JPH0773486A - 光学式情報記録再生装置 - Google Patents

光学式情報記録再生装置

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JPH0773486A
JPH0773486A JP16300194A JP16300194A JPH0773486A JP H0773486 A JPH0773486 A JP H0773486A JP 16300194 A JP16300194 A JP 16300194A JP 16300194 A JP16300194 A JP 16300194A JP H0773486 A JPH0773486 A JP H0773486A
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Hirotoshi Tomita
浩稔 冨田
Toru Nakamura
徹 中村
Takuya Wada
拓也 和田
Hiroyuki Nakamura
裕行 中村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定したサーボ制御時の変位周波数特性を実
現することができ、薄い対物レンズ駆動装置を備えた光
学式情報再生装置を提供する。 【構成】 レンズホルダ2の両側に、コイル5a,6a
を巻き回した磁気ヨーク3aと、コイル5b,6bを巻
き回した磁気ヨーク3bとを設ける。磁石,コイル,磁
気ヨークとからなる2個の動電型変換器を構成する。2
個の動電型変換器によって発生される駆動力の中心が、
対物レンズ1,レンズホルダ2及び磁石4a,4bとか
らなる可動部の重心と一致するように配置される。又、
反射ミラー11に光ビーム12が入射する側の動電型変
換器の磁気ヨーク3aは、光ビーム12の光路を遮らな
いように、もう一方の動電型変換器の磁気ヨーク3bよ
りもベース10から離れた位置に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学式情報記録再生装
置に関し、特に、円盤状記録媒体に光学的に情報を書込
むあるいは読取る光学式情報記録再生装置の対物レンズ
駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスクのような円盤状記録媒体
から情報を光学的に再生し、あるいは円盤状記録媒体に
情報を光学的に記録する光学式情報記録再生装置は、回
転している記録媒体上に光ビームを集光して、所望の位
置に情報を記録したり、記録されている情報を再生す
る。このように情報を記録・再生する際には、円盤状記
録媒体の反りが上下することに起因するフォーカスず
れ、及び円盤状記録媒体の偏心等によるトラッキングず
れが発生する。これらのずれを補正するためには、光ビ
ームを収束するための対物レンズを、記録媒体面に対し
て垂直な方向(以下、フォーカス方向Fと称する)、並
びに記録媒体面に対して平行な方向の記録媒体の半径方
向(以下、トラッキング方向Tと称する)に駆動する必
要がある。
【0003】近年、ミニディスクプレーヤー及び光磁気
ディスクを用いたデータファイル装置といった光学式情
報記録再生装置は、ポータブル化及びパーソナル化が強
く望まれるようになってきている。このため、対物レン
ズを上述したようにフォーカス方向F及びトラッキング
方向Tの2方向において移動させるために、対物レンズ
駆動装置をより一層小型化、特に薄型化することが要求
されている。
【0004】図23は従来の対物レンズ駆動装置の構成
の一例を示す断面図、図24はその分解斜視図である。
これらの図において、対物レンズ1はレンズホルダ2に
よって保持されており、対物レンズ1の光軸はフォーカ
ス方向Fと一致している。又、対物レンズ1を通過した
光ビーム12の集光する位置は、対物レンズ1の設計か
ら決定される。従って対物レンズ1はディスク15の表
面から一定の距離だけ離れたところに配置される。ベー
ス10には磁気ヨーク3bが固定されており、レンズホ
ルダ2の磁気ヨーク3bと対向する位置に磁石4bが取
り付けられている。磁気ヨーク3bにはフォーカスコイ
ル5b及びトラッキングコイル6bが巻き回されてお
り、磁気ヨーク3b並びに磁石4bと共に磁気回路を形
成する。この磁気回路によって発生される駆動力によっ
て、レンズホルダ2はフォーカス方向Fあるいはトラッ
キング方向Tに移動する。又、レンズホルダ2は弾性部
材7a〜7dによって支持されている。これらの弾性部
材7a〜7dは互いに実質的に平行になるように配置さ
れており、夫々の弾性部材の一端はプリント基板8a,
8bを介してレンズホルダ2に取り付けられており、他
端は固定部材9を介してプリント基板8cに取り付けら
れている。このようにして、レンズホルダ2は弾性部材
7a〜7dによって弾性的に支持され、且つベース10
に固定される。
【0005】対物レンズ駆動装置のベース10は光学台
13に取り付けられている。光学台13上には、上述し
た対物レンズ駆動装置以外にも、光ビーム12を出射す
る光源や、光ビーム12を偏向して対物レンズ1に入射
させる反射ミラー11が設けられている。又ディスク1
5によって反射された光ビームを受け取り、これを用い
てフォーカス制御及びトラッキング制御のための誤差信
号、並びにディスク15上に記録されている情報を検出
する回路等も光学台13上に設けられている。
【0006】又ディスク15はカートリッジ14に収納
されている。カートリッジ14には、フォーカス方向F
及びトラッキング方向Tの両方に垂直な方向における長
さがWである窓14aが設けられており、窓14aを通
じて光ビーム12がディスク15上に照射される。
【0007】光学式情報記録再生装置全体の薄型化を図
るためには、対物レンズ駆動装置をカートリッジ14の
窓14aの中に納めてしまうことが望ましい。なぜな
ら、光学台13上に設けられる部品の中ではこの対物レ
ンズ駆動装置が最も厚く、光学台13と対物レンズ駆動
装置との全体の厚さH3(カートリッジ14の下面から
光学台13の底面までの距離)を小さくすることが装置
全体の薄型化につながるからである。しかし窓14aの
長さWは、例えばミニディスクでは約17mmというよ
うに非常に小さいため、対物レンズ駆動装置全体を窓1
4aの中に納めることは困難である。
【0008】このため従来の光学式情報記録再生装置で
は、対物レンズ駆動装置及び光学台13の厚さを薄くす
るために、図23に示すように、レンズホルダ2を対物
レンズ1の取り付け部分が突出するような形状にして、
更に反射ミラー11をレンズホルダ2の下部に食い込む
ように、つまりその上端がレンズホルダ2の最下端より
も上方に位置するように配置している。
【0009】フォーカスずれの補正及びトラッキングず
れの補正は、対物レンズ1と磁石4bとを保持するレン
ズホルダ2を、夫々、フォーカス方向F及びトラッキン
グ方向Tにおいて移動させることにより行われる。フォ
ーカスコイル5b,磁気ヨーク3b,及び磁石4bから
構成される動電型変換器によって駆動力を発生させるこ
とができ、これによってレンズホルダ2をフォーカス方
向Fに移動させることができる。又トラッキングコイル
6b,磁気ヨーク3b,及び磁石4bから構成される動
電型変換器によって駆動力を発生させることができ、こ
れによってトラッキング方向Tにレンズホルダ2を移動
させることができる。レンズホルダ2は互いに平行な4
本の弾性部材7a〜7dによって支持されているので、
フォーカス方向F及びトラッキング方向Tのいずれにお
いても、レンズホルダ2は対物レンズ1の光軸をディス
ク15の面に対して垂直に保ったまま移動する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし図23に示す構
成の対物レンズ駆動装置では、フォーカス制御及びトラ
ッキング制御などのサーボ制御の安定性が損なわれると
いう問題点がある。これは、対物レンズ1、レンズホル
ダ2、磁石4b及びプリント基板8a,8bからなる可
動部の重心と、動電型変換器によって発生される駆動力
の作用点とがずれていることにより、変位周波数特性に
乱れが生じてしまうためである。このような問題点を解
決するためには、例えば図25に示すように、光ビーム
12が反射ミラー11に入射する方向におけるレンズホ
ルダ2の両側に動電型変換器を、動電型変換器によって
2箇所で発生される駆動力の中心と可動部の重心とが一
致するように配置してやればよい。しかし図25に示す
対物レンズ駆動装置では、安定した周波数特性は得られ
るものの、図23に示すようにレンズホルダ2の下部に
反射ミラー11を食い込ませることができない。なぜな
ら、レンズホルダ2の対物レンズ1の取り付け部分の下
部に反射ミラー11を食い込ませると、反射ミラー11
に入射する光ビーム12の光路の一部が磁気ヨーク3
a,駆動コイル5a及び6aによって遮られてしまうか
らである。このため図25に示す構成の対物レンズ駆動
装置では、厚さH2はH3より大きくなって薄型化を達
成することができない。
【0011】又、このような対物レンズ駆動装置を備え
た光学式情報記録再生装置をポータブルの装置として用
いる場合には、トラッキング方向Tと重力方向とがほぼ
一致した状態で、ディスクへのアクセス動作が行われる
可能性がある。通常、アクセス動作はトラッキング制御
を行わっていない状態で行われるために、このような場
合には可動部が自重により可動部の中立位置からずれて
しまう。従って、正確なトラッキング制御を行うために
は、可動部の位置ずれを考慮して可動部の可動範囲を大
きくとり、且つ反射ミラー11に入射する光ビーム12
のビーム径も大きくとらなければならなくなり、対物レ
ンズ駆動装置の薄型化を図る上で大きな障害となる。
【0012】本発明はこのような現状に鑑みてなされた
ものであり、光学台及び対物レンズ駆動装置の全体の厚
さを薄くすることができ、且つ安定した変位周波数特性
を持つ対物レンズ駆動装置を備えた光学式情報記録再生
装置を提供することが本発明の目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、円盤状の記録媒体に光学的に情報を書込み、あるい
は情報を再生する光学式情報記録再生装置であって、ベ
ースと、光ビームを円盤状の記録媒体上に集光させ、そ
の光軸が記録媒体に垂直に配置された対物レンズと、光
ビームの光軸の方向及び該記録媒体の半径方向に対物レ
ンズを移動させるための対物レンズ駆動装置と、対物レ
ンズ駆動装置とベースとの間を通過する光ビームを対物
レンズを介して記録媒体に入射させる光学部材と、を具
備し、対物レンズ駆動装置は、対物レンズが搭載され、
ベースに弾性的に保持された保持手段と、対物レンズの
光軸の方向及び記録媒体の半径方向に該保持手段を駆動
するための第1及び第2の動電型変換手段とを備えてお
り、第1及び第2の動電型変換手段は、保持手段を挟ん
で配置されており、第1の動電型変換手段とベースとの
距離は、第2の動電型変換手段とベースとの距離とは異
なるように配置したことを特徴とするものである。
【0014】本願の請求項2の発明では、第1の動電型
変換手段とベースとの距離は、第2の動電型変換手段と
該ベースとの距離よりも大きくしたことを特徴とするも
のである。
【0015】本願の請求項3の発明では、第1及び第2
の動電型変換手段は、夫々、磁石と、磁気ヨークと、該
磁石と該磁気ヨークによって発生する磁界中に配置され
た複数の駆動コイルとを有しているものである。
【0016】本願の請求項4の発明では、磁石は保持手
段に設けられており、磁気ヨークはベースに固定されて
おり、第1,第2の動電型変換手段は、その第1,第2
の駆動力が、対物レンズ、該保持手段、及び該磁石から
なる可動部の重心について対称に発生する位置に配置し
たことを特徴とするものである。
【0017】本願の請求項5の発明では、駆動コイルは
保持手段に設けられており、磁気ヨークはベースに固定
されており、第1,第2の動電型変換手段は、その第
1,第2の駆動力が、対物レンズ、該保持手段、及び該
駆動コイルからなる可動部の重心について対称に発生す
る位置に配置したことを特徴とするものである。
【0018】本願の請求項6の発明では、対物レンズ駆
動装置は、ベースに固定された固定部材と、保持手段を
弾性的に支持するための複数の弾性部材とを更に備えて
おり、複数の弾性部材は、実質的に互いに平行であり、
夫々該保持手段に取り付けられている第1の端及び該固
定部材に取り付けられている第2の端を有しているもの
である。
【0019】本願の請求項7の発明では、複数の弾性部
材は4本の弾性部材からなり、該弾性部材のうちの記録
媒体に近い2本のバネ定数と、他の2本のバネ定数とを
異ならせたことを特徴とするものである。
【0020】本願の請求項8の発明では、弾性部材は、
夫々第1の端が第2の端よりも記録媒体に近くし、第1
の端の中心である可動部支持中心を駆動コイルによる駆
動力の中心と一致させたことを特徴とするものである。
【0021】本願の請求項9の発明では、第1の動電型
変換手段の磁石と、第2の動電型変換手段の磁石とは、
異なる磁極が向かい合うように配置されているものであ
る。
【0022】本願の請求項10の発明では、第1の動電
型変換手段の磁石の光軸方向の長さは、第2の動電型変
換手段の磁石の該光軸方向の長さよりも小さいものであ
る。
【0023】本願の請求項11の発明では、保持手段
は、第1の動電型変換手段の磁石と第2の動電型変換手
段の磁石との間に配置されている磁性部材を有している
ものである。
【0024】本願の請求項12の発明では、保持手段
は、対物レンズに入射する光ビームを所定の径に絞るた
めのアパーチャを有しており、該アパーチャは磁性部材
の一部とするものである。
【0025】本願の請求項13の発明では、複数の駆動
コイルは、対物レンズを光軸方向に移動させるための光
軸方向用駆動コイルと、該対物レンズを半径方向に移動
させるための半径方向用駆動コイルとを有しているもの
である。
【0026】本願の請求項14の発明では、半径方向用
駆動コイルは、半径方向に分割されて磁気ヨークに巻き
回されているものである。
【0027】本願の請求項15の発明では、固定部材及
び保持手段は、複数の弾性部材の第1及び第2の端を取
り付けるための基板を夫々有しているものである。
【0028】本願の請求項16の発明では、基板はプリ
ント基板であり、複数の弾性部材は金属線であり、弾性
部材の第1及び第2の端は該プリント基板に半田付けさ
れているものである。
【0029】本願の請求項17の発明では、基板は金属
板であり、複数の弾性部材は金属線であり、弾性部材の
第1及び第2の端は該金属板に半田付けされているもの
である。
【0030】本願の請求項18の発明では、保持手段
は、磁石を該保持手段に位置決めするための凹部あるい
は凸部を有しているものである。
【0031】本願の請求項19の発明では、複数の弾性
部材の夫々は厚さと幅が異なる断面を有するものであ
る。
【0032】本願の請求項20の発明では、複数の弾性
部材の第1及び第2の端のうちのいずれか一方は折り曲
げられているものである。
【0033】本願の請求項21の発明では、複数の弾性
部材はL字型の板バネとするものである。
【0034】本願の請求項22の発明では、固定部材は
弾性部材の第2の端を位置決めするための溝部を有して
いるものである。
【0035】本願の請求項23の発明では、固定部材
は、弾性部材の第2の端を取り付けるための基板を有し
ており、溝部は該基板に設けられているものである。
【0036】本願の請求項24の発明では、溝部にはテ
ーパ部が設けられているものである。
【0037】本願の請求項25の発明では、基板は保持
手段及び固定部材にインサート成形されているものであ
る。
【0038】本願の請求項26の発明では、固定部材
は、複数の弾性部材を収納する凹部を有しており、該凹
部には、紫外線を照射することによって硬化する粘弾性
材が充填されているものである。
【0039】本願の請求項27の発明は、固定部材の凹
部には、テーパが設けられているものである。
【0040】本願の請求項28の発明は、固定部材が固
定されているベースの部分の近傍には、切り欠き部が設
けられているものである。
【0041】本願の請求項29の発明では、弾性部材は
棒状であり、保持手段には、該弾性部材の第1の端を位
置決めするための実質的に円錐状の穴が設けられている
ものである。
【0042】本願の請求項30の発明では、弾性部材は
棒状であり、固定部材には、該弾性部材の第2の端を位
置決めするための実質的に円錐状の穴が設けられている
ものである。
【0043】本願の請求項31の発明では、弾性部材は
棒状であり、保持手段には、該弾性部材の第1の端を位
置決めするための、実質的に円筒状の穴が設けられてお
り、該穴の夫々の中心軸は、該弾性部材の長手方向に対
して所定の角度をなすものである。
【0044】本願の請求項32の発明では、弾性部材の
第2の端は、該弾性部材の他の部分よりも大きい径を有
するものである。
【0045】本願の請求項33の発明では、保持手段の
材料は液晶ポリマーとするものである。
【0046】本願の請求項34の発明では、保持手段
は、対物レンズの側面を該保持手段に接着する接着剤が
充填される接着剤受け部を更に有しているものである。
【0047】
【作用】本発明の光学式情報再生装置では、対物レンズ
を保持する保持手段の両側に、第1の動電型変換手段及
び第2の動電型変換手段が夫々配置されている。これら
の動電型変換手段は保持手段の両側で駆動力を発生し、
駆動力の中心は対物レンズ、保持手段等から構成される
可動部の重心と一致する。このため、対物レンズを駆動
しても変位周波数特性に乱れが生じることはなく、安定
したサーボ制御を実現することができる。又、第1の動
電型変換手段は、第2の動電型変換手段よりもベースか
ら離れており、光ビームは遮られることなく、第1の導
電型変換手段とベースとの間を通って光学部材に入射す
る。従って本発明によると、従来の複数個の動電型変換
手段を設けた対物レンズ駆動装置よりも薄い対物レンズ
駆動装置を実現することができる。
【0048】又、保持手段をベースに据え付けられた固
定部材に固定するための弾性部材として、その断面の厚
さよりも幅の方が大きい、偏平な形状を有する部材を用
いている。ここで弾性部材の断面の厚さは弾性部材のフ
ォーカス方向の幅にあたり、断面の幅とは、弾性部材の
トラッキング方向の幅にあたる。これにより、トラッキ
ング方向と重力方向とが一致した状態でアクセス動作を
行う場合でも、可動部の位置がその自重により変位する
程度を抑えることができる。従って可動部の可動範囲を
小さくすることができ、それゆえに、従来のように可動
部によって光ビームの光路の一部が遮られることを考慮
して光ビームの径を大きく設定する必要がなくなる。そ
の結果、対物レンズ駆動装置の薄型化を達成することが
できる。
【0049】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の光学式
情報記録再生装置の対物レンズ駆動装置を説明する。
尚、全図面を通じて同一の構成要素には、同じ参照符号
を付すものとする。図1は対物レンズ駆動装置の第1の
実施例の構成を示す分解斜視図、図2は図1の対物レン
ズ駆動装置とカートリッジの窓との位置関係を示す平面
図であり、図3は図2のA−A線に沿った断面図であ
る。対物レンズ1は、図3に示すように、その光軸がデ
ィスク15の面に対して垂直になるように、つまり対物
レンズ1の光軸とフォーカス方向Fとが一致するよう
に、レンズホルダ2に保持されている。又、レンズホル
ダ2の上面には接着剤受け部100が設けられている。
対物レンズ1は接着剤受け部100に充填された接着剤
によってレンズホルダ2に固定される。レンズホルダ2
は、対物レンズ1の設けられている部分がディスク15
側に突出するように形成されている。レンズホルダ2の
材料としては、例えば液晶ポリマーが用いられる。液晶
ポリマーをインジェクション成型することによってレン
ズホルダ2を形成した場合には、変位周波数特性の高帯
域化を実現することができる。レンズホルダ2の側面に
は、図1及び図2に示すように、トラッキング方向Tに
おいてレンズホルダ2を挟むようにプリント基板8a及
び8bが夫々設けられている。プリント基板8aには弾
性部材7a及び7bの一端が取り付けられ、プリント基
板8bには弾性部材7c及び7dの一端が取り付けられ
ている。これらの4本の弾性部材7a〜7dは互いに実
質的に平行に配置され、夫々の他端はベース10に固定
されている固定部材9に取り付けられている。このよう
にして、レンズホルダ2は弾性部材7a〜7dによって
固定部材9に固定されている。
【0050】対物レンズ駆動装置のベース10は、光学
台13に固定されている。光学台13には、対物レンズ
駆動装置以外にも、半導体レーザ等の光ビーム12を発
生する図示しない光源や、光ビーム12を偏向して対物
レンズ1に入射させる光学部材である反射ミラー11が
取り付けられている。又、ディスク15によって反射さ
れた光ビームを受け取り、これに基づいてフォーカス誤
差信号、トラッキング誤差信号といったサーボ制御用の
信号、並びにディスク15に記録されている情報を表す
信号を検出するための回路も、光学台13上に設けられ
ている。
【0051】さて光源から出射された光ビーム12は、
図示しない光学系を介して反射ミラー11に入射し、反
射ミラー11によって偏向されて対物レンズ1に入射す
る。対物レンズ1に入射した光ビーム12は、カートリ
ッジ14の窓14aを通してディスク15上に集光され
る。これによりディスク15上に記録された情報が光学
的に読み出されたり、あるいはディスク15上に情報が
光学的に書込まれる。続いて光ビーム12はディスク1
5によって反射され、対物レンズ1、反射ミラー11を
この順に通過して、サーボ信号及び情報信号を検出する
図示しない回路に入射する。入射した光ビーム12に基
づいて、サーボ信号及び情報信号が検出される。このよ
うにしてディスク15への情報の記録や情報の再生が行
われるが、これらは全て公知の手法を用いて行われるも
のであり、本発明の主題ではないので説明を省略する。
【0052】本発明の対物レンズ駆動装置では、レンズ
ホルダ2は、対物レンズ1が設けられている部分がディ
スク15側に突出するような形状に形成されている。レ
ンズホルダ2の対物レンズ1が設けられている部分(以
下、突出部と称する)の下部には、反射ミラー11の上
端がレンズホルダ2の最下端よりもディスク15に近く
なるように、反射ミラー11が配置されている。
【0053】レンズホルダ2には対物レンズ1の他に、
その側面に2個の磁石4a及び4bが取り付けられてい
る。磁石4aは突出部の反射ミラー11に光ビーム12
が入射する側(図2及び図3における左側)に取り付け
られ、磁石4bはフォーカス方向F及びトラッキング方
向Tの両方に垂直な方向におけるレンズホルダ2の反対
側(図2及び図3における右側)に取り付けられる。従
って磁石4aは、図3に示すようにフォーカス方向Fに
おいて磁石4bとずれて配置される。磁石4a,4bと
しては、同一材質からなり、同じサイズを有する2個の
磁石が用いられる。これらの2個の磁石は互いに異極が
対向するように、例えば磁石4aの対物レンズ1側がN
極であれば磁石4bの対物レンズ1側がS極となるよう
に配置される。こうすればディスク15の位置で打消さ
れ、情報の記録や再生に悪影響を及ぼすことはなくな
る。
【0054】磁石4a及び磁石4bと対向する位置に
は、夫々フォーカスコイル及びトラッキングコイルが巻
き回された磁気ヨーク3a及び3bが配置されており、
共にベース10に固定されている。ベース10はその平
板部が光学台13上に固定され、その中央部に反射ミラ
ー11が配置されている。ベース10の、反射ミラー1
1に関して固定部材9とは反対側の端には、反射ミラー
11に入射する光ビーム12の光路を囲むコの字状の開
口部が形成されている。又、ベース10の光ビーム12
の光路の両側には厚肉部が形成されている。両方の厚肉
部上に又がるように磁気ヨーク3aは配置される。厚肉
部の厚さは、光ビーム12の光路が磁気ヨーク3aによ
って遮られないように決定される。
【0055】このように本発明の対物レンズ駆動装置で
は、磁気ヨーク,駆動コイル及び磁石からなる動電型変
換器が、レンズホルダ2の両側に光ビーム12の光路を
遮らないようにフォーカス方向Fにおいて互いにずれて
設けられている。その結果、レンズホルダ2の両側で駆
動力が発生されることになる。これらの駆動力の中心
を、対物レンズ1,レンズホルダ2,プリント基板8a
及び8b、及び磁石4a及び4bからなる可動部の重心
と一致させている。具体的には、例えばレンズホルダ2
は、磁石4aの中心と磁石4bの中心とを結ぶ線の中心
に可動部の重心が位置するように設計される。もし可動
部の中心がレンズホルダ2の両側で発生する駆動力の中
心と一致しないようであれば、レンズホルダ2自体の重
さを重くして可動部の重心を下げる等の処置により、駆
動力の中心と可動部の重心とを一致させる。
【0056】本実施例の対物レンズ駆動装置において
も、フォーカスずれ及びトラッキングずれの補正は、図
23に示す従来の対物レンズ駆動装置と同様に、フォー
カスコイル5a,5b、トラッキングコイル6a,6b
を駆動してレンズホルダ2をフォーカス方向F及びトラ
ッキング方向Tにおいて移動させることにより行われ
る。しかし本実施例では、図23とは異なり、レンズホ
ルダ2の両側に2個の動電型変換器によって夫々発生さ
れる駆動力の中心が可動部の中心と一致するように2個
の動電型変換器を設けているので、安定した変位周波数
特性が得られ、安定したサーボ制御を行うことができ
る。又2つの動電型変換器をフォーカス方向Fにおいて
互いにずらして、反射ミラー11に光ビーム12が入射
する側の動電型変換器をもう一方の動電型変換器よりも
ディスク15側に配置している。従って光学台13を含
めた装置全体の厚さ(カートリッジ14の下面から光学
台13の底面までの距離)H1を、図23に示すように
薄型化のために動電型変換器を1個だけ設けた場合の厚
さH3と同じにすることができる。
【0057】しかしながら動電型変換器によって2箇所
で発生される駆動力の中心が可動部の重心と一致してい
ても、弾性部材7a〜7dのレンズホルダ2側の支持中
心とずれていれば、可動部を駆動したときに生じるモー
メントによって可動部が傾いてしまう。例えば、弾性部
材7a〜7dのレンズホルダ2側の支持中心と駆動力の
中心とがフォーカス方向Fにずれている場合には、トラ
ッキング方向Tに可動部を駆動したときにモーメントが
生じる。モーメントは可動部を傾かせ、光学性能を劣化
させる原因となる。従ってこのような場合には、駆動力
の中心と弾性部材7a〜7dの支持中心とを一致させな
ければならない。
【0058】このため図4に示すように、弾性部材7a
〜7dのレンズホルダ2への取り付け位置を、弾性部材
7a〜7dの固定部材9への取り付け位置よりもディス
ク15に近い方へずらせてもよい。そうすれば弾性部材
7a〜7dの支持中心を可動部の重心に一致させること
が可能である。この場合には、単に弾性部材7a〜7d
のレンズホルダ2への取り付け位置を調整するだけでよ
いので、装置全体の厚さに影響を及ぼすことなく可動部
の重心と弾性部材7a〜7dの支持中心とを一致させる
ことができる。
【0059】又このモーメントによる可動部の傾きを防
止するために、弾性部材7a〜7dのバネ定数の相対関
係を変化させることが挙げられる。弾性部材7a〜7d
の支持中心と駆動力の中心とがフォーカス方向Fにずれ
ているときには、弾性部材7aと7bとのバネ定数の相
対関係、並びに弾性部材7cと7dとのバネ定数の相対
関係を変化させる。例えば弾性部材7a〜7dの支持中
心よりも駆動力の中心の方がディスク15に近い側にず
れているときは、上側の弾性部材7a,7cのバネ定数
を、夫々下側の弾性部材7b,7dのバネ定数よりも大
きくする。このように弾性部材のバネ定数を調整するこ
とにより、可動部を駆動したときの可動部の傾きをキャ
ンセルし、安定した光学性能を維持することができる。
【0060】このように、弾性部材7a〜7dのバネ定
数又はその取り付け位置を調整することにより、対物レ
ンズ駆動装置及び光学台13を含めた光学式情報記録再
生装置全体の厚さを厚くすることなく、容易に対物レン
ズ1、レンズホルダ2、磁石4a,4b及びプリント基
板8a,8bからなる可動部の重心,駆動力の中心,並
びに弾性部材7a〜7dの支持中心をすべて一致させる
ことができる。このため可動部を駆動したときに可動部
の傾きによる光学性能の劣化が生じることもなく、又安
定した変位周波数特性が得られるので、安定したサーボ
制御を行うことができる。
【0061】又上記第1の実施例では、磁石4a及び4
bを互いに異極が対向するように配置している。このた
め磁石4aとディスク15との距離が、磁石4bとディ
スク15との距離よりも近いにもかかわらず、磁石4a
によって生じる磁界がディスク15に与える影響はある
程度抑えられる。しかしディスク15からの距離が遠い
方の磁石4bの磁力を近い方の磁石4aよりも大きく
し、両方の磁石によって発生された磁束がディスク15
の記録面の近傍では打ち消し合うようにすれば、磁石4
aによって生じる磁界がディスク15に与える影響を更
に低減することができる。その一例として、図5に磁石
4bのサイズを磁石4aよりも大きくした場合を示す。
磁石4a及び4bとして用いられる磁石の材質が同じで
あれば、図5に示すようにディスク15から遠い方の磁
石4bのサイズを大きくすることにより、磁石4bによ
って発生する磁界を強くすることができる。その結果、
磁石4a及び4bの磁束はディスク15の記録面の近傍
で打ち消し合うようになり、ディスク15上に形成され
る光スポットに磁石4a及び4bが影響を及ぼすことが
なくなる。
【0062】尚、図5には材質が同じ磁石を磁石4a及
び4bとして用いる場合を例として説明したが、材質が
異なる磁石を用いる場合には、磁力の大きい方の磁石を
磁石4bとしてディスク15から遠い方に配置すれば同
様の効果が得られるのはいうまでもない。
【0063】又、図6に示すようにレンズホルダ2の磁
石4a及び4bに挟まれた位置に磁性材料16を取り付
けることによっても、磁石4a及び4bによる磁界がデ
ィスク15に及ぼす影響を低減することができる。この
磁性材料16の形状は図6に示される形状に限定され
ず、両磁石4a及び4bによって発生される磁界がディ
スク15に及ぼす影響を低減でき、且つ反射ミラー11
から対物レンズ1へ入射する光ビームの光路を遮るもの
でなければ、どのような形状であってもよい。図6で
は、磁性材料16の形状の例として、対物レンズ1の入
射する光ビームの径を絞るためのアパーチャとして磁性
材料16を用いる場合を示している。この場合には、磁
性材料16とは別個にアパーチャを設けなくても厳密な
精度で光ビームの径を絞ることが可能になる。又磁性材
料16をアパーチャとして用いずに、レンズホルダ2の
一部をアパーチャとして機能するような形状にしたり、
レンズホルダ2に磁性材料16とは別個にアパーチャを
設けることも可能である。更に磁性材料16の重量や形
状を変化させることにより、可動部の重心を容易に調整
することができる。
【0064】上述したように第1の実施例では、2つの
動電型変換器をレンズホルダ2の両側に設け、光ビーム
12が反射ミラー11に入射する側の動電型変換器をも
う一方の動電型変換器よりもディスク15に近づけてい
る。このため光ビーム12の光路を遮ることなく、且つ
安定した変位周波数特性を確保しつつ、対物レンズ駆動
装置及び光学台全体の薄型化を実現することができる。
【0065】続いて、対物レンズ駆動装置及び光学台全
体の厚さを更に薄くすることを考える。上記第1の実施
例では、光ビーム12の上方にフォーカスコイル5a及
びトラッキングコイル6aが巻き回された磁気ヨーク3
aが位置しているために、光ビーム12の中心と磁気ヨ
ーク3aの下面との間の距離は、図7に示すように所定
の距離t1だけ確保される必要がある。しかし上記第1
の実施例のような可動部に磁石を取り付け、固定された
磁気ヨークにコイルを直接巻き回す磁石駆動型の対物レ
ンズ駆動装置において、図8に示すように、トラッキン
グコイル6aをコイル6x及び6yに分割し、夫々を磁
気ヨーク3aの中央部分を空けて半分ずつに巻き回して
構成してもよい。こうすれば光ビーム12の中心と磁気
ヨーク3aの下面との距離をt2まで小さくすることが
でき、更に薄型化することができる。このように、トラ
ッキングコイル6aをコイル6x及び6yに分割し、光
ビーム12の光路の上方に位置する動電型変換器を、磁
石4a,フォーカスコイル5a,トラッキングコイル6
x及び磁気ヨーク3aからなる変換器と、磁石4a,フ
ォーカスコイル5a,トラッキングコイル6y及び磁気
ヨーク3aからなる変換器との2つに分割することによ
り、対物レンズ駆動装置及び光学台全体の厚さを更に薄
くすることができる。
【0066】上記第1の実施例では、弾性部材7a〜7
dとして、りん青銅等の銅の化合物を材料とする金属線
が用いられる。これらの弾性部材7a〜7dの固定部材
9側の端の形状の例を図9に示す。夫々の弾性部材の固
定部材9側の端部は圧搾され、平板状のストッパ部22
となる。このようなストッパ部22を有する弾性部材7
a〜7dを、対物レンズ駆動装置の製造時に、プリント
基板8cの弾性部材7a〜7dが貫通する孔から落とし
込めば、ストッパ部22の端部が孔の縁にかかり、長手
方向において弾性部材7a〜7dの夫々がプリント基板
8cに対して位置決めされる。
【0067】又、弾性部材7a〜7dが直接取り付けら
れることになるプリント基板8a〜8cとして、りん青
銅等の銅の化合物を材料とする金属板を用いてもよい。
そうすれば弾性部材7a〜7dとプリント基板8a〜8
cとを半田付けにより固定することが可能となる。これ
により対物レンズ駆動装置の組立がより容易になり、製
造工程を簡略にすることができ、それと同時に信頼性を
向上させることもできる。
【0068】更にプリント基板8a及び8bをレンズホ
ルダ2に、プリント基板8cを固定部材9にインサート
成型すれば、対物レンズ駆動装置の組立の容易さはより
向上する。レンズホルダ2を、液晶ポリマーを用いたイ
ンジェクション成型で形成する場合には、基板のインサ
ート成型はより容易になる。尚、レンズホルダ2に磁石
4a及び4bを位置決めするための突起部あるいは溝部
等も同時に成型することにより、組立の容易さをより高
めることができる。
【0069】尚、上記第1の実施例及びその変形例で
は、可動部に磁石を取り付け、固定された磁気ヨークに
フォーカスコイル及びトラッキングコイルを直接巻き回
す磁石駆動型の対物レンズ駆動装置を例として説明した
が、可動部にフォーカスコイル及びトラッキングコイル
を取り付け、磁石及び磁気ヨークを固定したコイル駆動
型の対物レンズ駆動装置においても、本実施例で述べた
効果と同様の効果が得られる。
【0070】次に本発明の光学式情報記録再生装置の対
物レンズ駆動装置の第2の実施例を図面を参照しながら
説明する。図10は対物レンズ駆動装置の構成を示す斜
視図、図11はその組立の様子を説明する分解斜視図で
ある。又、図12は図10の対物レンズ駆動装置の平面
図であり、図13は図12のB−B線に沿った断面図で
ある。本実施例の対物レンズ駆動装置は、上記第1の実
施例と同様に可動部に磁石を取り付け、固定された磁気
ヨークにフォーカスコイル及びトラッキングコイルを巻
き回した磁石駆動型であり、その構成はほぼ第1の実施
例と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0071】本実施例の対物レンズ駆動装置において
も、ディスクの反りがディスクの回転と共に上下するこ
とによるフォーカスずれの補正、並びにディスクの偏心
等によるトラッキングずれの補正は、上記第1の実施例
と同様に対物レンズ1をフォーカス方向F及びトラッキ
ング方向Tに駆動することにより行われる。つまりフォ
ーカス方向Fにおいては、対物レンズ1は、磁気ヨーク
3a,磁石4a及びフォーカスコイル5aからなる第1
の動電型変換器と、磁気ヨーク3b,磁石4b及びフォ
ーカスコイル5bからなる第2の動電型変換器とによっ
て発生される駆動力を用いて、磁石4a及び4bを取り
付けたレンズホルダ2を平行移動させることにより駆動
される。又トラッキング方向Tにおいては、磁気ヨーク
3a,3b、磁石4a,4b及びトラッキングコイル6
a,6bからなる動電型変換器によって発生される駆動
力で可動部を平行移動させることにより、対物レンズ1
が駆動される。
【0072】本実施例の対物レンズ駆動装置が第1の実
施例とは異なるのは、弾性部材7a〜7dとして用いら
れる金属線の形状である。上述したように、従来の対物
レンズ駆動装置では、トラッキング方向Tと重力方向と
がほぼ一致した状態でディスクへのアクセス動作が行わ
れる場合、可動部がその自重により中立位置からずれて
しまうという問題がある。これに対して本実施例の対物
レンズ駆動装置では、可動部の位置ずれを抑えるため
に、トラッキング方向Tにおけるバネ定数を、可動部の
重量によって弾性部材である金属線が大きくたわまない
程度まで大きくしている。
【0073】弾性部材7a〜7dのバネ定数を大きくす
るために、弾性部材の径を大きくすることも一つの方法
として考えられる。しかし弾性部材の径を大きくしたの
では、トラッキング方向Tのバネ定数だけではなくフォ
ーカス方向Fのバネ定数までもが大きくなり、トラッキ
ング制御よりも良好な感度及び精密さが要求されるフォ
ーカス制御の感度が落ちてしまう。そこで本実施例で
は、フォーカス方向Fにおけるバネ定数は第1の実施例
と変えずに、トラッキング方向Tにおけるバネ定数のみ
を大きくした金属線を弾性部材として使用している。
【0074】図14〜図16に、本実施例の弾性部材7
a〜7dの断面の形状の例を示す。図14は長方形、図
15は楕円形、図16は例えば円形ワイヤを圧延して得
られるような断面形状を示している。図14〜図16に
示すように、本実施例では弾性部材7a〜7dとして、
幅w(トラッキング方向Tにおける幅)が厚さt(フォ
ーカス方向Fにおける幅)よりもある程度大きく偏平な
形状の断面を有する金属線を用いているので、トラッキ
ング方向Tと重力方向とがほぼ一致した状態でアクセス
動作が行われても、可動部の自重による変位を抑えるこ
とができる。従って、可動部の位置のトラッキング方向
Tにおける変位を考慮して可動部の可動範囲を大きくし
たり、反射ミラー11に入射する光ビーム12の径を大
きくする必要がなくなり、結果として対物レンズ装置の
薄型化を実現することが可能となる。
【0075】弾性部材7a〜7dの断面の形状は、図1
4に示す長方形、図15に示す楕円形、あるいは図16
に示す形状のいずれかに限定されることはなく、弾性部
材が可動部の重量によって大きくたわむことのないバネ
定数を実現できる程度に断面の幅wが厚さtよりも大き
い、偏平な形状であれば、上述した効果と同様の効果が
得られる。
【0076】具体的に、どの程度弾性部材7a〜7dの
断面の幅aを厚さwよりも大きくするかは可動部の重量
等様々な要因によって決定される。実際には、厚さtは
100μm前後に、幅wは厚さtの2倍以下、つまり幅
wと厚さtとがt≦w≦2tの関係を満足するように設
定される。例えば、弾性部材7a〜7dとして、断面の
厚さtが0.07mm、幅wが0.11mmの金属線を
用いると、フォーカス方向Fにおける可動部の自重によ
る変位が0.28mmであるのに対してトラッキング方
向Tにおける可動部の自重による変位は0.12mmに
抑えることができる。
【0077】しかしながら弾性部材のトラッキング方向
Tにおけるバネ定数を高めることにより、可動部の自重
によるトラッキング方向Tにおける変位は低減されて
も、弾性部材自身がプリント基板8cの孔の中で移動す
ると可動部のトラッキング方向Tにおける位置の変位が
生じる。従って、弾性部材7a〜7dの夫々がプリント
基板8cの対応する孔の中でトラッキング方向Tにおい
て移動することのないように、弾性部材7a〜7dの位
置決めを行う必要がある。
【0078】図17は本実施例における弾性部材7a〜
7dを固定部材9へ取り付ける方法を示す斜視図であ
る。本実施例では図18に示すように、弾性部材7a〜
7dの夫々の端部をフォーカス方向Fに折り曲げて屈曲
部17を形成する。そして固定部材9に設けられた屈曲
部17のトラッキング方向の幅とほぼ同じ幅を有する溝
部18に弾性部材7a〜7dの屈曲部17を挟み込むこ
とにより、弾性部材の位置決めを行っている。溝部18
には、その開口から溝の途中までテーパ部19が形成さ
れている。弾性部材7a〜7dの長手方向と重力方向と
が一致した状態で、弾性部材7a〜7dをある程度の精
度でプリント基板8cの孔に夫々落とし込みさえすれ
ば、夫々の屈曲部17が溝部18に陥入し、溝部18と
屈曲部17が係合することにより弾性部材7a〜7dは
プリント基板8cに固定される。このような方法によ
り、弾性部材7a〜7dのトラッキング方向Tにおける
位置決めを非常に容易に行うことができる。
【0079】弾性部材7a〜7dとして、図17に示す
ように一方の端部が折り曲げられた金属線の代わりに、
板バネをエッチング、プレス等で鉤型に成型したものを
用いても同様の効果が得られる。又図17に示すよう
に、固定部材9のプリント基板8cが取り付けられる側
の側面に溝部18を設ける代わりに、プリント基板8c
として金属板を用い、溝部を金属板と一体的に形成した
場合にも、同様の効果が得られる。
【0080】図19に、固定部材9への弾性部材7a〜
7dの取り付けの様子を示す。本実施例では固定部材9
に空間部23を設けている。空間部23の夫々に対応す
る弾性部材を挿入し、空間部23から突き出した弾性部
材7a〜7dを溝部18で挟み込めば、弾性部材7a〜
7dは位置決めされ固定される。空間部23には、一次
共振周波数でのQ値を低減するために紫外線硬化型の粘
弾性剤が充填されている。空間部23内の粘弾性剤は、
ベース10の固定部材9近傍に設けられた切り欠き部2
4から照射される紫外線によって硬化される。又空間部
23に図22に示すようなテーパを設けると、可動部を
フォーカス方向Fに移動しても、弾性部材7a〜7dが
固定部材9と接触することはなくなる。
【0081】更に図21に示すように、レンズホルダ2
の弾性部材7a〜7dが差し込まれる位置決め穴21の
開口部に、テーパのついたガイド部20を設けると、弾
性部材7a〜7dのレンズホルダ2への取り付けがより
簡単になる。このようなガイド部20を設けた場合に
は、弾性部材7a〜7dの夫々を長手方向と重力方向と
が一致する状態でガイド部20に落とし込めば、弾性部
材7a〜7dの夫々の端が対応する位置決め穴21に陥
入する。これにより、弾性部材7a〜7dの端はレンズ
ホルダ2に固定される。
【0082】円筒形である位置決め穴21の軸は、図2
1に示すように各弾性部材の長手方向と一致していなく
てもよい。例えば図22に示すように、位置決め穴21
をその軸が各弾性部材の長手方向と所定の角度をなすよ
うにレンズホルダ2に設けてもよい。この場合、径aの
弾性部材の夫々と径bの位置決め穴21とのクリアラン
スは、図21におけるクリアランスb−aよりも小さく
なり、b’−aとなる。これにより、弾性部材7a〜7
dの位置決め精度は向上する。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光学式情報
記録再生装置では、対物レンズ駆動装置において複数個
の動電型変換手段を、これらの動電型変換手段によって
発生される駆動力の中心と可動部の中心とが一致するよ
うに、可動部の両側に配置している。これにより変位周
波数特性に乱れが生じることはなくなり、安定したサー
ボ制御を行うことができる。又、反射ミラーに光ビーム
が入射する側の動電型変換手段を他の動電型変換手段よ
りも記録媒体に近づけて配置している。このため光ビー
ムの光路が動電型変換手段によって遮られることはなく
なり、複数個の動電型変換手段を設けているにも関わら
ず、対物レンズ駆動装置及び光学台全体の厚さを薄くす
ることができる。
【0084】又請求項7の発明では、弾性部材を4本の
弾性部材とし、記録媒体に近いバネ定数を他のバネ定数
と異ならせることにより、弾性部材の支持中心が駆動力
の中心とずれている場合にも、駆動したときに生じるモ
ーメントの傾きを打消し合うことができる。
【0085】又請求項8の発明では、弾性部材の可動部
側の端部からなる支持中心を駆動力の中心と一致させる
ようにしている。このためモーメントによる傾きを生じ
ることがなく、安定した光学性能を維持することができ
るという効果が得られる。
【0086】又請求項9の発明では、第1,第2の駆動
型変換手段の磁石の異なる磁極を向かい合うようにして
いるため、磁石によって生じる磁界のディスクに与える
影響を少なくすることができる。
【0087】又請求項10の発明では、磁石のディスク
に与える影響をより小さくすることができる。更に請求
項12の発明では、磁性材料によって磁石が生じる影響
を低減することができる。又請求項13の発明では、2
つのコイルを設けており、半径方向駆動用コイルを分割
しているため、光ビームの通過位置を可動部により近づ
けることができ、光学式情報記録再生装置の厚さを全体
としてより薄くすることが可能となる。
【0088】又請求項19の発明では、弾性部材とし
て、その断面が偏平な形状である金属線や板バネを用い
ているので、トラッキング方向と重力方向とが一致した
状態でアクセス動作が行われても、可動部の位置がその
自重によりトラッキング方向において変位することがな
くなる。ゆえに可動部の可動範囲を大きく設定したり、
光ビームの径を大きくする必要がなくなリ、結果として
対物レンズ駆動装置及び光学台全体の薄型化を実現する
ことができる。
【0089】又請求項20〜32の発明では、弾性部材
及び保持部材の取り付けを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対物レンズ駆動装置の第1の実施例の
構成を示す斜視図である。
【図2】図1の対物レンズ駆動装置とカートリッジとの
位置関係を示す平面図である。
【図3】図2のA−A線に沿った断面図である。
【図4】第1の実施例における重心支持の様子を示す図
である。
【図5】本発明の変形例の構成を示す図である。
【図6】本発明の他の変形例の構成を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施例における光ビームと磁気
ヨークとの位置関係を示す図である。
【図8】本発明の他の変形例における光ビームと磁気ヨ
ークとの位置関係を示す図である。
【図9】第1の実施例の対物レンズ駆動装置の弾性部材
の一例を示す要部斜視図である。
【図10】本発明の対物レンズ駆動装置の第2の実施例
の構成を示す斜視図である。
【図11】図10の対物レンズ駆動装置の組立の様子を
示す構成斜視図である。
【図12】図10の対物レンズ駆動装置の構成を示す平
面図である。
【図13】図12のB−B線に沿った断面図である。
【図14】第2の実施例における弾性部材の断面図であ
る。
【図15】第2の実施例における弾性部材の断面図であ
る。
【図16】第2の実施例における弾性部材の断面図であ
る。
【図17】第2の実施例における弾性部材の位置決めの
様子を示す要部斜視図である。
【図18】第2の実施例における弾性部材を示す平面図
である。
【図19】第2の実施例におけるベースの様子を示す平
面図である。
【図20】第2の実施例の固定部材の様子を示す正面図
である。
【図21】第2の実施例における弾性部材の位置決めの
様子を示す要部平面図である。
【図22】第2の実施例における弾性部材の位置決めの
様子を示す要部平面図である。
【図23】従来の対物レンズ駆動装置の構成及びカート
リッジとの位置関係を示す正面図である。
【図24】従来の対物レンズ駆動装置の構成を示す分解
斜視図である。
【図25】従来の対物レンズ駆動装置の構成及びカート
リッジとの位置関係を示す正面図である。
【符号の説明】
1 対物レンズ 2 レンズホルダ 3a,3b 磁気ヨーク 4a,4b 磁石 5a,5b フォーカスコイル 6a,6b トラッキングコイル 7a〜7d 弾性部材 8a〜8c プリント基板 9 固定部材 10 ベース 11 反射ミラー 12 光ビーム 13 光学台 14 カートリッジ 14a カートリッジ窓 15 ディスク 16 磁性材料 17 屈曲部 18 溝部 19 テーパ部 20 ガイド部 21 位置決め穴 22 ストッパ部 23 空間部 24 切り欠き部 100 接着剤受け部 F フォーカス方向 T トラッキング方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 裕行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状の記録媒体に光学的に情報を書込
    み、あるいは情報を再生する光学式情報記録再生装置で
    あって、 ベースと、 光ビームを円盤状の記録媒体上に集光させ、その光軸が
    前記記録媒体に垂直に配置された対物レンズと、 前記光ビームの光軸の方向及び該記録媒体の半径方向に
    前記対物レンズを移動させるための対物レンズ駆動装置
    と、 前記対物レンズ駆動装置と前記ベースとの間を通過する
    光ビームを前記対物レンズを介して記録媒体に入射させ
    る光学部材と、を具備し、 前記対物レンズ駆動装置は、 前記対物レンズが搭載され、前記ベースに弾性的に保持
    された保持手段と、 前記対物レンズの光軸の方向及び前記記録媒体の半径方
    向に該保持手段を駆動するための第1及び第2の動電型
    変換手段とを備えており、前記第1及び第2の動電型変
    換手段は、前記保持手段を挟んで配置されており、前記
    第1の動電型変換手段と前記ベースとの距離は、前記第
    2の動電型変換手段と前記ベースとの距離とは異なるよ
    うに配置したことを特徴とする光学式情報記録再生装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1の動電型変換手段と前記ベース
    との距離は、前記第2の動電型変換手段と該ベースとの
    距離よりも大きくしたことを特徴とする請求項1記載の
    光学式情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記第1及び前記第2の動電型変換手段
    は、夫々、磁石と、磁気ヨークと、該磁石と該磁気ヨー
    クによって発生する磁界中に配置された複数の駆動コイ
    ルとを有している、請求項1又は2記載の光学式情報記
    録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記磁石は前記保持手段に設けられてお
    り、前記磁気ヨークは前記ベースに固定されており、前
    記第1,第2の動電型変換手段は、その第1,第2の駆
    動力が、前記対物レンズ、該保持手段、及び該磁石から
    なる可動部の重心について対称に発生する位置に配置し
    たことを特徴とする請求項3記載の光学式情報記録再生
    装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動コイルは前記保持手段に設けら
    れており、前記磁気ヨークは前記ベースに固定されてお
    り、前記第1,第2の動電型変換手段は、その第1,第
    2の駆動力が、前記対物レンズ、該保持手段、及び該駆
    動コイルからなる可動部の重心について対称に発生する
    位置に配置したことを特徴とする請求項3記載の光学式
    情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記対物レンズ駆動装置は、前記ベース
    に固定された固定部材と、前記保持手段を弾性的に支持
    するための複数の弾性部材とを更に備えており、 前記複数の弾性部材は、実質的に互いに平行であり、夫
    々該保持手段に取り付けられている第1の端及び該固定
    部材に取り付けられている第2の端を有している、請求
    項1に記載の光学式情報記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の弾性部材は4本の弾性部材か
    らなり、該弾性部材のうちの前記記録媒体に近い2本の
    バネ定数と、他の2本のバネ定数とを異ならせたことを
    特徴とする請求項6記載の光学式情報記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記弾性部材は、夫々前記第1の端が前
    記第2の端よりも前記記録媒体に近くし、前記第1の端
    の中心である可動部支持中心を前記駆動コイルによる駆
    動力の中心と一致させたことを特徴とする請求項6記載
    の光学式情報記録再生装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の動電型変換手段の磁石と、前
    記第2の動電型変換手段の磁石とは、異なる磁極が向か
    い合うように配置されている請求項4に記載の光学式情
    報記録再生装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の動電型変換手段の磁石の前
    記光軸方向の長さは、前記第2の動電型変換手段の磁石
    の該光軸方向の長さよりも小さい請求項3又は9に記載
    の光学式情報記録再生装置。
  11. 【請求項11】 前記保持手段は、前記第1の動電型変
    換手段の磁石と前記第2の動電型変換手段の磁石との間
    に配置されている磁性部材を有している請求項4に記載
    の光学式情報記録再生装置。
  12. 【請求項12】 前記保持手段は、前記対物レンズに入
    射する前記光ビームを所定の径に絞るためのアパーチャ
    を有しており、該アパーチャは前記磁性部材の一部であ
    る請求項11に記載の光学式情報記録再生装置。
  13. 【請求項13】 前記複数の駆動コイルは、前記対物レ
    ンズを前記光軸方向に移動させるための光軸方向用駆動
    コイルと、該対物レンズを前記半径方向に移動させるた
    めの半径方向用駆動コイルとを有している請求項3に記
    載の光学式情報記録再生装置。
  14. 【請求項14】 前記半径方向用駆動コイルは、前記半
    径方向に分割されて前記磁気ヨークに巻き回されている
    請求項13に記載の光学式情報記録再生装置。
  15. 【請求項15】 前記固定部材及び前記保持手段は、前
    記複数の弾性部材の前記第1及び第2の端を取り付ける
    ための基板を夫々有している請求項6に記載の光学式情
    報記録再生装置。
  16. 【請求項16】 前記基板はプリント基板であり、前記
    複数の弾性部材は金属線であり、前記弾性部材の前記第
    1及び第2の端は該プリント基板に半田付けされている
    請求項15に記載の光学式情報記録再生装置。
  17. 【請求項17】 前記基板は金属板であり、前記複数の
    弾性部材は金属線であり、前記弾性部材の前記第1及び
    第2の端は該金属板に半田付けされている請求項15に
    記載の光学式情報記録再生装置。
  18. 【請求項18】 前記保持手段は、前記磁石を該保持手
    段に位置決めするための凹部あるいは凸部を有している
    請求項4に記載の光学式情報記録再生装置。
  19. 【請求項19】 前記複数の弾性部材の夫々は厚さと幅
    が異なる断面を有する請求項6に記載の光学式情報記録
    再生装置。
  20. 【請求項20】 前記複数の弾性部材の前記第1及び第
    2の端のうちのいずれか一方は折り曲げられている請求
    項6に記載の光学式情報記録再生装置。
  21. 【請求項21】 前記複数の弾性部材はL字型の板バネ
    である請求項6に記載の光学式情報記録再生装置。
  22. 【請求項22】 前記固定部材は前記弾性部材の前記第
    2の端を位置決めするための溝部を有している請求項2
    0又は21に記載の光学式情報記録再生装置。
  23. 【請求項23】 前記固定部材は、前記弾性部材の前記
    第2の端を取り付けるための基板を有しており、前記溝
    部は該基板に設けられている請求項22に記載の光学式
    情報記録再生装置。
  24. 【請求項24】 前記溝部にはテーパ部が設けられてい
    る請求項22に記載の光学式情報記録再生装置。
  25. 【請求項25】 前記基板は前記保持手段及び前記固定
    部材にインサート成形されている請求項16又は17に
    記載の光学式情報記録再生装置。
  26. 【請求項26】 前記固定部材は、前記複数の弾性部材
    を収納する凹部を有しており、該凹部には、紫外線を照
    射することによって硬化する粘弾性材が充填されている
    請求項6に記載の光学式情報記録再生装置。
  27. 【請求項27】 前記固定部材の前記凹部には、テーパ
    が設けられている請求項26に記載の光学式情報記録再
    生装置。
  28. 【請求項28】 前記固定部材が固定されている前記ベ
    ースの部分の近傍には、切り欠き部が設けられている請
    求項26に記載の光学式情報記録再生装置。
  29. 【請求項29】 前記弾性部材は棒状であり、前記保持
    手段には、該弾性部材の前記第1の端を位置決めするた
    めの実質的に円錐状の穴が設けられている請求項6に記
    載の光学式情報記録再生装置。
  30. 【請求項30】 前記弾性部材は棒状であり、前記固定
    部材には、該弾性部材の前記第2の端を位置決めするた
    めの実質的に円錐状の穴が設けられている請求項6に記
    載の光学式情報記録再生装置。
  31. 【請求項31】 前記弾性部材は棒状であり、前記保持
    手段には、該弾性部材の前記第1の端を位置決めするた
    めの、実質的に円筒状の穴が設けられており、該穴の夫
    々の中心軸は、該弾性部材の長手方向に対して所定の角
    度をなす請求項6に記載の光学式情報記録再生装置。
  32. 【請求項32】 前記弾性部材の前記第2の端は、該弾
    性部材の他の部分よりも大きい径を有する請求項6に記
    載の光学式情報記録再生装置。
  33. 【請求項33】 前記保持手段の材料は液晶ポリマーで
    ある請求項1に記載の光学式情報記録再生装置。
  34. 【請求項34】 前記保持手段は、前記対物レンズの側
    面を該保持手段に接着する接着剤が充填される接着剤受
    け部を更に有している請求項1に記載の光学式情報記録
    再生装置。
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