JP3027993B2 - 電気機器の制御装置 - Google Patents

電気機器の制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電気炊飯器等の
電気機器をマイクロコンピュータにより制御する電気機
器の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気機器、例えば電気炊飯器にお
いては、炊飯スイッチを操作すると、制御部のマイクロ
コンピュータが電気炊飯器の各種機能を制御して炊飯を
行い、かつ炊飯終了後は保温状態に自動的に切り替えて
いくようになっているが、この種の電気炊飯器において
は、炊飯の途中で誤って電源を切ったり、あるいは停電
が発生したりすると、停電前の動作状態の記憶がマイク
ロコンピュータから消え、その後、停電が回復しても、
炊飯を再び開始しないため、炊飯スイッチを入れ直さな
ければならなかった。
【0003】上記問題の解決方法としては、停電時でも
マイクロコンピュータの記憶が消滅しないように、リチ
ウム電池や電気二重層キャパシタを使用した電源バック
アップ方式のものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リチウ
ム電池や電気二重層キャパシタを使用した電源バックア
ップ方式は、バックアップを長時間行うと、回路の消費
電流に応じた大容量の物が必要となり、比較的コストが
高くつくという問題点を有していた。
【0005】また電気二重層キャパシタは、バックアッ
プ時間がリチウム電池等に比べて短いという問題点もあ
った。
【0006】本発明はこのような問題点を解決するもの
で、電源バックアップ方式ではなく、低コストで停電直
前の動作状態をコンデンサの電圧レベルにより長時間記
憶することができ、かつ停電の復帰時には停電直前の動
作状態からその動作を確実に開始させることができる電
気機器の制御装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】正電源供給ポートに商用
電源が接続された電気機器制御用のマイクロコンピュー
タと、このマイクロコンピュータの割り込み入力ポート
と前記商用電源との間に介在した商用電源波形整形回路
と、この商用電源波形整形回路と前記割り込み入力ポー
ト間にそのベースが接続されたトランジスタと、このト
ランジスタのコレクタとアース間に接続されたコンデン
サと、このトランジスタのエミッタと前記マイクロコン
ピュータの放電信号出力ポート間に接続された放電用電
流制限抵抗とを備え、前記マイクロコンピュータのA/
D変換入力ポートを前記トランジスタのエミッタに接続
したものである。
【0008】
【作用】上記構成によれば、電荷を充電させて、電気機
器の停電直前の動作状態を記憶するコンデンサよりなる
記憶装置を有しているため、停電直前の動作状態を長時
間にわたって記憶することができ、しかも、コンデンサ
は従来のリチウム電池や電気二重層キャパシタに比べて
単価が安いため、コスト的にも安価に得られる。
【0009】また電気機器を制御するマイクロコンピュ
ータに、記憶装置を構成するコンデンサの充放電制御を
行う半導体スイッチング素子を介入して前記コンデンサ
に充電された状態を検出するA/D変換入力ポートを設
けているため、停電が復帰した場合は、A/D変換入力
ポートが半導体スイッチング素子を介してコンデンサの
停電直前の電圧レベルを読み取ることになり、これによ
り、停電の復帰時には停電直前の動作状態からその動作
を確実に開始させることができるとともに、コンデンサ
の電圧レベルにより停電した概略時間を把握することも
可能である。
【0010】
【実施例】以下、本発明の前程となる例を添付図面にも
とづいて説明する。図1の1は炊飯器の鍋内の温度を制
御するマイクロコンピュータ、2は炊飯メニューを選択
するためのメニュー選択スイッチ、3はメニュー選択ス
イッチ2により選択されたメニューを表示するための複
数個の発光ダイオードよりなるメニュー表示器、4は炊
飯を開始するための炊飯開始スイッチ、5は取り消しを
行うためのリセットスイッチ、6は炊飯用のメインヒー
タ、7は保温用の補助ヒータ、8は炊飯器の鍋内の温度
を検知する温度測定器で、サーミスタにより構成されて
いる。9,9aは停電直前の電気炊飯器の状態を記憶す
る記憶装置である。
【0011】図2は図1における電気炊飯器の制御装置
の具体的な回路構成を示したもので、図1と同一部品に
ついては同一番号を付して説明する。1は炊飯器の鍋内
の温度を制御するマイクロコンピュータ、2は炊飯メニ
ューを選択するためのメニュー選択スイッチ、3はメニ
ュー表示器で、3aは炊飯中を表示する発光ダイオー
ド、3bは保温中を表示する発光ダイオード、4は炊飯
を開始するための炊飯開始スイッチ、5は取り消しを行
うためのリセットスイッチ、6は炊飯用のメインヒー
タ、7は保温用の補助ヒータ、8は炊飯器の鍋内の温度
を検知する温度測定部で、サーミスタにより構成されて
いる。9はマイクロコンピュータ1の機能を記憶する記
憶装置で、この記憶装置9は電荷を充電させて、炊飯器
の停電直前の動作状態を記憶するコンデンサにより構成
されている。
【0012】10は前記記憶装置9を構成するコンデン
サの充放電制御を行うトランジスタよりなる半導体スイ
ッチング素子で、この半導体スイッチング素子10はコ
レクタに前記記憶装置9を構成するコンデンサが接続さ
れている。11は前記マイクロコンピュータ1に設けら
れた充電信号出力ポートで、この充電信号出力ポート1
1は前記半導体スイッチング素子10にコンデンサの充
電信号を送るものである。12は充電信号出力ポート1
1と半導体スイッチング素子10のベースとの間に接続
された充電用電流制限抵抗で、この充電用電流制限抵抗
12は前記記憶装置9を構成するコンデンサを充電する
ためのものである。13は前記マイクロコンピュータ1
に設けられたA/D変換入力ポートで、このA/D変換
入力ポート13は前記半導体スイッチング素子10を介
してコンデンサに充電された状態を検出するもので、半
導体スイッチング素子10のエミッタに接続されてい
る。14は前記マイクロコンピュータ11に設けられた
放電信号出力ポートで、この放電信号出力ポート14は
前記コンデンサよりなる記憶装置9に記憶された記憶状
態を解除するものである。15は前記放電信号出力ポー
ト14と半導体スイッチング素子10のエミッタとの間
に接続された放電用電流制限抵抗で、この放電用電流制
限抵抗15は前記記憶装置9を構成するコンデンサの電
荷を放電させるためのものである。
【0013】上記図1、図2の構成において、次にその
動作を説明する。炊飯開始スイッチ4が押されると、そ
の事がマイクロコンピュータ1に入力されて、炊飯中を
表示する発光ダイオード3aが点灯するとともに、メイ
ンヒータ6と補助ヒータ7に通電されて炊飯が開始され
る。この場合、炊飯中を記憶するために充電信号出力ポ
ート11と放電信号出力ポート14がHiレベルにな
り、半導体スイッチング素子10を介して記憶装置9を
構成するコンデンサに充電を行う。
【0014】そして炊飯が終了するか、あるいは取り消
し用のリセットスイッチ5が押されると、初期状態を記
憶するために、放電信号出力ポート14がLoレベルに
なり、半導体スイッチング素子10を介して記憶装置9
を構成するコンデンサに充電された電荷が放電される。
【0015】また炊飯の途中で、誤って電源を切った
り、あるいは停電が発生したとしても、それまでに記憶
装置9を構成するコンデンサに充電が行われているた
め、このコンデンサが停電直前の電圧レベルを保持する
ことになり、そして停電が復帰した場合は、コンデンサ
の電圧レベルを、半導体スイッチング素子10を介して
A/D変換入力ポート13が読み取り、設定された電圧
レベルと比較して停電直前の動作状態からその動作を開
始させる。
【0016】上記図2に示すように、記憶装置9を構成
するコンデンサや、このコンデンサの充放電制御を行う
半導体スイッチング素子10が1つの場合は、炊飯状態
と初期状態の区別しかできないが、これ以外に保温状態
や炊飯プロセスの違う複数の炊飯メニューも記憶する
めには、記憶装置や半導体スイッチング素子をそれぞれ
N個にすれば2N個記憶することができる。
【0017】すなわち、図3は記憶装置と半導体スイッ
チング素子をそれぞれ2つセットした例を示したもの
で、図2で示した部品と同一部品については、同一番号
を付している。図3において、9は停電直前の電気炊飯
器の状態を記憶する第1の記憶装置で、この第1の記憶
装置9は電荷を充電させて、炊飯器の停電直前の動作状
態を記憶するコンデンサにより構成されている。10は
前記第1の記憶装置9を構成するコンデンサの充放電制
御を行うトランジスタよりなる第1の半導体スイッチン
グ素子で、この第1の半導体スイッチング素子10のコ
レクタに前記第1の記憶装置9を構成するコンデンサが
接続されている。11は前記マイクロコンピュータ1に
設けられた第1の充電信号出力ポートで、この第1の充
電信号出力ポート11は前記第1の半導体スイッチング
素子10にコンデンサの充電信号を送るものである。1
2は第1の充電信号出力ポート11と第1の半導体スイ
ッチング素子10のベースとの間に接続された第1の充
電用電流制限抵抗で、この第1の充電用電流制限抵抗1
2は前記第1の記憶装置9を構成するコンデンサを充電
するためのものである。13は前記マイクロコンピュー
タ1に設けられたA/D変換入力ポートで、このA/D
変換入力ポート13は前記第1の半導体スイッチング素
子10を介して第1の記憶装置9を構成するコンデンサ
に充電された状態を検出するもので、第1の半導体スイ
ッチング素子10のエミッタに接続されている。14は
前記マイクロコンピュータ1に設けられた第1の放電信
号出力ポートで、この第1の放電信号出力ポート14は
前記コンデンサよりなる第1の記憶装置9に記憶された
記憶状態を解除するものである。15は前記第1の放電
信号出力ポート14と第1の半導体スイッチング素子1
0のエミッタとの間に接続された第1の放電用電流制限
抵抗で、この第1の放電用電流制限抵抗15は前記第1
の記憶装置9を構成するコンデンサの電荷を放電させる
ためのものである。
【0018】9aは停電直前の電気炊飯器の状態を記憶
する第2の記憶装置で、この第2の記憶装置9aは電荷
を充電させて、炊飯器の停電直前の動作状態を記憶する
コンデンサにより構成されている。16は前記第2の記
憶装置9aを構成するコンデンサの充放電制御を行うト
ランジスタよりなる第2の半導体スイッチング素子で、
この第2の半導体スイッチング素子16のコレクタに前
記第2の記憶装置9aを構成するコンデンサが接続され
ている。17は前記マイクロコンピュータ1に設けられ
た第2の充電信号出力ポートで、この第2の充電信号出
力ポート17は前記第2の半導体スイッチング素子16
にコンデンサの充電信号を送るものである。18は第2
の充電信号出力ポート17と第2の半導体スイッチング
素子16のベースとの間に接続された第2の充電用電流
制限抵抗で、この第2の充電用電流制限抵抗18は前記
第2の記憶装置9aを構成するコンデンサを充電するた
めのものである。また前記第2の半導体スイッチング素
子16のエミッタは前記マイクロコンピュータ1に設け
られたA/D変換入力ポート13に接続されている。1
9は前記マイクロコンピュータ1に設けられた第2の放
電信号出力ポートで、この第2の放電信号出力ポート1
9は前記コンデンサよりなる第2の記憶装置9aに記憶
された記憶状態を解除するものである。20は第2の放
電信号出力ポート19と第2の半導体スイッチング素子
16のエミッタとの間に接続された第2の放電用電流制
限抵抗で、この第2の放電用電流制限抵抗20は前記第
2の記憶装置9aを構成するコンデンサの電荷を放電さ
せるためのものである。
【0019】上記図3の構成において、次にその動作を
説明する。マイクロコンピュータ1に炊飯が開始された
ことが入力されると、第1の充電信号出力ポート11と
第2の充電信号出力ポート17および第1の放電信号出
力ポート14と第2の放電信号出力ポート19がHiレ
ベルとなり、第1の半導体スイッチング素子10と第2
の半導体スイッチング素子16を介して第1の記憶装置
9と第2の記憶装置9aを構成するそれぞれのコンデン
サに充電が行われて炊飯中が記憶される。
【0020】そして炊飯が終了して保温状態になると、
第1の放電信号出力ポート14だけがLoレベルにな
り、第1の半導体スイッチング素子10を介して第1の
記憶装置9を構成するトランジスタに充電された電荷が
放電され、保温状態が記憶される。この状態から取り消
し用のリセットスイッチが押されると、第2の放電信号
出力ポート19もLoレベルになり、第1の半導体スイ
ッチング素子10を介して第1の記憶装置9を構成する
コンデンサに充電された電荷も放電され、初期状態が記
憶される。
【0021】また、おかゆ炊飯が開始されると、第1の
充電信号出力ポート11と第2の充電信号出力ポート1
7がHiレベルになるとともに、第1の放電信号出力ポ
ート14もHiレベルになるが、第2の放電信号出力ポ
ート19はLoレベルになるため、第1の半導体スイッ
チング素子10を介して第1の記憶装置9を構成するコ
ンデンサに充電が行われて、おかゆ炊飯が記憶される。
【0022】そしておかゆ炊飯の途中で、誤って電源を
切ったり、あるいは停電が発生したとしても、それまで
に第1の記憶装置9を構成するコンデンサと、第2の記
憶装置9aを構成するコンデンサに充電が行われている
ため、これらのコンデンサが停電直前の電圧レベルを保
持することになり、そして停電が復帰した場合は、第2
の充電信号出力ポート17をLoレベルにし、かつ第2
の半導体スイッチング素子16をOFFにし、さらに第
1の充電信号出力ポート11をHiレベルにし、そして
第1の記憶装置9を構成するコンデンサの停電直前の電
圧レベルを、第1の半導体スイッチング素子10を介し
てA/D変換入力ポート13が読み取り、設定された電
圧レベルと比較し、その結果をマイクロコンピュータ1
に記憶させておく。
【0023】次に第1の充電信号出力ポート11をLo
レベルにし、かつ第1の半導体スイッチング素子10を
OFFにし、さらに第2の充電信号出力ポート17をH
iレベルにし、そして第2の記憶装置9aを構成するコ
ンデンサの停電直前の電圧レベルを、第2の半導体スイ
ッチング素子16を介してA/D変換入力ポート13が
読み取り、設定された電圧レベルと比較し、そして前に
比較した第1の記憶装置9を構成するコンデンサの電圧
レベル結果と合わせて、停電直前の動作状態からその動
作を開始させる。
【0024】(表1)は図3における第1の記憶装置9
を構成するコンデンサと第2の記憶装置9aを構成する
コンデンサのHiレベルとLoレベルの関係を表わした
もので、この(表1)からも明らかなように、初期状態
と、炊飯状態の他に保温状態とおかゆ炊飯も(表1)の
レベル関係で記憶させることができる。
【0025】
【表1】
【0026】またマイクロコンピュータ11の充電信号
出力ポートが設けられていない場合は、この充電信号出
力ポートの代わりに、マイクロコンピュータ11が備え
ている割り込み入力ポートから商用電源波形整形信号を
入力することで対応すること ができる。図4は本発明の
一実施例を示したもので、図2で示した部品と同一部品
については、同一番号を付している。図4において、9
はマイクロコンピュータ1の機能を記憶する記憶装置
で、この記憶装置9は電荷を充電させて、炊飯器の停電
直前の動作状態を記憶するコンデンサにより構成されて
いる。10は前記記憶装置9を構成するコンデンサの充
放電制御を行うトランジスタよりなる、半導体スイッチ
ング素子で、この半導体スイッチング素子10のコレク
タに前記記憶装置9を構成するコンデンサが接続されて
いる。13は前記マイクロコンピュータ1に設けられた
A/D変換入力ポートで、このA/D変換入力ポート1
3は前記半導体スイッチング素子10を介して記憶装置
9を構成するコンデンサに充電された状態を検出するも
ので、半導体スイッチング素子10のエミッタに接続さ
れている。14は前記マイクロコンピュータ1に設けら
れた放電信号出力ポートで、この放電信号出力ポート1
4は前記コンデンサよりなる記憶装置9に記憶された記
憶を解除するものである。15は前記放電信号出力ポー
ト14と半導体スイッチング素子10のエミッタとの間
に接続された放電用電流制限抵抗で、この放電用電流制
限抵抗15は前記記憶装置9を構成するコンデンサの電
荷を放電させるためのものである。
【0027】22はマイクロコンピュータ1に設けられ
た割り込み入力ポートで、この割り込み入力ポート22
と半導体スイッチング素子10のベースとの間には充電
用電流制限抵抗12が接続され、かつこの充電用電流制
限抵抗12は前記記憶装置9を構成するコンデンサを充
電するためのものである。23は商用電源、24は非
定電源、25は安定化電源、26はマイクロコンピュー
タ1に設けられた正電源供給ポートで、この正電源供給
ポート26に、前記商用電源23からの正電源が、非安
定電源24と安定化電源25を通って供給される。また
前記割り込み入力ポート22には、前記商用電源23か
ら正電源が、商用電源波形整形回路27を通って入力さ
れる。
【0028】上記図4の構成において、次に動作を説明
する。マイクロコンピュータ1に炊飯が開始されたこと
が入力されると、割り込み入力ポート22に商用電源波
形整形回路27を通って入力される正電源はHiレベル
とLoレベルを繰り返すことになり、そしてこの場合、
Hiレベルの時は放電信号出力ポート14もHiレベル
となるため、半導体スイッチング素子10を介して記憶
装置9を構成するコンデンサに充電が行われる。
【0029】そして炊飯が終了するか、あるいは取り消
し用のリセットスイッチ(図1の5または図2の5)が
押されると、割り込み入力ポート22に入力される正電
源がHiレベルの時に放電信号出力ポート14はLoレ
ベルになるため、半導体スイッチング素子10を介して
記憶装置9を構成するコンデンサに充電された電荷も放
電されて記憶が解除され、初期状態(記憶装置9がリセ
ット状態)となる。
【0030】そして炊飯の途中で、誤って電源を切った
り、あるいは停電が発生したとしても、それまでに記憶
装置9を構成するコンデンサに充電が行われているた
め、このコンデンサが電圧レベルを保持することにな
り、そして停電が復帰した場合は、割り込み入力ポート
22に入力される正電源がHiレベルの時に、記憶装置
9を構成するコンデンサの電圧レベルを、半導体スイッ
チング素子10を介してA/D変換入力ポート13が読
み取り、設定された電圧レベルと比較し、停電直前の動
作状態からその動作を開始させる。
【0031】なお、上記一実施例においては、電気炊飯
器を一例として上げたが、本発明の制御装置は、この電
気炊飯器に限定されるものではなく、例えば洗濯機やA
V機器等の制御装置にも通用できるものである。
【0032】
【発明の効果】上記実施例の説明から明らかなように本
発明の電気機器の制御装置は、電荷を充電させて、電気
機器の停電直前の動作状態を記憶するコンデンサよりな
る記憶装置を有しているため、コンデンサの充電量がな
くなるまで停電直前の動作状態を長時間にわたって記憶
することができ、しかもコンデンサは従来のリチウム電
池や電気二重層キャパシタに比べて単価が安いため、コ
スト的にも安価に得られる。
【0033】また電気機器を制御するマイクロコンピュ
ータに、記憶装置を構成するコンデンサの充放電制御を
行う半導体スイッチング素子を介して前記コンデンサに
充電された状態を検出するA/D変換入力ポートを設け
ているため、停電が復帰した場合は、A/D変換入力ポ
ートが半導体スイッチング素子を介してコンデンサの停
電直前の電圧レベルを読み取ることになり、これによ
り、停電の復帰時には停電直前の動作を確実に開始させ
ることができ、さらに電圧レベルをA/D変換して読み
取ることにより停電の概略時間を把握することも可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前程例を示す電気炊飯器の制御装置の
ブロック図
【図2】同制御装置の具体的な回路構成図
【図3】本発明の他の前程例を示す電気炊飯器の制御装
置の一部の具体的な回路構成図
【図4】本発明の一実施例を示す電気炊飯器の制御装置
の一部の具体的な回路構成図
【符号の説明】
1 マイクロコンピュータ 9,9a 記憶装置 10 半導体スイッチング素子 11 充電信号出力ポート 13 A/D変換入力ポート 14 放電信号出力ポート 16 半導体スイッチング素子 17 充電信号出力ポート 19 放電信号出力ポート 22 割り込み入力ポート 23 商用電源 26 正電源供給ポート 27 商用電源波形整形回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 9/02 A47J 27/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正電源供給ポートに商用電源が接続され
    た電気機器制御用のマイクロコンピュータと、このマイ
    クロコンピュータの割り込み入力ポートと前記商用電源
    との間に介在した商用電源波形整形回路と、この商用電
    源波形整形回路と前記割り込み入力ポート間にそのベー
    スが接続されたトランジスタと、このトランジスタのコ
    レクタとアース間に接続されたコンデンサと、このトラ
    ンジスタのエミッタと前記マイクロコンピュータの放電
    信号出力ポート間に接続された放電用電流制限抵抗とを
    備え、前記マイクロコンピュータのA/D変換入力ポー
    トを前記トランジスタのエミッタに接続した電気機器の
    制御装置。
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