JP3498445B2 - 内燃機関の吸気制御装置 - Google Patents

内燃機関の吸気制御装置

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JP3498445B2
JP3498445B2 JP27137495A JP27137495A JP3498445B2 JP 3498445 B2 JP3498445 B2 JP 3498445B2 JP 27137495 A JP27137495 A JP 27137495A JP 27137495 A JP27137495 A JP 27137495A JP 3498445 B2 JP3498445 B2 JP 3498445B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関の吸気
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポンピング損失の低減、吸気
の吹き返し防止や燃焼ガスの逆流防止等を目的として、
内燃機関の各気筒の吸気通路毎に吸気制御弁を設け、気
筒毎又はサイクル毎に吸気を制御する装置が提案されて
いる(例えば、特開平4−86326号公報,特開平7
−71277号公報)。かかる装置では、高速揺動する
吸気弁の応答性が速い程、又は吸気制御弁の閉弁状態で
の空気の洩れ量が少ない程、ポンピング損失の低減によ
る燃費向上や、吸気の吹き返し防止及び燃焼ガスの逆流
防止によるトルク向上といった効果が高められる。
【0003】また、吸気制御弁を高速揺動させるには、
吸気制御弁とハウジングの内周とを非接触とし、また一
方で、吸気制御弁の閉弁状態での空気の洩れ量を少なく
するには、吸気制御弁の外周とハウジングの内周との間
のクリアランスをできる限り小さくするのが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来よ
り提案されている吸気制御装置においては、吸気制御弁
の外周とハウジングの内周との間のクリアランスに、P
CV(ポジティブクランクケースベンチレーション)バ
ルブを介してクランクケース内から還流されたエンジン
オイルやその他デポジット等が堆積すると、吸気制御弁
の作動特性が悪化するという問題を招く。
【0005】特に、ハウジングの内周面に吸気制御弁の
回動軸を中心とする円弧状の吸気制御弁閉鎖域(不感
帯)を設けた場合には、同閉鎖域に前記オイルやデポジ
ットが堆積し易く、上記不都合を招くおそれがあった。
より具体的には、図15に示すように、多気筒内燃機関
41のインテークマニホールド42には、吸気通路43
aを有するバルブハウジング43が連結され、同バルブ
ハウジング43内には吸気制御弁44が配設されてい
る。バルブハウジング43には凹状の吸気制御弁閉鎖域
(不感帯)45が設けられ、この吸気制御弁閉鎖域45
では、図の角度θ’で表す範囲内で吸気制御弁44が閉
弁状態で維持される。この場合、吸気制御弁閉鎖域45
にオイルやデポジットが侵入すると、吸気制御弁45の
作動不良を招くおそれがあった。
【0006】この発明は、上記問題に着目してなされた
ものであって、その目的とするところは、良好なる吸気
制御弁の作動特性を常に維持することができる内燃機関
の吸気制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明では、吸気制御弁の弁体が所
定範囲で閉鎖状態となるように、吸気制御弁の回動軸を
中心とする円弧状の吸気制御弁閉鎖域を吸気通路の内周
面に設ける一方、前記吸気制御弁閉鎖域よりも下流側に
おいて該閉鎖域の底部(最深部)から気筒の燃焼室に通
じる吸気通路を、水平面よりも下方を向くように連設し
た。かかる場合、例えば凹状に形成された吸気制御弁閉
鎖域にオイルやデポジット等が侵入しても、当該オイル
やデポジットは前記閉鎖域の燃焼室に通じる底部及びそ
れに連設された吸気通路を通って燃焼室側に送り出され
る。そのため、吸気制御弁の作動特性を常に良好に維持
することができる。また、前記オイルやデポジット等に
よる吸気制御弁の作動抵抗が低減されるため、吸気制御
弁の駆動源としてのモータトルクを軽減でき、モータ体
格の大型化を防ぐことができる。
【0008】上記作用及び効果は、請求項2に記載した
ように、内燃機関の燃焼室に向かう程、閉鎖域の底部
下方に傾斜させることで、より簡易的な構成によって前
記吸気制御弁閉鎖域からオイルやデポジット等を排出で
きる。つまり、吸気通路が水平方向に設けられている
と、吸気制御弁閉鎖域の底部にオイルやデポジット等が
堆積し易くなるが(図15参照)、この閉鎖域の底部
傾斜させることにより吸気制御弁閉鎖域の底部が当該閉
鎖域の燃焼室側の縁部となり、その底部の縁部及び吸気
通路を介して堆積物が燃焼室側に排出される。
【0009】
【0010】一方、請求項に記載の発明では、吸気制
御弁の回動軸を略水平方向に配設すると共に、吸気制御
弁閉鎖域を吸気通路の上面及び下面に設けている。つま
り、吸気制御弁の回動軸を上下方向に配設した場合に
は、下側に位置する回動軸の周囲に前記オイルやデポジ
ットが侵入して吸気制御弁の作動特性が悪化することが
考えられるが、上記請求項4の構成によれば、回動軸の
周囲にオイルやデポジットが侵入することはない。その
結果、回動軸の回動動作に支障を来すことはなく、上述
した請求項1又は請求項2の如く吸気制御弁の作動特性
が良好に維持される。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、この発明をダブルオーバーヘ
ッドカムシャフト(DOHC)4カム方式の直列4気筒
ガソリン内燃機関(以下、エンジンという)の制御シス
テムに具体化した第1の実施形態を図面に従って説明す
る。
【0012】図1は、本実施形態における吸気制御シス
テムの概略を示す構成図であり、図2は、エンジン1の
一気筒についてその詳細な構成を示す断面図である。図
1,図2において、エンジン1は4個の気筒S1〜S4
を備え、各気筒S1〜S4には高速適合カム2A,2B
によって開閉されるインテークバルブ3及びエキゾース
トバルブ4が配設されている。また、各気筒S1〜S4
には、インテークバルブ3、エキゾーストバルブ4、シ
リンダ5、シリンダヘッド6及びピストン7による区画
される燃焼室8が設けられている。
【0013】ここで、図6に示すように、インテークバ
ルブ3及びエキゾーストバルブ4は1気筒に対して2個
ずつ設けられている。また、図7はシリンダヘッド6に
おける吸気ポート6aの断面形状を示す図であり、図7
(a)は図6のA−A線断面を、図7(b)は図6のB
−B線断面を、図7(c)は図6のC−C線断面を示
す。同図に示すように、吸気ポート6aの断面形状は、
インテークバルブ3における吸気抵抗を軽減させるべく
楕円状に形成されている。
【0014】また、図1,図2において、エンジン1の
吸気側にはインテークマニホールド9が接続され、同イ
ンテークマニホールド9の集合部10よりも上流側に
は、図示しないアクセルペダルの踏み込み操作量に応じ
て開閉動作するスロットルバルブ11が配設されている
(スロットルバルブ11は電子制御されるリンクレス式
でも可)。スロットルバルブ11の開度は、スロットル
ポジションセンサ21により検出されるようになってい
る。
【0015】インテークマニホールド9の集合部10か
ら各気筒S1〜S4に分岐する吸気分岐管12には、吸
気ポート6aと同様に楕円状の吸気通路13aを有する
バルブハウジング13が連結されており、同バルブハウ
ジング13には円形弁板型の吸気制御弁14が配設され
ている。吸気制御弁14は電磁コイルを有するモータ1
5のON(通電)又はOFF(非通電)状態に応じて動
作し、前記吸気通路13aを開放又は閉鎖する。かかる
場合、図2はエンジン1を車両に搭載した実際の状態を
示しており、同図に示すように、インテークマニホール
ド9は上流側に向かって上方に傾けて配置され、同様に
バルブハウジング13も上流側に向かって上方に傾けて
配置されている。
【0016】ここで、吸気制御弁14の詳細な構成を説
明する。図2において、吸気制御弁14は紙面に直交す
る方向、即ち水平方向に延びる回動軸16と、同回動軸
16に取り付けられた弁体17とを有する。また、図3
(図2のIII −III 線断面図),図4に示すように、弁
体17は、左右一対の円板部17a,17bと、両円板
部17a,17bの間に一体形成された弁板部17cと
からなり、円板部17aの外側には回動軸16と同軸上
に延びる軸支部18が形成されている。弁板部17c
は、楕円状の吸気通路13aに合わせた形状を有し、吸
気制御弁14の径方向の寸法よりも軸方向の寸法の方が
大きくなるように構成されている。
【0017】さらに、弁体17の一端である軸支部18
はベアリング19にて回動自在に支持され、他端はモー
タ15に連結されている。なお、弁体17を回動可能に
収容する吸気制御弁取付部25は円筒状をなし、当該取
付部25の開口端(図3の右端)から弁体17が組み付
けられている。そして、弁体17の回動時において、弁
体17の円板部17a,17bと吸気制御弁取付部25
の内周面とは常に僅かなクリアランスを保持する。
【0018】図5はバルブハウジング13及び吸気制御
弁14を拡大して示す断面図である。なお、図中、実線
は吸気制御弁14の全開状態を示し、二点鎖線は吸気制
御弁14の全閉状態を示す。同図において、ハウジング
13の吸気通路13aの途中には、回動軸16を中心と
する所定角度θの範囲において吸気制御弁14の弁体1
7を閉弁状態で維持するための円弧状の”吸気制御弁閉
鎖域”が設けられている(以下、この吸気制御弁閉鎖域
を吸気制御弁14の不感帯20と称する)。つまり、不
感帯20においては、吸気通路13aの内壁と弁体17
の弁板部17cとの間で僅かなクリアランスが維持さ
れ、この不感帯の範囲内では弁体17がある程度オーバ
ーシュート又はアンダーシュートしても同弁体17の閉
弁状態が確保できる。
【0019】なお、前記弁体17の外径は、同弁体17
の回動軸中心に回転させながら加工される。また、前記
吸気制御弁取付部25の円筒形状は、回転刃具の一方向
の切削加工により加工される。かかる場合、弁体17及
び吸気制御弁取付部25は容易に且つ精度良く加工する
ことができ、弁体17の外周とバルブハウジング13
(吸気制御弁取付部25)の内周とは、非接触で且つ最
小限のクリアランスを保つことができる。つまり、吸気
制御弁14の閉弁状態における空気の洩れ量は最小限に
維持される。
【0020】一方、図1において、電子制御装置(以
下、ECUという)30は、周知のCPU31,ROM
32,RAM33,入出力部34等からなるマイクロコ
ンピュータを中心に構成され、同ECU30には、前記
スロットルポジションセンサ21の検出信号の他に、気
筒判別センサ22及び回転数センサ23の検出信号が入
力される。ここで、気筒判別センサ22は、エンジン1
の運転に伴って例えば特定気筒の圧縮TDCで1つのパ
ルス信号を出力する。また、回転数センサ23は、エン
ジン1の運転に伴って所定のクランク角度毎(例えば3
0°CA毎)にパルス信号を出力する。そして、ECU
30は、各種センサの検出信号に基づいて、各気筒S1
〜S4の吸気行程における所定のタイミングで前記モー
タ15を駆動させる。即ち、吸気制御弁14を開動作さ
せて、吸気分岐管13を開放させる。
【0021】詳しくは、上記制御システムにおいて、E
CU30は、以下の如く吸気制御弁14の開閉動作を制
御する。つまり、ECU30は、各気筒S1〜S4の吸
入行程に同期して気筒毎の吸気制御弁14を独立して開
閉動作させる。かかる場合、吸気制御弁14の開弁時期
は、例えばエンジン回転数に基づいて決定され、同回転
数が高くなる程、進角側に設定される。また、吸気制御
弁14は、インテークバルブ3が開弁している期間中は
開弁するように制御されるが、例えば低負荷時には閉弁
のタイミングが早まるように閉弁時期が変更される。
【0022】以上詳述した本実施形態によれば、以下に
示す特有の効果が得られる。つまり、本実施形態では、
吸気制御弁14の弁体17が所定範囲で閉鎖状態となる
ように、不感帯20(吸気制御弁閉鎖域)をバルブハウ
ジング13の吸気通路13aの内周面に設ける一方、燃
焼室8に向かう程、吸気通路13aが下方に傾斜するよ
うに構成した。そのため、不感帯20の底部から各気筒
の燃焼室8に通じる吸気通路13aが水平面よりも下方
を向き、不感帯20にオイルやデポジット等が侵入して
も、当該オイルやデポジットは不感帯20の燃焼室8に
通じる縁部から吸気通路13aを通って燃焼室8側に送
り出される。その結果、吸気制御弁14の作動不良を招
く要因が取り除かれ、同吸気制御弁14の作動特性を常
に良好に維持することができる。
【0023】また、前記オイルやデポジット等による吸
気制御弁14の作動抵抗が低減されるため、吸気制御弁
14の駆動源としてのモータトルクを軽減でき、モータ
体格の大型化を防ぐことができる。
【0024】また、本実施形態では、吸気制御弁14
(弁体17)の回動軸16を略水平方向に配設すると共
に、バルブハウジング13の吸気通路13aの上面及び
下面に不感帯20を設けた。そのため、回動軸16の周
囲にオイルやデポジットが堆積することはなく、回動軸
16の回動不良による吸気制御弁14の作動特性の悪化
が回避できる。
【0025】さらに、本実施形態では、弁体17を楕円
状の吸気通路13aに合わせた形状とすべく、吸気制御
弁14の径方向よりも軸方向の方が大きくなるように弁
板部17cを構成した。そのため、弁体17のイナーシ
ャ(慣性モーメント)が低減され、モータ15による弁
体17の応答性を向上させることができる。また、この
ことからもモータ15の小型化を可能にすることができ
る。
【0026】(第2の実施形態)以下、第2の実施形態
について上記第1の実施形態との相違点を中心に説明す
る。つまり、上記第1の実施形態では、上流側が上を向
くようにインテークマニホールド9の吸気分岐管12を
傾斜させて配置し、それと同様に傾斜状態でバルブハウ
ジング13を吸気分岐管12に連結していたが、本実施
形態ではバルブハウジング13を水平に配置する。以
下、その詳細を図8及び図9を用いて説明する。図8に
おいて、バルブハウジング13は、シリンダヘッド6の
吸気ポート6aとインテークマニホールド9の吸気分岐
管12との間において水平に設けられている。かかる場
合、バルブハウジング13の吸気通路13aも水平にな
っている。
【0027】また、バルブハウジング13及び吸気制御
弁14を拡大して示す図9において、吸気通路13aに
は上記実施形態と同様に、所定角度θの範囲で不感帯2
0が設けられている。つまり、角度θで表す範囲内で吸
気制御弁14は全閉状態を維持することができる。な
お、図中、実線は吸気制御弁14の全開状態を示し、二
点鎖線は吸気制御弁14の全閉状態を示す。また、吸気
通路13aには、不感帯20の上流側と下流側とで所定
寸法D1の段差が設けられており、不感帯20の底部と
同不感帯20の下流側の吸気通路13aとは同じ高さで
連設されている。
【0028】かかる実施形態によれば、不感帯20の底
部から各気筒の燃焼室8に通じる吸気通路13aが、水
平方向を向くことになる。そのため、不感帯20にオイ
ルやデポジット等が侵入しても、当該オイルやデポジッ
トは不感帯20の段差によって下流側に送り出されると
共に、不感帯20の底部から吸気通路13aを通って燃
焼室側に排出される。その結果、不感帯20にオイルや
デポジット等が堆積することはなく、吸気制御弁の作動
特性を常に良好に維持することができる。また、前記第
1の実施形態と同様に、多大なモータトルクが不要とな
りモータ体格の大型化を防止することができる。
【0029】一方で、図10〜図14は、上記第2の実
施形態の一部構成を変更した他の実施形態を示す断面図
である。図10に示す実施形態では、不感帯20の底部
に連続して傾斜面36が設けられており、これにより、
吸気通路13aの下面には、不感帯20の上流側と下流
側とで所定寸法D2の段差が形成されている(但し、D
2>D1)。この場合、不感帯20に侵入したオイルや
デポジット等が傾斜面36に沿って流れ落ち、同オイル
やデポジット等がより確実に排出できる。
【0030】また、図11に示す実施形態において、吸
気通路13aには、不感帯20の上流側と下流側とで所
定寸法D1の段差が設けられると共に(前記図9と同
様)、下流側の吸気通路13aを所定の角度δで傾斜さ
せている。この場合、不感帯20よりも下流側の吸気通
路13aを通って、前記オイルやデポジット等が確実に
燃焼室側に排出される。
【0031】さらに、図12に示す実施形態において、
吸気通路13aには、不感帯20の上流側と下流側とで
所定寸法D1の段差が設けられると共に(前記図9と同
様)、バルブハウジング13には、不感帯20の底部と
燃焼室8等の負圧源とを連通するための負圧通路37が
設けられている。具体的には、負圧通路37には燃焼室
8の吸気行程でのみ負圧が作用し、この負圧の作用によ
り不感帯20に堆積したオイル等が排出される。
【0032】また、図13に示す実施形態では、不感帯
20の上流側と下流側とで吸気通路13aの段差はな
く、不感帯20の底部に負圧通路37が設けられてい
る。この負圧通路37は、不感帯20の底部と燃焼室8
等の負圧源とを連通し、上記図12と同様に負圧の作用
により不感帯20に堆積したオイル等が排出される。
【0033】図14に示す実施形態では、バルブハウジ
ング13に排出管38が分岐して設けられ、同排出管3
8には不感帯20の底部に連通する負圧通路39が形成
されている。負圧通路39は、不感帯20の底部と燃焼
室8等の負圧源とを連通し、上記図12,13と同様に
負圧の作用により不感帯20に堆積したオイル等が排出
される。
【0034】なお、上記図12〜図14で示した負圧通
路37,39には、燃焼室8以外の負圧源から負圧を作
用させるようにしてもよい。以上記載したように、図1
0〜図14の実施形態においても、良好なる吸気制御弁
14の作動特性を常に維持して本発明の目的を達成する
ことができる。また、第1,第2の実施形態と同様に、
吸気制御弁14の作動抵抗が低減でき、モータ体格の大
型化を防ぐことができる。
【0035】さらに、本発明は、上記各実施形態の他に
も次の様態にて具体化することができる。 (1)上記実施形態では、本発明を直列4気筒エンジン
に適用したが、直列6気筒エンジン、V型6気筒エンジ
ン、直列8気筒エンジン、V型8気筒エンジン等、他の
多気筒エンジンに適用してもよい。
【0036】(2)上記実施形態では、各気筒の吸気制
御弁毎にDCモータを配設し、個々の吸気制御弁につい
て独立して開閉制御する構成を採ったが、多数気筒の吸
気制御弁についてその回動軸を共用し、多数の吸気制御
弁を同時に開閉制御する構成としてもよい。かかる場
合、複数気筒の吸気制御弁が開放されたとしても、イン
テークバルブが開放されている気筒に対してのみ吸気が
行われる。
【0037】(3)吸気制御弁14の弁体17の形状を
変更してもよい。上記実施形態の弁板17は回動軸16
の周囲に円柱状の凸部を有していたが、この凸部をなく
し、弁板17を平板状に形成してもよい。その他、弁板
17の断面(軸方向に直交する断面)を菱形状に形成し
たり、弁板17の外径付近で薄肉にする等、任意に変更
してもよい。また、上記実施形態では、弁体17を円形
弁板型で構成していたが(図4参照)、円板状の弁板に
変更してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】吸気制御システムの概略を示す構成図。
【図2】エンジン及びその周辺部の構成を示す断面図。
【図3】図2のIII −III 線断面図。
【図4】弁体の形状を示す斜視図。
【図5】バルブハウジング及び吸気制御弁を拡大して示
す断面図。
【図6】シリンダヘッド部分の構成を説明するための平
断面図。
【図7】吸気ポートの形状を示す断面図。
【図8】第2の実施形態におけるエンジン及びその周辺
部の構成を示す断面図。
【図9】第2の実施形態におけるバルブハウジング及び
吸気制御弁を拡大して示す断面図。
【図10】他の実施形態におけるバルブハウジング及び
吸気制御弁を拡大して示す断面図。
【図11】他の実施形態におけるバルブハウジング及び
吸気制御弁を拡大して示す断面図。
【図12】他の実施形態におけるバルブハウジング及び
吸気制御弁を拡大して示す断面図。
【図13】他の実施形態におけるバルブハウジング及び
吸気制御弁を拡大して示す断面図。
【図14】他の実施形態におけるバルブハウジング及び
吸気制御弁を拡大して示す断面図。
【図15】従来技術を説明するためのエンジン及びその
周辺部の構成を示す断面図。
【符号の説明】
1…エンジン(4気筒ガソリン内燃機関)、8…燃焼
室、13a…吸気通路、14…吸気制御弁、16…回動
軸、17…弁体、20…吸気制御弁閉鎖域としての不感
帯、37,39…負圧通路。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の気筒に連通する吸気通路に配設
    され、回動軸を中心とする弁体の回動動作によって当該
    吸気通路を閉鎖又は開放状態に制御する吸気制御弁を備
    えた内燃機関の吸気制御装置において、 前記吸気制御弁の弁体が所定範囲で閉鎖状態となるよう
    に、前記回動軸を中心とする円弧状の吸気制御弁閉鎖域
    を前記吸気通路の内周面に設ける一方、前記吸気制御弁
    閉鎖域よりも下流側において該閉鎖域の底部から前記気
    筒の燃焼室に通じる吸気通路を、水平面よりも下方を向
    くように連設したことを特徴とする内燃機関の吸気制御
    装置。
  2. 【請求項2】内燃機関の気筒に連通する吸気通路に配設
    され、回動軸を中心とする弁体の回動動作によって当該
    吸気通路を閉鎖又は開放状態に制御する吸気制御弁を備
    えた内燃機関の吸気制御装置において、 前記吸気制御弁の弁体が所定範囲で閉鎖状態となるよう
    に、前記回動軸を中心とする円弧状の吸気制御弁閉鎖域
    を前記吸気通路の内周面に設ける一方、前記吸気制御弁
    閉鎖域よりも下流側において該閉鎖域の底部から前記気
    筒の燃焼室に通じる吸気通路を、水平面若しくは水平面
    よりも下方を向くように連設し、 前記内燃機関の燃焼室に向かう程、前記閉鎖域の底部
    下方に傾斜させたことを特徴とする内燃機関の吸気制御
    装置。
  3. 【請求項3】前記回動軸を略水平方向に配設すると共
    に、前記吸気制御弁閉鎖域を吸気通路の上面及び下面に
    設けた請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の吸気制
    御装置
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