JP2001014706A - 光ピックアップのアクチュエータ - Google Patents

光ピックアップのアクチュエータ

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JP2001014706A
JP2001014706A JP11184686A JP18468699A JP2001014706A JP 2001014706 A JP2001014706 A JP 2001014706A JP 11184686 A JP11184686 A JP 11184686A JP 18468699 A JP18468699 A JP 18468699A JP 2001014706 A JP2001014706 A JP 2001014706A
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lens
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造の小型化、軽量化、薄型化を満足した上
でチルトの影響を解消する。 【解決手段】 対物レンズ2を支持するレンズ支持部1
1と、このレンズ支持部11の外側縁に先端13が連続
され基部14が固定的に支持された弾性片15とを有す
る板ばね6を備え、弾性片15に接合した圧電素子7,
8に電圧を印加することにより、弾性片15を対物レン
ズ2の光軸方向に撓ませるように構成する。これによ
り、対物レンズ2の光軸に対し光ディスクの記録層が垂
直にならないチルトが発生したときに、圧電素子7,8
に電圧を印加することによりレンズ支持部11を傾け、
チルト量に応じて対物レンズ2の光軸を傾斜させる。さ
らに、板ばね6の弾性片15に圧電素子7,8を接合す
る構成のため、小型化及び薄型化並びに軽量化を図り、
応答性を速める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、CD、D
VD等の情報記録装置に用いられる光ピックアップのア
クチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクを用いた情報記録装置とし
て、CDやDVD等がある。DVD等はCDに比べ記録
密度が高いため、情報を読み書きするときの条件が厳し
い。
【0003】例えば、光ピックアップが備える対物レン
ズの光軸は光ディスクの記録層に対して垂直であること
が理想であるが、実際には光ディスクが樹脂製のため、
記録層は平坦でなくうねりが発生している。このような
光ディスクを回転させると、光ディスクの記録層は対物
レンズの光軸に対して垂直にならない部分がある。以
下、光ピックアップの光軸と光ディスクの記録層とが垂
直にならない状態を「チルト」と表現する。
【0004】ここで、チルトが発生した状態を図13
(a)(b)に示す。図中、1は光ディスク、2は対物
レンズである。光ディスク1は樹脂層1aの一面に記録
層4を有する。光源(図示せず)から照射されたビーム
は、対物レンズ2により集光され光ディスク1の樹脂層
1aを通り記録層4に照射される。この場合、点線で示
すように記録層4が対物レンズ2の光軸3に対して垂直
であるときは、記録層4に照射されるビームのスポット
は対物レンズ2の光軸3上に一致するので問題はない
が、実線で示すようにチルトが発生したときは、ビーム
が光ディスク1の入射面1bで屈折するため、ビームの
スポットは対物レンズ2の光軸3から外れ、コマ収差が
発生する。このコマ収差が許容量より大きくなるとスポ
ットを正しく絞ることができず、正しい読み書きを行う
ことができなくなる。
【0005】図13(a)(b)に示すように、チルト
が発生したときはビームが光ディスク1の入射面1bで
屈折するため、樹脂層1aが厚いほどコマ収差が大きく
なるので、比較の上でCDよりも記録密度が高く読み書
きするときの条件が厳しいDVDには樹脂層1aの厚さ
を薄くした図13(b)の光ディスク1を用いることが
ある。しかし、樹脂層1aを薄くすると、光ディスク1
の入射面1bにゴミが付着したり傷がついた場合に、読
み書きの精度に大きく影響が生ずる。
【0006】このようなチルトに対処するために、特開
平7-65397号公報に記載されているように、基台
に設けられたヨークに対向するチルトコイルを、対物レ
ンズを支持するホルダの相対向する二面のそれぞれに二
個ずつ配設し、これらのチルトコイルを選択的に励磁す
ることによりホルダの傾きを調整して光ディスクに対す
る対物レンズの光軸を垂直にする提案がある。
【0007】また、特開平10−97135号公報に記
載されているように、光源から出射されたビームを液晶
パネルを通し対物レンズにより光ディスクの記録層に照
射し、対物レンズの光軸付近に設けたチルトセンサによ
り光ディスクのラジアル(半径)方向のチルトを検出
し、得られたチルトエラー信号に応じて液晶パネルの位
相差を調整することでチルト補正を行う提案がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】特開平7-65397
号公報に記載された提案は、対物レンズを支持するホル
ダに複数(四個)のチルトコイルを配設する構造である
ため、構造が大型化し、且つ重くなり、構造の薄型化及
び動作の応答性を高めることについては不利である。
【0009】また、特開平10−97135号公報に記
載されている提案は、光源から出射されたビームを液晶
パネルを通した後に対物レンズにより光ディスクの記録
層に照射するため光量が減衰され、書き込みに必要なエ
ネルギーを得ることについては不利である。
【0010】なお、特開平5-205300号公報に
は、対物レンズを支持するばね性のある支持板の両面に
圧電素子を配設し、これらの圧電素子に電圧を印加する
ことにより支持板を板厚方向に撓ませるようにした構成
が記載されているが、このような装置は、対物レンズを
フォーカス方向に変位させ、或いは、支持板に対する対
物レンズの向きを変えることにより対物レンズをトラッ
キング方向に変位させることはできるが、上述のような
チルトに対処するものではない。
【0011】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
で、構造の小型化、軽量化、薄型化を満足した上でチル
トの影響を解消することができる光ピックアップのアク
チュエータを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
光源から出射されるビームを光ディスクに照射する対物
レンズを備え、前記対物レンズの外周を支持して前記対
物レンズの光軸と直交する方向に傾斜可能なレンズ支持
部と、前記レンズ支持部の外側縁に先端が連続され基部
が固定的に支持された弾性片とを有する板ばねを備え、
前記弾性片に接合されて電圧を印加することにより前記
弾性片を前記対物レンズの光軸方向に撓ませる圧電素子
を備える。
【0013】したがって、圧電素子に電圧を印加すると
弾性片は撓んで先端が対物レンズの光軸方向に変位する
ため、レンズ支持部が傾き、これにより対物レンズは光
軸が倒れる方向に傾斜される。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記板ばねは、前記レンズ支持部の外側縁
における前記対物レンズの光軸を中心とする対称位置に
先端が連続され基部が固定的に支持された対の弾性片を
備える。
【0015】したがって、対の弾性片の一方又は両方に
接合された圧電素子に所望の電圧を印加すると、弾性片
は撓んで先端が対物レンズの光軸方向に変位するため、
レンズ支持部が傾き、これにより対物レンズは光軸が倒
れる方向に傾斜される。
【0016】この場合、対の弾性片の両方に接合された
対の圧電素子に電圧を印加する場合に、対の圧電素子に
印加する電圧の値又は電圧の極性を変えることにより、
対の弾性片の撓み量又は変位方向を変えてレンズ支持部
を傾けることが可能となる。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記弾性片と前記圧電素子とは前記対物レ
ンズの光軸に対し点対称に配列されている。
【0018】したがって、圧電素子に対する電圧の印加
条件を一定にすることで、対をなす弾性片の撓み量を等
しくすることが可能となる。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項2記載の発
明において、対称位置に配列された前記圧電素子は前記
対物レンズの光軸方向において互いに反対方向に駆動さ
れるように構成されている。
【0020】したがって、対の弾性片を互いに反対方向
に僅かに変位させるだけで、レンズ支持部を効率よく傾
けることが可能となる。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記弾性片及び前記圧電素子は、前記レン
ズ支持部側の先端がフォーカシングに必要な撓み量だけ
撓み可能な長さに定められている。
【0022】したがって、対の弾性片の一方又は両方に
接合された圧電素子に所望の電圧を印加すると、弾性片
は先端が対物レンズの光軸方向に変位するため、レンズ
支持部が傾き、これにより対物レンズは光軸が倒れる方
向に傾斜される。さらに、対の弾性片に接合された対の
圧電素子に、同一極性の等しい電圧を印加することによ
り、対の弾性片を対物レンズの光軸方向における同方向
に変位させ、レンズ支持部を対物レンズとともにフォー
カシング方向に変位させることが可能となる。
【0023】請求項6記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記板ばねは、前記枠部の相対向す
る二辺から垂直に屈曲された一対の屈曲部と、これらの
屈曲部から一方向に平行に延出されて前記弾性片の撓み
方向とは直交するトラッキング方向に撓むことが可能な
一対の第二の弾性片とを備え、前記第二の弾性片には電
圧を印加することにより前記第二の弾性片を変位させる
第二の圧電素子が接合されている。
【0024】したがって、弾性片に接合された圧電素子
に所望の電圧を印加すると、弾性片は先端が対物レンズ
の光軸方向に変位するため、レンズ支持部が傾き、これ
により対物レンズは光軸が倒れる方向に傾斜される。さ
らに、対の第二の弾性片に接合された第二の圧電素子
に、同一極性の等しい電圧を印加することにより、対の
第二の弾性片をトラッキング方向に変位させ、レンズ支
持部を対物レンズとともにトラッキング方向に変位させ
ることが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態におけ
る光ピックアップのアクチュエータを図1ないし図5に
基づいて説明する。図1は分解斜視図、図2は平面図、
図3は図2におけるA-A線部の断面図、図4は図2に
おけるB-B線部の断面図、図5は弾性片と圧電部材と
の関係を示す側面図である。
【0026】本実施の形態における光ピックアップのア
クチュエータは、正方形をした枠状のベース5と、対物
レンズ2を支持する板ばね6と、この板ばね6の両面に
接合された圧電素子7,8とを備える。
【0027】板ばね6は、四辺がベースに5に接着等の
手段により固着された四角形の枠部9と、対物レンズ2
を嵌合支持する円孔10が形成された四角形のレンズ支
持部11と、枠部9の相対向する二辺とレンズ支持部1
1の相対向する二辺とを連続する三角形状の連続片12
と、これらの連続片12が連続する辺とは異なるレンズ
支持部11の二辺に先端13が連続され基部14が枠部
9に連続された一対の弾性片15とを有する。この場
合、板ばね6は、枠部9とレンズ支持部11と連続片1
2と弾性片15とを一体に形成することが望ましい。三
角形状の連続片12の先端16は弾性的に捩じることが
できるように幅狭に形成され、これにより、先端16を
通る仮想直線yを中心とするレンズ支持部11の矢印
(円弧の矢印)方向への傾斜を許容する。弾性片15の
先端13もレンズ支持部11との連続部の撓み動作を許
容し得るように幅狭の形に形成されている。弾性片15
の両面には圧電素子7,8が接着等の手段により接合さ
れている。ベース5には板ばね6の連続片12が接着等
の手段により固着される三角形状の突片17が一体に形
成されている。
【0028】図1及び図2で明らかなように、それぞれ
対物レンズ2を間にして対をなす弾性片15同士、圧電
素子7同士、圧電素子8同士は、対物レンズ2の光軸に
対して点対称に配列されている。
【0029】さらに、ベース5は、トラッキング用のア
クチュエータ(図示せず)によりトラッキング方向(矢印
Y方向)に移動可能に支持されているとともに、フォー
カシング用のアクチュエータ(図示せず)によりフォーカ
シング方向(矢印Z方向)に移動可能に支持されてい
る。
【0030】このような構成において、レーザーダイオ
ード等の光源(図示せず)から出射されるビームは対物レ
ンズ2により集光されて光ディスク(図13における光
ディスク1を参照)に照射される。光ディスクからの戻
り光は受光素子(図示せず)により受光されるが、この受
光素子の出力により光ディスクに照射されたビームのス
ポットが円であるか楕円であるかを認識できる。楕円の
場合は前述のように、光ディスクの記録層に周方向のう
ねりが生じ、その部分が対物レンズ2の光軸に対して垂
直にならないというチルトが発生しているものと認識す
るので、許容量以上にチルトが発生している場合には、
対の弾性片15の一方又は両方に接合された圧電素子
7,8に所望の電圧を印加すると、弾性片15は先端1
3側が対物レンズ2の光軸方向(矢印Z方向)に変位す
るように弾性的に撓むため、レンズ支持部11を、図1
に示す矢印Y方向を軸とする矢印X方向(仮想直線yを
中心とする円弧の矢印方向)に傾け、対物レンズ2をそ
の光軸が倒れる方向に傾斜させることができる。
【0031】この場合、対の弾性片15の両方に接合さ
れた対の圧電素子7,8に電圧を印加する場合に、電圧
の値又は極性を変えることにより、対の弾性片15の撓
み量又は変位方向を変えてレンズ支持部11を傾けるこ
とができる。
【0032】もちろん、対の弾性片15の一方に接合さ
れた圧電素子7,8にのみ電圧を印加してレンズ支持部
11を矢印X方向における所望の方向に傾けることもで
きる。すなわち、本発明は、弾性片15が一つしかない
構成も含むものである。
【0033】さらに、本実施の形態においては、弾性片
15と圧電素子7,8とは対物レンズ2の光軸に対し点
対称に配列されているので、圧電素子7、8に対する電
圧の印加条件を一定にすることで、対をなす弾性片15
の撓み量を等しくすることができる。これにより、レン
ズ支持部11の傾き方向が異なっても対物レンズ2の中
心のずれを抑制することができる。
【0034】さらに、対称位置に配列された圧電素子
7,8を、対物レンズ2の光軸方向において互いに反対
方向に駆動することにより、図3に仮想線で示すよう
に、対の弾性片15を互いに反対方向に僅かに変位させ
るだけで、レンズ支持部11を効率よく傾けることがで
きる。
【0035】以上のように、チルト対策として、板ばね
6と圧電素子7,8とにより対物レンズ2の光軸の傾き
を調整するように構成したので、小型及び薄型化、軽量
化を図ることができる。また、軽量化に伴い、弾性片1
5を撓ませるときの応答性を高めることができる。な
お、本実施の形態では、弾性片15の両面に圧電素子
7,8を接合したバイモルフ型で説明したが、弾性片1
5の何れか一方の面に圧電素子を接合したユニモルフ型
としてもよい。
【0036】次に、本発明の第二の実施の形態における
光ピックアップのアクチュエータを図6及び図7に基づ
いて説明する。図6は平面図、図7は分解斜視図であ
る。本実施の形態及びこれに続く他の実施の形態におい
て、前記実施の形態と同一部分は同一符号を用い説明も
省略する。
【0037】本実施の形態における板ばね6は、四角形
の枠部9と、対物レンズ2を支持するレンズ支持部11
と、レンズ支持部11の各辺に先端13が連続され基部
14が枠部9の各辺に連続された4片の弾性片15とを
有する。これら4片の弾性片15は、四角のレンズ支持
部11の相対向する辺に連続されているもの同士で対を
なす。すなわち、図7において、対物レンズ2の中心を
通る仮想直線y上で先端13がレンズ支持部11に連続
された二つの弾性片15同士が対をなし、対物レンズ2
の中心を通る仮想直線x上で先端13がレンズ支持部1
1に連続された二つの弾性片15同士が対をなす。そし
て、互いに対をなす弾性片15と、それぞれの弾性片1
5の両面に接合された圧電素子7,8とは、前記実施の
形態と同様に対物レンズ2の光軸に対して点対称となる
位置に配列されている。図6及び図7で明らかなよう
に、それぞれ対をなす弾性片15、圧電素子7、圧電素
子8は、対物レンズ2の光軸に対して点対称に配列され
ている。
【0038】本実施の形態における板ばね6は、図1で
示した連続片12に代えて二つの弾性片15が付加され
ているので、ベース5は突片17を備えていない。
【0039】このような構成において、許容量以上にチ
ルトが発生している場合には、先端13が仮想直線x上
に配列された対の弾性片15の一方又は両方に接合され
た圧電素子7,8に所望の電圧を印加すると、弾性片1
5は先端13側が対物レンズ2の光軸方向(矢印Z方
向)に変位するように弾性的に撓むため、仮想直線yを
中心とする円弧の矢印方向にレンズ支持部11を傾ける
ことができる。また、先端13が仮想直線y上に配列さ
れた対の弾性片15の一方又は両方に接合された圧電素
子7,8に所望の電圧を印加すると、弾性片15は先端
13側が対物レンズ2の光軸方向(矢印Z方向)に変位
するように弾性的に撓むため、仮想直線xを中心とする
円弧の矢印方向にレンズ支持部11を傾けることができ
る。したがって、対物レンズ2の光軸を任意の方向に任
意量傾けることができる。
【0040】次に、本発明の第三の実施の形態における
光ピックアップのアクチュエータを図8に基づいて説明
する。図8は平面図である。本実施の形態は、第二の実
施の形態における4個の圧電素子7、その裏面側に配列
された4個の圧電素子8(図8では図示せず)、これら
の圧電素子7,8が接合された4個の弾性片15のそれ
ぞれを、先端に向かうに従い細くなる形に定めた構成で
ある。したがって、弾性片15、圧電素子7,8の枠部
9側の基部を補強し、先端側を撓み易くすることができ
る。
【0041】次に、本発明の第四の実施の形態における
光ピックアップのアクチュエータを図9及び図10に基
づいて説明する。図9は平面図、図10は分解斜視図で
ある。本実施の形態は、弾性片15及び圧電素子7,8
を、レンズ支持部11側の先端がフォーカシングに必要
な撓み量だけ撓み可能な長さに定めた構成である。その
ために、弾性片15は、枠部9の各辺の中央部から隣接
する辺の中央部に向けてL字形に曲げられて長さを増し
ている。圧電素子7,8も弾性片15の形状に合わせて
曲げられて長さを増している。他の構成は第二、第三の
実施の形態と同様である。
【0042】したがって、第二、第三の実施の形態と同
様に、仮想直線x又は仮想直線y上に先端13が配列さ
れた対の弾性片15の一方又は両方に接合された圧電素
子7,8に所望の電圧を印加することにより、弾性片1
5は先端13が対物レンズ2の光軸方向に変位するよう
に撓むため、レンズ支持部11を傾け、これにより対物
レンズ2を光軸が倒れる方向に傾斜させることができ
る。
【0043】本実施の形態においては、弾性片15及び
圧電素子7,8がフォーカシングに必要な撓み量だけ撓
み可能な長さに定められているので、互いに対をなす弾
性片15に接合された対の圧電素子7及び対の圧電素子
8に、同一極性の等しい電圧を印加することにより、対
の弾性片15を対物レンズ2の光軸方向(矢印Z方向)
における同方向に変位させ、レンズ支持部11を対物レ
ンズ2とともにフォーカシング方向に変位させることが
できる。
【0044】この場合、レンズ支持部11は四辺が弾性
片15により上方又は下方に変位するため、対物レンズ
2の光軸がずれることはない。弾性片15を仮想直線x
又はyの延長線に沿って長く配置した場合には、対物レ
ンズ2の光軸に対して点対象に配置した2片(一対)の
弾性片15によりフォーカシングをしても、対物レンズ
2の光軸がずれることはない。
【0045】次に、本発明の第五の実施の形態における
光ピックアップのアクチュエータを図11及び図12に
基づいて説明する。図11は平面図、図12は分解斜視
図である。本実施の形態における板ばね6は、枠部9の
相対向する二辺から垂直に屈曲された一対の屈曲部18
と、これらの屈曲部18から一方向に平行に延出されて
弾性片15の撓み方向とは直交するトラッキング方向
(矢印X方向)に撓むことが可能な一対の第二の弾性片
19とを備えている。これらの第二の弾性片19の両面
には第二の圧電素子20,21が接着等の手段により接
合されている。第二の弾性片19の基部はベース22の
両側に固定されている。他の構成は第四の実施の形態と
同様である。
【0046】したがって、前記実施の形態と同様に、選
択した弾性片15を圧電素子7,8により所望の方向に
所望量だけ撓ませることにより、チルトの量に応じてレ
ンズ支持部11の傾きを調整したり、レンズ支持部11
を対物レンズ2とともにフォーカシング方向に変位させ
ることができる。
【0047】さらに本実施の形態においては、対の第二
の弾性片19に接合された第二の圧電素子20,21
に、同一極性の等しい電圧を印加することにより、対の
第二の弾性片19をトラッキング方向に撓ませ、レンズ
支持部11を対物レンズ2とともにトラッキング方向に
変位させることができる。
【0048】なお、本実施の形態では、第二の弾性片1
9の両面に第二の圧電素子20,21を接合したバイモ
ルフ型で説明したが、第二の弾性片19の何れか一方の
面に第二の圧電素子を接合したユニモルフ型としてもよ
い。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、対物レン
ズの外周を支持するレンズ支持部と、このレンズ支持部
の外側縁に先端が連続され基部が固定的に支持された弾
性片とを有する板ばねを備え、弾性片に接合した圧電素
子に電圧を印加することにより、弾性片を対物レンズの
光軸方向に撓ませるように構成したので、対物レンズの
光軸に対し光ディスクの記録層が垂直にならないチルト
が発生したときに、圧電素子に電圧を印加することによ
りレンズ支持部を傾け、チルト量に応じて対物レンズの
光軸を傾斜させることができる。さらに、板ばねの弾性
片に圧電素子を接合する構成のため、小型化及び薄型化
並びに軽量化を図り、さらに軽量化に伴い弾性片を撓ま
せるときの応答性を速めることができる。
【0050】請求項2記載の発明によれば、板ばねは、
レンズ支持部の外側縁における対物レンズの光軸を中心
とする対称位置に先端が連続され基部が固定的に支持さ
れた対の弾性片を備えるので、対の弾性片の一方又は両
方に接合された圧電素子に所望の電圧を印加すると、弾
性片は先端が対物レンズの光軸方向に変位するため、レ
ンズ支持部を傾けて対物レンズを光軸が倒れる方向に傾
斜させることができる。
【0051】請求項3記載の発明によれば、弾性片と圧
電素子とは対物レンズの光軸に対し点対称に配列されて
いるので、圧電素子に対する電圧の印加条件を一定にす
ることで、対をなす弾性片の撓み量を等しくすることが
できる。これに伴い、レンズ支持部の傾き方向が異なっ
ても対物レンズの中心のずれを防止することができる。
【0052】請求項4記載の発明によれば、対称位置に
配列された圧電素子は対物レンズの光軸方向において互
いに反対方向に駆動されるように構成されているので、
対の弾性片を互いに反対方向に僅かに変位させるだけ
で、レンズ支持部を効率よく傾けることができる。
【0053】請求項5記載の発明によれば、弾性片及び
圧電素子は、レンズ支持部側の先端がフォーカシングに
必要な撓み量だけ撓み可能な長さに定められているの
で、対の弾性片の一方又は両方に接合された圧電素子に
所望の電圧を印加すると、弾性片は先端が対物レンズの
光軸方向に変位するため、レンズ支持部を傾けて対物レ
ンズを光軸が倒れる方向に傾斜させることができる。さ
らに、対の弾性片に接合された対の圧電素子に、同一極
性の等しい電圧を印加することにより、対の弾性片を対
物レンズの光軸方向における同方向に変位させ、レンズ
支持部を対物レンズとともにフォーカシング方向に変位
させることができる。
【0054】請求項6記載の発明によれば、板ばねは、
枠部の相対向する二辺から垂直に屈曲された一対の屈曲
部と、これらの屈曲部から一方向に平行に延出されて弾
性片の撓み方向とは直交するトラッキング方向に撓むこ
とが可能な一対の第二の弾性片とを備え、これらの第二
の弾性片には電圧を印加することにより第二の弾性片を
変位させる第二の圧電素子が接合されているので、第二
の圧電素子に、同一極性の等しい電圧を印加することに
より、対の第二の弾性片をトラッキング方向に変位さ
せ、レンズ支持部を対物レンズとともにトラッキング方
向に変位させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態における光ピックア
ップのアクチュエータを示す分解斜視図である。
【図2】その平面図である。
【図3】図2におけるA-A線部の断面図である。
【図4】図2におけるB-B線部の断面図である。
【図5】弾性片と圧電部材との関係を示す側面図であ
る。
【図6】本発明の第二の実施の形態における光ピックア
ップのアクチュエータを示す平面図である。
【図7】その分解斜視図である。
【図8】本発明の第三の実施の形態における光ピックア
ップのアクチュエータの平面図である。
【図9】本発明の第四の実施の形態における光ピックア
ップのアクチュエータの平面図である。
【図10】その分解斜視図である。
【図11】本発明の第五の実施の形態における光ピック
アップのアクチュエータの平面図である。
【図12】その分解斜視図である。
【図13】光ディスクに対するビームの照射状態を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 対物レンズ 6 板ばね 7,8 圧電素子 11 レンズ支持部 13 先端 14 基部 15 弾性片 18 屈曲部 19 第二の弾性片 20,21 第二の圧電素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から出射されるビームを光ディスク
    に照射する対物レンズと、 前記対物レンズの外周を支持して前記対物レンズの光軸
    と直交する方向に傾斜可能なレンズ支持部と、前記レン
    ズ支持部の外側縁に先端が連続され基部が固定的に支持
    された弾性片とを有する板ばねと、 前記弾性片に接合されて電圧を印加することにより前記
    弾性片を前記対物レンズの光軸方向に撓ませる圧電素子
    と、を備える光ピックアップのアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記板ばねは、前記レンズ支持部の外側
    縁における前記対物レンズの光軸を中心とする対称位置
    に先端が連続され基部が固定的に支持された対の弾性片
    を備える請求項1記載の光ピックアップのアクチュエー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記弾性片と前記圧電素子とは前記対物
    レンズの光軸に対し点対称に配列されている請求項2記
    載の光ピックアップのアクチュエータ。
  4. 【請求項4】 対称位置に配列された前記圧電素子は前
    記対物レンズの光軸方向において互いに反対方向に駆動
    されるように構成されている請求項2記載の光ピックア
    ップのアクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記弾性片及び前記圧電素子は、前記レ
    ンズ支持部側の先端がフォーカシングに必要な撓み量だ
    け撓み可能な長さに定められている請求項2記載の光ピ
    ックアップのアクチュエータ。
  6. 【請求項6】 前記板ばねは、前記枠部の相対向する二
    辺から垂直に屈曲された一対の屈曲部と、これらの屈曲
    部から一方向に平行に延出されて前記弾性片の撓み方向
    とは直交するトラッキング方向に撓むことが可能な一対
    の第二の弾性片とを備え、前記第二の弾性片には電圧を
    印加することにより前記第二の弾性片を変位させる第二
    の圧電素子が接合されている請求項1又は2記載の光ピ
    ックアップのアクチュエータ。
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