JP3029153U - 2サイクルエンジンの吸気装置 - Google Patents

2サイクルエンジンの吸気装置

Info

Publication number
JP3029153U
JP3029153U JP1996003325U JP332596U JP3029153U JP 3029153 U JP3029153 U JP 3029153U JP 1996003325 U JP1996003325 U JP 1996003325U JP 332596 U JP332596 U JP 332596U JP 3029153 U JP3029153 U JP 3029153U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
reed valve
intake passage
rotary disc
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1996003325U
Other languages
English (en)
Inventor
久夫 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daytona Corp
Original Assignee
Daytona Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daytona Corp filed Critical Daytona Corp
Priority to JP1996003325U priority Critical patent/JP3029153U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3029153U publication Critical patent/JP3029153U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Check Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ロータリディスクバルブを備えた2サイクルエ
ンジンの吸気装置において、低速時においても吸気効率
が良く、充分な出力を得ると共に、中高速においても、
より一層の高出力が得られるという優れたエンジンの吸
気装置を提供する。 【解決手段】一箇所の吸気通路上に於ける、ロータリデ
ィスクバルブ10の前や、これを通過した吸気通路また
はクランク室にリードバルブ18を介装して設ける。ま
た、エンジンが一定回転数以上になった時、リードバル
ブ18を規制するストッパ19にストッパ開口部21を
設け、当該ストッパ開口部21の背面に燃焼ガスの吸気
通路や気化器または真空ポンプに連通する負圧室22を
設け、リードバルブ18を全開状態で保持する。る。更
に、エンジンが一定回転数以上になった時、リードバル
ブシート17およびリードバルブ18が吸気通路壁に埋
没するようにして設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、2サイクルエンジンの吸気装置に関するもので、詳しくはロータリ ディスクバルブとリードバルブを備えた2サイクルエンジンの吸気装置に関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ロータリディスクバルブを備えた2サイクルエンジンの吸気装置におい ては、主としてエンジンの高速時の出力が得られるようにしてロータリディスク バルブのバルブタイミングが設定されていた。 従って、低速時においては、吸気効率が悪く急激な出力低下を招くという問題 があった。また、そうしないためには、高速時の出力をある程度押さえたところ の仕様に合わせなければならなかった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、この問題を解決すると共に、中高速においても、より一層の高出力 が得られるという優れた効果をもたらすためになされたものである。
【0004】
【課題を解決する為の手段】
ロータリディスクバルブを備えた、2サイクルエンジンの吸気装置において、 一箇所の吸気通路上に於ける、リードバルブシート17をロータリディスクバル ブ10を通過した吸気通路またはクランク室に設け、リードバルブ18を規制す るストッパ19のリードバルブ18が全開時、接面箇所にストッパ開口部21を 設け、当該ストッパ開口部21の背面に燃焼ガスの吸気通路や気化器または真空 ポンプに連通する負圧室22を設け、エンジンが一定回転数以上になると当該負 圧室22に導入される負圧によってリードバルブ18を全開状態に保持するよう にしたことである。 また、リードバルブ18を有するリードバルブシート17をロータリディスク バルブ10に至る前の吸気通路に設け、エンジンが一定回転以上に達する高速時 には当該リードバルブ18を有するリードバルブシート17が吸気通路壁に埋没 するようにして設けたことである。
【0005】
【考案の実施の形態】
以下、図面に従って本考案の一実施例について説明する。 図1は、本考案の実施例1を示すエンジンの横断面図である。図2は、図1に 於けるリードバルブまわりの拡大断面図である。 図1に於いて、シリンダ1は冷却水ジャケット2を有する水冷型であり、該シ リンダ1に挿嵌されたピストン3は連接棒4によってクランク軸5に連結されて いる。そして、クランクケース6によって形成された一次圧縮室7と気化器8が 吸気通路9で連通している。該通路9にロータリディスクバルブ10が介装され バルブカバー11によってクランク室の気密を維持すると共に、ロータリディス クバルブ10と一体固定されたバルブ軸13はオイルシール14によりクランク 室との気密を維持している。
【0006】 そして、図2で拡大して示すように、ロータリディスクバルブ10を通過した クランク室内にリードバルブシート17を設け、該リードバルブシート17には リードバルブ18およびバルブストッパ19を固定ネジ20によって固定してい る。更に、リードバルブ17が全開時、バルブストッパ19の接面箇所にストッ パ開口部21を設けると共に、背面に燃焼ガスの吸気通路やキャブレタ20また は真空ポンプに連通する負圧室22を設け、この負圧室22に負圧を導入する通 路23およびエンジンが一定の高速回転になった時に自動で開く、または手で開 ける制御弁24を設ける。 一方クランク軸5に固定されたクランク軸傘歯車25とバルブ軸13に固定さ れたバルブ駆動傘歯車12は中間傘歯車26を介して互いに噛み合っている。
【0007】 図3は本考案の他の実施例2を示すエンジンの横断面図である。 図3において、18は気化器8からロータリディスクバルブ10に通じる吸気 通路9のロータリディスクバルブ10の前に設けたリードバルブであり、これは リードバルブ埋没窪み27を有する吸気通路9の上面にバルブシート回転軸28 に一体固定されたリードバルブシート17にストッパ19と共にネジ止めされて いる。
【0008】 一般にロータリディスクバルブは高速回転時のエンジン出力を得るためにオー バーラップを長くとることが行なわれている。しかし、低速回転時においては当 オーバーラップを長くとることが、吹き返しをまねき、出力が充分得られない。 反対にリードバルブはあまり高速に於てはバルブの追従性が悪くなって、性能上 好ましくない。本考案は、両者の優れた点を合わせ持つもので、用いるリードバ ルブは、その硬さを低く柔らかめのもので低速域のみで最も好ましい出力を得る ようにする。
【0009】 本考案の実施例1に於ける、エンジンの作動としては、混合気の爆発によるピ ストン3の上下運動が連接棒4を介してクランク軸5の回転運動となり、その回 転がクランク軸傘歯車25、中間傘歯車26を経てバルブ駆動傘歯車12、バル ブ軸13に取り付けられたロータリディスクバルブ10を回転させて一次圧縮室 への吸気タイミングを規制している場合と、エンジン低速時にはリードバルブ1 8によってクランク室圧力に追従して規制している場合がある。エンジンが低速 から高速にある一定回転数以上になると、制御弁24が自動で開く、または手で 開けることによってバルブストッパ19の背面にある負圧室22に負圧が導入さ れるのでストッパ開口部21にリードバルブ18が吸着されるので全開状態で保 持されることになる。 尚、本実施例ではリードバルブ18を高速時に於て全開 で保持する負圧を気化器8から導入しているが、その他の負圧箇所または別体の 真空ポンプ等の装置から導入することも考えられる。
【0010】 また、本考案の実施例2に於ける、エンジンの作動としては、エンジンが一定 回転数以上に達するとリードバルブ18はリードバルブシート17とストッパ1 9と共にバルブ回転軸28を中心として回動し、リードバルブ収納窪み27に、 その全体が収納されるので吸気通路壁に埋没することとなる。 従って、エンジ ンが一定回転数以上の時は吸気通路9には障害となるものは何もなく、直接ロー タリディスクバルブ10のみの作用となる。 また、回転軸28はエンジン回転数に連動したリンクやワイヤー機構に連結して いて、回転センサーでもって作動回転数を捕らえ、リードバルブシート17の開 閉作動をする。
【0011】 図4は、各種のエンジンのバルブタイミングダイアグラムで各エンジンに於ける バルブの開閉状態を示し、全般にピストンが下死点(BDC)から上死点(TD C)に向かう上昇工程時に開いているが、詳しくは低速型はLOで開き、LCで 閉じる。標準(中速)型はSOで開き、SCで閉じる。そして高速型はHOで開 き、HCで閉じる。ROは本考案のリードバルブが開き、RCは本考案のリード バルブが閉じることを示している。本考案は高速ではロータリディスクバルブが 作動し、中速から低速ではリードバルブが作動するが、この中低速に於ては図で 明らかなように、バルブの開く時期がBだけ遅く、閉じる時期をAだけ早めてい るので吸入ガスの吹き返しを防ぐことができる。これら両者のバルブ開閉時期を エンジンの所定の回転数を境として選択切り換えをすることである。 図5は図4に対応する出力線図で、低速型はL、標準(中速)型はS、高速型 はH、本考案を用いたエンジンはZで示している。図5に於て、Sは従来のロー タリディスクバルブの標準的エンジン出力線図で、高速での出力が今一つ充分で はないが、低速でも使用に耐えうる出力を維持しているので一般的に多く用いら れている。Hは高速主体型エンジン出力線図で、Sよりもロータリディスクバル ブの開くタイミングを早めて開放時間を広げた極めて高速向としたものであるが 、反面、低速に於ては急激な出力低下を招くのでこの状態では実際に使用するこ とが困難である。そしてLはロータリディスクバルブの開くタイミングを遅らせ て開放時間を狭めた吹き返しのない低速主体型エンジン出力線図で、これでは高 速での出力が不十分となってしまう。Zは本考案による理想的なエンジン出力線 図である。即ち中低速に於ては、リードバルブが作動することによってバルブの 開くタイミングを遅らせ早く閉じることによって低速主体型エンジン出力状態と なり高速では実施例1のようにリードバルブは全開になったまま保持されていた り、実施例2のようにリードバルブはバルブシートと共に、その全てを吸気通路 壁に埋没してしまい、ロータリディスクバルブのみがが作動するので高速での出 力が得られ高速主体型のエンジン出力が連続して得られることになる。これらの 低速型と高速型の出力線図は回転数Pにおいて出力値が入れ代わることになり、 この回転数においてリードバルブの作動を止めてロータリディスクバルブのみの 作動に切り換えることである。 従ってこれらの線図で示すように、本考案の吸気装置を設けたエンジンは低速 での充分な安定した高出力を得ると共に、高速でも、より一層の高出力を得るこ とができ、全回転数にわたって高性能な優れたエンジンとすることができる。
【0012】
【考案の効果】
本考案によれば、以下のような優れた効果が得られる。
【0013】 (1)低速での混合気の吸入効率を高め、エンジン出力を向上することができる 。 (2)低速での安定した高出力を得ると共に、高速でも、より一層の高出力を得 ることができる故、全体的に優れたエンジン性能を得ることができる。 (3)ロータリディスクバルブをクランクシャフトの横側から離すことによって エンジンの幅寸法を小さくできる。
【0014】 請求項2によれば、 (4)高速でのリードバルブ全開放の保持を負圧よってストッパに吸着している ので、複雑な保持装置が不要で故障し難く、且つコストも安くできる。
【0015】 請求項3によれば、 (5)高速でのリードバルブ全体が吸気通路壁に埋没するので、吸気通路内に障 害物がなくなり、ロータリディスクバルブでの出力を最大限に得ることができる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本考案の実施例1を示す横断面図である。
【図2】は、図1に於けるリードバルブまわりの拡大断
面図である。
【図3】は、本考案の実施例2を示す横断面図である。
【図4】は、各エンジンのバルブ開閉状態の説明図であ
る。
【図5】は、各エンジンの出力線図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 冷却水ジャケット 3 ピストン 4 連接棒 5 クランク軸 6 クランクケース 7 一次圧縮室 8 気化器 9 吸気通路 10 ロータリディスクバルブ 11 バルブカバー 12 バルブ駆動傘歯車 13 バルブ軸 14 オイルシール 15 クランクウエーブ 16 吸気口 17 リードバルブシート 18 リードバルブ 19 ストッパ 20 固定ネジ 21 ストッパ開口部 22 負圧室 23 通路 24 制御弁 25 クランク軸傘歯車 26 中間傘歯車 27 リードバルブ埋没窪み 28 バルブシート回転軸

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータリディスクバルブを備えた、2サ
    イクルエンジンの吸気装置において、一箇所の吸気通路
    上に於ける、ロータリディスクバルブ10に至る前の吸
    気通路や、当該ロータリディスクバルブ10を通過した
    吸気通路またはクランク室にリードバルブ18を介装し
    て設けたことを特徴とする2サイクルエンジンの吸気装
    置。
  2. 【請求項2】 リードバルブシート17をロータリディ
    スクバルブ10を通過した吸気通路またはクランク室に
    設け、リードバルブ18を規制するストッパ19のリー
    ドバルブ18が全開時、接面箇所にストッパ開口部21
    を設け、当該ストッパ開口部21の背面に燃焼ガスの吸
    気通路や気化器または真空ポンプに連通する負圧室22
    を設け、エンジンが一定回転数以上になると当該負圧室
    22に導入される負圧によってリードバルブ18を全開
    状態に保持するようにしたことを特徴とする請求項1の
    2サイクルエンジンの吸気装置。
  3. 【請求項3】 リードバルブ18を有するリードバルブ
    シート17をロータリディスクバルブ10に至る前の吸
    気通路に設け、エンジンが一定回転以上に達する高速時
    には当該リードバルブ18を有するリードバルブシート
    17が吸気通路壁に埋没するようにして設けたことを特
    徴とする請求項1の2サイクルエンジンの吸気装置。
JP1996003325U 1996-03-19 1996-03-19 2サイクルエンジンの吸気装置 Expired - Lifetime JP3029153U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996003325U JP3029153U (ja) 1996-03-19 1996-03-19 2サイクルエンジンの吸気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996003325U JP3029153U (ja) 1996-03-19 1996-03-19 2サイクルエンジンの吸気装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3029153U true JP3029153U (ja) 1996-09-27

Family

ID=43164199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1996003325U Expired - Lifetime JP3029153U (ja) 1996-03-19 1996-03-19 2サイクルエンジンの吸気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3029153U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0787252B1 (en) A dual piston internal combustion engine
JPH0893484A (ja) 4サイクルエンジン
JP3029153U (ja) 2サイクルエンジンの吸気装置
JP3261328B2 (ja) 可変サイクル式内燃機関
JPH1018842A (ja) 火花点火式2ストローク内燃機関の排気制御装置
JPH0378526A (ja) 2ストローク内燃機関
JPS6235024A (ja) 2サイクルエンジン
JP3498445B2 (ja) 内燃機関の吸気制御装置
JPS6235019A (ja) 2サイクルエンジンの吸気装置
JPH0788776B2 (ja) 2サイクル内燃機関
JPH0247570B2 (ja)
JP3849813B2 (ja) 火花点火式2ストローク内燃機関の排気制御装置
JPH059610B2 (ja)
JPH0378528A (ja) 2ストローク内燃機関
JPS623121A (ja) 2サイクルエンジン
JPS5932618A (ja) 4サイクル機関
JPH07293255A (ja) エンジンの吸気構造
JPS603318Y2 (ja) 2サイクルエンジン
JPS6131145Y2 (ja)
JPS5833224Y2 (ja) 2サイクルエンジンの吹き返し防止装置
JPS6368719A (ja) 2サイクルエンジン
JPH04365930A (ja) 2段掃気口を有する2サイクルユニフロー掃気機関
JPS6220625A (ja) エンジンの吸気装置
JP2599047B2 (ja) 内燃機関の吸気装置
JPH10280921A (ja) 四サイクルエンジンのロータリー式バルブ開閉装置。