JP2004110895A - 光ピックアップ - Google Patents
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Abstract
【課題】小型・軽量で、しかも高速回転する光ディスクに対するトラッキング精度を向上させることができる光ピックアップを提供する。
【解決手段】レーザ素子24と、レーザ光を反射させるトラッキング用反射ミラー部30と、トラッキング用反射ミラー部で反射されたレーザ光を光ディスクの記録面に集光させる対物レンズ32とを有する光ピックアップにおいて、トラッキング用反射ミラー部は、ミラー本体40と、ミラー本体の外周に沿って設けられると共にその両端でミラー本体を支持するための板状の細長い支持体42と、支持体の外周に沿って設けられると共に支持体を保持する固定枠部44と、支持体の所定の分割領域に設けられて電圧制御により伸縮変形することにより支持体を凹凸に反り変形させてミラー本体を任意の方向に傾斜させる駆動手段46a〜46dと、を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】レーザ素子24と、レーザ光を反射させるトラッキング用反射ミラー部30と、トラッキング用反射ミラー部で反射されたレーザ光を光ディスクの記録面に集光させる対物レンズ32とを有する光ピックアップにおいて、トラッキング用反射ミラー部は、ミラー本体40と、ミラー本体の外周に沿って設けられると共にその両端でミラー本体を支持するための板状の細長い支持体42と、支持体の外周に沿って設けられると共に支持体を保持する固定枠部44と、支持体の所定の分割領域に設けられて電圧制御により伸縮変形することにより支持体を凹凸に反り変形させてミラー本体を任意の方向に傾斜させる駆動手段46a〜46dと、を備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型・軽量で、しかも高速回転する光ディスクに対するトラッキング精度を向上させた光ピックアップに関する。尚、本願で、記録再生という場合は、記録する場合、再生する場合、記録しながら再生する場合を意味する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、光ディスクの記録再生装置に用いられる光ピックアップにおいて、光スポットの位置を光ディスク上でラジアル方向(半径方向)に移動させる方式、すなわちトラッキング方式としては、光ディスク上に光を集光する対物レンズをラジアル方向に移動させる方式と、可動ミラーにより光の反射角度を変える方式とがある。現在、多く用いられている方式は、対物レンズを移動させる方式である。対物レンズの移動は、フィード送りや、板バネ、ワイヤ等で支持された対物レンズを磁気的に駆動してシフトすることにより行う。これに対して、ミラーにより光の反射角度を変える方式では、可動ミラーとしてガルバノミラーやミラー偏向器が用いられており、このミラーの角度を変えるようになっている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−320441号公報(第2−3頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、光ピックアップに要求されることは、小型、軽量で調整がし易い等の特性である。対物レンズを移動させる方式は、トラッキングをとるためのムービングコイル等を設けてあることから、重量がある程度大きく、光学系を搭載する光ピックアップの高速移動や高速トラッキング応答に限界がある。
光ピックアップの高速移動の要求に対して高ピックアップの質量をできるだけ小さくする方式として、光ピックアップを移動光学系と固定光学系とに分離し、光源や光検出器は移動する光学ヘッド(移動光学系)に搭載せず、光ディスクに光を集光する対物レンズと対物レンズに光を反射するミラーのみを光学ヘッドに搭載して移動させる、分離光学式が採用されている。そして、トラッキングは移動しない固定光学系に設けられたガルバノミラーで光の反射角度を変えて行う。図6に従来の分離光学型の光ピックアップの一例を示す。
【0005】
図6において、光ピックアップは、光ディスクDの半径方向へ移動できる光学ヘッドとしての移動光学系2と、固定状態となる固定光学系4とに分離されている。固定光学系4は、レーザ光Lを出射するレーザ素子6、平行光を形成するコリメータレンズ8、ハーフミラー10、傾斜角度が可変になされたガルバノミラー12、光ディスクD側からの反射光を集光するシリンドリカルレンズ14及び例えば4分割フォトディテクターよりなる光検出器16により構成される。
また、移動光学系2は、上記ガルバノミラー12に対向して配置される反射ミラー18及びこの反射ミラー18からのレーザ光を光ディスクDの記録面に集光させる対物レンズ20とにより構成される。
【0006】
ここで従来のガルバノミラー12は、図示されないがレーザ光を反射する反射ミラー部と、この反射ミラー部を固定する揺動体と、この揺動体を固定部に対して支持する支持体からなっている。固定部はヨークと磁石から構成され、揺動体の側面に固定されたコイルに対して磁界を発生させることにより、反射ミラー部を支持体の回りに揺動させるようになっており、これにより上記したようにレーザ光の反射方向を変え得るようになっている。
このような分離光学型の光ピックアップでは、移動光学ヘッド2とガルバノミラー12との間の距離が長くなり、トラッキングのためにガルバノミラー12の角度を変えると光軸も変わり、トラッキングオフセット等の問題が生じてしまう。また、従来のガルバノミラー12は、経年変化や温度変化により徐々に傾いてしまう場合もあり、この影響は、ガルバノミラー12と対物レンズ20との間の光学距離が長いほど大きくなってしまう。
【0007】
よって、ガルバノミラー12と対物レンズ20とを移動光学系2に搭載し、ガルバノミラー12と対物レンズ20との間の光学距離を小さくし、且つ固定することが望ましい。しかし、従来のガルバノミラー12は、上述のようにヨークや磁石、コイルを備えているため質量が大きく、移動光学系2である光学ヘッドに搭載すると高速移動が阻害されてしまう。
また、携帯用の光ディスク装置等が普及してきており、光ピックアップの薄型・小型化の要求が大きくなり、光束径が2mmを切るような光ピックアップも要求されるようになってきた。このように薄型・小型化が進むと、光ピックアップの組み立て精度も厳しくなり、組み立て後にビーム位置や角度の調整が容易に行える部品に対する要求も大きくなってきた。
【0008】
また、回転数を所定の転送レートの回転数の複数倍にした高速回転で記録再生する要求が高まり、高速応答トラッキングを可能とすることも望まれるようになってきた。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、小型・軽量で、しかも高速回転する光ディスクに対するトラッキング精度を向上させることができる光ピックアップを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、レーザ光を出射するレーザ素子と、前記レーザ光を反射させるトラッキング用反射ミラー部と、前記トラッキング用反射ミラー部で反射されたレーザ光を光ディスクの記録面に集光させる対物レンズと、前記光ディスクからの反射光を検出する光検出器とを有する光ピックアップにおいて、前記トラッキング用反射ミラー部は、ミラー本体と、前記ミラー本体の外周に沿って設けられると共にその両端で前記ミラー本体を支持するための板状の細長い支持体と、前記支持体の外周に沿って設けられると共に前記支持体を保持する固定枠部と、前記支持体の所定の分割領域に設けられて電圧制御により伸縮変形することにより前記支持体を凹凸に反り変形させて前記ミラー本体を任意の方向に傾斜させる駆動手段と、を備えたことを特徴とする光ピックアップである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る光ピックアップの一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
図1は本発明に係る光ピックアップを示す構成図、図2は図1に示す光ピックアップに用いるトラッキング用反射ミラー部を示す斜視図である。
この光ピックアップ22は、一体光学型の光ピックアップを示しており、この全体が光学ヘッドに搭載されて移動できるようになっている。この光ピックアップ22は、レーザ光Lを出射するレーザ素子24、このレーザ光Lを平行光にするコリメータレンズ26、レーザ光Lを半分透過して半分反射するハーフミラー28、ハーフミラー28を透過したレーザ光Lを90度反射させるトラッキング用反射ミラー部30、このトラッキング用反射ミラー部30にて反射したレーザ光Lを光ディスクDの記録面上に集光させる対物レンズ32、上記光ディスクDからの反射光が、上記対物レンズ32を通過し、トラッキング用反射ミラー部30及びハーフミラー28にてそれぞれ反射されることによって通過してきた光を通して集光させるシリンドリカルレンズ34、このシリンドリカルレンズ34を通過した光を受ける例えば4分割フォトディテクターよりなる光検出器36とにより構成されている。
【0011】
次に、上記トラッキング用反射ミラー部30の構成について図2を参照して説明する。
このトラッキング用反射ミラー部30は、本出願人が、特願2001−36638号において開示した光偏光器と同様に構成されており、ある程度の範囲内において任意の方向に自由に光の反射方向を変えることが可能になされている。すなわち、このトラッキング用反射ミラー部30は、ミラー本体40と、上記ミラー本体40の外周に沿って設けられると共にその両端で上記ミラー本体40を支持するための板状のリング状の支持体42と、上記支持体42の外周に沿って設けられると共に上記支持体42を保持する固定枠部44と、上記支持体42の所定の分割領域に設けられて電圧制御により伸縮変形することにより上記支持体42を凹凸に反り変形させて上記ミラー本体40を任意の方向に傾斜させる駆動手段46a〜46dとにより構成されている。
【0012】
具体的には、上記ミラー本体40は円板状に形成され、この外周に沿って板状の細長い支持体42が配置されている。この支持体42は、円形リングの一部を切り欠いたような形状となっている。
この支持体42はミラー本体40と同一平面内であって、その外縁に沿って周囲(図2では1周)して備えられ、その一端をミラー本体40の端部40aにおいて接続してこれを支持するとともに、他端を固定枠部44の接続部44aにおいて接続して保持されている。
【0013】
また、ミラー本体40の中心Oとミラー本体40の端部40aと結ぶ方向をX軸、中心Oを通りミラー本体40aの面内でX軸に直交する方向をY軸としたとき、X軸及びY軸がミラー本体40の面を4分割して得られる第1象限に対応した支持体42の表面領域45aには駆動手段46aが、第2象限に対応した支持体42の表面領域45bには駆動手段46bが、第3象限に対応した支持体42の表面領域45cには駆動手段46cが、また、第4象限に対応した支持体42の表面領域45dには駆動手段46dがそれぞれ備えられている。なお、ミラー本体40の法線方向がZ軸となる。
【0014】
ここで、各駆動手段46a〜46dは、正負の電界の印加によって伸縮する圧電薄膜を表裏面から2つの電極で挟持した構成を有しており、略同一の変形特性を呈するものである。また、駆動手段46a〜46dに制御電圧を供給する図示しない配線は、支持体42の表面に沿って備えられている。
上記構成によりこのトラッキング用反射ミラー部30は、駆動手段46a〜46dを適当に制御することにより、支持体42の所定領域にミラー本体40の法線方向への反り変形を生成させて、ミラー本体40に傾斜を生じさせるようにしたものである。
すなわち、各駆動手段46a〜46dの反り変形量を制御してミラー本体40を任意の方向に傾斜させることにより2次元走査のミラー装置となる。また、各駆動手段46a〜46dの反り変形量を同じ方向に同一量となるように制御すると、ミラー本体40はミラー本体40の法線方向に垂直移動(前後移動)させることができる。
【0015】
ミラー本体40の回動や垂直移動は、ミラー本体40を保持する1本の支持体42の反り変形によって生じる当該支持体42の傾きと一体的に発生するものであるために、ミラー本体40に体しては何ら応力が加わることがない。それ故、ミラー本体40が回動や垂直移動してもミラー本体40の平面性を損なうことがない。よって、良好で、且つ安定した光路変更及び光軸変更が可能となり、高性能なトラッキング用反射ミラー部となっている。
【0016】
具体的には、支持体42及びミラー本体40の材質は例えば10μm厚の単結晶シリコンよりなり、ミラー本体40の径は2500μmで、上面には反射膜としてCoZrNbスパッタ膜を形成しており、支持体42の幅は350μmである。また、各駆動手段46a〜46dとして2μm厚のZnO圧電膜をスパッタにより形成している。この圧電膜の表裏面には前述のように電極膜を形成している。この圧電膜への印加電圧が±60Vのとき、ミラー傾斜角として±2°(光偏向角±4°)が得られている。このときの一次共振点は約500Hzである。上記のようなトラッキング用反射ミラー部30は、シリコン基板上に各薄膜を形成し、ミラー本体40のパターンを露光、エッチングして形成している。よって、機械的に組み立てた従来のガルバノミラー等に比べて小型、軽量化が可能となる。
【0017】
また、ここで用いているトラッキング用反射ミラー部30では、反射方向を1方向のみでなく任意の方向で反射角度を変えることができる。さらに、ミラー本体40を反射角度を変えずに前後に移動することもできる。よって、組み立て精度のずれから通常のガルバノミラーを用いた場合には、対物レンズに入射するレーザ光の光束中心が光軸とずれたり入射角度がずれた場合でも、このミラー本体40を前後に移動したり、トラッキングのために反射角度を変える方向と直角の方向で反射角度を変えることで、対物レンズの中心にレーザ光が入射するように、或いは入射角度のずれが小さくなるように、使用時に調整することが可能となる。
【0018】
このトラッキング用反射ミラー部30は、光束の方向を約90度変えるように反射して用いる。そして、光束は一般的に略円形である。ところで、90度向きを変えるように反射する場合、反射ミラーの入射角と反射ミラーからの反射角は、45度であるが、円形な光束が90度曲げられたときの反射ミラー面上での光束形状は楕円になる。この場合、反射ミラーで反射する前後の光束の光軸を含む面と反射ミラー面が交わった交線方向の長さは、光束径の[1/cos45°]倍になる。すなわち、反射ミラーで反射する前後の光束の光軸を含む面に垂直な方向の長さと、反射面が反射ミラーで反射する前後の光束の光軸を含む面と交わった交線の長さとの比は、約1:1.414になる。従って、反射ミラーの形状も、短辺:長辺が約1:1.414の長方形或いは、短軸:長軸が約1:1.414の楕円形であれば良いことになる。この場合、面積で約70%となり、トラッキング用反射ミラー部30の製造時の歩留り向上や、トラッキングミラーとして使用する時の周波数特性の向上を図ることができる。
図3(A)は、上記寸法比の長方形のミラー本体40を示す。図3(B)は、上記寸法比の楕円のミラー本体40を示す。これ以外にも多角形のミラー本体の形状を採用してもよい。
【0019】
次に、この光ピックアップの動作について説明すると、レーザ素子24から出射したレーザ光Lは、コリメートレンズ26で平行光になり、ハーフミラー28を透過後、トラッキング用反射ミラー部30で約90度進行方向を変え、対物レンズ32に入射する。光束中心が対物レンズ32の中心からずれているときは、トラッキング用反射ミラー部30のミラー本体40を前後に移動したり、トラッキングのために反射角度を変える方向と直角の方向で反射角度を変えることで、対物レンズ32の中心にレーザ光Lが入射するように、或いは、入射角度のずれが小さくなるように、使用時に調整する。この調整で、トラッキング許容範囲が増大する。また、対物レンズ32の収差が減少する。
【0020】
続いて、対物レンズ32で光ディスクDの記録面にレーザ光Lを集光する。フォーカスサーボは、対物レンズに取り付けたよく知られたムービングコイル(図示せず)により行う。光ディスクDから反射したレーザ光Lは、対物レンズ32で平行光になり、トラッキング用反射ミラー部30で進行方向を約90度曲げ、ハーフミラー28で反射する。このハーフミラー28で反射したレーザ光Lは、直交する2つのシリンドリカルレンズ34で4分割フォトディテクターよりなる光検出器36の近辺に集光する。フォーカスサーボ信号検出はよく知られた非点収差法、トラッキングサーボ信号検出もよく知られたプッシュプル法或いはディファレンシャルプッシュプル法を用いて行う。
【0021】
トラッキング用反射ミラー部30は、図1で紙面に垂直な方向の長さを1とすると、紙面に沿った方向の長さは1.414である。
上記実施例では一体光学型の光ピックアップについて説明したが、これに限定されず、図4に示すように分離光学型の光ピックアップについても本発明を適用することができる。尚、図1に示す構成と同一部分については同一符号を付してある。
ここでは、光ピックアップは、光学ヘッドを形成する移動光学系2とそれ以外の光学系を有する固定光学系4とに分離されている。そして、移動光学系2には、対物レンズ32とトラッキング用反射ミラー部30が搭載されている。この実施例では、移動光学系2よりなる光学ヘッドを、図1に示した場合よりさらに軽くし、高速移動を可能にしている。分離光学型の光ピックアップの場合は、組み立て精度が一体光学型の光ピックアップの場合よりもさらに厳しくなり、移動光学系2の移動方向とトラッキング用ミラー部30に入射する光束の光軸とがずれていると、対物レンズ32の中心に光が入射しなくなり、オフセットや収差の原因になる。しかし、このトラッキング用反射ミラー部30を用いると、上記ずれをある程度補正することができる。
【0022】
また、上記各実施例において、支持体42のシリコンの厚みを厚くしたり支持体42の幅を大きくすると、共振点を高くすることができる。一次共振点を数kHzに設定し、フィード送りや対物レンズシフト等により粗くトラッキングをとり、周波数の高い部分のトラッキングをトラッキング用反射ミラー部30でとる方法と組み合わせて用いると、回転スピードを上げて記録再生する場合にも、精度の高いトラッキング可能となる。尚、上記各実施例において、トラッキングのために、フィード送りや対物レンズシフト等より粗く対物レンズをディスク半径方向へ移動する手段が設けられているのは勿論である。
【0023】
また、上記実施例におけるトラッキング用反射ミラー部30では、円形リングの一部を切り欠いた構造の1つの支持体42でミラー本体40を支持させるようしたが、これに限定されず、複数の支持体でミラー本体40を支持させるようにしてもよい。
図5は複数の支持体でミラー本体を支持する構造のトラッキング用反射ミラー部を示す斜視図である。図5(A)に示すトラッキング用反射ミラー部は、支持体42を略半円弧状に2分割して2つの支持体42を形成し、ミラー本体40をその直径方向の2点で支持する場合を示している。
図5(B)に示すトラッキング用反射ミラー部は、支持体42を略1/4円弧状に4分割して4つの支持体42を形成し、ミラー本体40をその直交する2つの直径方向の4点で支持する場合を示している。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、小型・軽量で、しかも高速回転する光ディスクに対するトラッキング精度を向上させることができる光ピックアップを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ピックアップを示す構成図である。
【図2】図1に示す光ピックアップに用いるトラッキング用反射ミラー部を示す斜視図である。
【図3】ミラー本体の変形例を示す平面図である。
【図4】分離光学型の光ピックアップを示す構成図である。
【図5】複数の支持体でミラー本体を支持する構造のトラッキング用反射ミラー部を示す斜視図である。
【図6】従来の分離光学型の光ピックアップの一例を示す。
【符号の説明】
2…移動光学系、4…固定光学系、22…光ピックアップ、24…レーザ素子、30…トラッキング用反射ミラー部、32…対物レンズ、36…光検出器、40…ミラー本体、42…支持体、44…固定枠部、46a〜46d…駆動手段、D…光ディスク、L…レーザ光。
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型・軽量で、しかも高速回転する光ディスクに対するトラッキング精度を向上させた光ピックアップに関する。尚、本願で、記録再生という場合は、記録する場合、再生する場合、記録しながら再生する場合を意味する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、光ディスクの記録再生装置に用いられる光ピックアップにおいて、光スポットの位置を光ディスク上でラジアル方向(半径方向)に移動させる方式、すなわちトラッキング方式としては、光ディスク上に光を集光する対物レンズをラジアル方向に移動させる方式と、可動ミラーにより光の反射角度を変える方式とがある。現在、多く用いられている方式は、対物レンズを移動させる方式である。対物レンズの移動は、フィード送りや、板バネ、ワイヤ等で支持された対物レンズを磁気的に駆動してシフトすることにより行う。これに対して、ミラーにより光の反射角度を変える方式では、可動ミラーとしてガルバノミラーやミラー偏向器が用いられており、このミラーの角度を変えるようになっている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−320441号公報(第2−3頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、光ピックアップに要求されることは、小型、軽量で調整がし易い等の特性である。対物レンズを移動させる方式は、トラッキングをとるためのムービングコイル等を設けてあることから、重量がある程度大きく、光学系を搭載する光ピックアップの高速移動や高速トラッキング応答に限界がある。
光ピックアップの高速移動の要求に対して高ピックアップの質量をできるだけ小さくする方式として、光ピックアップを移動光学系と固定光学系とに分離し、光源や光検出器は移動する光学ヘッド(移動光学系)に搭載せず、光ディスクに光を集光する対物レンズと対物レンズに光を反射するミラーのみを光学ヘッドに搭載して移動させる、分離光学式が採用されている。そして、トラッキングは移動しない固定光学系に設けられたガルバノミラーで光の反射角度を変えて行う。図6に従来の分離光学型の光ピックアップの一例を示す。
【0005】
図6において、光ピックアップは、光ディスクDの半径方向へ移動できる光学ヘッドとしての移動光学系2と、固定状態となる固定光学系4とに分離されている。固定光学系4は、レーザ光Lを出射するレーザ素子6、平行光を形成するコリメータレンズ8、ハーフミラー10、傾斜角度が可変になされたガルバノミラー12、光ディスクD側からの反射光を集光するシリンドリカルレンズ14及び例えば4分割フォトディテクターよりなる光検出器16により構成される。
また、移動光学系2は、上記ガルバノミラー12に対向して配置される反射ミラー18及びこの反射ミラー18からのレーザ光を光ディスクDの記録面に集光させる対物レンズ20とにより構成される。
【0006】
ここで従来のガルバノミラー12は、図示されないがレーザ光を反射する反射ミラー部と、この反射ミラー部を固定する揺動体と、この揺動体を固定部に対して支持する支持体からなっている。固定部はヨークと磁石から構成され、揺動体の側面に固定されたコイルに対して磁界を発生させることにより、反射ミラー部を支持体の回りに揺動させるようになっており、これにより上記したようにレーザ光の反射方向を変え得るようになっている。
このような分離光学型の光ピックアップでは、移動光学ヘッド2とガルバノミラー12との間の距離が長くなり、トラッキングのためにガルバノミラー12の角度を変えると光軸も変わり、トラッキングオフセット等の問題が生じてしまう。また、従来のガルバノミラー12は、経年変化や温度変化により徐々に傾いてしまう場合もあり、この影響は、ガルバノミラー12と対物レンズ20との間の光学距離が長いほど大きくなってしまう。
【0007】
よって、ガルバノミラー12と対物レンズ20とを移動光学系2に搭載し、ガルバノミラー12と対物レンズ20との間の光学距離を小さくし、且つ固定することが望ましい。しかし、従来のガルバノミラー12は、上述のようにヨークや磁石、コイルを備えているため質量が大きく、移動光学系2である光学ヘッドに搭載すると高速移動が阻害されてしまう。
また、携帯用の光ディスク装置等が普及してきており、光ピックアップの薄型・小型化の要求が大きくなり、光束径が2mmを切るような光ピックアップも要求されるようになってきた。このように薄型・小型化が進むと、光ピックアップの組み立て精度も厳しくなり、組み立て後にビーム位置や角度の調整が容易に行える部品に対する要求も大きくなってきた。
【0008】
また、回転数を所定の転送レートの回転数の複数倍にした高速回転で記録再生する要求が高まり、高速応答トラッキングを可能とすることも望まれるようになってきた。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、小型・軽量で、しかも高速回転する光ディスクに対するトラッキング精度を向上させることができる光ピックアップを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、レーザ光を出射するレーザ素子と、前記レーザ光を反射させるトラッキング用反射ミラー部と、前記トラッキング用反射ミラー部で反射されたレーザ光を光ディスクの記録面に集光させる対物レンズと、前記光ディスクからの反射光を検出する光検出器とを有する光ピックアップにおいて、前記トラッキング用反射ミラー部は、ミラー本体と、前記ミラー本体の外周に沿って設けられると共にその両端で前記ミラー本体を支持するための板状の細長い支持体と、前記支持体の外周に沿って設けられると共に前記支持体を保持する固定枠部と、前記支持体の所定の分割領域に設けられて電圧制御により伸縮変形することにより前記支持体を凹凸に反り変形させて前記ミラー本体を任意の方向に傾斜させる駆動手段と、を備えたことを特徴とする光ピックアップである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る光ピックアップの一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
図1は本発明に係る光ピックアップを示す構成図、図2は図1に示す光ピックアップに用いるトラッキング用反射ミラー部を示す斜視図である。
この光ピックアップ22は、一体光学型の光ピックアップを示しており、この全体が光学ヘッドに搭載されて移動できるようになっている。この光ピックアップ22は、レーザ光Lを出射するレーザ素子24、このレーザ光Lを平行光にするコリメータレンズ26、レーザ光Lを半分透過して半分反射するハーフミラー28、ハーフミラー28を透過したレーザ光Lを90度反射させるトラッキング用反射ミラー部30、このトラッキング用反射ミラー部30にて反射したレーザ光Lを光ディスクDの記録面上に集光させる対物レンズ32、上記光ディスクDからの反射光が、上記対物レンズ32を通過し、トラッキング用反射ミラー部30及びハーフミラー28にてそれぞれ反射されることによって通過してきた光を通して集光させるシリンドリカルレンズ34、このシリンドリカルレンズ34を通過した光を受ける例えば4分割フォトディテクターよりなる光検出器36とにより構成されている。
【0011】
次に、上記トラッキング用反射ミラー部30の構成について図2を参照して説明する。
このトラッキング用反射ミラー部30は、本出願人が、特願2001−36638号において開示した光偏光器と同様に構成されており、ある程度の範囲内において任意の方向に自由に光の反射方向を変えることが可能になされている。すなわち、このトラッキング用反射ミラー部30は、ミラー本体40と、上記ミラー本体40の外周に沿って設けられると共にその両端で上記ミラー本体40を支持するための板状のリング状の支持体42と、上記支持体42の外周に沿って設けられると共に上記支持体42を保持する固定枠部44と、上記支持体42の所定の分割領域に設けられて電圧制御により伸縮変形することにより上記支持体42を凹凸に反り変形させて上記ミラー本体40を任意の方向に傾斜させる駆動手段46a〜46dとにより構成されている。
【0012】
具体的には、上記ミラー本体40は円板状に形成され、この外周に沿って板状の細長い支持体42が配置されている。この支持体42は、円形リングの一部を切り欠いたような形状となっている。
この支持体42はミラー本体40と同一平面内であって、その外縁に沿って周囲(図2では1周)して備えられ、その一端をミラー本体40の端部40aにおいて接続してこれを支持するとともに、他端を固定枠部44の接続部44aにおいて接続して保持されている。
【0013】
また、ミラー本体40の中心Oとミラー本体40の端部40aと結ぶ方向をX軸、中心Oを通りミラー本体40aの面内でX軸に直交する方向をY軸としたとき、X軸及びY軸がミラー本体40の面を4分割して得られる第1象限に対応した支持体42の表面領域45aには駆動手段46aが、第2象限に対応した支持体42の表面領域45bには駆動手段46bが、第3象限に対応した支持体42の表面領域45cには駆動手段46cが、また、第4象限に対応した支持体42の表面領域45dには駆動手段46dがそれぞれ備えられている。なお、ミラー本体40の法線方向がZ軸となる。
【0014】
ここで、各駆動手段46a〜46dは、正負の電界の印加によって伸縮する圧電薄膜を表裏面から2つの電極で挟持した構成を有しており、略同一の変形特性を呈するものである。また、駆動手段46a〜46dに制御電圧を供給する図示しない配線は、支持体42の表面に沿って備えられている。
上記構成によりこのトラッキング用反射ミラー部30は、駆動手段46a〜46dを適当に制御することにより、支持体42の所定領域にミラー本体40の法線方向への反り変形を生成させて、ミラー本体40に傾斜を生じさせるようにしたものである。
すなわち、各駆動手段46a〜46dの反り変形量を制御してミラー本体40を任意の方向に傾斜させることにより2次元走査のミラー装置となる。また、各駆動手段46a〜46dの反り変形量を同じ方向に同一量となるように制御すると、ミラー本体40はミラー本体40の法線方向に垂直移動(前後移動)させることができる。
【0015】
ミラー本体40の回動や垂直移動は、ミラー本体40を保持する1本の支持体42の反り変形によって生じる当該支持体42の傾きと一体的に発生するものであるために、ミラー本体40に体しては何ら応力が加わることがない。それ故、ミラー本体40が回動や垂直移動してもミラー本体40の平面性を損なうことがない。よって、良好で、且つ安定した光路変更及び光軸変更が可能となり、高性能なトラッキング用反射ミラー部となっている。
【0016】
具体的には、支持体42及びミラー本体40の材質は例えば10μm厚の単結晶シリコンよりなり、ミラー本体40の径は2500μmで、上面には反射膜としてCoZrNbスパッタ膜を形成しており、支持体42の幅は350μmである。また、各駆動手段46a〜46dとして2μm厚のZnO圧電膜をスパッタにより形成している。この圧電膜の表裏面には前述のように電極膜を形成している。この圧電膜への印加電圧が±60Vのとき、ミラー傾斜角として±2°(光偏向角±4°)が得られている。このときの一次共振点は約500Hzである。上記のようなトラッキング用反射ミラー部30は、シリコン基板上に各薄膜を形成し、ミラー本体40のパターンを露光、エッチングして形成している。よって、機械的に組み立てた従来のガルバノミラー等に比べて小型、軽量化が可能となる。
【0017】
また、ここで用いているトラッキング用反射ミラー部30では、反射方向を1方向のみでなく任意の方向で反射角度を変えることができる。さらに、ミラー本体40を反射角度を変えずに前後に移動することもできる。よって、組み立て精度のずれから通常のガルバノミラーを用いた場合には、対物レンズに入射するレーザ光の光束中心が光軸とずれたり入射角度がずれた場合でも、このミラー本体40を前後に移動したり、トラッキングのために反射角度を変える方向と直角の方向で反射角度を変えることで、対物レンズの中心にレーザ光が入射するように、或いは入射角度のずれが小さくなるように、使用時に調整することが可能となる。
【0018】
このトラッキング用反射ミラー部30は、光束の方向を約90度変えるように反射して用いる。そして、光束は一般的に略円形である。ところで、90度向きを変えるように反射する場合、反射ミラーの入射角と反射ミラーからの反射角は、45度であるが、円形な光束が90度曲げられたときの反射ミラー面上での光束形状は楕円になる。この場合、反射ミラーで反射する前後の光束の光軸を含む面と反射ミラー面が交わった交線方向の長さは、光束径の[1/cos45°]倍になる。すなわち、反射ミラーで反射する前後の光束の光軸を含む面に垂直な方向の長さと、反射面が反射ミラーで反射する前後の光束の光軸を含む面と交わった交線の長さとの比は、約1:1.414になる。従って、反射ミラーの形状も、短辺:長辺が約1:1.414の長方形或いは、短軸:長軸が約1:1.414の楕円形であれば良いことになる。この場合、面積で約70%となり、トラッキング用反射ミラー部30の製造時の歩留り向上や、トラッキングミラーとして使用する時の周波数特性の向上を図ることができる。
図3(A)は、上記寸法比の長方形のミラー本体40を示す。図3(B)は、上記寸法比の楕円のミラー本体40を示す。これ以外にも多角形のミラー本体の形状を採用してもよい。
【0019】
次に、この光ピックアップの動作について説明すると、レーザ素子24から出射したレーザ光Lは、コリメートレンズ26で平行光になり、ハーフミラー28を透過後、トラッキング用反射ミラー部30で約90度進行方向を変え、対物レンズ32に入射する。光束中心が対物レンズ32の中心からずれているときは、トラッキング用反射ミラー部30のミラー本体40を前後に移動したり、トラッキングのために反射角度を変える方向と直角の方向で反射角度を変えることで、対物レンズ32の中心にレーザ光Lが入射するように、或いは、入射角度のずれが小さくなるように、使用時に調整する。この調整で、トラッキング許容範囲が増大する。また、対物レンズ32の収差が減少する。
【0020】
続いて、対物レンズ32で光ディスクDの記録面にレーザ光Lを集光する。フォーカスサーボは、対物レンズに取り付けたよく知られたムービングコイル(図示せず)により行う。光ディスクDから反射したレーザ光Lは、対物レンズ32で平行光になり、トラッキング用反射ミラー部30で進行方向を約90度曲げ、ハーフミラー28で反射する。このハーフミラー28で反射したレーザ光Lは、直交する2つのシリンドリカルレンズ34で4分割フォトディテクターよりなる光検出器36の近辺に集光する。フォーカスサーボ信号検出はよく知られた非点収差法、トラッキングサーボ信号検出もよく知られたプッシュプル法或いはディファレンシャルプッシュプル法を用いて行う。
【0021】
トラッキング用反射ミラー部30は、図1で紙面に垂直な方向の長さを1とすると、紙面に沿った方向の長さは1.414である。
上記実施例では一体光学型の光ピックアップについて説明したが、これに限定されず、図4に示すように分離光学型の光ピックアップについても本発明を適用することができる。尚、図1に示す構成と同一部分については同一符号を付してある。
ここでは、光ピックアップは、光学ヘッドを形成する移動光学系2とそれ以外の光学系を有する固定光学系4とに分離されている。そして、移動光学系2には、対物レンズ32とトラッキング用反射ミラー部30が搭載されている。この実施例では、移動光学系2よりなる光学ヘッドを、図1に示した場合よりさらに軽くし、高速移動を可能にしている。分離光学型の光ピックアップの場合は、組み立て精度が一体光学型の光ピックアップの場合よりもさらに厳しくなり、移動光学系2の移動方向とトラッキング用ミラー部30に入射する光束の光軸とがずれていると、対物レンズ32の中心に光が入射しなくなり、オフセットや収差の原因になる。しかし、このトラッキング用反射ミラー部30を用いると、上記ずれをある程度補正することができる。
【0022】
また、上記各実施例において、支持体42のシリコンの厚みを厚くしたり支持体42の幅を大きくすると、共振点を高くすることができる。一次共振点を数kHzに設定し、フィード送りや対物レンズシフト等により粗くトラッキングをとり、周波数の高い部分のトラッキングをトラッキング用反射ミラー部30でとる方法と組み合わせて用いると、回転スピードを上げて記録再生する場合にも、精度の高いトラッキング可能となる。尚、上記各実施例において、トラッキングのために、フィード送りや対物レンズシフト等より粗く対物レンズをディスク半径方向へ移動する手段が設けられているのは勿論である。
【0023】
また、上記実施例におけるトラッキング用反射ミラー部30では、円形リングの一部を切り欠いた構造の1つの支持体42でミラー本体40を支持させるようしたが、これに限定されず、複数の支持体でミラー本体40を支持させるようにしてもよい。
図5は複数の支持体でミラー本体を支持する構造のトラッキング用反射ミラー部を示す斜視図である。図5(A)に示すトラッキング用反射ミラー部は、支持体42を略半円弧状に2分割して2つの支持体42を形成し、ミラー本体40をその直径方向の2点で支持する場合を示している。
図5(B)に示すトラッキング用反射ミラー部は、支持体42を略1/4円弧状に4分割して4つの支持体42を形成し、ミラー本体40をその直交する2つの直径方向の4点で支持する場合を示している。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、小型・軽量で、しかも高速回転する光ディスクに対するトラッキング精度を向上させることができる光ピックアップを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ピックアップを示す構成図である。
【図2】図1に示す光ピックアップに用いるトラッキング用反射ミラー部を示す斜視図である。
【図3】ミラー本体の変形例を示す平面図である。
【図4】分離光学型の光ピックアップを示す構成図である。
【図5】複数の支持体でミラー本体を支持する構造のトラッキング用反射ミラー部を示す斜視図である。
【図6】従来の分離光学型の光ピックアップの一例を示す。
【符号の説明】
2…移動光学系、4…固定光学系、22…光ピックアップ、24…レーザ素子、30…トラッキング用反射ミラー部、32…対物レンズ、36…光検出器、40…ミラー本体、42…支持体、44…固定枠部、46a〜46d…駆動手段、D…光ディスク、L…レーザ光。
Claims (1)
- レーザ光を出射するレーザ素子と、
前記レーザ光を反射させるトラッキング用反射ミラー部と、
前記トラッキング用反射ミラー部で反射されたレーザ光を光ディスクの記録面に集光させる対物レンズと、
前記光ディスクからの反射光を検出する光検出器とを有する光ピックアップにおいて、
前記トラッキング用反射ミラー部は、
ミラー本体と、
前記ミラー本体の外周に沿って設けられると共にその両端で前記ミラー本体を支持するための板状の細長い支持体と、
前記支持体の外周に沿って設けられると共に前記支持体を保持する固定枠部と、
前記支持体の所定の分割領域に設けられて電圧制御により伸縮変形することにより前記支持体を凹凸に反り変形させて前記ミラー本体を任意の方向に傾斜させる駆動手段と、
を備えたことを特徴とする光ピックアップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002269254A JP2004110895A (ja) | 2002-09-13 | 2002-09-13 | 光ピックアップ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002269254A JP2004110895A (ja) | 2002-09-13 | 2002-09-13 | 光ピックアップ |
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JP2004110895A true JP2004110895A (ja) | 2004-04-08 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015145503A1 (ja) * | 2014-03-26 | 2015-10-01 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 光記録再生装置 |
US9330705B2 (en) | 2014-03-26 | 2016-05-03 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Optical recording and playback apparatus |
-
2002
- 2002-09-13 JP JP2002269254A patent/JP2004110895A/ja active Pending
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