JPH0893484A - 4サイクルエンジン - Google Patents

4サイクルエンジン

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JPH0893484A
JPH0893484A JP6254796A JP25479694A JPH0893484A JP H0893484 A JPH0893484 A JP H0893484A JP 6254796 A JP6254796 A JP 6254796A JP 25479694 A JP25479694 A JP 25479694A JP H0893484 A JPH0893484 A JP H0893484A
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valve
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passage
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Atsushi Tagami
淳 田上
Shunzo Fujiwara
俊三 藤原
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    • F02M25/00Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新気の吹き返しを防いで中・低速トルクの低
下を防止するために吸気通路の途中にリードバルブを設
置した4サイクルエンジンにおいて、高速運転時に吸気
通路内でリードバルブが吸気の抵抗となることによって
生じる充填効率の悪化を防止して、最大出力の向上を図
る吸気バルブの閉じる時期を遅らせると共に吸気通路内
にリードバルブを設置した4サイクルエンジンにおい
て、その運転全域での出力の向上を図りながら燃費も改
善する。 【構成】 4サイクルエンジンにおいて、吸気通路7の
途中にリードバルブ14を設置すると共に、リードバル
ブ14より下流の吸気通路7を、クランクケース5また
はクランクケース5とは別に独立して設置されている吹
き返しガスを溜めるチャンバー17の何れか一方と、切
換バルブ16を介して切り換え可能に連通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸気通路内にリードバ
ルブが設置された4サイクルエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】クランクシャフトに連動して回転するカ
ムシャフトによって直接あるいはロッカーアームを介し
て往復動される吸・排気バルブにより、設定された一定
のバルブタイミングで吸・排気通路が開閉される4サイ
クルエンジンにおいて、吸気バルブの閉じるバルブタイ
ミングは、従来一般的には、吸気の慣性が弱い中・低速
運転時での吹き返しを防止できるタイミングに、すなわ
ち、ピストンが上昇する前あるいは上昇し始めてから早
い時期に、吸気バルブを閉じるように設定されている。
【0003】ところが、上記のような従来一般的な4サ
イクルエンジンでは、吸気の慣性が強い高速運転時に吸
気の慣性を有効に利用することができないため、高速運
転域で充填効率を上げて高出力化を図ると共に、中・低
速運転域で吹き返しを防いでトルクの向上を図るため
に、吸気バルブの閉じる時期を(例えばピストン下死点
後60〜70°にまで)遅らせ、吸気通路内に一方向弁
であるリードバルブを設置するということが考えられて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、4サイクル
エンジンでは、一般的に爆発行程での膨張比(ピストン
上死点から排気バルブ開までの行程容積比、即ち、排気
バルブ開時の燃焼室容積をピストン上死点時の燃焼室容
積で割った値)が高いほど熱効率が高く燃費が良いので
あるが(高すぎると燃焼圧過大でエンジンの破損につな
がる)、膨張比を高くするために圧縮行程での圧縮比
(吸気バルブ閉からピストン上死点までの行程容積比、
即ち、吸気バルブ閉時の燃焼室容積をピストン上死点時
の燃焼室容積で割った値)を高くすると、圧縮時の混合
気の温度上昇が大きくなりすぎてノッキングを起こしや
すくなる。
【0005】そこで、吸気バルブの閉じる時期を通常
(ピストン下死点後約30°ぐらい)よりも遅らせる
(ピストン下死点後60〜70°とする)ことによっ
て、圧縮比を低くしてノッキングを防止すると共に、高
速運転域での吸気の慣性を利用して新気を過給すること
により、高速運転域での充填効率を上げて高出力化が図
られる。
【0006】その場合、高速運転域では、吸気バルブが
閉じる前にピストンの上昇が始まっても、吸気の慣性に
よってシリンダ内からの新気の吹き返しは起きないが、
吸気の流入が弱い中・低速運転域では新気の吹き返しが
起きるため、この吹き返しを防いで中・低速運転域での
トルクの低下を防止するために、吸気通路内に一方向弁
であるリードバルブが設置されることとなる。
【0007】ところが、上記のように吸気通路内にリー
ドバルブを設置することによって、吹き返しを防止して
中・低速トルクを向上させることはできても、高速運転
時の最大出力については、吸気通路内でリードバルブが
吸気の抵抗となるため、当初の狙い通りに充填効率を上
げて高出力化させることが困難となってくる。
【0008】本発明は、上記のような従来の4サイクル
エンジンにおける不都合を解消することを目的としたも
ので、具体的には、新気の吹き返しを防いで中・低速ト
ルクの低下を防止するために吸気通路の途中にリードバ
ルブを設置した4サイクルエンジンにおいて、高速運転
時に吸気通路内でリードバルブが吸気の抵抗となること
によって生じる充填効率の悪化を防止して、最大出力の
向上を図ることができる4サイクルエンジンを提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決しかつ目的を達成するために、上記の請求項1に記
載したように、4サイクルエンジンにおいて、吸気通路
の途中にリードバルブが設置されていると共に、リード
バルブより下流の吸気通路が、吹き返しガスを溜めるチ
ャンバーと連通されていることを特徴とするものであ
る。
【0010】また、上記の請求項2に記載したように、
4サイクルエンジンにおいて、吸気通路の途中にリード
バルブが設置されていると共に、リードバルブより下流
の吸気通路が、クランクケースと連通されていることを
特徴とするものである。
【0011】また、上記の請求項3に記載したように、
4サイクルエンジンにおいて、吸気通路の途中にリード
バルブが設置されていると共に、リードバルブより下流
の吸気通路が、クランクケースまたはクランクケースと
は別に独立して設置されている吹き返しガスを溜めるチ
ャンバーの何れか一方と、切換バルブを介して切り換え
可能に連通されていることを特徴とすることを特徴とす
るものである。
【0012】さらに、上記の請求項4に記載したよう
に、上記の請求項1乃至3に記載した4サイクルエンジ
ンにおいて、吸気バルブの閉じる時期が、ピストン下死
点を40°以上過ぎる時点にまで遅らされて設定されて
いることを特徴とするものである。
【0013】
【作 用】上記の請求項1に記載したような構成によれ
ば、高速運転時には、吸気バルブが閉じても吸気の慣性
力は維持されており、閉じられた吸気バルブの上流近傍
の新気の圧力が上昇して、この新気が吹き返しガスとし
て吸気上流側に逆流しようとするが、リードバルブによ
ってこの逆流がせき止められ、新気の吹き返しガスはチ
ャンバー内に溜められ、次の吸気バルブの開時にシリン
ダ内に送り込まれて、結果的にはシリンダ内に新気が余
計に供給されることとなる。
【0014】また、上記の請求項2に記載したような構
成によれば、高速運転時にクランクケースが吹き返しガ
スを溜めるチャンバーとして機能すると共に、吸気行程
後のピストンの上死点方向への移動により、新気の吹き
返しガスに加えてリードバルブ上流の吸気通路内の新気
をも取り込むこととなり、次の吸気行程時のピストンの
下死点方向への移動により、それらの新気が高い圧力で
シリンダ内に送り込まれる。
【0015】また、上記の請求項3に記載したような構
成によれば、吸気の慣性の強い高速運転時には、切換バ
ルブにより吸気通路とチャンバーを連通させて、上記の
ようにチャンバーを利用して充填効率を高め、吸気の慣
性の弱い中・低速運転時には、切換バルブにより吸気通
路とクランクケースを連通させて、クランクケースのピ
ストンの移動に伴う脈動を利用して充填効率を高めるこ
とができる。
【0016】さらに、上記の請求項1乃至3に記載した
4サイクルエンジンにおいて、上記の請求項4に記載し
たように、吸気バルブの閉じる時期を遅らせることによ
り、高速運転時には、膨張比を高く設定しても圧縮比は
低く設定されたこととなって、ノッキングを抑えながら
燃費を改善できると共に、吸気の後半での吸気バルブに
よる通路抵抗が小さくなって、リードバルブの通路抵抗
を相殺する程度に吸気通路全体の抵抗が減らされ、リー
ドバルブの通路抵抗による最大出力の低下が防止され
る。
【0017】また、上記の請求項1に記載ような吸気通
路が吹き返しガスを溜めるチャンバーと連通されるもの
において、上記の請求項4に記載したように吸気バルブ
の閉じる時期を遅らせれば、中・低速運転時には、吸気
ポート側に吹き返してくる新気がチャンバーに溜められ
ることによって、充填効率が下がり吸気ポンピングロス
が減じて燃費が改善される。
【0018】また、吸気バルブの閉じる時期を遅らせる
ほど圧縮比がより低く設定され、圧縮比が低く設定され
るほど高い過給圧が必要となるが、上記の請求項2に記
載したような吸気通路がクランクケースと連通されるも
のにおいて、上記の請求項4に記載したように吸気バル
ブの閉じる時期を遅らせれば、ピストンの往復動による
クランクケース内の圧力脈動を利用して高い過給圧で新
気を過給することができる。
【0019】なお、上記の請求項3に記載したような切
換バルブを介して吸気通路がクランクケースとチャンバ
ーに切り換え可能に連通されるものにおいて、上記の請
求項4に記載したように吸気バルブの閉じる時期を遅ら
せる場合、ピストン下死点を80°以上過ぎる時点にま
で遅らせるときには、高速運転時に、切換バルブにより
吸気通路とクランクケースを連通させることにより、ク
ランクケース内の圧力脈動を利用して高い過給圧で新気
を過給し、中・低速運転時に、切換バルブにより吸気通
路とチャンバーを連通させることにより、吸気ポート側
に吹き返してくる新気をチャンバーに溜めて、充填効率
を下げ吸気ポンピングロスを減じて燃費を改善すること
ができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の4サイクルエンジンの実施例
について図面に基づいて説明する。
【0021】図1は、本発明の一実施例に係る4サイク
ルエンジンの概略を示すもので、シリンダ2内で上下動
するピストン3が、コンロッド4を介して、クランクケ
ース5内のクランクシャフト6に連結されているエンジ
ン本体1には、ピストン2の上方に画成される燃焼室2
a内にそれぞれ開口する吸気通路7と排気通路8の各ポ
ート7a,8aが形成されており、各ポート7a,8a
の開口部には、クランクシャフト6の回転に連動して一
定のタイミングでそれぞれ往復動する吸気バルブ9と排
気バルブ10がそれぞれ設置されている。
【0022】吸気バルブ9と排気バルブ10は、図示し
ていないが、クランクシャフト6の回転によりチェー
ン,タイミングベルト,ギア等を介して回転されるカム
シャフトによって直接あるいはロッカーアームを介して
押圧され、バルブスプリングによって復帰することによ
り往復動するもので、それぞれ設定された一定の吸・排
気タイミングで吸・排気通路7,8の開口部を開閉する
ものである。
【0023】本実施例における吸気バルブ9と排気バル
ブ10のバルブタイミングについては、排気バルブ10
の開閉時期と吸気バルブ9の開く時期は従来と略同じタ
イミングに設定されているが、吸気バルブ9の閉じる時
期については、ピストン下死点を80°以上過ぎた時点
となるようにタイミングが設定されている。
【0024】上記のような吸気バルブ9のバルブタイミ
ングで開閉される本実施例のエンジンの吸気通路7に
は、空気取入口11を設けたエアクリーナー12に続い
てキャブレター13が配置され、キャブレター13の下
流側には、吸気流の上流方向への逆止弁となるリードバ
ルブ14が設置されている。
【0025】そして、リードバルブ14より下流側の吸
気通路7からは、途中に切換バルブ16を設けた連通路
15が分岐されていて、連通路15の吸気通路7から分
岐した通路15aは、切換バルブ16を介して、クラン
クケース5内に連通する通路15bと,吹き返しガスを
溜めるためのチャンバー17内に連通する通路15cと
に切り換え自在に接続されている。
【0026】なお、切換バルブ16は、図9に示すよう
に、エンジン回転数センサーによるエンジン回転数の検
出信号に応じて、検出信号を受ける制御装置を介して切
換バルブ駆動アクチュエーターが駆動され、それによっ
て切り換え動作がなされるものであるが、エンジン回転
数センサーではなく、スロットル開度センサーによる負
荷の高低の検出信号に応じて、切換バルブ16の切り換
え動作を行うようにしてもよい。
【0027】そして、本実施例における切換バルブ16
の切換えタイミングについては、高速運転時には、図2
に示すように、吸気通路7とクランクケース5が通路1
5a,15bによって連通するように切り換えられ、中
・低速運転時には、図3に示すように、吸気通路7とチ
ャンバー17が通路15a,15cによって連通すると
共に、クランクケース5とエアクリーナー12が通路1
5bとブローバイブリーザー18によって連通するよう
に設定されている。
【0028】以上に述べたような構成を有する本実施例
の4サイクルエンジンについて、その作用効果を以下に
説明する。
【0029】本実施例では、吸気バルブの閉じる時期が
ピストン下死点後80°以上に遅らされているため、膨
張比を高く設定しても圧縮比は低く設定されたこととな
り、圧縮行程での温度上昇が抑えられて、ノッキングを
抑えながら燃費の改善を図ることができる。
【0030】なお、吸気バルブの閉じる時期を遅らせる
程、図8に示すように、吸気後半の同じクランク角度
(例えば、標準のバルブタイミングでは完全に閉じられ
ている時点であるX点)での吸気バルブのリフト量を大
きく(すなわち、吸気バルブの閉じ量を少なく)して、
吸気バルブの時間面積(グラフ中のバルブリフト曲線の
下方の面積)を多くすることができる。
【0031】したがって、吸気バルブの閉じる時期を遅
らせて吸気バルブ9のリフト量を大きくすることによ
り、吸気バルブ9による通路抵抗が小さくなって、リー
ドバルブ14の存在による通路抵抗を相殺する程度に吸
気通路7全体の抵抗が減らされることとなり、高速運転
域でのリードバルブ14の通路抵抗による最大出力の低
下が防止される。
【0032】ところで、吸気の慣性が利用できる高速運
転域では、吸気バルブの閉じる時期を遅らせて吸気バル
ブの時間面積を多くすることにより充填効率を上げるこ
とができるが、吸気バルブの閉時期の遅れが大きくなっ
て圧縮比が低くなるほど、大きな過給圧が必要となって
くる。
【0033】この点について、本実施例では、高速運転
時には、図2に示すように、切換バルブ16により吸気
通路7とクランクケース5が連通され、クランクケース
5内に発生する圧力脈動が通路15b,15aを通って
吸気通路7に伝達されるため、圧縮比がかなり低くなっ
ても、高い過給圧により新気を燃焼室2a内に過給して
充填効率を上げることができる。
【0034】さらに、吸気通路7内にリードバルブ14
が設置されていることによって、中・低速運転時には、
燃焼室2a側からの新気の吹き返しがあっても上流への
逆流が防がれてトルクの低下は防止されるが、その際、
本実施例では、図3に示すように、中・低速運転域で切
換バルブ16によりリードバルブ14下流の吸気通路7
とチャンバー17が連通されるため、吹き返しの新気が
通路15a,15cを通ってチャンバー17に溜めら
れ、充填効率が下がり吸気ポンピングロスが減じて燃費
が改善されることとなる。
【0035】それと同時に、切換バルブ16によりクラ
ンクケース5とエアクリーナー12が連通されるため、
シリンダ2の燃焼室2aからクランクケース5内に漏れ
てきたブローバイガスは、通路15bおよびブローバイ
ブリーザー18を通ってエアクリーナー12に還流さ
れ、吸気通路7から再び燃焼室2aに送給されて、燃料
として有効に利用されることとなる。
【0036】以上、本発明の4サイクルエンジンの一実
施例について説明したが、本発明は上記の実施例に示し
たような具体的な構造にのみ限定されるものではなく、
例えば、図4に示すように、吸気通路7とクランクケー
ス5内を連通路15で連通させるだけでも実施可能であ
り、また、図5に示すように、吸気通路7とチャンバー
17を連通路15で連通させるだけでも実施可能なもの
である。
【0037】なお、図4に示す実施例については、クラ
ンクケース5内のブローバイガスは、特別のブローバイ
ブリーザーが無くても、連通路15がこれを兼ねるとい
う利点があるが、図5に示す実施例については、ブロー
バイブリーザーは図示されていないが、クランクケース
5内とエアクリーナー12を連通するブローバイブリー
ザーのある方が望ましい。
【0038】また、キャブレター13の配置関係につい
ては、上記の実施例のような配置に限らず、リードバル
ブ14よりも下流側にキャブレター13を配置してもよ
く、その場合、図6に示すように、通路15aをリード
バルブ14とキャブレター13の間の吸気通路7から分
岐させてもよいし、図7に示すように、通路15aをキ
ャブレター13よりも更に下流の吸気通路7から分岐さ
せてもよい。
【0039】さらに、上記の各実施例においては、吸気
バルブ9の閉じる時期を全てピストンの下死点後80°
以上過ぎた時点としているが、吸気バルブ9の閉じる時
期については、下死点後80°以上には限らず、従来よ
りも遅らせて下死点後40°,50°,60°あるいは
70°としてもよく、更には、吸気バルブ9の閉じる時
期以外の点については上記の各実施例と同様の構成をと
り、吸気バルブ9の閉じる時期を従来通りの下死点後3
0°としてもよい。
【0040】なお、吸気バルブ9の閉じる時期を遅らせ
る程、高速運転時には、圧縮比を従来よりも低くして爆
発行程での膨張比を高め、ノッキングを減らすことがで
きて、高い熱効率および燃費の向上が得られるが、吸気
バルブ9の閉じる時期を従来通り(下死点後30°)と
しても、高速運転時の吸気慣性を利用して性能向上を図
るということは可能である。
【0041】すなわち、吸気バルブ9の閉じる時期を従
来通りとしても、リードバルブ14より下流の吸気通路
7が吹き返しガスを溜めるチャンバー17と連通されて
いるという構成により、閉じられた吸気バルブ9の上流
近傍の新気の吹き返しガスをチャンバー17内に溜め、
次の吸気バルブの開時にシリンダ2内に送り込むことに
よってシリンダ2内に新気を余計に供給することができ
る。
【0042】また、リードバルブ14より下流の吸気通
路7がクランクケース5と連通されているという構成に
より、吸気行程後のピストン3の上死点方向への移動に
より、新気の吹き返しガスに加えて、リードバルブ14
より上流の吸気通路内の新気をも取り込むことができ、
次の吸気行程時にそれらの新気を高い圧力でシリンダ2
内に送り込むことができる。
【0043】ところで、吸気バルブ9の閉じる時期を全
てピストンの下死点後80°以上過ぎた時点としている
上記の各実施例において、図1〜図3或いは図6,図7
に示したような切換バルブ16を設けたものについて
は、高速運転時には吸気通路7とクランクケース5を連
通し、中・低速運転時には吸気通路7とチャンバー17
を連通するように、切換バルブ16の切り換えが行われ
ている。
【0044】しかしながら、吸気バルブ9の閉じる時期
を比較的早く(例えば、下死点後30°〜70°)設定
した場合には、リードバルブ14より下流の吸気通路7
が、クランクケース5または吹き返しガスを溜めるチャ
ンバー17の何れか一方と、切換バルブ16を介して切
り換え可能に連通されているという構成については、切
換バルブによる切り換えを、高速運転時には吸気通路7
とチャンバー17を連通させ、中・低速運転時には吸気
通路7とクランクケース5を連通させるように行っても
よい。
【0045】そうすることにより、吸気の慣性が強い高
速運転時には、チャンバー17を利用して充填効率を高
め、吸気の慣性が弱い中・低速運転時には、クランクケ
ース5のピストン3の移動に伴う脈動を利用して充填効
率を高めることができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したような本発明の4サイクル
エンジンによれば、吸気通路の途中にリードバルブが設
置されているにもかかわらず、高速運転時の充填効率を
高めて、吸気通路内でリードバルブが吸気の抵抗となる
ことによって生じる最大出力の低下を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の4サイクルエンジンの第1実施例を示
す説明図。
【図2】図1に示した実施例の高速運転時での切換バル
ブの状態を示す説明図。
【図3】図1に示した実施例の中・低速運転時での切換
バルブの状態を示す説明図。
【図4】本発明の4サイクルエンジンの第2実施例を示
す説明図。
【図5】本発明の4サイクルエンジンの第3実施例を示
す説明図。
【図6】本発明の4サイクルエンジンの第4実施例を示
す説明図。
【図7】本発明の4サイクルエンジンの第5実施例を示
す説明図。
【図8】閉じる時期を遅らせた各吸気バルブ(A,B,
C)およびバルブタイミングが標準の吸気バルブ(St
d)について、クランク角度の変化に伴う吸気バルブの
リフト量の変化を示す吸気バルブリフト曲線のグラフ。
【図9】切換バルブの作動系統を示す説明図。
【符号の説明】
1 エンジン本体 2 シリンダ 3 ピストン 5 クランクケース 7 吸気通路 9 吸気バルブ 12 エアクリーナー 13 キャブレター 14 リードバルブ 16 切換バルブ 17 チャンバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気通路の途中にリードバルブが設置さ
    れていると共に、リードバルブより下流の吸気通路が、
    吹き返しガスを溜めるチャンバーと連通されていること
    を特徴とする4サイクルエンジン。
  2. 【請求項2】 吸気通路の途中にリードバルブが設置さ
    れていると共に、リードバルブより下流の吸気通路が、
    クランクケースと連通されていることを特徴とする4サ
    イクルエンジン。
  3. 【請求項3】 吸気通路の途中にリードバルブが設置さ
    れていると共に、リードバルブより下流の吸気通路が、
    クランクケースまたはクランクケースとは別に独立して
    設置されている吹き返しガスを溜めるチャンバーの何れ
    か一方と、切換バルブを介して切り換え可能に連通され
    ていることを特徴とする4サイクルエンジン。
  4. 【請求項4】 吸気バルブの閉じる時期が、ピストン下
    死点を40°以上過ぎる時点にまで遅らされて設定され
    ていることを特徴とする請求項1乃至3に記載の4サイ
    クルエンジン。
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