する4本のワイヤ9a〜9dの一端9′
a〜9′dが半田付け固定され、ワイヤの他端9″a〜
9″dはホルダ10の突起部の貫通孔10a,10b,
10c,10dをそれぞれ貫通させたあとX方向側部に
固定された基板11a、11bに半田付け固定されてい
る。なお4本のワイヤ9a〜9dは、それぞれワイヤ受
け7の孔を通り、ワイヤ受け7の孔に接着固定されたゴ
ム12a〜12dを通されている。
【0015】ホルダ10中央の開口部には、マグネット
5とヨーク2b、2cとの間を1辺が横切るようにフォ
ーカスコイル13が接着固定されている。また、フォー
カスコイル13がマグネット5とヨーク2b、2cとの
間を横切る部分には、2つのトラッキングコイル14
a、14bが貼着されている。なお、フォーカスコイル
13及びトラッキングコイル14a、14bは、基板1
1a、11bを介して4本のワイヤ9a〜9dと電気的
に接続されている。また、ホルダ10の上部Y(−)方
向端部には、対物レンズ15が固定されている。
【0016】次に、以上のように構成されている本実施
例の動作について以下説明する。図示していない本体の
光学ブロックから発せられたレーザ光は、図2のベース
1の開口部1aを通り対物レンズ15で集光された後、
図示していない記録媒体上にビームスポットとして照射
される。記録媒体からの反射光は、再び対物レンズ15
を透過して光学ブロックに戻り図示していない光検出器
で受光されることにより、フォーカスエラー、トラッキ
ングエラー、記録信号の検出が行われる。
【0017】フォーカスエラーが検出された場合は、2
本のワイヤを介してフォーカスコイル13に電流を流
す。すると、ホルダ10は4本のワイヤ9a〜9dによ
って記録媒体面に対して垂直方向(フォーカス方向)及
び半径方向(トラッキング方向)に移動可能に支持され
ているので、ホルダ10はフォーカス方向に移動される
こととなる。一方、トラッキングエラーが検出された場
合は、前記2本のワイヤ以外の2本のワイヤを介してト
ラッキングコイル14a、14bに電流を流す。する
と、ホルダ10は4本のワイヤ9a〜9dに支持されて
いるので、トラッキング方向に移動される。
【0018】このようにしてホルダ10及びこれに取り
付けられた対物レンズ15は、フォーカス制御、トラッ
キング制御されるのである。なお、ホルダ10がフォー
カス方向においてZ(−)方向に移動した場合、ホルダ
10はスペーサ6と接触するようになっている。このス
ペーサ6はプラスチック製のため、金属製のベース1に
当たるよりも接触音を小さくすることができる。このた
めスペーサ6がマグネット5と接触する面は、マグネッ
ト5の接触面より大きく構成している。
【0019】次に図4に従い、本装置の駆動点について
説明する。この図では、各コイル位置における磁界の強
さ及び向きを矢印によって示している。なお、磁気回路
の構成はX方向の中心点を通り、Y方向に延びる線16
に対して対称なので、1/2の範囲だけを示している。
フォーカスコイル13のうち、マグネット5とヨーク2
b、2cの間を横切る辺13aには強い磁界が作用し、
この磁界のY方向成分によってフォーカス方向に大きさ
Faの力を受ける。一方、フォーカスコイル13のヨー
ク2b、2cを挟んだ反対側の辺13bにも、ヨーク2
b、2cの間の切り欠き部4を磁束50が通り磁界が作
用する。この磁界のY方向成分によってフォーカス方向
に大きさFbの力を受ける。
【0020】フォーカスコイル13の辺13bに作用す
る磁界の向きは辺13aと同じであるが、電流の向きは
逆であるため力Fbの向きはFaの逆となる。また、力
の大きさの関係はFa>Fbである。この2つの力を合
成するとa:b=Fb:Faとなる点17に、大きさF
a−Fbの力が作用する。これにより、通常は辺13a
近傍にある駆動点を対物レンズ15側の点17に移動さ
せることができる。
【0021】装置の不要な共振を防止するためには、ホ
ルダ10及びこれに取り付けられている部品で構成され
ている可動部の重心点と駆動点とを一致させる必要があ
る。この点、本実施例では可動部を構成する部品の中で
も質量的に大きい対物レンズ15位置に駆動点17が近
づくため、可動部の重心点と駆動点とを略一致させるこ
とが容易となり、バランサを設けたりホルダを大きくし
たりする必要がないので、可動部の小型化、軽量化を図
れる。
【0022】本実施例ではヨークが2bと2cとに分か
れており、さらに作用する力がFa−Fbとなるため可
動部の駆動力が低下するが、上記のように可動部が小型
化、軽量化されているので駆動力の低下分を充分補うこ
とができる。なお、トラッキングコイル14a、14b
についてもフォーカスコイル13と同様に駆動力を受け
る辺14b−1、14b−2に作用する力の合力を点1
7となるようにして、駆動点と略一致させるようにする
ことはいうまでもない。
【0023】図5、図6は、本発明の第2実施例を示し
たもので、分解斜視図及び平面図である。第1実施例と
対応する箇所には同一符号を付してある。第1実施例で
は、マグネット5がヨーク2aに接着固定されていた
が、本実施例では分離されているヨーク2b、2cに1
つのマグネット5が接着固定されている。なお、マグネ
ット5の位置決めをするためにベース1とマグネット5
との間にスペーサ6を設けている点は第1実施例と同様
である。
【0024】また、ホルダ10の開口部にはマグネット
5及びヨーク2b、2cを巻回するようにフォーカスコ
イル13が接着固定されている。さらにフォーカスコイ
ル13のヨーク2a側の外側に2つのトラッキングコイ
ル14a、14bが貼着固定されている。その他の構成
については、第1実施例と同様であるので説明を省略す
る。
【0025】次に、図6に従い本実施例の駆動点位置に
ついて説明する。フォーカスコイル13のマグネット5
とヨーク2aとの間の辺13aには、強い磁界が作用し
この磁界のY方向成分によってフォーカス方向に大きさ
Faの力を受ける。また、フォーカスコイル13のヨー
ク2b、2cを挟んだ反対側の辺13bにも、ヨーク2
b、2cの間の切り欠き部4を中心に磁束が通り磁界が
及ぶ。この磁界のY方向成分によって辺13bは、大き
さFbの力を受ける。
【0026】フォーカスコイル13の辺13bに作用す
る磁界の向きは辺13aと同じであるが、電流の向きは
逆であるため力Fbの向きはFaの逆となる。また、力
の大きさの関係はFa>Fbである。この2つの力を合
成すると第1実施例と同様にa:b=Fb:Faとなる
点17に、大きさFa−Fbの力が作用する。これによ
り、通常は辺13a近傍にある駆動点を対物レンズ15
側の点17に移動させることができる。本実施例でも可
動部を構成する部品の中でも質量的に大きい対物レンズ
15位置に駆動点17が近づくため、可動部の重心点と
駆動点とを略一致させることが容易となる。なお、トラ
ッキングコイル14a、14bについても漏れ磁束を考
慮して辺14a、14bに作用する力の合力を点17と
なるようにして、駆動点と略一致させるようにすること
はいうまでもない。他の動作については、第1実施例と
同様であるので説明を省略する。
【0027】本実施例では、マグネット5を対物レンズ
15より遠い側のヨーク2b、2cに接着固定している
ので、第1実施例に比較してトラッキングコイル14
a、14b、フォーカスコイル13を対物レンズ15側
に近づけることができる。このように両者を近づけるこ
とにより、可動部の重心点と駆動点を一致させることが
より容易となるとともに、可動部の小型化を図れる。
【0028】
【発明の効果】以上のごとく本発明によれば、マグネッ
ト及びヨークから成る1つの磁気回路の一部に切り欠き
部を形成し、対物レンズを記録媒体面に対してフォーカ
ス方向に移動させるための対向する2辺に互いに逆向き
の駆動力を生じさせ、合力による駆動点を対物レンズと
コイルとの間の可動部の重心点に略一致させる構成とし
ている。従って、共振を抑えた優れた特性の光学系駆動
装置とすることができる。 また、可動部を形成する主
な部品である対物レンズとコイルとの間に駆動点を設定
することにより、駆動点と重心点とを一致させることが
容易となる。従ってバランスをとるために装置を複雑化
したり、大型化したりすることがなくなり小型で安価な
光学系駆動装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る装置の斜視図であ
る。
【図2】第1実施例の分解斜視図である。
【図3】第1実施例の平面図である。
【図4】第1実施例における磁界の状態を示す説明図で
ある。
【図5】本発明の第2実施例に係る装置の分解斜視図で
ある。
【図6】第2実施例の平面図である。
【図7】従来例1を示した斜視図である。
【図8】従来例2を示した断面図である。
【図9】従来例2を示した斜視図である。
【図10】従来例3を示した平面図である。
【符号の説明】
1 ベース 2a、2b ヨーク 3 立ち上げ部 4 切り欠き部 5 マグネット 7 ワイヤ受け 8 基板 9a〜9d ワイヤ 10 ホルダ 11a、11b 基板 12a〜12d ゴム 13 フォーカスコイル 14a、14b トラッキングコイル 15 対物レンズ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】次に従来例2は、光学系駆動装置を小型化
するために磁気回路を1つとし、可動部端部に駆動力発
生機構119を設け、反対側端部に対物レンズ118を
設ける構成としているので対物レンズ118は共振の影
響を大きく受ける(図9)。図9における駆動力発生機
構119を示したものが図8であるが、フォーカス駆動
について見ると、磁束はフォーカスコイル106のマグ
ネット112とヨーク109との間の辺A、及びこれに
隣接する辺B、Cに作用し、ヨーク109を挟んだ反対
側の辺Dには作用していない。したがって、フォーカス
の駆動点は辺A近傍となるので、駆動点が可動部端部と
なってしまい可動部の重心点と一致しないため共振が生
じてしまう。一方、共振を防ぐため駆動点と重心とを一
致させようとすると、駆動点に対して対物レンズの反対
側に可動部を延長しバランサを設けなくてはならないこ
ととなり、前記従来例と同様の不具合が生じる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、記録媒体面に光スポットを照射する光学
素子と、この光学素子を記録媒体面に対して略垂直方向
に移動するためのコイルと、このコイルに磁束を与える
マグネット及びヨークから成る1つの磁気回路と、前記
光学素子及び前記コイルを設けた可動体と、この可動体
を記録媒体面に対して略垂直方向に移動可能に支持する
支持手段とを備えた光学系駆動装置において、前記マグ
ネット及びヨークにより形成される磁気ギャップ内に位
置する前記コイルの辺と、このコイル辺に対向する辺に
も磁束が及ぶように前記ヨークの一部に切り欠きを形成
して磁気回路を構成し、前記2つのコイル辺に互いに逆
向きの駆動力を生じさせ、それらの合力による駆動点を
前記光学素子とコイルとの間でかつ前記可動体の重心点
と略一致するように構成した光学系駆動装置とした。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体面に光スポットを照射する光学
    素子と、この光学素子を記録媒体面に対して略垂直方向
    に移動するためのコイルと、このコイルに磁束を与える
    マグネット及びヨークから成る1つの磁気回路と、前記
    光学素子及び前記コイルを設けた可動体と、この可動体
    を記録媒体面に対して略垂直方向に移動可能に支持する
    支持手段とを備えた光学系駆動装置において、 前記マグネット及びヨークにより形成される磁気ギャッ
    プ内に位置する前記コイルの辺と、このコイル辺に対向
    する辺にも磁束が及ぶように前記ヨークの一部を切り欠
    きを形成して磁気回路を構成し、前記2つのコイル辺に
    互いに逆向きの駆動力を生じさせ、それらの合力による
    駆動点を前記光学素子とコイルとの間でかつ前記可動体
    の重心点と略一致するように構成したことを特徴とする
    光学系駆動装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6788638B1 (en) 1999-12-23 2004-09-07 Lg Electronics Inc. Optical pickup actuator having a magnetic flux-controlling member
US8166495B2 (en) * 2006-05-24 2012-04-24 Hitachi Media Electronics Co., Ltd. Optical pickup

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US6788638B1 (en) 1999-12-23 2004-09-07 Lg Electronics Inc. Optical pickup actuator having a magnetic flux-controlling member
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