JP3028240B2 - 熱転写プリンタ - Google Patents

熱転写プリンタ

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JP3028240B2
JP3028240B2 JP02299618A JP29961890A JP3028240B2 JP 3028240 B2 JP3028240 B2 JP 3028240B2 JP 02299618 A JP02299618 A JP 02299618A JP 29961890 A JP29961890 A JP 29961890A JP 3028240 B2 JP3028240 B2 JP 3028240B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱転写プリンタに係り、特に、濃度と濃度
むらと混色と色ずれ等を補正する手段に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来の技術は、特開平1−316284号公報に記載のよう
に、プリンタ内に濃度検出器を設け、濃度変化を外部に
知らせるようになっていた。
また、特開平1−92668号公報に記載のように、プリ
ンタ外部において、記録濃度を検出し、演算により位置
ずれ量を測定するようになっていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術においては、プリンタ内に配置され記録
画像の濃度を検出する濃度検出器とその信号により濃度
むら,混色,色ずれ等を補正する補正機構とが、機構的
にもシステム的にも一体に構成されていないので、製造
時の濃度むら,混色,色ずれ等の調整に多大な時間を必
要としていた。
また、サーマルヘッドの保守交換時の現場での調整
は、事実上不可能であり、ユニットを全体として交換す
るようになっていた。したがって、必ずしも故障とはい
えないような軽微な不具合でも、ユニット全体を交換す
るために、プリントのコストが高くなる問題があった。
本発明の目的は、検出器と補正回路とをプリンタ内で
一体に構成し、サーマルヘッドの抵抗値の測定,濃度む
らの測定,インク紙の混色の測定,色ずれの測定とその
検出信号による各種補正とを連係して自動的に実行で
き、補正精度の向上と調整時間の短縮と保守部品の交換
時の現場における調整とを可能にする熱転写プリンタを
提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するために、サーマルヘッ
ドの列状に配置した発熱素子への入力エネルギーを変化
させインクシートのインクを記録紙に転写し画像を記録
する手段と、特定の画像データを記憶し測定パターンを
発生するメモリと、記録紙に記録された測定パターンの
画像濃度を検出する手段と、画像濃度のむらの偏差に対
応させて各発熱素子に供給する電力の補正値を記憶する
手段と、記憶した補正値に基づき実際の画像データを補
正しサーマルヘッドに供給する通電データを発生する手
段とからなる熱転写プリンタにおいて、測定パターン
が、主走査方向に1ドットおきの記録パターンと濃度測
定のための記録パターンとを平行して記録するパターン
であり、画像濃度検出手段が、記録した1ドットおきパ
ターンから各発熱素子の位置を検出する手段と、濃度測
定のための記録パターンから各発熱素子に対応した位置
の濃度を測定する手段とを含む熱転写プリンタを提案す
る。
本発明は、また、サーマルヘッドの列状に配置した発
熱素子への入力エネルギーを変化させインクシートのイ
ンクを記録紙に転写し画像を記録する手段と、特定の画
像データを記憶し測定パターンを発生するメモリと、記
録紙に記録された測定パターンの画像濃度をイエロー,
マゼンタ,シアンの3色に分解して検出する手段と、画
像濃度のむらの偏差に対応させて各発熱素子に供給する
電力の補正値を記憶する手段と、記憶した補正値に基づ
き実際の画像データを補正しサーマルヘッドに供給する
通電データを発生する手段とからなる熱転写プリンタに
おいて、分解して検出されたイエロー,マゼンタ,シア
ンの画像濃度データに基づき各インクシートの混色の比
率を算出する手段と、観測された混色の比率に基づき実
際に記録するイエロー,マゼンタ,シアンの画像データ
を色相補正する手段とを備えた熱転写プリンタを提案す
る。
前記測定パターン発生メモリは、不揮発性メモリと
し、当該メモリの主走査方向のデータを指定するカウン
タと、当該メモリの副走査方向のデータとインクの色の
種類と画像データの種類とを指定するマイクロコンピュ
ータとを備えることが可能である。
記録紙を2本のローラの間に挾持して移動させる機構
を備える場合には、測定パターンのイエロー,マゼン
タ,シアンを副走査方向に直線で記録し、濃度検出手段
を直線と直交方向に移動させて濃度を測定し、イエロ
ー,マゼンタ,シアンの相互の位置を検出し、各色の記
録位置が同じになるように、2本のローラ間の押圧力の
左右のバランスを変化させる記録紙のスキュー補正手段
を備えることができる。
前記記録紙のスキュー補正手段は、2本のローラの平
行度を変化させる機構としてもよい。
測定パターンのイエロー,マゼンタ,シアンを副走査
方向に直線で記録し、記録紙を濃度検出手段に対して副
走査方向に移動させて濃度を測定し、イエロー,マゼン
タ,シアンの相互の位置を検出し、マゼンタ、シアンの
記録位置を変える走査を繰り返し、各色の記録位置を揃
えるピッチむら補正手段を付加することも可能である。
記録紙を副走査方向に搬送するステッピングモータの
パルスレートの周期を制御し、イエロー,マゼンタ,シ
アン各色の記録ピッチを揃える手段を備えるようにして
もよい。
いずれの熱転写プリンタにおいても、補正前のプリン
タ制御データと補正後のプリンタ制御データとを記録紙
に出力する手段を備えることができる。
〔作用〕
記録紙の記録濃度はサーマルヘッドの入力エネルギー
で制御され、入力データが大きい場合は濃度が高く、小
さい場合は低くなる。
したがって、サーマルヘッドの抵抗値のむらに関して
は、濃度の低い高抵抗側発熱素子では、入力データと補
正データとは1対1のままで出力し、濃度の高い低抵抗
側発熱素子では、1対1より小さくになるように入力デ
ータを補正すると、サーマルヘッドの抵抗値のむらを補
正できる。
また、濃度むらに関しては、濃度の低い発熱体では入
力データと補正データとは1対1のままで出力し、濃度
の高い発熱素子では1対1より小さくなるように入力デ
ータを補正すると、各発熱素子の入力エネルギーを制御
でき、均一な濃度が得られる。
インク紙の混色に関しては、記録画像からイエロー,
マゼンタ,シアンの混色の比率を検出し、プリントする
際の各画素のイエロー,マゼンタ,シアンの入力データ
の比率を変化させると、入力データと同じ色合いの画像
が得られる。
色ずれに関しては、イエロー,マゼンタ,シアンの各
色間の位置ずれ量を検出し、記録紙搬送ローラの押圧力
や平行度を変化させると、左右の搬送力が変化し、スキ
ュー量を調節できる。
ピッチむらに関しては、イエローを固定し、マゼン
タ,シアンのインクの記録タイミングをずらし、しかも
記録紙の記録速度が一定になるように制御すると、補正
できる。
〔実施例〕
次に、図面を参照して、本発明の一実施例を詳細に説
明する。
第1図は昇華染料インクを用いた本発明による熱転写
プリンタの一実施例の全体構成を示す系統図である。上
半分が熱転写プリンタの制御回路のブロック図、下半分
が熱転写プリンタの機構部の側面概略図となっている。
第1図の制御回路105において、ディジタル信号入出
力回路107は、コンピュータ等の画像処理装置100のディ
ジタル信号入出力回路102からディジタル画像信号(階
調を有するディジタル信号で階調データという)104を
取り込むセントロニクス,SCSI(SMALL COMPUTER SYSTEM
INTERFACE)等の標準規格のディジタル入力インターフ
ェースである。ビデオ信号入力回路106はカラーCRTディ
スプレイ等の表示装置101のRGBアナログ・ビデオ信号10
3をディジタル信号に変換して取り込むアナログ・ビデ
オ入力インタフェースである。画像信号は、これら入力
インタフェース回路106,107により取り込まれ、データ
バス110に出力される。
画像メモリ108は、R(レッド),G(グリーン),B
(ブルー)の3原色の画像信号を少なくとも1画面分記
憶するメモリで、入力インタフェース回路106,107から
取り込んだ画像信号を一時記憶したのち、プリント(記
録)時は、記憶したその画像信号をデータバス110に出
力する。なお、画像メモリ108には任意サイズの画像を
入力できる。
中間調制御回路111は、ディジタル信号入出力回路107
からの画像信号を階調データとして直接入力するか画像
メモリ108の画像信号を入力し、この画像信号に基づい
てサーマルヘッド8の抵抗体を発熱させ所定の記録濃度
を得るための通電データおよび通電パルス等のヘッド制
御信号を作成する。画像処理回路113で色補正した画像
信号または縮小/拡大した画像信号を中間調制御回路11
1に入力することもできる。画像ファイル装置109は、磁
気ディスク,磁気テープ,CD−ROM,CD−RAM等の画像記憶
装置であり、既存ソフトの出力,外部から入力した画像
の記録および出力,画像処理回路113でのデータ編集ま
たは他の画像との合成に使用する。記録用の昇華染料イ
ンクは、印加するエネルギー量の多少によって転写濃度
を連続して制御できるため、1階調ごとに抵抗体の発熱
時間を制御する。n階調ならば、t1,t2〜tnのパルス幅
からなるn個の通電パルスにより濃度を制御する。
サーマルヘッド8は、記録画像の画素に対応した発熱
抵抗体をライン上に多数並べたものである。サーマルヘ
ッド8の概略回路構成を第5図に示す。サーマルヘッド
8は、各抵抗体(200a,200b,200c)の発熱量をそれぞれ
制御し、インクシート6に塗布してあるインクをインク
シート6のベースフィルム側から加熱し、記録紙7にイ
ンクを拡散させまたは付着させ、転写する。サーマルヘ
ッド8の発熱量は、ヘッド制御信号の通電時間と電力調
整回路114のヘッド電圧値で制御する。発熱量はヘッド
温度によっても制御する。低い場合は発熱量を多く、高
い場合は少なくする。サーマルヘッド8のヘッド基板の
温度はヘッド温度センサ67により測定する。
機構制御回路112は、ディジタル信号入出力回路107か
ら入力される外部指令信号またはキースイッチ116から
入力される記録開始指令、画像サイズ変更等の記録条件
に従って、記録機構124の駆動モータや表示部115や電力
調整回路114を制御する。
機構制御回路112は、記録機構124の記録紙7の長手方
向の位置を検出するセンサ36,38とカム18の回転位置を
検出するセンサ63とインクシート6のインクの色を示す
マークを検出するインクセンサ37a,37bと図示しないイ
ンクカセットの装置へのセットの有無を検出するセンサ
64と記録紙7の装置へのセットの有無を検出するセンサ
62と図示はしていないが巻き取りロール54および繰り出
しロール53の回転を検出するセンサ等からのセンサ信号
118を入力し、動作手順に従って、駆動モータすなわち
用紙搬送モータ10またはDCモータ11,61,65,69,71等の駆
動を制御する。
機構制御回路112は、ビデオ信号入力回路106とディジ
タル信号入出力回路107と画像メモリ108と中間調制御回
路111とを制御するためのページ印字指令,1ライン印字
指令,色指定信号をデータバス110に出力する。
次に、第1図下半分に示した記録機構について説明す
る。
底板30には、給紙ブロック1と搬送ブロック2とがボ
ルトで固定してある。また、2枚の側板31,31が垂直に
固定してある。この側板31,31には、ヘッドブロック3
とカッターブロック4と用紙搬送モータ10と冷却ファン
11とを取り付けてある。インクブロック5はカセットに
なっており、図示はしていないが側板31,31に取り付け
たインク受けに装着されている。記録紙7を供給する記
録紙ロール12も、インクブロック5と同様な機構で、図
示はしていないが側板31,31に取り付けた給紙ローラ受
けに装着されている。搬送ブロック2には、記録紙7の
転写濃度を測定する濃度測定機構68が装着されている。
記録紙ロール12から送り出された記録紙7は、給紙ブ
ロック1,搬送ブロック2,カッターブロック4を通り、本
装置から排出される。給紙ブロック1は、前給紙ローラ
15a,15bおよび後給紙ローラ16a,16bの2組のローラ対
と、ペーパーガイド17a,17bとからなる。前給紙ローラ1
5bおよび後給紙ローラ16bは、給紙フレーム14の左右方
向の移動により、上下方向に移動する。給紙レバー13が
カム18に設けた溝19に案内されてピン33を中心に回転す
ると、給紙フレーム14が左右に移動する。
搬送ブロック2は、ペーパーガイド22,23と、搬送ロ
ーラ24および押圧ローラ25の搬送ローラ対と、プラテン
ローラ9と、排出ローラ27および押圧ローラ28の排出ロ
ーラ対等からなり、各ローラおよびガイド等はローラシ
ャーシ29,29に固定されまたは回転可能に取り付けられ
ている。
搬送ローラ24は、ステンレス材等の剛体円筒であり、
その表面にセラミック材の粒状物質で凹凸を付け、記録
紙7との摩擦係数を高くしてある。押圧ローラ25は、剛
体の中空円筒25aの表面をゴム等の弾性体25bでおおって
ある。中空円筒25a内には、転がり軸受25cを挿入し、こ
れをシャフト25dで支持し、ローラシャーシ29,29に回転
可能に取付けてある。シャフト25dの両端には押圧レバ
ー35を取付けてある。押圧レバー35はカム18に設けた図
示しない溝に案内され、ピン34を中心に回転し、押圧ロ
ーラ25を搬送ローラ24に押圧したり解除したりする。プ
ラテンローラ9および排出ローラ27は、ステンレス材を
芯金とし、表面をゴム等の弾性材料でおおった円筒状ロ
ーラである。押圧ローラ28は、プラスチックで形成した
ローラである。ペーパーガイド23に取付けた板ばね26
は、押圧ローラ28を排出ローラ27に常時押圧している。
ペーパーガイド22には、記録紙7の有無を検出する第1
ペーパー位置センサとしての光センサ36を取付けてあ
る。ペーパーガイド23には、インクシート6の位置を検
出するインクセンサ37a,37bを取付けてある。
カッターブロック4は、回転刃39、固定刃40と記録紙
7の有無を検出する第2ペーパー位置センサとしての光
センサ38を含み、側板31,31に固定されている。回転刃3
9と固定刃40の間に送り込まれた記録紙7を、回転刃39
が回転して切断する。
ヘッドブロック3は、ヘッドアーム41の左端部にサー
マルヘッド8を有し、右端部にはヘッドブロック3を持
ち上げるときの回転中心となる軸42を設けてある。軸42
は、側板31,31に回転可能に取付けてある。ヘッドアー
ム41の右端には、持ち上げたヘッドブロック3を保持す
るために、コイルばね43を設けてある。ヘッドブロック
3は、持ち上げることができ、ヘッドアーム41が垂直に
なる位置まで回転可能である。サーマルヘッド8は、幅
方向すなわちこの紙面に垂直方向の中心位置を回転軸46
により回転可能に支持されている。回転軸46は、サーマ
ルヘッド8の幅方向に平行なヘッド取付板47に固定さ
れ、ヘッド取付板47は、ヘッドアーム41に回転可能に取
付けられている。サーマルヘッド8の上部には図示しな
いが冷却フィンを取付けてあり、冷却フィンとサーマル
ヘッド8とは一体的に動く。冷却ファン11からの空気が
冷却フィンの間を抜けて、サーマルヘッド8を冷却す
る。サーマルヘッド8の下部には前剥離ローラ55と後剥
離ローラ56とが回転可能に取付けてある。サーマルヘッ
ド8をプラテンローラ9に押圧するヘッド押付力は、コ
イル状のばね44で与えられる。ばね44は、ヘッドアーム
41に固定した図示しないヘッド天板の下面とサーマルヘ
ッド8の上面との間に、シャフト49の案内により装着さ
れている。ヘッドアーム41の中間に設けたピン45は、カ
ム18の回転に従い、溝20に案内され、上下方向に動く。
ピン45の動きが、ヘッドアーム41およびヘッド天板51を
上下方向に移動させ、ばね44を伸縮させ、ヘッド押付力
を与えまたは解除する。
サーマルヘッド8とプラテンローラ9とがインクシー
ト6と記録紙7とを押圧する部分では、高品質の印画を
得るため、円筒と平面の接触長さすなわちニップ幅の中
央にサーマルヘッド8の発熱部を位置決めする必要があ
る。本装置は、ヘッドアーム41に取付けたヘッド位置決
め軸50を、ローラシャーシ29の上端に設けたU溝21に、
軸のはめあい精度で挿入することにより、プラテンロー
ラ9とサーマルヘッド8の押圧位置を一定に保つ機構を
設けている。
インクブロック5は、図示しないインクカセットに取
り付けた繰り出しロール53と巻き取りロール54と繰り出
しロール53から巻き取りロール54へ移動するインクシー
ト6とからなる。サーマルヘッド8は、繰り出しロール
53と巻き取りロール54との間に張られたインクシート6
を抑え、インクを熱転写する。繰り出しロール53から出
たインクシート6は、ローラシャーシ29,29に回転可能
に取付けたガイドシャフト57を通り、プラテンローラ9
の両側に位置する前剥離ローラおよび後剥離ローラ56と
サーマルヘッド8とにより、記録紙と一緒に、プラテン
ローラ9に沿うように押さえられ、巻き取りロール54に
巻き取られる。
次に、第2図を参照して、機構制御回路112の構成の
一例を具体的に説明する。
機構制御回路112は、CPU80とROM81とRAM82と出力ポー
ト85と入力ポート93とそれらを接続する内部バス84とか
らなるマイクロコンピュータと、モータを駆動するステ
ッピングモータ駆動回路86と、DCモータ駆動回路87,88,
89,90,91,92と、センサの検出信号を入力する信号レベ
ル変換回路94と、A/D変換機95と、表示部115と、キース
イッチ116と、外部バス入出力インタフェース83とによ
り構成される。
機構制御回路112は、第1図画像処理装置100からの印
字指令信号またはキースイッチ回路116からの印字指令
信号により、記録動作を開始する。画像処理装置100か
らの印字指令信号は、ディジタル信号入出力回路102か
ら制御回路105内のディジタル信号入出力回路107に転送
され、データバス110に出力される。
機構制御回路112は、予めROM81に記憶してある動作手
順を示すプログラムに従って動作する。CPU80は、この
プログラムを解読し、データの演算と入力ポート93から
のデータの取り込みと出力ポート85からのデータの送り
出しとを実行する。RAM82は、演算結果,入力データ,
出力データの記憶に使用される。
出力ポート85への出力信号は、ステッピングモータ駆
動回路86に入力され、用紙搬送ステッピングモータ10を
制御する。出力信号は、また、DCモータ駆動回路87,88,
89,90,91,92に入力され、モード切換DCモータ61,インク
巻き取りDCモータ65,インク繰り出しDCモータ71,カッタ
DCモータ69,冷却DCファン11,濃度センサ移動DCモータ35
0を制御する。
入力ポート93は、各センサの信号をロジックレベルの
信号に変換する信号レベル変換回路94を介して、接点ス
イッチのモードカム位置センサ63,反射型光センサを用
いた第1ペーパー位置センサ36,第2ペーパー位置セン
サ38,接点スイッチを用いたカッタ位置センサ70,反射型
光センサを用いた第1インクマーク検出センサ37a,第2
インクマーク検出センサ37b,接点スイッチを用いたイン
クカセット検出センサ64,ペーパカセット検出センサ62,
フタ開閉検出センサ66の出力信号をマイクロコンピュー
タに取り入れる。また、ヘッド温度センサ67の信号をA/
D変換機95を介して、マイクロコンピュータに取り入れ
る。さらに、濃度センサ位置エンコーダ72の信号をカウ
ンタ96により計算し、マイクロコンピュータに取り入れ
る。
次に、本発明の熱転写カラープリンタのカラー記録動
作について説明する。
第1図において、プラテンローラ9を基準にした場
合、図右方向の給紙ブロック1側を上流側、図左方向の
カッタブロック4側を下流側と呼ぶことにする。
本装置では、ロール状の記録紙7を用い、インクシー
ト6は繰り出しローラ53と巻き取りローラ54にタスキ掛
け状態で挿着してある。前給紙ローラ15bと後給紙ロー
ラ16bの上下方向の移動と、押圧ローラ25の搬送ローラ2
4を押圧する力の発生と、サーマルヘッド8がプラテン
ローラ9を押圧するヘッド押圧力の発生とは、すべてカ
ム18の回転位置で制御される。
カム18の位置で作られる各ローラ等の状態を、「モー
ド」と呼ぶことにする。「モード2」は、前給紙ローラ
15aと15bとが離れており、後給紙ローラ16aと16bが接触
し、搬送ローラ対24と25とは離れ、サーマルヘッド8と
プラテンローラ9とが離れている状態をいう。前給紙ロ
ーラ15bのみを下方へ移動させ、前給紙ローラ15aと15b
とで記録紙をはさむ。この状態が「給紙モード」または
「モード1」である。押圧ローラ25を搬送ローラ24に押
圧し、記録紙7をはさむ。そして、前給紙ローラ15bと
後給紙ローラ16bとを上方に移動させる。この状態を
「搬送モード」または「モード3」と呼ぶ。搬送モード
の状態からサーマルヘッド8がプラテンローラ9に押付
けられた状態を「記録モード」と呼ぶことにする。
また、搬送量は、サーマルヘッド8の発熱抵抗体の密
度を基準とし、Nドット/mmのサーマルヘッドの場合に
は、Nライン/mmというように、長さと一定の比率で対
応するライン数で表すことにする。
本発明のカラープリンタによるカラー画像は、記録紙
を下流側に搬送する戻し走査と上流側に搬送する記録動
作とを交互に行って作成される。
まず、印字指令信号が機構制御回路112に入力される
と、本装置は搬送モードとなり、記録紙7を下流側へ搬
送して、第2ペーパー位置センサ38が記録紙の先端7aを
検出するまで搬送する。なお、搬送モード開始時に第2
ペーパー位置センサ38がすでに記録紙7を検出している
場合には、一旦、記録紙の先端7aが第2ペーパー位置セ
ンサ38を通り過ぎるまで、記録紙7を上流側へ搬送した
のち、前述と同様の制御を行う。搬送モードでの搬送は
高速Vh(Vh>Vc)で行なわれる。記録紙7の搬送は、記
録紙7が第2ペーパー位置センサ38に到達した時点か
ら、さらにL1ラインだけ下流側へ搬送して停止する。こ
の記録紙7の搬送と並行して、インクシート6の位置決
めを行う。
第8図に示すように、インクシート6には、第1色イ
ンク(イエローインク),第2色インク(マゼンタイン
ク),第3色インク(シアンインク)が面順次で塗り分
けられている。各色の先頭部分には、インクの色を識別
するマークがついている。インクシート6の位置決め
は、巻き取りロール54でインクシート6を巻き取りなが
ら、マークをインクマーク検出センサ37a,37bで検出
し、目的の色のマークだと判断した場合、インクシート
6の搬送を停止することにより完了する。
次に、装置を記録モードに切り換え、サーマルヘッド
8をプラテンローラ9に押圧する。この状態では、イン
クシート6のこれから使用する色の先頭がインクセンサ
37の位置にあたるため、その先頭が、サーマルヘッド8
の発熱部の位置よりも上流側に達するように、サーマル
ヘッド8を通電せずL2ラインだけ上流側へ、インクシー
ト6と記録紙7とを搬送する。この時、記録紙7には搬
送ローラ24で搬送力が与えられる。また、この時の搬送
速度は、サーマルヘッド通電時よりも高速Vc(Vc>Vl)
にする。排出ローラ対27,28とプラテンローラ9とは、
ワンウェイクラッチでフリーになり、記録紙7との摩擦
力で従動回転する。また、インクシート6は、記録紙7
と同一速度で上流側へ搬送され、巻き取りロール54に巻
き取られる。
このため、L2はインクセンサ37からサーマルヘッド8
の発熱部までのインクシート6上での長さまたはそれ以
上であってもよい。また、インクセンサ37をプラテンロ
ーラ9の上流側に取付けた場合は、L2=0としてもよ
い。
L2ラインの搬送後は、搬送速度をVl(Vc>Vl)とし、
画像データに従って1ラインごとにサーマルヘッド8を
通電しながら、上流側へ記録紙7とインクシート6を搬
送し、第1色目インク(例えばイエロー)を記録紙7に
転写する。この記録量をL3ラインとする。この間も、イ
ンクシート6は、巻き取りロール54に巻き取られながら
搬送される。サーマルヘッド8で熱を与えられたインク
シート6と記録紙7とは、接着した状態で前剥離ローラ
55まで搬送される。前剥離ローラ55は、記録紙7とイン
クシート6を剥離させる。
画像記録後、サーマルヘッド8の通電をやめ、記録紙
7とインクシート6を上流側へLfライン搬送して停止す
る。なお、画像サイズによっては、記録紙の先端7aが排
出ローラ対27,28の上流側へ通り過ぎる。
次に、記録モードの状態で、ステッピングモータ10を
逆転させ、記録紙7とインクシート6を下流側へL4ライ
ン搬送する。この時の搬送速度は、サーマルヘッド通電
時よりも高速V2(V2>V3)にする。この操作により、記
録紙7とインクシート6は剥離される。なお、上流側へ
の搬送時に記録紙の先端7aが排出ローラ対27,28を通り
過ぎていた場合には、記録紙の先端7aが排出ローラ対2
7,28にはさまれる位置まで記録モードのまま下流側へ搬
送する。
次に、装置の状態を搬送モードにして、記録紙7を下
流側へL5ライン搬送して停止する。この時の搬送速度は
高速Vhである。これまでの操作で、第1色目の転写が終
了する。この記録紙7の搬送と並行して、インクシート
6の位置決めを行う。ひき続き、第2色目(例えばマゼ
ンタ)、第3色目(例えばシアン)を、第1色目と同様
のシーケンスで転写記録する。
第3色目の記録後、記録モードとし、搬送速度Vcで記
録紙7とインクシート6をL4ライン下流側へ搬送し、装
置の状態を搬送モードとし、搬送速度Vhで記録紙7を下
流側へL6ライン搬送し、停止する。その後、カッタモー
タ69を駆動し、記録紙7を切断する。
このようにして、イエロー,マゼンタ,シアンのフル
カラー画像を作成できる。
次に、第3図に示す中間調制御回路の構成と動作を説
明する。
第3図に示す中間調制御回路111は、発振器145と、第
1セレクタ149と、第2セレクタ155と、テストパターン
ROM158と、ゲート159と、メモリアドレスカウンタ161
と、マイクロコンピュータ164と、通電データ発生回路1
67と、デュアルポートRAM171と、補正回路195とからな
る。
発振器145は、マイクロコンピュータ中間調制御回路1
11の第1動作クロックCK146,第2動作クロックCK147,第
3動作クロックCK148を発生する発振器である。第1セ
レクタ149は、選択信号SLT151に従い。R,G,Bの各データ
140,141,142およびテストデータ157の中から、通電デー
タ発生回路167への入力データ150を選択する。第2セレ
クタ155は、マイクロコンピュータ164から出される選択
信号SLT151に応じて、第1ヘッドデータHD153および第
2ヘッドデータHD154の中から、データ入力クロック156
を選択する。テストパターンROM158は、マイクロコンピ
ュータ164からの上位ビットADRH177とメモリアドレスカ
ウンタ161からの下位ビットADRL160とにより指定された
アドレスのテストデータ157を発生する。ゲート159は、
メモリアドレスカウンタ161のカウントリセット信号RST
163とメモリアドレスとをデータバス110に出力する。
マイクロコンピュータ164は、選択信号SLT151,開閉信
号GET162,カウントリセット信号RST163,上位ビットADRH
177,制御信号CNTC197,DCMP198を発生する。補正回路195
は、制御信号CNTC197,DCMP198に基づいてセレクタ1で
選択した階調データ150を補正する。通電データ発生回
路167は、1ライン印字指令PSNI152およびデータ入力ク
ロック156に従って取り込んだ補正後の階調データ196
を、アドレス169とリード・ライト信号170とを送り、通
電データ168としてデュアルポートRAM171に記憶させ
る。また、転送クロック173と、通電データをサーマル
ヘッド8に記憶させるラッチ165を発生する。デュアル
ポートRAM171は、記憶した通電データをサーマルヘッド
8にヘッドデータ172として出力する。マイクロコンピ
ュータ164は、通電データ168に対応してサーマルヘッド
を発熱させる通電パルス174と通電データ発生回路167に
送る通電完了信号SACK166を発生する。
機構制御回路112は、1ライン印字指令152とテスト指
令175と1ページ印字指令178とを出力する。また、サー
マルヘッド8に取付けた温度センサ67の信号をA/D変換
し、ヘッド温度176としてマイクロコンピュータ164に出
力する。マイクロコンピュータには、1ライン印字指令
152,1ページ印字指令178,プリントの色指令信号179,テ
スト指令175,ヘッド温度176が入力される。マイクロコ
ンピュータ164は、1ページ印字指令178,1ライン印字指
令152,色指定信号179,テスト指令175,ヘッド温度176を
取り込み、中間調制御回路111の全体の動きを制御す
る。
データ入力クロック153は、ディジタル信号入出力回
路107や画像ファイル装置109からプリントすべき画像デ
ータをデータバス110に出力した時に、同期して出力さ
れる。入力インタフェース回路106,107から入力し画像
メモリに記憶したデータをプリントする場合、中間調制
御回路111でメモリアドレス信号143を発生し、画像メモ
リ108のアドレスを指定し、画像データをデータバス110
に出力できる。それと同時に、入力データクロック154
を発生する。また、同様にテストパターンをプリントす
る場合に、メモリアドレスであるADRH177とADRL160を発
生し、テストパターンROM158のアドレスを指定し、テス
トパターンを出力させる。
次に、第4図に示すテストパターン発生回路の構成と
動作を説明する。テストパターン発生回路は、テストパ
ターンを記憶したテストパターンROM158とメモリアドレ
スを発生するメモリアドレスカウンタ161とメモリアド
レスをデータバスに出力するゲート回路159の部分であ
る。メモリアドレスカウンタ161は、第3クロックCK148
のクロックをカウントする第1カウンタ192,第2カウン
タ193,第3カウンタ194と、カウンタ出力A0〜A11をデコ
ードしてカウンタが指定した主走査方向のドット数の値
になったか否かを判断するデコーダ190と、デコーダ190
の出力によりカウンタの第3クロックCK148の入力を停
止するAND回路191とからなる。テストパターンROMのメ
モリアドレスは、上位ビットADRH177のA12〜A23をマイ
クロコンピュータ164で指定する。その内容は、例え
ば、テストパターンの種類と、イエロー,マゼンタ,シ
アン,ブラックの識別パターンと、ラインごとのデータ
である。
また、下位ビットADRL160をA5〜A11(ここでは、A0〜
A4を省略しているが、A0〜A11を使用してもよい)を、
メモリアドレスカウンタ161の値により指定する。すな
わち、主走査方向の各ドットのデータを指定する。ま
た、アドレスデータA0〜A23をゲート回路159でメモリア
ドレスバス143に出力する。このA0〜A23のメモリアドレ
スは、画像メモリ108の内容をプリントする場合にも発
生させる。ゲート回路159の開閉は、マイクロコンピュ
ータ164のGET信号162で制御する。
次に、第5図のサーマルヘッドの回路構成と動作を説
明する。
サーマルヘッド8は、発熱抵抗体200a,200b,200cの一
方をコモンとして、複数直線に配列し、ドライバ201a,2
01b,201c,AND回路202a,202b,202c,ラッチ203、シフトレ
ジスタ24を含むドライバICをセラミック基板上などに形
成する。ドライバ201a,201b,201cは、ヘッド電圧123に
応じて発熱体200a,200b,200cに電流を流す。電流を流す
時間は通電パルス174により制御する。ラッチ203は、シ
フトレジスタ204の内容をラッチ信号165により一時記憶
して、AND回路202a,202b,202cに出力し、発熱抵抗体に
通電するかしないかを制御する。シフトレジスタ204
は、ヘッドデータ172を転送クロック173に同期して取り
込み、主走査方向の全ドットに相当する通電データを入
力する。
次に、第5図の電力調整回路の構成と動作を説明す
る。第5図の電力調整回路114は、電圧調整回路183と、
スイッチ184と、スイッチ185と、電流検出器186と、検
出回路182と、A/D変換回路181とからなる。
記録時は、スイッチ184を開き、スイッチ185を閉じ、
電圧調整回路183で記録電圧を出力し、ヘッド電圧123を
供給する。制御信号144は、電圧調整回路183の制御信号
と、スイッチ184,185の制御信号188,189とを含んでい
る。
サーマルヘッドの抵抗値測定時は、スイッチ185を開
き、スイッチ184を閉じ、電圧調整回路183で抵抗計測電
圧を出力し、ヘッド電圧123を供給する。
電流検出器186は、抵抗または電流センサ(ホール素
子,うず電流検出素子)を用い、抵抗体に流れる電流を
検出し検出回路182で電圧に変換し、さらに、A/D変換器
181でディジタル信号に変換し、バスライン110に出力す
る。
次に、第6図に示す用紙搬送モータ10を駆動するステ
ッピングモータ制御について説明する。
第6図は、第2図の機構制御回路112のCPU80,ROM81,R
AM82,出力ポート85,入力ポート93からなるマイクロコン
ピュータ99と、第1スイッチング回路135a,第2スイッ
チング回路135b,第3スイッチング回路135c,第4スイッ
チング回路135d,第5スイッチング回路135eからなるス
テッピングモータ駆動回路86と、用紙搬送モータステッ
ピングモータ10を示している。
第8図は、ステッピングモータ制御のタイミングチャ
ートである。
PWM信号134は、周期T246に対して、Δt247の間ステッ
ピングモータに通電する。相電流136a〜136eは、T−Δ
tの間、ステッピングモータ10の励磁コイルの逆起電力
を放出するフライホール効果により、波形248となる。
ステッピングモータ10は、相切換信号129〜133の組合せ
により回転する。PWM信号134,相信号スイッチ129〜133,
1ライン印字指令152は、同期して制御される。この場
合、4ステップ移動ごとに制御信号が出力され、記録紙
変位は、ΔP249ずつ変化する。なお、1ステップ以内で
PWM信号134の周期Tと通電時間Δtとを変化させると、
記録紙変位をリニアに変化させるマイクロステップ動作
ができる。
次に、第7図を用いて、第3図の中間調制御回路111
の動作を説明する。
機構制御回路112は、入力データに基づき、ディジタ
ル信号入出力回路107からのデータをプリントするイン
タフェース印字指令と、画像メモリ108のデータをプリ
ントするメモリ印字指令と、テストパターンROM158のデ
ータをプリントするテスト印字指令とを出力する。それ
ぞれの印字指令には、1ページ印字指令178と、1ライ
ン印字指令152と、色指定信号179と、ヘッド温度176と
がある。
ディジタル信号入出力回路107のデータをプリントす
る場合、1ページ印字指令178と、色指定信号179と、ヘ
ッド温度176とを出力する。1色目はY(イエロー)を
プリントするため、色指令としてB(ブルー)を選択す
る。1ライン印字指令152を信号210〜212として出力
し、ディジタル信号入出力回路107から画像データB142
を入力信号213〜215として取り込む。選択信号SLT151に
より、第1セレクタ149はB入力を選択し、第2セレク
タ155は第1ヘッドデータHDを選択する。画像データ213
〜215は、第1ヘッドデータHD216〜218に同期して、通
電データ発生回路167に入力され、通電データとしてデ
ュアルポートRAM171に記憶される。同時に、デュアルポ
ートRAM171は、前ラインの通電データであるヘッドデー
タ234〜236を転送クロック237〜242に同期して、サーマ
ルヘッド8に転送する。ヘッドデータ234〜236は、ラッ
チ240〜242により、サーマルヘッド8のラッチ回路202
に記憶される。
マイクロコンピュータ164は、ラッチ165が出力される
たびに、通電パルス243〜245を発生する。この通電パル
スの通電時間とパルスの数は、階調数により異なる。例
えば、256階調ならば256個の異なったパルス幅の通電パ
ルスにより抵抗体を発熱させる。イエローのプリントが
終了したら、同様にしてG(グリーン)141を選択し、
M(マゼンタ)をプリントし、次にR(レッド)140を
選択し、C(シアン)をプリントする。
次に、画像メモリ108の内容をプリントする場合の動
作を説明する。第1セレクタ149は画像データB142入力
を選択する。第2セレクタ155は、第2ヘッドデータHD1
54を選択する。ここで、ゲート159をデータバス110に接
続する。1ライン印字指令152を出力し、メモリアドレ
ス信号143の上位ビットにADRH222〜224を出力する。RST
163を出力し、メモリアドレスカウンタ161を動作させ、
下位ビットADRL225〜227を出力する。
画像メモリ108は、メモリアドレス信号143で指定され
たメモリの内容を画像データバスに出力する。画像デー
タ213〜215は第2ヘッドデータHD231〜233と同期して、
通電データ発生回路167に入力される。
以下、ディジタル信号入出力回路の場合と同様の動作
により、抵抗体が発熱しプリントが行われる。なお、階
調データを補正したい場合は、補正回路195を動作さ
せ、補正後の階調データ196を通電データ発生回路167に
入力する。
次に、テストパターンの内容をプリントする場合の動
作を説明する。第1セレクタ149はテストデータ157入力
を選択する。第2セレクタ155は第2ヘッドデータHD154
を選択する。
以下、画像メモリ108をテストパターンROM158に置き
換えれば、画像メモリの場合と同様の動作により、抵抗
体が発熱しプリントが行われる。
次に、第9図,第10図,第11図を参照して、テストパ
ターンROMに記憶するデータの構成を説明する。
第9図は、C(シアン)のデータのアドレスとデータ
との関係すなわちメモリマップを示し、第10図は、第4
図テストパターン発生回路で第9図の内容を記憶した場
合のプリント結果を示す。
第9図において、1ライン分の主走査方向のデータは
32個251〜253で、第10図に示すように、主走査方向1024
ドット277に対して、同一のデータを32個261〜263ずつ
記録する。
副走査方向も1280ライン257に対して、同一のデータ
を32ライン273〜274ずつ記録する。
なお、第9図のデータと第10図のプリント結果との対
応は、データA251と264、データB252と265……データI2
59と272となる。
第11図は、複数の記録パターンに対するC(シア
ン),M(マゼンタ),Y(イエロー),Bk(ブラック)の
メモリマップを示す。第1パターン280は、C1(シア
ン)250,M1(マゼンタ)238,Y1(イエロー)284,Bk
1(ブラック)285からなり、第2パターン281,第3パタ
ーン282も同様に構成されている。
次に、第12図,第13図,第14図を参照して、濃度測定
機構の構成と動作を説明する。第12図の機構部を、第13
図は、第12図のA−A断面を示す。
第12図の機構部は、側板352,364と、側板に取付けた
ガイド棒359と、駆動軸363と、ガイド棒で案内される移
動台357と、移動台に取付けた検出器356と、移動台を動
かすモータ350と、移動量を検出するエンコーダ349とか
らなる。
駆動軸363には、螺旋状のネジが切ってあり、モータ3
50の回転力を移動台357に取付けたナット354に伝えて移
動台357を動かす。さらに、移動台357は、ベアリング35
8でガイド棒359に案内されている。信号線119は、モー
タ350の駆動信号とエンコーダ信号である。
第14図は検出器の構成と動作とを説明する図である。
検出器356は、白色ランプ,LED,レーザ光等の光源374
と、レンズ375と、ホトトランジスタ,太陽電池,ホト
マル,電荷結合素子等の受光素子371と、レンズ376と、
色フィルタ367とからなる。また、受光素子371は、複数
個ライン状に配列されているものでもよい。
光源374は、画像処理回路113の電源373からの電力で
発光する。レンズ375で収束された入力光360は、記録紙
365で反射する。その反射光361は、イエロー,マゼン
タ,シアン等の色フィルタ367で波長別に選択され,レ
ンズ376で収束され、受光素子371に入射する。受光素子
371は、受光量に応じた電流を流し、抵抗377に電圧を発
生させる。この電圧をA/D変換器378でディジタル信号に
変換し、データバス110に出力する。
このような信号処理れにより、記録した画像の濃度を
正確に計測できるため、記録濃度むらの補正,色相の補
正,多重転写時の色ずれの補正ができる。
次に、移動台と検出器の他の実施例を第15図と第16図
に示す。
第15図は、色フィルタと対応させて4個の検出器を設
けた例を示す。検出器356はフィルタ無し367,検出器380
はイエローフィルタ384付き,検出器381はマゼンタフィ
ルタ385付き,検出器382はシアンフィルタ383付きと
し、4個の検出器を移動台357の移動方向と平行に直線
状に取付けてある。本実施例は、記録紙に対して移動台
を1回直線状に動かすだけで、色別または波長別のデー
タを測定できる。
第16図は、第15図と同じ4個の検出器を移動台357の
移動方向と直角に、直線状に取付けてある。この場合
も、第15図と同様な効果がある。
次に、第17図と第18図を参照して、濃度むら補正にお
ける記録パターンと濃度測定結果とを説明する。
第17図は、記録紙396に主走査方向の偶数ドット391と
奇数ドット390を交互に1色ずつ記録するテストパター
ンのプリント結果を示す。
濃度測定時の検出器の走査位置をS1393,S394,S395と
し、その時の検出器の出力をS1出力397、S2出力398、S3
出力399で示す。このように、1ドットおきに記録すれ
ば、サーマルヘッドのドットと記録したドットの対応が
得られ、濃度変動を正確に測定できる。すなわち、1ド
ットおきに記録したドットの面積中心がドットの副走査
方向の位置となり、また、ドット間の距離はピッチ×2
倍であるから、その1/2の位置が隣接のドットの位置と
なる。また、偶数または奇数のドット位置から求めるこ
ともできる。
第18図は、第17図のS1出力を詳細に示す。平均出力VR
に対して、V1〜V2の濃度変動を検出できる。
次に、第19図と第20図を参照して、色相補正における
記録パターンと濃度測定結果を説明する。
第19図は、記録紙449にイエロー454,マゼンタ456,シ
アン457の各1色を転写し、また、多重転写453,458,45
9,460を実行するテストパターンプリントの結果を示し
ている。4色の検出器450の走査位置は451,452として示
してある。
第20図は、第19図の測定で得られたイエロー,マゼン
タ,シアンの混色の比率を示している。(a)はイエロ
ーインクについて、実際には、イエロー461が0.7、マゼ
ンタ462が0.2、シアン463が0.1の割合で混色しているこ
とを示す。同様に、(b)はマゼンタの混色の割合を示
し、(c)はシアンの混色の割合を示す。
本発明では、混色の割合を正確に測定できるので、階
調データに対して、記録するインクの割合を調整できる
効果がある。
次に、第21図,第22図,第23図,第24図,第25図を参
照して、色ずれ補正における記録パターンと濃度測定結
果とを説明する。
第21図は、記録紙445にイエロー,マゼン,シアンを
多重転写440するテストパターンによるプリント結果を
示す。濃度測定の走査位置をP1443,P2444,P3441,P4442
として示す。なお、P3,P4の測定は、検出器を固定し記
録紙445を移動させておこなう。
第22図は、第21図で記録した縦線を示し、第23図は横
線を示す。イエロー426,マゼンタ427,シアン428の多重
転写の記録位置も併せて示している。検出器380,381,38
2に対する走査位置は、443,441となっている。
第24図は、第22図の濃度測定結果を示している。
イエロー,マゼンタ,シアンの主走査方向の記録位置
は、d1,d2,d3として測定できる。これにより、1色目に
対する2色目と3色目の位置ずれ量d2−d1,d2−d1を正
確に決定できる。
第25図は、第23図の濃度測定結果を示す。
イエロー,マゼンタ,シアンの副走査方向の記録位置
は、d4,d5,d6として測定できる。これにより、1色目に
対する2色目と3色目の位置ずれ量d5−d4,d6−d4を正
確に決定できる。
次に、第26図を参照して、色ずれ補正における記録紙
搬送部の調整機構について説明する。
第26図の記録紙搬送調整機構は、第1図の搬送ブロッ
ク2の搬送ローラ24と押圧ローラ25との間の押圧力を調
整する機構であり、搬送ローラ24と、押圧ローラ25と、
加圧ローラ417と、支持材424に加圧ローラ417を取付け
る軸419と、加圧ローラのベアリング418と、加圧ローラ
417を加圧するローラ416と、ねじ415と、アクチュエー
タ414,413,412,411,410とからなる。本実施例の加圧機
構は5組で構成されている。アクチュエータとしては、
モータ,リニアモータ,圧電素子等を使用できる。
機構制御回路112は、取りこんだエンコーダ信号119と
画像処理回路113に取りこんだ濃度測定機構の検出器か
らの信号122より、各色の濃度の中心を算出し、さらに
各色間の色ずれ量を算出する。その結果により、アクチ
ュエータ414〜410を回転させ、押圧ローラ25の押圧力バ
ランスを調整し、記録紙の曲がりを調整する。例えば、
右に曲がる場合は右側の加圧ローラの押圧を減少させ
る。このようにすると、記録紙の色ずれを調整でき、さ
らに、調整を自動化できる。
第27図と第28図は、色ずれ量を測定する他の記録パタ
ーンの例を示す。Y,M,Cの色を1色ずつ記録し、濃度検
出器の走査方向に対する記録位置ずれを測定する。これ
は混色による測定誤差をなくす効果がある。
次に、第29図を参照して、第3図に示す階調データ補
正回路195について説明する。
第29図に示す階調データ補正回路は、入力した階調デ
ータ150とマイクロコンピュータ164のデータ198を選択
するセレクタ205と、サーマルヘッドのドット位置を指
定するカウンタ207と、セレクタ205の出力の階調データ
206とドット位置208とで指定したアドレスにある補正デ
ータ196を出力するメモリ209と、メモリ209に記憶する
補正データを一時記憶するラッチ139とからなる。
マイクロコンピュータ164からの信号198は、制御信号
197により制御され、カウンタ207の初期値の設定,ラッ
チ139への補正データの記憶,セレクタ205への階調デー
タの入力に用いられる。また、制御信号197は、カウン
タ207の初期化,メモリ209への補正データの記憶,セレ
クタ205の選択に用いられる。
階調データを補正する場合は、セレクタ205で入力し
た階調データ150を出力206に選択し、カウンタ207に初
期値を入力し、データ入力クロック156によってカウン
タを計数して、補正ドット位置を変えて、メモリ209の
補正データ196を出力する。
メモリ209は電源遮断後も記憶を保持し読み書き可能
なメモリで、補正データを記憶する場合は、マイクロコ
ンピュータ160が指定した階調データ198をセレクタ205
で選択し、制御信号197でカウンタ207の値を変化させ、
メモリ209の指定アドレスにラッチ記憶してある補正デ
ータを記憶する。なお、補正データ値の範囲は、入力デ
ータ値の範囲、例えば入力データが8ビット構成なら
ば、補正データは9ビット以上の構成にする方が補正精
度が向上する。
次に、第2図ないし第38図を参照して、本発明の補正
制御手順を説明する。
第30図はメインフローを示している。このフローにお
いては、抵抗値補正を実行した後に、補正処理のメニュ
ーに従って、濃度むら補正,色ずれ補正,色相補正を実
行する。
ステップ530:補正制御開始。
ステップ531:キースイッチまたは外部インタフェース
の指令で、抵抗値補正を行う場合はステップ532を実行
する。他の場合はステップ533を実行する。
ステップ532:抵抗値補正ルーチンTHRINS(第31図)を
実行する。
ステップ533:濃度むら補正,色ずれ補正,色相補正の
うち処理項目をキースイッチまたは外部インタフェース
より入力する。
ステップ534:濃度むら補正ならば、ステップ540の濃
度むら補正ルーチンDQCMP(第32図)を実行する。他の
処理の場合、ステップ535に進む。
ステップ535:色ずれ補正ならば、ステップ538のスキュ
ー補正ルーチンSKCMP(第34図)とステップ539のピッチ
ずれ補正ルーチンPICMP(第35図)を実行する。
ステップ536:色相補正ならば、ステップ536の色補正
ルーチンCQCMP(第33図)を実行する。他の場合は、ス
テップ533に戻る。
ステップ542:補正前と補正後のデータを記録紙に記録
する。
ステップ543:補正制御を終了する。
このように、抵抗値補正した後に濃度むら補正などを
行う方がより高精度に補正できる。なお、必要でない場
合は抵抗値補正を省くこともできる。
第31図の抵抗値補正ルーチンを説明する。
ステップ550:抵抗値補正ルーチンTHRINSを開始する。
ステップ551:第5図のスイッチ185を遮断し、スイッ
チ184を導通にする。
ステップ552:電圧調整器で測定電圧Vを設定し出力す
る。
ステップ553:発熱抵抗体nドット目の1ドットのみ発
熱させるデータを測定データROMより読み出し、サーマ
ルヘッドに転送する。
ステップ554:ラッチ信号を出力する。
ステップ555:通電パルスをONにする。
ステップ556:発熱抵抗体に流れる電流Iを電流検出器
186で検出する。
ステップ557:通電パルスをOFFにする。
ステップ558:抵抗体の抵抗値RnをV/I式によりで算出
し、メモリに記憶する。
ステップ559:発熱抵抗体の発熱位置を変更するRn=R
(n+1) ステップ560:全発熱抵抗体の抵抗値の測定を終了した
ら、ステップ561を実行する。
他の場合はステップ553に戻る。
ステップ561:各発熱抵抗体に対する補正データをGd
(1−K1(RMAX−Rn))により算出し、メモリに記憶す
る。Gdは補正前の階調データ、K1は補正係数、RMAXは測
定した抵抗値の最大値である。
ステップ562:補正データを補正回路に記憶する。
ステップ563:メインルーチン(第30図)ステップ532
に戻る。
次に、第32図を参照して、サーマルヘッドの発熱抵抗
体の抵抗値変化に対する補正データの算出方法を説明す
る。
第32図(a)は抵抗値変化Rに対する記録濃度Dの関
係を示す。発熱抵抗体に印加する電力は、印加電圧をV,
抵抗値をRnとすれば、 V2/Rn で表せる。したがって、抵抗値の高いRMAX(RMAX:測定
した抵抗値の最大)では濃度がDMINと低く、抵抗値の低
いRMIN(測定した抵抗値の最小)では濃度がDMAXと高く
なる。一定濃度を得るために、抵抗値変化に対して入力
画像データを(1)式に従って変化させる。
G=Gd(1−K1(RMAX−Rn)) …(1) ここで、Gは補正データ,Gdは入力画像データ,K1は補
正係数とする。すなわち、RMAX以下の抵抗値を持つドッ
トに対しては、入力データを小さくする。なお、抵抗値
変化ΔRに対する濃度変化ΔDとすれば、 K1=(ΔD/ΔR)(1/DMIN) で求まる。
次に、第34図の濃度むら補正ルーチンを説明する。
ステップ570:濃度むら補正ルーチンDQCMPを開始す
る。
ステップ571:第1図に示す濃度むら測定記録パターン
をROMデータから読み出し、記録する。
ステップ572:濃度測定機構の検出器の位置に記録紙を
移動させる。
ステップ573:検出器の出力Vsを測定し、メモリに記憶
する。
ステップ574:検出器を副走査方向に移動する。
ステップ575:全ドットの記録濃度の測定を終了した
ら、ステップ576を実行する。他の場合は、ステップ573
に戻る。
ステップ576:各ドットの平均記録濃度Dnを算出する。
ステップ577:各ドットの補正データを第33図からGd
(DMIN/Dn)により算出しメモリに記憶する。
ただし、Gd :入力画像データ DMIN:記録濃度の最低値 ステップ578:補正データを補正回路に記憶する。
ステップ579:記録濃度の最低値DMINが基準濃度Df以下
なら、ステップ580を実行する。他の場合はステップ581
に進む。
ステップ580:発熱抵抗体の入力エネルギーを増加し、
ステップ571に戻る。
ステップ581:メインルーチン(第30図)ステップ540
に戻る。
次に、第35図の色相補正ルーチンを説明する。
ステップ582:色相補正ルーチンCQCMPを開始する。
ステップ591:第19図に示す色相測定記録パターンをRO
Mデータより読み出し、記録する。
ステップ592:濃度測定機構の検出器位置に記録紙を移
動させる。
ステップ593:検出器によりY,M,の記録濃度と測定位置
を測定し、メモリに記憶する。
ステップ594:検出器を副走査方向に移動する。
ステップ595:全記録パターンの測定終了なら、ステッ
プ596を実行する。他の場合は、ステップ593に戻る。
ステップ596:入力画像データ(Y,M,C)を画像メモリ
より読み出す。
ステップ597:第20図に示すY,M,Cインクの混色比率を
算出し、入力画像データ に対する出力画像データ(Y′,M′,C′)を求める。こ
こで、a1,a2,a3はY,M,CインクのYの比率、b1,b2,b3
Y,M,CインクのMの比率、c1,c2,c3はY,M,CインクのCの
比率である。
ステップ598:補正後のY′,M′,C′の画像データを画
像メモリに記憶する。
ステップ599:全入力画像データの補正を終了したら、
ステップ600を実行する。他の場合は、ステップ596に戻
る。
ステップ600:メインルーチン(第30図)ステップ540
に戻る。
次に、第36図に示すスキュー補正ルーチンを説明す
る。
ステップ610:スキュー補正ルーチンSKCMPを開始す
る。
ステップ611:第21図の色ずれ測定記録パターンをROM
データより読み出し記録する。
ステップ612:濃度測定機構の検出器位置に記録紙を移
動させる。
ステップ613:検出器の位置と記録濃度Vsを測定し、メ
モリに記憶する。
ステップ614:検出器を副走査方向に移動させる。
ステップ615:Y,M,Cの記録位置と記録濃度の測定を終
了したら、ステップ616を実行する。他の場合は、ステ
ップ613に戻る。
ステップ616:第24図に示すYを基準にして、M,Cのス
キュー量d2−d1,d3−d1を計測し、許容範囲に入ってい
る場合は、ステップ618を実行する。他の場合は、ステ
ップ617に行く。
ステップ617:第26図の記録紙搬送調整機構により押圧
ローラの押圧力を制御する。
ステップ618:メインルーチン(第30図)ステップ538
に戻る。
次に、第37図に示すピッチずれ補正ルーチンを説明す
る。
ステップ620:ピッチずれ補正ルーチンPICMPを開始す
る。
ステップ621:第21図に示す色ずれ測定の記録パターン
をROMデータより読み出し、記録する。
ステップ622:濃度測定機構の検出器位置に記録紙を移
動させる。
ステップ623:検出器の記録濃度出力Vsと記録紙位置を
測定しメモリに記憶する。
ステップ624:記録紙を主走査方向に移動させる。
ステップ625:Y,M,Cの記録位置と記録濃度の測定を終
了したら、ステップ626を実行する。他の場合はステッ
プ623に戻る。
ステップ626:第25図のYを基準にして、M,Cの前後位
置ずれ量d5−d4,d6−d4を計測し、許容範囲に入ってい
る場合は、ステップ628を実行する。他の場合は、ステ
ップ627を実行する。
ステップ627:第38図に示すステッピングモータの相励
磁信号に対して、Y,M,Cの1ライン印字指令のタイミン
グを制御する。
この場合は、Yの1ライン印字指令630に対して、MC
の1ライン印字指令を631,632とずらしている。ステッ
プ621に戻る。
ステップ628:メインルーチン(第30図)ステップ540
に戻る。
次に、色ずれ補正の他の実施例を第39図ないし第46図
を用いて説明する。
第39図は、色ずれ測定の記録パターンを示す。記録紙
471に対して斜線472を印字する。
第40図は、第39図の470を拡大した図である。t0473,t
1474,t2475,t3476は、ステッピングモータによる副走査
方向の相励磁開始時間を示す。基準点481から記録した
各ドットの中心までの距離を、l0477,l1478,l2479,l348
0とする。
第41図は、第40図で印画した各ドットの相励磁開始時
間t0473,t1474,t2475,t3476と副走査方向の変位l0477,l
1478,l2479,l3480を示す。目標の変位特性484に対して
ステッピングモータの駆動力が変化するため、副走査方
向の変位に誤差が生じる。これがピッチずれの原因とな
る。
第42図は、目標の変位特性484に近づけるため、第41
図の相励磁開始時間を変更した場合をt0473,t1′485,
t2′486,t3′487に示す。すなわち、移動速度を一定に
する。
第43図は、第41図の相励磁信号と1ライン印字指令信
号との関係を示す。相励磁信号を一定時間で出力し、1
ライン印字指令も同期させている。
第44図は、第42図の相励磁信号と1ライン印字指令信
号との関係を示す。相励磁信号は、副走査方向の変化が
一定になるように変化させるため、一定でない。また、
1ライン印字指令は、一定周期で出力する。このように
移動速度を一定に制御することで、副走査方向の記録ピ
ッチは、一定間隔となり、濃度むらがなくなる。そのた
め、Y,M,C間の位置ずれがなくなり、画質が向上する。
次に、第45図を参照して、ピッチずれ補正ルーチンの
他の実施例を説明する。
ステップ500:処理を開始する。
ステップ501:第39図に示すピッチずれ測定の記録パタ
ーンをROMデータより読み出し、記録する。
ステップ502:濃度測定機構の検出器の位置に記録紙を
移動させる。
ステップ503:検出器の記録濃度出力Vsと記録紙位置を
測定し、メモリに記憶する。
ステップ504:記録紙を主走査方向に移動させる。
ステップ505:第40図に示すドット記録位置lnの測定を
終了したら、ステップ506を実行し、他の場合は、ステ
ップ503に戻る。
ステップ506:検出器を副走査方向に移動させる。
ステップ507:1ページの全ドットの記録位置lnの測定
を終了したら、ステップ508を実行し、他の場合は、ス
テップ502に戻る。
ステップ508:第41図により記録紙移動速度を検出し、
第44図に示すような相励磁信号を発生する信号をメモリ
に記憶する。
ステップ509:処理を終了する。
色ずれにおける記録紙搬送部の調整機構について、他
の実施例を第46図に示す。
第46図の記録搬送調整機構は、第1図の搬送ブロック
2の搬送ローラ24と押圧ローラ25の平行度を変化させ
て、記録紙515のスキューを補正する機構である。この
記録搬送調整機構は、側板512,521と、軸受511,518と、
バネ522,523と、圧電素子やリニアモータ等のアクチュ
エータ510,519からなり、押圧ローラ25の軸514は、軸受
511,518で側板512,521に支持されている。
第26図と同様に、機構制御回路112は、スキュー量に
応じて、アクチュエータ510,519により、押圧ローラ25
を513,521で示すように移動させて制御する。本実施例
においては、正確に調整できることはもちろんである
が、アクチュエータが小型なため、装置全体を小型化
し、コストを下げることができる。
第47図と第48図は、サーマルヘッドの抵抗値測定の他
の実施例を示す。
第47図は、第5図の回路にスイッチ640を設けたもの
で、抵抗値測定時は、信号641でスイッチ640を開く。一
方、記録時は閉じる。
ステップ状に入力電圧123を変化させた場合、コンデ
ンサ187に電流が充電しないので、電流検出器186は、時
間送れを生じることなく発熱抵抗体200aに流れる電流を
検出できる。そのため、測定時間を短縮できる効果があ
る。
第48図は、第5図の回路のスイッチ185と電流センサ1
86をサーマルヘッド8に組み込んだ例を示す。
スイッチ185と電流センサ186を、コンデンサ187と発
熱抵抗体200aの間に設ける。動作は第5図と同様であ
る。抵抗値測定時には、第47図と同様にコンデンサの影
響を受けることがないので、測定時間を短縮できる効果
がある。
次に、第49図を参照して、記録濃度むら補正の他の実
施例を説明する。
第49図の濃度むら補正制御は、第3図の中間調制御回
路のサーマルヘッドの通電パルス制御を、入力画像デー
タに対応する通電データ650と濃度むら補正に対応した
通電データ651とにより制御する。すなわち、ヘッドデ
ータ173の入力画像データに対応した通電データ654〜65
6の通電パルス174はパルス660〜662で制御し、濃度むら
補正の通電データ657〜659に対する通電パルス174はパ
ルス663〜665で制御する。また、濃度むら補正の通電パ
ルスの663,664,665に、1倍,2倍,……,128倍のそれぞ
れ重みを付けて制御することもできる。
このようにすると、濃度むらをより高精度かつ高速に
制御できる。
以上、本発明を熱転写カラープリンタに適用した実施
例を説明したが、本発明がモノクローム等の1色使用の
プリンタ,レーザビームプリンタ,LEDプリンタ,液晶シ
ャッタープリンタ,インクジェットプリンタ,銀塩写真
プリンタ等に使用できることはいうまでもない。
また、テストパターンROMは、プリンタが正常に動作
するかどうかをチェックするプリント出力動作確認にも
使用できる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、サーマルヘッドの抵抗値を測定し、
その補正データを補正回路に記憶できる。さらに、各発
熱素子の濃度むらを測定するパターンを記憶し、記録濃
度を検出できる。その検出信号に基づいて、入力データ
を補正する補正データを作成し補正回路に記憶すること
ができる。したがって、これらの補正を組み合わせれ
ば、濃度むらのない均一な画像が得られる。
また、3色の色フィルタを設けた検出器により、イン
ク紙の混色の比率を測定し、入力画像データと比較して
記録画像に混色が生じないように補正できるので、入力
画像と同じ色のプリンタが得られる。
さらに、スキュー量測定用記録パターンを発生させス
キュー量を測定し、記録紙補正機構のローラの押圧力や
平行度を制御できるから、スキューの無い鮮明な記録画
像が得られる。
ピッチずれを測定し、記録タイミングまたは記録速度
を一定にするので、ピッチずれがなくなる。
補正前と補正後の制御データを記録紙に出力し、プリ
ンタ個々の特性を確認でき、制御データを保管しておく
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による熱転写プリンタの一実施例の全体
構成を示す図、第2図は機構制御回路の構成の一例を示
す図、第3図は中間調制御回路の構成の一例を示す図、
第4図は本発明によるテストパターン発生回路の構成の
一例を示す図、第5図は本発明による熱転写プリンタの
電力調整回路とサーマルヘッドの構成の一例を示す図、
第6図はステッピングモータ駆動回路の構成の一例を示
す図、第7図は記録動作を示すタイミングチャート、第
8図はステッピングモータの制御信号と記録紙変位を示
す図、第9図はテストパターンROMのメモリマップを示
す図、第10図はテストパターンとプリント結果との関係
を示す図、第11図はテストパターンROMのメモリマップ
示す図、第12図は濃度測定機構の構成の一例を示す図、
第13図は第12図のA−A断面を示す図、第14図は濃度測
定機構の検出器の構成の一例を示す図、第15図は濃度測
定機構の他の実施例を示す図、第16図は濃度測定機構の
さらに他の実施例を示す図、第17図は濃度むら測定パタ
ーンのプリント結果の一例を示す図、第18図は第17図の
主走査方向変位と濃度検出器出力を示す図、第19図は色
相測定パターンのプリント結果を示す図、第20図はイン
クの混色の比率を示す図、第21図は色ずれ測定パターン
のプリント結果を示す図、第22図は記録パターンとスキ
ュー測定との関係を示す図、第23図は記録パターンとピ
ッチずれ測定との関係を示す図、第24図は第22図の主走
査方向と検出器の出力との関係を示す図、第25図は第23
図の副走査方向と検出器の出力との関係を示す図、第26
図は記録紙搬送調整機構の構成の一例を示す図、第27図
は色ずれ測定パターンの他の実施例を示す図、第28図は
色ずれ測定パターンのさらに他の実施例を示す図、第29
図は補正回路の構成の一例を示す図、第30図は補正制御
ルーチンの一例を示す図、第31図は抵抗値補正ルーチン
の一例を示す図、第32図はサーマルヘッド抵抗値と記録
濃度との関係を示す図、第33図は濃度変化に対する入力
画像データと記録濃度との関係を示す図、第34図は濃度
むら補正ルーチンの一例を示す図、第35図は色相補正ル
ーチンの一例を示す図、第36図はスキュー補正ルーチン
の一例を示す図、第37図はピッチずれ補正ルーチンの一
例を示す図、第38図はピッチずれ補正制御を示すタイミ
ングチャート、第39図は色ずれ測定記録パターンの一例
を示す図、第40図は第39図の色ずれ測定記録パターンの
拡大図、第41図は副走査方向の記録紙の移動タイミング
と変位との関係を示す図、第42図は記録速度を一定にし
た記録紙の移動タイミングと変位との関係を示す図、第
43図は第41図の相励磁信号と1ライン印字指令との関係
を示す図、第44図は第42図の相励磁信号と1ライン印字
指令との関係を示す図、第45図はスキュー補正ルーチン
の他の例を示す図、第46図は記録紙搬送調整機構の構成
の他の例を示す図、第47図は電力調整回路とサーマルヘ
ッドの構成他の例を示す図、第48図は電力調整回路とサ
ーマルヘッドの構成のさらに他の例を示す図、第49図は
濃度むら補正制御を示すタイミングチャートである。 1……給紙ブロック、2……搬送ブロック、 3……ヘッドブロック、4……カッターブロック、 5……インクブロック、6……インクシート、 7……記録紙、8……サーマルヘッド、 9……プラテンローラ、10……用紙搬送モータ、 11……冷却DCファン、12……記録紙ロール、 13……給紙レバー、14……給紙フレーム、 15……前給紙ローラ、16……後前給紙ローラ、 17……ペーパーガイド、18……カム、 19,20……溝、21……U溝、 22,23……ペーパーガイド、 24……搬送ローラ、25……押圧ローラ、 26……板ばね、27……排出ローラ、 28……押圧ローラ、29……ローラシャーシ、 30……底板、31……側板、33,34……ピン、 35……押圧レバー、 36……第1ペーパー位置センサ、 37……インクマークセンサ、 38……第2ペーパー位置センサ、39……回転刃、 40……固定刃、41……ヘッドアーム、 42……軸、43,44……コイルばね、 45……ピン、46……回転軸、 47……ヘッド取付板、49……シャフト、 50……ヘッド位置決め軸、 53……繰り出しロール、54……巻き取りロール、 55……前剥離ローラ、56……後剥離ローラ、 57……ガイドシャフト、 61……モード切換DCモータ、 62……ペーパーカセットセンサ、 63……回転位置センサ、 64……インクカセットセンサ、 65……インク巻き取りDCモータ、 66……フタ開閉センサ、 67……ヘッド温度センサ、68……濃度測定機構、 69……カッタDCモータ、 70……カッタ位置センサ、 71……インク繰り出しDCモータ、 72……濃度センサ位置エンコーダ、 80……CPU、81……ROM、82……RAM、 83……外部バス入出力インターフェース、 84……内部バス、85……出力ポート、 86……ステッピングモータ駆動回路、 87,88,89,90,91,92……DCモータ駆動回路、 93……入力ポート、94……信号レベル変換回路、 95……A/D変換回路、96……カウンタ、 99……マイクロコンピュータ、 100……画像処理装置、101……表示装置、 102……ディジタル信号入出力回路、 105……制御回路、 106……ビデオ信号入力回路、 107……ディジタル信号入出力回路、 108……画像メモリ、 109……画像ファイル装置、 110……データバス、111……中間調制御回路、 112……機構制御回路、113……画像処理回路、 114……電力調整回路、115……表示部、 116……キースイッチ、119……信号線、 124……記録機構、139……ラッチ、 145……発振器、149……第1セレクタ、 150……入力データ、151……選択信号SLT、 153……第1ヘッドデータHD、 154……第2ヘッドデータHD、 155……第2セレクタ、 156……データ入力クロック、 157……テストデータ、 158……テストパターンROM、 159……ゲート、160……下位ビットADRL、 161……メモリアドレスカウンタ、 162……開閉信号GET、 163……カウンタリセット信号RST、 164……マイクロコンピュータ、 167……通電データ発生回路、 171……デュアルポートRAM、 177……上位ビットADRH、 181……A/D変換器、182……検出回路、 183……電圧調整回路、 184,185……スイッチ、 186……電流検出器、187……コンデンサ、 190……デコーダ、191……AND回路、 192,193,194……カウンタ、 195……補正回路、200……発熱抵抗体、 201……ドライバ、202……AND回路、 203……ラッチ回路、204……シフトレジスタ、 205……セレクタ、207……カウンタ、 209……メモリ、349……エンコーダ、 350……濃度センサ移動DCモータ、 352,364……側板、354……ナット、 356……検出器、357……移動台、 358……ベアリング、359……ガイド棒、 363……駆動軸、365……記録紙、 367……色フィルタ、371……受光素子、 373……電源、374……光源、375……レンズ、 376……レンズ、377……抵抗、 378……A/D変換器、 380,381,382……検出器、 383……シアンフィルタ、396……記録紙、 410,411,412,413,414……アクチュエータ、415……ね
じ、 416……ローラ、417……加圧ローラ、 418……ベアリング、419……軸、 424……支持材、445,449……記録紙、 450……検出器、 510,519……アクチュエータ、 511,518……軸受、512,521……側板、 515……記録紙、522,523……ばね、 640……スイッチ。
フロントページの続き (72)発明者 松田 泰洋 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所機械研究所内 (72)発明者 清水 晃 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会 社日立製作所東海工場内 (56)参考文献 特開 平2−235769(JP,A) 特開 昭63−151470(JP,A) 特開 平2−63752(JP,A) 特開 昭63−11362(JP,A) 特開 平1−291958(JP,A) 特開 平3−151260(JP,A) 実開 昭63−178147(JP,U) 実開 昭64−1949(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/35 - 2/36

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サーマルヘッドの列状に配置した発熱素子
    への入力エネルギーを変化させインクシートのインクを
    記録紙に転写し画像を記録する手段と、特定の画像デー
    タを記憶し測定パターンを発生するメモリと、記録紙に
    記録された前記測定パターンの画像濃度を検出する手段
    と、前記画像濃度のむらの偏差に対応させて前記各発熱
    素子に供給する電力の補正値を記憶する手段と、記憶し
    た補正値に基づき実際の画像データを補正し前記サーマ
    ルヘッドに供給する通電データを発生する手段とからな
    る熱転写プリンタにおいて、 前記測定パターンが、主走査方向に1ドットおきの記録
    パターンと濃度測定のための記録パターンとを平行して
    記録するパターンであり、 前記画像濃度検出手段が、前記記録した1ドットおきパ
    ターンから各発熱素子の位置を検出する手段と、濃度測
    定のための記録パターンから各発熱素子に対応した位置
    の濃度を測定する手段とを含むことを特徴とする熱転写
    プリンタ。
  2. 【請求項2】サーマルヘッドの列状に配置した発熱素子
    への入力エネルギーを変化させインクシートのインクを
    記録紙に転写し画像を記録する手段と、特定の画像デー
    タを記憶し測定パターンを発生するメモリと、記録紙に
    記録された前記測定パターンの画像濃度をイエロー,マ
    ゼンタ,シアンの3色に分解して検出する手段と、前記
    画像濃度のむらの偏差に対応させて前記各発熱素子に供
    給する電力の補正値を記憶する手段と、記憶した補正値
    に基づき実際の画像データを補正し前記サーマルヘッド
    に供給する通電データを発生する手段とからなる熱転写
    プリンタにおいて、 分解して検出された前記イエロー,マゼンタ,シアンの
    画像濃度データに基づき各インクシートの混色の比率を
    算出する手段と、 観測された混色の比率に基づき実際に記録するイエロ
    ー,マゼンタ,シアンの画像データを色相補正する手段
    とを備えたことを特徴とする熱転写プリンタ。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の熱転写プリンタにおい
    て、 前記測定パターン発生メモリが、不揮発性メモリからな
    り、 当該メモリの主走査方向のデータを指定するカウンタ
    と、 当該メモリの副走査方向のデータとインクの色の種類と
    前記画像データの種類とを指定するマイクロコンピュー
    タとを備えたことを特徴とする熱転写プリンタ。
  4. 【請求項4】請求項2または3に記載の熱転写プリンタ
    において、 記録紙を2本のローラの間に挾持して移動させる機構を
    備え、 前記測定パターンのイエロー,マゼンタ,シアンを副走
    査方向に直線で記録し、前記濃度検出手段を前記直線と
    直交方向に移動させて濃度を測定し、前記イエロー,マ
    ゼンタ,シアンの相互の位置を検出し、 各色の記録位置が同じになるように、前記2本のローラ
    間の押圧力の左右のバランスを変化させる記録紙のスキ
    ュー補正手段を備えたことを特徴とする熱転写プリン
    タ。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の熱転写プリンタにおい
    て、 前記記録紙のスキュー補正手段が、前記2本のローラの
    平行度を変化させる機構からなることを特徴とする熱転
    写プリンタ。
  6. 【請求項6】請求項4または5に記載の熱転写プリンタ
    において、 前記測定パターンのイエロー,マゼンタ,シアンを副走
    査方向に直線で記録し、前記記録紙を前記濃度検出手段
    に対して副走査方向に移動させて濃度を測定し、前記イ
    エロー,マゼンタ,シアンの相互の位置を検出し、 マゼンタ、シアンの記録位置を変える走査を繰り返し、
    各色の記録位置を揃えるピッチむら補正手段を備えたこ
    とを特徴とする熱転写プリンタ。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の熱転写プリンタにおい
    て、 前記記録紙を副走査方向に搬送するステッピングモータ
    のパルスレートの周期を制御し、イエロー,マゼンタ,
    シアン各色の記録ピッチを揃える手段を備えたことを特
    徴とする熱転写プリンタ。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7のいずれか一項に記載の
    熱転写プリンタにおいて、 補正前のプリンタ制御データと補正後のプリンタ制御デ
    ータとを記録紙に出力する手段を備えたことを特徴とす
    る熱転写プリンタ。
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