JP3998862B2 - 光ピックアップのアクチュエータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、CD、DVD等の情報記録装置に用いられる光ピックアップのアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクを用いた情報記録装置として、CDやDVD等がある。DVD等はCDに比べ記録密度が高いため、情報を読み書きするときの条件が厳しい。
【0003】
例えば、光ピックアップが備える対物レンズの光軸は光ディスクの記録層に対して垂直であることが理想であるが、実際には光ディスクが樹脂製のため、記録層は平坦でなくうねりが発生している。このような光ディスクを回転させると、光ディスクの記録層は対物レンズの光軸に対して垂直にならない部分がある。以下、光ピックアップの光軸と光ディスクの記録層とが垂直にならない状態を「チルト」と表現する。
【0004】
ここで、チルトが発生した状態を図13(a)(b)に示す。図中、1は光ディスク、2は対物レンズである。光ディスク1は樹脂層1aの一面に記録層4を有する。光源(図示せず)から照射されたビームは、対物レンズ2により集光され光ディスク1の樹脂層1aを通り記録層4に照射される。この場合、点線で示すように記録層4が対物レンズ2の光軸3に対して垂直であるときは、記録層4に照射されるビームのスポットは対物レンズ2の光軸3上に一致するので問題はないが、実線で示すようにチルトが発生したときは、ビームが光ディスク1の入射面1bで屈折するため、ビームのスポットは対物レンズ2の光軸3から外れ、コマ収差が発生する。このコマ収差が許容量より大きくなるとスポットを正しく絞ることができず、正しい読み書きを行うことができなくなる。
【0005】
図13(a)(b)に示すように、チルトが発生したときはビームが光ディスク1の入射面1bで屈折するため、樹脂層1aが厚いほどコマ収差が大きくなるので、比較の上でCDよりも記録密度が高く読み書きするときの条件が厳しいDVDには樹脂層1aの厚さを薄くした図13(b)の光ディスク1を用いることがある。しかし、樹脂層1aを薄くすると、光ディスク1の入射面1bにゴミが付着したり傷がついた場合に、読み書きの精度に大きく影響が生ずる。
【0006】
このようなチルトに対処するために、特開平7-65397号公報に記載されているように、基台に設けられたヨークに対向するチルトコイルを、対物レンズを支持するホルダの相対向する二面のそれぞれに二個ずつ配設し、これらのチルトコイルを選択的に励磁することによりホルダの傾きを調整して光ディスクに対する対物レンズの光軸を垂直にする提案がある。
【0007】
また、特開平10−97135号公報に記載されているように、光源から出射されたビームを液晶パネルを通し対物レンズにより光ディスクの記録層に照射し、対物レンズの光軸付近に設けたチルトセンサにより光ディスクのラジアル(半径)方向のチルトを検出し、得られたチルトエラー信号に応じて液晶パネルの位相差を調整することでチルト補正を行う提案がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
特開平7-65397号公報に記載された提案は、対物レンズを支持するホルダに複数(四個)のチルトコイルを配設する構造であるため、構造が大型化し、且つ重くなり、構造の薄型化及び動作の応答性を高めることについては不利である。
【0009】
また、特開平10−97135号公報に記載されている提案は、光源から出射されたビームを液晶パネルを通した後に対物レンズにより光ディスクの記録層に照射するため光量が減衰され、書き込みに必要なエネルギーを得ることについては不利である。
【0010】
なお、特開平5-205300号公報には、対物レンズを支持するばね性のある支持板の両面に圧電素子を配設し、これらの圧電素子に電圧を印加することにより支持板を板厚方向に撓ませるようにした構成が記載されているが、このような装置は、対物レンズをフォーカス方向に変位させ、或いは、支持板に対する対物レンズの向きを変えることにより対物レンズをトラッキング方向に変位させることはできるが、上述のようなチルトに対処するものではない。
【0011】
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、構造の小型化、軽量化、薄型化を満足した上でチルトの影響を解消することができる光ピックアップのアクチュエータを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、光源から出射されるビームを光ディスクに照射する対物レンズを備え、前記対物レンズの外周を支持して前記対物レンズの光軸と直交する方向に傾斜可能なレンズ支持部と、前記レンズ支持部の外側縁に先端が連続され基部が固定的に支持された弾性片とを有する板ばねを備え、前記弾性片に接合されて電圧を印加することにより前記弾性片を前記対物レンズの光軸方向に撓ませる圧電素子を備え、前記板ばねは、四角形の枠部と、前記枠部の相対向する二辺から垂直に屈曲された一対の屈曲部と、これらの屈曲部から一方向に平行に延出されて前記弾性片の撓み方向とは直交するトラッキング方向に撓むことが可能な一対の第二の弾性片とを備え、前記第二の弾性片には電圧を印加することにより前記第二の弾性片を変位させる第二の圧電素子が接合されている。
【0013】
したがって、弾性片に接合された圧電素子に所望の電圧を印加すると、弾性片は先端が対物レンズの光軸方向に変位するため、レンズ支持部が傾き、これにより対物レンズは光軸が倒れる方向に傾斜される。さらに、対の第二の弾性片に接合された第二の圧電素子に、同一極性の等しい電圧を印加することにより、対の第二の弾性片をトラッキング方向に変位させ、レンズ支持部を対物レンズとともにトラッキング方向に変位させることが可能となる
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記板ばねは、前記レンズ支持部の外側縁における前記対物レンズの光軸を中心とする対称位置に先端が連続され基部が固定的に支持された対の弾性片を備える。
【0015】
したがって、対の弾性片の一方又は両方に接合された圧電素子に所望の電圧を印加すると、弾性片は撓んで先端が対物レンズの光軸方向に変位するため、レンズ支持部が傾き、これにより対物レンズは光軸が倒れる方向に傾斜される。
【0016】
この場合、対の弾性片の両方に接合された対の圧電素子に電圧を印加する場合に、対の圧電素子に印加する電圧の値又は電圧の極性を変えることにより、対の弾性片の撓み量又は変位方向を変えてレンズ支持部を傾けることが可能となる。
【0017】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記弾性片と前記圧電素子とは前記対物レンズの光軸に対し点対称に配列されている。
【0018】
したがって、圧電素子に対する電圧の印加条件を一定にすることで、対をなす弾性片の撓み量を等しくすることが可能となる。
【0019】
請求項4記載の発明は、請求項2記載の発明において、対称位置に配列された前記圧電素子は前記対物レンズの光軸方向において互いに反対方向に駆動されるように構成されている。
【0020】
したがって、対の弾性片を互いに反対方向に僅かに変位させるだけで、レンズ支持部を効率よく傾けることが可能となる。
【0021】
請求項5記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記弾性片及び前記圧電素子は、前記レンズ支持部側の先端がフォーカシングに必要な撓み量だけ撓み可能な長さに定められている。
【0022】
したがって、対の弾性片の一方又は両方に接合された圧電素子に所望の電圧を印加すると、弾性片は先端が対物レンズの光軸方向に変位するため、レンズ支持部が傾き、これにより対物レンズは光軸が倒れる方向に傾斜される。さらに、対の弾性片に接合された対の圧電素子に、同一極性の等しい電圧を印加することにより、対の弾性片を対物レンズの光軸方向における同方向に変位させ、レンズ支持部を対物レンズとともにフォーカシング方向に変位させることが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態における光ピックアップのアクチュエータを図1ないし図5に基づいて説明する。図1は分解斜視図、図2は平面図、図3は図2におけるA-A線部の断面図、図4は図2におけるB-B線部の断面図、図5は弾性片と圧電部材との関係を示す側面図である。
【0026】
本実施の形態における光ピックアップのアクチュエータは、正方形をした枠状のベース5と、対物レンズ2を支持する板ばね6と、この板ばね6の両面に接合された圧電素子7,8とを備える。
【0027】
板ばね6は、四辺がベースに5に接着等の手段により固着された四角形の枠部9と、対物レンズ2を嵌合支持する円孔10が形成された四角形のレンズ支持部11と、枠部9の相対向する二辺とレンズ支持部11の相対向する二辺とを連続する三角形状の連続片12と、これらの連続片12が連続する辺とは異なるレンズ支持部11の二辺に先端13が連続され基部14が枠部9に連続された一対の弾性片15とを有する。この場合、板ばね6は、枠部9とレンズ支持部11と連続片12と弾性片15とを一体に形成することが望ましい。三角形状の連続片12の先端16は弾性的に捩じることができるように幅狭に形成され、これにより、先端16を通る仮想直線yを中心とするレンズ支持部11の矢印(円弧の矢印)方向への傾斜を許容する。弾性片15の先端13もレンズ支持部11との連続部の撓み動作を許容し得るように幅狭の形に形成されている。弾性片15の両面には圧電素子7,8が接着等の手段により接合されている。ベース5には板ばね6の連続片12が接着等の手段により固着される三角形状の突片17が一体に形成されている。
【0028】
図1及び図2で明らかなように、それぞれ対物レンズ2を間にして対をなす弾性片15同士、圧電素子7同士、圧電素子8同士は、対物レンズ2の光軸に対して点対称に配列されている。
【0029】
さらに、ベース5は、トラッキング用のアクチュエータ(図示せず)によりトラッキング方向(矢印Y方向)に移動可能に支持されているとともに、フォーカシング用のアクチュエータ(図示せず)によりフォーカシング方向(矢印Z方向)に移動可能に支持されている。
【0030】
このような構成において、レーザーダイオード等の光源(図示せず)から出射されるビームは対物レンズ2により集光されて光ディスク(図13における光ディスク1を参照)に照射される。光ディスクからの戻り光は受光素子(図示せず)により受光されるが、この受光素子の出力により光ディスクに照射されたビームのスポットが円であるか楕円であるかを認識できる。楕円の場合は前述のように、光ディスクの記録層に周方向のうねりが生じ、その部分が対物レンズ2の光軸に対して垂直にならないというチルトが発生しているものと認識するので、許容量以上にチルトが発生している場合には、対の弾性片15の一方又は両方に接合された圧電素子7,8に所望の電圧を印加すると、弾性片15は先端13側が対物レンズ2の光軸方向(矢印Z方向)に変位するように弾性的に撓むため、レンズ支持部11を、図1に示す矢印Y方向を軸とする矢印X方向(仮想直線yを中心とする円弧の矢印方向)に傾け、対物レンズ2をその光軸が倒れる方向に傾斜させることができる。
【0031】
この場合、対の弾性片15の両方に接合された対の圧電素子7,8に電圧を印加する場合に、電圧の値又は極性を変えることにより、対の弾性片15の撓み量又は変位方向を変えてレンズ支持部11を傾けることができる。
【0032】
もちろん、対の弾性片15の一方に接合された圧電素子7,8にのみ電圧を印加してレンズ支持部11を矢印X方向における所望の方向に傾けることもできる。すなわち、本発明は、弾性片15が一つしかない構成も含むものである。
【0033】
さらに、本実施の形態においては、弾性片15と圧電素子7,8とは対物レンズ2の光軸に対し点対称に配列されているので、圧電素子7、8に対する電圧の印加条件を一定にすることで、対をなす弾性片15の撓み量を等しくすることができる。これにより、レンズ支持部11の傾き方向が異なっても対物レンズ2の中心のずれを抑制することができる。
【0034】
さらに、対称位置に配列された圧電素子7,8を、対物レンズ2の光軸方向において互いに反対方向に駆動することにより、図3に仮想線で示すように、対の弾性片15を互いに反対方向に僅かに変位させるだけで、レンズ支持部11を効率よく傾けることができる。
【0035】
以上のように、チルト対策として、板ばね6と圧電素子7,8とにより対物レンズ2の光軸の傾きを調整するように構成したので、小型及び薄型化、軽量化を図ることができる。また、軽量化に伴い、弾性片15を撓ませるときの応答性を高めることができる。なお、本実施の形態では、弾性片15の両面に圧電素子7,8を接合したバイモルフ型で説明したが、弾性片15の何れか一方の面に圧電素子を接合したユニモルフ型としてもよい。
【0036】
次に、本発明の第二の実施の形態における光ピックアップのアクチュエータを図6及び図7に基づいて説明する。図6は平面図、図7は分解斜視図である。本実施の形態及びこれに続く他の実施の形態において、前記実施の形態と同一部分は同一符号を用い説明も省略する。
【0037】
本実施の形態における板ばね6は、四角形の枠部9と、対物レンズ2を支持するレンズ支持部11と、レンズ支持部11の各辺に先端13が連続され基部14が枠部9の各辺に連続された4片の弾性片15とを有する。これら4片の弾性片15は、四角のレンズ支持部11の相対向する辺に連続されているもの同士で対をなす。すなわち、図7において、対物レンズ2の中心を通る仮想直線y上で先端13がレンズ支持部11に連続された二つの弾性片15同士が対をなし、対物レンズ2の中心を通る仮想直線x上で先端13がレンズ支持部11に連続された二つの弾性片15同士が対をなす。そして、互いに対をなす弾性片15と、それぞれの弾性片15の両面に接合された圧電素子7,8とは、前記実施の形態と同様に対物レンズ2の光軸に対して点対称となる位置に配列されている。図6及び図7で明らかなように、それぞれ対をなす弾性片15、圧電素子7、圧電素子8は、対物レンズ2の光軸に対して点対称に配列されている。
【0038】
本実施の形態における板ばね6は、図1で示した連続片12に代えて二つの弾性片15が付加されているので、ベース5は突片17を備えていない。
【0039】
このような構成において、許容量以上にチルトが発生している場合には、先端13が仮想直線x上に配列された対の弾性片15の一方又は両方に接合された圧電素子7,8に所望の電圧を印加すると、弾性片15は先端13側が対物レンズ2の光軸方向(矢印Z方向)に変位するように弾性的に撓むため、仮想直線yを中心とする円弧の矢印方向にレンズ支持部11を傾けることができる。また、先端13が仮想直線y上に配列された対の弾性片15の一方又は両方に接合された圧電素子7,8に所望の電圧を印加すると、弾性片15は先端13側が対物レンズ2の光軸方向(矢印Z方向)に変位するように弾性的に撓むため、仮想直線xを中心とする円弧の矢印方向にレンズ支持部11を傾けることができる。したがって、対物レンズ2の光軸を任意の方向に任意量傾けることができる。
【0040】
次に、本発明の第三の実施の形態における光ピックアップのアクチュエータを図8に基づいて説明する。図8は平面図である。本実施の形態は、第二の実施の形態における4個の圧電素子7、その裏面側に配列された4個の圧電素子8(図8では図示せず)、これらの圧電素子7,8が接合された4個の弾性片15のそれぞれを、先端に向かうに従い細くなる形に定めた構成である。したがって、弾性片15、圧電素子7,8の枠部9側の基部を補強し、先端側を撓み易くすることができる。
【0041】
次に、本発明の第四の実施の形態における光ピックアップのアクチュエータを図9及び図10に基づいて説明する。図9は平面図、図10は分解斜視図である。本実施の形態は、弾性片15及び圧電素子7,8を、レンズ支持部11側の先端がフォーカシングに必要な撓み量だけ撓み可能な長さに定めた構成である。そのために、弾性片15は、枠部9の各辺の中央部から隣接する辺の中央部に向けてL字形に曲げられて長さを増している。圧電素子7,8も弾性片15の形状に合わせて曲げられて長さを増している。他の構成は第二、第三の実施の形態と同様である。
【0042】
したがって、第二、第三の実施の形態と同様に、仮想直線x又は仮想直線y上に先端13が配列された対の弾性片15の一方又は両方に接合された圧電素子7,8に所望の電圧を印加することにより、弾性片15は先端13が対物レンズ2の光軸方向に変位するように撓むため、レンズ支持部11を傾け、これにより対物レンズ2を光軸が倒れる方向に傾斜させることができる。
【0043】
本実施の形態においては、弾性片15及び圧電素子7,8がフォーカシングに必要な撓み量だけ撓み可能な長さに定められているので、互いに対をなす弾性片15に接合された対の圧電素子7及び対の圧電素子8に、同一極性の等しい電圧を印加することにより、対の弾性片15を対物レンズ2の光軸方向(矢印Z方向)における同方向に変位させ、レンズ支持部11を対物レンズ2とともにフォーカシング方向に変位させることができる。
【0044】
この場合、レンズ支持部11は四辺が弾性片15により上方又は下方に変位するため、対物レンズ2の光軸がずれることはない。弾性片15を仮想直線x又はyの延長線に沿って長く配置した場合には、対物レンズ2の光軸に対して点対象に配置した2片(一対)の弾性片15によりフォーカシングをしても、対物レンズ2の光軸がずれることはない。
【0045】
次に、本発明の第五の実施の形態における光ピックアップのアクチュエータを図11及び図12に基づいて説明する。図11は平面図、図12は分解斜視図である。本実施の形態における板ばね6は、枠部9の相対向する二辺から垂直に屈曲された一対の屈曲部18と、これらの屈曲部18から一方向に平行に延出されて弾性片15の撓み方向とは直交するトラッキング方向(矢印X方向)に撓むことが可能な一対の第二の弾性片19とを備えている。これらの第二の弾性片19の両面には第二の圧電素子20,21が接着等の手段により接合されている。第二の弾性片19の基部はベース22の両側に固定されている。他の構成は第四の実施の形態と同様である。
【0046】
したがって、前記実施の形態と同様に、選択した弾性片15を圧電素子7,8により所望の方向に所望量だけ撓ませることにより、チルトの量に応じてレンズ支持部11の傾きを調整したり、レンズ支持部11を対物レンズ2とともにフォーカシング方向に変位させることができる。
【0047】
さらに本実施の形態においては、対の第二の弾性片19に接合された第二の圧電素子20,21に、同一極性の等しい電圧を印加することにより、対の第二の弾性片19をトラッキング方向に撓ませ、レンズ支持部11を対物レンズ2とともにトラッキング方向に変位させることができる。
【0048】
なお、本実施の形態では、第二の弾性片19の両面に第二の圧電素子20,21を接合したバイモルフ型で説明したが、第二の弾性片19の何れか一方の面に第二の圧電素子を接合したユニモルフ型としてもよい。
【0049】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、対物レンズの外周を支持するレンズ支持部と、このレンズ支持部の外側縁に先端が連続され基部が固定的に支持された弾性片とを有する板ばねを備え、弾性片に接合した圧電素子に電圧を印加することにより、弾性片を対物レンズの光軸方向に撓ませるように構成し、前記板ばねは、四角形の枠部と、前記枠部の相対向する二辺から垂直に屈曲された一対の屈曲部と、これらの屈曲部から一方向に平行に延出されて弾性片の撓み方向とは直交するトラッキング方向に撓むことが可能な一対の第二の弾性片とを備え、これらの第二の弾性片には電圧を印加することにより第二の弾性片を変位させる第二の圧電素子が接合されているので、第二の圧電素子に、同一極性の等しい電圧を印加することにより、対の第二の弾性片をトラッキング方向に変位させ、レンズ支持部を対物レンズとともにトラッキング方向に変位させることができる。
【0050】
請求項2記載の発明によれば、板ばねは、レンズ支持部の外側縁における対物レンズの光軸を中心とする対称位置に先端が連続され基部が固定的に支持された対の弾性片を備えるので、対の弾性片の一方又は両方に接合された圧電素子に所望の電圧を印加すると、弾性片は先端が対物レンズの光軸方向に変位するため、レンズ支持部を傾けて対物レンズを光軸が倒れる方向に傾斜させることができる。
【0051】
請求項3記載の発明によれば、弾性片と圧電素子とは対物レンズの光軸に対し点対称に配列されているので、圧電素子に対する電圧の印加条件を一定にすることで、対をなす弾性片の撓み量を等しくすることができる。これに伴い、レンズ支持部の傾き方向が異なっても対物レンズの中心のずれを防止することができる。
【0052】
請求項4記載の発明によれば、対称位置に配列された圧電素子は対物レンズの光軸方向において互いに反対方向に駆動されるように構成されているので、対の弾性片を互いに反対方向に僅かに変位させるだけで、レンズ支持部を効率よく傾けることができる。
【0053】
請求項5記載の発明によれば、弾性片及び圧電素子は、レンズ支持部側の先端がフォーカシングに必要な撓み量だけ撓み可能な長さに定められているので、対の弾性片の一方又は両方に接合された圧電素子に所望の電圧を印加すると、弾性片は先端が対物レンズの光軸方向に変位するため、レンズ支持部を傾けて対物レンズを光軸が倒れる方向に傾斜させることができる。さらに、対の弾性片に接合された対の圧電素子に、同一極性の等しい電圧を印加することにより、対の弾性片を対物レンズの光軸方向における同方向に変位させ、レンズ支持部を対物レンズとともにフォーカシング方向に変位させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態における光ピックアップのアクチュエータを示す分解斜視図である。
【図2】その平面図である。
【図3】図2におけるA-A線部の断面図である。
【図4】図2におけるB-B線部の断面図である。
【図5】弾性片と圧電部材との関係を示す側面図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態における光ピックアップのアクチュエータを示す平面図である。
【図7】その分解斜視図である。
【図8】本発明の第三の実施の形態における光ピックアップのアクチュエータの平面図である。
【図9】本発明の第四の実施の形態における光ピックアップのアクチュエータの平面図である。
【図10】その分解斜視図である。
【図11】本発明の第五の実施の形態における光ピックアップのアクチュエータの平面図である。
【図12】その分解斜視図である。
【図13】光ディスクに対するビームの照射状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 光ディスク
2 対物レンズ
6 板ばね
7,8 圧電素子
11 レンズ支持部
13 先端
14 基部
15 弾性片
18 屈曲部
19 第二の弾性片
20,21 第二の圧電素子

Claims (5)

  1. 光源から出射されるビームを光ディスクに照射する対物レンズと、前記対物レンズの外周を支持して前記対物レンズの光軸と直交する方向に傾斜可能なレンズ支持部と、前記レンズ支持部の外側縁に先端が連続され基部が固定的に支持された弾性片とを有する板ばねと、前記弾性片に接合されて電圧を印加することにより前記弾性片を前記対物レンズの光軸方向に撓ませる圧電素子と、を備える光ピックアップのアクチュエータであって、
    前記板ばねは、四角形の枠部と、前記枠部の相対向する二辺から垂直に屈曲された一対の屈曲部と、これらの屈曲部から一方向に平行に延出されて前記弾性片の撓み方向とは直交するトラッキング方向に撓むことが可能な一対の第二の弾性片とを備え、前記第二の弾性片には電圧を印加することにより前記第二の弾性片を変位させる第二の圧電素子が接合されているピックアップのアクチュエータ。
  2. 前記板ばねは、前記レンズ支持部の外側縁における前記対物レンズの光軸を中心とする対称位置に先端が連続され基部が固定的に支持された対の弾性片を備える請求項1記載の光ピックアップのアクチュエータ。
  3. 前記弾性片と前記圧電素子とは前記対物レンズの光軸に対し点対称に配列されている請求項2記載の光ピックアップのアクチュエータ。
  4. 対称位置に配列された前記圧電素子は前記対物レンズの光軸方向において互いに反対方向に駆動されるように構成されている請求項2記載の光ピックアップのアクチュエータ。
  5. 前記弾性片及び前記圧電素子は、前記レンズ支持部側の先端がフォーカシングに必要な撓み量だけ撓み可能な長さに定められている請求項2記載の光ピックアップのアクチュエータ。
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