JP3028598U

JP3028598U - 自動車のカバー

Info

Publication number: JP3028598U
Application number: JP1996002654U
Authority: JP
Inventors: 博明杉浦
Original assignee: 博明杉浦
Priority date: 1996-03-01
Filing date: 1996-03-01
Publication date: 1996-09-03
Anticipated expiration: 2002-03-01

Abstract

(57)【要約】【課題】自動車の日除けや霜除けのカバーは、これま
で、自動車の屋根などに固定して使用する装置では、堅
牢ではあるが、簡単な取り付け、取り外しが困難であっ
たり、駐車場に固定したものでは、出先での使用ができ
ない等の問題点があった。【解決手段】この考案による自動車のカバーは、薄く
軽い布、ビニールなどの繊維を自動車の形に合わせて縫
い整形し、カバーの下縁に紐を通し、この紐で締め付け
て、自動車にカバーを固定して覆い、自動車の日除け及
び霜除けとするものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、自動車の屋根及び窓を覆って、自動車の車内での夏場の異常な高温を、又は冬場の霜害を避けるための、自動車のカバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

これまで、自動車の夏場の異常な高温を避けるための日除け及び冬場の霜除けには、（ア）自動車の室内で、運転席などフロント部分を、折畳み式の厚紙を広げて覆って、日除けとするもの。（イ）自動車の屋根に取り付けられた案内管の伸縮部に、シートを結合し、この案内管を伸縮させることによって、自動車のフロントガラス窓及びサイドガラス窓を覆い、日除け又は霜除けとするもの。（ウ）自動車の屋根の縁の部分に、カバーの巻き上げ装置を固定し、これに巻き込まれているカバーを引き出して、自動車の窓を覆い、日除け又は霜除けとするもの。（エ）自動車の駐車場に、カバーの巻き上げ又は巻き下ろしをするための支持体を設け、カバーを車体の上の空間部分に広げながら、巻き下ろして、カバーの下端を、自動車のバンパーに引っ掛けて、固定したもの。などがあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これら従来のもののように、日除け又は霜除け装置を自動車に固定するものにおいては、装置は堅牢であるが、簡単に取り付け、取り外しが、できないため、その取り扱いに利便性を欠き、また、一方、駐車場に固定された装置では、出先での使用は、できない等の問題点があった。この考案は、いつ何処でも、簡単に、自動車に取り付け及び取り外しが、できると共に、日除け又は霜除けの効果があり、かつ、カバーの折畳みや格納も容易で、場所も取らず、自動車と共に、常に持ち歩きのできる自動車のカバーを提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案による自動車の屋根及び窓の日除け及び霜除けカバーは、自動車のカバー（１）の下縁部分に、伸び縮み自在な紐（２）を通し、カバー（１）で自動車を覆ったときに、カバー（１）が自動車のリヤーウインド（３）の下部に接する部分において、カバー（１）に通した紐（２）の一部が、露出するように構成され、また、カバー（１）の両側面の、自動車のサイドミラー（４）に接する部分に、穴（５）をあけ、カバー（１）をサイドミラー（４）に、引っ掛けるようにした構成の自動車のカバーである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の実施の形態について、説明する。カバー（１）は、自動車の屋根及び窓を覆いかぶすことのできる形状と大きさをもつものとする。カバー（１）の下縁の部分に、伸縮自在の紐（２）を通す。この紐（２）は、自動車のリヤーウインド（３）の下部に、カバー（１）が接するところで、カバー（１）から、紐（２）の一部が露出している。即ち、この部分の紐（２）は、カバー（１）の下縁の部分に通されない状態となっている。紐（２）をカバー（１）の下縁に通すには、紐（２）をカバー（１）の下縁に沿って縫い込む方法、又はカバー（１）の下縁を折り込み、カバー（１）の下縁の周りに、横に細長い筒状の部分をつくり、これに紐（２）を挿通する方法がある。後者の場合には、紐（２）を、カバー（１）の下縁を摺動させることができるので、紐（２）を絞り込むのに、適している。カバー（１）の両側面には、自動車のサイドミラー（４）と接する部分に、穴（５）が、あけられている。これは、穴（５）の部分をサイドミラー（４）に引っ掛け、これによって、カバー（１）の保持力を高める効果がある。

【０００６】カバー（１）を自動車に取り付けるときは、自動車のウインドワイパー（６）に、カバー（１）の下縁と紐（２）の部分を引っ掛けて、カバー（１）の前部を固定し、次に、カバー（１）で自動車の屋根及び窓の部分を覆いながら被せて、自動車の後部へ向かって、カバー（１）の後部の裾を引っ張る。同時に、カバー（１）の両側面にある穴（５）を、自動車のサイドミラー（４）に引っ掛ける。一方、引っ張られたカバー（１）の末端を、トランクリット（７）を開いてリヤウインド（３）との間にできた隙間に、紐（２）と一緒に、挟み込み、次に、トランクリット（７）を閉じる。また、他の方法としては、引っ張られたカバー（１）を、トランクリット（７）とリヤーウインド（３）の間に挟まないで、カバー（１）から露出している紐（１）の部分を引っ張って、トランクの後背面のリヤーバンパー（８）の付近或いは、その下部に、紐（２）を巻き付ける方法もある。この場合は、カバー（１）は、十分に車体に緊着して、簡単に離脱しない効果がある。風の強いときには、この方法による取り付けが適している。カバー（１）を自動車から取り外すときは、カバー（１）の下縁の紐（２）を持って、これを車体の外方へ引っ張れば、カバー（１）は、簡単に自動車から取り外すことができる。

【０００７】カバー（１）は、自動車の車体の大きさに応じた寸法のものを用意するのが原則であるが、一方、カバー（１）の大きさに、余裕をもたせることによって、種種の大きさ、形状の車体に適応できるようにすることが可能である。また、紐（２）の摺動のできるものの場合、紐（２）の締め付けの強弱によって、各種の大きさ、形状の車体に、対応することができる。

【０００８】紐（２）は、ゴムその他弾力性をもつ、伸び縮みが自在な材質で、丈夫で適当な太さのものを使用する。カバー（１）の材料は、布、ビニール或いは、薄く軽い発砲ポリウレタン系繊維の反面に、アルミ箔を貼ったものなど、軽量で、薄く、かつ、光に反射し、温度の上昇し難いものを用いる。これによって、夏の炎天下における、自動車の室内温度の上昇を抑え、冬に霜除けの効果を発揮する。

【０００９】カバー（１）の上部で、自動車の屋根の中央部に接する部分に、空気抜けの穴（９）を設ける。これは、夏場における車体の蒸れを、放出するために、効果を発揮する。

【０００１０】

【考案の効果】

この考案による自動車のカバーは、以上のような構成によつて、軽くて薄い材料を用いることにより、簡単に、小さく折り畳め、また、嵩張らないため、収納も容易であり、自動車への取り付け取り外しも、非常に楽である。自動車の中に格納して、持ち運べるため、自己の駐車場での使用のみでなく、出先においても、ちよっと掛けておくことができるので、手軽な自動車のカバーとして、非常に便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】自動車にカバーを取り付けた状態を示す図であ
る。

【図２】自動車にカバーを取り付けた状態を示す図であ
る。

【図３】自動車のカバーの一例を示す図である。

【符号の説明】

１カバー２紐３リヤーウインド４サイドミラー５穴６ウインドワイパー７トランクリット８リヤーバンパー９空気抜け１０フロントウインド１１ボンネットカバー

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】自動車の屋根及び窓を覆うカバー（１）に
おいて、カバー（１）の下縁部分に、伸縮自在の紐
（２）を、自動車のリヤーウインド（３）に接する部分
で、紐（２）の一部が露出するようにして通し、カバー
（１）の両側面の、自動車のサイドミラー（４）に接す
る部分で、カバー（１）に穴（５）をあけた、ことを特
徴とする自動車のカバー。