JPH11301283A - 車両用のフロントガラスカバー装置 - Google Patents

車両用のフロントガラスカバー装置

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JPH11301283A
JPH11301283A JP10124178A JP12417898A JPH11301283A JP H11301283 A JPH11301283 A JP H11301283A JP 10124178 A JP10124178 A JP 10124178A JP 12417898 A JP12417898 A JP 12417898A JP H11301283 A JPH11301283 A JP H11301283A
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cover
windshield
vehicle
sheet
winding
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Yoshio Kimura
吉男 木村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冬の寒い朝に車のフロントガラスが凍結する
のを有効に防止して、速やかに車を発進できるようにす
る。簡単な操作で、しかも短時間で、フロントガラスに
カバーを張設してフロントガラスを保護する。昼間、太
陽の日差しで、自動車の内部が加熱されるのを有効に防
止して、快適に乗車できるようにする。 【解決手段】 車両用のフロントガラスカバー装置は、
車両のフロントガラス1を外側からカバー2して保護す
るシート状のカバー2と、カバー2されたフロントガラ
ス1の上方に装着されて、このカバー2を巻き取る巻取
装置3と、カバー2の先端部に設けられて、カバー2を
張設した状態に保持する固定部材4とを備える。フロン
トガラスカバー装置は、車両を駐車するときには、シー
ト状のカバー2を引き出して、固定部材4でカバー2を
張設した状態に保持してフロントガラス1を保護し、乗
車するときには、シート状のカバー2を巻取装置3で巻
き取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両の
フロントガラスにシート状のカバーをかけて、種々の自
然現象から車両の環境を保護する車両用のフロントガラ
スカバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、多数の自動車が生産されて普及し
ている。自動車は、使用しないときに、各家庭や会社で
車庫や駐車場に駐車して維持される。屋根付の区画され
た車庫は、雨風等の様々な自然現象から、自動車を保護
できる特長がある。しかしながら、必ずしも、全ての自
動車が、このような恵まれた環境の車庫で維持されては
いない。屋根がない駐車場で屋外に放置する自動車は、
種々の自然現象によって、厳しい状態にさらされること
がある。
【0003】たとえば、冬の明け方に気温が下がって冷
え込むと、自動車のガラスが凍結してしまうことがあ
る。このように、ガラスが凍結してしまうと、車をすぐ
に発進できない。それは、自動車のガラス、とくに、フ
ロントガラスが凍結すると、視界が悪くなって、自動車
を安全に運転することができないからである。
【0004】ガラスの凍結は、次のようにして起こる。
深夜から明け方にかけて、気温が低下することにより、
地上付近の空気中の水蒸気が露点に達して水滴となり、
これ等の水滴がガラスの表面に付着する。さらに、気温
が低下して0℃以下になると、これ等の水滴が凍って氷
となりガラスが凍結する。とくに、フロントガラスと後
部ガラスは傾斜して設けているものが多いので、水滴が
付着しやすく、このことも凍結しやすい原因となってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般の自動車は、後部
ガラスにガラスの曇りを防止するために、ヒーター線を
水平な縞状に配設している。このヒーター線を利用し
て、凍結したガラスの氷を解かすこともできる。ところ
が、ヒーター線を利用してガラスを加熱するには、ヒー
ター線が加熱されるまでに時間がかかり、さらに、この
熱で氷を解かすので相当に時間がかかってしまう。ま
た、フロントガラスには、このヒーター線を全面にわた
って配設することができない。それは、フロントガラス
の広い面積にわたってヒーター線を配設すると、視界が
悪くなって安全に運転できないからである。このため、
凍結したガラス、とくにフロントガラスの氷は、速やか
に解かすことができない。困ったことに、フロントガラ
スが凍結した状態では、視界が悪く、安全に自動車を走
行させることができない。したがって、フロントガラス
が凍結した場合、急いで氷を解かすために、お湯等をか
けているのが実状である。
【0006】しかしながら、凍結したガラスにお湯をか
ける方法は、極めて手間がかかる欠点がある。それは、
わざわざお湯を汲んで、自動車の場所まで持って行かな
ければならないからである。しかも、寒い地方や山岳部
では、冬になると、ほぼ毎日のように明け方冷え込ん
で、ガラスが凍結してしまう。このため、毎朝、お湯を
用意して、凍結したガラスにかけて、氷を解凍しなけれ
ばならない。マイカー通勤者にとって、朝の時間は貴重
であり、このように、毎朝出勤時に、凍結したガラスを
解凍させるのに、時間がかかることは、大変不便であ
る。したがって、ガラスの凍結を阻止することができる
と、極めて便利である。
【0007】ところで、自動車には、車専用のカバーが
使用されている。このカバーは、車にかけた状態で、ガ
ラスを覆って保護できるので、ガラスの凍結を防止でき
る特長がある。しかしながら、このカバーは、ボディー
やルーフを含む車全体をカバーするものなので、極めて
大きく、車にかけたり外したりするのに、時間と手間が
かかる欠点がある。とくに、車高の高い4WDやワゴン
タイプの車は、カバーの脱着に非常に手間がかかり、場
合によっては一人でカバーをかけることができない。し
かも、このカバーは、悪天候のとき、たとえば、雨や
雪、風が強い日には、脱着の作業が大変になってしまう
欠点がある。
【0008】さらに、このカバーは大きいので、コンパ
クトに収納するのに手間がかかるばかりか、脱着時に地
面に触れやすく、このときにカバーに泥等が付着して汚
れてしまうことがある。困ったことに、泥等が付着して
汚れたカバーは、綺麗に洗浄しなければ使用できない。
それは、汚れたカバーをそのまま使用すると、車が汚れ
たり、泥が付いたカバーでこすられて、ボディーが傷つ
くからである。したがって、従来のこのカバーを使用す
ると、ガラスの凍結を防止することはできるが、その脱
着に手間と時間がかかり、毎朝このような作業をするこ
とは極めて大変で、実際には、ほとんど使用されていな
いのが実状である。
【0009】本発明は、この欠点を解決することを目的
に開発されたものである。本発明の第1の目的は、冬の
寒い朝に自動車等のフロントガラスが凍結するのを有効
に防止して、速やかに車を発進できる車両用のフロント
ガラスカバー装置を提供することにある。さらに、本発
明の重要な目的は、極めて簡単な操作で、しかも短時間
で、フロントガラスにカバーを張設して、フロントガラ
スを保護できる車両用のフロントガラスカバー装置を提
供することにある。
【0010】さらに、自動車は、昼間、太陽の光が当た
る場所に放置すると、太陽光で熱せられて、車内の温度
が異常に高くなることがある。とくに、真夏の強い日差
しの下では、短時間で車内が加熱されてしまう。このと
き、車内の温度は、ときには40℃以上に達してしま
い、車に乗ったときに極めて不快になってしまう。さら
に、ハンドル等が焼けた状態となって、快適に車を運転
できなくなる。しかも、困ったことに、ハンドル等が焼
けた状態で、異常に高温となった車内は、エアコンで冷
却し難く、ドライバーは車内の温度が下がるまで、不快
な状態で辛抱しなければならない。
【0011】このように、太陽の日差しで、車内が加熱
されるのを防止するために、種々の遮光用品が開発され
ている。たとえば、フロントガラスの内面に装着される
日除けがある。この日除けは、主に、段ボールや厚紙で
製作されており、屏風のように折り畳んで収納できる構
造となっている。この日除けは、広げた状態でフロント
ガラスの内面に装着されて、車内の物が直射日光で加熱
されるのを防止できる特長がある。
【0012】さらに、吸盤等でガラスに装着される遮光
シートもある。この遮光シートは、紫外線をカットでき
るシートを、方形状の枠に張設しており、吸盤を介して
ガラスの内面に装着して直射日光を遮っている。さら
に、ハンドル専用のカバー等も開発されている。このカ
バーは、熱を吸収しにくい材質のシートを円形の浅い袋
状に成形したもので、車を駐車させるときにハンドルに
装着して、ハンドルが直射日光で加熱されるのを防止で
きる。
【0013】これらの遮光用品は、太陽光を遮って、車
内の物が加熱されるのを防止できる特長がある。ところ
が、これらの遮光用品は、車の内部に配設されるので、
ガラスごしに差し込む太陽光に、遮光用品自身が加熱さ
れて熱を持ってしまう欠点がある。さらに、加熱された
遮光用品の輻射熱が車内に循環して、車内の温度を高く
してしまう。したがって、これらの遮光用品を使用して
も、太陽光を遮って、車内の温度が上昇するのを効率よ
く防止することはできない。
【0014】本発明の他の重要な目的は、この欠点を解
決することにある。本発明の第2の目的は、昼間、太陽
の日差しで、自動車の内部が加熱されるのを有効に防止
して、快適に乗車できる車両用のフロントガラスカバー
装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用のフロン
トガラスカバー装置は、前途の目的を達成するために下
記の構成を備える。本発明の車両用のフロントガラスカ
バー装置は、自動車等の車両のフロントガラス1を外側
からカバー2して保護するシート状のカバー2と、カバ
ー2されたフロントガラス1の上方に装着されて、この
カバー2を巻き取る巻取装置3と、カバー2の先端部に
設けられて、カバー2を張設した状態に保持する固定部
材4とを備える。本発明の車両用のフロントガラスカバ
ー装置は、車両を駐車するときには、シート状のカバー
2を引き出して、固定部材4でカバー2を張設した状態
に保持してフロントガラス1を保護する。また、乗車す
るときには、シート状のカバー2を巻取装置3で巻き取
って、安全かつ快適な状態で車両を走行させることがで
きる。
【0016】本発明の請求項2の車両用のフロントガラ
スカバー装置は、巻取装置3が、シート状のカバー2を
巻き取る巻取ローラー6と、弾性体9とを備えている。
この巻取ローラー6は、シート状のカバー2を巻き取る
方向に弾性体9で付勢されている。このフロントガラス
カバー装置は、シート状のカバー2を収納するとき、巻
取ローラー6で自動的にシート状のカバー2巻き取るこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思考を具体化するための車両用のフロントガラス
カバー装置を例示するものであって、本発明はフロント
ガラスカバー装置を下記のものに特定しない。
【0018】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0019】本発明の車両用のフロントガラスカバー装
置は、主に自動車のフロントガラスを保護するために使
用される。したがって、この明細書では、自動車のフロ
ントガラスに使用する実施例を記載する。ただ、本発明
は、このカバー装置を自動車のウインドガラスやサイド
ガラス、後部ガラス等のガラスに使用して、これ等を保
護することもできる。さらに、本明細書において、車両
とは一般車両の自動車だけでなく、トラックやバス等の
大型車から、除雪車やブルドーザー等の特殊車両までを
含む広い意味で使用するものとする。
【0020】本発明の車両用のカバー装置を自動車のフ
ロントガラスに使用する状態を図1に示す。このカバー
装置は、フロントガラス1を外側からカバーするシート
状のカバー2と、自動車のルーフ5に配設されて、この
カバー2を巻き取る巻取装置3と、カバー2の先端部に
設けられて、カバー2を張設した状態に保持する固定部
材4とを備える。
【0021】シート状のカバー2は、巻取装置3から引
き出された状態で、方形状をしており、フロントガラス
1のほぼ全面を覆うことができる幅と長さを有する。す
なわち、シート状のカバー2の幅は、フロントガラス1
の横幅、すなわち、車の横幅とほぼ等しく、その長さ
は、フロントガラス1の上下方向の長さよりもやや大き
く設計される。
【0022】シート状のカバー2は、湾曲するフロント
ガラス1に沿う状態で張設できるように、可撓性を有す
る。可撓性を有するシートカバー2は、湾曲するガラス
面に沿って張設できる特長がある。ガラス面に沿って張
設されるシートカバー2は、ガラス面とシートカバー2
との隙間を小さくし、ガラス面が凍結するのを有効に防
止できる。
【0023】可撓性を有するシート状のカバー2には、
たとえば、プラスチック、布、不織布、耐水性の紙等の
シート材を、単層で、あるいは、積層して使用する。さ
らに好ましくは、これ等のシートを防水加工してシート
状のカバー2とする。防水加工されるカバー2は、耐水
性に優れ、長期間にわたって使用できる特長がある。
【0024】巻取装置3は、図2と図3に示すように、
シート状のカバー2を巻き取って収納する筒状の巻取ロ
ーラー6と、この巻取ローラー6の内部に、巻取ローラ
ー6と同軸に配設される回転軸7と、この回転軸7の両
端に配設されて、回転軸7を支承するブラケット8と、
巻取ローラー6をカバー2の巻取方向に付勢する弾性体
9とを備える。
【0025】巻取ローラー6は、細長い中空状の円筒で
ある。巻取ローラー6は、シート状のカバー2を巻き取
りできるように、シート状のカバー2の幅とほぼ等しい
か、あるいは、やや大きい全長を有する。巻取ローラー
6は、外周の軸方向にシート状カバー2の一端縁を固定
している。巻取ローラー6が回転すると、シート状カバ
ー2が巻き取られてシート状のカバー2が収納される構
造となっている。
【0026】回転軸7は、巻取ローラー6の内部の中心
に配設されている。回転軸7は、巻取ローラー6の両端
を閉塞する蓋体10の中心を貫通して、巻取ローラー6
の両端から突出して配設されている。蓋体10の中心を
貫通する回転軸7は、この蓋体10を介して巻取ローラ
ー6を回転軸7と同心に配設している。巻取ローラー6
は、両端の蓋体10を貫通する回転軸7に対して回転で
きる構造となっている。
【0027】ブラケット8は、回転軸7の両端に配設さ
れて、巻取ローラー6を定位置に保持している。ブラケ
ット8は、回転軸7の端部を支承する起立部8Aと、自
動車のルーフ5に装着される連結部8Bを有する。起立
部8Aは、回転軸7を、回転しないように固定してい
る。図に示す起立部8Aは、内部に溝8aを有し、回転
軸7の先端部に軸と垂直方向に設けた凸部7Aをこの溝
8aに嵌入させて、回転軸7の回転を阻止している。た
だ、回転軸をネジ止等の方法で固定して、回転しないよ
うにすることもできる。
【0028】さらに、ブラケット8は、図1に示すよう
に、連結部8Bを車のルーフ5に固定して、巻取装置3
を定位置に配設する。連結部8Bは、車のルーフ5に嵌
着される凹部8bを有し、この凹部8bを介してブラケ
ット8をルーフ5に固定する。ただ、ブラケットは、必
ずしも、車のルーフに直接固定する必要はない。ブラケ
ットは、車のルーフに固定されたキャリア等に固定して
巻取装置を定位置に配設することもできる。この場合
は、連結部に凹部を設けることなく、連結部をキャリア
等に連結して固定する。
【0029】さらに、巻取装置3は、引き出されたシー
ト状のカバー2を巻き取るための弾性体9を内蔵してい
る。図に示す弾性体9は、回転軸7に挿通されたコイル
バネである。このコイルバネは、一端を回転軸7に固定
し、他端を連結リング11を介して巻取ローラー6に連
結している。コイルバネの一端が固定された連結リング
11は、蓋体10を介して、あるいは直接に巻取ローラ
ー6に連結されて、コイルバネの弾性力を巻取ローラー
6に伝達している。コイルバネは、巻取ローラー6がシ
ート状のカバー2を巻き取る方向に、弾性的に付勢して
いる。このように、弾性体9の弾性力を利用してシート
状のカバー2を巻き取る巻取装置3は、シート状のカバ
ー2を収納するとき、極めて簡単に、かつ短時間でシー
ト状のカバー2を巻き取って収納できる特長がある。
【0030】ただ本発明は、巻取装置の構造を上記の構
造に特定しない。巻取装置は、シート状のカバーを巻き
取りできる種々の構造とすることができる。たとえば、
図4に示す巻取装置3は、巻取ローラー6を回転軸7に
併用し、この巻取ローラー6を、回転できるようにブラ
ケット8で支承している。さらに、この図に示す巻取装
置3は、弾性体9に渦巻バネを使用している。渦巻バネ
は、内側の先端を巻取ローラー6の端部に固定し、外周
の先端をブラケット8の内部に設けた中空部の内面に固
定している。この渦巻バネも、シート状のカバー2を巻
き取る方向に、巻取ローラー6を弾性的に付勢してい
る。この構造の巻取装置3は、巻取ローラー6の外径を
小さくして、いいかえると、巻取ローラー6を細くして
シート状のカバー2を巻き取りできる特長がある。細い
巻取ローラー6は、巻取装置3をコンパクトにすること
ができる。
【0031】さらに、巻取装置は、図示しないが、減速
モーターを内蔵させて、この減速モーターで巻取ローラ
ーを回転させてシート状のカバーを巻き取る構造とする
こともできる。減速モーターの電源には、シガレットラ
イターが使用できる。この構造の巻取装置も、シート状
のカバーを楽に巻き取りできる特長がある。さらに、巻
取装置は、巻取ローラーに連結される手動のハンドルを
設けて、このハンドルを回してシート状のカバーを巻き
取ることもできる。
【0032】シート状のカバー2は、図2と図3に示す
ように、好ましくは、その先端縁に芯材12を固定す
る。図に示すシートカバー2は、先端縁に可撓性を有す
る芯材12を固定している。このように、先端縁に芯材
12を有するシート状のカバー2は、張設した状態で、
カバー2がしわになるのを有効に防止できる特長があ
る。さらに、シート状のカバー2の先端縁に配設される
芯材12は、カバー2の先端縁が風になびいて波打つの
を防止できる特長がある。
【0033】さらに、シート状のカバー2は、その先端
縁に固定部材4を設けている。図に示すシート状のカバ
ー2は、固定部材4として、芯材12の中央部に複数の
引掛フック4Aを固定している。引掛フック4Aは、U
字状に曲げられたロッドで、金属あるいは硬質プラスチ
ックで製作されている。金属性の引掛フック4Aは、好
ましくは、自動車のボディーを傷つけないようにするた
めにビニール等で被覆している。
【0034】この構造の固定部材4は、図1に示すよう
に、U字状の引掛フック4Aをフロントガラス1の下方
に設けられている通気孔(図示せず)に係止してシート
状のカバー2を張設した状態に保持することができる。
【0035】ただ、本発明の車両用のフロントガラスカ
バー装置は、固定部材の係止位置を図1の位置に特定し
ない。本発明のフロントガラスカバー装置は、図5と図
6に示すように、固定部材4を、車の前面のバンパーや
ボディーの下端縁に係止してシート状のカバー2を張設
することもできる。図5は、乗用車にカバー装置を装着
して、シート状のカバー2を張設した状態を、図6は、
ワゴンタイプの車にカバー装置を装着して、シート状の
カバー2を張設した状態をそれぞれ示している。これら
の図に示すように、車の前面の下端縁に固定部材4を係
止して、シート状のカバー2を張設するカバー装置は、
シート状のカバー2の全長を、図1に示すシート状のカ
バー2の全長よりも長く設計する。シート状のカバー2
の全長は、車種と、固定部材4の係止位置とを考慮して
最適な長さとなるように設計される。
【0036】さらに、本発明は、図4に示すように、芯
材12の両端部に伸縮性のある線材13を介して引掛フ
ック4Aを連結して、固定部材4とすることもできる。
この構造の固定部材4は、図7に示すように、シート状
のカバー2を引き出した状態で、U字状の引掛フック4
Aをボディーやフェンダーの下端縁に係止してシート状
のカバー2を張設した状態に保持することができる。
【0037】ただ、本発明は、固定部材を上記の引掛フ
ックに特定しない。固定部材には、磁石や吸盤やマジッ
クテープ(登録商標)を使用することもできる。固定部
材を磁石とする場合は、たとえば、シート状のカバーの
先端部に設けた芯材の両端部に磁石を固定する。磁石は
3カ所以上設けることもできる。この磁石を車のボンネ
ットに吸着させて、シート状のカバーを張設した状態に
保持する。固定部材に使用する磁石には、好ましくは、
シート状のカバーが、風に吹かれても外れることがない
ように、充分な吸着力のあるものを使用する。さらに、
磁石の固定部材は、シート状のカバーを巻き取った状態
で、ルーフに吸着させて、走行中にシート状のカバーが
誤って繰り出されるのを防止する部材に併用することも
できる。
【0038】さらに、固定部材を吸盤とする場合は、シ
ート状のカバーの先端部に複数個の吸盤を固定する。吸
盤は、シート状のカバーの両側部にも設けることもでき
る。この吸盤をボンネットもしくはフロントガラスに吸
着させて、シート状のカバーを張設した状態に保持す
る。吸盤の固定部材は、重さが軽く、値段も安いので、
全体の重量を軽くして、しかも、安価に製造できる特長
がある。
【0039】マジックテープ(登録商標)は、一方を車
のボンネットやフロントガラス等に接着し、他方をシー
ト状のカバーの先端縁に固定する。シート状のカバーに
固定している一方のマジックテープ(登録商標)を、ボ
ンネット等に接着しているマジックテープ(登録商標)
に連結して、シート状のカバーを、フロントガラスの前
面に張設する。
【0040】さらに、図示しないが、シート状のカバー
は、両側縁に連結部材を設けて、この連結部材をドアミ
ラー等に連結して、シート状のカバーをさらにフロント
ガラスに密着させることもできる。この連結部材には、
たとえば、図4に示す固定部材と同じ構造のものを使用
することができる。
【0041】以上の構造の車両用のフロントガラスカバ
ー装置は、冬の夜、車を駐車するときに、シート状のカ
バー2を引き出して、固定部材4でカバー2の先端を係
止して、張設した状態に保持する。フロントガラス1
は、シート状のカバー2でカバーされているので、明け
方に気温が低下しても凍結することがない。朝、車に乗
車するときには、シート状のカバー2を巻取装置で速や
かに巻き取って、車をすぐに発進することができる。
【0042】さらに、本発明の車両用のフロントガラス
カバー装置は、昼間、日除けとして使用して、強い日差
しで車内の温度が上昇するのを防止することもできる。
さらに、フロントガラスカバー装置は、シート状のカバ
ーの材質や色を、例えば、冬と夏で変化させて、いいか
えると季節に応じて交換することもできる。以上のよう
に本発明のフロントガラスカバー装置は、車両のフロン
トガラスを季節によって種々の自然現象から保護する。
【0043】
【発明の効果】本発明の車両用のフロントガラスカバー
装置は、冬の明け方等に車のフロントガラスが凍結する
のを有効に防止して極めて便利に使用できる特長があ
る。それは、本発明のフロントガラスカバー装置が、車
両のフロントガラスを外側からカバーして保護するシー
ト状のカバーと、カバーされたフロントガラスの上方に
装着されて、このカバーを巻き取る巻取装置と、カバー
の先端部に設けられて、カバーを張設した状態に保持す
る固定部材とを備えているからである。この装置は、車
両を駐車させるときには、シート状のカバーを引き出し
て、固定部材でカバーを張設した状態に保持し、張設さ
れたシート状のカバーでフロントガラスを外側から保護
することができる。この状態で、フロントガラスは、そ
の外表面をシート状のカバーで覆われているので、冬の
明け方等のように気温が低下しても、ガラスの表面に水
滴が付着して凍結することがない。このため、このカバ
ー装置は、乗車するときに、シート状のカバーを巻き取
った後は、車をすぐに発進させることができる特長があ
る。このように、冬の朝に、フロントガラスの凍結を有
効に防止できるカバー装置は、朝の貴重な時間を費やす
ことなく極めて便利に使用できると共に、フロントガラ
スの視界を良好にして、車を安心して走行できる特長が
ある。
【0044】さらに、本発明の車両用のフロントガラス
カバー装置は、夏には、日除けに併用して便利に使用で
きる特長も備える。とくに、本発明のフロントガラスカ
バー装置は、従来の日除けとは違い、フロントガラスの
外側に張設されたカバーで太陽の日差しを遮っているの
で、太陽光がガラス越しに車内に差し込むことがなく、
このため、車内に配設される遮光用品の輻射熱で、車内
が加熱されることもない。すなわち、車両は、ガラスの
内側でなく外側で日差しを遮られて、ちょうど日陰と同
じ状態で太陽光から保護される。したがって、本発明の
カバー装置は、昼間、太陽の日差しで、自動車の内部が
加熱されるのを有効に防止して、快適に乗車できる特長
も備える。
【0045】さらに、本発明の車両用のフロントガラス
カバー装置は、シート状のカバーが汚れるのを有効に防
止して使用できる特長がある。それは、本発明のカバー
装置が、巻取装置を、フロントガラスの上方に配設して
いるからである。この巻取装置は、シート状のカバーを
引き出したり、巻き取る過程で、シート状のカバーを地
面に触れさせることなく作業できる。したがって、シー
ト状のカバーが地面に触れて、泥などで汚れるのを有効
に防止できる。
【0046】さらに、本発明の請求項2の車両用のフロ
ントガラスカバー装置は、簡単に、しかも短時間でシー
ト状のカバーを巻き取って収納できる特長がある。それ
は、このカバー装置が、巻取装置に弾性体を内蔵させる
と共に、この弾性体で、シート状のカバーを巻き取る方
向に巻取ローラーを付勢しているからである。このフロ
ントガラスカバー装置は、シート状のカバーを収納する
とき、弾性体に付勢される巻取ローラーで、自動的にシ
ート状のカバー巻き取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の車両用のフロントガラスカバ
ー装置の使用状態を示す斜視図
【図2】図1に示す車両用のフロントガラスカバー装置
の斜視図
【図3】図2に示す車両用のフロントガラスカバー装置
の一部断面平面図
【図4】巻取装置の他の一例を示す一部断面斜視図
【図5】本発明のフロントガラスカバー装置の他の使用
状態を示す側面図
【図6】本発明のフロントガラスカバー装置の他の使用
状態を示す側面図
【図7】本発明のフロントガラスカバー装置の他の使用
状態を示す側面図
【符号の説明】
1…フロントガラス 2…カバー 3…巻取装置 4…固定部材 4A…引掛フック 5…ルーフ 6…巻取ローラー 7…回転軸 7A…凸部 8…ブラケット 8A…起立部 8B
…連結部 8a…溝 8b…凹部 9…弾性体 10…蓋体 11…連結リング 12…芯材 13…線材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のフロントガラス(1)を外側からカ
    バーして保護するシート状のカバー(2)と、カバーされ
    たフロントガラス(1)の上方に装着されて、このカバー
    (2)を巻き取る巻取装置(3)と、カバー(2)の先端部に設
    けられて、カバー(2)を張設した状態に保持する固定部
    材(4)とを備え、 車両を駐車するときには、シート状のカバー(2)を引き
    出して、固定部材(4)でカバー(2)を張設した状態に保持
    してフロントガラス(1)を保護すると共に、乗車すると
    きには、シート状のカバー(2)を巻取装置(3)で巻き取る
    ことを特長とする車両用のフロントガラスカバー装置。
  2. 【請求項2】 巻取装置(3)が、シート状のカバー(2)を
    巻き取る巻取ローラー(6)と、弾性体(9)を備えており、
    この巻取ローラー(6)が、弾性体(9)でシート状のカバー
    (2)を巻き取る方向に付勢されてなることを特長とする
    車両用のフロントガラスカバー装置。
JP10124178A 1998-04-18 1998-04-18 車両用のフロントガラスカバー装置 Pending JPH11301283A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011067816A (ja) * 2010-11-19 2011-04-07 Kazuo Okamoto 断熱シートの製造方法及びそれにより製造された断熱シート
KR101225995B1 (ko) * 2011-06-27 2013-01-24 삼성중공업 주식회사 윈도우 커버 개폐장치
KR20160142510A (ko) 2015-06-03 2016-12-13 두산인프라코어 주식회사 차량 유리창의 제상장치
US10421344B2 (en) 2017-05-16 2019-09-24 Ford Global Technologies, Llc Windshield barrier
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CN111845635A (zh) * 2019-04-24 2020-10-30 Sbcd企业有限责任公司 伸缩式挡风玻璃除冰器

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