JP3028048B2 - ケーソン岸壁の吸出防止工法 - Google Patents

ケーソン岸壁の吸出防止工法

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JP3028048B2 JP7105866A JP10586695A JP3028048B2 JP 3028048 B2 JP3028048 B2 JP 3028048B2 JP 7105866 A JP7105866 A JP 7105866A JP 10586695 A JP10586695 A JP 10586695A JP 3028048 B2 JP3028048 B2 JP 3028048B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーソン岸壁の吸出防
止工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ケーソン堤体を並べてなるケーソン岸壁
では、堤体相互間は目地となるが、大地震時ではケーソ
ン堤体相互にずれを生じてこの目地の個所が目開きとな
る。
【0003】直接外海に面するような堤体ではかかる目
開きが大きくなると、高浪による間げきからの海水の浸
入によって、背後の舗装の破壊、埋立ての流出が起こる
ので、波による岸壁の吸出防止が必要となる。
【0004】従来は目開き部内に土嚢袋による袋詰めコ
ンクリートや、型鋼等で吸出防止工を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の吸出
防止工では施工が面倒であるとともに、波の勢いを抑え
ることができないので、施工性および耐久性に難があ
る。
【0006】さらに、函塊の上の上部場所打ちコンクリ
ートをボーリング機械で一定径に穿孔し、U型鋼板を挿
入して、アスファルト(15〜30%)、石粉(15〜30
%)、砂(50〜80%)からなるサンドマスチックをその
間げきに充填する方法もある。
【0007】マスチックはトラックに積んだクッカーか
らシュートによりいったんマスチック流入孔の上に設置
したサージホッパに受け、その底の口より挿入したU型
鋼板に沿わせて流しこむが、目開きが大きくなるとこの
U型鋼板が仕切り板として目開き部内を閉塞することが
できず、かかるサンドマスチックによる流し込み工法は
不可能となる。
【0008】本発明の目的は前記の従来例の不都合を解
消し、専門の職人が不要で、簡単な施工ですみ、岸壁の
隙間に合わせて対応が可能であり、コンクリート打設す
ることがないので工期の短縮も得られ、経済性もよいケ
ーソン岸壁の吸出防止工法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、ケーソン岸壁でケーソン堤体に目開きを生じ
た場合において、ナイロン等の合成繊維ラッセル網によ
る伸縮性に富んだ袋材に砕石を詰石として充填してなる
網袋入り砕石を前記目開き部内に積み上げて間詰工とす
ること、および、ケーソン岸壁でケーソン堤体に目開き
を生じた場合において、ナイロン等の合成繊維網による
伸縮性に富んだ袋材に砕石を詰石として充填してなる網
袋入り砕石を前記目開き部内に積み上げて間詰工とし、
この積み上げた網袋入り砕石の背後に土のう袋を積み上
げ、さらにその背後にシートを敷設し、その背後に埋戻
し材を施すことを要旨とするものである。
【0010】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、小型揚重機械
が設置できればどのような場所でも施工でき、陸上(又
は海上)から網袋入り砕石を投入するだけなので潜水士
が不要である。網袋入り砕石である袋材は岸壁の隙間寸
法に合わせて工場加工ができ、現地では砕石の詰量によ
ってさらに調整が可能である。
【0011】さらに、砕石の袋詰め作業は事前に別の場
所(陸上)で行うので現地での施工が早く、また、コン
クリートを打設することがないので養生時間等が不要で
工期短縮が図れる。岸壁の隙間に網袋入り砕石を投入す
るだけで消波でき、その効果は施工中に確認できるので
確実な施工が可能である。
【0012】伸縮性に富んだ網状の袋材に砕石を詰めて
いるので、積み重ねた袋間でのなじみがよく、均一な施
工が可能であり、ナイロン等の合成繊維網による袋材に
砕石を詰めるだけなので、経済的に優れている。
【0013】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、網袋入り砕石の部分で消波効果を発揮し、土
のう袋の部分で土砂の流出を防止し、さらに、シートの
部分でより土砂の流出を防止する。
【0014】
【実施例】以下、図面について本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明のケーソン岸壁の吸出防止工法
の第1実施例を示す側面図で、図中1はケーソン岸壁で
のケーソン堤体である。
【0015】ケーソン堤体1は縦列して岸壁を構成する
が、ケーソン堤体1の相互の目地に目開きを生じた場合
において、ナイロン等の合成繊維網による袋材3に砕石
4を詰石として充填してなる網袋入り砕石2を前記目開
き部内に積み上げて間詰工とした。図中、8はケーソン
堤体1の捨石基礎である。
【0016】この網袋入り砕石2をさらに詳細に説明す
ると、袋材3は図2、図3に示すようなポリエステル・
ラッセル網による15mm目の網地3aポリエステル パー
ロック糸による口絞りロープ3cとからなるが、必要に
応じてナイロンの補強ロープ3bを付加してもよい。
【0017】図2の例は平型タテ型タイプで、全体の大
きさは一例として口径1,600 mm×高さ 1,100mmである
が、この他に図3に示すようにタテ型タイプとして口径
600mm×高さ 1,750mmのものも使用できる。
【0018】この袋材3に砕石4による詰石を充填する
が、その方法は一例として図示は省略するが地上で周囲
を板で囲った孔を設け、袋材3の上端の口絞りロープ3
cを孔の上端位置で開いた状態でこの孔の中に袋材3を
セットし、さらに漏斗によるシュートを設け、砕石4を
袋材3内の落としこんで詰めた後でこの袋材3を引き上
げればよい。
【0019】砕石4は網袋入り砕石2の自由度を確保す
るため、粒径は20〜40mm程度が好ましく、量は間詰めの
隙間に応じてその都度定める。
【0020】この網袋入り砕石2はクレーン等で吊り上
げ、ケーソン堤体の目開き個所に投入するが、かかる投
入方法には図4に示すように1本吊りの場合と図5に示
すように2本吊りの場合とがある。このうち1本吊りは
ダンゴ状に、2本吊りは布団状に設置できるので、状況
に応じて適宜選択する。
【0021】さらに、このように積み上げた網袋入り砕
石2の背後(陸地側)に土のう袋5を積み上げ、さらに
その背後にシート6を敷設し、さらに、その背後に土砂
等による埋戻し材7を施す。
【0022】図6は本発明の第2実施例を示すもので、
前記図1の第1実施例は網袋入り砕石2等の積み上げが
ケーソン堤体1の前面位置に近くなる場合であるが、本
実施例は前後面の中間頃になる場合で、目開きの状態等
で適宜選択する。図6の場合は網袋入り砕石2等の積み
上げはケーソン堤体1の上部工の天端近くになる。
【0023】このように網袋入り砕石2と土のう袋5と
シート6と埋戻し材7とを順次に並べた場合、網袋入り
砕石2は消波効果を発揮し、土のう袋5は土砂の流出防
止、シート6も土砂の流出防止の効果を発揮する。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように本発明のケーソン岸壁
の吸出防止工法は、専門の職人が不要で、簡単な施工で
すみ、しかも、岸壁の隙間に合わせて対応が可能であ
り、また、コンクリートを打設することもないので工期
の短縮も得られ、工費の低廉で経済性もよいものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケーソン岸壁の吸出防止工法の第1実
施例を示す側面図である。
【図2】網袋入り砕石を形成する袋材の一例を示す斜視
図である。
【図3】網袋入り砕石を形成する袋材の他の一例を示す
斜視図である。
【図4】網袋入り砕石の投入で1本吊りの場合の説明図
である。
【図5】網袋入り砕石の投入で2本吊りの場合の説明図
である。
【図6】本発明のケーソン岸壁の吸出防止工法の第2実
施例を示す側面図である。
【符号の説明】
1…ケーソン堤体 2…網袋入り砕
石 3…袋材 3a…網地 3b…補強ロープ 3c…口絞りロ
ープ 4…詰石 5…土のう袋 6…シート 7…埋戻し材 8…捨石基礎
フロントページの続き (72)発明者 笹原 宗雄 東京都港区元赤坂一丁目3番8号 鹿島 建設株式会社 東京支店内 (72)発明者 高橋 忍 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 水野 正彦 東京都港区元赤坂一丁目3番8号 鹿島 建設株式会社 東京支店内 (72)発明者 岩村 栄世 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 藤井 信宏 大阪府大阪市西区阿波座一丁目3番15号 鹿島建設株式会社 関西支店内 (72)発明者 三浦 秀之 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 中野 浩 神奈川県海老名市望地171 海老名さつ きハイツ4−203 (72)発明者 大山 一雄 大阪府大阪市中央区南船場1丁目13番20 号 キョーワ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−279811(JP,A) 特開 平6−322730(JP,A) 特開 平6−306831(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 3/06 E02B 3/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーソン岸壁でケーソン堤体に目開きを
    生じた場合において、ナイロン等の合成繊維ラッセル網
    による伸縮性に富んだ袋材に砕石を詰石として充填して
    なる網袋入り砕石を前記目開き部内に積み上げて間詰工
    とすることを特徴としたケーソン岸壁の吸出防止工法。
  2. 【請求項2】 ケーソン岸壁でケーソン堤体に目開きを
    生じた場合において、ナイロン等の合成繊維網による伸
    縮性に富んだ袋材に砕石を詰石として充填してなる網袋
    入り砕石を前記目開き部内に積み上げて間詰工とし、こ
    積み上げた網袋入り砕石の背後に土のう袋を積み上
    げ、さらにその背後にシートを敷設し、その背後に埋戻
    し材を施すことを特徴とするケーソン岸壁の吸出防止工
    法。
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CN102628273B (zh) * 2012-03-20 2015-09-09 水利部交通运输部国家能源局南京水利科学研究院 利用疏浚土充灌筑堤的大型充灌袋筑堤方法及其设备
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JP7079987B1 (ja) * 2021-02-10 2022-06-03 キョーワ株式会社 袋体の製作枠からの吊り上げ方法

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