JP3157001U - 車両用雨よけ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造簡素にして既製品への取付けを容易にしながら、作動の安定した車両用雨よけ装置を提供する。【解決手段】車体の搭乗口3上部と該搭乗口3上部に対面するドア4の窓枠上部4aとに、線状体7を前後方向に所定ピッチで伸縮可能に張りめぐらせ、線状体7の上部に可撓性の雨よけシートを配置するとともに、該雨よけシートを線状体7に摺動可能に係止し、該雨よけシートの左右両端部を搭乗口3上部とドア4の窓枠上部4aとに係止具6を介して着脱可能に係止する。また、車体の搭乗口3に、線状体7の一端部を巻き取るコイルバネ式の巻き取りリール10を設ける。【選択図】図1

Description

本考案は、トラック、自動車等の車両に装着される車両用雨よけ装置に関するものである。
従来の技術として、特許文献1があった。即ち、前部が下方に傾斜し、かつ平面視三角形状に形成された蛇腹式の雨よけシートを設け、該雨よけシートを自動車の前部室の窓枠と前部ドアの窓枠との間に介在させるとともに、該雨よけシートの一端部を取付け金具により前記前部室の窓枠に係止し、他端部を吸盤により前記前部ドアの窓枠に吸着させるようにした車両用雨よけ装置があった。
前記特許文献1は、強風時、あるいは、豪雨時にドアを開けると、雨よけシートの開閉方向中間部の蛇腹部が不用意に延びて下方に垂れ下がったり、あるいはドーム形に膨らんだりして雨よけ機能が損なわれたり、ドアを締めた際に蛇腹部の折り畳みが不規則になって一部がドアからはみ出たりする虞れのあるものであった。
特開平5−345521号公報
本考案は、構造簡素にして既製品への取付けを容易にしながら、作動の安定した車両用雨よけ装置を得ることを目的とする。
本考案は、前記目的を達成するために以下の如く構成したものである。即ち、請求項1に係る考案は、車体の搭乗口上部と該搭乗口上部に対面するドアの窓枠上部とに、線状体を前後方向に所定ピッチで伸縮可能に張りめぐらせ、該線状体の上部に可撓性の雨よけシートを配置するとともに、該雨よけシートを前記線状体に摺動可能に係止し、該雨よけシートの左右両端部を前記搭乗口上部とドアの窓枠上部とに係止具を介して着脱可能に係止する構成にしたものである。
請求項2に係る考案は、前記係止具を鉤型のフックと、該フックの鉤部に着脱可能に係止するリングとし、前記フックを車体の搭乗口上部に前後方向に所定ピッチで固定し、前記リングを雨よけシートの左右両端部に前後方向に所定ピッチで縫着するようにしたものである。
請求項3に係る考案は、車体の搭乗口部に、前記線状体の一端部を巻き取るコイルバネ式の巻き取りリールを設ける構成にしたものである。
請求項1に係る考案は、ドアを開くと、線状体、及び雨よけシートの外端部が外方に引っ張られ、ドアと車体窓枠との間隙部の上部に線状体が所定の間隔で張りめぐらされるとともに、該張りめぐらされた線状体の上部で雨よけシートが拡開することになる。
これにより、前記雨よけシートがドアと車体窓枠との間隙部への雨の振り込みを阻止し、搭乗者は雨に濡れることなく乗り降りすることができる。また、開いた雨よけシートは間隙部の上部に張りめぐらされた線状体に支持されるので、風雨等によって不規則に曲がらなくなる。また、前記線状体を車体側に引き寄せながらドアを閉じると、雨よけシートが線状体に支えられながら折り畳まれるので、ドアを閉じた際に雨よけシートの一部がドアからはみ出ることがなくなる。
請求項2に係る考案は、車体の搭乗口上部に鉤型のフックを、雨よけシートに前記フックに係脱可能なリングを設けるようにしたので、係止具の構造が簡素になるとともに、車体の搭乗口、及び雨よけシートへの取付けが容易となる。
請求項3に係る考案は、線状体をコイルバネ式の巻き取りリールによって巻き取るようにしたので、線状体を手動で操作することなくドアを開閉することができる。
本考案による係止具及び線状体の車両への取付け状態を示す斜視図である。 本考案による雨よけシート単体の平面図である。 車両に取り付けた雨よけシートの拡開状態を示す斜視図である。 車両に取り付けた雨よけシートの折り畳み状態を示す斜視図である。
図1において、1は小型トラック(車両)、2はその運転室、4は運転室2の右側の搭乗口3を開閉するドアである。該ドア4は搭乗口(車体側)3の前縁下部に回動可能に連結され、上部が上下スライド式の窓ガラス5によって開閉されるようになっている。
前記搭乗口3の上縁部3aと前縁上部3b、及びドア4の窓枠上部4aと窓枠前部4bとにそれぞれ5個のフック(係止具)6a(6a−1〜6a−5),6b(6b−1〜6b−5)を所定の間隔をおいて固着する。この場合、車体側のフック6a−1〜6a−5と、ドア4側のフック6b−1〜6b−5は互いに対面させる。なお、前記各フック6a,6bは、搭乗口3の上縁部3aと前縁上部3b、及びドア4の窓枠上部4aと窓枠前部4bとに小穴をあけ、該小穴に係止するようにしてもよい。
前記各フック6a,6bに紐からなる線状体7を所定の間隔をおいて張りめぐらし、その先端部7cをコイルバネ式の巻き取りリール10に巻き付ける。即ち、線状体7の始端部7aをドア4開放側の第1フック6b−1に結び、次いで線状体7の中間部を第1滑車9a、第2滑車9b、第3滑車9cを介して車体側の第2フック6a−1、ドア4側の第3フック6b−3、車体側の第3フック6a−3に順次係止し、先端部7cを搭乗口3の上前部に取り付けた巻き取りリール10に巻き付ける。
前記線状体7の上部に防水性を有する可撓性の雨よけシート8を配置し、その左右両端部を前記搭乗口3の上部とドア4の窓枠上部とに係止具6を介して着脱可能に係止する。前記雨よけシート8は、図2に示すように、平面視倒立三角形状に形成したシート主体8aの左右端部、及び後端部にリング(係止具)6c(6c−1〜6c−13)を所定ピッチで縫着してなる。
そして、図3に示すように、左部のリング6c−1〜6c−5(図2)を搭乗口3の上縁部3a及び前縁上部3bに設けたフック6a−1〜6a−5(図1)に係止し、右部のリング6c−6〜6c−10(図2)をドア4の窓枠上部4a及び窓枠前部4bに設けたフック6b−1〜6b−5(図1)に係止し、後部(図2おいて上部)のリング6c−11〜6c−13を線状体7の後張り部7b−1に摺動可能に挿通する。なお、前記後部のリング6c−11〜6c−13は省略し、変わりにシート主体8a後端部に小孔を形成し、該小孔を後張り部7b−1に摺動可能に挿通するようにしてもよい。
前記実施例によれば、ドア4を開くと、線状体7、及び雨よけシート8の外端部が外方に引っ張られ、ドア4と搭乗口3との間隙部の上部に線状体7が所定の間隔で張りめぐらされるとともに、該線状体7の上部で雨よけシート8が拡開する。これにより、雨よけシート8がドア4と搭乗口3との間隙部への雨の振り込みを阻止し、搭乗者は雨に濡れることなく乗り降りすることができる。
また、開いた雨よけシート8は前記間隙部で線状体7に支持及び連結されているので、風雨等によって不規則に曲がったり、畳まれたりされなくなる。また、ドア4を閉じると、雨よけシート8が線状体7に支えられながら折り畳まれるので、ドア4を閉じた際に雨よけシート8の一部がドア4からはみ出ることがなくなるとともに、線状体7の先端部7cが巻き取りリール10によって巻き取られ、該先端部7cが不用意に垂れ下がることがなくなる。
1 小型トラック(車両)
2 運転室
3 搭乗口
3a 上縁部
4 ドア
4a 窓枠上部
4b 窓枠前部
5 窓ガラス
6 係止具
6a(6b) フック
6c リング
7 線状体
7a 始端部
7b 中間部
7b−1 後張部
7c 先端部
8 雨よけシート
8a シート主体
9 滑車
9a〜9c 第1〜第3滑車
10 巻き取りリール

Claims (3)

  1. 車体の搭乗口上部と該搭乗口上部に対面するドアの窓枠上部とに、線状体を前後方向に所定ピッチで伸縮可能に張りめぐらせ、該線状体の上部に可撓性の雨よけシートを配置するとともに、該雨よけシートを前記線状体に摺動可能に係止し、該雨よけシートの左右両端部を前記搭乗口上部とドアの窓枠上部とに係止具を介して着脱可能に係止したことを特徴とする車両用雨よけ装置。
  2. 係止具を鉤型のフックと、該フックの鉤部に着脱可能に係止するリングとし、前記フックを車体の搭乗口上部に前後方向に所定ピッチで固定し、前記リングを雨よけシートの左右両端部に前後方向に所定ピッチで縫着したことを特徴とする請求項1記載の車両用雨よけ装置。
  3. 車体の搭乗口部に、前記線状体の一端部を巻き取るコイルバネ式の巻き取りリールを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用雨よけ装置。
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