JP3132438U - 遮蔽装置 - Google Patents

Abstract

【課題】操作が便利で、車両からの取り外しが可能で収納に便利な遮蔽装置を提供する。
【解決手段】サンシェードアッセンブリ１０と、サンシェードアッセンブリ１０を車両のテール部に位置決めするための掛止固定具２０と、ルーフ上に広げられた日除け布１１を支持するルーフキャリア３０とを含む。サンシェードアッセンブリ１０は、日除け布１１を巻き取るための収納装置１２を有し、収納装置１２は、日除け布１１を引き出すための引き棒１１１、引き棒１１１を掛止するためのフック１１２を備える。掛止固定具２０は、サンシェードアッセンブリ１０と結合される固定具本体２１と、固定具本体２１をトランク蓋上縁部に対して掛止するための第１フックベルト２２と、固定具本体２１をトランク蓋下縁部に対して掛止するための第２フックベルト２３とから構成される。
【選択図】図２

Description

本考案は、車両用の日除けとして用いる遮蔽装置に関し、詳細には、しっかりした構造で、操作が便利であり、変化に富んだ使用方法を提供し、且つ収納に便利な遮蔽装置に関する。

暑い夏には、強烈な日差しの照射が自動車の車内が暑くなる主要な原因の一つであり、走行状態においては、空調で車内の温度を低くすることができるが、車両のエンジンが切られているときには、日光の直接照射を受けると、車室内部の温度が急速に上昇するだけでなく、日光の中の紫外線が窓やフロントガラスを通って直接車両内部に差し込むため、照射を受けた物品に一定程度の破壊を引き起こす。

このため、使用者が日除け布で車両上を覆う遮蔽装置が提案されており、例えば、台湾公告第４３７６１３号実用新案「自動車用日除けスポイラー」には、日除け布巻き取り機能を備えた日除け装置が開示されている。この自動車用日除けスポイラーは、スポイラーの収容ボックス内部に巻き軸が設けられ、この巻き軸上に日除け布が巻き取られており、主に、収容ボックス内に設置された伸縮棒を前方向に延伸し、自動車底部に引っ掛けることで、自動車上部に日除け布を掛け渡し、且つ、日除け布の両側を伸縮棒に固定し、伸縮棒で日除け布を支持して持ち上げ、日除け布とルーフ間に空気の流れる間隔を形成し、日除け効果と熱隔離効果を得るものである。

台湾公告第４３７６１３号実用新案「自動車用日除けスポイラー」

しかしながら、上述の特許文献において開示されているスポイラー本体(即ち、日除け布を収納するために用いられる収容ボックス)は、自動車の改装工程を経て車両トランク蓋の上方に取り付けなければならず、使用者自らが取り外すことはできない。また、車両の走行時においても、収容ボックスはトランク蓋上に取り付けられたままであり、車両の形がおかしく見えるだけでなく、車両の高速での走行時の安全性にも影響する。さらに、日除け布を使用する前に、まず延伸棒の架設を完了する必要があり、日除け布を巻き取った後は、延伸棒を外して走行時の視界に影響しないようにしなければならないため、使用上不便であり、また延伸棒を遺失したり破損したりすると日除け布を正常に使用することができなくなる。

そこで、本考案はこれに鑑みてなされたもので、その目的は、しっかりした構造で、操作が便利であり、変化に富んだ使用方法を提供し、且つ車両からの取り外しが可能であり、収納に便利な遮蔽装置を提供することにある。

請求項１に係る遮蔽装置は、上記課題を解決するために、サンシェードアッセンブリと、前記サンシェードアッセンブリを車両のテール部に位置決めするために用いられる少なくとも１つの掛止固定具と、ルーフ上に広げられた日除け布を支持すると共に、前記日除け布と車体との間に空気の流れる間隔を保持するために用いられる少なくとも１つのルーフキャリアとを含み、前記サンシェードアッセンブリは、日除け布及び前記日除け布を巻き取るための収納装置から構成され、前記収納装置は、前記日除け布の前縁部に該日除け布を前記収納装置から引き出すための引き棒を備えると共に、前記引き棒上に、該引き棒及び引き出された日除け布を掛止するための少なくとも１つのフックが設けられ、前記掛止固定具は、前記サンシェードアッセンブリと結合される固定具本体と、前記固定具本体に接続されると共に該固定具本体をトランク蓋上縁部に対して掛止するために用いられる第１フックベルトと、前記固定具本体に接続されると共に該固定具本体をトランク蓋下縁部に対して掛止するために用いられる第２フックベルトとから構成されたことを特徴とする。

これにより、車両が停止している状態において、使用者は、第１フックベルトをトランク蓋上縁部に対して掛止すると共に、第２フックベルトをトランク蓋下縁部に対して掛止することによって、掛止固定具を利用して楽にサンシェードアッセンブリを車両後方のトランクのテール位置に架設することができる。そして、サンシェードアッセンブリの収納装置から引き棒を引っ張って日除け布を引き出し、引き出した日除け布をルーフキャリア上に掛け広げ、引き棒上に設けられたフックを、例えば、車両のボンネット前縁部に掛止すると、日除け布の架設作業が完了する。

日除け布により有害な光を阻隔して直接車体上に照射するのを防ぎ、且つ、ルーフキャリアで日除け布を高く保持し、日除け布と車体間に空気が流動する間隔を形成し、日除け布上方の外界温度が直接車体に伝導されるのを阻止し、車内温度の上昇を低く抑えることができる。

請求項２に係る遮蔽装置は、請求項１に係る遮蔽装置において、前記ルーフキャリアが、その両端において、前記日除け布の側縁部を挟んで当該ルーフキャリアに固定するための固定クリップをそれぞれ備え、各固定クリップがＵ字形のクリップ体から構成されていることを特徴とするものである。

請求項３に係る遮蔽装置は、請求項１に係る遮蔽装置において、前記第１フックベルトが使用者によって長さ調整可能であり、前記第２フックベルトが自動収縮機能を有する弾性ベルトであり、前記固定具本体が、脱着可能な嵌合方式で前記サンシェードアッセンブリと結合されていることを特徴とするものである。

本考案の遮蔽装置によれば、上記した従来の日除け装置と比較した場合、次のような利点がある。
１）サンシェードアッセンブリは取り付けと収納に便利であるという特性を備え、車体を別途改装する必要がなく、車両走行時には、サンシェードアッセンブリを車両後方のトランクのテール位置から取り外すことができ、取り外したサンシェードアッセンブリを後方のトランク内等に収納して、車両の走行時の安全を確保することができる。
２）ルーフキャリアは、常態的に車体のルーフに架設しておくか、或いは車両が既に備えているルーフキャリアを用いることができ、日除け布を引き出して固定するだけで、迅速に日除け布の架設動作を完了することができる。
３）ルーフキャリアは常態的に車体のルーフに架設しておくか、或いは車両が既に備えているルーフキャリアを用いることができ、日除け布を収納装置に巻き取った後、ルーフキャリアを車体のルーフに固定した状態のままでも、走行時の視界には影響せず、且つ、ルーフキャリアに本来の載置固定機能を回復させることができる。
４）また、日除け布を車体後方へ引き出して、日除けテントとしたり、雨よけテントとしたりして使用することもでき、使用上変化に富んだ使い方ができる。

以下、本考案の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。図１は、本考案の実施形態に係る遮蔽装置を示す斜視図である。また、図２は、遮蔽装置の要部としてのサンシェードアッセンブリの取付状態を示す斜視図である。図１乃至図２に示すように、実施形態の遮蔽装置は、概略として、サンシェードアッセンブリ１０と、サンシェードアッセンブリ１０を車両のテール部に位置決めするために用いられる少なくとも１つの掛止固定具２０（図２参照）と、ルーフ上に広げられた日除け布１１を支持すると共に、日除け布１１と車体との間に空気の流れる間隔を保持するために用いられる少なくとも１つのルーフキャリア３０とを含んでなる。

図２に示すように、サンシェードアッセンブリ１０は、日除け布１１及び日除け布１１を巻き取るための収納装置１２から構成されている。収納装置１２は、日除け布１１の前縁部に該日除け布１１を収納装置１２から引き出すための引き棒１１１を備えると共に、引き棒１１１上に、該引き棒１１１及び引き出された日除け布１１を掛止するための少なくとも１つのフック１１２が設けられ、使用時にボンネット前縁部にフック１１２を引っ掛け、日除け布１１が巻き取られないようにする。

掛止固定具２０は、サンシェードアッセンブリ１０を車両のテール部に位置決めするために用いられる。掛止固定具２０は、サンシェードアッセンブリ１０と結合される固定具本体２１と、固定具本体２１に接続されると共に該固定具本体２１をトランク蓋上縁部に対して掛止するために用いられる第１フックベルト２２と、固定具本体２１に接続されると共に該固定具本体２１をトランク蓋下縁部に対して掛止するために用いられる第２フックベルト２３とから構成される。

使用時に、第１フックベルト２２はその長さを使用者がトランク蓋の寸法に合わせて自分で調節することができ、第２フックベルト２３は自動的に収縮する機能を備えた弾性ベルトである。使用者は、第２フックベルト２３を引く動作のみで楽にサンシェードアッセンブリ１０を車両後方のトランクのテール位置に架設したり、サンシェードアッセンブリ１０を取り外したりすることができる。

また、固定具本体２１は脱着可能な嵌合方式でサンシェードアッセンブリ１０と結合されており、必要時にはサンシェードアッセンブリ１０と固定具本体２１を分離させるだけで迅速にサンシェードアッセンブリ１０を取り外すことができ、これによって、操作の利便性と実際の使用の機動性を向上することができる。

上述のルーフキャリア３０は常態的に車体のルーフに架設しておくか、或いは車両が既に備えているルーフキャリアを用いることができ、その主な用途は、その上に広げられた日除け布１１を支持し、日除け布１１と車体の間に空気の流れる間隔を保持することにある。日除け布１１を巻き取った後、ルーフキャリア３０は取り外してもよいが、車体のルーフに固定した状態のままでも、走行時の視界に影響することはなく、ルーフキャリア３０に本来の載置固定機能を回復させることができる。

また、図１及び図３に示すように、日除け布１１をルーフキャリア３０上に広げ、且つボンネット前縁部に掛止すると、原則的に日除け布１１の架設動作が完了する。具体的に実施する際は、さらにルーフキャリア３０の両端の相対する位置に、日除け布１１の側縁部を挟んで当該ルーフキャリア３０に固定するための固定クリップ３１を設けてもよく、この固定クリップ３１は、図３に示すようなＵ字形のクリップ体から構成することができ、優れた固定効果を有するだけでなく、操作・使用に便利であるという特性を備えている。

これにより、車両が停止している状態において、使用者は掛止固定具２０を利用してサンシェードアッセンブリ１０を楽に車両後方のトランクのテール位置に架設することができ、且つ、サンシェードアッセンブリ１０の中の日除け布１１を引き出して固定するだけで、日除け布１１の架設動作を完了することができる。そして、日除け布１１により有害な光が直接車体上に照射するのを阻止できる。また、ルーフキャリア３０により、日除け布１１を高く持ち上げ、日除け布１１と車体の間に空気が流れる間隔を保持し、日除け布１１上方の外界温度が直接車体に伝導されるのを防止し、車内温度の上昇を低く抑えることができる。

また、図４に示すように、日除け布１１を車体後方に引き出し、日除けテントや雨除けテントとして使用することもできる。このように、別途車体を改装しなくとも迅速に取り付け、収納ができ、しっかりした構造で、変化に富んだ使用ができる遮蔽装置が構成される。

本考案の実施形態に係る遮蔽装置の斜視図である。 遮蔽装置のサンシェードアッセンブリの取付状態を示す斜視図である。 日除け布を支持したルーフキャリアへの固定クリップの取付状態を示す斜視図である。 本考案の遮蔽装置の別の使用状態を示す斜視図である。

符号の説明

１０ サンシェードアッセンブリ
１１ 日除け布
１１１ 引き棒
１１２ フック
１２ 収納装置
２０ 掛止固定具
２１ 固定具本体
２２ 第１フックベルト
２３ 第２フックベルト
３０ ルーフキャリア
３１ 固定クリップ

Claims (3)

1. サンシェードアッセンブリと、前記サンシェードアッセンブリを車両のテール部に位置決めするために用いられる少なくとも１つの掛止固定具と、ルーフ上に広げられた日除け布を支持すると共に、前記日除け布と車体との間に空気の流れる間隔を保持するために用いられる少なくとも１つのルーフキャリアとを含み、
   前記サンシェードアッセンブリは、日除け布及び前記日除け布を巻き取るための収納装置から構成され、前記収納装置は、前記日除け布の前縁部に該日除け布を前記収納装置から引き出すための引き棒を備えると共に、前記引き棒上に、該引き棒及び引き出された日除け布を掛止するための少なくとも１つのフックが設けられ、
   前記掛止固定具は、前記サンシェードアッセンブリと結合される固定具本体と、前記固定具本体に接続されると共に該固定具本体をトランク蓋上縁部に対して掛止するために用いられる第１フックベルトと、前記固定具本体に接続されると共に該固定具本体をトランク蓋下縁部に対して掛止するために用いられる第２フックベルトとから構成されたことを特徴とする遮蔽装置。
2. 前記ルーフキャリアが、その両端において、前記日除け布の側縁部を挟んで当該ルーフキャリアに固定するための固定クリップをそれぞれ備え、各固定クリップがＵ字形のクリップ体から構成されていることを特徴とする請求項１に記載の遮蔽装置。
3. 前記第１フックベルトが使用者によって長さ調整可能であり、前記第２フックベルトが自動収縮機能を有する弾性ベルトであり、前記固定具本体が、脱着可能な嵌合方式で前記サンシェードアッセンブリと結合されていることを特徴とする請求項１に記載の遮蔽装置。

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